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「スターマイン」 もうすぐ連載10年!のご長寿萌え4コママンガ

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作品紹介というよりは、自分の好みの紹介になりますが……。

スターマイン=速射連発花火
いくつもの花火を組み合わせて連続的に打ち上げ、ひとつのテーマを描き出すもの

ところで、私は萌え4コマ漫画が苦手な人です。「アニメで見るのは大好きだが、マンガ、特に単行本で読んでると眠くなって最後まで読めない」という感じ。ぶっちゃけきらら系の「ごちうさ」も「きんモザ」も「三者三様」もアニメは楽しんで観てましたが単行本では全く読む気がしませんでした。比較的ストーリー性がある「New GAME」だって単行本買ったけど結局挫折。アニメ化した後でその検証でよむ、という感じになりました。そんなわけで、今まで300以上のマンガ記事をかいてきたにもかかわらず、今まで4コマ漫画を紹介したことってほとんど無いはず。


ゆゆ式」とか「棺担ぎのクロ」なんかは大好きなんですが、他はあんまり読みきったことがありません。4コマ漫画自体は好きで、「聖★高校生」などいくつも好きな作品はあるのですが萌え日常系はホントにどう読めばいいのかがよく分かってません。

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そんな中、2009年からずっと楽しんで読んでいて、単行本もちゃんと読んでる数少ない4コマ漫画がこの「スターマイン」。私この作品がなんか無性に好きです。




正直いって、「一昔前」の、オタクが市民権を得ていないころの、「ギャルゲー」寄りの作品です。

なんせマンガ4コマキングぱれっと2009年1月から連載開始してもうすぐ10年ですからね。


1巻の説明とか、今から読んだら「うわぁ……」って思う人多分いると思います。

4コマまんが史上最多恋人登場!? 正統派ヒロイン・不思議さん・ツンデレ?女子・メガネっ子・スポーツ姉御肌・家庭癒し系・元気ゲーム・妹と、個性豊かな9人の恋人たちが織り成す流星感覚ラブコメディ! ギャルゲー好きの貴方にも、ひたすら萌えたい貴方にもオススメする次世代ハーレム4コマの決定版!!

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でも、こうなんというか、萌えとかオタクが市民権を得る代わりになんかこう……
「男としてかわいい女の子に囲まれてチヤホヤされたい」みたいな赤裸々な欲求の描写がなくなって
今では作品から男が追放されてしまった作品ばかりになってきている中、
10年前からずっと愚直にハーレム作品を続けてるってのはもうひとつの価値になってると思う。

これだけ長い間続けてると、読んでるこちらも本当に作品の女の子たちに愛着感じてくるし、
しかも、最初はあんまり絵が上手くなかった(特徴があって私は好きですが)のが
10年間続けている内に作者の絵もうまくなってきて、変化していっているのがまた良い。


1巻と見比べてほしいのですが、表紙の雰囲気がぜんぜん違うでしょう?

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正直この作品他の人にはどうおすすめしていいのかわからないです。

私には「可愛い女の子がキャッキャウフフ」とかよりも「みんなで家族として暮らしてる」ってのが私にすごいハマるのかもしれません。

そういうのに興味がある人は是非試しに読んでみてほしいなと思います。また、逆に4コマ漫画はこういう風に読んで楽しんでるよーってのを教えていただければ嬉しいです。



三者三葉」も長期連載の後でアニメ化したんだし、そろそろ「スターマイン」も動画工房さんがアニメ化してくれてもいいのよ?


本当に悪いのは満員電車なんだけど

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もう女性は電車で男の後ろに立つなよ、と一瞬言いたくなった。もちろんそれが理不尽な言い分であることは了解している。



先ほど、女性がスマホをしながら後ろ向きに乗り込んできて、接触があったということで絡んできた。痴漢だと思ったのだろうか。
幸いにしてわたしは本日両手ともつり革を持っていた。私は普段から意識してそうしている。隣の人もすぐにフォローしてくれたのでことなきを得た。謝罪するどころかその後もずっとこっちを何回も振り返って睨んできてさすがに気分が悪くなった。かつて被害にあったことがあるのだろうとか想像して気分を落ち着かせようとはしたものの、やはり何もしていないのに敵意の目を向けられ続けるとさすがに腹がたってしまう。腹が立っているから、ついついそこまで警戒するなら、なんで乗り込む時にスマホしながらちゃんと周りも確認せずに乗り込んできたんだと言いたい気持ちも出てきて、そういうことを考える自分はとても嫌なやつで、なんで朝からこんな嫌な気分にならねばならんのかとムカムカする。

やっぱりこういう時、頭では悪いのは満員電車と世にある痴漢だとわかっていても、現実では今私は今日の女性にむちゃくちゃムカついてるし、満員電車の中で女性がみんな地雷に見えて怖い、という気持ちの方が大きい。一緒の場に居たくない。電車の中は一切落ち着かない。


わたしの乗っていた電車は女性専用車両がなかったのだが、本当にさっさと配置してほしい。というか男性専用車両がほしい。

無能がホワイト企業を求めるのは間違っているのだろうか

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シンギュラリティのお話。なんとかなく藤子不二雄っぽくて好き。

結局、自分にあった形で能力を発揮できる場をみつけなければ誰もがこうなりかねないよね。


あとは余談。




















こういうデータと、こういう小話を大真面目に信じてる人がいるけれど、
普通に考えて、「日本人は安くなった」し「クビを切りやすくなった」んだよねこれ。 

しかも、正社員の人材流動性は上がらないままに。

私も、実質賃金の低下について批判するモノシリンみたいな人のアベノミクス批判は見当ハズレもいいところで嫌いだが、
かといってアベノミクスそのものをそれほど評価はしていない。




さすがに一つ一つ丁寧に説明できるわけでもないので、適当にひとりごと。


アベノミクスというのは、とてもタイミングと幸運に恵まれていた

最初のころはみんなよく分かってたと思うのだけれど、最近はだんだん当時のことを忘れてる人が増えてる気がする。


・最も円高になったタイミングで、限界ギリギリまで円買いが溜まっていた。

・ちょうどバーナンキがQE2を発動したタイミングで職についた。

リーマンショック以降エネルギー価格が一番低くなった時期であり、かつそれがずっと下止まりしていた。


この条件が外れている段階で、金融緩和をやろうものなら、日本政府は下手なナンピン買いをするようなもので悲惨なことになっていた。

だから2008年ころに自民党が政権を握っていたらもっとマシだったはずみたいなことを言ってる人は、単純に勉強が足りない。

あの当時自民党だったら多分もっとひどかったと思うよ私は。




安倍さんが首相になったタイミングは、たとえ民主党政権であっても

2010年11月ころからは

・反動で円安がスタートし、

・アメリカ発で経済はたてなおり始め、ドルは強くなりはじめ

・株価も反転を始めていた

タイミングだ。


経済的な閉塞感を打ち破ったのは、あくまでアメリカ、ヨーロッパのQEなんですよね。
アベノミクスについて「経済政策」で評価してる人はちょっとどうかなぁと思う。

ぶっちゃけ、民主党政権の時代に自民党が政権を担っていても通過競争で勝てたとは思えない。
白川さんも遅まきながら為替介入はしたし金融緩和はスタートしていたが、あのときは圧倒的にドル売りの圧力が強かった。

私は、アベノミクスは数十年単位で見れば、圧倒的に「ダメな政策」だと思っている。

私が上のグラフから感じるのは、「日本の安売り」かつ「需要の先取り」だ。

将来的には10年以上続くデフレのタネを必死に撒いていると私は思っている。






民主党が特にだめだったところと、安倍政権で評価すべきはなによりもその「運のよさ」と「長期安定政権であること」の2点

もちろん、民主党のままであるよりも安倍さんが首相であったほうが圧倒的に株価も上がっただろう。

まず、世界が金融緩和競争を始め、かつ資源価格が下がっているという状態で

タイミングを逃さず協調するどころか率先して異次元金融緩和を行ったのは評価されるべきだ。

また、海外投資家たちは、政権担当能力に不安がある民主党が政権を担っていることを非常に嫌っており、

野田首相衆議院解散を発表した当日から、自民党の圧倒的勝利&その後の長期的な政権を期待して大きく買いが入った。

民主党が圧倒的にダメだったのはこの点だ。

「国民に全く信頼されなかった」ために国のモメンタムを悪化させてしまった。

政策が悪かったから信頼されなかったのではなく、信頼されなかったから何の政策もできなかったのだ。

さらに「ねじれ国会」になって以降は、ほとんど政治が機能していない状態だった。

民主党の罪は経済的な政策面においてよりも、「政権の安定度がまるでなかった」ということであろう。

官僚についてもマスコミについてもまるで手綱を握れず、あっさり潰されるというのは

戦後間もなくに圧倒的得票数を誇っていたのに吉田茂にあっさり潰された頃からなにも成長していない。

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芦田は日本社会党民主党国民協同党による3党連立内閣実現に向けて奔走し、これに反対する幣原喜重郎らを抑えて副総理格の外務大臣として入閣した。だが、民主党内では芦田と幣原の、日本社会党では右派と左派による主導権争いが激化し、片山内閣は10か月で総辞職に追い込まれた。

安倍政権の経済政策で本当に効果があったところとは……

個人的に、発足後に異次元緩和を開始したところは本当にファインプレイだと思うが、

それ以降は、基本的に

①円安政策による輸出業の名目的数字が大幅回復(2012年~2014年)

②消費税増税による駆け込み的な需要とその後の反動(2014年~2015年)

③円安政策と中国の急成長により、爆買いによる内需株好調(2015年~2016年)

④資産価格値上がりによるバブル(2015年~2017年)

⑤欧州・米国における出口戦略にともなう海外の設備投資駆け込み需要を受けての特需(2017年)

⑥2018年の世界的な需要ピークアウト後にはオリンピック需要くらいしか残ってないけどどうする?


と言うかたちになっており、基本的に、安倍政権の効果というよりは、海外の影響が非常に大きい。

本来であれば、インフレが起きるはずだったが、残念ながら日本ではインフレも給料アップも起こらなかった。

ぶっちゃけ、輸出が多い大企業つとめあるいは、投資していない人たちは景気がよくなった実感はないはずだ。

実際、CIやDIはめちゃくちゃ良くなってる感じないしね。

結局、インフレを起こせないまま株価だけあげようっていうのは無理がありますので、来年の夏当たりまでに向けて今打ち上げ花火を売ってる状況ですね。





まさか、この期に及んで日経平均の株価が日本経済の実態を表してるとか思ってる人はいないよね?

安倍政権成立後、2013年5月まではほとんど休みなく株価は上げ続けたが、これはあまりにも期待を先取りし過ぎである。

結局5月23日の株式崩壊&市場関係者大虐殺があった頃には、PER26倍まで買われていた(通常は14~16倍が基本)。

日本市場自体を仕手株のようにしてしまったわけですね。

5月23日以降はさすがにみんな反省したのか、その後は調整しながらも上げ続けていたが、

二度ある事は三度あるでやはり明らかに上げすぎて、チャイナショックが起きたときにはPERが19倍だった。

そして、2016年の頭。地獄のような2ヶ月だったけれど、アレは日銀のインチキ買い支えの反動ですね。

そこから先は、マイナス金利発動→日銀によるETF買い支えと来て、いよいよ日経平均TOPIXだけが高くなる状況。

それでも2017年は上で述べたように⑤が機能して実際に特需的な景気の盛り上がりがありますが、それ終わった後ほんとどうするの

「幽麗塔」 「幽霊塔」をベースにしたセクシャル・マイノリティたちによる狂宴

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評価★★★★★(個人的評価★★★★)

この作品は名前の通り「幽霊塔」をモチーフにした作品です。ちなみに作品名は幽「霊」塔じゃないよ。幽「麗」塔だよ。この作品の「れい」の部分には、作品内で何重にも意味が込められており、その意味が分かってくるとめちゃくちゃ楽しいです。

アメリカの女流作家、アリス・マリエル・ウィリアムソン(Mrs.Alice Muriel Williamson)(1869-1933)の小説『灰色の女』(1898年)を基にした日本の翻案小説群。

1899年『幽霊塔』 - 黒岩涙香が『幽霊塔』の題名で翻案。萬朝報に新聞小説として連載(1899年8月9日~1900年3月9日)した。
人名はほとんど日本風に変えられているが原則イギリス人として設定され、舞台もイギリスである。

1937年『幽霊塔』 - 少年時代、涙香のファンであった江戸川乱歩が1937年、涙香の翻案小説を同題名のままリライト。舞台を日本にして、登場人物も日本人にしている。

1952年『幽霊の塔』 - 西條八十黒岩涙香版から翻案した少女向けの探偵小説。

1959年『時計塔の秘密』 - 更に江戸川乱歩は、『幽霊塔』を少年向にリライト

2011年 乃木坂太郎による日本の漫画作品。

ちなみに、宮﨑駿は、「カリオストロの城」はこの作品をベースにしていると述べている上、新装刊された『幽霊塔』の挿絵や漫画、絵コンテを執筆。今年になってジブリ森美術館に、自身が設計した『幽霊塔』の展示までしているとのこと。

ジブリ美術館限定 幽霊塔へようこそ展 通俗文化の王道

三鷹の森ジブリ美術館
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そんなわけで、作品のモチーフとしてそもそも非常に面白いのは間違いありません。ただ正直言って、連載のときは、作品に散りばめられているいろんな要素が自分の中でつながらず、幽霊塔探索のところくらいしか面白いと感じませんでした。

しかし、改めて通しで全9巻読んでみると、べらぼうに面白かった。

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最後の9巻の展開については「道九郎」という人間の思想を好きになれるかどうかがかなり大事で、私はぶっちゃけ好きじゃないです。終わり方もスッキリ、というわけではありません。(なので個人的評価は★1つマイナス)

ですが、もともと完全に答えが出る話ではないですし、このモヤモヤを自分で考えることも大事だと思います。とにかくいろんな要素が詰め込まれており、何回か読み直すことによって面白さが増す作品だと思うので、未読の方も、いちど連載時に読んでいたけど印象が残ってない人も是非改めて読んでみて欲しいです。というかこれよんだせいで原作も読み返したりしてえらい時間かかった。時間返せ(笑)


この作品は、ベースはミステリだけれど、「セクシャル・マイノリティ」をテーマにした話であり、SFでもある

というわけで、「幽霊塔」の現代版として考えただけでもすごく面白いのですが、この作品はさらにてんこ盛り。

2014年度第14回センス・オブ・ジェンダー賞の大賞を、圧倒的支持のもと受賞しています。

2014年度 第14回Sense of Gender賞 The 14th Sense of Gender Award in 2014|ジェンダーSF研究会
ジェンダー的な要素については、もうこちらの選評におまかせします。選評が本当に素晴らしいので、是非作品を読み終わった後に、選評も合わせて読んでみてほしいと思います。

セクシャル・マイノリティという繊細なテーマをどう表現するか、五里霧中で描いた本作でした。今回審査員の方々に評価して頂いて、このテーマについてほんの少しでも問題提起ができたのかなと胸を撫で下ろしています。本書を手にとってくれた人にとって、マイノリティについて考えるきっかけになってくれたら幸いです。

「性的マイノリティという要素は、本作においてはまるで豪華絢爛な衣装のように扱われている」と鋭い指摘がなされたとおり、少なくともテツオ/麗子に関しては、悩む姿すら視覚的な楽しみ、読者サービスのように供されている一面がある。テツオ/麗子はその美貌に加え、大胆不敵な行動力、回転が速く明晰な頭脳、優れた身体能力など、凡人とは程遠いスーパーヒーローである。性的マイノリティという要素が弱点になっておらず、彼/彼女は常にパーフェクトで、絵面的にもサービスカットの大盤振る舞いだ。

華やかなテツオの異性装のみにとどまらず、衣装という装置が極めて効果的に物語中に組み込まれている。着/脱される衣装は女装・男装の双方である。ジェンダーに対する優れたバランス感覚が描出されている。太一の女装は、テツオが女性であると太一が知るとほぼ同時に始まる。そして太一が財宝を手に入れる瞬間に脱ぎ捨てられる。漫然と与えられた衣服(男装)から、自分とは何者かを常に問うてくる異性装を経て、太一は主体性を獲得する。だが、男性性の獲得のみが賞揚され、物語の要となるわけではない。太一はその後、今度は男性装を「脱ぐ」ことで、一度失ったテツオ/麗子を取り戻す。

少年愛、自己愛性向、男性を自認する女性、不妊、そして、女装により変化する自分を感じ取る主人公……性に関するさまざまな事柄が昭和二十年代の思想の中で生きることの困難さ、逆に平成にはない猥雑さの中で、混然一体となる。性とは何か、正しさとは何か。ホラー的な題材、事件に絡め取られながら、それらが浮かび上がってくる。事件の解決ののち、ラストの主人公ふたりのキスシーンは眩しいばかりだ。「ボーイミーツガール」を超えた、変化するものたちの出会いと関係性の、新しい地平は美しかった。

ハイヒール問題や車内痴漢、高齢出産、寡婦殉死、美容整形など、ジェンダー関連の切り口が全編にわたって散りばめられた本作は、サイコサスペンス、手に汗握る冒険もの、主人公たちの成長譚としても非常に面白い。

ファンタジー要素の強いマイノリティ表象が、「マイノリティのマイノリティとしての肯定感(“変態”の肯定)」を喚起する描写として成立しており、現代のLGBT問題(例えば同性婚問題)で起こりがちな、共感性に重きを置く主張が、「マイノリティは社会に全て包摂されるべき」と取り違えられることなどへの示唆にも読めて好感が持てた。もちろん、“変態”としてのクィア性だけでなく、少年の心と女性の身体という齟齬に苦しめられる主人公のテツオがシスへテロ女性に抱く恐怖(ミソジニー?)の感情など、マイノリティゆえの恐怖や差別感情の描写も素晴らしかった

女装した主人公が「妊娠(子供を産むこと)」についてとてもポジティヴなことを言い、それにトランスジェンダーの登場人物がビビッドに反応するところで、自分の周囲には少なからず「子供を産みたい」という幻想(妄想)的な欲求を持つ男性が存在するのでとても複雑な感慨を覚えた。性自認性的嗜好というのは本当に繊細でほとんど複雑怪奇と言ってもよいようなものなのだとあらためて感じた。

ちなみにこの大賞に取り上げられている「となりのロボット」についても当時感想を書きましたが、やっぱりプロの人のレビューというのはすごいなぁと思ってしまいました。



ちなみに私がこの作品で一番好きなのは沙都子さんです。
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この作品で唯一「普通」の人が一番好きってのは、自分がまぁつまらない人間ってことなのかもしれないorz
道九郎の気持ちに同調できる人がこの作品を一番楽しめると思うので、そういう人の感想を読んでみたいよー。


簡易年表(ネタバレ)

20年以上前 丸倍道九郎が時計塔にて輪田お夏と出会う。

???年    輪田お夏は娘を出産し「???」と名付ける。

???年 輪田お夏が時計塔地下で死亡。
      坂井浦子がスカラベと箱を手に入れる。
      「???」は孤児院に引き取られる

???年    藤宮たつが時計塔の所有者に成る。

???年    藤宮たつが出資先の孤児院から藤宮麗子を養子にする。

???年    道九郎が坂井浦子の娘である沙都子を養子にする。

1952年   死番虫が藤宮たつを殺害。藤宮麗子が犯人として疑われるが失踪する。
      死番虫はもともと殺すつもりはなくく財産を奪うだけのはずだった。

      死番虫が藤宮麗子の死体を捏造する。

      死番虫が本庄志郎の顔を焼く。

      丸部道九郎が時計塔の所有者に成る。

1954年   死番虫が新聞記者を殺害。

      死番虫が時計塔にて女性を殺害。この際警官も数名死亡

      死番虫が本庄志郎を殺害。

      死番虫が東京にて坂井浦子ら数名を殺害。
      丸部道九郎が死番虫と疑っていた・・・に場所を教えたことが原因。

      時計塔探索。数十人の囚人が死亡。

「どう生きたらいいかを考えさせる本」

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久々に「考え方と生き方を変える10の法則」を読み直しました。

基本的に3つのセクションにわかれています。

自分の行動パターンを変える

1. いつもの失敗パターンから抜けだす(Do something Different)
2. 成功するパターンを見つける(Do More)
4. 注意の向けどころを変える

自分の「人生脚本」についての向き合い方(人生観)を変える

3. 過去の経験や感情を認め、過去の亡霊に現在や未来の行動を決めさせない
5. 未来(WANT TO BE)を思い描き、そこから問題の解決策(WANT TO DO)を引きだす
6. 悲劇をハッピーエンドに書き替える
7. 神に近づいて問題を乗り越える

対人関係についての取り組みを変える

8. アクション・トークで人間関係のトラブルを解決する
9. 解決の儀式で、終わっていない過去を清算する
10. 安定ときずなの儀式で、問題を未然に防ぐ


基本的に自己啓発ってこの3つ+仕事のノウハウのあわせて4つのうちのどれかについて語っているものがほとんどです。
この本は「仕事以外」について網羅的に語っており、しかもエピソードを軸に語られているので、めちゃくちゃおすすめです。



私は「引き寄せの法則」が死ぬほど嫌いなので、ああいうのが好きな人には向いてません。
また、4つのセクションのうち、どれか一つだけでいいと思ってる人もおすすめしません。

「7つの習慣」のような本が好きな人には超おすすめします。
私は、広く物事を見た上で、バランス良く、そしてまず自分から変えていこう、という考え方を持ってる人が好きです。


http://anond.hatelabo.jp/20140501235536

読んだ。
でもお題はこっちじゃなくて、そのはてブ経由で知った記事。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20110818/1313646877

これは面白そう。当時スルーしてたのが悔やまれる。
ここにある本を今から読んでいこうと思います。


○ビルとアンの愛の法則
○「考え方と生き方を変える10の法則」



山本周五郎
◎「樅ノ木は残った」
○「虚空遍歴」
○「ながい坂」

ヴォネガット「チャンピオンたちの朝食」
△ヘッセ 「ガラス玉演戯」 (多分まだ今の私には無理)
遠藤周作「彼の生きかた」
粕谷一希「二十歳にして心朽ちたり」

隆慶一郎死ぬことと見つけたり
海音寺潮五郎孫子
中島敦全集


ドストエフスキー
カラマーゾフの兄弟
 (高校の時読んだ時は全然ピンとこなかった。
  大学の時に読んだら大二病が悪化した)


夏目漱石
「明暗」


×クリシュナムルティの本
×小林秀雄
×山本七平
×村上春樹


山本七平村上春樹は、確かに他人には進めない。
クリシュナムルティは別に読んでもいいと思うけれど、
この本を素晴らしいと言ってる人とは絶対に気が合わないと思う。




とりあえず、
私は小説読むのに体力を使っちゃうので
ビルとアンの愛の法則と考え方と生き方を変える10の法則から
読み始めたいと思います。



そろそろブログ記事を書く習慣を復活させたいなと思い中。


それにしてもfinalventさんのコメント欄が興味深い

・知性で読める本というのは感想が書きやすいのですが、そうではない本はむずかしいものですね。

・理不尽とは→それがいいことか悪いことか問えるうちはまだその境遇にはない

なるほど、私はまだまだ理不尽にさらされてない人生を生きられている。幸せなのかもしれない

「ガール・メイ・キル」 美少女の殺し屋もの作品って今どのくらい有るのだろう?

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評価★(個人的評価★★)

魔法少女」ものには若干劣るものの「美少女の殺し屋」というジャンルにもそこそこ人気があるなぁと思ったので簡単に整理してみます。


この手の作品は「あずみ」(1994年~2008年)が一番長編だと思いますが、あずみは「強い女性」「くのいち」「歴史もの」「武芸もの」という捉え方が多くてオタク的には「美少女殺し屋」ではないと思う。こっちの系統では「レオン」(1994年)あたりから「Phantom」「A KITE」(2000年)→「BLACK LAGOON」(2002年~2017年)→「CANAAN」(2009年)あたりの時期に沢山作品が存在するのだと思いますが、私はそんなに詳しくないです。


オタク的な文脈だと「ガンスリンガーガール」(2002年~2012年)の影響がやはり大きくて、この作品以降はっきりと「美少女」を強調した殺し屋ものが増えてきたかなぁと思ってます。すくなくとも私はガンスリンガーガールではじめてこういう系統の作品を認知したので、それ以前の作品に詳しい人は是非教えていただければ嬉しいです。

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ガンスリンガーガールの次は「アカメが斬る」がヒットしたかなぁと。

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私はそれほど好きな作品ではないのですが、妙に根強い人気がありますね。前日譚である「アカメが斬る零」はまだ連載中。



とにかく格好良ければOKなバトル重視系

とにかく女の子の格好いいバイオレンスシーンがみたいという意味では「地獄のアリス」と「バイオレンス・アクション」がお気に入り。

個人的に「デストロ246」はそれほど好きじゃない。「ヨルムンガンド」はメッチャクチャ好きだったけどね。

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最近は「コッペリオ」ンの作者の新作で「CANDY & CIGARETT」というものものや、「ダンス・イン・ザ・ヴァンパイアバンド」の作者の新作である「ソウルリキッドチェンバーズ」なども出ています。
舞台も西部劇から未来のSF設定と、少女さえいればいろんな舞台設計ができるのでいいですね。

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「少女の内面」とか気になっちゃう人は「マージナル・オペレーション」「ガール・メイ・キル」あたり。

ぶっちゃけ、女の子を殺し屋として狩りだしている時点でもういかなる擁護の余地もなく、倫理面とかいってもしょうがないと思うのですが、
なんかわざわざこういう設定を持ち出してきてなお倫理的なことを考えてしまうめんどくさい人向けの作品としてはこういう作品があるのかな、と。

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マージナル・オペレーションは正確に言えば独立系PMCとして傭兵として戦う話ですが、まぁごちゃごちゃいっても「ジブリールちゃんに銃を撃たせてハアハアする話」だと思います。ぶっちゃけ主人公が退場して良いならいくらでも他に道の選びようはあると思うのですが、共依存みたいな関係になっていて正直読んでて気持ち悪いです。でも面白いから読んじゃう、く、くやしいビクンビクン。


んで、ガール・メイ・キル。この悪意しか感じない表紙ホント好き。実際は全く救いがない話です。

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この作品は、「仲間に子供の殺し屋がいるなら、敵側も子供の殺し屋を使ってくる」という展開を突きつけてきます。また殺し屋の女の子メイは生き別れの弟を探すためという目的を持っていたのに、弟は敵対組織の側に属している、ということで完全に女の子の心を殺すためだけに特化した設定になっています。さらにいうと、主人公がメイを追い込みます。

「こっち側」の人間になるつもりもないのになんで中途半端に首をツッコムんだよ!?最後は巻き込まれたって顔すりゃいいと思ってんのか?女死なせて、こんな子供に頼って恥ずかしくねえのかよ!

主人公は、最初から最後まで無力で、何もせずメイに守ってもらいながらそばにいる以外にできることは何もなかった。そのことをちゃんと認めきれなくて、判断を誤って余計なことをして足を引っ張ってしまう。この展開は「イリヤの夏、UFOの空」っぽくて切ないですね。

ただ、UFOの夏は、それでもよそ見はしなかったことを考えると、この作品の主人公はそれ以下であり、また一番大事な終わり方の部分で妥協してしまっており、不完全燃焼感が強いもったいない作品だったかなと思います。

正直オススメはしませんが、この作者さんにはまだ期待したいなと思います。

互助会とは何か。現時点での定義及び3つの分類とその対処策のまとめ

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互助会についてそろそろ言葉が独り歩きしているようなので、簡単にまとめを作っておきます。

まず互助会の定義について

はてな運営の言葉を借りると

①「特定のユーザー群が、PR記事など同一の記事ばかりをブックマークしている」行為

を指します。

そして、はてな運営はこの内「スパム行為」と認識するに至ったものは表示制限措置や利用停止措置を行っています。

②新着エントリーや人気エントリーへの掲載のために行われる不正な行為を「スパム行為」とし、表示制限措置や利用停止措置の対象としております。

「互助会」というのは、①の条件を満たすもののまだ運営からスパムと認定されていない存在の総称です。

私の個人的な意見ですが、似たようなコメントが並んでいて気持ち悪いとかそういうのは「特徴」であって定義には該当しないと考えています。









さて、次は互助会をもう少しは細かく見てみましょう。

そうすると、大きく分けて3つのパターンに分類できることがわかります。*1

第一の互助会 ネットヤンキー・ミニマリスト系ブロガー

該当例は極端に少ないですが、互助会の中でもかなり特殊で、放っておくといつのまにか業務中に冷蔵庫に入った写真をtwitterに上げてしまうタイプの人達です。

はてなブログと決着。ブログ移転のお知らせ - もはやスベるとかスベらないとかそういう次元じゃない
Google AdSense アカウントの停止なの これがアドセンス狩りなの? - 超絶 ねっこりやぱがすき!

このタイプのひとたちは、身内のルール至上主義であり、社会的常識を持ち合わせていないので話が通じません。身内以外にとっては絶望的に面白くないのと、放っておけば調子に乗ってよからぬことをやらかして自滅するので。触らぬが吉です。

最近の炎上はこの手の人間が勘違いしたり調子に乗りすぎてうっかり燃えてしまう、というようなしょうもないケースが多く燃えた後も内側に引きこもって批判に向き合わないという大変しょうもない反応しかなく、コンテンツ的な価値を一切感じません。このタイプのブログからは得るものは何もありません。 見かけたら、そのブログにブックマークしている人たちを全員非表示にした後、そのブログに近寄らないことをおすすめします。










第二タイプの互助会 アフィリエイトアドセンス狙いでスパムスレスレの営業ブクマ・営業スターをしている人たち

具体例としては「●しがくいたい」「魂を●さぶるヨ」や「クラ●ックス」「ア●イズム*2」と言った、露骨にアフィリエイト狙いの金の匂いがプンプンするブログです。

露骨にひどいのだとこういうのがあります。もう「検索で人をあつめてアフィしたい」以外のメッセージがなにも読み取れません。
【Kindle Unlimited】アマゾンの読み放題対象の面白いおすすめ漫画・小説10選 - 年収300万円のミニマリスト生活+α

はてなスターはてな営業を行いて、はてブを集めることでドメインパワーを強め、検索に強くなったらそういう柵から抜けよう、というシナリオがきっちり出来上がってる人たちですね。まぁ
DeNAとかでライターとしてこき使われていた人がやっているのか、何かの「ブログ塾」で教わったとおりにやってるのかは知りませんが、金というモチベーションが有るためやたらと勤勉で、過去のコンテンツのリライトしただけの新鮮味がない記事を毎日のように更新しては、毎日のように同じ人間がブックマークしています。人間味をまるで感じないので非常に不気味です。 

成功するかしないかスレスレのところで「サロン」的なことを始める人達もいます。「ポ●熊」「オモ●ク」「S●IN」などがそうですね。


コンテンツのタイプはおおきくわけて3つあります。1つは真似するやつがいるとアレなので2つ紹介すると、

「やぎ●ぐ系(紹介率が高いナンパ商材などに手を出すタイプ)」
・「●っきー、●トデ系(オススメなんとか●選を連発するタイプ)」

があります。前者は最近審査が厳しくなっておりアドセンス・アフィ共に通らなくなってきているためか、後者ばかりが増えています。 そういう意味で言うと、前者で成功しているやつはなんだかんだ言って有能なんだなぁと思いますね。いま後者のブログでやってる人間は基本的に「勤勉な無能」が多いです。後者だって、元祖の人たちは実にうまくやっていた。実際アフィ狙いでない記事で面白い記事も書ける人たちがやっていたから、そこまで批判されてなかったわけですが、今や勤勉な無能が群れて一斉に同じことを露骨な方法でやっているせいで、みんなからヘイトを貯めまくってます。完全に末期ですね。

【コミュニティの一生】

面白い人が面白いことをする(●トデ、●っきー、や●ろぐ)

面白いから凡人が集まってくる

住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める(宮●はやと)

面白い人が見切りをつけて居なくなる

残った凡人が面白くないことをする(今の互助会はココ)

面白くないので皆居なくなる


さて、このタイプですが、正直これについてははてな運営が対応すべき問題としか言いようがありません。はてな運営は「不正」なコンテンツに関しては検索エンジンに登録させないという処理を行うことができます。露骨なスパム処理をやってるブログはこういう処理をする、ということにすればあっさりとおとなしくなるでしょう。

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設定の詳細設定の『検索エンジンに登録させない』という項目のチェックを外すことができないとのことですが、弊社にて強制的に設定しておりますので、ご自身の操作では外すことができず、またブログの修正を行っていただいても解除はいたしません。「実質無料でプレステ4を無料で手に入れる方法」という記事に対して多数の通報をいただいており、内容を確認したところ、タイトルで謳っている内容が含まれてなかったため、強制的に「検索エンジンに登録させない」設定にいたしました。

とはいえ、「不正な方法で人を集めている疑惑がある」状態のブログにいちいちこういうことをやっていたら、それこそまともな人も怖くて利用できなくなってしまいます。はてなブログは、問題にならない形でアフィリエイターは増やしたいからそういう乱暴なことはしません。 twitterのように突然凍結させるということはせず、アルゴリズムによる対応および、通報や情報提供による対応をしています。

現状では段階的にいくつかの表示制御を行っており、さらに、掲載の閾値を調整するよう集計段階での制限とするなど、判定や制限の内容が検知されづらいよう工夫をしています。見かけ上対応がなされていないように見えるものも、実際にはスパム行為の影響を下げるよう制限されている場合があることをご了承ください。残念ながら、現状ではすべてのスパムを判定することは難しく、スパムの手法もより巧妙なものとなってきていますが、引き続き判定システムの改善を進めてまいります。通報や情報提供など、ご協力いただければ幸いです。

共謀関係が確認され次第、スパムユーザー判定の対象としていますが、先述しました通り、判定による表示制御を、利用停止や非表示化ではない手法で行っていることがあります。見かけ上は通常通り表示されておりますが、集計の段階で制御されている場合があることをご理解ください。
はてなブックマークにおける現状でのスパム対策について - はてなブックマーク開発ブログ

というわけで、こういうブログに関しては、はてブでいくら指摘しても無駄ですし、運営も積極的に通報や情報提供を求めているのでじゃんじゃんと通報するのが良いでしょう









第三タイプの互助会 「馴れ合い目的のブックマーク交換」を行うことでPVが増え、そのことに味を占めてしまっているブログ

半分第二タイプの互助会の被害者ですが、一方で自覚は無いだろうけれど半分は加害者でも有る人たちですね。「ハラッシーハラッサー」の位置づけです。

別にお金儲けをしようとしているわけではないのですが、悪い循環に入ってしまっている人たちですね。

ほとんどの人たちは、そこまで悪気はないと思います。

ただ、第一タイプや第二タイプの人たちが、金やPV目的で営業ブックマークや営業コメントをしているのに対してお返しでブクマを付けているケースが多いです。

悪気はなくとも、ちゃっかり果実は受け取っており、また結果として第一タイプや第二タイプの人たちの行為を助長していることになります。たとえ悪気はなくとも、やっぱりこの人達がやってることは擁護しようがないので、はっきりと「そういうのはやめましょう」と言うべきだと思います。




互助会ブログのブコメは何であんなに気持ち悪いのか

この人達のコメントがなぜ判を押したような肯定コメントなのか。理由は単純です。この人達は

①自分のブログに営業ブクマ以外の心からのコメントをもらった経験がほとんどなくどういうコメントを書けばいいかわからない。

②営業ブクマしにくる人間の記事には中身が無いので特に感想がなく、それにもかかわらずブクマをくれたお返しとして無難なコメントをしなければいけないと思い込んでしまうから。

③結果として、そのまんま営業ブクマをマネしてコメントを書くしかできない。

会社のメールの「いつもお世話になっております」を書くのと同じ感覚でしょう。だから、何の心もこもってない、機械的な気持ち悪いコメントになってしまうわけです。




と言うかですね、この手の人達はかならず悪気がないことやコミュニケーションを強調しますが、なんだかんだ言って「互助的行為から利益を得ている」のは事実であり、この恩恵がなかったらぜったいにブクマしないでしょう。本当にコミュニケーションが目的ならそんなコメント絶対しないはず。この手の人達がどれだけ自分を擁護することを言っていても「心のこもっていない、定型文めいた気持ち悪いコメントをしている」限りは、この人達の行為は明確に「間違っている」し「他人ん迷惑になることをやっている」といい切れると思います。





第三のタイプの互助会の人達に言いたいこと=「せっかくSNSとして使うなら、自分から面白いと思える人を探してみたら?」

あなた方は悪い人たちではないと思います。でも「他所から人が来るのを待っている」だけでいいの?そういう姿勢でいたから、「初心者を利用ようとする人間」があなたのファーストコンタクトになっちゃったのではないの?

ブログを初めて不安だった頃に、優しい言葉をかけてくれた人についていっちゃいたくなる気持ちはワカルんだけれど、あなたはその人のブログ本当に面白いと感じてる?そのブログが書いてることに本当に興味ある? その人達、本当に自分のブログに興味持ってくれてると思う? そもそも、義務感で機械的なコメントしてて楽しい? あんまり自分のブログに興味ないのに機械的にコメント付けていく人たちに囲われて、せっかくの自分のブログライフをそこに縛り付けちゃって、本当にいいの?あなたがたがのブログコメントを見る限りはとてもそうは思えないです。

せっかくブログやって、他の人と接したいなら、自分が興味あることを書いてる人を探して、その人達に自分から接してみたらどうでしょう?mixiとかFacebookだったら、まずそういう「カテゴリ」探しからはじめてたでしょう?同じことをやればいいと思うんですよ。はてなブログで、自分が興味のあるカテゴリの新着記事をチェックしてみて、面白いと思った記事を書いてる人がいたら、その人の記事にコメント付けてみたり、読者登録してみたりしたらどうでしょう?たぶんそうやったほうが今よりは楽しいと思いますよ。






運営は、もうちょっと初心者保護というか初心者へのチュートリアルをしっかりやったほうがい良いと思う

第三のタイプの互助会は、ほとんど運営の対応があまりに遅いこと、が原因で起きているものと認識しています。第二タイプの互助会への対応が悠長すぎて、時間的猶予があるために時間差を狙ってどんどん初心者狩りをするタイプの人が多く、どういう風に使っていいかわからない初心者のみなさんがどんどん「互助会ブコメ要員」として利用されているのではないでしょうか。

こういうのって、なんか「少年兵」とかのイメージとかぶるので、個人的には見ていて非常に不愉快なんですよね。

まぁ、そういうのに引っかかる人もどうかと思うので積極的にそのひとたちを助けたいとか偉そうなことは考えないんですが、それにしたって、もうちょっとなんとかなりませんか?「はてなブログはもう将来性ないし、もっとアフィ厨を増やして、アフィ向けサービスにしてSeesaaブログのように数年後にはフ●ンコミュニケーションズとかの大手アフィ会社に売りつけよう」くらいに思ってるような気さえする。そういう方向なら言うだけ無駄なんですが、さすがにもうちょっと頑張って欲しい。

*1:さらに細かく言えば「オタサーの姫」的な使い方をしている人もいますが、害はないのでここでは扱いません

*2:現在は人生●えむというブログを運営。親しくなった人間をFXブログに誘導する手口の模様

「タイムスリップ・オタガール」 30歳以上の、暗黒の中高時代を過ごしたオタクだけを狙い撃ちする怖いマンガ…と思いきや

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評価★★(個人的評価★★★★)

この作品は「30歳のオタク女子が何回か死んだら13歳の頃に戻って学生生活をやり直すことになった」という話です。非常にわかりやすいコンセプトの作品ですね。

「オタク」の人間、特にいま30歳以上の人って、あまりキラキラした感じの学生生活を遅れている人はいなくて、どちらかと言うとジメジメしているというか、黒歴史的な過ごし方をしてる人も少なくないと思います。そういう人にとってもう一度学生生活をやり直す、ってのは必ずしもポジティブな意味を持つものではなく、むしろかなりしんどいものであり、そういう「黒歴史のオタク中高時代」を歩んだ人には刺さるはず。

絵はそんなに上手くない気がしますが、ところどころ個人的にグッとくるポイントが埋め込まれており、かなり好きです。





さて、若返って「黒歴史のオタク中高時代」を繰り返している主人公の振る舞いを読みながら、私が感じることは3つあります。

一回オタクになってしまったらもう時間を遡っても魂が汚染されていて戻れない。悲しいね……

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私は大学に入るまでオタク的なとは全く無縁であり、その頃は勉強に部活に真面目に取り組んでいたものだけれど、多分今私が若返っても、きっとその時代のオタク作品に触れようとするだろうし、オタク的なものを知らなかった自分がやっていたような生き方は出来ないだろうと思う。一度知ってしまったら、戻れない。「昔の頃に戻りたい」とか「昔は良かった」という気持ちは有るけれど、実際に戻ったりしたりとか、逆に異世界に転生しても、多分私はそう簡単に意識を切り替えられず引きずってまともに生きるのがかなりしんどいと思う。

本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」[Kindle版]

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大人としての視点を持って取り組むのであれば、中学生の頃に感じる「壁」は意外となんとかなるものもある

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この作品の主人公はもともと中学生の頃からコミュ障で、それが原因で人生がまったく思い通りにならず、どんどん諦めて負のスパイラルに落ち込んでいったのだけれど、オタクのダメ大人とはいえ30歳まで生きてから13歳に戻ってくると、たいていのことが「中学生のころ感じてたほどしんどくない」「その気になって自分から意見を表明してみれば、意外となんとかなることもある(もちろんどうにもならないことも多いけど)」ということに気づく。 

それによって「異世界転生もの」のように生き方が大きく変わるとかはないんだけれど、ちょっと一息つくくらいの余裕が出来上がったり、ちょっとだけ自分の思った通りに行動できたり、ちょっとだけ人と通じ合って嬉しい気持ちになるっていう描写がちょこちょこ出てくる。そして、この「一回目の人生と比べたらちょっとだけなんとかなった」というプラスがコツコツ積み重なっているのを主人公が感じてる。

異世界転生ものを馬鹿にする人多いけど、「一回死んで人生やり直さなきゃもう無理」とか「リセットしていいカード引けたらやる気出す」というものばかりじゃないんだぜ。

中学生の頃は本当に余裕がなくて、自分視点でしか考えられなくて、「これしかない」って思い詰めちゃって、それがうまくいかないと人生\(^o^)/オワタってなりがちだけど、もうちょっとだけ余裕を持って考えられるようにしたいよね。そして、大人の自分も、今の人生がアカンと思ったら、今からでもちょっとしたプラスを意識的にコツコツ詰んでいくのも一つの手かもしれない。「脱オタ」みたいな外科手術は命に関わるので、こういうやりかたもあるよってのが感じられていいよね。


子供の頃の交友関係って本当にすごく貴重なものだということ

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問題解決のときに大人の視点を持つことは大事だけれど、かといってあんまり俯瞰的にものごとをとらえすぎたり「アダルトチルドレン」みたいになったりしてもダメ。
やっぱり大人と比べて、先のことなんて考えず目の前のことに全力で取り組めるこの頃って、そのときにしかない輝きはあると思う。

私の中高生活は、客観的に振り返ってみれば暗黒だったようなきがするけれど、それでも全く楽しくなかったわけじゃないんだよなぁ……ってのを思い出してちょっとグッと来た。



だからなんなんだよって結論は無いのですが、こういうツボみたいなところを押してくれる描写が所々にあって、読んでてな飽きないです。 続きも楽しみ!

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おまけ。「キモイ」を連呼するやつは、語彙力が足りないだけなのであまり気にしなくて良い

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あっれ。長谷川、キモイキモイってめっちゃ言ってくるけど
もしかして、今の現状を上手く言葉にできないだけ?
だからまとめて「キモイ」っていっちゃうのかな?
そうだよね、急に中身が三十路になったら「違和感」を感じるよねぇ。
(でも、それを全部キモイキモイしか言えないのはちょっとね……)

「えっと……その……
 大人になると、気持ちに余裕が出いたり、上手いこと言葉にできたりするから。
 長谷川も、はやく大人になれるといいね。」

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ネットでも、とにかく「気持ち悪い」しか言えない人いますよね。こういう人は鼻息が荒く、声が大きく、語気が強いため、なれないと「怖い」と感じてしまうものですが、

実際には「こんらんしている」状態であったり、「語彙力が未熟」であったり「感情を整理して相手に伝えられない」のだな、と思えば冷静になれると思います。物理的な暴力はどうしようもありませんが、言葉の暴力って、いなし方さえ覚えればなんとかなるもんで。

「語彙力がなく、キモイキモイを連呼するしか能がない人」のために自分が何かを我慢したり傷ついてやる義理なんて一つもありません。一番怖いのは、こういうのにいちいちダメージを食らってしまい、心を守るために、見せかけの優しい人に釣られたり、まともな忠告や批判を受け止められなく成ることだと思うのです。 

というわけで、基本的には30歳以上の、暗黒の中高時代を過ごしたオタクだけを狙い撃ちする怖いマンガ……なのですが、こういう普遍的なところがきっちり描かれているので、普通の人にもちょっと読んでほしいなぁと思ったりします。


「キモイ」「気持ち悪い」しか語彙力がない人達について

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「タイムスリップ・オタガール」 30歳以上の、暗黒の中高時代を過ごしたオタクだけを狙い撃ちする怖いマンガ…と思いきや - この夜が明けるまであと百万の祈り のおまけ。

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あっれ。長谷川、キモイキモイってめっちゃ言ってくるけど
もしかして、今の現状を上手く言葉にできないだけ?
だからまとめて「キモイ」っていっちゃうのかな?
そうだよね、急に中身が三十路になったら「違和感」を感じるよねぇ。
(でも、それを全部キモイキモイしか言えないのはちょっとね……)

ネットでも、とにかく自分がきにいらないものについて「気持ち悪い」しか言えない人いますよね。

鼻息が荒く、声が大きく、語気が強いため、なれないと「怖い」と感じてしまうものですが

実際には「こんらんしている」状態であったり、「語彙力が未熟」であったり「感情を整理して相手に伝えられない」のだな、と思えば冷静になれると思います。

物理的な暴力はどうしようもありませんが、言葉の暴力って、いなし方さえ覚えればなんとかなるもんで。

「語彙力がなく、キモイキモイを連呼するしか能がない人」のために自分が何かを我慢したり傷ついてやる義理なんて一つもありません。一番怖いのは、こういうのにいちいちダメージを食らってしまい、心を守るために、見せかけの優しい人に釣られたり、まともな忠告や批判を受け止められなく成ることだと思うのです。 


でもそれは自分がおもっていればいいことで、いちいちそれを相手に向かってこういう風に言っちゃうと余計にキレるので絶対にやめましょう。

「えっと……その……
 大人になると、気持ちに余裕が出いたり、上手いこと言葉にできたりするから。
 長谷川も、はやく大人になれるといいね。」

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この漫画では、成長したのはいいけれど思ったことをこう言う風に相手に向かって言ってしまったせいで
このあと結構大変なことになってしまってます。 口は災いの元。




私も、以前そういう心にあんまり余裕がなさそうな人に対して、軽い気持ちで言葉を投げかけたら、
約一ヶ月以上、文字数にして40000文字以上使ってよくわからん理屈でひたすらネチネチやられたこともあります。

少なからぬ時間を無駄にして誰も幸せにならかなりませんでした。

こういうのは、自分がわかっていればいいことで、いちいちそれを他人に向けて言うのはNG。これ大事。

さわぐちけいすけさんが語っているのは「怒りをごまかす方法」であって「怒らない方法」ではないよね。

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「平気でうそをつく人たち」について 「悪性のナルシシズム」という言葉を知ってもらいたい - この夜が明けるまであと百万の祈り
邪悪な人たちと精神的に病んでいる普通の人との間の違いは、邪悪な人たちがある特殊なタイプの苦痛から逃れようとするところにある。
邪悪な人たちは、一般的な意味での苦痛からの逃避者、つまり怠惰な人間というわけではない。それどころか彼らは、ご立派な体面や世間体を獲得し維持するためには人並み以上に努力し、奮闘する傾向がある。彼らに耐えることのできない特殊な苦痛とはただひとつ、自分自身の良心の苦痛、自分自身の罪の深さや不完全性を認識することの苦痛である。


うーん。これ、ダメでしょ。

「7つの習慣」曰く、刺激と感情の間には自分の選択という部分が挟まっており、その選択は自分の自由にできるのだから、怒るか怒らないかは自分の意思で決められる、なんて話があります。そういう話は理屈では分かってますが、あんまりそういう話を安易に広げないほうがいいと思うし、ましてそれが出来ない人を安易に「怒りっぽい人」として切り離すのすごい危険なのでやめたほうがいい。

これ、一見害はないように見えるんだけれど、このタイプは長期的に見るとすごい害があると思うので、ちょっと苦言を呈しておきたい。


さわぐちけいすけさんが語っているのは「怒りをごまかす方法」であって「怒らない方法」ではないよね。

これすごい大事なことで、さわぐちけいすけさんが書いてる内容って「怒らない方法」ではないんですよね。

「こういう状況で怒るのは無駄だ」「怒るのは良くない」と言うかたちで制御・抑圧している。

単体でみればこれ全然いいと思うんだけど、あんまりやりすぎるといいことないと思います。




「怒らない人」「円満な夫婦」「やせた私」みたいなのを売りにしてる人は、「そうあらねばならぬ」呪いを自分に課し、「そうでない人」を憎むようになる

さて、さわぐちけいすけさんのツイートを見ていると

「商売のコツ」系の本を書いた経営者は9割は、そこがピークに成る原理ってのを思い出します。

そこそこ成功した経営者が、ノウハウ本を書いたりします。そうすると、なぜかその経営者はそこまではうまくいってたのにそこから急にダメになるケースが多いのです。

なぜか?

対外的に「うちはこういう方法で成功してます」って言うのを売りにすると、その方法に縛られちゃうことが多々あるからです。

会社とは多くの人間関係の集積であり、そして人間関係って流動的なものであるから、常に最適な方法って変わる訳ですが、下手に営業方法とか社内の管理方法を対外的に知らしめ、それを売りにすると、そういうことを言った手前なかなか自分たちのやり方を変えられなくなり、柔軟に対応できなくなって硬直化していく、みたいな話ですね。



さて、さわぐちけいすけさんですが。すごい安易にコツとか語っちゃってますけど、そんな装備で大丈夫か?と不安になりますね……。

今後ちょっとした夫婦間の問題さんやちょっとした怒りに対して、自分が提示した方法ですべて解決できなければならないことに成りますよね。

最初は本当にそれが自然に出来ていたとしても、それを売りにして、方法論を固定してしまうと、それは枷になる。

これって、最初は安易に考えてるかもしれませんが、思ってる以上にしんどいです。

ちょっとでも本心でないなら、ちょっとでも無理してるんだったら、さっさとギブアップしたほうがいいと思います。

ちょっとでもうまくいかなくなったときにそれを認めにくくなるから、そういうのを対外的にごまかすように成るから。

しんどいならやめればいいんだけれど、そういうキャラとしてチヤホヤされることに慣れてしまうともうやめられないでしょ?

夫婦円満の秘訣を語った人」「怒らない人」ってので売りにしてると、夫婦の問題や怒りを表に出しにくく成るでしょ。

そういうのずっと続けてると、どっかで分裂症みたいになるか、「ごまかす」ことばかり特になっちゃうリスクが高いと思う。




その結果どうなるかというと、こんな感じになってしまうケースが多々見られます。

インターネットの「平気でうそをつく人たち」 - いつか電池がきれるまで

①この人の場合には「円満な夫婦」「仲良し家族」をセールスポイントにして商売してきた

②自分を美化しようとしすぎて、かえってウソのミルフィーユ状態になっているのって、自分ではわからないのだろうか。

③こういうタイプの人に「子どものために、自分を抑えて、仲良し夫婦、良き母親を演じ続けろ」というほうが無理筋だろう。その抑圧は、子供にかえって悪い方向に発散されるのではないか。

④人生を切り売りすることを否定するつもりはない。いまは、そういう時代だから。だからこそ、その「商品である人生」を嘘で塗り固めるのは不誠実どころか、経歴詐称や産地偽装と同じだ

さわぐちけいすけさんはまだそこまでひどくはないですが、そうなりそうな危険性を感じるので、今のうちに軌道修正した方がいいと思いますよ。




安易な自己啓発チックな語りよりを褒めるよりは、「怒り」についてもうちょっと真面目に考えてみたい

とりあえずこれ読もう。

怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉 (サンガ新書)[Kindle版]

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①怒りをごまかす方法などに関心を持たない。人生は短いから、自己欺瞞はやめよう。

②そして、まず「わたしは怒りたいのだ」ということを認めよう。

③そして、「なぜ怒るのか?」「どのようにして怒りが生まれるのか?」を理解しよう
「怒らないこと」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

「私にとって正しいなにか」があって、それと現実がずれているときに怒る。
「私は正しい」「私は完璧だ」という意思があるのが根本で、実際そうではない出来事に会うとき、●●のせいにする。

「私は正しい」のに、「この仕事がうまくいかない」と自分を責めたり
「私は完璧」なのに、「自分が病気になってしまった」と自分に対して怒りを抱いたりする。
そういう人こそ、建前として「私はダメな人間だ」と謙虚に振舞いつつ
実は心の奥底では、「絶対にそうじゃない、私こそ、唯一正しい人間なんだ」と考えている。

人間は常に心のなかに「正しい」「こうあってほしい」という気持ちがある。
実際は思い通りにならないことが非常に多い。
思い通りにならないことに嫌気がさしている状態が「怒り」でそうした状態をなんとかしようとするのが「欲」。
怒りを押さえ込みすぎると、欲も押さえ込むことになる。


どうすればよいのか?

①怒りを抑圧するのは誤り。「怒りと戦う」感情もまた「怒り」なので、良くない。
「怒り」と対決したり、コントロールしようとする姿勢は、「怒りに燃料を与えるようなもの」。
怒りに怒りで対処するならば、自身が燃料となる。結果、燃え尽きて無くなる。
怒りで真っ白になり、その怒りに怒って爆発し、抜け殻のようになってしまう。


②発散させるのもNG。
怒りをワーッと爆発させてガス抜きをしようとするのは、怒りの感情を正当化し、原因をごまかすことになる。
より強いストレス要因を持ってきて、最初の怒りをカモフラージュしているのだから、根本的な解決になっていない

「怒るのはよくないもの」「怒リっぽい人はダメ」みたいな発想はかなりの抑圧になります。
大抵の人はその抑圧がしんどいから、他人にそれを向けます。
実際上のtogetterのまとめコメントで、「怒りっぽい人をDISる」コメントが大量に出てますね。

というより、さわぐちけいすけさんのマンガは、まさにこの「怒りっぽい人への怒り」で出来ているわけで、
これをよんで「怒らない方法」は学べません。 あくまで怒りを抑圧し、ごまかすだけのアプローチです。

さわぐちけいすけさんの方法は、表現方法のまずさもさることながら、
語ってる内容が役に立たないどころか長期的に見てあまり良くないと私は思うのです。


怒りが「ままならないこと」への苛立ちであるなら、これをどうやってこれを「欲」に変えるかがカギ。

そのためには、怒りを「観察する」。それができないまでも「停止させる」ことを意識する。

とにかく絶対にさわぐちけいすけさんがいうような「目をそらしたり」「ごまかす」という方法は取らないほうがいいです。危険です。一見華麗に見えますが、ぶっちゃけさわぐちけいすけさんのやり方で解決できるのはごくごく僅かであり、そんなことができるからといって怒りっぽいひとかどうかという分類にはなりません。基本的にすごい薄っぺらいをさも大きなことのように語られると青二才かと思ってしまうのでやめて欲しい。

■怒りを観られた瞬間、怒りは消える。

怒りが生まれたら「あっ、怒りだ、怒りだ。これは怒りの感情だ」とすぐに自分を観察してみる。「今この瞬間、私は気持ちが悪い、これは怒りの感情だ」と外に向いている自分の目をすぐに内に向けて"観る"ことで、怒りを学んで見る。冷静・客観化するメリットとともに「わたしは何に怒っているのか」を問うことで、根本に気づくことができる。

怒りという感情よりも、それを招いた原因の方に目を向ける。問題思考から解決思考に頭を切り替える。

上で書いたように、怒りを否定するのではなく、それをしっかりと見据える、というのはマンガの定番ですよね。 おとなになった主人公が、怒りのアバターである幼少時の自分の姿を抱きしめる、なんて描写はそれこそ山のようにあるはずです。 あれを実践できるようになるのが理想ですね。

■怒りを観ることがむずしいなら、とりあえず止まってみる
それが難しいようなら、まずはなにもしないで、なにも言わないで、そのとき生まれた怒りを放っておきます。怒りに「考える」という燃料をあげないで、心まで止めてください。頭の思考も、言葉を発することも、からだを動かすことも突然止めて、フリーズ状態になってみてください。ただ止まって黙っていればいい。

「考えることをやめる」のはかなり難しい。しかし、「怒りの原因や対処」から目を剥がし、「いま怒っているという感覚」に注目することはできる。呼吸や心音、視野や聴覚を意識して、体感覚を研ぎ澄ますのだ。そして、考えることはただ一つ、「ああ、自分はいま、怒っているのだ」だけ。

これ、無意識に実践している人結構多いと思う。特に男の人は、怒るとまずいきなり爆発させるのでなく黙り込むケースが多いです。女性でもそういうふうなやり方を身に着けている人はいるでしょう。ところが、たまに男女問わずこういう方法を獲得していない人が、沈黙して怒りのまま動かないようにしているところを突っついてせっかく止まりかけていた噴火をわざわざ爆発させてしまうケースというのをよく見かけます。これホントに危険だから、相手が黙り込んだら、相手は怒りの感情に向き合ってる状態なのでちょっと待ったほうがいいと思いますよ。

「総合タワーリシチ」 友が皆 我より偉く見ゆる日よ 百合に目覚めて友と親しむ

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タワーリシチ - Wikipedia
タワーリシチ (Tovarisch) は、ウォッカをベースとするショートドリンクである。あるいは「同志」という意味のロシア語、タヴァリーシの英語読み。


評価★★★

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「勝利至上主義のガリ勉?少女」✕「何考えてるのかわからないけど主人公より優秀な女の子」の百合が一応主軸

……なんだけれど周りの人間が奇人変人ばっかりでドタバタ学園コメディとして楽しめるので、普段「百合」系をあんまり読んでない人でも問題なくオススメできる作品。

とにかく出て来る女の子みんな可愛いのでそれ見てるだけでも楽しいです。

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カワイイヤッター。


「友が皆 我より偉く見ゆる日よ」からスタートする百合

気づいた。気づいてしまった。自分がからっぽであることに。
いつだって、私は目の前のことで一杯で。
いつの間にかみんなはどんどん先に進んでいて。
みんな当たり前のように努力しているし考えているのだ。自分のやりたいことを将来もできるように。

私と違って?
ならば彼女たちと私の差はどこにあるのだろう。

努力が足りなかった?才能がなかった?

違う。

結局私にはしたいことが何もないんだわ。

あーーーーーーーー。もうね……。

私も高校時代までそういうことをずっと考えてたの。

私本当に何かに執着するってことが全然なくて、やること無くて暇だから、他にとりえがなくてもできる勉強をやってたよね……

「できるからやってる」だけで、別にそんなに勉強は好きじゃないの。

私が今ブログで他人に突っ込み入れるやつとかも、あれは別に相手のことが嫌いとか怒ったから、とかじゃなくて「できるから」、「暇だから」なんとなくやってるだけなのね。

で、なんというかですね。こういう状態だと、

「自分はこれが好きなんだー!!!」とか「これのことで頭がいっぱいなんだ!」とか「これに忙しくて他のことを気にしてる余裕が無い!!」みたいに必死に生きてる人間が、妙に羨ましく感じるんですよね。

余裕があることはいいことのはずなのに、なんか自分は頑張ってないような、なんか悪いことしてるような、自分がすっごいつまらない人間のような、そんな気分になっちゃうわけ。

他人は他人、自分は自分なんだけど、そうやって割り切るにはあまりにも心に隙間がありすぎるって感じ。



これの解決策は単純で、なにかしらこれぞという目的(目標ではない)を見つけるか、本当に好きなものを見つければいいのです。


私の場合、大学に入ってからオタクになったのは、まぁそういうことですし、


この作品の主人公の場合は、同級生の何考えてるのかわからない女の子のことが気になって、そのこのこと考えてる内に、いつの間にか上のような悩みについて考えることがなくなっていきます。


物語の最初の方では、とにかく負けず嫌いで頑張ってただけで「やりたいことがない自分」について悩んでたはずの主人公、終盤ではもうそんなことすっかり忘れてこんな調子です。

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そうだよねー。悩み事ってそれを直視するのも大事だけれど、根本的にはそれよりもっと大事なことが出来たら、いつの間にかなくなったり小さくなったりするよね。


私も、今でもいろんなことにコンプレックス持ってたりする。まあその悩みはときどきちゃんと取り出して眺めることも大事だと思うけれど、まぁ普段はそんなことより、楽しいこと見つけて楽しめたらいいかなぁと思います。


「となりのロボット」  好きとはなにか、を考えさせられる素晴らしい作品

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個人評価★★★★★

この日からずっと、この子とわたしは「チカちゃんとヒロちゃん」です。私はよく名前が変わるので、私をヒロちゃんと呼ぶのは今ではチカちゃんだけです

この作品すごく好き。面白いというか素晴らしいです。短いのですっと読めますが、それでいていろんな要素があって、すごく語りたいことが多い作品です。是非読んでみてほしいです。そんで感想共有したい。



最初は、ロボットである「プラハ」が人間であるチカちゃんとの交流を通じて人間に近づいていく話かと思ってた。「人間の証明」問題がテーマになるのかな、と。

つまり「これはロボットにはできない。人間でなければできない」といえる行為をプラハが行う、そんな展開になるのかな、と。*1

でもそうじゃなかった。そういうSF的な設定も決して疎かにはしてないけれど、大事なのはあくまでプラハの成長を見守ることであり、それ以上にチカちゃんとプラハとの関係だった。


チカちゃんという、賢さと意志の強さの同居したヒロイン

チカちゃんはとても賢い。賢いから、人間とロボットの違いをよく理解して、それに合わせて対応できる。だからこそプラハの「教育係」のようなポジションになる。人とロボットの違いも理解しているから、関係性に一線を引いている。だから「高校を卒業して大学生になったらプラハから離れる」と決めている。

「ヒロちゃんの好きは、評価しているとか選択する可能性が高いとか好感度が高いという評判を知ってて同意スべきとかそういうことでしょ。心とは別物でしょ?」
「なかなか正しい。でもひとつ教えよう。プラハが自分自身に一番高い評価点をつけるのは沖島先生に褒められた時、二番目がチカちゃん、君が笑顔を向けてくれた時だよ。」
「・・・・そういう計算の結果でしょ。私がヒロちゃんのことを好きっていう気持ちとは違う。一緒にしないで」

しかし、そういう賢さも持ち合わせながら、一方で純粋にプラハのことを好きで、二人でいる時間をとても大切にしようとする。その結果、この作品ではプラハは期限が切れたら記憶を失う、などの設定は持っていないのだけれど、チカちゃんの中では限られた時間しか共にいられない、それでいて誰よりも大切な存在、になっている。

これは現在放映中のアニメ「プラスティック・メモリー」のギフティアとの関係に似てますよね。


しかも、この作品の場合、チカちゃんとプラハの関係は4歳の時から始まっており、ずっと一緒に過ごしてきたし、プラハはチカちゃんの影響を受けて成長してきているので、もう二人の関係は姉妹でもあり、母と子でもあり、友達でもあり、そして愛する存在でも在る。いや、もうそういうものすら超越している。決して誰もかわることのできない唯一無二の関係性になっている。

この子とわたしは「チカちゃんとヒロちゃん」です。

だから、別れが近づいてきた時の「チカちゃんの」切なさはひとしきり強い。


人とロボットの気持ちのすれ違いが切なさを加速させている

しかし、一方のプラハはその別れがよく理解できない。作品中で「大切な人」との別れを体験して学習するけれど、チカちゃんとの別れ、はよくイメージ出来ない。だからチカちゃんの切なさをプラハは共有することが出来ない。そこには人とロボットの明確な壁がある。


繰り返すけれど、チカちゃんはそういう壁をちゃんと理解してきちんと受け入れてしまうことができてしまうくらい賢くて、それでも途中で離れられないくらいプラハのことが好きなんですよね。

チカもプラハも、お互いがお互いのことを大事に思っているのに、その気持ちが大きくすれ違っている、そこが、切なさを加速させている感じあります。チカちゃんがすごく悲しい顔をしている時に、プラハは笑顔をしているコマとかもう胸がぐっとしめつけられる感じでした。


ロボットの愛し方の表現がすごく良い

チカちゃん、君は知らない。
プラハがロボットなりに君をどれほど愛しているか

ここからは実際に見て欲しいのですが、
今までプラハはチカちゃんの影響を受けて、ロボットとして独自の成長を遂げてきています。

感情の表現も、人と全く同じではないけれど、かなり豊かで個性的な
まさに「プラハならでは」のものになっている。
そんな今までの蓄積がチカへの愛となって表現されるシーンは
実にロボットらしく、それでいて人間以上に人間らしく感じられるものになってます。



この作品ほんとに1巻とは思えないくらい中身ぎっしり詰まってて読み応えあるので
ぜひぜひ私以外の人にも読んでみてもらいたいです。
樹なつみ「OZ」とか相田裕 「ガンスリンガー・ガール」とか、もういろいろと話膨らむ。

*1:「OZ」の場合は自己犠牲だし、「GSG」でも二期の義体が自己選択を行っている

クッソお金損してなにも考えられない

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二年分の年収が1日で吹っ飛んだ。

今更だけど「白ハゲマンガ」という言葉をはじめて知った

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いまさらだけど「白ハゲ漫画」という名前を初めて知った

はてなブックマーク - ムカつく漫画を教えてください

twitterで書かれている説教系の漫画全て

特に読む必要のない自分語り(ここは読み飛ばしてもらって大丈夫です)

私は10年以上前、「NTR(寝取られ)」という言葉や概念を知らなかった。

そのため、この言葉を知っている人からすれば「はいはいNTRNTR」で済むような作品を見て「なんだこれは、なんで作者はこんなことをするのだ。ひどいじゃないか」と無駄に混乱し、混乱したまま長文でその感想を批判的に書きなぐったことがある。


親切な人がいて、私に「いい言葉を教えてあげましょう。こういうのは寝取られというのです。そういうジャンルがあるのです。そういうのが好きな人がいるのです。善し悪しではなく、タイプの違いなのです」ということを教えてくれた。


それ以降、NTRという属性の存在を認知し「私はそんなに好きじゃないけど、それは好みのタイプの違いなんだ」と認識することで、同系統の作品を悪く思うこともなくなった。

こういう言葉を誰かが生み出していなければ、あるいは私がこの言葉を知らなければ、今でも雑な印象批判をNTR作品に対して行っていたかもしれない。


ここで大事なことは「期待値を自分の内部でコントロールすること」の重要性だ。ネットで人気の表現でいえば「not for me」の精神だ。

面白くない作品は面白くないと言わず「not for me」と言うべき - Togetterまとめ

加えて、なぜnot for meなのかを添えてもらえると選ぶ人・勧める人・作る人にとってすごく価値のある情報になるね。

日本人の大多数は本気で「絵にうまい下手はない」「絵が上手下手に見えるのは自分が好きか嫌いかだけ」とか言い出しちゃうくらい「自分の感情が絶対」だという宗教に洗脳されてるから、この考え方を理解できない

「She's not for me」彼女のことは好き?嫌い? | KOTANGLISH | 日本ワーキングホリデー協会

はっきりと意図を伝えるのであれば、「She is not my type (彼女はタイプじゃないんだ)」「I’m no match for her (自分じゃ釣り合わないよ)」などストレートな言い方をした方がいいかもしれませんね

「not for me」だけだと角が立つので、あわせてなぜ自分には合わないのかを簡潔に説明・理解できる「NTR」のようなワードがあると、個人的にはとてもはかどる。

もちろん「not for me」と理解していようがそれとはそれで自分がむかついたら批判していくのは全く変わらないのだけれど、こういう概念を持っていることで、怒る価値すらないが自分の中でうまく処理できなくてモヤモヤしていたものを「not for me」として処理できる効率は間違いなく上がるだろうと考えている。



と、くっそ長い前置きを書いた後で、ここからが本題です

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(©蜷津直「センチレンタル少女」)

さわぐちけいすけさんのような作風を表すために「白ハゲマンガ」という概念があるんだね

つい最近、まさに「not for me」でしかないマンガを自分の中でうまく処理できずマジレスをしてしまった。

実をいうと、この記事の後、さらに「さわぐちけいすけの漫画がいかに人をむかつかせる構造をしているか」を麻雀の役を使って説明する記事を8割がた書き上げた。気が向いたら後で増田にでも投げるかもしれない。


しかし、この手のマンガは「白ハゲ漫画」という概念で処理できることを下記記事が教えてくれた。

怒りやすい人とかに関する雑感 - さよならドルバッキー

いわゆる白ハゲ漫画とか互助会の仕組みと一緒なんだけど、表現自体は「掃除をしたらきれいになりますね」くらいの当たり前なことなんだけど、それをやたらとヨイショすることで変なことになっていくということなんじゃないかと思う。「掃除をしたらきれいになるのは当たり前じゃん、何言ってんの」という人もいるのが当たり前。特に白ハゲ漫画と呼ばれるものは「列の割り込みをしない」「相手の悪口を言わない」など小学生レベルのマナーを訴えるものも目立ち、そのせいで好まれないというところもあると思う。互助会の記事に至っては……何も言うまい

zeromoonさんは、「白ハゲマンガ」という概念を知っていたので、効率よく処理できたのではないかと思う。私も今後同様に処理していくことになるだろう。本当に役に立つ「怒らない方法」を教えてくれるのは、こういう記事であろうと私は思う。


この言葉は、少し嫌悪や侮蔑の意味が込められているので、あえて他の人の作品にあえてこの言葉を使うのは憚られる。そのため、あまり広まっていないのであろう。元記事を見ても「白ハゲ」という言葉は2件しか使われていない。
怒りやすい人は「自分が被害にあった事実しか見えてない」イラストに共感する人と怒りたがる人たち - Togetterまとめ

私も今後、誰かに向けて「ハイハイ白ハゲ白ハゲ」みたいなことをあえて言うつもりはない。より良い言葉が見つかるまでは、心の中でそういう処理を使う道具として使わせてもらうつもりだ。



「白ハゲマンガ」の言葉の由来について

ところで、この微妙な言葉のチョイスの元ネタである白ハゲというのはなんなのだろうか。どうやら「デフォルメした人間」のことを指すらしい。

白ハゲ漫画 (ほんとうはこじんがおもってることをさもだいたすうのにんげんがおもってるようにかくまんが)とは【ピクシブ百科事典】

本来はデフォルメした人間(白ハゲ)を使って、自分の経験や思った事を簡易な漫画にしてツイッター等のSNSに投稿したもの全般を言う。そのため、その内容は千差万別で、ただのエッセイだったり、日記だったり、いい事を伝えたいだけだったり、自分の体験した生々しい事件をオブラートに包んだりしたものだったりする。

だが、中でも上記したような内容が見て取れる、あからさまな炎上を狙った(本人にその意図が無くとも第三者にそう見える)ような漫画に対して、怒りと侮蔑を込めて付けられた名称が白ハゲ漫画

主に「個人が思っているだけの事を主語を大きくしてさも大多数の人間が同じ事を思っているんだというのを代弁しているような漫画」が白ハゲ漫画と呼ばれる

ネットでよく見る炎上手法の発展・拡散と収束としての「白ハゲ漫画」の経過が面白かった

私はこの概念を知らなったが、すでにこういう手法でtwitter上で炎上を繰り返す手法というのは末期状態になっているらしい。つまり私はレイトマジョリティということだ。

まとめられている流れが非常に面白い。

①とある絵描きツイッタラーが一線を越えたと話題に。

いつもなら「この手の話題」として軽く炎上し、そのままうっすらと流れるはずだったが、今回の漫画が言ってしまえばいつも以上に図々しい内容であった事。定期的に上がっている問題で多くの古参ツイッタラーが辟易としていた事、そうした古参ツイッタラーの経験値が大きくなっていた事、そうしたストレスのかかるものが定期的に上がる状況に対するクラスタの我慢の限界がたまたま今回来てしまったため、これ以上ないほどの炎上を引き起こた。

②「この手の漫画」というレベルに話題が炎上。

③最終的に「表現手法」の問題に発展。

④最終的に「こうした事をする人の倫理観」という面にまで火の粉が移りもう収拾がつかないレベルの炎上になりかねなかった

ついに2017年に我慢の限界が来たのか、そういった類の漫画を「白ハゲ漫画」として一括りのジャンルとし、逆に大喜利のネタというコンテンツとして消費する事となった。現在ではそういった漫画を描けば「白ハゲ漫画」として失笑を買って終わり、簡単に収束するようになっている。

この流れはイケダハヤトや炎上ブロガー、そして現在の互助会にいたるまで「歴史は繰り返す」というのを感じて面白い。


「互助会」も白ハゲ漫画同様しっきーさんによるゲス行為をきっかけに掃討されて行くべきタイミングに来ているのではないか

互助会に関しては、しっきーさんによるゲス極まりない行為が認知されたことををきっかけにして、①の段階を通過し、今後一気に展開が進むことを期待する。

私はしっきーさんがやっていた行為は「プチWELQ問題」であると認識している。つまり組織的な不正(システムハック)行為であり、当然これは個人の謝罪だけで済ませて良いものではないと考えている。

ここまでやられてはてな運営がまともに対応しないということは許されないので、もしつまらないやりくちで消化しようとするなら、強く抗議を示していくつもりだ。

定期的に上がっている問題で多くのはてなユーザーが辟易としていた事、そうしたはてなユーザーの経験値が大きくなっていた事、そうしたストレスのかかるものが定期的に上がる状況に対するクラスタの我慢の限界がたまたま今回来てしまった

正直、そろそろはてな運営が無視し続けるのであれば、悪質な互助会ブログはひとつずつ晒上げて集中的に通報を行う形でつぶしていかなくてはならないところまで来ていると思う。

「ムカつく」マンガ系のまとめ

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私はこの手の「むかつくマンガ」が大好物です。過去記事も合わせて紹介しますので、是非他にも「ムカつく」漫画があればご紹介ください。


とりあえずブコメで得票数が多かったものをとりあげてみます。 得票数だけなら「ワンピース」が一番かもしれませんが読者数が多すぎるので除外。

1位:クロエの流儀(私は結構好き)/ 深夜のダメ恋図鑑(いまいち)

「口が富士山みたいな女の子」
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(©今井大輔 「クロエの流儀」2巻)

私はこの作品、「マンガとしては」面白いと思います。ブログで同じことやってる奴がいても、それは面白くないしつまらないです。

私は「何を言うか」は大前提であって、それよりも「誰が言うか」を非常に重視します。その意味において、昨日言及した「白ハゲ漫画」ほどつまらないものはないと思っている。まさに「説教漫画」であることよりも「白ハゲ」に何かを言わせようとすること自体が私は無性に気に入りません。

「とりあえず後先考えず相手を論破してスッキリ」みたいなやつはその極論や正論をいうキャラ個性がとても重要だと思うんですよね。

同系列では「響 小説家になる方法」という作品があります。一言で言えば「完成度の高いクロエの流儀」です。クロエの流儀が嫌われる理由って、偉そうにしてるよりも、まず漫画としてつまらないから、ってのが結構大きいと思うんですが、こっちは5巻くらいまでは、主人公のキャラが嫌いでないならば面白いです。私感想書いたつもりだったけど書いてなかったか……。


2位:東村アキ子作品(「エッセイ漫画」は好き。創作はリベンジポルノに似た何か)

「白ハゲ漫画」の親玉といえる存在がこの東村アキ子ではないかと思います。「東京タラレバ娘」を見ればわかるように、基本的にこの人は、身の回りのおもしろ人間を、フィクションのセカイで過剰に誇張して描き、それをボコボコに殴って楽しむような、リベンジポルノに似た下品さを感じるので好きではないです。そのせいか、今まで「ストーリー」として面白いと感じた作品はあまりありません。しかし、やたらとウェットというかポエミィな文章を描かれており、なんというかコピーライター的な凄みはすごく感じる。

創作系の作品(タラレバ娘、ひまわり!主に泣いてます)あたりは超つまらないと思ってますが、実体験を元にした漫画(ママはテンパリスト、かくかくしかじかなど)はオモシロイなぁと思います。ただ、とにかく「ヒモザイル」とかでのはっちゃけぶりを見てると、基本的にこの人、現実とフィクションの境界がすごい曖昧というか、特に区別してないんでしょうね。

漫画読者が小説や映画にも触れた方がいい理由 - ログミー

最近マンガ家としての存在感がまったくなくて完全にサブカルおじさんになっちゃったせいか、もはやむかつく漫画に登場すらさせてもらえない「山田玲司」さん見てるぅ?わたしあなたの漫画結構好きなので、漫画家としてがんばってくださいよ。

3位:オタクに恋は難しい(女性がよむための漫画なので男は読まないほうが良い)

正直オーソドックスな「女オタクの願望」ものなので、特にムカつくとかそういう風に感じたことはない。こういうの好きなんだなーって思う程度。
ただ、1巻程度で終わって良い程度の一発ネタ作品であり、そんなに面白くはなかったので2巻以降は読んでない。

男側でいえば「はじめてのギャル」みたいな系列と同じじゃないかなぁ。フィクションのセカイに関して言えばこういうのは読みたくなければ読まなければいいのではないか、としか言い様がない。
「はじめてのギャル」 など男オタクの願望がわかりやすく形になっているマンガまとめ - この夜が明けるまであと百万の祈り

あらためて思うけど、青二才さんのこのまとめ、最高に頭悪くて大好き。
「はじめてのギャル」ってタイトルへの違和感と不快感 - Togetterまとめ

4位:妖怪アパートの幽雅な日常(知らんし)

原作読んだこと無いので知りません。アニメも気づいたら見てなかった。


5位:きづきあきら作品(いやがらせマンガが大好き)

初期は登場人物が自分の汚い側面をアピールしたり、他人の心にズカズカと入り込んで上から目線で語る短編が多い。ブコメでは「言い訳がましい嗜虐性」と表現されていて面白いなと思った。
長編マンガを描くようになってからもキャラの描き方などは変わらず、いかにクズな人間を登場させて、まともな人間の皮を剥がしていくかをやってる感じ。私個人はこういうダメ人間見るの大好物なので、「超うぜえwwwだがそれがいいwww」と楽しんでます。

6位:水城せとな作品(読んだこと無い)

・作品の必然ではなく、これは描き手のせいだなとげんなりする

・大人気BLの純情ロマンチカを読んだらレイプ→好き?の流れで、舐めてんのかと思って怒り狂った/いや、創作物のなかでは誰もが自由なのは分かってんだけどさ……

フェミのみなさんは、先にこの作品にお怒りになられてはいかがでしょうか。

7位:魔法少女プリティ☆ベル(途中までは面白かった)

作品中の会話や価値観提示においても作者の主張が非常に強く押し出され、ぶっちゃけあまりの押し付けがましさが鼻につきますが、それでも15巻くらいまでは話がしっかりしていてとてもおもしろかったです。
しかしそこから先は展開が冗長な上に、ストーリーとしての展開に納得がいかないためあまり楽しめなくなってしまいました。

しかしこの漫画くらいで文句を言ってたら「U12」の作者の偏りぶりには耐えられないと思うので、頑張って鍛えるんだ!


8位:最終兵器彼女(結局これどういう作品だったんかな)

同作者の「いいひと。」をオールタイム・ベスト2位に入れてるくらい好きなのですが、この作品は未だによくわからん……。

個人的には「暗殺教室」や「GTO」がムカつく(面白くないわけではない)

暗殺教室」が大人気なのとかちょっと気になる。まぁ暗殺教室に限らず、子どもたちが「GTO」の頃から、いや多分そのずっと前から「スーパー教師幻想」を抱くのは実に自然なことであってそれ自体は責めるべきじゃないと思うけれども。(私は「暗殺教室」はめっちゃ面白い作品だと思うけれど同時にめっちゃ嫌いです。でも読んじゃう悔ビク)

私からはこんな感じです。 ブコメで紹介されてて興味をひかれたまんがはいくつかあったので、また読んだら感想書くかもしれません。


「宝石の国」  硬度とお値段を一覧にまとめてみた

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これほどまでに、作者の趣味全開のマンガも珍しい。

「魂と肉と骨」などのSF設定や、壮大な海の描写もいいけれど、とにかくこの艦これならぬ宝石娘これくしょんが素晴らしい。

なんといっても「四肢欠損」からの取替え。「人体改造」や「人形趣味」のケも感じる。

宝石の国(4) (アフタヌーンコミックス)[Kindle版]

市川春子講談社 2015-05-22
売り上げランキング : 121
by ヨメレバ

表紙もうつくしい。

宝石これくしょん

https://www.tasaki.co.jp/land_of_the_lustrous/character/

でそれぞれの宝石が確認できるので、是非チェックしてみてね。とりあえず一覧で硬度を確認したいのでまとめてみた。
とりあえずなので表示とかはまだ考えてない。後で気が向いたら手直しする。

サイズ違うので比較に意味は無いですがいちおうお値段も入れておく。

名前硬度の値特徴お値段
金剛先生最強ハゲ162万
ボルツ10先生の次に強い。戦闘以外興味ない。16万
ダイヤモンド10かわいこちゃん代表。トップモデル。20万
レッドベリル7半ファッションで彼に逆らうことは許されない32万
モルガナイト7半ピンクのやんちゃなベリル属。元気が良すぎて先生に怒られる率高16万
ゴーシェナイト7半無色透明の穏やかなベリル属。常に困りまゆ。知識が豊富でだれにでも優しい16万
イエローダイヤモンド10最年長のおにいさま。結構大雑把20万
ジルコン7半フォスの次に若い。イエロー先輩についていけない時があるのが悩み18万
ユークレス7半書記。実はなんでもこなせる万能チャン216万
ルチル美脚の医者。神経質そうに見えて雑24万
フォスフォフィライト3半主人公。体が大変なことになってきた324万
アンタークチサイト冬の担当。軍人気質。一人っ子気質
アメシストもはやどっちがどっちかなんてみんなも本人たちも気にしてない16万
シンシャ相変わらず孤立している。どうしたって暗い
ジェード議長とは雑用係であることに気づき始めた28万
アレキサンドライト8.5月人研究マニア25万
パパラチア靭性準1級。特異体質で生まれつき身体に穴が開いている25万
ベニトアイト6半察知能力が高いのに巻き込まれやすい不幸体質20万
ネプチュナイト5半隠密行動が得意。無表情であまりしゃべらない38万
ウォーターメロン・トルマリン7半マイペースだが、ストレスがかかると帯電する26万
ヘミモルファイト若手のホープ。どの先輩を目指すか石生迷い中22万
ペリドット6半???16万
オブシディアン???16万
スフェン???18万
カンゴーム???24万
ゴースト・クォーツ???24万
ラピス・ラズリ5半???24万

マンガだと、最初は戦闘担当が目立っており徐々にキャラが増えてくるけれど、

実際には最初から細かいバックグラウンドまできっちり担当が割り当てられており、連携して共同体を営んでいることがわかる。

だからこそ「何の役割もない」フォスフォフィライトや、

役割が無いわけではないが一人での活動を余儀なくされるシンシャ、アンタークチサイトは浮いて見えますね




この作品はごくありきたりな「人間的な成長」(ドラマトゥルギー)とは一線を画している。

RPGでいえばコツコツ経験値上げてレベルアップを目指すのではない。
もちろんその要素もあるが、そういう努力でカバーできる範囲はそれほど大きくない。

生まれ持った特性やパラメーターは変えられない。

「低硬度から勇気を取ったら、何も無い。」

「できることしかできないよ」

「できることしかやらないからだ」

「できることならせいいっぱいやるよ」

「できないことしかできないままだな」

そんななか、フォスフォフィライトだけが

サガフロンティア」をロボットのみでクリアするように、「パーツ」を取り替えることで成長?する。

問題は、どこまでがアイデンティティが連続するか、どこまでが取り替え可能か、というところなのかなあと思う。

実際に、元のパーツを失うと、記憶も一緒に失われるというエグイ設定になっている。 新しいパーツによる強さを手に入れるのと、記憶や元の性格などがトレードオフだったら自分はどうするだろうか。



この作品、冬眠の時期を経てから雰囲気がガラッと変わる。読んでて辛いけどすごい面白くなってきた。


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     ↓

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※同一人物です

「私の少年」  少年の孤独の描き方が素晴らしかった

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個人的評価★★★(個人的評価★★★★)

類似作品
ELYSION         ★★★★★
Phantom of the Inferno ★★★★
ハッピーシュガーライフ ★★(第一話のみ★★★★)

あらすじ

張り合いのない人生を送っていた30歳の社会人女性が、
ある日一人ぼっちでサッカーの練習をしている、少女と見まごうような小学生の美少年に出会い、、、というお話。

この美少年は、父子家庭の子であり、
親にはほぼネグレクト同様の扱いを受けており、それを「普通のこと」として受け止めている。
(親に愛情が全く無いわけではないのだが、それゆえ単純なネグレクトよりもひどいことになっている)

学校でも、いじめられることはないが空気のような扱いを受けており、
誰かに親切にしてもらったり、自分の意思を尊重されることがなく、友達付き合いも無い。

そうした反動もあり、主人公の女性から少し親切にされたことによって、すごい勢いで懐き、依存するようになる。
主人公も、孤独をこじらせていたから、ついつい自分に言い訳をしながら、超えちゃいけないラインを踏み越えて関わってしまう。


「お姉さんに犬のようになつく美少年」というものを作り出すためとはいえ、その非現実的でエグい設定はなかなかくるものがある。
しかも、この作者、絵が非常に上手で、かつ単なるご都合主義だけで済ませるには視点が大人なので、歪んだ関係に対しては、きっちりと修正力が機能し、
主人公と美少年の関係は終わりを告げる。 主人公が真修くんから逃げるような形で。

(このあたりにPhantomのツヴァイとドライみたいな関係を思い出す)

数年後、主人公は、成長した美少年と予期せぬところで再会するのだが……。 



私の少年 : 3 (アクションコミックス)[Kindle版]

高野ひと深双葉社 2017-07-14
売り上げランキング : 3261
by ヨメレバ

美少年、真修くんの壊れっぷりの描写がとてもエグくて素晴らしかった

真修くんは親からネグレクトのような扱いを受けている。
しかし、そこで彼は不良になったり、親を嫌って家から離れたりはしない。
なんら問題行動を起こさないので、親は真修くんの扱いに問題を感じていない。


しかも親は、気まぐれで真修くんにサッカーをやらせてみて、
上手く行かなかったら、「真修のために」やめさせようとする。
本人はサッカーを続けたいと思っているのだが、意思を確認しようともしない。
あまりになんでも素直に言うことを聞くので、
親は、真修は自分と同じ考えをしていると感じるようになってしまっているのだ。


そして、真修くんも、親の意思を当然のように受け入れてしまう。
自分には意思があって、それを誰かにぶつけるという機能自体が死んでいる。
そういうものだと受け入れてしまっているから別にそれを辛いとも感じられない。

まさに真修くんはさわぐちけいすけの描いたマンガが理想とする「怒らない人」だ。この真修くんと比べたら、すべての人間は「怒りっぽい人」「無駄なことで怒る人」の側に成るだろう。「ライン」を恣意的に運用して人を分類しようとするゴミたちには全員この漫画読ませたい。




主人公の女性からは、この真修くんの異常な壊れぶりはわからない。
なぜなら、真修くんは、主人公の女性には心を開いてなついているからだ。

真修くんの異常さを見せられたのは、小学校で同級生の女の子である。

私の普通。

呼び止められたり、おしゃべりしたり、ふざけ合ったり、あだ名で読んだり
授業中に手紙をやり取りしたり、目に見える普通。

私の生きる 普通。

誰かが気づいてくれる普通。

誰かが自分のことを見てくれている普通。

この女の子は、優しい普通の女の子である。

しかし、ある日、運が悪いことに空気のような扱いであった真修のことに気づいてしまう。

そして、真修が受けている境遇を自分ごととして受け止めてしまう。

これが 早見くんの 普通

目に入らないものは

なにもないのと同じ

だとしたら……

普通の女の子は、想像しただけで耐えきれずに嘔吐してしまう。

そのくらいえげつない状況にあるのに、それを当たり前として受け止めてしまっている真修くんを見て涙を堪えられなく成る。





このあたりの描写が本当に素晴らしいなぁと思った。

自分の境遇を「つらい」といえるならマシな方で、

本当に本当に辛い人は、そのことが辛いとすら思えないのだ。

なんだか、「ELYSION」のサラを思い出した。

•]˜_^Elysion

ゲオハルトからの常軌を逸した扱われ方も凄みを増しており、彼女の境遇のひどさを強調している。
確かに、主人公でなくともこんなにむごい扱いをされている少女なら、助けたくなるのも道理だ。
(中略)
これは、大概の一般人なら1~2日で発狂してしまう。

さぞかし精神的ダメージを受けたことだろうが。よく耐えていたものだ…

この作品は、この描写がなければ、ただの凡百なおねショタものでしかなかったと思う。

この描写があってこそ、真修くんに感情移入してしまう。

この女の子(オガタさん)の心の平安は、作品のための犠牲になったのだ……


このオタガさんは今のところ、その後それほど真修くんとの関わりがちゃんと描かれていないが

このあとどうなるんだろうかなーとちょっと気になってます。



なぜ発達障害者はやたらと「疲れやすい」のか  「セントラルコヒーレンス」「アレキシサイミア」について

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発達障害を「本人が努力すれば治る」と思っている人間があまりにも多い…この現実や偏見に様々な意見 - Togetterまとめ

読みました。こういう話はとてもよくわかるのですが、発達障害者として30年以上生きてきて、理解や配慮を求めるのは日本ではとても難しく、また最近ますます難しくなってきているなと思います。

発達障害は、例えばADHD一つとっても「脳内の神経伝達物質の量が健常者よりも少ない」という明確な原因が存在するので、概念とかそういった抽象的なものでは全くない、ただ本人の障害の度合いや周囲の環境によってそれが大きな障害にもなりえるし、本人の努力でカバーできるレベルの障害にもなりえるし、特段大きな支障もなく過ごせる場合もある、この不確定要素のせいで理解を進めることが難しい

「マジョリティの何倍も努力してようやく適応出来るかどうか」という人間をどう評価するか、という問題です。

大抵の場合一般的な反応としては

・頑張ってないからもっと頑張れと言う
・頑張ってこの程度なのだから、まともな仕事はやらせず楽な仕事を低収入でやってもらう

にわかれがちですが、、、

この扱いが辛いのは間違いない。そして「発達障害のこと理解してない」「違う、そうじゃない」という不満を述べるのは簡単ですし、「私のことをもっと理解して、私にとって最適な扱いをあなたの自己責任でしてください」といいたくなるのもわかる。でも家族や夫婦じゃないんだからそこまで求めるのは無理があると思います。というか夫婦であっても要求しすぎだと思う。

なので、「こうして欲しい」という話は、本来であればこちらから伝えていかないと普通の人が困るでしょう。私が望むのは「発達障害者です」ということを言っても門前払いをされず、「こういう風に扱ってもらえればあなたたちの役に立てます」という話をオープンにできるような社会であって、察して良きに計らえというべきではないと思う。

まあ正直言ってまだまだ難しいなと感じますが。


なぜ発達障害者はやたらと「疲れやすい」のか

発達障害についてはもういろいろ書いてるし、私より詳しく書いている人がたくさんいるのでここで改めては書きません。是非過去記事を読んでいただければと思います。

発達障害 カテゴリーの記事一覧 - この夜が明けるまであと百万の祈り
双極性障害 カテゴリーの記事一覧 - この夜が明けるまであと百万の祈り

せっかくなので一つだけ書いておくと、「セントラルコヒーレンス」「アレキシサイミア」の概念を知っておいてもらえると少しは役に立つかと思います。

①首尾一貫性の欠如

②早合点、誤読の多発

③常人より大きなマトのハズレ具合

④他者への気遣いのなさやズレ

⑤情報の選択における消耗しやすさ


発達障害者はこのように、人に相手の気持に自分が反応ていることを伝えようとする考え方、行動言動が乏しいため、誤解を招きやすい。

ただでさえ、無意識ではこうしたことが出来にくい特性があり、意識下で必死に論理思考で読んでいる当事者さんは
「気持ちを汲んでくれない」とばかり言われるので、「もっと、相手の気持ちを正確に読み取らなければ」と過剰適応に走っている。

つまり、普通の人があまり意識しないところで異常にエネルギーを使っているので、普通の人からしたら無駄に消耗しまくっているのです。

とりあえず、この2点を理解してもらえれば、「悪気はない」し「すでにギリギリまで努力してる」という2点だけは理解してもらえると思う


とは言って、評価基準が変わらない限り普通の人は理解すればするほど「努力してもそうなら、一切発達障害者とは関わりたくないな」「自分の職場にいてほしくないな」「なんでこいつらのために自分たちが合わせなければいけないのか」と思うはずなんですよね。 「多様性」をプラスに結び付けられる会社や環境なんてそうそうありません。大抵の環境においてはただの厄介者としてしか扱えないでしょう。

だから、私は発達障害者そのものを普通の人に理解し、受け入れてもらうというのは、今の日本では絶望的だと思っており、もうそちらの方向に期待するのはやめました。頑張ってる人には申し訳ないですけどね。私たちは「発達障害者ではあるけれど、自分はこういう形で周りのみんなの役に立てること」を示していくしかない。結局それは他の人と変わらない。 ただ、普通の人が使える手段が使えないと言うだけで、それほど悲観することではない……はず、と私自身は考えています。











以下はおまけです。私が日本における発達障害者の扱いをどう見ているか、という話ですが、あくまで私の観測範囲からみた話なので、参考程度にしてください。

職場に、正確な情報を伝えること無く配慮を求めると「聲の形」状態になってしまうと思っている。私はそれをあまり望まない

発達障害」と一言で言っても、軽度のものから重度のものまであり、さらに、双極性障害を併発してる人とそうでない人でまた大きな違いがあります。一人ひとりばらばらの症状を理解して対応していくのは大変に手間です。会社でよく「提供した価値の分だけお金は入ってくる」というキレイゴトを述べる人がいますが、これは、会社においては人間は、自分が提供する価値以上に尊重されないのが当たり前という価値観です。提供する価値が低くても許されるのは、成長余地がある新人の間だけです。この価値観にそうならば、発達障害屋は大抵の場合、提供する価値よりも多くのコストを周りに要求することになり、会社の普通の価値観を侵害することになります。この時点ですでに嫌われやすいです。


また、普通の人は「周りの人とうまくやっていくために大変な努力をしている」状態であり、ただでさえ足を引っ張っている発達障害者だけに特別な扱いをすることは「公正ではない」と考える傾向が強いはずです。また、どこかで明確な線引を行い対応を変えるということをする場合、発達障害として認定を受けないまでも、軽度の発達障害の徴候がある人と、障害者と認められて配慮される人と、障害者と認められず普通の人と同じ努力を求められるひととの間に不公平感が生じます。


何らかのアファーマティブ・アクションが必要なのは間違いないのですが、一方で、発達障害への理解が十分に進まない中、普通の人たちの感情を無視して、配慮だけを求め続けると「聲の形」で西宮硝子と植野さんたちのような形で、普通の人と発達障害者の間に大きく溝が出来てしまうでしょう。「聲の形」では深刻ないじめが発生していましたが、大人たちのセカイではああいう目に見える形でのいじめは起きない代わりに露骨な溝が出来てしまいます。はっきりいって、めちゃくちゃ居心地悪くなるので、お互いにとって不幸な感じになるでしょう。


いちどでもそういう状況を体験してしまうと、自分が発達障害者であることを伝えて配慮してもらうより、ちょっと変わったやつだがちゃんと周りに価値を提供できるやつだと受け入れてもらうまでは、絶対に発達障害のことは言えないな、と考えるようになりました


発達障害自体は、まだまだ「個性」や「特徴」としてではなく露骨に「厄介もの」として扱われるのが現実

発達障害自体は、まだまだ「個性」や「特徴」としてではなく露骨に「厄介もの」として扱われるのが現実ですし、そして、今後ますます普通の職場では「厄介者」として扱われていくことに成ると思います

昔は「ミドルマネジメント層」の優秀さで評価されてきた日本ですが、現在ではまさにこの「ミドルマネジメント」層が最も弱くなっています。ほとんど上意下達とノルマ管理ですでに忙殺されている中間管理職の人たちが、現場で「発達障害者」に対応することは能力的にも権限的にも困難であると思います。それができる人はよほど優秀なひとでしょうが、それを一般的に期待するのは難しい。

実は法律で会社単位できっちり発達障害者の受け入れを行うよう義務化されていますし、発達障害者雇用開発助成金も設定されています。ただ、実際はこの法律は例によって「補助金ゴロ」に活用されているケースが少なからずありますし、このルートで就職しようとすると、極端に就職の口が狭まります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/発達障害者支援法

企業の障害者法定雇用率、2.3パーセントに引き上げへー発達障害・精神障害者の雇用機会は広がるか | LITALICO(りたりこ)発達ナビ

特定求職者雇用開発助成金(発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース) |厚生労働省

LITALICOの売上に対する人件費比を確認してみた結果45%でした - この夜が明けるまであと百万の祈り


そもそも学校教育に象徴される国家全体が、「発達障害者」に対して忌避感を持っていることを強く感じます。

発達障害者への対応」をきちんと打ち出している学校は殆どありません。

関西で、発達障害者に誠実に対応している立派な学校も知っていますが、その学校ですら対外的には「うちにはそういう生徒はいません」ということにしたがります。

保護者が「発達障害者がいるようなクラスに自分の子を入れたくない」と言うケースが実際にあったからだそうです。

ただでさえ過労で崩壊寸前の現場に、発達障害者がいると、対応コストが膨大に膨れ上がってしまうからです。

安倍さんの教育改革によって「望ましい人間像」みたいなのが学校に強制されるようになれば、学校評価の面からも「発達障害者」がいることが忌避されるようになるでしょう。
ますます発達障害者は肩身の狭い事になるでしょう。
発達障害者は出て行け」「一般の学校とは別のところで面倒を見てくれ」という動きが強くなっていくことになると思われます。


生徒ですらこれなので、教師自身には「発達障害者の傾向が見られる」と少しでもみられれば就職口はまずありません。

連日報道されるような「やばい」教師を教育現場にいて許容しているくせに、そういう学校ですら「発達障害のケがある教師」はお断りなわけです

教育の現場で発達障害者が差別(といってよいかわかりませんが、露骨な冷遇はされています)を受けている状況で、なかなか将来を期待することは難しいです。

ネットでは様々な情報発信がされていますがどれほどリアルに影響を与えられているだろうか

私ははっきりいってこの点に置いて、言い方は悪いですが「個々の当事者たちのオ●ニー」程度の意味しか感じていません。

だから、記録的に記事を書いてはいますが、あまり積極的になれません。はっきりいってもうすでに心が折れてます。

フェミニストではないですが発達障害も「一人一派」のようなものであり、こういう対応をすればよい、という教科書的な答えがない状態です。
なので、本来であれば、発達障害者は「自分の扱い方は、自分で周囲に伝えなければいけない」というのはわかっています。
しかし、その努力がまた非常に困難であるなと思います。

そもそも「他人からどう見えているか」を把握することが難しいというのがこの発達障害です。
それができるなら最初から問題が起きないように振る舞えるやろ!というわけで、
どうしても、「察し」能力の高い他の人達に配慮を求めざるを得ないのが現状です。

また、だいたいの人が「積極的に振る舞うと、空気の読めない馬鹿扱いとか迷惑扱いされる」ことを繰り返す人生を送っています
なので、どうしても、よほど才能があって周囲から認められている人を除いては
「引きこもり」あるいは「受け身」「事後対応的」に振る舞うよう自分を教育していることが多い。
自分のことを周りに伝えるのは怖くて仕方ないので、自分から周囲に壁を作ってしまう。


なので、まぁ、マジレスすると、ネットに活路を見出すしか無いとは思います。
私は考え方が古い人間なので、まだリアルで頑張ろうと思ってる方ですが、
別に無理せずネットで知り合いを作ってネットで生計を建てられるなら、そっちで頑張ればいいんじゃないかなと。




まとめ

他の当事者がどう考えているかは知りませんし押し付けるつもりもありませんが、私個人の考えを書いておきます。

普通の人が使える「みんなと同じだから仲良くしてね」というアプローチは発達障害者には無理。短期間はともかく長期的には体力が保たない。こういう要素しか求められてないような「コミュ力重視」「低技能しか求められない職場」では発達障害者は死ぬしか無い。
なので、なにかしら自分の価値をアピールできるように普段から鍛えるしか無い。みんなと仲良くというファジーな要素はすっぱり諦めて、実力を付けて認められるようにしよう。それまでは、当事者同士で励まし合ったり傷の舐め合いをしながら生きていくしか無いが、制限時間は限られているので、あまりそっちにうつつを抜かさずスキルアップしっかりやっていこう。

『発達障害35歳限界説』とは? : 凹凸ちゃんねる 発達障害・生きにくい人のまとめ

普通の人が当たり前に享受している何かを意識的に諦めて、何かに特化して努力し、そして時間制限が来る前に最低限生き延びられる地点まで到達する覚悟が必要だと思う。
これは別に悪いことばかりではないと、私は思ってる。 最初から向いてないものがわかってるわけだから。 




蛇足ですが。
発達障害(自閉寄り)のイメージをつかみたければ、「少女不十分」をおすすめします。
この少女の壊れ具合は虐待によるものであり、またここまで極端に壊れているケースは稀ですが、イメージを掴むにはよいでしょう。

発達障害には先天的な要素もありますが、一度「そういう」扱いを受けるようになると
よほど幸運な出会いや環境にない限り、だんだんと最初の「特徴」「傾向」がさらに強化されていきます。
二次的三次的な障害とかについて語りだすともうキリがないですね。

コミケを特別視していい時期はもう終わった

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「解決策」といっても、がいろいろありますよね。

参加者目線にこだわると、教育的解決しか思いつかない、それしか言い出せない空気が有るけれど

他の選択肢がコミケにも適用されるということを想定したほうがいいんじゃないかなと思ったりしています。

個人的には「コミケに関わるものはみんな参加者」というスローガンが大嫌い

私は東方が盛り上がった頃から、なにか問題が起きるごとに「コミケに関わるものはみんな参加者」という、あまりにも内向きなスローガンを唱える人間が大嫌いでした。

うがった考え方と言われるかもしれませんが、私にはこれ、言ってることがブラック企業の社長と同じに感じるの。

まぁ、そういうスローガンによって規律やモラルを保っている面は多分にあったでしょうから仕方ないなとは思っていました。そのくらい団結して一つの方向を向いてないと、あの規模のイベントを少人数で維持できないというのは確かです。

どうも、コミケってその余りの大規模さから勘違いされている節があるような気がするんですが、その立て付けは飽くまで「コミックマーケット準備会という民間団体が主催する、単なる民間イベント」であって、有限会社コミケットが準備会を支援する構成になってはいるものの、その開催基盤は開催規模に比べて信じられない程脆弱であるということは、少なくともコミケ参加者は当然の前提として認知していなくてはいけないと思うんですよ。有限会社コミケットって、社員10名以下ですよ。

でも、こういう話って、一時的に困難を乗り切るための話であって、それを永続的に続けられるわけないですよね。永続的に維持しようと思ってるなら、こういう約束で場を維持しながら、しくみそのものを持続可能なものに変えていかなきゃいけなかったのではないかと。

にもかかわらず、無理のある仕組みを、うちわの人間のプライドを刺激することで維持しようとしてた。それをトップの人がではなく下っ端の人間が疑わずに呪文のように唱えている空気が、私にはブラック企業の空気を連想させて受け入れがたかったわけです。

(ちなみに私はコミケは夏冬それぞれ一回ずつ参加しましたが、やっぱり長時間並ぶだけでそれ以外で自分が特別すごいことをしてると感じませんでした。「しんどかったな」「よく耐えたな」とは思います。 コミケ帰りに寄った秋葉原松屋で飲んだ味噌汁は超うまかった)


そんなわけで、「徹夜はやめろ」についても、ルール違反だ!だけでいいのに批判の仕方がなんかやたらとメンバーシップを強調するような形になってたのが違和感だったし、それ以外に傲慢な発言を度々目にして、なんかすごい嫌な気分になったのでそれからは行かなくなりました。自分はオタクの最大公約数であるはずのコミケにすら適応できないコミュ障のオタクなのかと悲しくなったけど、まぁあわないものはあわなかったのでしかたない。



私が言ってるのはすごい野暮なんだろうなという気はするけども

簡単に言ってますが、もう東方ブームが起き始めた頃にはそういう方向転換を試みるには、すでに手遅れだったのかもしれません。

企業の協賛もそれほど多くない上、参加費タダって明らかにおかしいもんね。。。

みんなも、終わりが近いことはよくわかってて、続くところまで夢を見続けたい、と思っていたのかもしれません。

もうあとは気合しか残っていなかったのかもしれません。

だから、私の言ってることはただの野暮なんかもしれない。

でも、あのスローガンにを連呼している人たちはあまりにも軍隊的というかワ●ミ的精神すぎるし、「それを受け入れられない人は甘え」と先鋭化されたら私はそういうのには嫌だというしかない


他の解決策も並行して検討するくらいはしてほしい

みんなわかってる話だとは思うけれども……

しんざきさんが指摘されているように、今でもかろうじてコミケが成立しているのはほとんど奇跡というか、「長い歴史の積み重ねが有るから今年もまぁ少しの問題なら目をつぶろう」という、よく日本文化の負の側面として指摘される「先例重視」によるのだと思います。

良くも悪くも「慣れてる」から許されてるだけであって、すでに閾値は越えている状態ですよね。

警察やら消防から「やめなさい」と言われればコミケは一発で開催出来なくなるし、ビッグサイトやら会場側から「もううちで開催しないでください」と言われれば一発で路頭に迷う

これに関してはより深刻で、一度でも中止になったら、もうコミケそのものを別のところでやる、というのもほとんど不可能かなと思います。商業施設側から見れば、もうその日はコミケがやるものだと思って他の企業や団体もその日にやりたいと言ってこないだろうから、問題がない限りは続けたい上客だとビックサイト側も思ってるでしょうが、新規に今の規模でやろうとすると、すでにあまりにも問題が多すぎて許容してくれるところはどこにもないんじゃないかなぁ。



だからまぁ、求められてるのはしんざきさんのように「今のまま続けていくためにみんな頑張ろう」って話だろうし自分は空気読めてないとは思うけれど。
当たり前の話として、持続させたいなら、もういい加減「構造的解決」に舵を切らないとダメじゃないですかねって言いたい。


つまり「これからもコミケ続けていきたいなら、お前らコミケのために追加でいくら出せる?」に応える準備をしておくフェーズだし
少なくともノスタルジーや昔はよかった、を連呼して「現状維持」を唱えるのは、
それこそ内田樹上野千鶴子が唱える「ゆるやかに衰退していきましょう」「滅びを受け入れませう」という経済論みたいなもので、私は到底支持できないです。

「マンガでわかる大人のADHDコントロールガイド」はADHDを理解する入門書として最強

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この本、以前誰かに紹介してもらって買ったあと忘れてたんですが……存在を忘れていました。思い出して読んでみたらとても良かったです。

マンガだから読みやすいというのもありますが、それよりもほんの内容として

ADHDよりもADHDによって生じる「不安」や「適応しづらさ」に注目しているのが良い。

ADHDそのものは治りませんが、あくまで問題はこの「生活しづらさ」にあるとして、この「対応方法」についてしっかり書いているのが良い。

③特に「ADHDコミュニケーション術」の章にある「決定的瞬間」を意識することや「スピードダウン」など、しっかり実用的な話が多い。


ADHDにかぎらず、普通にコミュニケーションが苦手な人や、日々の生活で「生きにくい」と感じてるところがある人なら必ず参考になります。

マンガでわかる 大人のADHDコントロールガイド[Kindle版]

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by ヨメレバ

発達障害の人は、絶対に何か入門書を読んだほうがいい。 そして、この本はそういう本として最適です

他の記事でも書きましたが、はてなブログにおける発達障害系の記事は、発達障害者の人たちが個人の体験を感情豊かに書いていることが多いです。

これはたとえばAmebaブログなどと比較すると一目瞭然で違います。

はてなで書かれるのは「発達障害とはなにか」という話ではなく「私と発達障害」「私の発達障害」なんですよね。私もそうです。

こういうのはもちろん大事なのですが、自分が体験したこと、自分が感じたことを絶対視しすぎているひとはどうしても偏りや知識の誤りとかが結構あるように思う。

そういう記事を断片的に読んでると、やっぱり考え方が偏ってくるように思います。

フェミニズム」やが、せっかく素晴らしい取り組みだったのにそういう「俯瞰的な視点を持たない人たち」「自己体験絶対主義な人たち」によってどうしようもなく荒廃してしまったのを見ていると、やっぱり入門レベルでいいから、ある程度一通り発達障害について知識を持って、その上で自分を語るようにしてほしいなと思うのです。


そういう意味でこの本は問題点の整理の部分はマンガになっていてわかりやすく、何度も読み返しやすい。

単に「発達障害はこんなに大変」ではなく、「発達障害者なりにこうしよう」という前向きな姿勢で書かれているのも良い。

やっぱりわかりやすくて、気分が軽くなるようでないとなかなか読みたくならないですよね。 そういう意味でこの本はとてもおすすめです。



「オススメです」だけだと私はしょっちゅう言ってるので(どれも本心から言ってますが)どのくらい凄いのかわかりにくいですよね。

なので、この本に関しては何回かにわけて特にこういうところがいいよ!ってのを紹介していこうかなと思います。



お子さんをお持ちの方にはこちらの本をおすすめします。 この本も記事で説明しているとおりとても良い本です。

高いので、まず一度図書館で内容をチェックしてみて、気に入ったら家族で共有してみる、というような使い方が良いと思います。

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