の続き。この記事についてまぁこういう事を言う人がいて。
これ書いた人は書いた人で発達の使い方を理解してないのが愚か。
— 月夜 のかに (@Tsukiyono_KANI) 2023年9月2日
自分は健常者だから相手も同じことが出来るだろうという甘えで「察して」を仕事に持ち込む意味がわからない。
発達なの分かってるなら察してじゃなくて明確な指示で仕事振れば良いのに健常者と同じ運用して仕事回るわけねえじゃん https://t.co/L2lpJPiQut
無能寄りの上司が分かりやすく自分より無能な部活に文句垂れてるムーブ地獄だな
— 月夜 のかに (@Tsukiyono_KANI) 2023年9月2日
馬鹿と鋏はなんとやらだろ数百年前から言われてる事じゃねえか
この人は口で言ってるだけで具体的な提言ができるわけではなさそうですね。
でも、言ってることすごくよくわかりますよ。
なんでかというと、私は自分自身がBさんみたいな無能だったけれどたった2年だけある上司のもとでだけは有能になれたことがあるから(ちゃんと結果も出して会社で表彰されたので間違いない)。
私は「上司が上手く使ってくれれば無能と思ってた部下でも使える可能性があること」を身をもって知っているんですよ。
そのくらい、上司ってすごく大事。
なので、「私みたいなモンスター社員ってどうすればいいんだよ」って話のヒントになる話はできると思う。
ちなみに、私の上司に対する理解が甘いせいで再現性が弱いです。
先の記事で書いた通り、私はこのときの上司をイメージしながらモンスター社員さんに対峙したけどうまくいかなかったしこの上司のとき以外のわたしは結局無能なままだからです。
私が理解している部分以外にもいろいろ大事なところがあるのだと思う。
一つだけ確かに言えるのは、「上司次第で部下は結構変わるよ」ってことですね。なので、私が足りなかったところを補足してくれる人がいたら嬉しいですね。
- SIerのシステムエンジニアとして採用された私は、自分でもドン引きするくらい無能でどうしようもなかった
- そんな感じで私は最初の会社ではずっとずっと無能なままだったがその会社でもたった2年間だけ有能だった時がある
- 「置かれた場所で咲きなさい」が通じるのは一定以上の抽象化や最低限のコミュニケーションができる人の理想論であり、適応が困難な人はちゃんと咲ける場所を見つけないといけない。そしてその基準はどんどん厳しくなっている
- 前の記事の繰り返しになるけれども、本当につらい時は他の人の助けを求めたほうが良い
- おまけ。最初の会社は本当にホワイト企業だったし、退職する最後の最後まで部署の人は私に対して優しかった。今思い返しても申し訳ない気持ちしかない
SIerのシステムエンジニアとして採用された私は、自分でもドン引きするくらい無能でどうしようもなかった
話の内容が結びつきにくい、連想ができない。
話の内容Aと話の内容Bが繋がりにくい。・Aさんが明日○○に行くと会議で話す
・数時間後AさんとCさんが営業内容話をしていたこれがまったく繋がりません。
ほんまこれ。
私最初に就職した会社がSIerだったけど、ホワイト企業だったのに適応障害になって退職した話はしたことある。
これについてもっと詳しく書いておくことにする。
とにかく私は複数部署をまたいであちこちすり合わせや折衝をする、っていうのが本当に苦手だった。
みんな自主的にいろんあ部署を渡り歩いて雑談して情報とってきて、それを元にやり取りをしていた。
私はこれが何をやってるのか全然分からなかったし実行できなかった。
最初は部署の人だけじゃなくて私だってやればできると思ってたけど、翌年以降新入社員ですらできるようなことが、入社して数年経ってもできるようにならなかった。
最初はすごい期待されてたのだけれど、失望され具合が半端なかったなあ……。
というか、未だに全然できない。なんでみんなできるの?って思ってる。
最後の最後まで、言われた作業をこなすことしかできなかった。
自慢ではないけれど言われた作業をこなすのはめちゃくちゃ早いし的確だった。でもそれは会社にとっては付加価値が殆どない行為だった。
だからほとんどの時間が手持ち無沙汰だった。
ろくに仕事もできないのに、ひたすらサボってずっとネットサーフィンをしてた。罪悪感が半端なかった。
もう一つ苦痛だったのが、会議。
私は会議で何も発言せずに2時間座っているというのができたことが殆どない。
ただ、下っ端のうちは会議で発言することはなく、ただ議事録をとることが求められる。
じっとしているとすぐに脳がスリープモードに入るので、半年もたたずに諦められて会議室から追い出されることになった。
会議中は一人ぼっちで事務作業、逆に他の人が別の作業をしている間に一人ぼっちで録音を聞きながら議事録おこしとかやってた。
会議に参加できないということは、自分の意見を伝える機会もなくなるということだ。
私は尋常でなく無能だったし、無能ですら無くただの空気だった。自分でもここまで何もできないとは思っていなかった。
そんな感じで私は最初の会社ではずっとずっと無能なままだったがその会社でもたった2年間だけ有能だった時がある
私が唯一と言ってよいほど優秀だったのはM課長の下で働いて「新商品の企画開発」の仕事をしていたときだけだ。
法学部出身ということと、無能ゆえに暇を持て余しているということで特許申請作業の手伝いをすることを前提に駆り出されたのだが、これがめちゃくちゃ肌にあっていた。
少人数チームだったこともあり情報のやり取りはダイレクトだったし、上司のM課長が私の扱い方をよくわかってくれていて、タスクを細分化してくれた。
なによりも大きかったのが「他の人に追いつく時間」=「みんなとコミュニケーションをするために必要な勉強をする時間」を業務時間中に取ってくれたことだ。
私は、ちょっとでも他の人よりビハインドがあるとその瞬間に何もできない無能に成り下がる代わりに、自分で言うのも何だけれど他の人よりアドバンテージがあると結構優秀なのだ、と思う。他の人より時間がかかるけれど、一人でちゃんと予習をして、ちゃんと準備する時間さえあれば、ちゃんと仕事ができるのだと認めてくれて、その時間的猶予を与えてくれた。
togetter.com
最初は手続きに必要な法律の勉強をしていただけだったが、途中からは認められて企画の話し合いにも参加させてもらい、さらに決まった内容を営業部門に社内セールスする仕事なんかもやらせてもらえるようになった。自分の中でできることがすこしずつ広がっていく感覚は、自分がRPGのキャラになったような、今で言えばなろう小説の中の人になったような高揚感があった。残業をするのも全然苦じゃなかったし、なんなら課長と、チームメンバーの人と一緒に飲みに行って飲み会の場で仕事の話をするのも楽しかった。今まで無能無気力キャラだったのに、いくらでも湧いてくるかのような感覚があった。