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選挙にいかない人に「なぜ選挙にいかないのか」と聞いてもその答えは参考にならない →「未顧客理解」という概念を試してみよう

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とりあえず期日前投票に行ってきました。

んで、こんなツイートが話題になってましたが・・・こういう聞き方をしても無駄だと思うよ

まぁだいたいこういうお行儀の良い答えが返ってきますがこんなん嘘ですよ。

なぜかというと、「明確な意思を持ってあえていかないと選択している人」はほとんどいないから。

明確にアンチ選挙って考えの人は「白票を投票する」くらいの行動を取ってます。つまり選挙場には行くんです。

大抵の人は「行く理由がない」「行ったことがないからいかない」「面倒くさいからいかない」などなど「積極的に行こうと思う理由がない」「インセンティブがない」「他の用事のほうが大事」だからいかない。ただそれだけです。




私は今年の10月13日にはじめて競馬場にいって馬券をリアル会場で買うという経験をしましたが、

なんで今まで一度も行ったことがなかったかというと「誰も一緒に行く人がいなかったから」「誰も周りに馬券の買い方を教えてくれる人がいなかったから」以外の理由は全くありません。

ウマ娘のおかげもあって別に競馬にネガティブイメージもなかったしネットでは馬券を買ったこともあります。

それでも、なんかきっかけがないと競馬場なんでわざわざ行かないんです。

家族や友人か先輩か。誰か一人でもそういうことをやってる人がいたら多分もっとはやく競馬場行ってただろうと思います。

逆に、私は今でも全く興味がないのに競艇場には先輩に連れてってもらって大学の時に行ったことが在りました。

そのため競艇場のほうが気軽に出入りできるという状況でした。



そんなもんだと思います。




一番目の理由は「親が投票にいかないから自分も投票に行ったことがない」「最初の一回目のきっかけがない」だし二番目も「候補者のことを誰も知らない」「誰に投票していいいのかわからない」と考えておいたほうが良いです

NHKのニュースでもだいたいそのような分析がされていますね。

www.nhk.or.jp

親が投票に行かないと、どうしても子どもが行くということにはなりづらい。投票率の低さは若者の問題ではあるけれど、親や家族の意識の問題という側面もあるのではないかと思っている。

高校時代は何のために選挙に行くのだろうと疑問に思っていた。授業で選挙制度について学んだ際に先生に聞いてみたら『とりあえず行ったほうがいいよ』と言われて。あ、そんなものなのかと。

候補者が何を考えているのか、どういうことを思っているのか目に付く機会が少ない。調べたら出てくるけど、見ようとする人には見えて、そうではない人にはまったく見えない状態。


そんなもんです。

選挙を大事に思ってる人は、選挙に行かない人になんか理由があると思ってるかもしれませんが「行かない理由」なんて無いんですよ。「行く理由がない」んです。

そして、当たり前のように選挙に行ってる人は「行くべき理由」をその人達に提示できない。 



マーケティングの世界ではこういう人たちを「未顧客」と読んでおり、それに特化したマーケティングをしています。

すでに顧客になっている人(選挙に行ってる人)が考えた言葉やマーケティング施策は、未顧客には刺さりません。

そのことをよく考えて、「未顧客」のことを理解しないと的はずれな施策ばかりが乱発されて、それこそ金の無駄になってしまいます。




選挙に行かない人は選挙に行くという行動パターンが自分の中にないだけです。

一回か二回行けばだいたいその後は行くようになります。

これ以外の理由はほぼすべて後付です。

他の理由を言ってるやつは全員嘘つきくらいに思っておいたほうがいいです。

見栄のために格好つけてるだけです。

本当に選挙についてなにかを考えてるなら、余計な言い訳をせずにさっさと選挙に行く方が楽だからです。

選挙に行かないことの弊害は非常に大きいので、どんなしょぼい選択でも投票行ったほうがメリットがでかいです。

そのデメリットのことを他で代替しようとするより、とっとと選挙に行ったほうが楽なのです。

私は毎回地元選挙区の候補者のことなんか全然知らないし深く考えてませんが、あれこれ面倒だから選挙に行ってます。



しかし、一度も行ったことがない人からすると抵抗があるだろうし、まして親が選挙に行かない人ならその抵抗感が強いでしょう。

だから行かない。それだけです。それ以上に理由を考えてもあんまり意味がありません。

このあたりですがタレント候補が強いことを嘆く暇があったら、今の古臭すぎる選挙方式を改めるか、立候補者の行動を変える必要があります。
しかし、若者~中年が選挙に行かない限りはどちらも絶対に変わりません。

公職選挙法の縛りがきつすぎるってのはあるけど、今の仕組みなら昔からやってて、金とコネがあってジジババに間接的に金配れる人が強いに決まっています。
だってジジババしか選挙行かないんだから、ジジババに特化してジジババに媚びる活動に特化するのが最適で、ジジババはネット使えないから選挙対策には金がかかるからです。
そういう候補は自分に都合がいいから絶対に選挙法を自ら変えようとはしません。 これは野党の議員であってもです。 

ここを変えようとしない限り、「人口比率」の問題を抜きにしても立候補者はジジババ以外に積極的に情報発信をしませんから、一番目の問題も二番目の問題も解決しません。
こういうことは選挙について考えれば中学生でもわかりますし、若い人がみんな選挙に行くだけで解決する問題です。

しかしこれを選挙に行かずに別の方法で解決しようとすると、めちゃくちゃ大変です。行かない場合はこれについて考えないといけません。面倒くさすぎる!
だから私は選挙に行くのです。 候補者についてなんか微塵も興味がないけれど選挙に行ったほうがいろいろと楽だから選挙に行くのです。


以上を踏まえて、未顧客理解の五原則を意識しながら、若者(未顧客合理性)を理解し、彼らの合理性にフィットする「文脈」を提示できるか


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