昨日の「幸色のワンルーム」を紹介したついでに
今日もセルフネグレクト系の女の子の話。
「ひげを剃る~」の紹介だけだとあんまり語ることがないので、せっかくだから今まで読んできた「セルフネグレクト系」の女の子が登場する作品を振り返ってみる。
ガチ目のセルフネグレクト系作品
私の中ではセルフネグレクト系の少女を描いた作品としては「CARNIVAL」の理沙や「SWAN SONG」の佐々木柚香などが最強クラスだと思っている。
理沙や柚香は、とても「かわいそう」な境遇の存在であるのと同時に「恐ろしく知能が高い」ためきわめて恐ろしい。出会ったら最後の底なし沼、アリジゴクのような存在であり、これに捕まったら助かる手段はないと思う。「絡新婦の理」の黒幕同様に非常に好きなキャラクターである。
他に、根深すぎて作中でその人物が抱えている問題を解決することができなかったキャラとしては「花やしきの住人」たちの杜若が印象に残っている。このキャラは未だに忘れることができない。
ガチ目寄りの作品
ここまでエグくないレベルで言うと、「こいのことば」や「やさしいセカイのつくりかた」は強い印象があった。「娘の友達」は正直物足りなかった。
他にも戸田誠二作品やあめりおじさんなども好きですね。
「ワールドエンドエコノミカ」のハガナもそういうキャラだったなぁ……と挙げだすときりがないのでこのあたりで。
その他
セルフネグレクト系ではあるけれどそれ自体がテーマではない作品。
「ひげを剃る~」は設定自体はややガチ目なのだけれど、軽い系の作品のような雰囲気で描かれている
この作品は「重い」方のテーマを「軽い」ように見せかけて描いている作品。
原作がライトノベルということもあってか、
とにかく物語の展開としても描写としても軽く感じる。
ここまで「お前はこの作品の想定読者ではない」とはっきり突き付けられるとおっさんオタクとしては胸が苦しい気持ちになる……。
どちらかというと「高校生」という特殊な時間について描くことが主眼かなと思う。
「学生時代につらいことがあったら逃げてもいいけれど、高校生であること自体からは逃げられない」と語り
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「逃げてもいいけれど、自分の人生を大切にしよう」って呼びかけるような作品になっている。
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本作品は寓話的な物語なんだと思う
この作品はみんながめちゃくちゃ優しい人ばかりで
あまりに自分の感情を優先せず、群としてヒロインのサユを助けようとしている。
4巻でようやく悪役的な存在も出てくるが、それでも現実よりずっと優しい。
そのせいかどうかわからないが、あまり物語に現実味を感じることはなく
キャラクターにはあまり思い入れを抱くこともない。
ヒロインの「サユ」という女の子のことは正直あんまり印象に残らない。
その代わりに、若い人が読むことによって
世の中にはこういう優しい大人たちもいるんだよ、
世の中捨てもんじゃないんだよって感じられるんだったら
それはそれでいいんじゃないかなーと思ったり思わなかったり。
余談 制服の話が面白かった
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