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マンガ蔵出し編 9月その2

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やっぱり語るなら一作品ずつ語りたい……こういうまとめ作るのってテンション上がらない。



サクラコ博士のメモリアツリー ★★

サクラコ博士のメモリアツリー(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

岬下部 せすな 双葉社 2017-06-12
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進学先の片田舎でバイト先を探していた薬科大学1年生の大葉子チガヤは、何かに導かれるように大きな屋敷へと入った。そこは植物に関する資格を多く持ち、アメリカの大学を飛び級で卒業した彩咲サクラコが代表を務める「植物の何でも屋」だった。そこで働く事にした大葉子は彼女と共に植物が関係した依頼を解決していく事に!?植物を愛する天才少女と、植物の声が聴こえる青年が織り成す、謎と事件が咲き乱れるボタニカル・ミステリー第1巻!!

タイムスリップオタガール★★★

タイムスリップオタガール(1) (ポラリスCOMICS)[Kindle版]

佐々木陽子 ほるぷ出版 2017-01-15
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全力でオタクを生きる女子・城之内はとこ(30)。コミュケの帰り道、同人誌と共に電車に轢かれた彼女は不思議なタイムリープに巻き込まれる。その後、なんやかんやあった末にはとこが行き着いたのは……1996年!? 30歳からはじまる<オタク人生やり直し>ストーリー!


ロッタレイン★★★★

ロッタレイン(2) (ビッグコミックス)[Kindle版]

松本剛小学館 2017-09-12
売り上げランキング : 5927
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突然ともに暮らすことになった血の繋がらない義妹・初穂のあやうい輝きに、翻弄される一(はじめ)。初穂の実母の通夜の夜、同級生・奥野にキスをされる場面を目撃した一(はじめ)は、奥野を激しく殴ってしまう。一方、取り乱す一(はじめ)を目の当たりにした初穂は、頑なだった彼への態度を一変させ…?守りたいという想いと、手に入れたいという衝動の間で揺らぐ一(はじめ)。一(はじめ)への好意を隠さない初穂。そして好意から一転、悪意を募らせる奥野はふたりを追いつめ―――


キングオブアイドル (若木民喜

キング・オブ・アイドル(1) (少年サンデーコミックス)[Kindle版]

若木民喜小学館 2017-09-22
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最高峰のガールズアイドル養成学校「NEMS(ネムズ)」──これは、伝説のアイドルを母に持つ“遙名まほろ”が、同校で夢に向かって奮闘する日々の物語──なのですが、“まほろ”は女装をしている“オトコノコ”だったのです![神のみぞ知るセカイ]の若木民喜・待望の最新作、圧倒的パワーで放つ新・王道アイドル漫画、爆誕!!

正直、一巻の時点では駄作だと思うけれど、神のみも6巻くらいに成るまでいまいちだったので、もうちょっと我慢。



クズとメガネと文学少女(偽) ★★★

クズとメガネと文学少女(偽)(1) (星海社COMICS)

谷川 ニコ 講談社 2017-09-09
売り上げランキング : 5396
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凜とした文学少女・織川衣栞の正体は、顔以外は地雷しかない文学少女(偽)!
彼女(の外見だけ)に一目惚れした古河(クズ)と、クールな読書家の守谷(メガネ)との三人が織りなす、本をめぐる冒険の行方は……!?
綾辻行人の『十角館の殺人』を筆頭に、『罪と罰』『仮面の告白』『ミッキーマウスの憂鬱』などの古今東西の名作が続々と登場する読書コメディ。『わたモテ』の谷川ニコが描く文学少女(偽)に、きっとあなたも恋をする!?

かりん歩 ★

かりん歩 1 (コミックフラッパー)[Kindle版]

柳原 望 KADOKAWA / メディアファクトリー 2016-12-23
売り上げランキング : 49151
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人間カード 

人間カード (1)[Kindle版]

黒井 嵐輔,塩塚 誠 ディー・エヌ・エー 2017-09-19
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平凡な大学生マモルは、幼馴染ユウカの、失踪した父親を捜す過程で闇のアイテムに辿り着いた。生身の人間を1枚の紙の中に閉じ込め、売買する「人間カード」! 戦慄の人間トレーディングサスペンス開幕!!

妖怪ギガ ★★

妖怪ギガ(1) (少年サンデーコミックス)[Kindle版]

佐藤さつき小学館 2017-09-29
売り上げランキング : 19856
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本作は美麗なタッチで描かれる妖怪達が愛嬌たっぷり、アイロニーちょっぴり多趣多様に彩られるオムニバスとなっております。
人間達を手玉に取ったり、取られたり…愛くるしい妖怪目線の話の数々をお楽しみください。
連作となっている「クロ」シリーズでは昭和モダンの頃合い、淡い恋の行方もお楽しみいただけます。

[収録妖怪]
天狗 袖引き小僧 産女(うぶめ) 笈(おい)の化け物 豆腐小僧 やまこ 覚(さとり) 
絡新婦(じょろうぐも) 反枕(まくらがえし) クロ

私は「もっけ」という作品が好きで好きでしょうがないのですが、同じように妖怪や怪異のもののマンガは結構好きです。この作品はめちゃくちゃ面白いというわけではないけど妖怪好きの人にはおすすめできる。





SEVEN EDGE ★

SEVEN EDGE 2 (画楽コミックス愛蔵版コミックス)

やまむら はじめ ホーム社 2017-08-18
売り上げランキング : 61412
by ヨメレバ

未曽有の“大崩壊"から再建を始めた世界。未だ混沌とする首都で、無為な闘争に身を投じ、すべてを喪った青年・朔也。謎の少女・木蓮に窮地を救われ、自らの血塗られた異能を教えられた彼に差し伸べられた手。それは“大いなる計画"の妨害を阻止すべく暗躍する武装組織“エッジ"だった──。己の常人離れした戦闘技能を求める組織に、寄る辺となるものを持たない朔也は──!?

いまだに「セカイ系」の色合いが強いやまむら先生。時代遅れと言えばそうかもしれないけれど、私みたいに30台にいる人間には愛すべき存在です。 セカイ系の魅力は何と言ってもキャラクター、とくにヒロインにあると思っていて、そういう意味でもやまむら先生の描く女の子ってすごい可愛いんですよね。もっと評価されてもいいと思うんだけどね。しかし、せっかくアニメ化した「神様ドォルズ」が不完全燃焼で終わったのはとても残念。



とっても優しいあまえちゃん

とっても優しいあまえちゃん! (ドラゴンコミックスエイジ)[Kindle版]

ちると KADOKAWA / 富士見書房 2017-09-08
売り上げランキング : 1817
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本うっす! 市販の本というよりは同人誌かな? Webで読むぶんにはいいけどカネ出して買うもんじゃなかった……。知り合いにあげたら喜んでたから贈答用かも(笑)

空の境界 ★★★★

空の境界 the Garden of sinners(7) (星海社COMICS)

天空 すふぃあ 講談社 2017-09-09
売り上げランキング : 2019
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なんだかんだきってTYPE-MOONにお金吸われてる気がするわ……


「少女は書架の海で眠る」 ボーイミーツガールの名手によるナイスツンデレ!

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※表紙は主人公ではありません。ヒロインです

少女は書架の海で眠る<少女は書架の海で眠る> (電撃文庫)[Kindle版]

支倉 凍砂 KADOKAWA / アスキー・メディアワークス 2015-08-08
売り上げランキング : 103504
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狼と香辛料」「狼と羊皮紙」「マグダラで眠れ」「ワールドエンド・エコノミカ」などの作品で有名な支倉凍砂さんの作品。位置づけとしては「マグダラで眠れ」と同じ世界観ですが、完全に独立したおり1冊で読み切れます。


支倉凍砂さんは、歴史知識をベースにきちんと背景のある世界を構築し、その世界・その時代の中でたくましく生き抜いていく人々の力強さをを描きます。その中で主人公は、現代の感覚で綺麗事をいうような人物ではなく、同世代の中でも抜きん出て上昇意欲や目的意識が強いです。その為様々な試練に当たりながらもそれを乗り越え成長していきます。どの作品も真っ直ぐなビルドゥングスロマンの物語なんですね。*1

そして、その主人公の側には、異性のパートナーが必ずいます。男主人公だけだと結構血なまぐさいことをやってたりするんですが、読者から見ると、男女がケンカをしたりイチャイチャしながら少しずつ高みを目指すというなんともたまらん作品になっているんですね。そう、支倉凍砂さんといえば何と言っても「ボーイミーツガール」の人だと思うわけですよ(力説)。



さて、この作品は、そんな支倉凍砂作品群の中でも、今まででも「一番登場人物が幼い」作品です。

十字軍遠征の時代に、書籍商を目指す少年が、とある修道院で謎の少女と出逢い……というお話です。

当然、少年と少女ですから、他の作品の主人公と違って、自分だけで世の中と渡り歩いて大成功を収める、という痛快な展開にはななかなりません。時代も戦争の真っ只中で厳しいですから、どちらかといって主人公たちは世の中の厳しさをしって、それに打ちのめされそうになったり、諦めそうになったり、そんな展開になります。

ストーリー的には他の作品とくらべてカタルシスは弱いかもしれません。

ですが、その分、ままならない世の中において、少年と少女がじっくり悩んでる姿を見るところには感情移入させられるし、また、厳しい状況だからこそ、その中でお互いが支え合い、手を携えてとある行動を起こすシーンなどはとても印象的です。





そんなことよりこの作品のヒロインであるクレアがめっちゃかわいい。

というわけで、ストーリーの部分はぜひ読んでみてください。

主人公が「書籍商」を目指そうとして苦悩する部分は、普通にブログや商売やろうとしてるひとにはとても参考になると思います。

しかしこの記事でお話したいのはクレアのことです。この子がめちゃくちゃ可愛いの。

幼いながらも教養が高く理知的だし、強い意志を持つ努力家です。

さっきも言ったとおり、厳しい世の中で、本当に過酷な目にあって、それでも挫けずに出来る限り自分の力で頑張ろうとします。

ですが、それ故になかなか打ち解けません。ツン強めです。主人公は散々罵られたり冷たい仕打ちを受けます。

そんな彼女と先に打ち解けたのは、主人公ではなく主人公の友人でした。

主人公はむしろその友人に劣等感や嫉妬を感じます。

おお……「こころ」的展開来ちゃう?来ちゃう?あるいは「7SEEDS」の新垣さんになっちゃう?とハラハラします。

ですが、ここから主人公頑張るんですね。

その子が好きだからとかではなく、自分の夢のために、彼女を助けたいと思って必死になる。

そして途中からちょっとずつ「友情以上恋愛未満」の仲間みたいな関係になっていく。

その過程でちょっとずつ心を開いて、いろんな姿を見せてくれるクレアもうちょうかわいい(語尾が幼児化)。

ツンデレ好きな人はクレアのためだけでも十分読む価値あると思いますよ。



支倉凍砂的なボーイミーツガールの魅力について

そうそう、言い忘れてましたけれど、支倉凍砂さんの「ボーイミーツガール」って「男女」「恋愛」という面もあるけれど、それ以上に「一心同体のパートナー」みたいな感じなんですね。

今作も例に漏れずで、まず同じ目的を持つ「仲間」になっていく。この展開が本当に楽しいです。

そんで、仲良くなっていく展開ってよく「心を開く」なんて言うじゃないですか。

この作品はそういうのではなく「身を預ける、委ねる」って感じなんですね。

好きとか嫌いという感情で依存するんじゃなくて、パートナーとして、一緒に物事に挑戦する者として、対等に、身を預けあって何かに挑む。

こういう関係が、読んでてすごく心地よいのです。

「恋愛」っていうとなんか「好きにさせたほうが勝ち、好きになったほうが負け」みたいなお互いの勝負みたいな感じの物が多くて、たとえ本人たちは幸せでも読んでるこっちはそんなに楽しくないよ!ってなってしまうのですが、

支倉凍砂さんが描く男女関係は、本当に好ましいなーこういうのいいなーって憧れるような形なんですね。(もちろん作品中では男女の駆け引きもしょっちゅう遊びでやってるのですが、それがメインではないとうところが良い)

普段恋愛やラブコメものが苦手な人ほど、居心地の良いイチャイチャを楽しんでほしいなと思います。




おまけ 「ワールドエンド・エコノミカ」はいいぞ

そんなわけで、私は支倉凍砂さんの作品が好きです。特に「WORLD END ECONOMICA」が好きで、私はこれ読んで投資始めたくらいであり、いろいろとこの作家さんからは影響を受けてます。

「ワールド・エンド・エコノミカ」は投資に興味がない人にもぜひ読んでほしい - この夜が明けるまであと百万の祈り

ワールドエンド・エコノミカプレイされた方、好きな人、是非お話しましょう!お願いします!

*1:「ビリオネア・ガール」という例外はあるがあれはストーリーより投資メインだから……というか桂明日香さんの色が強いから……

2017年冬アニメ一話感想 私の一推しは「infini-T force」

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今期アニメはめちゃくちゃ豊作ですね。

私の独断と偏見で今期アニメを分類・紹介していきますね。もちろん異論は認める(笑)

紹介しきれなくて記事中でとりあげてないのもありますが勘弁してください。


誰が見ても楽しめる作品ゾーン

①王者
まず原作が圧倒的人気を誇る「魔法使いの嫁」が一強かと思われます。製作会社のIG-PORT(「進撃の巨人」「攻殻機動隊」など制作)が、社運をかけてかなりプッシュしており、実際アニメもかなり気合が入っています。

私が3巻読んだ時からもう2年半も経ってるんですね……。満を持して、という感じだと思います。もともと原作も面白かったので安心して見れると思います。「魔法使いの嫁」 ことわざの意味まとめ - この夜が明けるまであと百万の祈り

魔法使いの嫁 8 (コミックブレイド)[Kindle版]

ヤマザキコレマッグガーデン 2017-09-08
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②貴族
しかしそれ以外にもおそ松さん二期」「宝石の国」「血界戦線二期」「ラブライブサンシャイン二期」「キノの旅など、すでに原作や1期で人気が保証されている実力派の作品が周りを固めております。
血界戦線12話「Hello,world!」感想 11話までの復習必須! - この夜が明けるまであと百万の祈り

イチオシは「宝石の国」です。正直この作品がアニメ化されるとは思ってませんでしたが、今のところ全く文句なしどころかアニメすげえって思ってます。これからも楽しみ。



ブルジョワジー
そこからUQ HOLDER(ネギま続編)」「サイボーグ009」「少女終末旅行」「十二大戦西尾維新作品)」「結城友奈は勇者である2期」「GAROU」なども十分上位を狙えるポジションにいるかと思います。「UQホルダー」のOPでハピマテが流れたときはみんな興奮してましたねw。 

1話の感想ではとにかく少女終末旅が音響・音楽・雰囲気ともにすごく良かったです。ニコニコで無料で見れますので、今のうちに是非一度見てほしいと思います。



人を選ぶゾーン

④サブカル?
さらに人は選ぶもののURAHARAゆゆ式監督。原宿が舞台という珍しい作品)」「JustBecause(月曜日のたわわの比村さんがキャラデザイン)」「Dies Irae(原作は大人気の中二病作品)」「いぬやしきGANTZの奥先生作品)」なども固定ファンをガッツリ掴んでいます。

Dies Irae」はクラウドファンディングで資金を集めて作られたまさにファン向けの作品です。0話におけるファン以外置いてけぼり感にはめっちゃ笑いました。私は原作プレイ済なので、楽しんで見せてもらいたいと思いますが、原作見てないけれど興味ある人は是非挑戦してみてくださいw




⑤(男女問わず)オタク向け
ラノベ原作やきらら枠などオタク特化型についても今回ちょっと弱い印象ですが「ブレンドS(きらら枠。ごちうさ風)」「このはな綺譚(百合枠)」「ネト充のススメCOMICOの元看板作品)」「鬼灯の冷徹二期」「王様ゲーム携帯小説の人気作)」「妹さえいればいい(はがないの作者の新作)」「俺の彼女が真面目すぎる◯女◯ッチな件」など相変わらず安定的な供給が行われています。

私はサイドカーレースものの「つうかあ」という作品がちょっと気になっています。



⑥女性向けアニメ
アイドルマスターsideM」「CODEリアライズ」「ツキプロ」「ドリフェスなどがエントリーしている他、クジラの子らは砂上に歌う」「アシガールなど少女漫画初のゲームがしっかりエントリーしています。今期は「クジラの子らは砂上に歌う」が圧倒的に面白いので、この作品は是非チェックしてもらいたいところです。

女性向け作品のアニメ化は、原作とくらべてライブシーンばかりに力が入っていてキャラの描き方やストーリーについてはガッカリというものが多く、特にスマホ発のゲームが原作のアニメは制作体制がイマイチなのか、とりあえずアニメ化しました、みたいなひどい出来のものもあるようです。

今期は「ダイナミックコード」という作品が、前作のネタ枠「異世界はスマートフォンとともによりひどい」と話題になっていますが、あまりのひどさから男の人でも楽しめるゲームとして独特の地位を得ているのが面白いですね。

DYNAMIC CHORD feat.KYOHSO V edition (通常版) - PS Vita

honeybee 2017-03-30
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私の今期のイチオシは「infini-T force」!タツノコヒーローによる和製アベンジャーズ。もちろんタツノコ作品を知らなくてもオリジナルとして十分楽しめます

というわけで今期はかなり粒ぞろいであると思うわけですが、そんな中、個人的にイチオシは「infini-T force」です。

ストーリーもヒーロー物の基本に忠実で、世界を滅ぼそうとしている悪がいて、ヒーローとしてそれに立ち向かうという展開が胸熱ですが、
それよりも美麗な3D画像で、歴代のヒーロー達がダイナミックに闘うというのがだけでもうすごい楽しい
映像のクオリティが非常に高く、一見の価値ありです。

また、この作品面白いことにマンガ版がだいぶ前から連載されていたのですが、ヒロインの性格が全然違う。

◆アニメ版
コミュ障でファザコンのぼっち
…みていてイラっとする感じだけどその分孤独な感じが伝わってくる。
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◆マンガ版
毎朝自分で料理作る
機械をバラしたり修理するのが趣味
お父さんのこと好き
コミュ力高く早苗ちゃんという友だち有

…なんというか、いい娘だ!すごいいい娘だ!
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マンガ版はガッチャマンキャシャーンテッカマンなんか全く知らない笑をメインにして描いているのに対し
アニメ版は、過去作ファンのおっさん視聴者嬉しい感じの作りであり、ヒロインをメインにするのではなくおっさんたちこそがメインなのかな、と。

私は、オッサンたちを格好よく描いてくれてるアニメ版すごい好きですが、マンガ版は非常に丁寧で、各キャラクターがどういう遍歴をへて作品世界にやってきて、どういう感情を持っているのかがわかりやすいのであわせて読むとより楽しめると思います。

Infini-T Force4 未来の描線(ヒーローズコミックス)[Kindle版]

タツノコプロ,小太刀右京(チーム・バレルロール),江尻立真ヒーローズ 2017-10-05
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そんなわけで、今期は是非Infini-T forceをイチオシにしながら見ていきます^^


「バイバイ人類」 少年漫画的シチュエーションを女子高生ならではの戦い方で切り抜ける展開がとても面白い

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作品評価★★★
絵的にパット見でわかるような派手な展開がないので目立たない作品かと思いますが、個人的にすごいお気に入りです。

関連作品
がっこうぐらし! ★★★★


今までの生活を取り戻す為、親の仇を討つ為、友を救う為…。それぞれの想いを胸に再び「奴ら」の巣窟・あるび田市に潜入した真山たちだが、そこに待ち受けていたのは、今までの「奴ら」とは違い自我を持つ強敵で…!? 

ぼっち系女子が抗する日常崩壊系パニックホラー第4巻!!

「女子高生✕サバイバルホラー」を丁寧に描いている作品。

「女子高生がゾンビのようなやつらに襲われるサバイバルホラー作品」と聞くと、なんだか下品な想像(エログロ描写)をしてしまいますが、この作品はそういうところを売りにした作品ではありません。

格闘を極めたり超能力があるわけでもない女子高生が少年漫画のようなゴリ押しをするなんてわけにはいかないので、まず相手に存在を知られないように立ち回り、戦うときでも物陰に隠れて戦ったり、罠をしかけてやっつけたり、「爆弾」を仕掛けたりと、女子高生たちが、まっとうに知恵を振り絞ってゾンビ(のようなやつら)と闘っていきます。
こういう戦い方は少年漫画では逆に新鮮なのではないでしょうか



女子高生主人公たちが可愛い。特にサブキャラクターの「服部さん」がとてつもなく可愛い!

主人公は女子高生なのにやたらとサバイバル技能の高い真山さん。彼女がその技能を駆使して材料は現地調達で日用品から武器を製造して目眩まし、撹乱、爆破など様々に困難な状況にゲリラ的に立ち向かいます。
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一方で、普通の女子高生要素を担うのが服部さん、これがまた王道的な可愛さ。
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泣いたり叫んだりしながらも気丈に立ち向かう姿がすごいかわいい。服部さんがかわいい限りはずっと読みたいと思わせるほどです。他にも元社長令嬢で、「やつら」に会社を乗っ取られて復讐を考えている神宮寺さん、という少女もパーティーに加わって、だんだんとチームで行動することになります。

最初は無表情で、自分が生き残ることだけを優先して淡々と行動していた真山さんも、服部さんに影響されるうちに、ちょっとずつ仲間を意識しだしたり、笑うようになってきます。真山さんがわらった表情は本当に可愛いので、是非読んでみてください。


敵である「やつら」も知恵を持って立ち回る存在であり歯ごたえがある

これだけでも面白いのですが、この作品での敵は、人間社会の中に得体の知れない方法を使って侵食してきています。「とにかくよくわからないけど知性のないゾンビの大群に襲われる」みたいな単調な展開ではなく、敵も知恵を使って組織的に立ち回ってくる存在であり非常に手強いです。

4巻まで進みましたが、「奴ら」の正体がだいぶ見えてきましたね。タイトルから見ても「やつら」が「進化」を志向しているのは明確です。

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そんな感じで、この作品表紙からして地味なのであんまり目立たないのですが、女子高生が可愛いし、一風変わった戦い方が新鮮で面白いし、敵もなかなか手強くて、読み応えがあって楽しいマンガなので、是非読んでみてほしいです。


バイバイ人類 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)[Kindle版]

渡辺恒造,萩原あさ美 集英社 2017-10-04
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この作品に関連して、もうちょっと話進んだら紹介するつもりですがこちらの作品も面白かったです。

ソウナンですか?(1) (ヤングマガジンコミックス)[Kindle版]

岡本健太郎,さがら梨々講談社 2017-08-04
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山賊ダイアリー」の作者が原作ということもあり、こちらもかなりしっかりした知識をもとに語られていて面白いです。自称「老害」id:TM2501さんでも満足できるカモ?

あと、、、この作品よりだいぶ前に女子高生が無人島に遭難してサバイバルってマンガあって結構好きだったんだけど名前忘れた……何だったっけな……

ヨッピーさんの「謝れないレベル」は結構高いと思う、という話

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「政治家はもっと庶民感覚を」みたいな事言ったら叩かれた - ヨッピーのブログ

読みました。

まず、ヨッピーさんの記事の趣旨について同意します。私も、政治についてもっとオープンに語れる空気は大事だと思います。

しかし、この記事ではその話ではなく、ブックマークで多く指摘されていた「ヨッピーさん自身が謝れない人じゃないか」という点について自分なりに考えてみます。


①まず記事のタイトルについて 「自分の言い分」+「叩かれた」ことの強調

タイトルは大事。本文がどうであろうが、自分が何を一番メインにいいたかいのかを示す箇所だから。

特に、ヨッピーさんはギガが減るという表現を馬鹿にする一方で【PR】というわずか4文字を削ることを執拗にしぶり続けたほどの人間です。
一般人より遥かにタイトルが重要であると考えているのは明らかです。
本文でどれだけギガをくおうがかまわないが、タイトルでは4文字ですら無駄にしてはいけないというこだわりようですからね。

そういう人がつけたタイトルが「政治家はもっと庶民感覚を」みたいな事言ったら叩かれた」。

タイトルに死ぬほどこだわりがあるヨッピーさんが付けたタイトルがこれ、なのだから、
今回の件は「叩かれた」のであって、自分側に問題があるとは全く思ってないと考えているのがわかりますね。



実際、本文でも「こういう批判ばっかりするからみんなが政治について語るのが億劫になってしまうのだ」という話になっています。
謝るどころか、批判しているはてなの連中がゴミばっかりだ、という攻めの姿勢を感じますね。


コロシアエー。



②しかし、ヨッピーさんは断じて「謝れば死ぬ病気」ではない

まずヨッピーさんは相手が何を批判しているのかを把握しようとしている
「絶対に謝れない人」「謝ると死ぬ病気」は、これすら出来ません。

僕に対する批判としてあれこれ引っ張ると、

・政治家は謝ったら死ぬ病気ではなく、謝ったら殺される職業である
・仕分け会議を誤解してる
・政治を知らない癖に浅い知識で語るな
・「政治家は良い暮らしをするな」って衆愚政治やりたいの?
・野党は反対だけしてるわけじゃないぞ!

とか、まあこんな感じかしら。

謝れば死ぬ病気の人はそもそも「ネガコメ自体が良くない」とかいい出す人です。
「批判するやつは◯◯だ」みたいな形で一括りにしてすべてをシャットアウトしちゃう人です。
こういう人は本当に謝れない。批判されると幼児化してしまうんですね。

私は本当に謝れない人がどれほど見苦しいかをよく知っていますが
こういう人たちと比べると、ヨッピーさんは「謝ると死ぬ病気」ではないとはっきりいい切れます。

大事なことなので二回いいますが、ヨッピーさんは批判内容をちゃんと見て、自分が納得したら謝ることはできる人だと思います。
実際、シャドバの時に変なことを書いて批判されたときはちゃんと謝っています。

Diablo2からネットに入ったblizzard厨なので仲間内の「シャドバ許すまじ」みたいな論調と、ネットの反響見てもパクリに対するイニチアシブが取れてるものかと思ってた。ごめんなさい!追記してくる

③謝る際に条件をつけたり、相手の言い分を評価する姿勢は「謝れないレベル」相当高いと判断されそう

とはいえ、ヨッピーさんは「自分が納得しない限り、謝れない」し、そして、謝る時も渋ったり煽り返すタイプであると感じます。

極めて防衛的。できるだけ謝りたくないから、謝らないために頑張ってしまうタイプに見えます。





どういうところがそう見えるかというと……
ヨッピーさんは謝る際には相手の言い分を「自分の基準で」評価してるんですね。

あの一連の「事業仕分けパフォーマンス」が批判の対象になるのは割としょうがないんじゃないですかね。
大学で研究してる人とかめっちゃ怒ってたからね。蓮舫さんの顔写真を壁に貼ってダーツの矢投げてたからね。

これ、自覚的なのか自覚してないのかはともかく、論点そらしてますよね。自分にはなんにも問題がなかったと言い張ってますよね。
「理解していない」「理解していたとしても誤解を招く発言をしている」と言われた時にこういう返し方をするひとが「政治家は謝ると死ぬ人なんですかね?」と言ってもあまり説得力はないと思います。




何が悪いのか理解したら、「でも」とか「もし」とか言わないことです。そういう言葉を入れると、あなたの謝罪に条件や限定をつけることになります。繰り返しますが、あなたの意図はここではどうでもいいんです。

④謝罪をそれ単体で完結させられない点も「謝れないレベル」は高い人の特徴だと思う

あとこれは印象論になりますが言い回しって大事だと思います。
これ、私もしょっちゅう注意されるので人のことは言えないのですが、逆にいえば、人によく言われるのですごい意識してるところです。

おおつねさんとヨッピーさんのやり取りまとめ(1/3) おおつねさんとヨッピーさんの会話開始前のやりとり - この夜が明けるまであと百万の祈り

参考として貼られたリンクが僕の記事についたコメントだし今回のインタビュー記事で再燃してるみたいなので「僕が発端なのかな」と思った次第ですが、違うのであれば「False」でも良いしですしその点については謝罪しますが、その上で宮脇さんとの議論とは別個のものとして、僕も色々お伺いしたいのでぜひ僕のページ来てください!

こういう言い方されて聞き手が「相手は謝っている」と思うかというと思わないでしょう。
たぶん書いているヨッピーさんも、謝罪することは次いでであり、その後のところが言いたいことなんでしょう。

謝って、そこでいったん相手の反応を待つ、が出来ないのはかなり減点要素高いと思います。

今回も、謝罪するかどうかはさておき、批判に対して応える記事と、後段の部分を分けたほうが良かったのではないでしょうか。
はっきり言って、今回の記事は「批判を受けた時に、中途半端に話題そらしをしている」という印象を受ける人は多いと思います。



⑤ヨッピーさんが今回の件で謝るべきところなんてあったのだろうか。謝るべきことがないと思っているのに謝るのが正しいのか?

ヨッピーさんは、自分で本当に間違ったことは言ってないと思っているでしょうし、そういう時に謝ってはいけないと思っているのでしょう。
謝る時も、出来る限り渋るほうが戦略的に正しいと思っているわけですよね。
今回の件も、謝るべきことがないと思っているからこそ、特に謝っていない。

批判について「ここはわかる」「ここはちがう」と切り分けしているだけ。



で、私はこれなにも間違いではないと思います。



政治家が謝らないのも、そういう理由があるのかもしれません。

私達一般庶民から見たら、明らかに「これは間違いだ!謝れ!」って思ってても政治家のみなさんの中では、謝るべきことではない、謝るのは合理的ではないと考えてるべき事情があるのだと思われます。

そんなわけで、今回ヨッピーさんは自分の身を通して、政治家が謝らない理由が想像できるようになられたのではないかと思います。

ヨッピーさんは次からは「俺が政治家だったら謝るのになー」とか「ちゃんと謝る政治家のほうが信用できますよね」とは多分おっしゃらないのではないでしょうか。

「謝ったほうがいい」ではなく「ちゃんと整理して欲しい」くらいの言い方に変わると思います。





ヨッピーさんですらうかつには謝れない。政治家はもっと謝れない。 

名のある人が謝るのって、私のように謝っても失うものがそんなにない人間には想像もできない勇気が必要なんだと思います。

そういう意味で、私もヨッピーさんがおっしゃるようにDeNA会長の南波さんが全面的に謝罪したことは、本当に凄いことだと思います。もっと評価されるべき。




⑥ヨッピーさんの今までの記事に見られる「斥候のマインドセット」はもっと評価されるべきだと思います

「謝ったら死んじゃう病」のマインドセットを理解する 「間違っているのに正しいと感じるのはなぜなのか」 - この夜が明けるまであと百万の祈り

さて、なんかヨッピーさんに批判的な流れで記事を書いてしまっていますが、私はヨッピーさんの記事がかなり好きです。

ヨッピーさんの記事が持っているフォーマットは本当にすごいと思います。

「よくわかってない素人のヨッピーさんが、専門家から話を聞く」という形になっていてヨッピーさんがどういう考え方をもっていようが、大きく間違いようがないんですね。

この記事とかメッチャクチャ面白かったです。モノタロウについて知らない人に説明する時、何回かこの記事を紹介したことがあるくらい気に入ってます。





逆にヨッピーさんが自分の考え主導で企画したやつとかはハズレがありますし、今回の朝日新聞のようなフォーマットも微妙だと思います。私はこの下の記事大嫌いです。








じゃあフォーマットだけが凄いのかというとそうではないと思います。

そもそもヨッピーさんがこういうフォーマットを生み出したのは、ヨッピーさんが「斥候のマインドセット」をお持ちだからでしょう。

普通の人って、どうしても自分がいろいろ語りやすい分野を選びたがります。自分が主役であろうとします。そのせいで、よくわかってない分野についてもわかったような口をきいて周りから顰蹙をかってしまうわけです。

ヨッピーさんは普段そういうところをおさえて「専門家に話を聞いたほうが面白いよね」って相手に主導権を渡せる。

これって、言われてみれば当たり前のことなんですが、それができるのって実は凄いことだと思うんです。それだけ相手に敬意を払い、そこから学べる人だと思うのです(逆に、上の記事にあるようにオタクとかは偏見もってるし敬意持ってないのがよくわかる)。

実際、ヨッピーさんのフォーマットはみんな知ってるのに、同じことできてるのって東大生のりょーちんさんくらい。思ってる以上に難しいのだと思う。

そういうところに、ヨッピーさんの底力を感じるのです。

だから、いろいろ言われていますが、私はヨッピーさんの記事は今後も楽しみにしています。






結論。
ブログでオピニオンを書いてるときのヨッピーさんはあんまり好きではないですが、ヨッピーさんの記事は大好きなので、今後も応援しております



追記

yoppymodelまた「謝ったら死ぬ」とか言われそうだけど
僕ギガが減る発言を馬鹿にするような言動は一切してないと思いまするぞ。僕個人は「まあそういう使い方もあるよね」って思ってたし。ご本人にも聞いて頂ければ。

ありがとうございます。
私はヨッピーさんは「ギガ」が減る発言について、馬鹿にしてると受けとめてましたが、それは解釈の余地があるかもしれませんね。当時のログはこちらになりますので、この記事をよんでくださった方に判断していただければと思います。

長谷川豊さんの比例1位は別に贔屓ではない。比例選挙の仕組みを確認しておこう。

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はてなブックマーク - 長谷川豊さん、道路交通法違反で警察から呼び出される - Togetterまとめ

・長谷川豊が比例1位で間違いなく通る選挙ってマジでどうかしてるわ

・確か維新の比例1位じゃなかったっけ?落選することはないんじゃなかろうか。

ちょっとまって。違うよ。そうじゃないよ。惜敗率が低ければ通る可能性はあるよ。


長谷川豊さんが当選する条件は

南関東ブロックで、日本維新の党が議席を獲得して

惜敗率で、同じ日本維新の党の人よりも高いこと

の2つです。



裏返すと

①「そもそも南関東ブロックで日本維新の会議席獲得できない」

②「日本維新の会の他の人のほうが惜敗率が高い」

状況なら落選します。




ただ「惜敗率」というのが厄介で、これ、トップ当選者との比率なんですよ。なので、候補者が多く、圧倒的に強い候補者がいない千葉一区では、他の日本維新の会の候補者より有利かもしれません。2014年のときは日本維新の会南関東ブロックで比例議席を獲得しており、この時は惜敗率50%程度でも当選してたそうです。




などなど解説書こうと思ったけど、やっぱりググったらありました。


現時点では、千葉一区の属する南関東ブロックで、日本維新の会の公認候補予定者(支部長)は2人しかいない。今後長谷川氏以上の知名度を持った候補が出てくれば話は別だが、相当の確率で長谷川氏は南関東ブロックの名簿当選順位で1位を獲得するだろう。となると、次に日本維新の会比例南関東ブロックで1名の当選者を出せるかどうかである。

この段階で千葉一区の有権者民度よりも、南関東ブロック全体の問題になる。なってこった。

こちらの記事では「長谷川氏は南関東ブロックの名簿当選順位で1位を獲得する」のはもう避けられないという前提ですね




現状こんな感じですが

「千葉一区で長谷川豊以外の候補が圧勝」みたいなことがおこらない限りは限り投票する可能性はかなり高いですね……私は千葉県民じゃないから知らんし「長谷川豊に投票するな」みたいなことはいうのは言えません。

ミンミ関東ブロックの人は、この仕組を確認した上で投票しましょうね。





というか、多分これ勘違いしてる人結構多いと思うんだよね。こういう知識がない状態でいくら政治の議論しても無駄だと思うし、実際「長谷川豊を比例1位にしてる大阪維新の会は」みたいな勘違いによる批判が結構RTさえて広まってるのが現状なんですよね。

自由に議論しようとか、政治の話についてハードルを下げようというのは簡単だけど、間違った知識が広まるようなやり方でむしろ害が大きいとしか思えないんだよなぁ……。これについても簡単に書いておこうかな。

「政治的発言はもっと自由であってよい」と「庶民感覚をもっと大事にすべき」は区別されるべきなんじゃないかな、という話

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1つ前の記事「長谷川豊さんの比例1位は別に贔屓ではない。比例選挙の仕組みを確認しておこう。」で少し気になったのでヨッピーさんの記事に関してメイン主張の部分についても言及します。(二回目の言及なのでトラックバック飛ばないようにしてるつもりですが、もし飛んだらごめんなさい)


先の記事でも述べましたが、私はヨッピーさんが記事後半で語っている問題意識には同意です。

政治って多分にナーバスなもの、思想に関わる事だからか、何かしらの考えがあってもそういう議論を避ける人は恐らく多いし、今回の僕の事例の通り、結局の所は叩かれるし、そういった知らぬ存ぜぬの姿勢を取る事の方が賢いやり方であることは間違いないのだけど、でもそういう風潮って変だし、良くないことだよなぁと思っています。

現状で「国民はもっと政治に関心を持て」って言われたって、政治家は雲の上の存在だし、SNSで政治の話も出来ないし、マスコミもどんどん怪しくなってくるし、そしたら遠く離れた政治の事より、明日の会社の仕事の心配事を優先させるのが当然になる。こんな状況下で、どうやって政治に関心を持てばいいんだ。

ただし、賛同するのは、「政治的発言はもっと自由であってよい」の部分です。

「庶民感覚をもっと大事にすべき」とか「ネットにおける政治議論のハードルを下げるべき」という意見には賛成しません。「庶民感覚」というものがだいじだというのであれば、そんな抽象的な言葉ではなくもっと具体化して語るべきじゃないかな、と。

ヨッピーさんの主張は、このあたりがすごい雑に混同されているように感じるので抵抗があります。




というか。

むしろ今ってこの上なく政治的発言が自由であるからこそ、こうなってしまったのだと思っているからです。仕組みとして自由すぎたから、みんながその自由を持て余して自縄自縛に陥ってしまったのが現状です。

みんなのレベルが低く、関心もそれほど高くない状態であまりに自由にしすぎたという感じ。その結果、ネットの法則に従って馬鹿(声がでかい人)と暇人が好き勝手している状態なのが今なのではないでしょうか。無知やデマを流す人が一生懸命に活動し、ヘイトスピーチもひどいことになっている。そして、そういう情報の精査すらできない人たちが多いからこそ、ますますデマがはびこる。

そういう現状を見て、「もっと自由に」「もっとハードルを下げて」とかいうのは、あまりに楽観的すぎる。そんなことをしても、デマを信じた人たちが好き勝手にしゃべって、その誤りをただすコストが無限に膨れ上がるだけじゃないかなと思うんです。


だから、その前に、場の整備、いるよね? いまって庶民感覚でみんなが好き勝手政治的発言するのを推奨する局面ではないと、わたしは思っちゃいます。







将来的には自由になるべきでしょうが、ネットではむしろその逆でルール整備が必要だとすら思うのです。

「青少年保護」みたいなことを言うつもりはないから出来る限りこれは避けたいと思っていますが、現状は、「最低限のリテラシーレベルすらないは、間違った情報から保護されるべき」みたいになりかねないほど、いまって「庶民感覚」まみれになってて、政治的な思考ができてないですよね。



数学で、中学数学をやらずに高校数学や大学数学の話できるわけないのは誰でもわかりますよね。

英語でも、単語全然わからない状態だと話をするのが身振り手振りになりますよね。

なんで、政治の話は素人でもできると思うのか……。



いつまでも規制を緩和するなと言ってるわけじゃないです。
規制を緩和して自由に発言をできるようにしよう、というなら参加者にそれ相応の能力やマナーを求めるのは当然セットで考えるべきじゃないかなと。 




とはいえ、私は政治についてはヨッピーさんに負けず劣らず無関心です。選挙には毎回いってますが、正直そんなに真剣ではない。期日前投票の必要があるとかだったら普通に投票サボる程度。もちろん知識なんてありませんからまともなことは言えません。

わたしも普通に政治については無知すぎるので、当然切り捨てられる側になっちゃう。結局、「物理的に投票にいく」というハードルは妥協点として今のところベターであり、これより良い選択肢が、いまのところあんまりあるとは思えないんですよね。悩ましいです……。


ヨッピーさんの「庶民感覚重視」が東浩紀さんの「一般意志2.0」とは違う話であることを説に祈ります

小田嶋隆さんもヨッピーさんと同じような主張をされておられます。本当に私だって、政治について話をする機会みたいなのは会ったほうがいいとは思います。
ただ、何を下敷きに議論をすべきか、くらいは考えないといけないと思ってます。何か議題や考える情報を提供して、それに沿って話ができるような仕掛けで出来たらいいですね。ヨッピーさんなにか仕掛けを考えられているそうなので、とても楽しみです

私たちは、一方で、政治的なふるまいを厳しく制限されていながら、他方では政治的な権利の行使を義務づけられている。要するに、われわれは、二つの矛盾する要求の間で引き裂かれているのだ。ふだんの生活の中で、政治的なふるまいを制限しておいて、投票日にだけ政治的な人間になれというのは、そもそも無理筋の注文なのである。

政治の話題がタブーになればなるほど、政治の話を持ち出すことのリスクは高くなり、また、政治的な場での論争が険悪な人格攻撃に着地するケースも増えるわけで、この負のスパイラルは、どうにも止めようがない。私たちは、とてもやっかいな局面に到達していると思う。

われわれが、もっと普段から政治の話を自然に話し合える人間になれば、政治の話は、タブーではなくなるし、政治的な意見の違いも、決定的な対立につながらなくなるということだ。


東浩紀さんにいたってはその「庶民感覚」を過剰に信頼しすぎるあまり、「一般意志2.0」みたいなこと場で表現し、そういう庶民感覚が政治に反映されれば政治はもっとよくなる、みたいなことを言ってた時期があるようですが、東さんの話は論外だと思ってます。これと同じにだけはなってほしくないです……。

新しい民主主義システムでも、選挙や議会は従来どおり行う。ただしこのシステムではそれにつけくわえて、議会をニコニコ動画のように、一般の人からコメントをつけられるかたちで公開する。これが「大衆の不定形な欲望を対象とする巨大な可視化装置」だ。東によると、議員らは大衆のコメントによる圧迫を感じながら意思決定をすることになる。ようするに、東はニコニコ動画のコメントを無意識の垂れ流しと考えているらしい。よって、ニコニコ風コメントで議員に圧力をかければ、無意識を政治に反映したことになる、といいたいようだ。


私は「みんな」の意見は信用してもよいと思いますが、「庶民」という自意識を持っている集合の感覚はあまり信用してません。庶民という響きはどうしても「責任者ではない」という野次馬的なニュアンスをかんじるからです。こういうみんなで何かやろうという時に、名前は意識付けとして大事です。
政治についてするとき、コミケや音楽フェスのイベントのように、ように何らかの形で「ルールやマナーに同意した参加者」という意識を持ってほしい。「庶民意識」に変わる何か他の言葉があるといいなと思います。

『魔法少女たると☆マギカ』 「救国の聖女」ジャンヌダルクと対比される「最悪の王妃」イザボーという女性について語りたい

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fate apocrypha」(外典)がアニメ放映中なので、「まどかマギカ外典」ともいうべき「たると☆マギカ」も紹介します。

この作品は「まどマギfateapocryphaっぽいことやってる」作品です。fateapocryphaが聖杯大戦だとすればこちらは魔法少女大戦です。しかも舞台は「百年戦争」中のフランス。アポクリファでは「ルーラー」クラスで登場しているジャンヌ・ダルクがこちらの作品では主人公をつとめています。私は「百年戦争」が好きなのでこれかなりうれしいです。百年戦争は騎士道の終わり、近代国家(ナショナリズム)の誕生の時代でもありの時代でもありますが、黒死病魔女狩りの時代でもあり、そういう意味でも「魔法少女」「魔女」というテーマは面白いんですよね。

鹿目まどか以外では史上最強の魔法少女」であるジャンヌが活躍する

fateシリーズのジャンヌは「ジャンヌ」そのものが受肉したものではなく、物語としての位置づけもメインではないため、ジャンヌ自身の設定はまったく語られていません。FGOにおいても、生々しい部分は全部「ジャンヌ・オルタ」がもっていってます。羽川翼みたいな位置づけであり、ジャンヌそのものを真っ向から描くことを回避している。こういう描き方はめちゃくちゃ上手いけどズルいなぁと思います(笑)

一方こちらの作品は、ちゃんとジャンヌを一人の人間として描いてます。

ドンレミ村出身で、幼少期は家族7人と平和に暮らしていたが、村が兵達に襲われてしまい、妹のカトリーヌが彼女の目の前で殺され、この惨劇を繰り返さない事を願い、魔法少女となった。

ほむらの周回ループの因果を引き継いだ鹿目まどかを除いては最強の魔法少女であり、巴マミさんより強力な範囲攻撃を持つ上、防御力も美樹さやかより強いとやりたい放題。その代り、ソウルジェムが非常に濁りやすいという致命的な難点があります。防御力・回復力に特化していて持久力EXのルーラージャンヌとは性能が真逆なので、他の魔法少女とともに、重要なポイントで活躍するという、まさに主人公的な働きをします。

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「まどか✩マギカ」を知っている人ならば魔法少女として強い力を持つというのはどういうことかはわかると思います。この作品も、その部分がカギとなります。


作品を通してフランス百年戦争後半の展開や人物を楽しめます

この作品は、本編と全く前提が違っていて

魔法少女が軍事利用されている」
魔法少女が1話から魔女の存在を認知し、戦力として利用している者もいる」
魔法少女の成れの果てが魔女であることが序盤で明かされている」

となっており、魔法少女は普通に戦争に戦争に参加して戦います。


登場する人物についてみていくと仲間側として

シャルル7世やジル・ド・レなどの定番のキャラはもちろんのこと

・ジャン・ド・ジュノワ(バタール・ドルレアン)
・エティエンヌ・ド・ヴィニョル(ラ・イル)
・アルチュール・ド・リッシュモン元帥(百年戦争終結の立役者)
・ラ・モトレイユ(リッシュモン元帥との政争相手)

など有名どころはきっちり登場しています。

史実的には微妙なところだけれど「ドラゴン騎士団」のメンバーも登場します。

バルバラ・ツェリスカドラゴン騎士団の創設者。「乙女戦争」にも登場します)
・オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(史実では作詞家)


一方、敵側としてだれが出てくるのかと思ったらオルレアン包囲戦の時のメインプレイヤーであるソールズベリー伯やサフォーク伯、あるいは当時のイギリス軍摂政であるベッドフォード公ジョンかと思ったら、まさかのジョン・タルボット。

史実におけるジョン・タルボットは、この時代から百年戦争最後の戦いまでを戦い抜いたイギリス側の英雄です。 ゲーム版「JEANNE D'ARC」では何度も登場してジャンヌを襲ってきたのを覚えている人もいるかもしれません。シェイクスピアの影響もあり、イギリス史の中でもかなり人気のある騎士ですが、この作品では扱いが微妙すぎるwこのあたりはわかりやすさ重視でしょうか。




というわけで、今まで百年戦争あんまり知らなかった、という人には人物を知るきっかけになりますし、知ってたら「あの人物がこんなキャラになるとはw」という楽しみも得られます。どっちにしろすごいおすすめの作品です。単行本には歴史背景の解説が丁寧についているので、知らない人でも大丈夫。

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敵側のボス「イザボー」が一番の注目ポイント。史実においてジャンヌ・ダルクの位置づけを理解するうえでとても重要な存在

しかし、なんといってもこの作品の一番オススメしたいポイントは、「フランス史上最悪の王妃」イザボーです。

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ジャンヌ・ダルクを扱ってる作品は多くありますが、このイザボーをちゃんと扱ってる作品、エンタメ作品としては初めてじゃないかな。


ジャンヌ・ダルクを語る上で、イザボーはセットとして欠かせない存在です。ジャンヌ・ダルクは知っているがイザボーは知らないという人は是非この作品を読んで欲しい。

王妃イザボーは史実では「狂王の妻」という立ち位置で非常に興味深い人物です。もともとドイツのバイエルン公の娘で、ドイツ名は「エリーザベト・フォン・バイエルン」といいますが、「フランスはイザボーによって破滅し、ジャンヌ・ダルクによって救われた」とさんざんな言われようであり、反対派からは「淫乱王妃」という身もふたもない名前を付けられていました。現代のフランス人の感覚はわかりませんが、当時は中国における「秦檜」並みに嫌われ者だったのではないでしょうか。



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見合いの席でシャルルはイザボーに一目惚れした。

①花嫁は一見魅力的だったが性格は最悪だった。貪欲、わがまま、軽薄、怠惰、浪費家と絵に描いたようなエゴイストだった。外国から嫁いだ王妃はフランスに同化しようと努力するものだが、彼女は自分だけが快適な生活ができたらフランスのことなどどうなろうと知ったことではないというタイプだった。

②狂気の夫を無視しドレス、宝石など浪費癖は宮廷費を瞬く間に使い果たしてしまう凄さで自分の子供たちにすら満足な衣食を与えなかった。

③王弟オルレアン公ルイやブルゴーニュ公ジャンなどと関係を持ち、淫乱王妃と呼ばれた。ゆえに12人の子供は夫の子だと言い切れない。

④退屈した15歳のイザボーは青年貴族ボワ・ブールドンと不倫関係になる。

⑤その後王弟オルレアン公ルイと愛人関係になるが、

⑥愛人ルイがブルゴーニュ公ジャンに殺されると今度はジャンの愛人となった。

⑦そしてジャンが暗殺されるとイギリスがフランスに乗り込んできた。イザボーはいつでも強い方につく女である。イギリス側に寝返った。つまり我が子シャルル7世と敵対したのである。イザボーはシャルル7世を私生児だと宣言する一方カトリーヌ王女をイギリス国王ヘンリー5世に嫁がせヘンリーにフランスの王位継承権を与える。前代未聞の事件で「史上最悪の王妃」と呼ばれるゆえんである。

あまりにも一方的な書かれようですが、実際のところ彼女の思いはどうあれ、フランス王家を混乱に陥れたのは間違いありません。


特に、ただの浮気ならともかくオルレアン公ルイと関係を持ったのがまずかった。

オルレアン公ルイの暗殺で、争いは権力闘争の段階から内乱の段階に進む。そこをイングランド王家につけこまれ、勝利のフランス王国が台無しになる。五十年戦争で終わったかもしれないものが、百年戦争になってしまった

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40775?page=2

ジャンヌ・ダルク」は、この「イザボー」を仮想敵として掲げることで支持を受けたという逸話もあります。そのくらい「聖女」「神の遣い」であるジャンヌがシャルル7世をフランス国王として支持しているとアピールするキャンペーンは、ヘンリー6世の王位継承を承認した「淫乱王妃」イザボーへの対抗という面で非常に重要でした。逆にイングランド側としては、ジャンヌはなんとしてでも魔女に貶められ、火刑に処せられる必要があったわけですね。

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個人的には、女王イザボーも、ジャンヌ・ダルクと同じく当時のフランス貴族の犠牲になった哀れな女性だったかも?なんて思ってみたり

イザボーについては日本ではあまり研究がないので、本当のところはわかりませんが、こういう評価もあります。

フランスには、『この国は、一人の女によって滅び、一人の処女によって救われる』という言い伝えがあるそうで、当時の人々は、この一人の女とは王妃イザボーのことであると信じて疑わなかったようである。

しかし、私は言いたい。イザボーは、嫁いで来た時わずかに14歳。夫を失った時も17歳にすぎなかった。まだローティーンの一人の少女が、両親の元を離れ、言葉も通じない異国で知らない大人達に囲まれ、好きでもない男を夫として暮らしていかねばならなかったのである。しかもその夫は発狂してしまうわけで、こんな時、誰かを頼りたいと考えるのは、当然ではないだろうか。(中略)

また、自分自身がまだ子供であるというのに、毎年のように子供を産まねばならず、産めばすぐそばから乳母にとりあげられ、子育てを通して自分を成長させることもできない。そういう状況に置かれた17歳の娘が、我が子に愛情をもてず、子供より自分の身の方をかわいく思ったとしても、責めることはできないのではないか。

http://yamatonatu.hateblo.jp/entry/2016/02/01/110636

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というかですね。上ではあたかもこの王妃が淫乱なんだという扱いでしたが、お前ら、自分たちで彼女に愛人をあてがってるじゃねえかw

フランス王シャルル6世妃 イザボー - まりっぺのお気楽読書

シャルル6世は、発病(分裂症らしい)していないと、まったく普通の人でしたが
発病するとイザボーが誰だか分からない上に怯えだすということで
愛人をあてがいましょう、ということになりました。
オデットという女性が1405年頃からお相手を務めています。

イザボーのイメージとして則天武后のような女傑のイメージをすることも出来ますし、「カルバニア物語」に出てくるタニア女王の母親「プラチナ」なんかをイメージすることも出来ます。実際作者さんはちょっと意識しているのではないかなと思います。実際、イザボーの娘「キャサリン」はカルバニア物語の「黒衣のミネルバ」をちょっと思い出しますし。
キャサリン・オブ・ヴァロワ - Wikipedia

デンマーク王妃「カロリーネ・マチルダ」の話なんかを考えても
デンマーク王クリスチャン7世妃 カロリーネ・マチルデ - まりっぺのお気楽読書

この当時の貴族たちの男尊女卑ぶりは半端なく、男たちは自分勝手にふるまって問題を起こしたあげく、何か問題があればすべて女が悪いという風に扱っていたのだなぁと思います。なので、貴族たちが一方的に語っている歴史だけではなく、ジャンヌはもちろんのこと、「淫乱王妃」イザボーも、当時の貴族社会の男たちの犠牲になった人物なんじゃないかな、とか考えたりできます。
歴史はこんなふうに、事実からいろんなストーリーを想像できるところが楽しいですね。

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おまけ 「百年戦争」「ジャンヌ・ダルク」については過去記事でいろいろと語ってるのでこちらもどうぞ

百年戦争(1339~1453)について描いているマンガ - この夜が明けるまであと百万の祈り

百年戦争の間、イギリスもフランスもイタリアの銀行に多額の借金をしており、特にイギリスは踏み倒しとかやってるので百年戦争とイタリアの商人は切っても切れない関係であったりします。そういう点も考えながら読むと世界史っておもしれえええ!

英仏百年戦争(中編) リチャード2世とシャルル6世 - この夜が明けるまであと百万の祈り

イギリス人の半数は「シェイクスピア症候群」にかかっており「イギリスヘンリー6世が勝利してフランス王シャルル7世を臣下にしたけど(※実際にはそのような事実は無い)薔薇戦争で国内がgdgdになったからそのどさくさでフランスが土地を取り戻した。イギリスは負けてない」と思ってるらしい。つまり半数のイギリス人の中では百年戦争は1339年から1420年のトロワ条約までで終わっていて、その後を認識していない

シャルル5世は、ギリギリのところでフランスの大改造に着手してフランス王家の危機を救ったけれど、まだ中央集権とか常備軍を成し遂げるには早かった

「英仏百年戦争」(前編) エドワード3世とシャルル5世の時代 - この夜が明けるまであと百万の祈り

アルマニャック派とブルゴーニュ派が力を合わせてイングランドと戦うのかと思いきや、ここでアルマニャック派の王太子シャルルがブルゴーニュ公(無怖公)をモントレーで惨殺。仲間割れしてる場合じゃないのに、一番やってはいけないことをやりやがった

イングランドブルゴーニュブルターニュ VS アルマニャック派の戦いとなって、完全にフランス側の詰み

実際は、ブルゴーニュ派(&ブルボン公)はネーデルラント継承戦争にかまけててアルマニャック派との戦いには参加せず、ブルターニュ伯は今までずっとフランス王家になびかなかったのに、なぜかこの期に及んで微妙にアルマニャック派寄りに

イングランド VS アルマニャック

英仏百年戦争(後編-1) 現代に伝わるジャンヌダルクは、ナポレオンによる創作? - この夜が明けるまであと百万の祈り

ジャンヌ到着後になぜすぐに勝利できたかというと「防衛戦」「持久戦」だったものが「短期決戦」に変わったから

ジャンヌダルクという名前すら、同時代の文書にはまれにしか現れない。当時の文書では「ラ・ピュセルと俗称されし女」であり、これは当時のニュアンスでは「下女」でしかなかった。
彼女は、国王に仕えた忠臣としてではなく、あるいは偉人、英雄、聖人としてではなく、むしろ民衆の代表としてこそ、歴史に位置づけられるべきなのである

安彦良和版「ジャンヌ」が素晴らしかった - この夜が明けるまであと百万の祈り

ジャンヌが死んだ10年後の「プラグリーの乱」のタイミングにおいて、ジャンヌの人生の遍歴を追体験していく、という構成。

生まれ故郷である「ドンレミ村」から「ボードクリール」の領主の元を経て、シャルル王太子と出会った「シノン」に趣き、さらにそこからオルレアン包囲戦、パテーの戦い、ランスでの戴冠式を経て、その後囚われの身となり、異端審問にかけられて火刑にて殺されるまでの人生を追体験していきます。その間、ジャンヌと共闘した人物や、ジャンヌが守ろうとしたシャルル7世とも面会して話を聞く展開になっている。


「不滅のあなたへ」  「ARMS」と比較しながら読んでいくと面白い

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個人的評価★★★(完結まで進めばプラス1あるかも)

結構ガチな感じのSF作品。人類が進化するのではなく、人類を媒介に進化していく生命体を描いています。主人公が様々に形態チェンジしながらバトルする展開もあり、少年漫画としても楽しめます。すごい。

類似作品
チキタ★GUGU  ★★★★★
EDEN      ★★★★★
ARMS      ★★★
Hello,World! ★★★
銀色      ★★★
正解するカド  ★

不死身の生命体が地球に降り立ち、人と接し「刺激」を得ることで人の形態や性質を獲得しつづけていく。一度獲得した形態や性質であれば、選択することができる。果たしてこの生命体は、人とのふれあいの積み重ねによって、人類にとってどういう生き物に成るのだろうか……。

というかんじで、なんか「ARMS」のアザゼルを思い出すね。あるいは「マルドゥック・スクランブル」のウフコック。

今回はアザゼルとの比較を意識しながら読んでいきます。4巻まで読みましたがとりあえず2巻途中まで。

たいていの動物は、自分がいる環境を選べない。
よって、その場に適応するために自らを変化させる必要がある。
とりわけ、人間にとって変化の兆しと成るのが、「感情」なのだ

この生命体、なかなか人語を理解できるステージにならない。だからこの生命体にとってのコミュニケーションは、観察や接触によって自らが一方的に情報を取得するのみ。人語を越えて、強い感情に揺さぶられたときだけ「刺激」を受ける。
自分が何の刺激をもとに形態を獲得し、変化するかは、彼自身が「選択」する。アザゼルのときのように「入力」することはできない。

このゆっくりした2巻までの展開、すごい好き。



獲得した形態について

今回の外的刺激による獲得において、フシがその物に変化することはない。
すでに第一段階の成長課題である「意識」を獲得したためと思われる。

意識をすてて周りの変化を待つより、四足を持って自ら変化を求めたほうが合理的だ。
何より彼はそう「設計」されている。宿しているのは崇高な情報であり、生きてこそそれを高めていくことができるのである。

彼は「思い出す」ことができる。自分がかつて何に刺激を受けたかを。
そして選択することができる。自分が何になるのか

(1)石

(2)-1犬の姿(ジョアン)
(2)-2人の姿(青年)

青年の死をきっかけに「意識」を獲得。

(3) 大熊
(3)-2マーチ

マーチの死をきっかけに人間らしさを獲得。大人になりたい(学びたい)と願う。
ここでようやく「ビオラン(似非祈祷師)」から言葉を教わる。

(4)-1 グーグー
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(4)-2 自分が変化するだけでなく、物を生み出せるように成る
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予想外の展開。「敵」が登場し、フシを設計した存在の目的もあっさり判明

てっきりこんな感じでゆっくりゆっくり言葉や感情を取得して成長していくのかと思ったらいきなりの展開。

あれは、お前が集めた器を奪い、お前を弱体化させることを目的に設計されている。動物になれない生き損ないだ。

私たちには大いなる目的がある。ーーーーーーことだ。
そしてこいつは、その計画を阻むために放り込まれた存在だ。

2巻までものすごくテンポゆっくりしてたけど、ちゃんとバトル展開も入ってて物語に見せ場があるのはよんでるこちらとしてはありがたいですね。
結構長い話になりそうなので、気長に読んでいきたいと思います


不滅のあなたへ(4) (週刊少年マガジンコミックス)[Kindle版]

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最近日曜日にしかブログ書く時間がない

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独りごとで愚痴を言ってるだけなのでそっ閉じ必須。読んでも時間が無駄になるだけです。

 

最近日曜日くらいしかブログ書こうという気にならず、なので日曜日に2時間くらいかけてまとめて4-5記事作っておいて、予約投稿みたいな形にしてる。逆に言えば最近は月曜とか火曜の話ってほとんど反応できなかったりする。今現在で言えばヨッピーさんの件なんだけれど。あの人未だに蓮舫さんについての発言で自説を突っぱねてるのはなんの信念があってやってるのか知らないけど信頼性を大いに損なってるなと思ってる。私の記事でやんわりと論点そらして逃げましたよねと指摘したらわざわざ否定されてましたがいまだに認識がガバガバだし裏取らないしでなんでそんな状態でわざわざひていしたの?青◯才なみの雑さで、え、この人こんな反応しちゃあ残念な人だったの?って驚いたし私の記事について、本題を無視して「僕はギガを全くバカにしてませんぞ」っていうブコメされてましたが、この件について、おおつねさんからは否定のアナウンスが出てますね。なんでそんな適当なこと言うのかと今回の件でかなり印象が悪くなっています。こういうところにまともなツッコミが入らないままフェイドアウトしそうなのとか個人的にはモヤモヤするので、時間があればちゃんとツッコミ入れたかったわけですが、時間が経つと感情冷めてくるんですよね。では無かったことになるかというとそうではなくて、モヤモヤは残るから、今後ヨッピーさんの記事読むたびにそのモヤモヤが復活するわけですよ。そうなると記事がたのしめなくなるし、ぶっちゃけだんだん感情の反復によりヨッピーさんのこと嫌いになるわけ。別にヨッピーさんに何かして欲しいわけじゃなくて、言いたいことを言うべき時に言っておかないことによって残るモヤモヤは結構厄介で、そう言うモヤモヤの処理に失敗すると、ネットでよく見る夫婦間の憎悪みたいな感情に発展してしまうのが怖いなあと。ネット間で異性とか、配偶者とか親に対するヘイトをみると、あれってほんとに適切なタイミングでの処置がされずにひたすら放置された結果化膿しまくった何かに見えるんですよね。ああいうのは本当に見ててどうしてこんなになるまで放っておいたんだ、バカかとしか思わないのでもっと早い段階で本人に出なくてもいいから吐き出した方がいいよねと。でも、私よりずっと真面目だからこそ、ブログとかやってる暇ないんだろうなあ、とも思う。それで本当に耐えきれなくなったりモンスターみたいに抑えきれなくなってからようやくブログ始めたりするとなんかすごい迫力になるよね。野次馬としてはすげえ面白いけど、私はああならないようにしたいなと思う。なので、普段からどうでもいいモヤモヤをサクサク吐き出していきたいわけだけど、雑に吐き出すとそれはそれで自家中毒になるのである程度時間と落ち着いて考えられる状況が欲しいんや。私は感情の処理が下手だし即興で文章も書けないからブログなんていう超非効率なことやってるんだなあと。

「平気でうそをつく人たち」について  「悪性のナルシシズム」という言葉を知ってもらいたい

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インターネットの「平気でうそをつく人たち」 - いつか電池がきれるまで

読みました。

この記事に出てくる「平気でうそをつく人たち」については3年ほど前に読んでまとめたものがありますので、よかったら参考にしてください。


自分自身の罪悪感に耐えることを絶対的に拒否する、というのがこの「一線を越えた」人たちの特性である
という記事で以前「邪悪な人の特徴」として6点紹介しています。

キーワード1 定常性・絶対性(絶えずそうすること) =一切学習しない
キーワード2 他者攻撃性とその目的 =自分自身の欠陥を直視するかわりに他人を攻撃する。
キーワード3 良心の欠如やメタ認知能力の欠如状態「ではない」こと =悪いとわかっていてやっている
キーワード4 粉飾(自己正当化)行為の回数が非常に多い =自分で自分を持ち上げる発言が多い
キーワード5 承認欲求や自己顕示欲という言葉では説明がつかない「悪性のナルシシズム
キーワード6 自由意志、自己統制感覚への異常なこだわり =釣り宣言や効いてないアピールを必ずやる

特に重要なのが5番の「悪性のナルシシズム」。

よくこの手のタイプの人に「意識が高い」「承認欲求」「自己顕示欲」みたいな言葉を投げる人がいますが、それは批判として不完全です。というより、この手の人たち、よく「承認欲求は誰にでも有るもの、なぜそれがいけないのか=だから私は悪くない」と開き直りますよね。そして、問題が承認欲求だけならば、たしかにそのとおりなのです。 彼ら彼女らの特有の問題点はそこじゃない。



彼ら彼女らは、明らかに承認欲求が強い人よりたちが悪い。そうでしょう?



そういう人間にはお前が「承認欲求」ではなくて、「自分の罪や不完全さから強引にでも逃れようとするその悪性のナルシシズムである」とちゃんと突きつける必要があるわけです。



今まで、こういう「単に承認欲求が強いだけよりはるかにタチの悪い」人たちを正しく認識するのに失敗してきたのではないでしょうか。今回のfujiponさんの記事をもとに、もう一度しっかり認識がされることを望みます。



邪悪性とは、罪の意識の欠如から生じるものではなく、罪を自覚しながらその罪悪感から逃れようとする気持ちから生じるものである=これが「悪性のナルシシズム

じゃあ悪性のナルシシズムとはどういうものかというと、例えば本にはこう書かれています。

邪悪性の基本的なもととなっているのは、罪悪や不完全性に対する意識の欠如ではなくそうした意識に耐えようとしないことである。
彼らは自身の邪悪性を自覚していると同時にそうした自覚から逃れようと必死の努力をする。
邪悪性とは、罪の意識の欠如から生じるものではなく、罪の意識から逃れようとする気持ちから生じるものである

邪悪な人たちと精神的に病んでいる普通の人との間の違いは、邪悪な人たちがある特殊なタイプの苦痛から逃れようとするところにある。
邪悪な人たちは、一般的な意味での苦痛からの逃避者、つまり怠惰な人間というわけではない。それどころか彼らは、ご立派な体面や世間体を獲得し維持するためには人並み以上に努力し、奮闘する傾向がある。
彼らに耐えることのできない特殊な苦痛とはただひとつ、自分自身の良心の苦痛、自分自身の罪の深さや不完全性を認識することの苦痛である。

ちなみに、長谷川豊さんや北条かやさんを指してサイコパスと呼ぶ人がいますが、多分違うと思います。あの人達は、罪の意識がないわけではないでしょう。長谷川豊さんは本当に罪の意識がないかもしれませんが、北条かやさんは少なくとも悪いことをしている自覚がある、ということがfujiponさんのエントリから読み取れます。つまり、あの人はサイコパスではない。だが、それゆえに余計にタチが悪いといえます。

マックイイーン。 君こそ、真ノ邪悪ダ。君には「敵意」がナイ。「敵意」……「敵意」には力が向カッテ来ル……ヨリ強い力が「敵意」を必ずタタキにヤッテ来ル…「敵意」はイツカ倒サレル。 実に単純ダ。ダガ君は違ウ……君には敵意もナケレバ、悪気もナイシ、誰にも迷惑ナンカかけてナイと思っテイル。自分を被害者ダト思っているし、他人に無関心のクセに、誰カガイツカ自分を助けてクレルト望ンデイル。だが、ソレコソ悪より悪い「最悪」と呼バレルものダ。他人を不幸に巻き込んで、道づれにスル「真の邪悪」だ。

自分がやっていることを罪や悪だと知り、その上でそのことと向き合う苦痛から逃れようとするタイプの人達、それがこの本で言う「虚偽と邪悪」の人格です。

こういう人たちは、よほどの例外を除き、あまり多くは表に出てきません。こうした邪悪さはある程度有名になると露出してしまい、持続できないからです。

だから、ボロが出したら対処する、で問題ないように思います。 こういう人間を見極めることはそれほど難易度が高い話ではなく、支持している人も同類であると思います。





おまけ ちなみに、最近ミニマリストや互助会、はてなスタースパム、アフィカスなどによく見られる、「小市民的な悪」をなしつつ「他人の迷惑を一切考えられない人」はソシオパスに近いと思います。

ソシオパスは正式な精神病状ではなく(これ重要)、社会全体から反社会的で犯罪性があると見なされる態度、価値観、行動のパターンを指します。

十分に発達した良心を備え、共感、罪の意識、忠誠心を普通に感じる能力をもっているかもしれません。

しかし、善悪の判断が、自分が育ったサブカルチャーやグループの規範や期待にもとづいてなされるのです。

長谷川豊さんが該当するのはこちら側だと私は思います。

この人たちは「身内にはとても良い人」なのです。互助会内では好かれている。サイコパスと違い、心から共感もできる。だから友達も多い。

だが、内部を重視するあまり、たとえ反社会的行為や、悪と言われる行為であっても、身内受けのためなら平気でやらかすわけです。





いまネットで問題になっているのは圧倒的にこちら側なんですよね。

ぶっちゃけ、こちらはLINEやSNSによるコミュニケーションが発達しすぎた現状において、いちいち病気とみなすべきかという問題があります。

ネットリテラシーが無いような人たちは、そもそも自分たちがやっていることを評価する能力が不足していますから、

周りが同じようなことをやっていれば、別に自分たちがやってることが悪いことだとか全く思いません。

むしろ批判されたら「仲間でもないのに批判してくるやつらは敵」くらいの認識でより内側にこもっていきます。

困ったことに、最近ははてなブックマーク営業スパムやはてなスタースパムと言うかたちで、

最近になってはてなブログを始めた人たちがこういう「ソシオパス」の構造に取り込まれていっているケースが多いんですね。

で、こういう人たちは、難しいことは何も考えず「周りも皆同じだから」と何の悪気もありません。

批判されても「古参や老害がなにか言ってる」「自分たちもやればいいのに」くらいの感覚で同じことをやるわけです。




そんなわけで、はてなって、いままさに「教育困難校」みたいな雰囲気のブログをはてなブックマークホッテントリで量産してるわけですね。

このまま放置していたら、当然「それが当たり前のサービス」になっていくわけですが、まぁはてな運営さまにとって、もうはてなブログってのはそれでいいんだろうなとしか感じないわけで、どうあがいても絶望な感じが素敵。



なんもかんもはてな運営が悪い、ということでひとつ。

ヨッピーさんの蓮舫さんに対する発言についての振り返り

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はじめに。

私は事業仕分け全体に関しては否定的です。
ヨッピーさんのいう「研究者が事業仕分けを憎悪している」というのは事実であると思っています。
実際に私もそういう風に言っている当事者の声を聞いたことがあります。

東京大学宇宙線研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設
「スーパー堤防」がなぜ廃止になったのか、議事録から追ってみよう!

などにあるように、「事業仕分け全体」で見たときに、当時の風潮は無視して今から結果論で当時を振り返ると、いろいろと問題があったと感じます。

それでもなお、蓮舫さんの「2位じゃだめなんですか?」発言に関して言うのであれば、ヨッピーさんの発言はいい加減だし、朝日新聞の記事で発言したときならともかく、その後批判されたあと、訂正するでもなくいろいろと話題を巧妙にそらして訂正するのを避けているな、という印象です。

ですので、私がこの記事がいたいのはあくまで
①ヨッピーさんが
蓮舫さんの二位じゃだめなんですか発言を揶揄したことに対して
朝日新聞での発言ではなく
④その後のブログ記事での反応がおかしい

という話です。 前回は枝葉の部分にだけ反応されて少しイラッとしました。あれワザとやってるなら凄い性格悪いなと思います。


この記事の目的について

この記事は、ヨッピーさんの「蓮舫さんへの発言」への批判ではなく
その後の「ブログ記事への対応」部分について疑問を表面することが目的です。

「政治家って謝ったら死ぬ病なの?」ヨッピーさんが語る - 2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル

蓮舫さんに「2位じゃだめですか」と僕が聞く。「良いじゃないですか。自民党の次、2位でいいでしょ」って。そしたらたぶん「いやー、あれは良くなかったですね」ってなると思うし。研究者の人たちの間ではやっぱりあれ、めちゃめちゃ評判悪いですよ。それを反省する態度を見せることで逆に評価を上げることはできるかなと思います。

これについて、記事で一度反論はされたのですが、その反論がまたいい加減であったことから、ちゃんと議事録を読め!という声が多数出されていました。

ヨッピーさんのことだから批判されたことをうやむやにしたりはせず、ちゃんと議事録を読んで何らかアクションはするだろう。その場合、ヨッピーさんはお仕事も忙しいだろうし、ちゃんとした対応される方なので、リアクションまで一週間くらいはかかるだろう。ちゃんとしたアクションを求めるなら、そのくらい待つのが礼儀だろう……。選挙もあるので選挙が終わった翌日に予約投稿するのがいいだろう。


というわけで、この発言の一週間後、選挙の翌日に投稿してみます。

それまでにヨッピーさんが何らかのアクションをとっていたらこの記事は完全に無駄になりますが、むしろそうなってほしい。



少なくとも、この発言の時点ではヨッピーさんは明らかに議事録をちゃんと読んでいるとは思いません。いつものヨッピーさんなら、実際に議事録読んだら、議事録特有の会話の読みにくさに文句を言いながら、もっと細かく自分の意見を言うはずです。spotlighitのときはちゃんと批判する時には背景まで踏まえてましたしね。
炎上中のDeNAにサイバーエージェント、その根底に流れるモラル無きDNAとは(ヨッピー) - 個人 - Yahoo!ニュース


ヨッピーさんは「批判されて当然だと思っておる」とまで言い切るなら当然背景までちゃんと見るはずです。これは「政治のハードル」とは全く無関係のヨッピーさん自信の矜持の問題です。前の記事のようにそっちの話題を論じる必要もなくなったわけだし、この問題にだけしっかり取り組んで頂きたいところです。

実際、上のツイートに対して、ちゃんと背景を踏まえた上で意見を言って欲しい、という要望が何件も出ていたようです。
ヨッピーさんの「蓮舫さんのあの発言はやっぱり叩かれて当然だと思っておる」についての反応 - Togetterまとめ




私も遅ればせながら仕分け会議の議事録をちゃんと読んでみました

動画もありますが、コメント欄がひどいのと、前提知識ないとしんどいのでやはり下の記事オススメ。

正直に言うと、私は今回ヨッピーさんが叩かれていたことをきっかけにして初めて議事録をちゃんと読みました。

切り取られた動画とかは見たことありましたし政府の人がまともに答弁をしなかった、ということは知っていましたが

自民党政権の時点で予算削減プロジェクトの対象になっていた
・プロジェクトが当初のものから変容しており、プロジェクトマネジメントに疑問符が付いていた
・仕分け会議時点で予算が超過していた上に、さらに予算の増額を申請していた
民主党議員よりも、同じ科学者からの批判が強かった
・予め質問内容は事前審査で伝えており、ちゃんと準備の期間を与えていた(ヨッピーさんはこれを把握していないと思われる発言をしている)

などの詳細部分は全く把握していませんでした。


読んでみた感想ですが、文科省の役人側が、ちゃんとプロジェクトの目的を把握できてなかったようですね(松井評価者に直接「全然ダメです」と言われている)。ここが一番の問題だと思います。用途をちゃんと説明できないのに高い値段を請求するのはいかんだろ、と。年寄り相手に高値のふっかけをしていていたピーシーデポを憎むヨッピーさんなら、文句を言ってもいいところだと思うんですよね。
PCデポ 高額解除料問題 大炎上の経緯とその背景(ヨッピー) - 個人 - Yahoo!ニュース


ヨッピーさんへの疑問1 議事録をちゃんと読んでないのでは?

これに対して、ヨッピーさんの主張はさすがに議事録の内容を踏まえられているとは全く思えませんし、議事録を読んだうえだと訂正するべき内容ではないかと思います。
「政治家はもっと庶民感覚を」みたいな事言ったら叩かれた - ヨッピーのブログ

蓮舫さんの「2位じゃダメなんですか」っていう発言は、「蓮舫さんがむしろ助け船を出した(2位じゃダメな理由を答えさせる事で事業継続の説明にしようとしていた)」っていう解釈があるのでそのことを指してるんだと思うのですが、
結果的に事業仕分けによって各種研究予算がめちゃくちゃ削られたので「蓮舫さんはむしろ助けてあげたかったんだ!」っていうその解釈は微妙じゃないかと思ってます。助けてあげたいならそもそも事業仕分けなんてやらなくて良いわけだし。「首を刎ねるのはかわいそうだから流罪にしてあげようかと思った」って、そもそも流罪にもすんなしって話である。

当時はともかく、今回の件で蓮舫さんは誤りだった、批判されて当然だというのであれば、予算カットが判断として妥当でなかったと示すべきなのはヨッピーさんだと思うのですが、ヨッピーさんが出している根拠は「大学の人がとても怒ってた」だけであり、ヨッピーさん自身の根拠を示せていない。これでOKなら、方向性は逆ですが、人工透析補助金を無くせ、だっていえますよね?


ヨッピーさんへの疑問2 批判するのであれば「研究者の声」ではなくヨッピーさんの意見として説明して欲しい

実際のところ、このあと世界一のスーパーコンピューター「京」富士通の努力により無事開発されましたが、実際に1年ちょっと後には抜かれており、その際はコアの部分の開発費は「京」の3分の1以下でした。予算増額申請を認めるが妥当であり「批判されてとうぜんだとおもっておる」というヨッピーさんの意見はどこから来ているのでしょうか?

今、ヨッピーさんはこの話にちゃんと応えるところから逃げているどころか庶民には知りえない「研究者の声」だけを頼りに批判をしている状態なのですが、その状態で「政治に庶民感覚をみたいな話をしたら(理不尽に)叩かれた」というようなことを言って自分を正当化しようとしている状態なので、庶民でもわかるように説明してほしいなと思う次第であります。


ヨッピーさんへの疑問3 いつのまにか「蓮舫さんの発言への揶揄」が「事業仕分けパフォーマンス批判」にすり替わっているのでは?

あと前の記事でも言ってたんですが、いつの間にか蓮舫さんの「二位じゃだめなんですか?」を揶揄していたはずが、「事業仕分けパフォーマンス全体」に主語をすり替えているのも印象が悪い。

「政治家って謝ったら死ぬ病なの?」ヨッピーさんが語る - 2017衆議院選挙(衆院選):朝日新聞デジタル

蓮舫さんに「2位じゃだめですか」と僕が聞く。「良いじゃないですか。自民党の次、2位でいいでしょ」って。そしたらたぶん「いやー、あれは良くなかったですね」ってなると思うし。研究者の人たちの間ではやっぱりあれ、めちゃめちゃ評判悪いですよ。それを反省する態度を見せることで逆に評価を上げることはできるかなと思います。


「政治家はもっと庶民感覚を」みたいな事言ったら叩かれた - ヨッピーのブログ

あの一連の「事業仕分けパフォーマンス」が批判の対象になるのは割としょうがないんじゃないですかね。
大学で研究してる人とかめっちゃ怒ってたからね。蓮舫さんの顔写真を壁に貼ってダーツの矢投げてたからね

この辺りが気になってます



、、、よくよく考えたら別にここまで記事書くような話では無かったような気がする。




関連記事
匿名ダイアリだし、やはりちゃんと議事録読んだ方が良いと思います。
蓮舫と文科省&理研のスパコン問答
「二つの論点」って具体的にどれ? 蓮舫発言の主観的意図と蓮舫の写真にダ..

私が「庶民感覚」を警戒する3つの理由

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私は、この3つの言葉を肯定的な意味で使う人には特に警戒をするようにしています。

「当事者意識」「庶民(感覚)」「本音、覚悟」この3つです。

別にその言葉自体が悪いわけじゃないのですが、この言葉を使う人の内面を考えてみるとだいたいこういう意味で使っていることが多いと感じます。

「当事者意識」=「仲間じゃない人間が口をだすんじゃない(昨日の「ソシオパス」を参照)」
「庶民感覚」 =「(勉強も努力もしてないけど)私の感覚を尊重しろ」
「本音、覚悟」=「結果や実績は無いけど行動してるだけで偉いんだから私を褒めろ」

こんな感じ。いや、ちゃんとした意味で使ってるよ、という人もいるのは知ってるけども、ことはてなブログに限ってみればまぁ殆どがこういう使い方してると思う。


もちろんこれらの言葉の使い方は、最初は下記のような人たちへの反発心が言わせている言葉であり特に本気で言ってたわけではなかったと思っています。

「FF外から無責任に口を出す人(特に批判的意見)」
「勉強してない人にマウンティングをしてくる人」
「行動をしていないのに口だけ偉そうな人」

こういうのに対する反発ね。*1

つまり、本来は「どっちもどっち」なのです。批判するにしてもそれなりの作法や手続きを踏まない人間(私もそうですね)にも問題が有るし、それに対して幼児退行的な反応を示し、あげくのはてに「庶民感覚」とかいい出す側もどうかと思う。

それでも、どっちのほうが害が大きいかというと、私は「当事者意識」「庶民感覚」「覚悟」などを持ち出す人の方だと思います。 何故かと言うとわざわざこういうことを言う人は「愚鈍であると同時に勤勉」である可能性が高いからです。

私は(将校を)4種類に分類する。賢明な者、勤勉な者、愚鈍な者、怠惰な者である。ほとんどの将校はこのうちの2つの属性を併せ持つ

・一部の者は賢明かつ勤勉であり、参謀本部におくべきである。
・次に愚鈍かつ怠惰な者――彼らはすべての軍人の90%を成すが――ルーチンワークに適している。
・賢明であり同時に怠惰な者は最高管理責任者に適任だ。重要な決断に必要な、明晰な頭脳と図太さを持つ。
・気を付けるべきは、愚鈍であると同時に勤勉でもある者だ。責任ある立場に就かせるべきではない。常に損害を引き起こすことしか行わないからである。


特に害が大きいのが「庶民感覚」をやたらと持ち上げる人です。今の「選挙」という決定プロセスに頼る政治のプロセスにおいては「庶民感覚」という言葉は非常に危険だと私は思っています。



なぜ「現時点では」庶民感覚をありのままに肯定するのが問題なのか、一般意志2.0という発想が馬鹿げていると思うのか、という点について3点ほどサクッと紹介します。



陪審定理」について

多数決と暴力は何が違うのか? | 「決め方」の経済学 | ダイヤモンド・オンライン

陪審定理(第9回を参照)はその問いに1つの答えを与える。一揃いの前提条件が成り立つとき、多数派の意見のほうが皆にとって正しい確率が高い。

①多数決で決める対象に、皆に共通の目標がある。
有権者の判断が正しい確率 p は、0.5より高い。
有権者は各自で判断する。ボスに従ったり、空気に流されたり、「勝ち馬」に乗ろうとしない。

多数派の判断が正しい確率は、1人の判断や少数派の判断が正しい確率より高く、有権者の数が増えるにつれ上昇する。このとき多数派の判断を集団として選択するのが、すべての人々にとって賢明な選択だ。しかし条件が1つでも成り立たないとき、陪審定理からは多数決を正当化できない。

例えば、立法や政治についての多数決だと、その対象が「私たちに必要か」と人々が公共的に問える、いわゆる共通善に関するものなら、陪審定理の理屈を適用できる。しかし、人々の利害対立が鋭く各自がバラバラの方向へ「私にとって必要なのか」と問う多数決へは、適用できない

→「マイノリティ」に関する話題から「オタク」など多様性に関する議論になると、明らかにネットの議論がゴミばっかりに成ります。

これは議論に参加する人たちの多くが無意識的に「庶民感覚」にもとづいて「多数派が正しい」と考えてしまうからです。どれだけ論を尽くそうが、自分たちたち側がマジョリティ側だと思っている側の人間、あるいは相手がマイノリティだと思っていると、「気持ち悪い」くらいの感覚にもとづいて相手を断罪することに違和感を覚えていない人が多いです。自分と相手の立場が違う相手と「自分にとってどうなのか」を離れて利害調整をする、という思考自体がないのであれば、議論など無意味です。


この思考がある限り、マジョリティ側(だと自分の立ち位置を認識している人)は、相手に対して非常に態度が横柄になります。

・相手のことを学ばない
・相手に敬意を持たない
・相手の言い分に耳を傾けない
・相手を安易に否定する言葉を投げる

そもそも、目的が共通していない場合、気にするのは自分がマジョリティ側にちゃんとなれているかどうか、だけであって、そこさえ満たしていたら安心して思考しなくなります。


何の場作りも条件づくりもなく、教育も情報提供もなく自然状態で皆の意見をもとめたら陪審の定理は起動しません。「庶民感覚」はこうなります。


「みんなの意見」は”案外”正しい程度にとどまるし、最近は組織票や技術によってそれが歪められている

みんなの意見の意義と限界:『「みんなの意見」は案外正しい』解説

この「案外」の部分が、本書の長所をうまく言い当てている。
集合知は絶対ではない。
みんなが思っているよりは正しい。
でも、それをうまく引き出して活用するにはそれなりのコツがいるのだ。

実は「みんなの意見」は、かなり高度な手法でだれかが作り上げるものだ。
自然に生まれる合意のようなものではない。

その「意見」が集約され、作り上げられるプロセスには、ものすごく警戒が必要なはずなのだ。

ネット大好きで「庶民感覚」に過度な期待を抱いているヨッピーさんの問題点は、
この点について誤解があるからだと私は思います。

①「みんなの意見」の根拠なんかだれも説明できないし、だれも責任を持たない。あなたが五里霧中の状況にいたとき、根拠レスな「みんなの意見」に本当に命を賭けられる?

②また「みんなの意見」には、改善の余地もない。専門家なら、新しいやり方や工夫を導入できることもあるけど、「みんなの意見」はどうしようもない。

おそらく今後重要になるのは、その「みんなの意見」と専門家をどう使い分けるか、という話だろう。これは、まだ答えがない分野だ。

さらにいえば、「みんなの意見」が互助会(組織票)や、工作(素人的なSEO対策)で歪められて、全然正しくない、専門家でもなんでもない人の間違った意見、政治で言えばフェイクニュースたちがどうどうと検索汚染をしているのを目の当たりにしている。

それによって「庶民感覚(みんなの意見)」というものがどれほどに歪められているのかは、ヨッピーさんだってよくわかっているはずだ。にもかかわらず、そのあたりあんまり深く考えずに「政治にもっと庶民感覚を」というスローガンだけ唱えられても、あなたはどこの小池百合子さんですか、といいたく成ります。


庶民の間にも明確に対立する2つの倫理がある 「統治の倫理 市場の倫理」

ジェイン・ジェイコブズ『市場の倫理 統治の倫理』 - 西東京日記 IN はてな

【市場の倫理】(商人道)

暴力を締め出せ
自発的に合意せよ
正直たれ
他人や外国人とも気安く協力せよ
競争せよ
契約尊重
創意工夫の発揮
新奇・発明を取り入れよ
効率を高めよ
快適と利便さの向上
目的のために異説を唱えよ
生産的目的に投資せよ
勤勉なれ
節倹たれ
楽観せよ

【統治の倫理】(武士道)

取引を避けよ
勇敢であれ
規律遵守
伝統堅持
位階尊重
忠実たれ
復讐せよ
目的のためには欺け
余暇を豊かに使え
見栄を張れ
気前よく施せ
排他的であれ
剛毅たれ
運命甘受
名誉を尊べ

私も含めてですが、人間には絶対に相容れない2つの軸が同時に存在しています。個人で言えば、だいたいは「市場の倫理」側で考え、自分にとって大事なものに対してだけ「統治の倫理」を持ち出すようになります。

ヨッピーさんでいえば、自分は出来る限り好き勝手やりたいしやっている。PRの文字も入れたくない。それでも、自分にとって大事なネットで悪さしているやつがいたら、好き勝手やりたい、という気持ちを抑えてでも「ここまでは我慢しよう」って話を大真面目にやることになる。

私も似たようなもんです。もっと好き勝手書きたい気持ちはあるけれど、色々考えて自制してるし、ぶっちゃけ他人の迷惑とかどうでもいいと言えばどうでもいいのですが、それを許すと回り回って自分も不快なことに成るからわざわざ自分を縛るようなルールを考えるし違反している人を批判したりする。これ、バランスです。

「リベラル」の逆は「保守」ではなく…歴史に耐えるものさしで、中島岳志さんと現代日本を読み解く政治学(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
(この記事については例のgryphonさんからツッコミが入っているように、ちょっと保守を理想化しすぎだと思うけどね……)






うーん。。。 ブログで書くにはまだうまいことまとめきれてないので、もうちょっと考えます。

*1:でも、いつの間にか繰り返し繰り返し無批判で使われている内に、最近はこういうのを本気で真に受けてる人が出てきているように思うんだよね……。だからこういう言葉って初代の人がいい加減に使ってる内になんとかした方がいいと思うんよ……。

「BANANA FISH」と元ネタ「BANANAFISHにうってつけの日」の関連について

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BANANA FISHアニメ化とかまじか。
うろ覚えだからまた読み返さなきゃ(使命感)

と、読み返す前に思い出しながらちょっと語ってみます。

私は漫画の感想を普段ネタバレとか一切気にせず書いてますが、さすがにこの作品はネタバレなしで体験してほしいので、あえて書いておきます。

ネタバレ注意! 全部原作読み終わってから読んでね

BANANA FISH」はサリンジャーの「BANANAFISH日和」が元ネタ。

この「バナナフィッシュ日和」は20ページくらいの短編なので読んでおくといろいろと捗ります。

「奴らはね、バナナがたくさん入ってる穴のなかに泳いでいくのさ。入ってくときはごく普通の見かけの魚なんだ。けどいったん入ると、もう豚みたいにふるまう。バナナの穴に入って、七十八本バナナを食べたバナナフィッシュを僕は知ってるよ」。彼は浮輪とその乗客を水平線に三十センチ近づけた。「当然ながら、そんなに食べたらものすごく太っちゃって、二度と穴から出られなくなる。ドアを抜けられないのさ」

んで、サリンジャーの他の作品とかと比較して

・バナナフィッシュ=現代社会に生きる人々、あるいは主人公
・バナナ穴=(戦争・虚栄心など)狂気に満ちた現代世界
・バナナ熱=狂気・とくに常識や通念などに影響されて固有の感性を喪失した心的状態

みたいな分析がされてるやつですね。
こんな分析をする必要はないので、とにかく一度読んで見ると惹き込まれると思います。


以下は、BANANA FISHを最低でも1回最後まで読んだ後の人向け

んで、作品ではあえて「バナナフィッシュ」はただの敵側の陰謀の名前、ってことにしてますが、
オタクなら当然「バナナフィッシュ日和」の物語と「BANANA FISH」は重ねて読みますよね。

※初めて「BANANA FISH」を読むときにこの読み方をすると面白さが大いに削がれるので厳禁!

シーモアとアッシュを重ね合わせるだろうし、シビルと太一の存在を重ね合わせるよね。

①主人公そっちのけで「妻」と「妻の母親」との会話
主人公=しーもあ
妻 =みゅりえる
妻の母親

シーモアは妻のこと愛してるし、
妻も主人公のことを理解できないまでも受け入れて愛してるんだよね。


シーモアとすごく話がはずむ幼女シビル
シビルは幼女だけれど、シーモアを好きな気持ちは一人前。
どっちも話が噛み合ってないというか、
シビルはシーモアの言ってること全然理解できてないんだけれど
それでもシビルはシーモアのことが大好きで肯定してる。
二人の間には明確な壁がありながら、
それでいてナンセンスな言葉を重ねながら、なんか通じ合ってる。

このあたりとか、めっちゃ太一とアッシュぽいよね。


③「バナナフィッシュ」の話
この話をしてる時点でシーモアはすでに●●するつもりだったのか、ってのは全然わからない。

ただ、とにかくシーモアは恐ろしく優秀で、知識がある人間であり、
もともといたファミリー(グラス家の長兄)では慕われるような存在だった。

だから「知識」という食べ物を貪欲にとりすぎて、
現実の世界へ戻ることのできなくなったばかりか
あまりに強くなりすぎてしまった自我に苦しんでる、という状態。


アッシュはIQも高く美貌も備え、度胸もあってリーダーシップを発揮する完璧青年。
それでいて、内面はボロボロに傷ついているという設定なわけだけれど。
やはり通じるものを感じるよね。
別にこれがシーモアの解釈というわけでは無いだろうけれど、
吉田秋生さんなりに、シーモアを意識してないわけはないと思う。



シーモアがシビルに「冒険」をさせる

シーモアとシビルの二人は、その与太話を元にバナナフィッシュを見つけに、海へ入る。
シビルを浮き輪に乗せて、大きな波が襲ってきたときに
シーモアは浮き輪を上手く操作してシビルを助け、波越えをさせる。


アッシュもまた、「バナナフィッシュ探し」で無垢な太一を成長させる。
まぁこっちはすごい血なまぐさいけど。


⑤妻よりもはるかに強いつながりをシビルとの間に感じるシーモア

シビルは、波の中にバナナフィッシュを見つける。
バナナフィッシュは架空の生き物で、シーモアの頭の中にしか存在しないはず。
そのバナナフィッシュが、見えるわけがないと否定するけど、
シビルは確かに見えた、しかもバナナを6本もくわえているところまで確認したという。
シビルはシーモアの思っていたイメージよりも鮮明に、シーモアの内面をとらえた。
それを聞いたシーモアはシビルの足にキスをする。

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吉田秋生 「BANANA FISH」)

アッシュは自分の心が傷つきすぎて、自分では直視できないし
傷ついてるだけじゃなくて人殺しとかしまくってるから今更許しを求めることも出来ない。
そういうところまで含めて、キリスト教的な観点とかなく、ただ友達として受け入れる太一。
このあたり、別に私は全くBLとか感じなかったけれども、
まぁでもこれが女同士だったら私も「尊い」とか言ってたと思います……

もうこの段階で太一くんはひどい目にだいぶ合ってるし
途中でアッシュを怖がったりもしたし、必ずしも無垢ではないんだけれど、
それでもこの時の太一はアッシュから逃げないよね。 



⑥感情を制御できなくなるシーモア
シビルの足にキスをした後、あわててホテルの部屋に引き上げて、悶える。
自分と世界を共有してくれた初めての、そして恐らく世界でたった1人の女の子と今になって出会った衝撃は大きく。シーモアは猛烈に感動し、同時にいたたまれない気持ちにさいなまれていた。
よりにもよって、なぜ新婚旅行の最中に、出会ってしまったのか、というやつ。


このあたりでアッシュとシーモアが大きく分岐する。
年齢違うし、アッシュは奥さんはいないし、方向性もここで逆に進む。
アッシュに執着し続けたマフィアのボスがまぁアレかもしれないけど。


⑦そして話の終わり
シーモアは部屋に戻り、トランクの底から拳銃を取り出し、ベッドに腰掛けて
となりで眠っている女性(つまりミュリエル)を一目見ると(以下略)



多分、みんなだいたい同じようなことを考えながら読んでたんじゃないかと思うけどどうでしょうか?
こういう読み方は邪道だから、一周目は何も考えずに楽しんでる人のほうが絶対に面白いと思う。

ナイン・ストーリーズ (ヴィレッジブックス)

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ちなみに、シーモアについてはこっちの本を読むといろんなことがわかるので合わせて読むのを強くおすすめ。

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)

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蛇足。
もちろんBANANA FISHは大好きですが、終わり方については美しいとは思うけど好きではないよ。
正直、私はあんまり乙女回路が強くないので、最後の終わり方では圧倒的に「花咲ける青少年」のほうが好きです。

いつも何かを批判してる人の意見は参考にしない方がいいよ

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それよりは、何か楽しそうなことを追いかけてる人を見た方がいい。いつもいろんなことを批判してる私だけどそう思ってる。

自虐でも自戒でもなく私はそれが当たり前だと思ってる。

わたしが何かに対する批判を書くのは、他人のことが気になってしまうくらい心の中に隙間があるからだ。そんなことをする暇がないと思えるほど、楽しいことで自分を満たせてないからだ。


わたしは、ものすごく悪い意味で暇なのだ。仕事はすごく忙しいけれど、心が暇。体だけ疲れてるけど心は遊び足りてない。何かにココロオドってて、ほかのことを考える余裕がない、という状態になってない。




ぼくがかんがえたさいきょうの「自分の人生を楽しんでる人」は、自分の楽しみを邪魔されない限り、ドウデモイイ他人に構ってる暇などない。仕事でも子育てでも趣味でも何でもいいが、そういうものに心満たされてる状態の時に、どうしてネットの向こうにいる他人の話題など気になるだろうか、いや、ならないだろう。ほんとうはそういう心境でありたいと思ってる。




心を自分や自分の身の回りに十分に使いきれていない人間が、それができてる人より面白い人間になることは難しい。長期的には絶対に心をフルに動かし続けてる人には勝てるわけがない。私は後者になりたいが前者なのだ。


だから、絶対にそういう人の話を聞いた方がいい。これは自虐でも何でもなく。事実としてそういうもんだと思ってる






私はこのブログが全く無価値と思ってるわけじゃない。少なくとも他ならぬ私にとっては。

全力で楽しめてる人にははるかに劣るにしても、ささやかながらも自分が楽しめることはある。そういう話を記録してるつもりだ。前に書いた通り納得できなかったことやスッキリしないことを納得できないままにしておくと自家中毒を起こしてしまうから、そういうわたしの弱い自己のメンテになってる。

なんだかんだ実益と趣味を兼ねてやってきてるわけなんだけれど、そろそろやり方を変えていこうかなとも思ってます。


第三のギデオン めっちゃ面白い

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フランス革命を第三身分の議員であるギデオンという人間の目線から語る作品です。


フランス革命は、とにかく情報量がアホみたいに多く、どの立ち位置から、どの目線から語るかで大きくイメージが変わります。わかりやすい勧善懲悪など描きようもありません。


なので、作者がなにを軸にするか、なにを取捨選択するかというセンスがモロに出てくる題材で、めちゃくちゃ面白いけどなかなか迂闊に扱えない分野だと思います。


この作品では、第三身分の議員である平民出身のギデオンと、貴族の息子ジョルジュの二人の関係が軸になって始まります。てっきり田村由美のBASARAみたいな作品になるのかなと思っていたら、徐々にカメラがルイ16世側に非常に寄った話になっていきます。


そのため、学校の授業ではプラスのイメージで語られがちですが、バスティーユ襲撃ヴェルサイユ更新というイベントで描かれる民衆の姿は、ひたすらに恐ろしい存在に見えます。



この作品はとにかく取捨選択が意図的で、あるイベントを描く際にあるべきものが省かれ、それでいて、普通の歴史書ではあまり取り上げられない女性たちについては詳しく描かれます。その強弱のつけかたが本当に興味深い。


なんというか、そのまま読んでもすごい面白いのですが、史実を踏まえた上で、その省かれたものを見るとものすごく楽しめる作品になってると思います。逆に、自分があまり気にしてなかった点について取り扱われてるので気づきも多くて素晴らしいです。


あまり伝わってないと思いますが、とにかくこの作品すごい面白いので、関連する史実とかまとめながら、これから一週間くらい色々と語ってみたいと思います。


この作品おかずにすれば10記事くらいは楽勝で書けるというか今そのくらいネタ思いつくので、自分も取捨選択せねば、、、あるいはツイキャスで適当に語るのも楽しいかも。

「トモダチゲーム」10巻 間違った方法で多数決を使うことの恐ろしさを嫌というほど味わえる

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あなたに「多数決」を使う覚悟はあるか? 経済学者・坂井豊貴の「コンドルセの多数決論」|WIRED.jp

多数決に求められる有権者の像とは次のようなものだ。ボスはおらず、空気や扇動に流されず、デマ情報に惑わされない。自律して熟慮する個人である。そこで問おう。あなたに多数決を使う覚悟はあるだろうか。覚悟はなくても使えはするし、よく使われていることは間違いない。そしてこれら3条件はなかなか満たされていない。

これ読んで、トモダチゲーム9巻~10巻の話を思い出しました。
まさに「間違った多数決の怖さ」によって、簡単に全員が疑心暗鬼に陥りチームが崩壊していく様子が楽しめる作品です。

トモダチゲーム(10) (週刊少年マガジンコミックス)[Kindle版]

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人狼ゲームのパロディ。人狼は一定の条件を満たすまで誰も殺せないが、条件を満たすといきなり村人全員を殺せる

9~10巻で行われたゲームは非常にシンプルです。

①12人は監獄に囚われた囚人という設定。
 懲役としてドミノを12万個立てればクリア。全員に1億円支給。
 12人全員で協力すれば誰も損せずに10日程度で終わらせることができる。

②カギを手に入れ、かつ看守がいない日の夜に脱獄が可能。
 脱獄が成功した翌日の朝の時点でゲーム終了。
 脱獄に成功した場合、その人だけ2億円を手に入れ。残りの人は4億円の罰金。
 つまり、脱獄条件を満たした人が、他のプレイヤーに対する「人狼」になる

過半数」の人間の同意があればメンバーを無条件で排除できる。排除された人間は1億円の罰金。

④暴力は一切禁止。発覚した時点で「排除」と同じ扱いになる。

普通に考えれば絶対に全員が協力して1億円を手に入れようとする。
特にメンバーを減らしても自分が手に入れられる金額は増えないので排除するメリットは特に無い。

にもかかわらずこのゲームでは③④が多発することになりました。


3つの条件を満たすと「排除」の論理が発生する

①その仕事は「誰でもできる」内容の仕事である

ドミノ立ては基本的に誰でもできる簡単な作業だ。
ただ、誰でもできる…誰にでもできそうだからこそ起きるトラブルも有る。

仕事の優劣が明確に付けられる。
まともな会社なら仕事はそうならないようになっているはずだが
「営業職」などの職種であったり、「教育業界」「外食業界」「運送業界」などでは
安易に成果主義を導入した結果、この条件を満たしてしまう危険がある。


②全員が協力する必要性が無いこと。

もともと、こちらが用意した作業は12人全員がいなくても達成できそうなものにしてある。

だから、作業をしながら、共同生活をしながら

ついつい色々と余計なことを考えてしまう。「嫌いな人間一人くらいなら追放してもいいんじゃないか?」と

「全員いてもいい」場を作るのは意外と難しい。
全員にやるべきことがある状態、その人の存在意義がある状態にしなければいけない。
「比較優位」にもとづいて、その人ならではの役割を考える必要がある。
そうしなければ「要らない人」が発生する。


そうでなくても、人は「好き嫌い」とか「気持ち悪い」ですぐに人を排除しようとします。
ネットでは、大して自分に関わりのない分野に言及するときは、簡単に気に入らないものを排除しようとしますしね。この人間の性質をちゃんと考慮しておく必要がある。



③誰かがリーダーシップを取って「組織票」を作る

このルールでは絶対に少数派になってはいけない。

ブラック企業の社長や店長が会社をコントロールするためにつかうやつね。多様な意見は認めない。これが「正しい」という方向を決めてそれに従うかどうかで人を選別するとまず間違いなくこの状態を作れる。

互助会も同じね。あれメンバー内だと「きまった挨拶」をできるやつがマジョリティになってて、批判的なことを言うと即刻排除される状態になってるから非常に気持ち悪い空間ができあがります。

安倍総理が推進してる道徳教育政策、本当に導入されたら百パーセントいじめが悪化するので絶対にやめたほうがいいと思います。

こういう状態は、とにかく上手く言ってる間はいいけど、一人でも排除したら一気に狂います。



一人でも排除するとどうなるか

①②③のすべての条件を満たし、特に「組織票が過半数を超え」た上で「一度でも排除が実行される」という状態に成るとどうなるか。


多数側が権力者になり、少数派を支配します。自然に放っておけば「いじめ」が始まりますね。


そこからは「相互監視・密告が推奨」される状態になり
少数派は多数派への忠誠心のアピールのため、より立場の弱い人間を積極的にいじめるようになります。


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トモダチゲーム 9巻)


普通にやってたらいじめや差別が発生するから、
社会ではそうならないように大体の場合ルールで人を縛っているわけですね。

じゃあ、そのルールすらなかったら……? というのを描いているのがこの9巻。



「排除のゲーム」では「キモくて金のない男」がマイノリティとして真っ先に殺される

……にも関わらず、いざ排除のゲームが起きた時に真っ先に排除されるであろうもっとも信頼性スコアが低い人間(キモくて金のない男)が、排除のゲームを推進していた人(強者男性)たちを応援し、みんなで協力して生き残ろうとする側を否定する。そして、強者男性が十分に力を得たら用済みになって捨てられる。

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この構図は本当に現実の縮図みたいで面白いなと思います。


この作品では「キモくて金のない男」枠として後田という人物が登場するのですが、この人は、とにかく自分に優しくない相手をすべて敵扱いし、自分をかばってくれる人にフラフラ付いていきます。その結果、票争いに利用されて、利用価値がなくなったらすぐに追放されます。

「ちゃんと考えろ」とか「それは間違ってる」とか「努力しろ」みたいに言う人より、「聞こえがいいこと」「自分に都合のいいことを言ってくれてる人」に飛びついちゃうんだろうね……。

そうやって自分都合で「正しいこと」を否定しておきながら、切羽詰まってから、先に否定した正論を言って、自分を守ってくれ、と言い出すわけです。

「結局お前らもあいつらと同じだ!
 いつもいつも、世の中は俺みたいに正しいことを言ってる人間を信じないで
 正しいことをいいそうなヤツを信じるんだ!」

後田くんさぁ……そんなの当たり前じゃん。
 俺はね、こんな環境にあっても、毎朝髪を整え、身なりも清潔にしてるんだよ。
 ちゃんと挨拶も欠かさないし、いつでも声をかけてもらいやすいように愛想も良くしてる。

 いざという時に自分を守ってくれるのは、正論じゃなくて普段の行いだからさ

 よくいるんだよね……君みたいに普段何の努力もしてないくせにいざという時だけ信じて欲しいって言うやつ。で、そういうやつに限って、信じてもらえなかった時、世の中を呪おうとする。

 それがどれだけ身勝手なことか、30年以上も生きてて本当に気付かなかったの?
 いや、気づいてたよね。気づいてたけどずっと目を背けてきたんだ。
 自分の頭のなかにだけ有る理不尽を、いつか誰かが正してくれると思い込んで。

 甘えんじゃねえよ。甘えん坊が可愛いのは子供のうちだけ。大人の甘えん坊は見苦しいの一言だよ。」

「そうね。大多数の人間は、話の中身なんて聞いてないのよ。
 重要なのは何を言うかじゃない、誰が言うのかってこと。
 直前までなら水谷ケイコが負けていたはず。
 だけど、好感度が高いタネダが彼女の味方をしたことで、状況は一変したのよ」

このあたりも現実で起きていることと同じで面白い。

てすと

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参考にして


初代王様ゲーム
主人公は金沢伸明。メインヒロインは本多智恵美。
アニメと比べればまともに見える。とはいえ催眠オチなんてサイテー。

起源
主人公は本多一成。ヒロインは奈津子。
ひどい表紙詐欺。中の絵はかなりしょぼい。主人公が何にもしないで嘆いているだけで読んでてダルい。催眠オチはさすがにサイテーと思ったのか微生物オチにしたようだけれど、ひぐらしと比べるまでもなく。そんなことよりとにかく主人公がホントに無理。ミチ子ちゃんの魅力だけで成り立ってる作品だった。娘二人に王様ゲームのことを話していた。一作目スタート時点では生きてたので、どの時点で自殺したのか不明。


臨場
主人公は本多奈津子。
もともと低品質なこのシリーズの中でもずば抜けて品質が悪い作品だけど、一番印象に残るのもこの作品。やっぱり大事なのは設定ではなく登場人物のキャラの濃さだと思い知らされる。
主人公の本多奈津子が自己中すぎて笑える。親からの虐待を受けていたことを考慮しないと擁護する余地がないくらいクソ。次回作でのボスにならなくてはいけないのでわざとやってるんだろうけれど、よくここまでクソに描けるなと。シリーズ通して、この作者は女性嫌いなのかと思う(笑)。


終極
主人公は再び金沢伸明。メインヒロインは本多奈津子。
正直一作目の時点では感じなかったけど、あまりにも登場人物が豹変しすぎるので見ててこわい。主人公に攻撃をした男が罰を受けて死んだのに、数分後にまた集団で主人公をリンチするクラスの人間たち。「たとえ自分が死んだとしても人を殺したくない」と自分で携帯を壊しておいてわずか数分後に携帯電話が壊れたことを嘆き始める女。第三のゲームで唐突な和解っぽい雰囲気。

最後のオチを見ても、もうゲーム開始時点で全員ウイルスのせいで狂ってたと解釈しないと無茶苦茶過ぎて理解できない。


結論
できの悪い「ひぐらしのなく頃に」。みんなを救いたい人間と皆殺しにしたい人間の対立という構図は面白かったんだけれど、描ききれなかったよね……


吹き出しの中で改行する場合、「Enter」キーをクリックして改行しないで下さい。吹き出し内で改行する際は、「Shift」+「Enter」で改行して下さい

一度吹き出しにした文章内で「Enter」キーで改行は厳禁


画像どうしようかなー。

ツイキャスします

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適当に30分ほど喋ってみます。

話すネタは全く考えてません。

とりあえずこんな感じで。

・最近のアニメやマンガの話(「王様ゲーム」「クジラの子らは砂上に歌う」「第三のギデオン」「魔法少女まどかマギカ系」「フルメタル・パニック」とか)

・大阪の高校で黒髪強制があった話について、高校の話はどうでもいいけど、学校の現場がどんだけきつそうにしてるかの話はちょっとしたい。

・最近株でめちゃくちゃお金減ったというメシウマ話とか。

・その他プライベートでマラソンとかゴルフの話(多分しません)

■私学振興に関するキーワード2017
http://www.shigaku.or.jp/news/keyword.pdf



やはり準備なしだとキツイ、、、まずはある程度記事書かないとダメかなー。

「穴殺人」「火傷少女」  ファッションメンヘラ系マンガについて

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精神病や発達障害、メンヘラというのは、現実においては本当に苦痛でしかありません。地獄です。

一般人は絶対にそういうものになりたくないと思っていることでしょう。

一方、一般人はその苦しみを実感し得ないので、その「普通じゃない私」「ちょっと変わった私」という部分に、ファッション的に興味を持ってしまうのかもしれません。

実際の当事者からすると全くリアリティのかけらも感じない、「ファッション狂人」「ファッションメンヘラ」ものは結構人気があるように思います。

これはフィクションの中だとより顕著でフィクションの世界で「ぼくやわたしがかんがえたさいこうのメンヘラ」を描く作品は人気があるように思います。

現代社会に馴染めず、かつ何のとりえもない人が努力して部活でかったり刷るスーパーヒーローに成ったりするよりは想像しやすい「日常からの逸脱」の実現なのかもしれません。

その証拠に、この系統のマンガは主人公は普通の人であり、あくまで「パートナー」がメンヘラだったり精神病だったりします。

自分は普通の人、という立ち位置から狂人の世界を垣間見て(最終的に)返ってくる、そのくらいの感覚が求められているように思います。






そんな「リアリティを感じさせない、人形じみた人たちを一生懸命動かそうとしている作品」というのは、読んでいて不思議な印象を与えます。

真面目にサスペンスものとかとして読むと本当にひどい駄作なんですが、こうなんというか、一生懸命作者の中で描きたい理想のイメージみたいなのがあって、それがこっちに全然伝わらないこの気まずさ。 その気まずい感じが、逆になんかすごい好きです。

たとえばこの「穴殺人」という作品。この作品は、本当にくっそつまらないです。お金出して読む価値はないと思います。Amazonの評価も散々ですしね。お金出して読んだらそりゃ文句も言いたく成ります。

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でも、擁護のしようもないほどつまらないからこそ、なんかもうそういう作品としてのおもしろさとかはどうでも良くなってしまって、純粋に「やりたかったこと」をこっちが考えてしまうんです。

この作品の場合、「一点の非もないような美人の女性に殺されるってどんな感じだろう(そのくらいディープな世界を垣間見たい)」という、この一点の欲求です。そのために「冴えない自分に美人が興味を持ってくれるとしたらどんな状況だろう」「その女性がどうすれば自分を殺すというモチベーションを持ってくれるだろう」「ただ殺されるだけじゃなくて、殺されることによって相手に何かを刻みつけることは出来ないだろうか」などなどを考えてる感じがします。

いかにして「美女に殺される」ということを劇的に読者に届けるか、そのインモラルな欲求の価値をいかに説得力あるものにするか、それを一生懸命考えて、いろいろ工夫して、でも作者の力量が全然足りてなくてヘッタクソで、グルグル回り道をしたあげく最終的に上手く行かなくて挫折する。 

作者の狙ったところではないと思いますが、作品そのものには全くこれっぽっちもリアリティを感じなかったのに、この作品の迷走ぶりだけには、ものすごいリアリティを感じました。




ちなみに同じ欲求でも、ベテランのマンガ家さんがスマートに描くと2巻で終わってしまいます。こっちはよく出来ていて面白いんですが、こういう欲求はスマートに描かないほうが良いのかなぁとか思ってしまいました。 もともとありえない欲求であるため、上手に話が描かれると逆にすごい違和感を感じてしまうという……。 なんてこったい。

女子高生に殺されたい 2巻(完) (バンチコミックス)[Kindle版]

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そのあたりで、ちょうどいい感じかなと思うのがこの「火傷少女」。

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左目に眼帯をつけながらも、明るい性格でクラスの皆から慕われている女子高生シイナ、彼女には“裏の顔”があった。

シイナの同級生で、かつて自殺志願者だった少年のカナメは、ある日、『思想ノート』と題された彼女の秘密のノートを見て、それを知ってしまう。

彼女は最高の自殺をするために、毎日を生きていた。

徐々に彼女に惹かれていくカナメだったが、案内されて足を踏み入れた死臭の漂う廃校で、彼女のもう1つの秘密を知ることになり……

狂気100%の彼女と無感情な僕の戻れない恋路を描く、恋愛ホラーコミックス。

死に魅了された女子高生シイナと同級生のカナメは、一緒に最高の死を迎えることを誓い、恋人同士になった。

だが、カナメは彼女に惹かれつつも、どこか考えについていけない部分を感じていた。

もやもやした気持ちを抱えたカナメが廃校から帰ってくると、中学生の頃に付き合っていたカエデが、家の前で帰りを待っていた――彼女の狂気が暴走する!? 

穴殺人はガチの異常者を描こうとしたけれど

設定に凝ってあれこれ盛りすぎた上に作者の力量が足りない感じでこっちに伝わらず、

それをストーリーやキャラの動きではなく「言葉で」一生懸命説明しようとしてくるからすごい作者のオ●ニー臭がきつくて耐え難かったんですが、

こっちの作品は、設定そのものはそんなにこだわって無くて

それよりもとにかく「この女の子やべえよやべえよ……」って感じをなんとか行動で表現しようと努力してるのが感じられてとても好き。

この作品は原作と作画が別なのですが、原作者さん他の作品は、正直あんまりおもしろくなかったので、多分絵を描いている人が力量があるのだと思う。


ここから試し読みできるので、興味がある人はどぞ。
http://www.cmoa.jp/bib/reader/main.html?cid=0000128672_jp_0001&u0=1&u1=0&rurl=https%3A%2F%2Fwww.cmoa.jp%2Ftitle%2F128672%2F



……わたし、なんだかんだいって、「まんが王国」で紹介されてるようなマンガ大好きだよね……。 ごめんね……

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