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ウクライナとロシアの戦争メモ:ウクライナの状況が相当悪いことを踏まえつつ、現在の和平交渉の行方を理解できるようにしたいが……

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ウクライナについては今までろくに状況を把握していない。

自分用のメモなので、間違ってたら容赦なく突っ込んでくれてOKです。

まじでこの件については恥ずかしいくらい無知なので、馬鹿にしてくるだけで何も教えないはてブ民のようなクソ連中以外の意見であれば素直に聞きます。なんでも教えて下さい。


本当にざっくり見ると「クルスク戦線」と「ドネツク州のクラホヴェ~ポクロフスク戦線」の2つ主な状況だが、実際にはさらに幅広い戦いが行われている・・・であってる?

・ウクライナのクルスク反攻作戦はほぼ失敗している。ウクライナ中央部はここに固執しており精鋭部隊がどんどん消耗している。

・ドネツク州のアウディーイウカが陥落して以降、ドネツク州はどんどんロシアに侵略されており、クラホヴェは市街地の7割が占拠されている。ドネツク州は地獄と化している。

grandfleet.info



タイムライン

2013年3月以前: ロシア、旧ソ連の支配圏へのNATOの東方拡大に不満。東西ドイツ統一の際に「NATOは東方に拡大しない」という約束が反故にされたと主張。

2014年:ウクライナ、クリミア半島での無様な敗戦。徴兵制を復活させ、常備軍の兵員数を拡大。

2014年以降:ドンバス地域で紛争が継続。ウクライナ軍、各旅団が輪番で前線に投入され戦闘経験を積む。ロシア、クリミア半島を併合。

2015年:ミンスク合意締結。ただし、後にメルケルが「ウクライナのための時間稼ぎ」と認める。

2019年2月7日:ウクライナ議会、EUとNATO加盟を目指す憲法修正。

2021年3月24日:ゼレンスキー大統領、「クリミア自治共和国とセヴァストポリ市の一時的に占領された領土の占領解除と再統合の戦略」を承認する政令に署名。

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2022年2月24日:プーチン大統領、「特別軍事作戦」と称してウクライナに全面的な宣戦布告。
ロシア軍、キエフへの攻撃を開始。ロシア、SWIFT締め出し、中銀資産凍結などの経済制裁を受ける。

2022年3月:ヘルソンが陥落。マリウポリで激戦。ロシア軍、キエフ近郊から撤退。

2022年秋:ウクライナ軍、ハリコフ方面で反攻作戦を成功させる。ヘルソン反攻作戦は難航。

2023年5月15日以降:バフムート陥落。ワグネルの傭兵が中心となって侵攻、東部戦線で大きな犠牲を伴いながらも拠点を確保する。

2023年6月:プーチンと金正恩が「包括的戦略パートナーシップ」を締結。

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2023年9月:ロシア軍、クルスク戦線で反撃を開始。ウクライナ軍、ロボティネ南方で攻勢を行うが頓挫。

2023年12月:ザルジニー総司令官が軍から50万人の追加動員を要請。米当局がクルスクへの北朝鮮軍配備を確認。
ロシア、ドニプロ市のミサイル工場に中距離弾道ミサイルを撃ち込む。ロシア軍、アウディーイウカ近郊の燃えカスの山を占拠。

2024年2月:ウクライナ軍、アウディーイウカからの退却を発表。
ザルジニー大将が総司令官を更迭され、シルスキー大将が就任。ロシア軍、ドネツク戦線南部で中央突破を成功させる。


2024年11月:ロシア軍、クラホヴェ(ハルキウ)市街地に突入。ガーディアン紙、11月に入ってからのロシア軍の支配領域が1,000平方キロ拡大したと報道。



登場人物
ワレリー・ザルジニー: ウクライナ軍総司令官(更迭)。慎重な指揮で兵士からの信頼が厚い。NATO化を推進。
オレクサンドル・シルスキー: ウクライナ軍総司令官(新任)。ソ連軍出身。コストを度外視する勇敢さが特徴。
アレクサンドル・ラピン: ロシア軍の軍人。ハリコフへの再侵攻を指揮した可能性がある。


ウクライナ戦争の戦況分析

1:ロシアの包囲作戦の失敗: 開戦当初から予想されたドンバス地域での大規模な包囲作戦は、ロシア軍の兵力分散と市街戦への対応不足により失敗に終わった。
  最終的に、ロシア軍が包囲できたのは、セベロドネツク・リシチャンスクに籠るウクライナ軍に対してのみだった。

2:「特別軍事行動第一段階」の愚かしい兵力分散と市街戦への覚悟の不足により玄関であるハリコフすら陥落させられそうにないと分かると、
 ロシアは次にマリウポリ~イジウム間の小縦深作戦を考えた形跡があったが、それすらマリウポリ攻防戦が長期戦になると覚束なくなった。
 結局最終的にロシア軍が包囲の構えを作れたのはルガンスク州の一角、セベロドネツク・リシチャンスクの両都市に籠るウクライナ軍に対してのみとなった。


3:ウクライナ軍の徹底抗戦: 8年間のドンバス紛争で経験を積んだウクライナ軍は、市街戦や局地的な抵抗を繰り返し、ロシア軍の侵攻を遅らせることに成功した。
 陸戦における部隊の戦闘力は経験によって規定される。どんなに装備のスペックが高くても戦場を経験していない部隊はまず戦場に慣れるところから始めないといけない。


4:戦況の変化と戦略の転換: ロシア軍は当初の目標を達成できず、ウクライナ軍は西側からの兵器援助に頼る状況が続いている。
  戦場はルガンスク州からドネツク州に移行し、消耗戦の様相を呈することになった。



評価が分かれるウクライナによる「クルスク逆侵攻作戦」について


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