「安倍政権にいくら問題があっても野党が全然信頼されてないから安倍さんが際限なく調子に乗る問題」ってコンビニでも割と同じような感じがするなと思っています。日本そのものが傾いたりコンビニ業界そのものがダメになる可能性はあっても、野党やほかのコンビニチェーンが勝つのは極めて難しいという現実があり、そこをどうすればいいんでしょうねっていつも思います。
annoy セブンに勝つために批判している人なんて居るのか? ほとんどの人は大企業に相応のコンプライアンスを果たして欲しいとそれだけでは無いのか?
はい、言いたいことはものすごくよくわかります。
でも、私は「それだけ」だったらあまり意味がないと思ってます。タカタとかカネカとかモノタロウ見てても思うんですが、まったく競合がいない場合は厳しいと思うんですよ……。記事中で、公正取引委員会の監視の話とかもしてるとおり国も動き始めてはいるみたいだけれど、セブンが変わるためにはある程度「脅威となる存在」が必要だと私は思いますよ。
セブンイレブンは「コンビニ事業だけとっても」ほかのコンビニチェーンを全部足したより大きい。
コンビニについては今までもいろいろと自分なりに思うところを書いてきました。
最近のコンビニ業界について個人的に気になる5つのポイント - 頭の上にミカンをのせる
コンビニの「1円廃棄」問題 および コンビニの仕入れ価格問題のメモ - 頭の上にミカンをのせる
2010年ローソンエンターメディアの不正流用事件について - 頭の上にミカンをのせる
来週から昼ご飯を500kcalに減らすにあたって各コンビニのダイエットメニューを調べてみた - 頭の上にミカンをのせる
よく言われる「人手不足倒産」とは本当のところどういう意味なのか? セブンイレブンの24時間営業問題について考える - 頭の上にミカンをのせる
「売り上げさえ伸び続けていれば」「人件費が低くても雇うことさえできていれば」オーナーはコンビニ会計や本部の態度に不満はあってもとりあえず続けることはできた。ところが、それが一気に「両方の面で」崩れたわけです。
記事読んでもらったらわかると思いますが、私はだいたいコンビニ業界そのものに批判的です。ただし、一部のドミナントが行き過ぎたところを除いて、それでもセブンが一番ましだと思うんですよ。なぜかというと、フランチャイジーにとって一番大事なのは「店員が集まること」と「利益が出ること」だから。
それに一番応えてるのはいまのところセブンなんです。ほかが弱すぎるというか。
セブンイレブンの現状について、株価や業績、経営戦略などをチェックできるページまとめ - 頭の上にミカンをのせる
セブンの国内コンビニ事業部分単体を抜き出して他者の連結と比較してみると
売上 営業利益
・セブン 9550億 2540億
・ドンキ(統合前)9415億 572億
・ローソン 7000億 570億
・ユニーファミマ 6170億 453億(来年からユニーが連結から外れて売り上げ5000億程度に。)
海外事業を合わせると売り上げでは日本のすべてのコンビニを合わせてもセブンの方が大きいです。
売上高に当たる営業収益 6兆7912億円
国内コンビニ事業 9550億円(日本と中国などのセブンイレブン)
海外コンビニ 2兆8210億円(北米などのセブンイレブン)
スーパー 1兆9030億円(イトーヨーカ堂やヨークベニマルなど)
百貨店 5920億円(そごう・西武)
そもそもほかのコンビニは商社の支配下にあり、セブンほど独自に動けるわけではない。
というか商社による資金力調達力のバックアップがあっても、セブンの方が勝ってきた現実があるわけですよ。
実際にセブンイレブンってほかの2つのコンビニを圧倒してる、という点は異論ないよね。
もちろん売り上げに対するチャージ量が違うのでコンビニ店長がローソンを選んでいたように、優秀な人であればローソンにした方がいいというのはあります。
本部が準備した店舗での開業の場合、450万円以上の利益額に対して、
ローソン...60%
https://www.fc-hikaku.net/franchises/1052
ファミリーマート...65%
セブン−イレブン...71%
メガフランチャイジーが多いのはローソンです。地域ごとに独自商品出したりオタク展開積極的とか面白かったり、比較的融通はきく印象があります。でも、逆に言えばローソンは出店戦略もフランチャイジー頼りのところが結構ありました。実際に、本部の統制が緩いといえば聞こえがいいですが、逆に言えばサポートが弱いかもしれません。「その割にはチャージ高い」と思われてるかもしれません。
①実店舗の魅力ではセブンの方が強い
それでもローソンはまだましで、ファミマはもっとひどい。なんでこれだけの日販出せてるのか不思議なくらいに魅力がないと感じます。弁当も中食もあまり魅力がなく、スイーツしか食べるものがないくらいの印象なんです。店員の質も3大チェーンの中で圧倒的にハズレ率が高いと思います。 やはり集客が弱いんじゃないでしょうか。ファミペイ自体はセブンペイよりましですが、やはりTポイントカードとの軋轢があるし、何より店員が全然仕組みが把握できておらずうんざりさせられるということが7月に入ってからすでに3回ありました。
実際、どう考えても商品に魅力あるのはセブンだし、ローソンはセブンの後追いが多いし、ファミマは一応独自色あるけどどこを狙ってるのかよくわからんし。私がどこか一つだけ残せて言われたらセブン選ぶと思います。
②ネット(オムニ)戦略についても、これだけさんざんダメ出しされてるセブンがリードしてるという印象
また、セブンidがクソであることにはまったく異論はないし、オムニ戦略そのものにも実行面で大きく問題があったと思うんですが、そうはいってもコンビニの中で先行投資してオムニチャンネルつくりに取り組んできたのはセブンです。日本ではなく海外での実験店舗などを見ていると、あのZOZOよりも進んでいるところがあるとすら感じます。
shogyokai.jp
経営戦略レポートを見ても、ITの軽視のせいで一からやり直しになる危険すらありますが、オムニ戦略に関してかなり先まで考えているなとは思いました。(とにかくITの軽視がひどかったので致命傷なんですけどね) ローソンもファミマもセブンイレブンと比べたら圧倒的に遅れてます。
そもそも「コンビニの中では」nanacoが一番ましだったらから、逆に今回のpayへの乗り換えに失敗したのかなと思うくらいです。
総合力で見た時に、どう考えてもセブンのほうが強いやんってなります。
追記:次の記事に書く予定だったのに途中の記事でバズってしまったので簡単にサプライチェーンの話を。
cider_kondo 7の最大の強みは先行者として囲い込んだ強力な協力企業群。そこが商品力の高さの源泉。他チェーンにひっくり返す方法があるとは思えぬ/本部の締付力は個店のハズレ率と反比例する。店に甘い≒客には辛い、である
estragon セブン一強は良くないし、強制的に飛車にとっての利益にもならない。けど、セブンを支える企業群が強すぎて、ローソン・ファミマはしばらくフォロワー戦略に徹するしかないのでは
そうですね。例えば食品系はこんな会社が協力会社として名を連ねています。
①日本デリカフーズ協同組合&プライムデリカ:商品開発・野菜・総菜など
セブンオリジナル|持たざる経営とおいしさの3つのヒミツ | 便利すぎるセブン|セブンの借り入れコンビニ事情
②わらべや日洋:おにぎりやサンドイッチ、弁当など
moneyzine.jp
- 商品紹介 | 事業案内 | わらべや日洋ホールディングス株式会社
③昭和産業:冷凍パンやドーナツなど
従来の常識を変えた「金の食パン」 セブン「これほど売れるとは…」 (4/5ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
④武蔵野フーズ:おにぎりや弁当など。ツナマヨの開発はこの会社
コンビニを支える縁の下会社 【知っておいてもいい企業4】 (2017年1月2日) - エキサイトニュース
⑤ニッセーデリカ:麺類の製造
取扱商品 | 株式会社ニッセーデリカ
⑥フジフーズ:チルド弁当の開発
事業について | フジフーズの事業 | Fuji Foods RECRUITING SITE
⑦エスアイシステム:チルド・フローズン食品の開発
株式会社エスアイシステム | 2020トップ | ツノル(TSUNORU)学生の就職 中小企業の就職活動・採用情報 学生の登録受付中!
⑧コーヒーメーカーは富士電機、什器はホシザキ。(冷凍庫は中野冷機に変更の思惑?)など
なお、セブンイレブンのバックは三井物産。
商社とコンビニの熱い関係 三菱商事・ローソン、伊藤忠・ファミマ… | 就活ニュースペーパーby朝日新聞 - 就職サイト あさがくナビ
どうすればセブンがこのままではまずいって思ってくれるのかな…
こういう風に書いたら、みんなそんなん言われんでもわかってるわ!っていうんだろううなと思います。
セブンへの批判はITとか非人道的な本部の運営の話(優越的地位の濫用方向)ばかりだったから。
とにかく本部がもたらすコンビニ店舗としての力はセブンイレブンが圧倒的に強い。だからこそ、コンビニ店長みたいな人ではなく弱い立場の人ほどセブンイレブンに頼らざるを得ない。私たちはせいぜい、今大きなポカをしたセブンをたたいて留飲を下げるか、せいぜい独禁法違反の可能性について議論してわずかな是正を後押しするしかないって感じかなと。
いくら我々がネットであーだこーだ言っても、ローソンやファミマがもっと頑張ってくれないと。今のままだと大きく状況を変えることは難しいと思います。少なくともセブン終わったなとか言われても全然ぴんと来ないです。
これほんとに、どうしたらいいんだろうね・・・。オーナーがセブン離れできないと意味ないわけだし
鈴木氏が、セブン-イレブンを高収益会社に育てあげることができた背景には、ピーター・F・ドラッカーが述べるところの「マーケティングとイノベーション」を忠実に実践してきたことがある。
①セブン-イレブンの商品力の強さは定評があり、コンビニ弁当では「セブン-イレブンが一番おいしい」とか「スイーツはやっぱり、セブン-イレブンだね」という評判をよく聞くし、筆者もそう思う。
②また、ローソンなどの他社が有名俳優を使ったイメージ広告を行ったのに対し、セブン-イレブンは販売する商品の内容の訴求に徹した。顧客が求めているのは店の看板ではなく店頭に並ぶ商品であるからだ。
③さらに、全都道府県制覇を早期に成し遂げたローソンに対して、セブン-イレブンは効率性にすぐれたドミナント戦略をしっかりと守り、最近やっと沖縄に進出を始めたほどだ。これも、「全国制覇」などというものは、本部の自己満足に過ぎず、加盟店が求めるのは正確で効率の良い配送仕入れなどの物流体制だからだ。
④「イノベーション」においても、他の小売り企業に先駆けて野村総研と二人三脚でPOSの開発・活用を先進的に行ったのは有名だし、
⑤比較的最近の2013年にもセブンカフェという画期的システムを導入している。
⑥もちろん、セブン銀行(2001年に株式会社アイワイバンク銀行として設立)というATM専業銀行である画期的金融機関を成功させた手腕も忘れてはならない。

- 作者:迫ミサキ,セブン‐イレブンジャパン
- 出版社/メーカー:宝島社
- 発売日: 2014/09/01
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