「男性はフェミニストになろう」と言ったら、炎上した。それでも僕は漫画を描き続ける
読みました。
私はマルクスさんがアンチミソジニストだとかパターナリズムだ、という批判はしません(そういう解釈をしている人を否定もしません)
この人は純粋な気持ちで女性の味方をしたいと思っている善意の人だという前提で話をします。
ただ、マルクスさんの炎上はあまりにも典型的な炎上タイプのうちの一つ「志が正しければ後のことは雑でもいいやタイプ」であり、これはほうっておくと進化して長谷川豊タイプに化けるので、ちょっと釘を差しておきたい所。
マルクスさんが批判される理由1:余計なことをたくさんしゃべりすぎ
男性からの発信が少ないことについては、こう話してくれました。「女性蔑視の風潮が根強く、世間の目が女性に向かないことや、”女性の権利向上=男性の権利低下"という誤解があることが要因ではないでしょうか」
これからも、「性暴力は犯罪であり、なくしていかなければならない」と粘り強く発信していくそうです。
仮にマルクスさんが純粋に善意で行動されているとしても、語るのは最後だけでも良かったと思う。前段ははっきり言って余計ですよね。
つまり、まず「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」だけ言えば良かったってことです。
このスタート地点は多分誰も反対しない。なのに、「それ以上」を語ろうとしたからおかしくなっているわけです。
具体的に言うと、「男性はフェミニストになろう」って主張が全く意味不明なんですよ。
性犯罪をなくしていかなけれならない、と主張するだけなら別にフェミニストになる必要はまったくないですよね。
でも、真意を問われたら「性暴力は犯罪であり、なくしていかなければならない」と言う。だったら最初からそう言えよ、とみんな思うわけですよ。
なぜこの人いきなり「男がフェミニストにならなければならない」って主張してるの?っていうと結局それは説明されない。だから思考や論理が飛躍しすぎていて怖い、ってなるわけです。
おそらくですが、マルクスさん本人も、このスローガンが何を意味するのかよく分かってないよね?自分ですらよくわかってないものを人にわかってもらおうとか他人に要求しようとするのは狂人のやることですよ。
まぁ、しょうがないよな。性犯罪者と男性の区別も出来ないもんはできないんだろう。しょうがない、心が傷ついているから出来ないんだと思う。同情する。
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2018年3月31日
犯罪を減らそうって話は犯罪を減らそうって話で、「犯罪を減らすのに協力しなさい」って言えば法治社会の構成員は大体「はい」って言うんだから、そこに男女の対立を持ち込む必要ないと僕は思いますが、世の中はそうではない。発達しました。
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2018年3月31日
人生それで渡って来たのか、フェミニスト界隈ごときこの論法で十分という省エネ戦法なのか知らないけど、もう少し自分が語る言葉に誠実であることを勧めますよ。
— 借金玉 (@syakkin_dama) 2018年3月30日
借金玉は独自タームを駆使していろんなものを煙に巻く手法があんまり好きじゃないが、これについてはおっしゃる通りかと思う。
マルクスさんは自分の漫画でこの様に書かれています(これピグマリオン効果とか自己達成予言の要素もあるけどね)。
あなたが「この人少し変だな」と感じた人とは距離をおいてください。あなたの勘はほぼ当たります
マルクスさんのマンガを読んで批判してる人や気持ち悪いと思った人は、うまく言語化出来ているかはともかくマルクスさんのことをそう思ったわけですよ。マルクスさんは「男はフェミニストに成るべき」という主張に対して、その理由をちゃんと説明できましたか?出来てませんよね?なんか上の記事見てる限り、この部分がまず理解できてないように思って気持ち悪いなぁと思いました。
マルクスさんが批判される理由2:目的の正しさに確信を持ちすぎていて、手段についてあまりに適当に考えすぎている
1では「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」というスタート地点はほとんどの人が反対しない、誰が見ても正しい話です。しかし、これが正しいからと言って「なぜ男性はフェミニストになろうという話になるのか」が意味不明すぎる、という話をしました。
この手の「理念やスターと地点だけはぐう正しいが、そこだけ威勢よくて具体的な手段が致命的に間違っている人」ってのは、明らかに全てを間違っている人よりもはるかに有害なんですよ残念ながら。
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「社会平和のために(す◯家)」「お客様のありがとうを集めよう(◯タミ)」のように、理念がいくら素晴らしくてもブラック化したり内ゲバになる企業山ほどあるでしょ?
正しいことだけならそれなりに知能があれば誰でも言えるんですよ。それと現実をすり合わせてどうやっていくかを論じられない人とか、現実無視してなんか意味わからんスローガンを主唱する人は、やっぱり超絶うさんくさいわけですね。みんなそのことを経験則上よく分かっているから、「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」には誰一人反対していないもかかわらず支持できないんですよ。
でも、マルクスさんは、この「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」というスタート地点が正しいことに確信を持ちすぎているから、何を批判されてるか多分全く分かってないんじゃないでしょうか。
これが相当やべえなぁと私は思う。
まぁ事件をきっかけになにかに目覚めるってのは別にいいんですが。
マルクスさんは、もうちょっと周りを見回したり、もうちょっと勉強してから発言されたほうがいいと思います。明らかに不勉強のまま、思い込みと勢いで突っ走って過激な意見をぶちまける青二才スタイル、どうでも良い話題ならともかくフェミニズムという地雷原でやるようなもんじゃない。 全く躊躇なく踏み入って拡散して下さーいとかちょっと危機意識なさすぎて怖い。
いつも言ってますが、炎上する理由の95%は根本として「雑だから」です。どんな話題でも丁寧に語れる人はいます。マルクスさんは極めて雑です。
マルクスさんが批判される理由3:いちばんやばいのはBuzzfeedの取り上げ方
上で「マルクスさん」が何を批判されてるか多分全く分かってないんじゃないでしょうかって書いたけど、取り上げ方を見たらBuzzfeedも「まともなフェミが叩かれてるけど私達は擁護します」ってなっちゃってるよね。
インタビュー相手の言い分をそのまま垂れ流しにしてるだけってのはハフィントンポストがそういう傾向強かったけど、BuzzFeedって最初の頃はちゃんと両論併記してたじゃん?あと古田さんお記事は今でもそこそこそのあたりしっかりしてるじゃん? でも、このライターさん、そういう意識が皆無だよね。これは流石にメディアとしての仕事をしているとは言えないんじゃないかなぁ。
同じ傾向を持ってる両者がコンビを組んでるの、目線が内側に向きすぎていて危うい。最近のBUZZFEEDのフェミ関係の記事って、「既に仲間=内側のフェミニスト」に対するアピールであって、男性に対してアピールする記事じゃないですよね。明らかにライターの教育が間に合ってない?
せっかく今でも政治についてエビデンス活動とかやってるのだから、これだってもうちょっと裏を取って、文脈理解した状態でインタビューする、くらいの手間はかけないと、いつぞや語ってた理念がもう崩壊してますやん。。。
余談。マルクスさんに限らず最近白ハゲマンガ描く人はちょっと承認欲求が強すぎる人が多すぎる気がする
「ストーカー」と「マイナスストロ-ク」の話って、色んな所で記事が書かれてるしだいたいどこも同じこと書いてるので、別にパクリだとまでは思ってませんが、すでにこういうマンガも有るし、内容もほぼ完全に重複しているなぁと思いました。文章だとそんなに気にならないんですが、マンガで内容の重複が多いとすごく気になりますね。
最近の白ハゲマンガって、すでに先人がわかりやすく描いているものからアイデアパクってわざわざ劣化した物を公開する人多くないですか?ちょっと流石に承認欲求強すぎると思う。
マルクスさんがそうだとは言わないけれど「フェミニストを自称して男を攻撃することで女にモテようとする男」とか、もっと面白いのに成ると「自分の相手をしてくれない若い女を批判することでおばさんにもてようとするミサワ」みたいな人種がいて、そういうのって全部まとめて「インチキ情報商材を告発することで自分の商材に誘導しようとする商材屋」カテゴリとして認識されるので、そのあたりも気を遣って欲しいですね。
マルクスさんに限らず、フェミが好んで使う、「女性に○○『させてしまう』」という文言、男を悪魔化し、男社会を魔界化して、女を無垢な被害者として免罪できる、めちゃくちゃ便利なフレーズだよね。それ、すでに批判されてるから。https://t.co/0oeRmc6wgM
— 琥珀色 (@eisei123) 2018年4月1日