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「愛した夫はADHDでした」話を聞かない夫編 : デフォルメされているので正確性には疑問があるが、結構私の感覚に近い描写だった

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愛した夫はADHDでした。(無料です)


「ちゃんと話聞いてる?」と言われるを分類する

ADHDの人、全然人の話をちゃんと聞けていないことが多いのだけれどこの「ちゃんと」の部分がかなり曲者だ。



本人は「ちゃんと聞いてない」って言われるても「ちゃんと」の部分が何を指しているのかわからない。

本人なりに聞いてるつもりなのに駄目だしされて、どう改善したら良いのかわからなくなりがち。

わからないまま怒られ続けると

「私は読解力が低いからどうしようもないんだ」
「頑張ってもどうせ怒られるから勝手に怒らせておこう」

っていう感じで学習性無気力または離人症(他人事として受け止める)の状態になってしまう。

実際ADHDの人は、なにか怒られると、自分ごとなのにすごい他人事感のある「感想」を返してくることが多い。



「ちゃんと聞いてない」をもうちょっと分解するとこうなる。

・相手の会話を受け取らずに別の話をする ⇒「ちゃんと話聞いてる?」って言われることが多い。

相手が話をしてるのを受け取らずにすぐ自分の話を始める(会話泥棒) ⇒ 「今この話してるから」って言われることが多い。

・最後まで聞かないで早とちりな返事をする ⇒「最後まで聞いて?」って言われることが多い。

・すぐに気が散る ⇒「◯◯をするのを一旦やめて」「別のことしないで」って言われることが多い。

・自分の考えにハマってて心あらずになる人 ⇒ 「しばらく黙っておくね・・・」「この話もうやめようか・・・」って言われることが多い。

この中で特に一番対処が難しいのが「会話泥棒」タイプ。

本人はちゃんと会話をして、一生懸命相槌とか会話を返しているつもりだ。

つまり、自分の会話に特に問題があると思っていない。



でも、相手から見ると「投げた玉を受け取らず、自分が語りたいことだけ語ってるやつ」として認識されている。


本人は一生懸命頑張っているのに、やり方を間違えているせいで本人が自分なりに頑張れば頑張るほど「こいつうざい」「あいつずれてるよなー」「こっちのこと尊重してないよな」と思われてしまうという悪循環になっている

そのせいで、本当に心から「◯◯さんのこと大好きです」と言ってるのに信じてもらえなくなってしまったり、最初は親しくしてくれた人たちからどんどんよそよそしく扱われるという感じで人間関係が悪化していってしまうといった悲劇が起きやすい。



ところで、なぜこうなってしまうのかについてというと「感度が高すぎて我慢できなくなるから」らしいです

愛した夫はADHDでした。(無料です)
※画像は左⇒真ん中⇒右の順でお読みください。

まぁマンガのためにデフォルメされているので正確ではない可能性は高いのですが

実際にこういう感じなんだろうなあって思う人がいるので、参考にはなります。


つまりどういうことかというと、大抵の場合ADHDの人が本当にやるべきなのは「もっと頑張って色々反応しなきゃ」の真逆!=反応量を減らすこと



本人は「一生懸命リアクションすること」がちゃんと話を聞くことだと思ってる。
でも「ずれたリアクション」をするくらいなら何もしないほうがマシなんですよ。
にも関わらず「自分が思いついたことを、相手のことを考える余裕を持たずにすぐ話す」から失敗する。

・黙って目を見てうなづく。ふむふむととか、「聞いてるサイン」をだすだけのほうが印象が良いんですよ。
・上の空で返事するくらいなら何も言わないほうが良い。
・「頑張って考えてリアクションする方がなんかしてる感がある」かもしれないけど残念ながら下手なリアクションやるくらいなら黙ってた方が良い。 
 ⇒リアクションが苦手なら、まず相手の言ったことをオウム返しするところから練習した方が良い。



納得いかないという人はこちらの動画見て!
www.youtube.com



この状態に何も対策せず放置し、何度もそういうことが繰り返されるとどうなるか。

まず自分への自信を失ってしまう。さらに、他人のことも信用できなくなっていく。

新しい人間関係ができても「どうせみんな自分に優しいのは最初だけなんだ。この人だってそのうち私を裏切る」って考えてしまう。

(まぁほとんどのケースで実際に裏切るのは自分の方なんだけど)

自分や他人を信じられなくなるとどうなるか、だんだんと考えが刹那的になっていく。

自分に厳しい態度を取る人を避けて、表面的にでも優しくしてくれる人のところにばかり積極的に通うようになる。

ただ、根本的な問題はなにも解決していないので、「自重しているレベル」なら優しく受け止めてくれるが

そこで調子に乗って頑張れば頑張るほど、通う頻度が上がれば上がるほど、鬱陶しがられる。

最終的に「内心では鬱陶しがっても表面的には優しくしてくれる人」に対して
鬱陶しがられていることに気づかずにずんずんと踏み込んでいってしまう。
そして、決定的なラインを超えた瞬間にいきなり強い拒絶を受けて大ダメージを受けるのだ。


ここまでの大ダメージを受けてしまうと、もはや反省をする余裕もない。

自分が原因なのは本当は分かっている。

でも、心が弱っている状態では罪悪感に耐えることはできない。

だから、罪悪感を被害者感情にすり替えるのだ。

自分の心を守るために、相手を悪者にしてしまう。

しかし、これが最悪のトラップで、ここで罪悪感を被害者意識にすり替えた人は、一転して攻撃的な人間に変化する。

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