Quantcast
Channel: 頭の上にミカンをのせる
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3724

「恨み屋本舗Diablo」はColaboをネタにしているか実際に読んで確認してみた感想 →さすがにこれでColaboをネタにしてませんは通らないと思う

$
0
0

togetter.com
最初に言っておくと、「文句言うくらいなら読むな」という点は言われなくてもわかってます。実際私はシーズン1が終わった後はこの漫画を一切読んできませんでしたし、今回も「読まなきゃいいのにあえて読んでる」自覚はあります。今回は仕方なく確認のために読みましたが、今後この作品を読んでしつこく批判するようなことはしません。今回限りです

先に結論から

表現に関して何か物申したいなら読んでからにすべきと思ったので「たわわ」の時同様に読みました。
www.tyoshiki.com

1巻・2巻・および最新話まですべて読んでいます。

ynjn.jp

読んだ上での結論ですが、少なくとも私は「明確にColaboと認識できる形でネタにしている」と感じました。ついでに言うと、「石川優実」さんと「仁藤夢乃」さんをキメラのように合わせてネタにしてますね。

これすごい嫌らしくて、「多少なりとも事情を知ってる人ならだれもが石川優実さんと仁藤夢乃さんをネタにしていると判断する」ものの「事情を全く知らない人が読めば、実在のモデルがいるとは思わない」ラインを攻めてます。はてな匿名ダイアリの卑怯者が、批判したい相手を名指ししたら記事を消されるから、ギリギリのラインを狙ってにおわせをやるような下劣な行為だと思いますが、さすが長い間連載しているだけあってラインの見極めが絶妙です。熟練の技と言えるでしょう。

ただし、これはマンガの面白さと関係のない部分の技術です。マンガとして読んだときに、「フェミニスト編」はあえてギリギリのラインを攻めて仁藤さんや石川優実さんをおちょくる、という点に極振りしすぎてストーリーがつまらなくなってます。何のためのフィクションなのかわかりません。まじではてな村の陰湿かつ内輪に閉じた気持ち悪いノリをそのまんまマンガにしたみたいな感じで反吐が出ます。

もちろん、DeadTube12巻ですらおとがめなしなので、まぁ現状の法の枠組み的にはこれは「アリ」なんでしょう。でも私はこの作品については「表現の自由」以外の観点では全くこれっぽっちも擁護する気になれません。Colabo側が訴えるかどうかはColaboが判断することなので私の知ったことじゃありませんがこの作品に関してはあんまり「しらばっくれ」「事実じゃないなら怒る必要ないよね」系の擁護はしないほうが良いと思います。
www.tyoshiki.com





以下は全話読んだ感想です。 

初めに:このシリーズは、恨み屋がDiabloという反社連中を倒していく話のようです

この作品のサブタイトルでもある「Diablo」っていうのは、この作品に登場する「Diablo」の入れ墨をした反社連中のことです。

この点だけは勘違いしないようにしましょう。


作品全体の感想:読むの15年ぶりくらいだと思うけど、相変わらずげんなりするなこの漫画。

・3年前に傷害事件を起こした前科持ちの反社の人間が、子供を事故死させその子供には顔意外に虐待の後が残っているのに警察から調査もされずに保険金を受け取れるような描写があったり
・さすがに「暴力系の犯罪」をyoutuberとして自慢してるやつが格闘技の大会にそのまま参加できて人気になるかというとならないだろ……(といいつつNHK党とかガーシー当選させちゃってるんだよなこの国)

みたいな感じで、あまりにも社会とかネットに対する解像度が低く描かれている。あまりにも解像度が低すぎて「ああ、フィクション云々以前の話としてこれ日本の話じゃないな」って思ってしまう。しかも暴力系YouTuberの話では「私たちの仕事は正義ではなく必要悪!」とかご立派なことを言いながら、復讐依頼の対象者以外を巻き込んで不幸にする展開を平気で描いてて、もう作品のコンセプトも崩壊している。あまりにもつくりが雑すぎて萎える……。

作者が馬鹿というよりは、作者が読者を馬鹿にしているなってのをひしひしと感じる。想定されてる読者のレベルが異常に低くて作者から「お前ら馬鹿はこういうレベルの低い話が好きなんだろ?」ってどや顔で押し付けられてる気分になる。おかげで読んでてめちゃくちゃ不愉快になります。明らかにnot fo meの作品ですね。こういう機会でもなければ読むことは一生なかったと思う。月曜日のたわわって、巨乳で読者を惹きつけようとしてて実際作者の性癖にはちょっと引くわーってなるんですけど、じっさいによんでみたらお話としてもそれなりに面白かったし、私は普通に読めました。でも、この作品は無理っすわ……。フェミニスト編が終わったら今後は読まないと思う。

※繰り返しになるけど、「読まなきゃいいのにあえて読んでる」という点は自覚してます。


フェミニスト編は3巻から

本作でフェミニストとして登場するキャラは、仁〇さんだけをモデルにしたのではなくて、石川優〇さんと仁藤さんを組み合わせたキメラみたいな生き物です。

①まず最初に、明らかに石川優〇さん要素をめちゃくちゃ下品に弄りだします。




②そのあと、石川優〇さんみたいなフェミニストに、まるでシュ〇ムルさんみたいな感じで炎上騒ぎを起こさせます。(下のツイートはシュ〇ムルさんのツイートをいじったネタです)


このあたりの炎上の描写ですが、作者さん自身はTwitterを使いこなしているはずなのに、読者を馬鹿にしているせいかTwitterに対する解像度がやたら低いです。


③ここで、Diabloっていう組織が登場し、先ほどの「キメラフェミニスト」をそそのかして貧困者ビジネスを始めさせます

……繰り返しになるけど、すっげー想定読者のIQ低いなこれ。この漫画でコケにされてるのは、Colaboじゃなくて読者の方だと思うぞ私は。これ擁護してる人たち、読んでみて発狂しないか心配になるわ。




④で、次に名前からして明らかに「〇っぷす」の金〇カズナさんを意識したキャラを出してくる。
金〇さんが過去にアレなものを転売してたエピソードとかまで入れててただのネットウォッチャーやんっていう気持ちになる。



うーむ。それにしたってこうなんというか……あまりにもひねりがなさすぎではないですか?と。
別に「健康で文化的な最低限の生活」レベルを求めるとは言わないです。こっちは現実をベースとしてオリジナルのストーリーがよくできているのでお勧めなのですが、恨み屋本舗にそんなレベルは求めてません。そんなレベルを維持しながら何十年も連載続けるなんて無理だと思うので。恨み屋本舗に賞賛すべき点があるとすれば、もっとも偉大な点は「根強い需要をつかんで連載がずっと続いている点」であり、読者が何を求めているのかを見極めるだけでなく、作品制作の省力化も必須だと思うので、別に仕方がないことだと思う。
www.tyoshiki.com

とはいえ、さすがに許容範囲というものがあって、できの悪いゆっくり解説と何が違うんだこれ。完全に現実の騒動にネタを依存していて作者が自分で工夫して面白い要素を考えたという努力がまるで感じられない。もちろんこの作品の場合作者が考えるべきは「いかにお仕置きをするか」の部分であり、まだその部分が始まってないのだから面白くなるのはこれからなのかもしれないけど、これ解決策が導入編と同じで安易でチープで納得いかない形になったら、むしろColaboを擁護してる側じゃなくてColaboを批判してる側の人から「なめとんのか」って怒られが発生しそうで怖い。


ここまで露骨にネタにするなら最後まで貫けよと思うけど、キャラを出した後はすぐに「明らかにフィクションですよ」と言い逃れできるようなへっぴり腰展開になってしまっている

で、導入は明らかにColaboをネタにしてるで、とことん現実をトレースすればそれはそれで度胸があるなと思うのだが残念ながらすぐに日和りだす。
「ここから先はフィクションですから!」って言い訳ができるようなしょうもないストーリーが展開される。
「いつもの恨み屋のクオリティ」という擁護は可能だけど、それは失礼だからやらない。1巻2巻もつまらなかったけど。13話以降の内容はそれに輪をかけてつまらない。

そもそも、「悪質シェアハウスネタ」はすでに過去に一度消化済みらしい。Colaboの件でインスピレーションを受けたとかいう言い訳も苦しい。普通に考えてColaboをネタにしてると判断して問題ないと思う。さすがに品がないと思う。別に違法でもないし名誉毀損も成り立たないだろうけれど、正直ヤングジャンプの編集部にはがっかりする。


コンドームネタとかも、専門家から否定されてるのにあえてゲスなTwitter民の意見を全面採用している。
togetter.com
どこまで訴えられない範囲でゲスな行為ができるかというチキンレースをやっているようにしか見えない。


ここまでの話を一行でまとめると「絵が上手で話が冗長なスルメロック」という感想になる。
「マンガ」として面白いかといわれると「他の人はどうか知らんけど、私がマンガに求めてるのはこういうものではない」とは断言できる。


総合的な感想としては「フィクションとして読む価値が薄い」「これ読むのにお金使うくらいなら普通に暇空茜さんのnoteとかで現実の騒動をおいかけた方が面白そう」ですかね

法律的にこの作品がアウトになるかというと、私は何とも言えません。少なくとも名誉毀損は成立させにくいと思うが、商業漫画のクオリティとは思えず、ナマモノのパロディ・二次創作としか思わなかったので、講談社だけじゃなくてグランドジャンプの編集さんも近いうちになんか事故りそうだなとは思いました。ちょうど最近パロディ裁判の判例を記事にしたばかりなのでよかったらどぞ。
www.tyoshiki.com

なんかね、この作品を読むくらいなら、同じグランドジャンプに連載されている「Shrink!」とか「下町テーラー」を読んでほしい。後者も可燃性高いけど、こっちはろくに読まずに批判する奴が馬鹿って言いきれる作品だけに、今回のような作品については、ひたすら読んだ自分が馬鹿だったとしか言いようがなくあまり強く批判をする気になれません。この立ち位置の作品ってNHK党と一緒で「まじめに批判をすると批判をした人が馬鹿に思われる」という意味で無敵だなと思いました。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3724

Trending Articles