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Channel: 頭の上にミカンをのせる
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自分が人の話を理解できてるかどうかを確認したければ、自分で聞いた内容を他の人に説明してみると良いと思う

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www.tyoshiki.com

会話がうまくいかないと感じているADHDの人が本当にやるべきなのは「もっと頑張って色々反応しなきゃ」の真逆!=反応量を減らすことである可能性が高い!

の続き。




togetter.com

ゲームが下手な人は、認知リソースの振り分けに失敗しているんだけど、それに気づいてないことが多い

ゲーム中は、認知リソースを、「観察」「意思決定」「操作」に振り分けないといけない

で、ファミコンからずっとコントローラを握ってる人は気づかないんだけど、大抵の人は「操作」で認知リソースが飽和する

ファミコンの十字キー+2ボタンから、徐々に複雑化していって、今では十字キー+2スティック+10ボタン(組み合わせ動作あり)にまで複雑化しちゃってるの

だから、ファミコンからの階段をゆっくり登ってない人にとっては、「操作」することで認知リソースの限界がおとずれてしまう、そして「観察」や「意思決定」に認知リソースを割くことができないでいる

そうすると、いくらやっても何がマズかったかすら認識できずに一向に上達しない、だから「(自分にとって難しいゲームは)面白くない」となってしまう

そして、ゲーム下手な人はゲーム実況に流れていってしまう

ゲーム実況では、認知リソースを100%、「観察」につかえる、しかも実況者が勝手に「意思決定」してくれて、その根拠も喋ってくれる、そして自分は「操作」しなくもいい

これはゲームが下手な人にとっては、「ゲームが理解できる」という希少な体験になる

ここまでゲームが下手な人という藁人形を対象に話をしてたんだけど、自分にも割とこれは覚えがある

自分にとってのぷよぷよは割とこの状態で、ぷよの操作に精一杯で、視野が狭窄して、連鎖を組んでいる余裕なんてなくて、あんまり面白いゲームではないのね

けれども上級者のプレイを見ると、認知リソースを100%観察に使えるから、どこでなんの連鎖が起きるのか見えて、私にとっては面白いものになる

まあそんなわけで、話を戻すと、「操作」で認知リソースが飽和している人は、「観察」行えていないので、「意思決定」が改善する余地もなく、だから腕が上達せず、上達しないから面白くない

実況は認知リソースの100%を「観察」に投入できるので、ゲームが理解でき、認識できるようになってくるので、ゲームがあたかも上達しているがごとく錯覚を与えてくれるので、面白いと感じることになる

これがゲーム下手な人が「ゲームは実況で十分」というときに、その裏側で何が起こっているのか、という話

自分が直接やるときに、自分のキャパシティがどのくらいあるのかをちゃんと理解しておくことが必要

これ私のブログとかYouTubeとか会話とか、なんでも同じ構造だと思ってます。特に会話についてはこれが顕著だな、と。

「自分ではちゃんと聞けてるつもり」って人いると思うけど、実際は全然聞けてません。



私はよく話を聞いた直後にそれを自分で他の人に説明しようとするつもりでまとめてみることがあるのですが・・・


「リアルタイムでメモを取りながら聞いている時」が100だとすると


「メモを取らずに聞いてあとで説明しようとした時」って50も再現できないことがザラにあります。


さらに、そもそも他の人に後で説明しようなどと思わずに聞いてて
後で唐突に「アノ時の○○さん、何言ってた?」って聞かれて説明しようとすると20くらいしか再現できません。


そんなもんなんです。


それなのに、動画を見たり話を聞いてるときって、なんか自分が100理解できてるような気になってるんです。

なんだったら「○○が足りないから補足してやる」みたいな気持ちにすらなっています。

相手のアラを見つけて自分のほうが上って勘違いしたりしてるんです。


「自分ではちゃんと聞いてるつもり」なのに、「お前ちゃんと人の話聞いてないだろ」って言われる人は

まずこのギャップに気付けないとやばいです。

そして、これに気づきたければ、話を聞いてから1日後に、自分で聞いた話を説明してみればいいです。

ブログだったら声に出して朗読しながら、ちょくちょく説明してみれば良い。

だいたいそれで、自分がどのくらいまともに話を聞けてるのかがわかりますから。



少なくとも私はそういう風にやってます。





「お前話聞いてないでしょ」と言われがちな人は、とにかく「自分のこと喋りたい欲に抗えるようになろう」=どうしても喋りたいなら手元のメモ帳に書けと言いたい

www.tyoshiki.com

繰り返しになりますが、話をしていて
「ちゃんと話きいてないなー」って感じる人とか「分かったつもりになってるけど分かってないなー」という印象を受ける人を見てきたんですが

頭が良い悪い以前の問題として、共通した特徴として「なんか一生懸命コメントしよう」「一生懸命なんか言おう」としてそっちに脳内リソース全部持っていかれてて、相手の話を聞く余裕がない状態になってる人が多いなと思いました。

会話って、リアルタイムで状況に合わせてコメントしたりリアクションすることが求められるわけですがあれって相当訓練しないと難しいですよね。このスキルが低くてちゃんとリアクションできない状態で自分の話をしようとすると「相手の話に合わせたリアクションが全然できない状態で、自分の話を一生懸命してしまう」ことになります。

本人には全然悪気はない。

自分は頑張って相手に合わせようとしているつもり。

それでも、自分が喋ることで一生懸命の状態って時点でもう駄目なんですよ。友達が少なくて会話の機会が少ない人ほど焦ってその僅かな機会を逃すまいとして喋りまくるわけですが、相手からしたらめちゃくちゃがっついているように見えて怖いんですね。

結局「自分が投げたボールを受け取ってくれないのに、自分の話だけは聞いてもらおうとするやつ」になってしまう。そして「コミュ障」とか「会話泥棒」とか、「あいつと話ししてると噛み合わなくて白ける」みたいな評価を受けて敬遠されるようになってしまうわけです。


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