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たかまつななさんの記事で書かれている内容が、ものすごく違和感があったので私の意見を書きます。
あの場で手を挙げて発言されたたかまつななさんの勇気は本当に尊敬に値すると思います。
ただ、それはそれとして、たかまつななさんは前半部分についてはちゃんと聞いていなかったんじゃないかなと思います。
私が入った時には、小木さんが、ジェンダーの理解についてや過去のご発言について、フェミニストの方にかなり責められているように見えました
声をあげることは素晴らしい。声をあげる人を応援したい。わきまえない女でありたい。だからこそ、仲間に、あえて言いたかったんです。小木さんは話を聞こうとしていた。そこに、強い言葉で攻撃する必要はあったのだろうか。冷静に議論したかった。論破が目的ではなく、理解して女性差別をなくすのをゴールにしたい。
確かに後半になればなるほどことばがきつめになっていますが、
それについては小木さんも攻撃的になっていたからであり、私は全体を通して聴いた時に「言葉がきつめ」とか「論破しようとしている」という印象は持ちませんでした。
このラジオで一番問題なのは「トーンポリシング」うんぬんの部分ではない
どちらかというと、語気や口調については丁寧でした。
言葉についても、むしろごにょごにょと回りくどく迂遠な言い回しが多く、攻撃的という感じではなかった。
攻撃的だと感じたのは勝部さんが逆ギレぎみに小木さんに食って掛かった部分と、石川さんの「私はジェンダーの専門家だぞ」マウントをしようとしたシーンくらいです。
これについても小木さんの直前の発言に対する売り言葉に買い言葉のようなものです。
論破しようとしていたとも思いません。
「言葉を発する」側の評価で言うならば、かなり丁寧だったと思います。
なので、たかまつななさんが議論の場に入られて、いきなり「トーンポリシング」的な話をされた時に猛烈な違和感がありました。
この人たちが致命的にアウトだなと感じたのは、発信能力の側ではなく受信能力の側です
私が問題で心底恐ろしいと感じたのは、参加していたソーシャルアクティビストのみなさんが
小木さんの言葉をまともに受け止めようとしなかったことにあります。
とにかく、小木さんの話をまず聞こうという態度が感じられない。
小木さんがこのクラブハウスに参加せざるを得なかったのは
「勝部さんが、過去のラジオの切り抜きをして、さらに虐待しているというレッテルを貼って拡散しようとしたこと」への抗議をする必要があったからです。
さらに、そういうツイートを拡散しながら密室状態のclubhouseで話し合いを募集していたので「どんなことを言いふらされるのか怖かった」からです。
その防衛のために参加せざるを得なかった」ことにあります。
にもかかわらず、小木さんが何度言っても勝部氏は自分事として受け止めようとせず、実に7回も話題を逸らし続けます。
そうやってのらりくらいかわそうとする勝部氏を、久保氏や他の女性陣がフォローしようとする。
丁寧な口調ではあるけれど「小木さんは意識がアップデートできてなくて私たちの言ってることが正しいのがわかっていないだけだ」というニュアンスの発言で小木さんにマウントをかまそうとした石川優美さんの発言はマジで開いた口がふさがりません。
だんだんイラついてきた小木さんが直接的に勝部さんを名指しして「この件どう思ってるんですか?」と聞くと
「そういうことをいうなら小木さんはどうなんだ」と小木さんの普段の言動を攻撃することで相殺しようとする。
トーンポリシングというのであれば、まさにクラブハウスの話の中で行われていたのがトーンポリシングだと言ってよいと思います。
正直言うと、こういう会話をやらかしておいて、「トーンポリシングはよくない」って言ってるのは意味が分かりません。
「ダブスタ」を通り越して、「自分を客観的に見ることが全くできていない」のではないかと感じました。
勝部氏や石川氏が抱えている致命的な問題は「意見の違う相手の話を聞こうともしない、という独善的な態度で社会活動家を名乗ってること」ことです
たかまつ氏も勝部氏も石川氏も「トーンポリシング」に話題を逸らそうとしているけれどそうじゃない。
この人たち抱えている致命的な問題は「人の話を聞かない独善的な態度をとりながら社会活動家を名乗ってること」ことです
話が終わった後の振り返りで「事前に場がセットアップできていなかったから」とか「1:Nだったからきつくなってしまった」ということを言っていますがそういう問題じゃないです。
あれだけ露骨に勝部さんが小木さんの話に対してまともに向き合わずに露骨な話題そらしをするという不誠実な態度を取っていることに対して
誰一人それに対してツッコミを入れないどころか、久保氏のように勝部氏側に助け舟を出すようなひとしかあの場にはいなかったということが問題なのです。
「勝部さんの態度が不誠実だった」というのは私だけの感想ではありません。
少なくとも7万人が見て、その7~8割が同じ感想を抱いています。
にもかかわらず、意識高いはずのソーシャルアクティビストさんは雁首揃えて誰一人それを諫めなかった。
それどころか、むしろ勝部氏を後押しするような発言しかしなかった。
それぞれの方がどういう考えでそういう態度を取ったのかはわかりません。別に悪意があってそうしたとまでは言いません。
ですが、結果として、小木さんは自分の話を受け止めてもらえず、何度も同じ話をすることを強いられ、だんだんとイライラが募って後半は前半と違って論理的な話ができずボロボロになっていました。(※)
社会の声をくみ取ってそれを大衆に広げるべき人たちが、たった一人の意見すらまともに組み上げられない。まともに向き合えないというのは
社会運動をするのに致命的ではないでしょうか。なんでこういう人たちが社会運動家を名乗ろうとしているのか理解に苦しみます。
「言葉がきつい」「かわいそう」と発信能力を問題するのではなく勝部さんや石川さんたちの受信能力の低さを問題とすべき
勝部さんに「言葉がきつい」「かわいそう」という話をしても無駄です。
この人たちは理論武装してますから
「それはトーンポリシングだ」とか、「理解してくれない人を説得するよりもわかってくれる人たちと結びつけばよい」と言って終わりでしょう。
クラブハウスの中では「僕たちは怒りを表明する役だ。丁寧に説明するのはそれをやりたい人がやればいい」とまで言っていました。
でも、問題はそうじゃないです。
この人たちがダメなのは、社会運動を名乗っておきながら人の話を全く聞かないということです。
その結果、今回のクラブハウスのようにきわめて独善的な態度になっていることが問題なのです。
このような人たちを支持しても、社会をよくする動きにつながる希望がまるで見出せません。
大事な事なので二回言います。
勝部氏や石川氏が支持するにまったく値しない理由は、人の話を全く聞こうとしないからです。
だから小木さんは「一方的に意見を押し付けられているように感じた」わけです。言葉キツいからではありません。
なので、今後は何を言ってるかではなくて「どのくらいちゃんと他者の意見を受け入れようとしているか」を注目してください。
最後に
小木さんは「メディアの切り抜きについて、ちゃんとソースを見ないで拡散したり虐待などのレッテルを貼るのはやめてほしい」といっていました。
また、勝部さんや石川さんについても誹謗中傷はやめてくださいと言っていました。
ちゃんと音声聞けとは言わない(まともに音声聞くとめちゃくちゃ体調悪くなります)けれど、少なくともクラブハウスの内容をちゃんと把握されていないで書かれていると思われるたかまつななさんの記事に乗っかって勝部氏らを叩くのはなんか違う気がします。
※余談:私はこれを「ハラスメント」の第一段階だったと認識しています。
①第一段階
コミュニケーションについて 「一方だけが学習の努力を続けることを要求され続ける。この非対称の関係が継続することでやがて疲労困憊し、茫然自失の状態に陥る。
それは自尊心の喪失につながり、学習過程をうまく作動させられなくなる」②第二段階。
「こうなった時にBは、Aに対して、自分にだけ都合の良いメッセージを送り込む。
それはお前は私の言うことだけ聞いていれば良いのだ」という趣旨のものである。 これによってAは呪縛を受ける。③ハラスメントの成立条件。
この呪縛が成立する上で重要な条件は2つ。
「AがBとの関係から離脱できないと思い込んでいること」と「自分自身の感覚を裏切り、相手の"学習しているフリ"を本当の学習だと信じること」だ。
その場を離脱することに罪悪感を覚え始めたら、そこから本当の地獄がスタートする。
小木さんはこの場から離脱できたので第二段階には至りませんでしたが、この環境がずっと続いていたらハラスメントが成立していたと思います。

- 作者:谷本 惠美
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