よくできたゲームは、人の心をつなぐ。
それは、作家たちの祈りが、ゲームに込められているからだと俺は思う。
「自分の作ったゲームで、遊んだ人たちを笑顔にしたい」そんな祈りが。
お勧め度★★★★★
小さいお子さんがいる人とか、学校で簡単にできそうなそれでいてUNOとかじゃなくてあえてちょっと変わったゲームを探してみたい人にめっちゃお勧めしたいマンガ。
というか、私が高校生の時にこのマンガ連載しててほしかったー!! こんなマンガあったら絶対にいろんなボードゲームに興味持てたと思う。うちの家には人生ゲームしかなかったよー。
「あまんちゅ!」みたいな作品で、青春マンガとしてもお勧めなんだけれど、やはりボードゲームがテーマのマンガということで本当にボードゲームが面白そうです。とりあえずこの作品で紹介されているゲームをメモしていきますね。まとめて読むのがもったいないので、1日1冊ずつ読んで、読むごとに追加していきます。
1巻の時点では「ハゲタカのえじき」をぜひやってみたいと思いました。これ今度のオフ会用に買っていこうかな。
1 マラケシュ(2008年 ドイツゲーム対象最終候補作品)
全員でたった一人の商人コマを動かしながら、なるべくほかの人が自分の色のじゅうたんを踏んでお金を支払ってくれるように小さなじゅうたんをうまく敷いていくゲーム。
最初は「なるべくひとのじゅうたんをふまないように」という消極的な考え方をしがちだが、慣れてくると「多少支払ってでも陣地を拡大して儲けを大きくする」という期待値の発想が重要になるので、シンプルながら奥が深いゲーム。 敷き詰められたじゅうたんがキレイなのも好ポイント。
・ボードゲームで遊ぶときに大切になるのはイマジネーションだ。
・先の展開を見通す力が必要なの。多少の出費より先の儲けを考えて!チャンスは必ずめぐってくるから
2 ごきぶりポーカー
嫌われ者のカードを相手に押し付けあう「ブラフ」ゲーム。ダウトと違って「失敗がじわじわたまっていく」ところがポイントか。
カードを一枚裏向きのままでその種類を伝えながら、誰かに押し付けるように回していく。ダウトに成功したら押し付けようとした人の前にカードが残り、ダウトに失敗したらダウトした側にカードが残る。同じ害虫が4枚または、全種類の害虫を集めてしまったら負け。
3 ねことネズミの大レース(2003年 ドイツキッズゲーム大賞)
じわじわと迫ってくるねこにつかまらないように、サイコロを振って自分の4~5匹のねずみを逃げ進めながら、より多くのチーズ片を集める、家族向けの大定番ゲーム。ねこを恐れて小さなチーズで我慢するか、粘って大きなチーズを狙うかなど、「リスクマネジメント」の要素を含んでいる。
・仲間を生かすためには心を鬼にして払う犠牲だって必要なのよ!
・そんなに大きなチーズもらっても、ねずみさんたち食べきれないでしょ?これだけあればじゅうぶん♡
4 ハゲタカのえじき(アレックス・ランドルフの作品)
毎回、じゃんけんのように全員がカードを一斉にだし、出された数値を比べて最も大きい人が得点を獲得していく、という極めてシンプルなゲーム。それでいて、正確にもとづいたルールのわかりやすさと、それぞれの性格に基づいたドラマが生まれる展開によって、誰もが面白いと思えるゲーム。
ドイツでは、ゲームの作り手を作家と呼ぶ。ほら、どのパッケージにも作者の名前が表示されているだろう?小説家や漫画家と同じように、ドイツゲームは、ゲーム作家が誇りをもって作り出してるんだ。
だが、伝統的にそうだったわけじゃない。50年前まで、ゲーム作家はゲーム制作会社の一職人という認識でしかなかった。作家の地位の向上と、さまざまな権利の獲得に尽力したのが、アレックス・ランドルフだ。ゲームのパッケージにはじめて作家として名前を載せたのも彼だ。以降、それはドイツゲームにおいて慣例となった。
自分の名前がパッケージに印刷される。これがどういうことかわかるか?会社の商品だったゲームは、その瞬間から作家の作品になったんだ。
・期待値の大きさに従って手札を出していくのが最もロジカルな方法よ。ただし、この方法でとって取れる点は13~15点といったところ。必勝法とは程遠い。4人でプレイした場合の平均得点は10点。高い確率で平均点を超える戦い方だと考えれば悪くない。なにより泥沼の心理戦を回避して、安全地帯から見下ろす優越感がたまんないのよね♡
→(オチ)このゲーム、「バッティング」のルールがあるから、思考が似たもの同士がやると厳しいんだ。