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Channel: 頭の上にミカンをのせる
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「結婚は、好きなだけえり好みしよう」

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「自分の人生を生きなければ、他人の人生を生きさせられることになる」

アルゴリズムの1つに過ぎない「選り好みしない」が猛威を振るっている背景について

うーん。

「えり好みするな」という話はよく聞きます。「出会いの段階でえり好みをせず、好きな人と出会える機会を増やせ」=「数うちゃあたる」という意味で言ってるのでしょう。

その方法で成功した人は生存バイアスが働きますから絶対にこれを否定できません。ふだん合理的なことを標榜してるホリエモンですら、このやり方には疑問すら抱くことができない。すきやばし二郎の精神的な部分は非効率だと一蹴するが、自分の「ナンパやヒッチハイクでの成功体験」は過大評価して他人に進めて回るわけです。人間って結局自分を正当化したい生き物だから仕方ないね。

そして、実際にそのやり方が向いてる人(外向型)は多いし、その結果成功する可能性は高いのです。しかし、そのおかげで、ナンパや結婚だけではなく「営業」も「就職」もこの考えがいまだに猛威を振るい、その結果このやり方が向いてない人(内向的な人)にまでこのやり方を押し付けることがまかり通るのです。


しかし、人によっては、このやり方は苦痛でしかないし効率が恐ろしく悪いこともあるのです。
https://www.ted.com/talks/susan_cain_the_power_of_introverts?language=ja


……とはいえ、こういう人たちがどうやって成果を上げるかを示さなければ、上の「外向的な人たち」はとてもとてもせっかちなのですぐに自分たちのやり方を押し付けてきます。 

外向的な親が内向的な子を持ったとき、どれだけ親が子のプレッシャーになるのかは「papa told me」で描かれていますし、まして会社ならパワハラの嵐です。日本人は特にこの体育会系というか外向的な人が暴れまわってる空間が多いです。内向的な人はそういうプレッシャーにさらされやすい。

上のような記事を書いた人も、ずっとそういうプレッシャーにさらされていて、ようやくそこから解放された喜びで気が抜けてしまったのではないでしょうか。「やっぱりこれが社会の常識だよね」「僕もようやく普通の人になれたよ」くらいの感覚で、すごい無神経な記事を書いてしまうわけですね。 そしてついには「なんでやらないの?要は○○なんでしょ?」と言い出すわけです。○ねばいいのに。





……と、まぁ彼らの文句ばかり言っても仕方ないです。大事なのは、内向的な人がどうやって成果を上げるかです。ちゃんと結果さえ出していれば文句を言われませんから自衛のためにもこの方法は考えないといけない。

「えり好み」するというアルゴリズムでもやり方次第でそれ以上の成果を上げることがある

はい、そこでドン!

http://www.ted.com/talks/amy_webb_how_i_hacked_online_dating?language=ja

このTED動画では「えり好みするな」価値観のあえて逆を行きます。「むしろ徹底的にえり好みすること」と「そのえり好みをシステム化すること」ことで対象を絞り込むと。


「選り好み」は悪ではない。ただし、それに自覚をもち具体的にしなくてはいけない。 - あとのまつり

この話が皆さんにとって どんな意味をもつでしょうか?
恋愛には アルゴリズムがあったんです! ただ オンラインで提供されたものとは 違っていて自分自身で書くものなのです。結婚相手探しなり やりたい事探しなり 事業の立ち上げなり何なりで、自分の構想を明らかにして 自分のルールを決め、つまり好きなだけえり好みしてください


①自分に大切なことは何か自問し 私が結婚相手に求める条件を 全てリストアップすることにしました 書いて書いて書きまくり 最終的には72の条件を考えつきました


②次に私は その条件に 優先順位をつけました。自分が求める条件を上下 2つのレベルに分け、順位付けを一通り終えて次に採点システムを構築しました。私がやりたかったことは オンラインで見つけた男性が 私に合う相手かどうか 何らかの数値で表すことでした メールを送るか、メールに返信するかの最低条件は 700点に決めました。 900点あれば デートする。 1500点を超えない限りどんな関係にも発展させない としました 実はこのシステムは 結構うまく機能したんです


アルゴリズムを明確にしておくことの最大の利点は「その時の感情や気分」に大きく左右されないこと。常に自分の目的や価値観を基軸とし、そこから大きくぶれないように自己をコントロールする。己を目的達成のシステムとして扱った。




こんな感じですね。面白いので是非見てみてください。



ところで、この「えり好み」の大切さについて語っているのが、かの有名な「仕事は楽しいかね?」です。この本は名著だと言われてますが、あんまり話の内容覚えてる人多くないんじゃないかな。 でも実は言ってることはものすごくシンプルで「えり好みしよう」「自分がやりたいことを仕事にできるように頭を使おう」ってだけの話なんですよね実は。



正直言って、原作の小説はくどくて読みにくいので、私はマンガ版を強く推奨します。
なんとマンガ版はkindle unlimitedで読み放題なのでお試しあれ。


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