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「ハルヒスキーのDL同人教室」(21回目):気づかずにやっている「売れないための努力」をやめよう!(その1)

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今回は第5回の続きで、21回目の動画の内容を説明します。今回が作品作りに取り掛かる前の最後のお話になるようです。


第五回では「差別化」の考え方を間違うと頑張ってもますます売れなくなるよ、というお話をしていました。

しかし、落とし穴は間違った差別化以外にもいろいろあります。

今回は落とし穴や罠にはまった時、どうやってそのドツボ状態から抜け出すかという考え方の話です。

成功する人は「こうやったら売れるよ」は断言しないが「こうやったら売れなくなるよ」はよく知っている

「こうやったら売れるよ?」に絶対の正解はないものの「こうやったら売れないまま続くよ」という話はできる!と言い切るハルヒスキーさん。

今回はかなりシビアな内容になってますが、「辛口よりも、売れないことの方がずっとつらい!」「なんとしても売れない状態は回避したい!」と思う人はぜひ動画で聞いておきましょう!

www.youtube.com

「ずっとがんばって描き続けていればいつか売れる」は嘘! 売れない条件を満たしてる間はいつまでたっても売れない!


売れなくていい人は、売れないことを気にしないように自分で納得できればいい。でも、売りたいならこの考え方は捨てよう。



①間違った神話:努力信仰
ハルヒスキーさんは「売れなかった時に前回と同じやり方を続けていたら、現状維持どころか、より売り上げは下がる可能性が高い」と言います。
売れない場合、ちゃんと原因を分析して、ダメなところは変えていかないと虫歯のように「売れない」状態が進行してしまう!
画力はともかく、同人販売はドラクエとは違うので、考え方を変えない限りレベルアップできない!


②間違った神話:オリジナリティ信仰
これは第5回で説明されていた「間違った差別化」ですね。

「需要」があるところで勝負しないといくら頑張って作っても一切売れない! その代わり、食べ物と違ってエロ同人の需要はそう簡単に満腹状態にならないので、「需要があるところ」であれば、多少内容が被ってても売れる。強いサークルとぶつかって勝てていないと思っても、ちゃんと自分の作品がユーザーのニーズを満たしていればユーザーはちゃんと買ってくれる!

www.biz-up.biz


「売れる理由はたくさんある」ということをわすれてしまうのが一番危険!

③間違った神話:〇〇一本足打法


絵の力だけで勝負しなければって思うと、勝負するの死ぬほど大変です。さらに、なにより自分より上手い人の絵を見ると心折れそうになるし、自分より下手な人が自分より売れてたらむかつくでメンタルがピンチ!

実際は、売るためにはいろんな要素があるし、自分もそれを使っていい!

①作品力
・画力
・ストーリー
・キャラクター、せりふ回し
・こまわり、
・ボリューム
・フルカラーかどうか

②商品力
・価格・コスパ
・販売日
・サムネ・タイトル・キャッチコピー
・宣伝の方法
・ターゲットとのマッチ具合

③販売戦略
・4P(立地=露出具合)
・期間限定の値引きや組み合わせ販売

などなどなど。逆にいうと、この思考に陥ってる人はチャンスです。今までは一つの武器だけで戦っていたところから、売れる要素がいくつもあるということを意識できるだけで、武器をふやすことができるからです。

「売れるための101の方法」を提唱するダン・ケネディは、売れる方法を10個しか試してないのに売れないと嘆くのは時間の無駄だと言っています。
これはそこまでやらないと成功しないということではなく、自分が理解している狭い手段の枠にとらわれるな、ということですね。

DL同人の売上の公式はとてもシンプル!

一番最初に大事になるのは「需要規模(TAM=Total Addresable Market)」

これが小さいところでいくら頑張っても、売上本数を出すという目的を考えたときにはとても不利です。


きちんと全体の需要が一定規模あるジャンルを目指し、そのうえで認知率・購入率をどうやって上げていくかを考える。
需要規模が小さすぎると、いくら認知率・購入率が高くてもトータルの本数は小さいものになってしまう。


その際には「マーケティングファネル」と言われるものがありますが、DL同人はこの考え方がものすごく重要になります。



需要規模は、ジャンルのトップ作品を見ればだいたいわかる。

DL同人の場合、ジャンル被りはそれほど恐れなくても良い。気を付けるべきは「販売日被り」! 自分と同じジャンルのトップサークルと販売日被りしてしまうと、ランキング上位が埋まってしまうので発売日数日後の売り上げのピークを伸ばすチャンスが減ってしまいます。

例えば9月20日のランキングを見ると「まろん☆まろん」が新作を出してます。1位をとるだけならいいのですが、過去作もすべて65%offて提供しているのでランキングをガンガン埋めてしまってます。同様に「クレスタ」も同じく新作とあわせて過去作品を65%offで販売しており、もうこれだけで100の枠の内20近くを占められてます。
9月は客の財布が固い上に、上位勢が新作や過去作セールでガンガンランキングを埋めに来るので、その他のサークルがやりにくい、みたいな判断が必要になったりします。


購入率を上げるために価格を下げるのはDL同人では非推奨!(第一回の動画を参照)


まずは価格を下げずに、タイトル&サムネなどいろんな個所を工夫できることはある。 値下げに下げるのは最後の手段!


認知率・購入率の向上(いわゆる作家買い)はある程度売れるようになってから。

・売れてないと思ってる人こそ、ニッチジャンルではなくむしろ需要規模が大きいジャンルに挑戦した方が売上本数が伸びる可能性はある。

・Twitterでの活動を一生懸命頑張りすぎないのも大事。これも売れてから、知られてからファンたちとの関係を強めることが主目的。

というかなりぶっちゃけたお話をされてました。

要するに、そのくらい「人気ジャンルで王道を目指すことを恐れるな」ということですね。


むしろ読者は人気作が出たら同じタイトルやシチュエーションで検索したりします。

たとえば、私は夢茶会さんの「千鶴ちゃん開発日記」という作品が好きです。そうすると同じ作者さんのシリーズ作品を買うのですが、それだけで満足できない場合同じシチュエーションの他サークル作品を探します。
そこで例えば「妹調教日記」とか「姪っ娘ブリーディング」みたいな作品にであって買ったりする。(私は姉スキーなのでこれが姉だったら最高だった…)

また、DLSiteでは「この作品を買った人は、同時にこの作品も買ってます」というリコメンドに出てくるのがやっぱり似た作品です。(私の例を出さなくてもよかったな……)。残念ながらFANZAはこの機能がいまいちなのですが、DLSiteはこの類似作品に出てきたら結構一緒に買われます。

こういうの、コバンザメみたいでやだなって思われる作家さんがいるかもしれませんが、自分が人気になっていくことで逆に自分から他のサークルの支援になると思えばかなり良い感じだと思います。



長くなったので後半に続きます。


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