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「理解しないことと差別をすることは別だ」という筋立てならwithnewsの記事中の男性を批判するのはお門違いじゃない?

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絶賛炎上中の「LGBTが気持ち悪い人の本音」記事はなぜ完全にダメなのか | BUZZAP!(バザップ!)

この男性はそうした意味では差別をしない準備はできているものの、それでも差別表現を行い「ただの差別主義者」に堕してしまっています。

いやいやいやちょっと待って。この記事はこの記事でどうなの?
withnewsを責めることは全然ありだと思うけど、記事中の男性を「その理屈で」責めるの? それは筋悪すぎない?っていうかその筋で男の人を責めるのであれば「理解しないことと差別をすることは別だ」って建前は欺瞞でしょ

この記事めちゃくちゃ男性の内面に立ち入ってんじゃん。自分で何書いてんのか分かってんの?

私は、結論に同意できるからと言って、筋立てが悪い意見には賛同しません。
今回の件で怒ってる方々、怒ることは全然ありだと思いますよ。私もwithnewsダメだと思ってるし。でも「理解しないことと差別をすることは別だ」というなら、記事中の男性を責めるのは筋違いすぎるでしょ。

そこまでいったらただのヒステリーだよ。



「このインタビューの外で」、今Bさんが差別的発言をしているとわかる部分ってどこかありましたか?

「たとえ思っていても差別的発言をしてはいけない」って話だけならこの記事に出てきたBさんは普段差別的発言はしてない。違います?「ポリコレ棒に怒られるから」という理由が気に入らないというのはわかるけど、あなたがた内心は何思っても自由って言ってるんだからそこを責める筋はない。違いますか? 

この男性は、日常においては差別的な発言などはしてはいけないとわかってるし、実際にしてないと思うのよ。「過去そういう行為を当たり前だと思っていた」といってるだけです。「今現在でも差別的な発言をしている」とか「日常においてそういう発言をしてもいいだろうと主張してる」部分ってどっかにありましたか?なくないですか?


繰り返しますよ。確かに男性は差別的な心性を保持していることは間違いないけど、それでもこの人は「納得できないな」と思いながらも差別的発言をしないように気を付けており、差別的な発言をしないだけにとどまらず、「納得できない」と思ってる自分に葛藤しているといってますよね?
ここまでに異論ありますか? ここまでの時点でお前は間違っている!というひとがいたら是非ブコメで説明してください


「そうはいってもインタビュー内でこんだけ言ってるんだから、普段から差別的な言動をしているはずだ」みたいなことを言うのであればもうその人は結局「内心をさばきたい人」ですよね。それなら「理解しないことと差別をすることは別だ」なんてのは嘘つきだ。それはもう「理解しないこと」自体が罪だって言ってる。


あなたがたが本心から「理解しないことと差別をすることは別だ」と思っているなら男性を批判せず、むしろ「そこまで思ってるのに(理由はともかく)差別的発言を自制していること」を評価できるはずではないですか? そのうえで「理解しようとする必要はないです。ゼロかイチかで思い詰めずに今まで通り差別的発言を慎みつつ自分の心の整理をつけてください。」って言えるはずではないのですか?


それができないなら「理解しないことと差別をすることは別だ」では満足できないってことでしょ。違います? 
ましてやこの人に向かって「ポリコレで殴られてください」っていうのであれば完全に「内心を裁きたい」側の人だと判断しますけど。


「インタビュー内」での発言をどう取り扱うかは、その人の考え方次第だけど、少なくとも「「理解しないことと差別をすることは別だ」を旗印にする人は男性を批判できないでしょ

そうはいってもインタビュー内で「気持ち悪い」とか言ってるじゃないか!とか許される場なら差別的発言するんじゃないか!っていうかもしれないけど、これって男の人は「カウンセリング」とか「セラピー」とか「懺悔室」という認識で語っているんだと思うんですけど。

別に長谷川豊さんみたいに「多くの人が思ってても言えないことを言ってやったぜ」とか「本音だから尊重しろ!」とか「議論が深まっ太郎」みたいなことは言ってなくて、「よくないとはわかっているが納得できなくて内面にモヤモヤを抱え込んでしまっていること」を語ってるじゃないの? 「私のこの感情は正当なものであるから表に出すべき」って主張しているように見えるの?

私は逆にこういう場でなかったら絶対に表には出さないってことだと受け止めたんですけど。


私はこの男性の主張について

1:男性は、昔はともかく今は差別はしてはいけないとは思っている。
2:男性は、実際に今は差別的感情はいまだに持っているが、日常の場において差別的表現を行っていない。
3:男性は、差別的感情を捨てて、LGBTを理解しなければいけないと思っているがそれが出来なくて悩んでいる
4:男性は、過去にさかのぼって批判・断罪されることについて拒否感を持っている。
5:男性は、ポリコレの人たちには強い嫌悪感を持っている

と理解して、彼は差別はしていない、と認識しているのですが。

この男性を批判している人たちや、男性が差別をしたと主張する上記記事は具体的にどの部分が私と認識が違うんですか?

まさか「理解しないことと差別をすることは別だ」と言っておいて2を攻撃してないよね?
また、4や5の部分を差別と言ってるように見えるんだけど、これは差別じゃなくないですか?


「男性は批判しないけどWithnewsの記事はひどい」ではいけませんか?

そういうわけで、私は記事中の男性を攻撃するのはちょっとおかしいと思っています。それを否定するなら、多くの人は黙って差別的感情を心の中で育て続け、いつかどこかで爆発させるでしょう。


一方で、withnewsを批判するのは理解できる。むしろwithnewsの取り上げ方が「男性に丸投げする」形になっているのが問題ですよね。


男性は自分の感情が良くないこと、たたかれることとわかっていて、それをどう捉えるべきか、落としどころをどうするかについてはwithnewsに期待していたはずです。ところがwithnewsがまさかの素通しをしてしまった。その結果、男性の発言は誹謗中傷や差別まみれの発言を垂れ流しにしてる5ちゃんまとめサイトの発言と同レベルになってしまった。

差別問題という実際の被害者が存在する極めてセンシティブな問題において「LGBTが理解できない」と明言する「ただの差別主義者」の言い分に価値判断や批判を加えないままに垂れ流すことは、「こういう人もいる」「こういう意見もある」とした差別の再生産への荷担となり得ます。

これは一理ある。わたしはいいすぎだと思いますが。差別問題で、発言者に自覚があろうがなかろうが、問題のある発言を問題だと指摘もせずに垂れ流しってのはちょっと抵抗がある。

人ってその都度ちゃんと確認しないとすぐに調子に乗ってしまうもの。この男性だって、今回のインタビューで否定されずに無罪放免になってしまったら、別の場所でも差別発言をすることになってしまうかもしれない。そんなこと言わなくてもわかってると思ってるだろ?って思ったのかもしれないけど、やっぱり常に釘をさしてほしいという気持ちはある。

最初は「ツッコミ返しで倒される」ことを前提にしてセクハラ発言や童貞いじり発言をしていたはずなのに周りの人間が「クリエイティブ」とか「ウェイウェイ」という呪文を唱えて持ち上げ続けた結果、そのままなし崩し的にセクハラや童貞いじりが芸になってしまって社会正義のために運動起こしたけど総すかんを食った有名人の方いらっしゃいますよね。あれだって、最初の段階で「ああいうのはだめだよね」っていう人がいたら変わってたかもしれないことを考えたら、男性がカミングアウトしたことによって責められないようにしつつ、読む人にはこれは明確にダメってメッセージを伝えるくらいはしてもよかったんでは?

「この件、言いにくい本音を聞かせてくれてありがとう。ただ、何度もインタビュー中でも言われていましたが、これがダメなのはわかってますよね?」「もちろんです。今日はこういう企画なので語りましたが、普段は絶対に言ったりしてませんよ」というくらいの会話を入れるとか、既に多くの人が指摘されているように、「理解しないことと差別をすることは別だ」みたいな話をしてもよかったと思う。

「こういう企画だから本音を言ってもらっているが、この本音は表に出したらダメなものです」というくらいの調整もしなければ、まあ怒る人は絶対出て来るよね、と。

というわけで、withnewsの記事は私も好きじゃないです。これにしたって必ずしも批判されねばならぬとは思いませんが、上の理屈は男性は批判できなくてもwithnewsを批判することは可能でしょう。そこは否定しない。



話変わるけど。上のBUZZUPの記事さ。文中ではこう書いておきながら

理解できない事と、差別をする事の間には20億光年程の距離があります。大切なのは誰が同性を好きになろうが(或いはネリリし、キルルし、ハララしようが)、そのことを理解できなくても放っておくことです。

文末にこう持ってきてるよね。

「もし我々が強者と弱者の間の紛争に無視を決め込むなら、我々は強者に加担しているのだ。中立のままでいられるわけではない」

なんでこういうことするかな。


結局「理解しないことと差別をすることは別だ」が全然着地点になってないじゃん。やっぱり「理解しない」しないとか「積極的に弱者の側に立たない」行為を悪として認識していると思う。自分たちすら信じてないことを旗印にして、しかも最後にチクっとこういうのもってくるのはあんまり誠実な態度だと思えない。

それなら最初から「まずは差別しないところが最低ライン。そこから少しずつ前に進んでいきたい」っていう風に言ってくれた方がまだいい。両方を求めてるんだからそれ正直に言おうよ。
なんかボーダーの人みたいな駆け引きを使われるとうんざりする。結局「差別かどうか」の地点が話者の都合でフラフラしてしまう限り、差別に関してまともな議論できない気がする。「差別」という言葉を使わずに議論がされることを強く期待したい

「ポリコレ棒」という時、文句を言われているのは「ポリコレ」側ではなくて「棒(筋が悪い理屈で強引に人を殴りに来ること)」のほう

脱線しましたが結論を書いておきます。

今回の件、withnewsは批判される余地はある。一方で、withnewsのインタビューを受けている時点で自衛意識足りないといえばそうだけれど、今回の件を男性を「理解しないことと差別をすることは別だという筋で」批判するのは控えられるべきかなと。別に男性を批判する他の筋があればそれはそれでありだと思います。男性を批判するなと言ってるわけじゃなくて、その批判は筋が悪いって言ってるだけです。

なんというか。とにかく反差別とかフェミの人、この件に限らず結論が正しいんだからもっと落ち着いて筋を大事にしてほしい。まともな筋を思いつかないなら、もう結論だけ言ってる方がまだまし。「それっぽいけど間違ってる理屈をこねくり回されたら結論ごと否定しないといけない」ってのをいい加減学習して欲しい。杜撰な理屈こねておきながら「トーンポリシング」とかいって居直ってる場合じゃないでしょほんとに



私は「結論が正しいからといって筋が悪い理屈をこねだす人」が大変嫌いです。というより「別の件で思いっきり間違った方向に爆走する危険があるので、ただバカな人よりよっぽど警戒しなければならない」という考えです。そういういい加減な人って、結論があってる間はいいけど、結論が間違えてるときすごい厄介。自分の感情で理屈を無視して自分の思い通りにしようとする人になりうるんじゃないかって思うんですよ。具体的に言うと「お外では社会正義のために戦いながら、家庭では子供を虐げる毒親」ってこういう人たちだと思うんですよね。結局自分の気分で行動してるだけで理屈なんてない。そういう人の言ってる理屈はハリボテで、一見それっぽいけど意味がない。

こういう人に限って、行動力ものすごいあるからほんと嫌。

根本的にポリコレさんが勘違いしてることがあって、「ポリコレ棒」という時、文句を言われているのは「ポリコレ」側ではなくて「棒(筋が悪い理屈で強引に人を殴りに来ること)」のほうなんですよね。これについて「ポリコレだから批判されている」とだけ受け止めて自省をまったくしない人のいうことはあんまり聞く気しないです。




「ポリコレへの配慮」と「マンガを面白くするための配慮(臭み抜き)」は別物だよという話

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創作物に対してポリコレポリコレ言う人がちょっと行き過ぎてて怖いというお話。

ある意味批判する場合より、褒める場合にポリコレみたいな言葉を使うほうがよほどイラッとするかも。「ベイマックス」の時にも散々「ポリコレに配慮してるからいい作品だ」だの「ポリコレに配慮しないと世界に通じないよ」みたいなことが語られててうんざりした記憶がある。


ゴールデンカムイ」をポリコレという軸で語ること自体はいいんだけど、「他の軸で楽しんでる人に殴りかかる」まで行くと病気でしょう

こういう記事が話題になってたそうで。

LGBTへの差別は良くない、内心思ってても言葉にするな、と言ってた人たち(その主張自体は問題ないのですが)が、ゲイが笑い者にされてる作品をポリコレ的に安心、と言ってて困惑している。

あれだけLGBTの味方という顔をして、差別について、思ってても口にするな、というラインを示し、こんな簡単なことも守れない奴はーとか偉そうに言ってて当の本人はこれかよ、と流石に呆れる。

実際の作品見るときは普通にほげたほげお的なものを見て笑ってしまうんじゃないですか。あんたたち概念ばかり先鋭化させて、自分たちが打ち上げた建前すら実践できないおバカさんですか、としか言いようがない。

そういう描写が出てくるところまで読んでなかっただけだというならなおさら問題。序盤だけ読んで知ったかぶりするということになる。最初から自分の理想の型があり、それについて序盤だけ読んで当てはまっているから素晴らしいとする、典型的な規範批評だ。

そういうのはもう三沢さんで見飽きた。

*1

この人たちは、今回の自分の発言がいい加減すぎることについて反省していただきたい。それもできないならもうこの人たちの意見はかんぜんにポリコレ棒だ。ちょっと言ってる人おかしいだけで、そこに政治的正しさなんてないと考えざるを得ない。




というかですね、別に「ヒロインが男の性的搾取の対象にならないか」だけを一生懸命監視してるんですよね。それが一つの評価軸なのはもちろんいいんですが、それを全面に押し出して、他人の感想を否定するところまで行くとさすがに抵抗がある。


特に雪原さんって人の進撃の巨人評とか町山さん評とか見てるとかなり病的に見える。とにかくちょっとでも女性キャラクターが男にこびた描写が有るともうそれだけで拒否感を感じたり「自分の感性は素晴らしくて、他人の評価は錆びついた感性って評しちゃうところ」とかは、ちょっと言い過ぎではないかな。また、くたびれはてこさんは相変わらず脳内の藁人形と戦っておられる様子でちょっと怖い。*2


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「ポリコレへの配慮」と「マンガを面白くするための配慮」は別物

と、私はついついポリコレの人への抵抗感が先に断ってしまうんですが、以下のツイートはそういう話ではなく「ポリコレへの配慮」と「マンガを面白くするための配慮」は別物だよという話をされていて興味深かったです。







ポリコレって「規範批評」のための道具じゃないっていう当たり前のことを理解して欲しい


まず、批評者の中で勝手に理想的な小説像を作っておく。その架空の小説と、読んだ小説を比べて、ここが違うからお前の書いた小説は良くない。自分の言う通りに書かれていない小説は駄作だ、とケチを付ける批評方法です。

これね。別に規範批評するなって言ってるんじゃないですが、それに「ポリコレ」って言葉を持ち込んだらさすがに醜悪でしょうって思うんですよ。そういう行為は「ポリコレ」の概念や信頼性を思いっきり毀損する。この概念は、お前の内的規範を正当化するための道具か。ポリコレってその程度かと。自分が楽しめない、っていう自分の感覚を正当化するためにポリコレって言葉を使うの、ホントにポリコレの価値をめちゃくちゃ矮小化するからやめたほうがいいよ。自覚ないのかもしれないけど。

実際、この雪原さんという人は、達進撃の巨人を自分の都合の良い文脈でめっちゃくちゃ持ち上げた後、ミカサの唇がアニメでピンク色の描写になった瞬間にキレる感じだからもうこれ完全に規範批評ですよね。

ちなみに「7つの大罪」は私も主人公からヒロインに対するセクハラが作品の中で必要な臭みとは思えずむしろ作品を楽しむための邪魔に感じてしまい結局読むのやめたりしたので、この人達の気持ちがわからないわけじゃない。しかし私が7つの大罪楽しめない、というのはあくまで規範批評だって認識がある。それあるのとないのでだいぶ違う。ましていちいちそんなことに「ポリコレ」を持ち出すのはやはり抵抗がある。


ポリコレの人の「自分と違う意見の人達への不寛容さ」はホントにいろいろ軋轢生んでる

んで、「ポリコレ」とか「女性搾取」みたいな観点から語ろうとするのもいいとしましょう。あなた方にとってはその軸が何よりも大事なのかもしれないしそれはいいでしょう。
けど、作品の面白さとかを、他の要素すらなんでも「ポリコレ」って軸で置き換えようとするのはさすがに僭越でしょう。ポリコレは、単に特定の表現の有無をチェックするものであって、ポリコレに反してたら自動的に作品批判してもいいとか、ポリコレ要素がなかったら評価するとか、そういう飲食店の禁煙喫煙みたいな話じゃない。そこまでいい出したらもうロボットにすぎない。


みんなポリこれ以外にいろんな軸を持っていて、それぞれの基準でいろいろ思うところが有るわけですよ。そこ尊重しましょうよ。


「私は楽しめません」は全然OKです。物によっては「ゾーニングしろ」って言うのもいいよ。でもみんなが思い思いに楽しんでるところにズカズカと入り込んでいって、「この作品のポリコレ的な価値がわからない人間は駄目」みたいなこと言い出すののどこがポリコレなんですか。それは思想警察の間違いでしょ。

「自分の基準だけが正しくて、その基準に合致しない楽しみ方をしている人を否定し、あまつさえ侮蔑的な表現をする」までいくのはもう完全にアウトでしょ。あなたがたが「ポリコレ棒」っていわれるのはそういうとこやぞ。ただの自分の好みを「ポリコレ」って言葉をつかって他人に押し付けようとする振る舞い、どう考えても権力者のそれだしさすがにこれは「ポリコレ棒」って読んでも許されると思う



なんどもいうけど、自分たちの基準が絶対的に正しくて反対する奴は差別主義者だ、みたいにいうところから離れてほしい。あるいはそれを主張するなら自分たちの普段の言動にもっと厳格になってほしい。

他人には厳しいが自分の基準ガバガバな人の意見とか聞きたくないから

*1:三沢さんは規範批評に凝り固まった人だから、作品の数話だけ見て、自分の規範に当てはまるかどうかだけで評価してあの作品は良い、自分の気に入らない描写が少しでもあったらあの作品は悪い、と発言することが非常に多い。はじめてのギャルという作品はタイトルだけで否定し、シュタインズゲートは男の娘が出てきたというだけでリアリティがないからダメと言ったり、リゼロは序盤でヒロインに少し優しくされただけでよくあるハーレム物だとか言い出す。この人は作品を読んでるのではなく作品が自分の規範に合うか合わないかのチェックしかしてないのだ。そういう規範批評丸出しな態度がみんなからバカにされているわけだが、それでも彼はまだフィクション作品についての語りにとどめているだけ節度があるといえる。それと同じレベルの馬鹿げた規範批評を、普段現実においてもポリコレについて語っている人たちが口にしているのは救いようがない。

*2:くたびれはてこさんについてはネット上で悪意を浴びすぎたせいか、最近ありとあらゆるものに対して藁人形論法を使わないと話ができなくなってるように見えるので、いい加減ネット断って治療受けたほうがいいと思う。以前は嫌いだったけど今はもうそういう感情もなくなって、ただただ「お大事に……」としか言えない。山本直樹「ありがとう」に出てくる新興宗教にハマった母親みたいなイメージ

自分の子供がいじめにあった時に親ができること、覚悟しなければならないこと

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今後私は「ポリコレ棒」という用語は使いません(フェミなどの個別についての批判はします)

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「ポリコレ棒」について - U.G.R.R.
読みました。返信いたします。この記事はarecolleさん個人にあてた私信的なものであるためはてブ欄は非表示と致します。


一点目

「ポリコレ棒」という語を用いることによって生じ(う)る弊害について簡単にだけ記しておくことにする。それは、おおむね以下の二点である。

第一に、個別具体的な問題が軽視されがちになること。
第二に、主張の実質的な部分に対する評価と形式的な部分に対する評価とが混同されること。

私は特に二点目が大事であると理解します。


私はもともとポリティカルコレクトネス自体については反対していません。「内容」についてそれほど問題視はしていません。

それを主張する一部の人たちの態度が問題だと言ってきたつもりです。

具体的に言うと

(1)筋の悪い理屈でごり押ししてくるところ =マルクスさんの白ハゲマンガや「withnewsの男性への攻撃」など
(2)自らが主張する規範を自分で守らないこと(自分すら守ってない規範を他人に押し付けようとすること)=ベイマックス前後の言説や今回のゴールデンカムイの件
(3)批判に耳を傾けないにとどまらず、自分を批判する人間には粗悪なレッテルを張って見下そうとすること =くたびれはてこさんの発言など

などです。 特に私は(2)がめっちゃくちゃ嫌いです。こういうことを言う人ははっきりと「一番信用してはいけない」類の人間だと思っています。それぞれについて個別事例で実際に記事で書いてきました。



つまり問題なのは「ポリティカルコレクトネスそれ自体」ではなく「たまたまフェミやマイノリティの話でこじらせておかしなことを言ってる」個人の個別の問題であるということを理解はしています。



私が批判したいのは「個別具体的」な話であり、かつ内容ではなく「形式的内容的」である場合が多い。そういうときに「ポリコレ棒」という表現はあまり適切でないと思います。

そもそも「ポリコレ」という言葉の使われ方が人によって違いすぎて自体があいまいとしすぎて誤解を招きやすいと感じました。 私が前回書いた記事につき、「ポリコレ」を自称してない人にポリコレという言葉を当てはめることへの違和感を複数の人から指摘されました。私はまとめに挙げられていた人たちは「いわゆるポリコレ」だと思うのですが、わざわざこういう回りくどい表現を使うくらいなら、既存の「フェミニスト」とか「LGBT差別反対者」という表現を使った方が誤解がなくて良いでしょう。


以上のことから私は「ポリコレ棒」という表現を使うことは今後しないことにします。というより「ポリコレ」という言葉自体から遠ざかりたいと思います。 これは「いわゆるポリコレ」の人たちに批判されるべき要素がないということではありません。むしろ批判すべき問題点は上で挙げたように多くあると思っています。ですが、そういう問題は個別具体的に指摘していく方が良いだろう、と考えました。


二点目

一方で以下の引用箇所については、「正しいと同意しているはずの部分についてまで難癖をつけるような物言いをするのはどう考えても生産的ではない」の部分には同意しますが、前段の部分には私は同意しません。

「主張の実質的な部分は正しいが形式的な部分が誤っている」場合と「主張の実質的な部分も形式的な部分もともに誤っている」場合とでは、非難されるべき度合いは後者の方が高いか少なくとも同程度であろうし、正しいと同意しているはずの部分についてまで難癖をつけるような物言いをするのはどう考えても生産的ではない。

私は前者の方が非難されるべき度合いは高いと思っています。これまで繰り返し「主張の実質的な部分は正しいが形式的な部分が誤っている」ことの方が危険が大きいと主張してきました。そういう人たちこそが、一番信用してはいけない人間だと。


特にタチが悪いのは「一見正論に見えるような主張」をしているケースが結構あることです。

「実質的な部分が正しい」というのを判断するのは容易なことでないのです。


「主張内容に同意はできるが筋がおかしい」人というのは、「間違った前提や筋で考えたけどたまたま正しい主張にたどり着いた」か、「主張が先に合って逆算して理屈を考えた際に、その理屈が間違っている=考え方は正しくない」という可能性が高いです。間違った思考から間違った結論にたどり着く人は、思考を直せば正しい結論にたどり着く可能性が高いので、主張だけ直せばいいです。「間違った思考から正しい結論にたどり着く」人は、別の話題になった時大きく間違えかねません。しかも、こういう人は、とにかく「結論の正しさ」「部分的に正しいことがある」ことを主張して譲らないことが多いのです。

すき家のワンオペ騒動」や「電通の過労死事件」の時に「すき家電通はひどい、許せない」というのは簡単です。誰でもできます。その部分だけなら多くの人が同意するでしょう。だからといって、その時に事実に反することをもとにデマを流して批判していた人が大勢いました。

本人だけの問題だけならともかく、今の時代ではネットでは「主張内容しか見ない」人が多い。主張内容に同意できさえすれば、理屈や形式的内容がひどくてもそのまま深く考えずに同意・拡散してしまう人が多いのです。 そうすると、多くの人に間違った理屈がビルドインされてしまう可能性がある。「正しい結論」を餌にして繁殖する遅行性のウイルスみたいなもんですね。「みんなの意見はだいたい正しい」ので、空気を読めば正しい結論にたどり着くのはそれほど難しくありません。でもその時に正しく考えられない人は、「みんなの意見がバラバラ」の時にどういう意見を言うかわかったものではない。

私はそう考えています。

そんなわけで、arecolleさんも私の意見については是非「筋」のほうをこそ厳しく評価してもらいたいと思います。 「ポリコレ棒」という用語は使わないという部分では私はarecolleさんと同じ意見を述べています。だからと言って、その筋が違うというのであれば「もう一回最初から考え直してみて欲しい」と言ってくれて構わないです。


最後に

「実際アイヌ事件の時のように理不尽な殴り方をしてくる人いるじゃないか」と「向こうの方々はこれと同じくらい、いやこれ以上に雑じゃないか」と思う気持ちはないわけではないです。

ですが、私はこれも何度も申し上げている通り「相手が間違っていさえすれば自分はどれだけ杜撰なことを言っても許される」という風に考えることが嫌いです。先の記事で、まさにこの「杜撰なこと」を自分がやらかしたので説得力ないかもしれませんが、そういう甘えはできるだけないようにしたい。

たとえ向こうの人たちにどれだけ雑な人がいようと、たとえ向こうが先に殴ってきたと感じたとしても、たとえ向こうの人たちの中に「差別してない人たちとしてる人たちを雑に一緒くたにして批判した挙句、それについて文句を言うとノットオールメンとかいって「被害者」を盾にして「自分」の発言の雑さについて棚に上げるような理不尽な人」がいたとしても。

自分はそういう人たちと同じレベルにならないように気を付けたいと思います。丸山眞夫の言葉、いいですね。

差別と戦う人が絶対に陥ってはいけないルートについて

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FGOの新章プレイ中。

この章の舞台は厳寒に閉ざされた、「歴史のif」状態にあるロシア。

主人公たちはまず皇帝(正確に言えばコワンスカヤさん)の圧政に苦しみ、その結果相互不信によって密告だらけになっている息苦しい村Aを訪れる。この村で密告され殺されそうになっていた男と共に村を抜け出す。その後国に反逆している村Bにたどり着く。

その村はAよりも弱い人間が多く、物資も乏しいなど苦しい状況に追いやられていた。いろいろあって、ついに村Bは食糧難に陥るが、この時村Bのリーダーが、村Aを襲って食料を奪うという決断をする。 その時の村Bの人たちの声が以下である。

「あいつらが獣の群生地を秘匿しているのは間違いありません。」
「それが連中の手口だ。あいつら自分たちの食い扶持を確保してるだけじゃなく、あれで儲けてやがる」
「そりゃオブリチニキにもいい顔するでしょうよ。飢える心配がないならね!」
「あそこの連中、首都並みに潤ってるからなぁ」
「誇りがないのよ、彼らには」

プレイヤーは先に村Aを見てきた後だから、それが見当違いの意見であることはわかる。
しかし彼らはいろんな推測で相手のイメージを極悪なものにし、何一つ同情の余地はないという「自己正当化」の論理を勝手に作り上げていく。


そもそも戦うべきは圧政を強いている皇帝であるはずなのに、いつの間にか憎悪の対象が村Aに集中していき、村Aから、村Aの人間が生存できる最低限量すら残さず奪うことに何の躊躇もなくなっていく。あくまでこれは生き残りのために、相手の生存権を侵害してやむなく奪うのだ、と考えることを避けて「あいつらは今までいい思いをしてきたのだから、そういう人間から奪うのは当然の権利だ」という流れに傾く。略奪という行為をなしておきながら、そのことになんの後ろめたさも感じない。

この空気は見ていて恐ろしい。バルマムッサほどではないが地獄の一歩手前だ。


コレに対し、村Aから弾圧されて追い出された男は、村Aのことなんか好きでも何でもなかったが「ちょっと待て」と異論を唱える。

「……。……なあ、おい。
 あんたたちだって、同じ立場にアレば同じことをするんじゃないのか?
 あそこはたまたまそういう立地条件にあり、それでも死ぬ思いで都市を作ってきたんだ。
 住人全てが潤ってるわけでもない。 狩りに出られず、餓死するヤガだって居るんだ。

 それでも他の村……いや、あんたたちからすりゃ好条件だろうがよ。
 だからといって「あいつらは悪いやつだから、何をしてもいい」なんて虫酸が走る考え方だ。

「あんた、あの街の出身か?」

「追い出されたがな。
 庇い立てする気もないし、食料の略奪に反対しているわけでもねえよ。
 ただ、俺もアイツラも、同じヤガだ。それだけは忘れるな。」

もちろんこんな言葉で簡単に彼らが心を落ち着かせるわけはない。もともと村Bがこれほど強硬的な姿勢に出ているのは、「殺すか殺されるか」の関係になった上に、「抵抗によって自分たちがやられること」を恐れるからだ。不満や敵意の上に大義名分や恐怖が混じり合った時、人は完全におかしくなる

「たしかにその可能性は考えなかったと言えば嘘になる。だが、それがどうした。私は彼らを守る義務があり、使命感がある。地獄のような連鎖を断ち切るような素晴らしい行為ではないと理解している。だが、可能性だけなら、私は目を背ける

この後も村Bの人達による村Aへの「虐殺」の兆候が高まっていくが、主人公達がそれを防ごうとするはいいですね。ご都合主義的展開だけど。


私はこの一週間くらいずっと記事を書いてきた中で、何度も何度も同じことしか言ってなくてそれがこの赤字の部分。

極論すれば、私がいいたいのはこれだけ。「相手が悪いやつだ」と思った瞬間に「何してもいい、何言ってもいい」と思って、途端に社会的存在である人間の最低ラインを踏み越えてしまう人たちがいるが、そういうのは忌むべき存在だということ。ただそれだけです。

私はこういう考え方が本当に嫌いで、これがわからない人が正義の主張をしていると一度制止したく成る。キャッチャー・イン・ザ・ライではないけれど、その道はあかんって言っておかないといけない気持ちになる。

どれだけ99%正論を言っていようが「あいつらは悪いやつだから、何をしてもいい」という臭いを感じる人の主張は受け入れられない。私が、ここが一番根本的な部分であり、絶対に抜かしてはいけないと思っているからだ。そこまでひどくないにせよ、「相手の悪」をつらつらと語ることによって自分を正当化しようとする、という思考や手法全ても嫌いだ。「トーンポリシング」に賛成するのもそれが理由だ。

相手がどんなに間違った人間であれ、それだけで自分の正しさを証明しない。相対的にマシなだけで自分だって悪かもしれないのだ。そもそも相手がどれほどの悪であろうが、それを理由に「どんなことをしてもいい」といい出すやつは、立場が変わればその悪と同じことをやらかしかねない。少なくともそれを律する論理を自分の中に持っていないということだからだ。「相手の間違いや誤りを指摘すること」と「自分の正しさを証明すること」は個別に行わなければならない。どちらかを優先するなら後者だ。前者しか出来ていない人は「ああそうですか。ところであなたは何者ですか?」「あなた自身はどういう考え方を持っていて、それはなぜですか」という問いに別途答えなければならない。 その点をサボっている人に一定以上の信頼を預けることは無理だ。

もちろん、ネットで後者をそんなに書くことは簡単でないのはわかってる。私も基本的には前者のみを書くことが多い。だから「書いてないから駄目」とは言わない。でも前者しか書いてない人を「敵の敵は味方」みたいな雑な認識で持ち上げるような姿を見ると強い抵抗を感じる。



というわけで、このあとどうなるかわからんけど引き続きFGO新章をプレイしてきたいと思います。

FGOでは以前に「クリストファー・コロンブス」の発言を保留つきで紹介したら、その後あんなことになったし……。

アビゲイル」について紹介したらあんなことになったので、下手をすると今回紹介したキャラもあんあことに……まさかね。


余談 「カミーラ様の主張」をしている人たちからは距離を取りたい

それでも、村Bのメンバーは「自分の力で相手を殺す」ぶんまだましと言える。それどころか「自分は文句をいうだけで何もしないが、世界が自分のためにより良く動かないことが不満」という人達がいる。「私達は今まで我慢してきたのだからその見返りをよこせ」というやつだ。

例えば男女問題で言えば、アンチフェミニストを主張するごく一部の方々が、「女はいざとなれば身体を売ればいいから楽だ」だの「女は俺のようなキモくて金のないおっさんよりは人生イージーモードだろ」というルサンチマンの塊のような人達がいる。一方で、フェミニストを主張する方々のこれまたごく一部ではあるのだが、「男は女性から一方的に搾取していて潤っている。」「男は全く苦労していない」と主張するすごい頭の悪い人たちが居る。

そして、どちらも「相手を敵としてみなしながら、その敵が、自分のために行動しないことを不満に思う」とか言い出す。前者は「積極的に差別解消に行動しないやつは悪」、後者は「キモくて金のない男に女を割り当てろ」的な話だ。(こういう話をすると、絶対にどちらも相手側を指して「あいつとは違う。私の主張は正義、一緒にするな」と言い出す。)

前史時代権力者でもない人間がそんな主張をして通った試しなどないし、権力が弱いから今そういう不満を抱えているはずなのだが、「謎の空間から自分に都合の良い存在が降ってきて自分の願い事を叶えてくれる」というようなミッシングリンクを想定しないととても主張し得ないことを主張する。

正直言って、どこをどうしたらこういう主張を真顔でできるのか私には理解できないのだが、なぜかそれに違和感を感じない人たちがいるのだ。

ここまでくると「H✕H」に出てくるカミーラ様である。

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一つ前の記事に取り上げた自称ラディカル・フェミニストさんはその典型例なのだけれど

こういう人たちは、それを上手におだてて踊らせる人たちの餌に過ぎないんだよね……。 こういう「自分にとって都合のいい」楽園を求める思考は、程々にしておかないと「大虐殺」につながりうる。そうならないように気をつけたい。



「彼らは本当のことを知りたいわけではなくて、自分に都合のいい甘い夢を見て、他人と共有することだけが望みなのです。弥勒菩薩だろうと、イエスキリストだろうと、それが彼らを夢から分断する存在ならば、たとえどんな正法を携えていようとも、理解しようともせずに石を投げるでしょう」

「私たちに出来るのは、自分の力で夢を見られない弱い人間のために、夢の管理人を買って出ることだけです。彼らの美しい夢を守るために、彼らが自分の醜さに気が付かないように、こっそり真実の芽をつみ取るのが私たちの仕事です。彼らが真実を携えた聖者を望まないのなら、彼らのかわりに殺してしまうのが私たちの仕事です。私たちは正しさの味方ではなく弱さの味方です。弱く醜く臆病なものたちのために楽園を提供するのです」

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フェミニストと反差別は別のものであり、フェミニストでも差別意識の強い人は当然いるよねというお話

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フェミニストの人はあくまで「女性差別」について反対なだけで、他の「差別」はやることもありうるよね、という事例に遭遇しました。もちろん「そういう人もいる」というだけの当たり前の話ですが。

フェミニストと言っても差別意識が強い人はいるよね、という当たり前のお話

プロフィールやブログ名にまでケチをつけてきたので、この人はどんなプロフィールを書いているのかと思ったら。

七海@脱煙草に一票
@nanamiutena
左翼。嫌煙。反原発、反放射脳。喪女。多分ラディカルフェミニスト表現の自由絶対主義と少子化悪玉論に反対。

ブログ記事ではこのようにアイヌ差別発言をされてますね。
ゴールデンカムイという漫画が気持ち悪い件 - 七海の書き捨て日記

まあ実際、当時のアイヌ民族では歳の差婚が当たり前だったのかもしれませんが。でもやっぱり気持ち悪いですアイヌ民族にしろ在日コリアンにしろ同性愛者にしろ、ある点で被差別者だからと言って別の差別をしないという訳ではないし、また差別しても許される訳ではないと思う。ロリコンアイヌ民族の文化だというのなら、そんな民族滅んでよし、滅ぶべき。インドのカースト制と同じだ。民族差別を問題視する側が女性差別には鈍感、って非常によくある話過ぎて本当に嫌になる。だから私はたとえ「アイヌ民族を正しく描いた作品」であっても、このようなロリコン漫画を肯定的に受け止める気には到底ありません。

まあねー…青年漫画にはこの手の、成人男性主人公と少女キャラで恋愛やそれを明らかに意図した作品は珍しくないんだと思いますよ。よくある話、よくある話。そういう作品の多くに対しては、心の底できめえとは思いながらも娯楽作品にいちいち目くじら立ててもしょうがないかとスルーできるのですが。ゴールデンカムイが気持ち悪いのは変にポリティカルコレクトな作品として持ち上げられているからです

うわぁ……(ドン引き) 

せっかくyuhka-unoさんが「差別的な内心を持っていてもそれを発言しないこと」というガイドラインを提示してるのに、フェミニストの方があっさりとそれを破ってしまうわけですか。。。 

まぁフェミニストといっても、あくまで男尊女卑に反対しているだけなので、逆に男性差別をする人もいるし、こういう差別主義者がいてもなにもおかしくはないんですが。なんかフェミニストのみなさんって、自分たちの差別的発言をたしなめられると全力で否定する人多いから、やっぱりそういうひとも中にはいますよね、という実例として。というかこの人、自分はこんな露骨に差別発言をしているのに、他人に向かって差別的言動がーとか言ってるの? 

この人プロフィールから発言までなにからなにまで全てが「反対勢力の工作員」と言われても納得してしまうくらいテンプレなイメージなんですが、やっぱりAIじゃないの?ちゃんとした人間が書いていて、しかも本気で言ってるならフェミニストにとって「無能な味方」とはまさにこの人のためにあるような言葉かと。

とりあえずこの人をブロックすることを「トーンポリシング」とかは言うまいね?

トーンポリシング反対」を主張する方は、せめて「ここまで行ったらアウト」という基準を設定してほしいです。私はトーンポリシングという「権利の主張が片方に偏ってるフェアではない」概念を認めてないのですが、トーンポリシングに反対することに全く理がないとは言いません。 それでもこのレベルの発言に「言い方気をつけて」って言ったらそれも「トーンポリシングだ!」って言われるならホントにもう「トーンポリシング批判」はギャグでしかないですよね。

こういう事例を踏まえた上でもう一度考え直してほしいです。



こういうときこそ深呼吸をして「スタージョンの法則」を思い出そう

もちろん私はこういう事例だけを持ってきて「これだからフェミニストは」というつもりはありません。そもそもなんでも9割はクソであるとスタージョンも行っていました。特別悪い方を取り上げてそれを論じることには何の意味もない。この人は特別にクソ度が高いですが、こういう人を持ってフェミニスト全体を否定するようなことはやめましょう。

とはいえ、実際にこういう人は居ることは否定できないよね、ということはなによりもフェミニストのみなさん方こそ自覚して欲しい。自分たちは正義の集団とか無謬な存在だと勘違いしてる人、この人に限らずいますよね。そんなことないですからね。 今回のこの人、さすがに面倒見きれないのでお手数ですが「ラディカル・フェミニスト」を自称しているわけですし、その界隈のみなさんが責任を持って対処していただければと思います。

ついでにこちらもどうぞ。 どういう人生送ってそうなっちゃったのかは知りませんが、「なにかに目覚めちゃった人たち」ってブレーキ壊れてるから怖い。
「こんな性的なCMを流すのは日本だけ」は本当? - Togetter


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「薔薇王の葬列」(予約)

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最近ジェンダーっぽい話題*1ばっかり書いててマンガの話をできないのでストレスがたまってきました。


というわけで、先に予約します。あさってあたりに「薔薇王の葬列」の話したいです。


ついでに関連で「ヴァンパイア十字界」の話を書くかもしれませんし、先に「ゴールデンカムイ」の話を書くかもしれません。

藤崎竜封神演義」と「ランスシリーズ」の話もしたいし「ゴーストアンドレディ」の話もしたい。「風雲児たち」の記事も書きたい。今いろいろ書きたいことがあるけどどれも未消化で困ってます。

他人の話ばっかりしてるとストレスが溜まるばっかりで疲れるから、そろそろ自分の好きな作品の話書くという通常営業に戻したいです。


とりあえず導入だけ。

この作品は「百年戦争」の後にあった「ばら戦争」、特に「リチャード3世」を主題にした少女マンガです。

「リチャード三世」はシェイクスピアの戯曲のせいで残虐な暴君として知られていますが、史実においてはそうではなかった!と彼の名誉を回復せんとする「リカーディアン」なる人たちがいるなど、知名度も人気も高かったりします。ちょっと違うけど、日本で言えば源義経みたいな感じだろうか。(織田信長まで行くと過大評価のような気がする)

この作品も有名なので、少女マンガ好きな人ならみなさんもう既に読んでると思う。また、私は少女マンガを好きな人って、ひとつの作品を気に入ったらそこから周辺事情に興味もってがんがん掘り下げて詳しくなる人が多いと思ってて、そういう人に知識レベルとかでは勝てる気がしない。でも、男の人は「少女マンガ」を読んでない人が多いので、この作品知らない人多いと思う。そういう人に向けてちょっと書いてみようかなという感じですね。


この作品は、史実を知らないほうが素直に楽しめる。史実やシェイクスピアを基にした二次創作として楽しんでます

私は高等学校のときの教師の影響で百年戦争が好きだという話は以前しましたが、その延長でばら戦争についても、大学卒業してから数年たった今でも一応教科書レベル程度には理解してるつもり。しかし、この作品史実を知ってると逆に戸惑ってしまう。

そもそもマンガではヘンリー6世がやたら若く描かれてるが、リチャードとは年の差30歳なんだよね。父親のヨーク公も40歳年上。マンガの父上やヘンリー6世は若くて美形過ぎるので戸惑ってしまったりする。

あと、そもそもリチャード三世にまつわる人間はだいたい不幸な結末を迎えるため、先行きをしっていると素直に楽しみにくい。いずれにせよ、史実その通りだと、現在の価値観だとあまり救いがないキャラクターやストーリーにならざるを得ないところ、いかに楽しめるように脚色していくかという話になるため、そのあたりを意識しながら楽しみたいと思ってます。

蛇足 一方、父親のヨーク公とヘンリー6世の対立のほうは史実を知っているとめちゃくちゃ面白い。

プランタジネット朝エドワード3世→リチャード2世
ランカスター朝ヘンリー4世ーヘンリー5世ーヘンリー6世
(前哨戦)ヨーク公リチャード・プランタジネットが一時的に勝利)
(ゆりもどし)ヘンリー6世
ヨーク朝エドワード4世
(ゆりもどし)ヘンリー6世
三度目の正直エドワード4世ーエドワード5世ーリチャード3世
リチャード三世敗北ヘンリー7世(テューダー朝)

「お前らなにやってんだあほか」っていいたくなりますよね。本当にこの時代のイギリスはばかげたことを繰り返してたわけです。にも関わらず、マンガではヘンリー6世がなんかいい人みたいに描かれているので「なぜ彼とヘンリー6世がこれほどまでに争っていたのか」がわかりにくい。ヘンリ6世については、百年戦争中のシャルル6世やリチャード2世のことを知らないと、なに考えてたのかよくわかりにくい。

フランスの魔女~ヘンリー6世第1幕 - ニコニコ動画

このあたりふまえつつ読むとより面白くなります。

*1:実際はそこはまったく関係なくて、私が問題にしてたのは「理屈的におかしいことを言ってるのに、自分たちを正義と信じてそれをごり押しする行為」であり、そういうことをしてる人たちがジェンダーの話題を扱っていたのはこちらとしては重要度低い話でした

梅木雄平さんと田端信太郎が喧嘩っぽいじゃれ合いをしてた

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時間無駄にしたのが悔しいから一応記事アップロードするけど、みなさんは読まなくていいです


前日に仲良くしてたと思ったら



数日後には仲違いを思わせる発言

このあたりから梅木さんキレ気味、お構いなしにいじりまくる田端さん

田端さんいわく「北条かや化」していく梅木さん




ここまではふたりの会話だから好きにしたらいいんだけど、このあとみんなで寄ってたかって梅木さんをボッコボコにしてて地獄みがある

はてなブックマークって、一人ひとりがクソザコナメクジだからあんまり問題にならないけど、実際にはやってることあんまり変わらない気はする。特にジェンダーとか政治関係の話題のはてなブックマークは本当にひどいなあと、外側で似たようなことをしてる人達を見て改めて確認したのだった。

軽い気持ちでけんすうさんの発言の前置きにと思ってただけなのになんでこんな地獄みたいな会話になっているんだ。ああ、こんなことに興味持つんじゃなかった。私が馬鹿だった。些細な表現で一生懸命闘ってるはてなの底辺ゾウリムシである私からすると、なんとも自由すぎる世界だと思った。あまり羨ましくはないけれど。。。「ロールモデル」になるエリートとかセレブリティみたいな存在が日本には不在なんだなって改めて思った。皮肉なことにそういうのを提供しようとしたのがあの百田尚樹の小説とかだったりするのでさらに地獄みがある。 

お口直しにけんすうさんの立場からの意見も紹介


今ソフトバンクiphoneユーザーなんだけど、MVNOでiphone使おうと思ったらどういうルートが一番いいのかわからない

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情弱とかバカとかいくらでも罵ってくれてもいいので誰か助けて下さい。。。


私は今ソフトバンクでiphone6sを契約してるのですが、そろそろ2年縛りが切れるころなので1週間ほど前に説明を聞きに行ったんですよ。そしたらまさにこの記事で書いてあるような話をされて、4年縛りをやたらとおすすめされました。

2年縛りをやめさせたら4年縛りが生まれる携帯キャリア業界の不思議(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

私はiphone使い慣れてるので使い続けたいなと思ってなんとなく今回も継続しようかなと思ってたんですが
さすがになんかもう嫌気がさしてきて、今更ながら格安SIMに変えようと思いはじめました。


とりあえず手順はなんとなく…分かったような気はする

ソフトバンクから格安SIMにMNP(乗り換える)ための手順を解説 - モバレコ
とりあえず値段だけ見たらbiglobeのところが安そうだなと思ったものの、近くに店舗がない。。。
インターネットからも手続きできるみたいだけどなんか怖い。。。

調べたら失敗談みたいなのも出てくるしちょっとビビってる。

しかし私は格安SIMiphoneが使いたいんや

iPhoneで格安SIMを使うための完全ガイド:格安SIM比較サイト

そしたらこんなことが書いてある

ソフトバンクiPhoneau以上に厄介です。ソフトバンクiPhone(iPhone 5 / 5c / 5s / 6 / 6 plus)は原則格安SIMには対応していません。“原則”と書きましたが、ロック解除アダプタ(R-SIM)や脱獄等で使える場合があります。
いろんな不具合があるので、かなり高い可能性でろくでもないことが起きます。もしSIMロックを解除できないソフトバンクiPhoneを持っている場合は、ヤフオク等でドコモのiPhoneを買って、持っていたiPhoneヤフオクで売り払うのが一番まともに使えます。

ソフトバンクiphoneユーザーの私涙目



iphoneを使うのをあきらめるべきか、新しい端末を買って、今の端末売ってやり直すかで今止まってる。


今のところ自分が考えてるのは、自分でSIMフリーiphone端末を買って、ドコモ系の格安SIMを使うなんだけどこれであってる?


一通り読んだけど特に問題なさそうだから、自分でiphone端末を買って、そこそこ容量のおおきい格安SIMプランを申し込みたいと思ってる。


ドコモ系とau系とソフトバンク系の格安SIMと違いと使えるスマホ
このページでは

SIMフリーiPhoneはドコモのiPhoneよりも1.5倍くらい高くなります。SIMフリーとドコモのiPhoneの実質的な違いは海外で使えるかどうかです。海外でiPhoneを使いたい場合はSIMフリーiPhone、それ以外の人はドコモのiPhoneのほうが安いのでおすすめです。(SIMロックを解除したドコモのiPhoneなら海外でも使えます)

って書いてあるから、Apple Storeか、AmazonヤフオクSIMフリーiphone端末を買って、格安SIMの店舗に申し込みすればいいんだよね?あってるよね?



とりあえず焦りすぎると間違えそうだから、今日はここまでにしてまた明日調べます……
親切な人いたらいろいろ教えていただけるととてもうれしいです。 もう店員のいうことが信用できなくなっててあかん。

「ヒナまつり」の面白さってどのあたりにあるのだろうか

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評価★★(個人的評価★★★★)
ケンカ売ってるように思われるかもしれないけど本当にこのマンガ何が面白いの?ってのは今だに謎だ。面白さがよくわからないので最新刊まで全部読んでいる。49話の「シングルファザーの弁当ブログ」の話は、新田の哀れすぎる姿に不謹慎だと思うけれど爆笑してしまった。*1

しかしいまだにこの作品の何が面白いのか、はよくわからない。よくわからないなりにこの作品について語ってみると、とにかく「徹底的にナンセンスを貫き」「延々とぼたんの掛け違えを描く」作品だとは思う。

面白さはよくわからないが、こういう「全然かみあってないけど、登場人物にいい人たちが多いから世界がなんとなくいい方向にまわっていく」ってお話は「いいひと。」のころから私の大好きな作品類型だ。

*2

意外と使い道が少ないサイコキネシス能力

まず主人公のヒナである。その気になれば簡単に人の首をねじきれるような出力と、精密な操作が可能を併せ持つ、超高性能なサイコキネシス能力を持っているのだが、そういう能力はまったくといってよいほど使わない。使うとしても「カンニング」とか「家事の手抜き」みたいな使い方しかしない。完全に宝の持ち腐れである。「サイコスタッフ」の梅子ちゃんが見たらブチぎれるだろう。*3

他の超能力者たちも、なぜか超能力をまったく使わず、地道な努力によって生きる場所を獲得しようとする。*4。みんな生き方がむちゃくちゃ地味である。
とにかく、能力者たちは折角の強い力をあまり有効に活用しようとはしていない。

超能力者の影響でひどい目にあいつつも人生謳歌してる組

次にヤクザである新田という人物だ。
もやたらと家庭的で几帳面な人間として振る舞い、偽装してまで周囲の住人といざこざを起こさないように気をつかっている。一方で、本人はケンカが弱いのに、なぜか超武闘派として認識され、かずかずの荒事に巻き込まれる。本人の優れた部分は、どうでもいい子供の世話などばかりが描かれほとんど作中では描かれない一方で、本人が苦手な部分ではやたらと評価されてしまうというギャグ展開。その演出に、さっきの超能力者たちが絡んでいる。 つまり「能力者たちが存在する」ことが世界にもたらす歪みは、新田という一人の人物の家計や人生がめちゃくちゃになるだけで吸収される構造になっている。アニメ第一話で新田がつぶやいている「俺って人知れず世界の平穏を守っているのかも」というのは、実は結構真実だったりする。

あ、もう一人人生ゆがんだキャラいるね。「普通の中学生」である三嶋瞳というキャラクターがいる。この人物はたまたまヒナと同級生であったことから接点を持ち、巻き込まれるような形で中学生なのにバーテンダーとして働くようになり、これをきっかけに能力を開花させ、「敏腕会社経営者」になってしまう。もっとも、瞳に関しては最初のきっかけ以外はほとんど本人の才覚であるが。この作品内では「超能力」よりも、彼女のセンスや学習能力などのほうがはるかに強力な存在として描かれている。

このヒナたち超能力者の存在によって人生が歪んだ二人が、ヒナに対してやたら辛らつなことをいったり、とある会社のコンペで対峙し、お互いに敬意を示しあうなど通じ合う姿は見ていて涙が出る。

超能力者たちという超常の存在が世界をゆがめるが、周りの人間がそのゆがみを吸収して世界を保つ物語としてみると面白いかもしれない(が今のところそういう作品ではない)

こういう志向を持つ作品に「アリスと蔵六」や「リクリエイターズ」という作品がある。「fate stay/night」も本来はそういう物語である。 これらの作品では、超能力を持つキャラクターたちは己の存在が世界を揺さぶり、ゆがめる存在であることを自覚しつつ目的のために行動する。

一方「ヒナまつり」は能力の使用を抑制したりしない。ヒナは特に目的を持たないし、他の超能力者たちは生活の糧を得るだけで必死でそういうことを考える余裕がない。ヒナは結構いい加減に使用する。ただ自分や身内のためにしか使わないが、自分のためだけに使うとなると、自分のためだけに能力を使うとなると大して使い道がない、ということだろうか。だからせいぜい新田がひどい目にあったり、学校で時々事件が起きる程度で収まっている。

13巻あたりからそういう要素がちょっと出てきたけど、こっちをまじめにやってもたぶんそれほど面白くはないだろう。




うん、やはりこうやって整理してみても何が面白いのか良くわからないな。

とにかく「ヒナまつり」はやることなすこと全てが「ナンセンス」なのである。

この作品にはツッコミ役が極端に不足しており、みんながみんながみんな徹底的にボケ倒す。あえていえば新田や三嶋瞳は多少突っ込みを入れることはあるが、彼や彼女もおかしいので、もはや読者でいる私もツッコミどころが多すぎてそのうち考えるのをやめてしまう。読み続けているうちに頭の中に「これでいいのだ」とバカボンのお父さんの声が聞こえてくるのである。これでいいのだ。

この状態になってしまうともう何もわからなくなる。

ただひとつわかることは、アンズはめちゃくちゃかわいいということだけです




ヒナまつりを読んだことがあるあなた。

どうかこの作品の面白さを私に教えてください。

それだけが、私の望みです……

*1:これたぶん新田じゃなくて母親だったら笑い事ではすまないんだろうな

*2:※「いいひと。」は私の中ではオールタイムでベスト3位のマンガ。このブログ読んでくださってる人なら絶対に好きだと思うので、未読の人がいたら絶対に読んでほしい。このマンガ就職活動のときに中古本で読んだのだけれど、この作品に出会ってなかったらたぶん私就職活動で挫折してたと思う。今でも自分の仕事観はこの作品に影響うけてるところある。

*3:最新刊ではヒナが変な知恵をつけてイリュージョンでこっそり楽して大金を稼いでいたりするが、それにしたって能力のことを考えたら全然たいしたことがない

*4:マオは超能力使っているが、これも使い方としては非効率だし、どちらかというとマオ自身が美人であることのほうがよほど重要である

「Find!アクティブラーナー」にて無料動画公開中

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ウェブで授業研究 Find!アクティブラーナー
他校の「アクティブラーニング」の光景が動画で見れるサイトですが、4月中は30くらいの動画が無料で見れるらしいのでご紹介しておきます。

今後、時々こういう教育関係のコンテンツで面白いのがあれば紹介させていただくかもしれないので「学校教育」タグ作りました。


(以下自分語りのため興味のないかたはそっ閉じお願いします)

なんでいきなり教育ネタ?と唐突に思われる方多いと思うので、学校教育に関して私と何の関係があるのかちょっとだけ自分語り。

実は私は以前高等学校で教師をしてました。学校とそりが合わなかったことや体調不良のため退職し、それからは直接関わってるわけではないのですが、学校教育とか授業のありかたについてはいまだに中途半端に興味があったりします。ベネッセが運営する情報サイトや、株式会社イードが運営する「リセマム」を読んだり、メールマガジンを読んだり、今でも教師を続けていたり、教育業界に勤めている人たちから話を聞いたりと、だらだら情報摂取だけは続けています。
受験や進路・進学情報の教育ニュースは「リセマム」



そんなわけで、現場から遠ざかって久しく、ぬるーく情報を眺めてるだけの私の勝手な印象論ですが。


最近は保護者の間では「教育の低コスト化」「自分の子供にあったレベルの教育」の両立を求める声が強いです。つまり効率重視ですね。

これに対しては既存の塾形式では対応しきれないということでカーンアカデミーや、ベネッセ、スマイルナビ、Z会、チエル、すらら、DeNAなどに代表される「反転学習プログラム派」と、東進やスタディサプリ、ウイングネット、AOIネット等に代表される「動画コンテンツ&学習支援派」が盛り上がってきています。特に後者は上場している教育業界の会社なら一通りどこも手をつけている感じですね。
一方の文科省は新学力観を打ち出し、「アクティブラーニング」や「表現力・記述力の養成」「英語4技能への対応」など、非常に手間がかかる教育を学校に求めてきています。



学校は、保護者から「効率」を求められ、国は「非効率な手厚い教育」を求められ、その間で板ばさみになり、身動きが取れなくなっている、というのが現状のように思います。
ブチャラティの「どっちもやらなきゃいけねーところがつらいところだぜ」ってせりふが頭をよぎりますが、実際のところリソース的に無理なため、学校教育と家庭教育・外部教育の協力がもとめられてるわけですが、厳しいなぁという印象です。


そもそも現場はそれどころではないというのが本音でしょう。生徒の教科指導だけでなくいじめ対応部活対応、なにか問題が起きるたびに事務報告は多く、授業準備にまともに時間がかけられないというお話は聞いたことがあると思います。 いろいろ問題が指摘されているTOSSについて、この取り組みを手放しでほめることは無理だけど、私はこういうのにすがりたくなる教師の気持ちもすごいわかると思ってます。時間ないし、学校もフォローしてくれないもんね。

当然講師の自己効力感は高くないことが多く、生徒に対するフォローも時間をかけているわりには十分にできていません。(下のPDFの13Pを参照してください)

https://www.nier.go.jp/06_jigyou/symposium/i_sympo26/pdf/Report_h26.pdf

教員の多忙 授業準備できず(内田良) - 個人 - Yahoo!ニュース

週刊東洋経済 2017年9月16日号 | 東洋経済

生徒へのフォローの部分だけに特化すれば、効率を上昇させるためにCLASSIやEDOMODOなどを導入している学校も多いですが、まだまだ導入校は限られているし、その他の報告系の事務作業は効率化がほとんど行われていないのが現状といえます。ようやく部活指導に関しては外部委託が可能になりそうですがまだまだ課題だらけです。

とにかく「きもくて金がないおっさん」ではないですが、「金がない地方の公立学校」やら「低偏差値や低入学者数で金がない私立」とかは本当に悲惨です。そこそこ進学率も良い私立(たとえば関西で毎年東大10名、京大も20名以上合格する某K高等学校)でも、ブラックがひどく退職者が相次ぎ穴ぼこになっており、元予備校教師で教師資格を持ってる派遣者で穴埋めをしているというのが現状です。思ってる以上にボロボロなんですよね学校教育。


ただ、そういう中で、面白い教育をしている高等学校や企業も増えてきており、そのあたり、もっとみんなに知ってもらいたいなぁという気持ちはあります。自分はやめてしまったからそう思うのかもしれませんけど、学校の先生ってめっちゃくちゃがんばってる(とことんがんばらないで若手の足を引っ張る癌みたいな人もいるけどね!)ので、みんなその点をもっと知ってもらいたいなと。



とりあえずそんなところです。 いうまでもないけど、アフィとかはどうでもいいし面倒くさいんで考えてません。

セクハラと「男ばかりの職場」について

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※「薔薇王の葬列」はまだ読み終わらないのでもうちょっと待って・・・。

財務省事務次官のセクハラについていろいろ話が盛り上がってるようで。私はこの事件、かなり記者側の行動に疑念があるので判断は保留してます。(もちろん、名乗り出ろというお話ではないですが)んで、そういう事件の真実みたいな話はまぁとりあえずおいといて。


私がこの事件であっと思ったことがあって。それは何かというと
私の前の職場の飲み会ってこの「事務次官の発言とされる発言」に近い発言やってる人結構いたな、ということです。

とある会社の旧態依然(オールドファッション)

私の前の職場は、平均年齢が高く、新入社員や女性退職者が相次ぎまくる職場でした。つまりおっさんだらけってことです。


給料はそこそこ高く、ブランドイメージも良い会社*1であったため、常に新入社員・女性社員の流入はありました。にも関わらずおっさんしか残らない職場になってしまった。


なぜかというと、実態が本当に古臭い会社だからです。まず顧客からのパワハラがひどい。無理難題をいわれ、不必要に深夜残業などを強いられたりすることもたびたびありました。それだけならまだしも、社内でも年功序列パワハラやセクハラがひどく、そういう旧態依然とした風土が非常に強い会社であり、耐え切れずやめてしまう人が後を立ちませんでした。実際、顧客のパワハラに耐えられないとつとまらないような仕事であったことから、先輩方も教育のつもりでそういうパワハラ的な行為を行っていたところがあり、そういうパワハラを前提としたコミュニケーションができるかどうかが社内での評価ポイントになっていたところがあります。

数年前からは改善の動きが進み、予算管理(案件ごとに原価率などをチェックして認可を出す)をしていた部長がパワハラで地方支社に追放の後翌年退職になったり、そういったパワハラに否定的でありながら成果を挙げて課長に昇進した人(これが以前お話した、オタクでありながら周りにそれをキャラとして認知させ認められてる人。本当に優秀な人でした)が出てきて、少しずつ改善は進んでいましたが、それでも地方出張や社員会などでは相変わらずパワハラセクハラが横行していました。

40過ぎの課長が、入社1年目の女性に対し飲み会の席で自分のひざの上に座るよう指示し、後ろから抱きついて擬似セックスの体勢になり、それを部下に写真をとらせるみたいな事例もあったそうです。(私は現場にいなかったので伝聞ですが)。若い女の子におっさんが「好きだ好きだ」「抱きたい」みたいに冗談交じりでいう光景は何度も見ました。その女性は自分からも下ネタをいうタイプで、そういうのが全然平気な風に振舞っていたのでこちらもとめることはありませんでしたが本心はどうか知りません。女性でもそういうのが平気とかむしろ好きって人がいるので、そのあたりの線引きはとても難しいと思う。

いい子ぶりたいわけではなく、私は紛れもなくおっさんだけどそういう下ネタで周りと盛り上がるというのが昔から苦手であり、たとえ女の人側がノリノリであったとしてもそういうノリについていけないタイプです。女性差別とかそういう文脈抜きにして単純に好みの問題としてそういうのが苦手なので、こういう空気は本当に苦痛でした。 *2





というか、会社の飲み会離れとか言いますけど、単純にくっそつまらないんだよね。職場の誰がイケてるよねとか、どこそこの女の人が美人だったとか、どの女性俳優やらAV女優の誰が好きとか、どこそこのドラマが面白かったとか。最近奥さんとのセックスはどうとか。エトセトラエトセトラ。

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心のそこからどーーーーーーーーーーーーでもいいです。ひたすらに苦痛。いかに自分が興味のない話題を興味深そうに聞けるかという演技力とかノリのよさを問われる場としか思えない。私が自閉症よりの発達障害だからなのかどうかわからないけど、そもそも職場が一緒というだけの人間にそこまで興味もてないです。いや、ほんとにこういう飲み会やってる人に聞きたいんだけど、そういう話面白いの?興味があるの?面白いと思ってるからこういう話するの? それとも、こういう話が安パイでこういう話をしなければいけないと思ってるからそういう話してるの? どっちなの?それでいて、こういう会話が9割くらいの場で、残り1割くらいは、普段の職場で言わないような仕事の話をするよね。 だからやむなく出席せざるを得ないというね。

私は日本の労働生産性の話については否定的だけど、前の会社の飲み会に関してだけは、もうほんとに「負の生産性すごい高いな!」っていいたい。こういう飲み会を楽しんでいる人と、情報共有だけを目的として毎週2時間くらいかけてやる会議で誰も寝ないっていうことの二つだけは、本当に謎だ。*3



「男ばかり群れるとろくなことにならない」(もちろん女ばかりが群れても違った形で問題はあると思う)

というわけで、長々と語ってしまいましたが、要するに世間一般ではこういう光景は結構今でもいろんなところで当たり前のように行われているんだろうなと思っています。

で、私の経験した職場の場合は「おっさんばっかり」だったことがかなりその原因だと思ってます。

要するに、最初はみんなおかしいなとおもうことでも、そういう人種ばかりがそろってると、だんだん麻痺していってそれが当たり前になる。

んで、特に「おっさんばっかり」はいけないのかなと思います。




これについて、マンガからこんな言葉を引用してみる。

「警察署」という、私の前職場以上に男臭が強いと思われる職場で、自分の存在意義に悩む女性に対して主人公が言った言葉です。

僕は常々、人間が三種類いたらいいなぁと思ってて。
男と女ともう一つ。別の種類が。
中性的とかそういう意味じゃなくて。
全く違う思考回路の別の種族が同じ配分でいたらなぁって


あの、僕は、偏見の塊で。
だいぶ無茶なこと言いますが。
おじさんたちって、特に権力サイドにいる人たちって。
徒党を組んで悪事を働くんですよ。


悪事とまではいかなくても。
都合の悪いことを隠蔽したり、
こっそり談合したり、汚いお金を動かしたり。


でもそこに。女の人が一人混ざってると。
おじさんたちはやりにくいんですよ。(恋人同士は違う)
悪事に加担してくれないから、鉄の結束が乱れるから。


でも女の人は、群れで立ち上がったりしない。
どれだけ虐げられても、手を取り合って集団で戦ったりしない。
だから、個人だとおじさんたちに取り込まれたり脅されたり排除されてしまう。
だから、もう一種類いたらいいなぁって。おじさんたちが不正をしづらいように見張れる存在が。



あなたがここにいる意味ってそれじゃないですか?おじさんたちを、見張る位置。
男のロマン至上主義の人たちに混ざれないって困ってるでしょうけれど。別に至上でもなんでもないんで。
あなたは違う生き物だから、違う生き物でいてください。」



「いやいや、俺だってね。不正には厳しいよ」

「池本(♂)さんはだめです。
 あなたは、お前は青臭いガキだとか、感情論はやめろとか、清濁併せのんでこそ一人前の男だとか言われたら乗せられちゃうでしょ?
 彼女はそうじゃないんで。」

まさしくそういうことを言ってる記事がこちら。

 もちろんスキャンダルとは無縁な人がトップに来てくれれば、それは安定するでしょう。でもまあ、俗にいう「人間としての魅力」って、ある種のヤバい部分も持ち合わせる清濁併せ呑む系の人たち特有の匂いもあるし、暴言吐いてみたり、剛腕であったり、何か人を強烈に惹きつける何かを持ちつつ、凄く敵が多いとか、スケールの大きさや懐の広さなんてのをもっていたりもする。

http://bunshun.jp/articles/-/7094

確かにブコメ見ると、何人か池本さんみたいに流されてる人居ますね(笑)



もちろん、これはおっさんだけの問題じゃなく、

女性の皆さんが群れて内向きにこもってたらだいぶあれなことになるなというのが可視化されてきているのが現状だと思います。

よーするに「男はこういうもんだ」とか「女はこうなんだ」「親ってのはこうだ」「母ってのはこうだ」「相撲ってのはこうだ」みたいにふわっとした理由で物事を正当化し始めるとろくでもないなってことです。個人でそう思うのは好きにしたらいいですが、それを他者に対しても振りかざしはじめるともうゴミのにおいがしますね。



ジェンダーの問題って、LGBTとか女性差別の問題ばっかり取りざたされますけど、そもそも男であっても「男らしさ」になじめなかったり、女であっても「女らしさ」のステレオタイプの押し付けに抵抗を感じる人たちのための話だったと思うんですよ。なんか今って、そういう人たちの多様性をまったく認めなくて、極論で二極化してる頭のおかしい人ばっかりがお互いに石を投げ合ってる状態じゃないですか。なのに、そうやってどちらにも属さずに自分たちの違和感について考えてる人たちを、両陣営の人たちが「自称中立」とかいって馬鹿にするのをよく見かけました。自分たちに味方しない人間は全部敵に見えるんでしょうかね。そういう態度で、仲間以外から支持されると思ってるなら頭悪すぎると思うんですけど。仲間しか見えてない人には世の中動かすの難しいと思うんだよね。




男と女の対立ってイメージで凝り固まってる人たちから距離をとって、どちらでもない人たちが増えていけばなぁと思う

正直このマンガの表現、いってることがあいまいすぎてよくわかんないです。

ただ、私はフェミニズムも、アンチフェミニズムもまったくしっくりこなくて、それよりはずいぶんふんわりしてるけど受け入れやすいかなって思う。

とりあえず、マルクス主義フェミニズムさんの言うような「男と女の権力闘争構造でどっちかに属さなければいけない」みたいな話にはついていけない。

そういう極論を好む人たちは、どう正義を主張されようとも違和感しか感じない。

tyoshiki.hatenadiary.com

私は私なりに、しっくりくる考え方を模索していきたいなと思います。

多様性についての話をしてるんだから、二分法なんて論外で、三国志とか春秋時代みたいなモデルで考えてみるのも面白いかもね。今みたいに、男女対立があってLGBTのようなマイノリティの人たちを同じ立場ではなく一段下の立場において、差別だのなんだのいってそうな人たちのモデルには乗っかれませんわ。

*1:たぶんみなさんもCMで見られたことがあると思います。倒産したら実名挙げてざまあっていってやりたいけど難しそうなんだよなぁ

*2:「男はみんなこういうのが好き」みたいに雑なくくりをしてくるマルクスさんみたいな糞が居ますけど、これはこれで、既に苦痛を感じている上にさらに勝手に責任を問うてくるという意味でセカンドレイプみたいなもんだと思うのでほんとにやめてほしい。なにが「ナットオールメン」スローガンじゃふざけんなよマジで。思い出しただけで腹立つわ

*3:会議については、若いころは本当によくうとうとして怒られまくっていたが、議事録のフォーマットを提案したことによってだいぶ楽になった

気軽に「これもme tooしてほしい」ってコメントするのはちょっと、、、

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増田に書いたほうがいいようなただの愚痴ですが。

これとか
f:id:tyoshiki:20180420004121p:plain
これとか
f:id:tyoshiki:20180420004036p:plain

最近こう言う発言増えたなあと

いや、善意で言ってるんだとは思うんだけど。わたし、この人たちに対してすごいイラッとするんですが。地震が起こった時に千羽鶴おりましょうって呼びかける人並みに私はイラッとしてしまうんですが。

個人的にはこういう発言、ナイワーって思ってしまう。感覚的なものだから伝わらないこと前提で語るけど。

そもそも、Metooって、他人に要求するもんなん?

他人につらいプライバシーの開示を求めるあなたはそれ要求するなら代わりにその人にして何をするの?

第1はあちゅうさんの時に散々問題が指摘されてたと思うけど、そういうのすっかり忘れちゃうタイプなの?

とかそういうツッコミが浮かびます。

今他人にme too要求するのは、今の環境だとほとんど当事者にヤクザの鉄砲玉とか自爆テロを強要するに近いもんだと思うんだよね、、、

現状、どうあっても告発者は守られない。

真偽を間接的に確認したり保証できる仕組みや機構がないから、当然疑われるし、告発の信頼性が告発者本人の信頼性に依存してしまう。だから中世の王族がやらかしてたというおぞましい儀式のように、告発者本人の身の潔白を過剰なまでに要求されることになる。

残念なことに今の状況ならそうならざるをえない。一方的な告発はそれはそれで危険だし法の秩序を踏みにじるし、男社会の反発みたいなものもあるだろうから。

そういう告発について、Buzzfeedではなく、弁護士やら国の機関やら、なんらかの専門資格を持つ人がチーム組んで告発者を守りながら発言に信頼性を持たせ、その人たちの保証したものは信じるものとする、みたいなことができないと、今後もなんらか告発を行うごとに、必ず当事者が槍玉に挙げられることになる。


これは道徳的な問題ではなく、仕組みの欠陥の話だ。今の状態でいくら一番大事な事項とは言え告発者の保護優先しすぎるとそれはそれで具合が悪く、つまりいくら綺麗事言ってもどうにもならない。セクハラに関して、第一に被害者保護というのは言葉で言うのは簡単だけど、それと告発に検証・実効性を持たせることの両立は難しい。戸籍制度がしっかりしすぎている日本では、証人保護プログラムのようなものを運用することが難しい。

これは私の意見ではなく弁護士ドットコムの見解でもあります。
https://www.bengo4.com/c_1018/c_1900/c_1135/b_291270/


いままでは告発者保護の観点で見てたけど、さらに実効性の面で見ても微妙だ。

海外のmetooやTime is out運動にしても、身元が確かで逃げ隠れできない芸能人の人たちが告発を行なっていたステージと、その後と不特定多数のほぼ匿名一般人による告発では全く趣が違っていた。

サザエBotやら某演出家の件のように複数の証言が集まるような事例には効果的だが、詩織さんのような個別案件の救済には効果が疑問視される。

元女子高生社長の告発騒ぎなど、弊害のほうが大きくなりがちで、これも構造上の問題がある。



さらに、こう言った告発については現状では必ずクソリプがやってくる。
http://papapico.hatenablog.com/entry/2018/04/19/190120

f:id:tyoshiki:20180420011129p:plainf:id:tyoshiki:20180420011115p:plainf:id:tyoshiki:20180420011102p:plain

本人の名誉のために発言者伏せるけど、これ真顔で言ってるからね。多分明日あたりにこの件についてドヤ顔で記事書きかねないほどに。
こういうこと言う人が結構多いのは、、、これは道徳的な問題だ。



そんなわけで。

こう言う状況を踏まえた上で、気軽に他人に向かって「この件metooしてほしいわ」って言うのがどう言うことなのか考えてみて、それでも言いたいなら自分の責任で言えばいいけど、そこまで考えて発言してるのかなと。

はてブは独り言という建前はあると思うけど、いまってはてなはスター次第で人気が分かれるじゃん。こういうコメントにスター連打してる人いるでしょ?

私は、そういうのなんかやだなって思う。

こういうコメントする善意の人が、同じく善意のアホを巻き込んで地獄への道を舗装して、善意で当事者にそこを歩くことを強制してるように感じる。


どうせ自分では何もしないんだから、「お気の毒ですね」とかしか言えることないのかもしれない。それが嫌なら、問題解決のための行動が求められそう。

しかし、こんな風に書いてる私も、私ははてブ使うときは自分の無為や無力さを忘れようとして強い言葉や変な理想論語だたりすることがある。それについて特に何も行動しないけど正義っぽいこと言ってみたりとかもすごいあるあるだ、、、他人からこいつウゼーとかはめっちゃ思われてそう。他人のことよりまず我が身って考えたら気をつけないとなー。ってこのブログ自体が長文のはてブみたいなもんだから手遅れか、、、

シェイクスピア「リチャード三世」が原作の「薔薇王の葬列」について見どころを3点ほど紹介します

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この身体に希望を持てるものがあるとすれば、この血だけだ。
王家の血が、この身体の罪を覆い隠す。
神にさえ罰せられないほどの権力だ。

この世界は地獄だ この頭に黄金の冠を戴くまでは

作品評価★★(個人的評価★★★★)

「リチャード三世」といえばシェイクスピアの戯曲の中で、四大戯曲以外では「冬物語」「夏の夜の夢」などと並んで上位に入る有名な作品。実際に題材として一級品だと思うのだけれど、日本の場合は世界史でこのあたりきっちり習わない*1ため、馴染みが薄いという人もいると思う。歴史を知らなくても楽しめないことはないけど、歴史を知ってるほうが絶対に楽しいです。「エドワード三世」あたりから続く、フランスイギリス王家の複雑な血筋のお話は、一度知ってしまうと「ガンダム」なみにやみつきになれる魅力があると思うので是非みんなもハマるといいよ。

簡単に言うと「リチャード三世」は「百年戦争」の後に続いた「薔薇戦争」におけるヨーク朝最後の国王です。シェイクスピア史劇に置いては

①「奇形」故に人から疎んじられ
②それゆえに平和や人の幸せを憎み
③王位簒奪を試みて多くの人を殺した悪魔のような極悪人

として描かれています。
ただ、実際はシェイクスピアの創作であり、彼の名誉回復を目指す「リカーディアン」というファンがいる人物でもあります。

悪王リチャード三世の素顔

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と、作品背景を説明していくとキリがない*2ので、とりあえずこのあたりの歴史をささっと見るか、シェイクスピアの史劇のあらすじを一度見て欲しい。




ここからはシェイクスピア「リチャード三世」を観たことが有るか、薔薇戦争について簡単に歴史をご存知の方むけのお話します。
というわけで、シェイクスピア史劇を見たことがある人を前提にして注目ポイントを3点紹介します。

見どころ1 最初の関門 シェイクスピア史劇の冒頭(ヘンリー6世殺害のシーン)をどうクリアするか。(7巻が1つ目のクライマックス)

「王家に害をもたらす人間は、誰であろうと排除するだけだ。
 すでにこの世界で、最も愛した人間も殺した」 (9巻)

シェイクスピアの戯曲「リチャード3世」の冒頭のシーンはリチャードが属するヨーク家が、敵陣営であるランカスター家に勝利しヘンリー6世一家を捕らえたところからスタートします。このシーンにおけるリチャードの演技で作品の8割くらいが決まってしまう、と言われます。

「薔薇王の葬列」はこのシーンを最大限効果的に演出するため、
「リチャード三世」の前作品である「ヘンリー6世(三部作)」からスタートしています。

これによって、

①リチャード(両性具有として描かれています)とヘンリー(絵では年が近く見えるけど実際はリチャードより30歳年上です)が
②お互いの正体を知らずに友達のような恋人のような関係を時間を書けて築き上げ(マンガだとわかりにくいかもしれないけど、リチャードの父が2巻で殺されてからヘンリー6世が最終的に敗れるまで10年経ってます
③そして、極限までお互いの気持を高めあった後で、不倶戴天の的であることを知ってしまう。

という下積みをしていくわけですね。(ついでにいうと、ヘンリー6世の息子「エドワード」と、その妻である「アン・ネヴィル」とのフラグも積みまくってる)

うん、どこかで見たこと有るよねこの展開。そう「BASARA」の朱里と更紗ちゃんだ。

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※★★★★★のマスターピース級。読んでないならいますぐ読みましょうレベルです。

まぁこういう展開に成るのはもう2巻くらいから読んでる人なら誰でもわかるでしょう。



しかし大事なのはこの後です。 リチャードは、シェイクスピアの史劇であれば

「①まずヘンリー6世の息子であるエドワードを殺し
 ②その後ヘンリー6世も殺し
 ③さらにアン・ネヴィルをたぶらかして自分の妻にする」
という展開をこなさなければいけません。

しかし、この「薔薇王の葬列」という作品におけるリチャードは女性の側面を持っておりヘンリー6世を愛しちゃってる*3わけです。エドワードのことも憎からず思ってなかったし、アン・ネヴィルの存在には恋ではないにせよ親愛の情を持っていた。


さて、どうやってこれをクリアする?


ここがまず最初にして最大の見せ場。


2巻の父親の死でもリチャードの魂は大きく傷つき、闇に飲まれてしまいますが、さらに愛し、受け入れてほしいと望んだヘンリー6世の扱いに寄ってはリチャードの魂は……。ここで、シェイクスピア作品とは違った独自のリチャードを描けるかで、作品の真価が問われるというわけです。



さて、評価は……

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見どころ2  エドワード5世(ロンドン塔の王子)の行く末

正直、ここまでは結構作者の独自色が強く出ていたと私は思います。
しかしせっかくここまで大きく差異化を果たしたのに7巻以降はいまのところシェイクスピア史劇をなぞるような展開であんまり面白くなってません。

ジョージは……多分シェイクスピア史劇と同じような殺され方だったしね。

今は溜めの段階だからいいとして、次に作者の独自色が問われるところはやはり「ロンドン塔の王子」でしょうか。


悲惨なこの時代に置いても、圧倒的に可哀想なのがこの二人。

イギリスでは、エドワード三世の国王集権以降、幼い王が即位した後に政治がgdgdになり、国王が廃位されるということが何回か続いていましたが、このエドワード5世のときにも同じことが起きました。王子二人は幽閉された後そのまま二度と歴史の表舞台に顔をだすことはありませんでした。

史実でもどうなったかわからないこの二人。

「薔薇王の葬列」作品中でも確実に殺されるでしょうが、誰がどのようにして殺すのか。

ここも非常に重要。


見どころ3  妻「アン・ネヴィル」とその息子の最期

バッキンガム公ヘンリー・スタッフォード(リチャード三世よりもさらに年下)の最後も多分シェイクスピア史劇とそんなに変わらないだろう。
ただし、彼がリチャードの身体の秘密を探ろうとする展開はなかなか熱い。 ケイツビーの純愛も捨てがたい。

しかし、この作品はあくまで悲劇であり、その中でも「アン・ネヴィル」の死をどう描くのかは気になる所。

英国王室史話〈上〉 (中公文庫)

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この本メッチャクチャ面白かったのでオススメ。

おまけ 「男たちの戦いの裏で戦う女性たち」の強さが最大の見所かも?

男の肋骨から作られた女が、人を宿し生むことができるのは何故だと思う?男から、自分の運命を取り戻すためよ (マーガレット・オブ・アンジュー)

もちろん見どころは他にもたくさんあります。
この時代、史実でも「男どもはどいつもこいつも問題だらけなのに対して、女性(母親)がめちゃくちゃ強い」のです。


・リチャードの母セシリー・ネヴィル(ブルゴーニュ公とヨーク派を結び、ヨーク家に勝利をもたらすなど功績大)
・ヘンリー6世の妻 マーガレット・オブ・アンジュー(フランス貴族からイギリスお受けに嫁ぎ、夫に変わり国を支えようとした女傑)
・この時代の混乱の元 エリザベス・ウッドヴィル(彼女の娘がヘンリー7世の王妃であり今のイギリス王家の祖先。つまり完全な勝ち組)
・最終的勝者。ヘンリー7世の母 マーガレット・ボーフォード(彼女の執念がリチャード3世を倒す)
・エリザベス・ヨーク


もちろん、彼女たち本人だけの力ではなく姻戚関係が重要なのですが、それにしても、この当時の人達は決して運命を嘆くだけでなく、自分で道を切り開こうとする。マーガレット・オブ・アンジューやアン・ネヴィルのように勝利を捕まえなかった人達もいるが、それでも戦おうとしている。

シェイクスピア史劇ではこの点があまり描かれていないのに対して、「薔薇王の葬列」はきっちりこうした女性たちの力強さを描こうとしています。この部分こそがこの作品の真の見所かもしれません。

*1:王家と貴族の距離が近いため王座争いだけでも複雑な上、百年戦争からつづく文脈を理解してないとしょっちゅうフランスが内政干渉してくるのが理解できないだろうということで大学の出題側としても非常に不人気であり、ますます先生もちゃんと教えず受験生も勉強しないという悪循環が出来ている気がするw

*2:今週は無謀にもこれをやろうとしてずっと記事が投稿出来ないままになってましたが、すでにファンの人が詳しく詳しく解説してくれているページや動画がたくさんあるので自分がやることもないなと思い断念

*3:文字にすると「!??」ってなりますね

メモ:ここから先の日経平均について

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正直ぜんぜんわからんです。とりあえずどこかで一回どかっとやられるのは間違いないのですが。

国債売り株式買い」の流れに限界が来ている

明らかに株価が高すぎて、株価に見合った配当を出すのは企業にとって懐を圧迫しすぎる。
かといって、株価高止まり状態になってる上、低リスクの債権の方が利回りが良いということになると
いつまでもトランプ就任以来の国債売り株式買いの流れが続区というわけにはいかない。

そもそもが2.63%以上については上げすぎというのがガントラック氏の指摘。
ガントラック氏: 株式市場は高金利に耐えられない | グローバルマクロ・リサーチ・インスティテュート


(1)中期的視点について
このままアメリカ10年債が3%を上回るような水準に飛んでしまった場合、この「国債売り」が続く背景がインフレ懸念などのぼんやりした理由しかない為、いつ反転するかわからない。こうなると国債売りなのに株安とドル安まで一緒に発生する期間があるかもしれない。静かにリスクオフが進むという感じ。この状態に入ってしまうと、利上げを意図的に遅らせるなどの対応を取らない限り、現在の戻し基調はストップし、怖いことに成る


(2)短期的視点
とはいえ、今の所

・政局不安
・トランプ始動の関税不安
・マクロ景気指標
・長く続いた円高による各企業の業績悪化への懸念

とあって、前者2つのリスクは後退している。マクロ景気指標の悪化はもう少しあとになると思われる。

また、各企業のピークアウトについてはすでにだいぶ織り込まれたと思われる。


(3)結局の所きっかけまちで、先にきっかけが来た方に先に動き、その後…という感じかな

G20が6月末にあるわけで、この当たりまでには協調して上を目指す可能性が高い。ただし、ドル円については、今どちらにも動きうる。 ドルは間違いなく上方向と思われるが、円がどうなるか。


「metoo運動のために黒服を着る」というパフォーマンスは少し稚拙だったのではないか、という話

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野党のパフォーマンスは悪なのか? - 読む国会

アメリカの#metoo運動になぞらえて(あるいは、それに連帯したアメリカ民主党の議員になぞらえて)黒い服を着ることを提案した時、私はどうせ、批判されるのだろうな、と想像していた。尾辻議員は、日本ではじめてのLGBT議員であり、ジェンダー問題に関しては第一人者でもある。

上っ面に見えるというコメントがあったけど、立憲民主のツイッターなど見るとLGBT配慮とか労働時間問題でいろいろ活動してるのがわかるので見てみたらいいのではないかなーと思った。 (こちらはブックマークコメントから)

読みました。

私の感想ですが、善悪の切り分けではなく巧拙の話で理解した方がいいのではないかと。

つまり、パフォーマンス自体を否定してる人はいないと思います。ただ、パフォーマンスというのであれば、メッセージの伝え方というか演出がめっちゃくちゃ下手くそなんじゃないかな、と国会議員はパフォーマンスするのも仕事だと言うなら、そこが微妙な場合、プロとして批判されるのは当然だと思うのです。

そもそも「黒い服を着る」ことがmetooのパフォーマンスになるって自明のことでしたっけ

そもそも「黒い服を着る」ことがセクハラへの抗議を意味するとかmetooを象徴する行為だという文脈って、metooに強い関心を持っている人以外の間ではそれほど共有されてなかったと思うんですよ
そういう状況での今回の行為は、なんだか唐突な印象を与えるだけで効果が出なかったのではないでしょうか。


私は「黒い服を着る」行為の由来は知ってましたが「なぜ黒い服なのか」がわかっていませんでした。
第75回ゴールデン・グローブ賞、『スリー・ビルボード』が最多4冠。デル・トロが監督賞(主要部門結果一覧あり) (2018/01/09) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

1月7日に授賞式が開催されたゴールデン・グローブ賞に出席した女優・俳優の多くが黒の衣装を着用し、その様子が日本でも話題となったことは記憶に新しい。

尾辻議員以外の人はちゃんと理解してたのでしょうか。蓮舫さんの説明を聞いても「???」ってなった人が多いと思います。


「黒い服を着る行為」の元ネタは、「グローブ賞授賞式という場」で「自発的に行われた行為」だったからこそ強い意味を持ったのではないかなと

これについては下記の記事で少し触れられていますね。
なぜ私たちは黒を着る? ゴールデングローブ賞に現れた女優陣からのメッセージ|メンズファッションニュース|GQ JAPAN
「MeToo」賛同で黒づくめの英アカデミー、キャサリン妃の苦渋の決断 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ふつうだったら、レッドカーペットはセレブたちの色とりどりなファッションに華やぐものだけれど
今年はほぼすべての出席者が黒の衣装に身を固めて登場した。

華やかなセレブが、あえてそのお祭りムードを抑制して黒一色に統一することで、そのギャップから「今までとは違うぞ」というメッセージを伝えるという意味で非常に効果的だったと思います。

ただし、この行為はmetoo運動の象徴と言えるほど共有化されておらず、シチュエーションへの依存が大きいため、普段から堅い衣装=スーツ寄りのファッション、のイメージが強い国会議員がやっても視覚的なインパクトはそれほど大きくないような気がします。

何より、参加メンバーがちゃんとこの意味を理解して周りに呼びかけられないと効果は弱くなるのではないかと。

元ネタは目的が「女性・男性と結束し、業界の垣根を越えて(他者への)尊敬と平等を求めるため」と前向きなメッセージであった点も上手だったのに比べると野党の動きは稚拙に見える

「#MeToo」に続くセクハラ糾弾運動「Time's Up」とは? マドンナやハル・ベリーらがSNSで反応 (2018/01/11) 洋楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

・女性・男性と結束し、業界の垣根を越えて(他者への)尊敬と平等を求めるために今日は黒い服を着てる。職場でのセクシャル・ハラスメントを止めよう。黒い服を着て、Time's Upと言おう。

・今日、私たちと一緒に黒い服を着ましょう! そして、ハッシュタグ#WhyWeWearBlack(私たちはなぜ黒い服を着るのか)を使って、どうしてTime's Upに賛同してくれたのかをツイートして

こちらだってセクハラへの抗議には変わりないのですが、それでも、どうやれば人を巻き込めるかを理解しているなと思います。今回の件をリスペクトするのであれば、黒服を切るという形ではなく、この姿勢をこそ見習うべきだったのではないでしょうか。

すなわち、男にも、与党にも呼びかけ、これは政局や党派の争いの問題ではなく、国として一致団結して取り組むべき問題だとアピールできればよかったということです。

もちろん、そうできない事情はあったでしょうけれど、メッセージだけでも「党派を越えて」という形にできなかったのでしょうか。(実際にはそう言ってたかもしれませんが、私にはどうもそう見えませんでした。)

尾辻さんの考えがどうあれ、日頃のモリカケ問題などの追求姿勢から、今回も「与党を追求するためにセクハラ問題を持ち出している」のでは、と警戒されてしまうのではないでしょうか。

今でも言われてますけど、郵政に関する小泉劇場は非常にうまかったですよね。とにかく本音はともかく「これは国民みなさんにとっての問題です」「私達は国民のみなさんのために行動してます」という形で、関心を十分ひきつけ、その上で国民の味方である、とアピールする。そのあたりの計算を働かせてほしい。 野党の方々だって、やろうと思ったらできるはずなのでしょう。


国会議員はプロとして「パフォーマンス」がきちんと伝わらないのは自分たちの責任だ、くらいの気概は持っていてほしい

主張が正しく伝わらないという言い分は、ただの素人ブロガーがやるならまだわからなくもないです。トーンポリシング批判やらmetooの緩さも、個人レベルならまぁありかもしれない。

でも、読む国会さんがいうように、国会議員の方にとって「パフォーマンス」は立派なお仕事のうちの一つだと考えるのであれば、国会議員の皆さんは、プロとしてきちんと準備された、高いレベルを求めてほしいし、私達もそれを求めたい。そう思うのはおかしいことでしょうか。「ノイズによる誤解への配慮」や「臭み抜き」は漫画家さんだって、俳優さんだってプロならばみなさん気をつけていることだと思うのです。

tyoshiki.hatenadiary.com

それができないとか、パフォーマンスは本来の仕事ではないというなら、最初から奇をてらわずに本来の仕事である堅実に国会議論や立法審議に力を入れてください、ということになります。

とにかく、今回の件も、私的な活動だったならともかく、「国会議員の仕事としてみたときにどうか」という形で考えてほしい。

よりによって国民から選挙によって支持されリードしていく立場の人からそんな泣き言がもし出てくるようなら、それはげんなりしてしまいますね。政治のプロであるはずの国会議員が、素人ブロガーみたいなこと言わんで欲しい。足立さんや小西さんなどそれ以下の人も多くて絶望を感じる。


もちろん、問題があるのは野党の議員さんたちだけではない。

安倍総理や麻生財務省、それからtwitterで痛い発言をしている議員などもうありとあらゆるところで駄目駄目だと思います。実際こちらも批判されてるし、批判されて当然だと思う。

別に清廉潔白な人を求めてるわけではありません。それでも「パフォーマンスだって仕事のうちだ」というなら、仕事としてきっちりやってほしいなあと思うばかりです。

みなさん「特定の層からの支持」を意識しすぎて、視野が狭くなってるのか知りませんけど「信者以外から見たら」信頼性を毀損する方向ばかりにパフォーマンスしているように見える人ばかり目立ってきて、どうしてこうなった、という気持ちが強いですね。


蛇足ですが、わたしはこの問題で、いわゆる「女性の壁」なる話に一切触れてませんが、それは意図的なものなので「この記事書いた人女性の壁問題を知らないみたいだから教えたろ」みたいなのは余計なお世話です。



おまけ 服を使ったコミュニケーションはめちゃくちゃ奥が深い、ということを学べる傑作

服装をコミュニケーションのための武器として使うという発想自体はとても有効だと思います。そういうファッションを使った高度なコミュニケーションを突き詰めている漫画がこちらの作品。
50巻以上続くシリーズですが未だに面白く、私の中では★★★★★作品。自分が読んできた漫画の中でもベスト5に入る傑作です。ぜひ読んでみてほしいです。

「かぐや様は告らせたい」9巻  ※今だとkindle unlimited読み放題対象になってるゾ

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私、この世に良い人なんていないと思っていたんです。だから会長が良い人ぶるたびに、その分心の奥底には醜い企てが有るのだと思い込んで醜い部分をあぶり出してやろうなんて思っていたんです。
でもそれはいつまでたっても見つけられなくて、そのうち根負けして会長みたいなタイプも世の中には居るんだと認めたんです。そしたら、世の中意外と打算なしに動いていることも多いのだと気づき始めて。見える景色が少しだけ変わったんです。だから会長には感謝してるんでる。(四宮かぐや)

この作品についてはもう作品説明は説明不要ですよねとりあえず6巻と7巻がめちゃくちゃ素晴らしいので絶対読みましょう特に7巻は生徒会選挙における描写もすごいし白銀生徒会長男らしすぎるしその後のかぐやと生徒会長のニヤニヤ展開もたまらないので何回でも読みましょうあと同作者のインスタンドバレットも荒削りながら刺さる人にはめちゃくちゃ刺さると思うので読みましょうさっきからアホの一つ覚えのように読みましょうばっかり言ってるけど私好きすぎると文章にするの恥ずかしくなってしまって何も書けなくなってしまうので勘弁してくださいでも本当にオススメです。
「斉木楠雄のψ難」「かぐや様は告らせたい」 「他人の恋愛」でいちばん(・∀・)ニヤニヤできる部分を味わえる作品 - この夜が明けるまであと百万の祈り


というわけで、7巻をいったんのピークとしてしばらく箸休め期間に入ってるここ最近の本作ですが、9巻におけるちょっと本筋から外れてるエピソード「そして、石上優は目を閉じた」を紹介。
面倒なのでkindle unlimitedのアフィは張りませんが、今だとunlimited会員は無料で読めるので今の内に読んでおくと良いゾー。

かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 9巻[Kindle版]

赤坂アカ 2018-04-20
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この作品、ギャグテイストだけど、一人ひとりの設定はがっつり重たいよね。今回は石上くん

元引きこもりの無気力系でありながら「生徒会の中で一番女心がわかる」だったり、いろいろと有能であることがわかる描写がぽつぽつとあり、9巻でついにそのエピソードが紹介される。


蓋を開けてみると、「ペルソナ5」の主人公のようなやつだったわ石上くん。

石上は一年の女子に全力で嫌われている。ここまで包かくさず嫌われるのは珍しいケースだと言えます。

人間が強烈な敵意を見せるには必要な要素が2つあります。一つは攻撃材料。問題行動が明確であれば有るほど公に攻撃ができます。そしてもう一つが被害者の存在。人は自分のためにそこまでは怒らない。誰かのためなら簡単に悪魔にでもなる。

石神は~~~~~~。しかし実のところ、私は石上に関する噂には懐疑的だ。私が見てきた石上という人間は不器用ながらも理不尽を嫌う人間だ。

結局あの事件は石上の不登校に繋がり、石上からの弁明は無いまま事実として扱われるようになった。
事実はどうあれこの学校は、石上にとっては敵ばかりだ。なのに彼は~~~~~。

書かなければ。僕がおかしかったのだから。
厨二病こじらせて、安っぽい正義漢振りかざして。たいして関わりのない女子のために余計なことをして。イタいしキモいし、普通に考えておかしい。余計なことをした結果がこれだ。ぐうの音も出ない自業自得。僕が何もしなければ、何も起きなかったかもしれないのに。

無根拠の自信と自尊心が消えて、みじめさだけが残った。
(中略)
停学期間が空けても、あいつへの謝罪文だけが書けず復帰が認められなかった。

主人公みたいなやつだったけど、結局彼は一人では立ち直ることは出来なかった。


それでも、この作品はマンガだから、救いは訪れる。


正しい行いをしたにもかかわらず冤罪でクラスからはじかれ、いじめられ、学校から無期限の停学を受けるという理不尽な目にあった彼はそのまま腐ってもおかしくないのに、そうならなかった。
彼は停学処分期間中も課題を出し続けた。自分の青臭さ迂闊さを恥じることはあっても自分の行いに対して形だけでも頭を下げることを良しとせず意地を通し続けた。

そんな彼の行いは、正義を信じる堅物の風紀委員長に擁護され、四宮に発見され、最終的には本作の主人公である白銀が彼をすくい上げることに成る。

正しい正しくないを論じるつもりはない。
もっとスマートなやり方があったのは事実だ。
だが結果的に、荻野の悪い遊びは鳴りを潜め、大友に被害は及ばなかった。
目的は達成している。


頑張ったな石上。


よく耐えたな。


お前はおかしくなんて無い。

会長イケメンすぎるだろ。 こんなんモズクズ様の信徒なみに忠誠誓っちゃうやつやん。。。

ベルセルク (20) (Jets comics (808))

三浦 建太郎 白泉社 2000-10-01
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かぐや様や石上くんの心理の変化って「聲の形」と同じ演出が使われてるよね

一人でもわかってくれる人がいるなら、周りにどう思われてもいいかな。お前らがどんな怖い言葉で僕を否定してきたって、もう曲げられたりしない。お前らがどう思おうと、どれだけ脅しかけてきても、ビビって屈すると思うなよ。

ああそうか。この人達、良い人だ。見ようとしてなかったのは僕だ。ちゃんと見るだけでこんなに風景は変わるのか。

聲の形」において、主人公は周りの人間の顔に全てバツマークが見えてしまい、まともに人を認識できなくなってたけれど、終盤にそのバツマークが剥がれて、一人ひとりの顔を認識できるように成る。

今作のかぐや様や石上くんについても全く同じ演出が行われている。属性や概念で漠然となにかをわかったつもりに成っちゃう時期って逆に目の前の人間一人ひとりの人間をちゃんと認識できなくなっちゃいがちだけど、そこに逃げないで、ちゃんと目を向けられるようにならないと、だね。



まぁそのなんというか。中学の頃の石上くんは最初見る目がなかったね……。彼がひどい目にあってまで助けようとした大友京子さん、「花より男子」の「中島海」さんを思い出すわー。

「マリーブランシュにつたえて」 薔薇戦争のさなかに恋に生きたお姫さまのお話

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評価★★(個人的評価★★★)
薔薇戦争が題材のマンガ「薔薇王の葬列」について紹介したので

ついでに、主人公が薔薇戦争時代にタイムスリップするSF作品「マリーブランシュにつたえて」をご紹介します。


こちらでも紹介されてますね。

この作品ではヨーク家の血を引く女主人公シェアラと、ランカスター家の血を引く青年リーが、ヨーク公の娘「マリー・ブランシュ」という人の遺言によって許嫁の関係にされてしまいます。シェアラがそれに反発し(別にリーのことが嫌いなわけではない)、マリーブランシュに文句を言うためにタイムスリップをするところから話が始まります。


第一章

実際にタイムスリップして「マリー・ブランシュ」に会ってみると、彼女はヨーク公の娘なのに敵方であるランカスター家を支持するサマセット家のギルバートと隠れて恋仲になっており「ロミオとジュリエット」みたいな状態になっています。さらに、マリーは何者かから命を狙われており、危険な状態。

なのに、マリーはギルバートのために城を抜け出そうとしたり一生懸命。シェアラはそんなマリーの姿に憧れを懐きます。

マリーのあのパワーはどこから来るのかな。自分のことなんかちっとも気にしてない。ギルバートのことで心を一杯にして、、、すごく、キレイだったな


と、この時代に染まりかけていた頃に、リーがシェアラを連れ戻しにやってきます。
リーは無愛想だけどシェアラのことが大事だったんですね。

でも、シェアラがこの時代にとどまろうとするので、心配といらだちからちょっと怒ってしまう。

いい加減にしろ!
マリーブランシュの遺言にしても書くのはマリーの勝手だ。
それをとやかく言う権利はお前にはない。
お前がそれに従いたくないなら、自分の場所で逆らえばいい。
人の生き方にちょっかい出してないで、自分の事くらい自分でどうにかしろ!

リーの叱責にショックを受けつつも、シェアラはこの時代にとどまり、マリーとギルバードの関係がもとで戦争になろうとしているのを止めようと奮闘します。


それでも戦争が始まろうとするところで時間切れになり、リーとシェアラはマリーとギルバートの関係を見ること無く現代に戻ることになります。


別れ際にマリーはシェアラに感謝の言葉を述べます。

わたしね、シェアラのおかげで沢山勉強してしまったわ。
自分の未来は自分で作るもの。誰にも強制できないものなんだってわかったの。
本当は自分のしていることに自信はないし、間違ってると思ったことも有るわ。

でも自分の心には嘘はつけなかった。
私の一生が私のものなら、私は私に悔いがないように生きなきゃいけないのよね


ただ残ったのは、マリーの遺言状だけ。
彼女は、シェアラとリーの関係が今後良くなることを祈って遺言を残していたのでした。



タイムスリップしてご先祖様の恋仲を取り持とうとしたシェアラ。
未来の子孫の恋が成就することを祈って手紙を書くマリー・ブランシュ。


時代は違っても恋する女の子は通じ合う。そんなお話。


マリ-・ブランシュに伝えて (花とゆめCOMICS)

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第二章

ここで終わってても余韻があっていい話だと思うのですが、続きが描かれます。

現代のシェアラとリーは、マリーの遺言の効果もあってか結婚して子供も生まれます。


一方、マリーとギルバートの仲は当然時代背景からも厳しい。マリーは国王の妹として、当時最有力の貴族ネヴィル家の男と結婚することを強制されます。(「薔薇王の葬列」でいえば、キングメイカーであるウォリック伯もこのネヴィル家。)


ギルバートとマリーはこれを拒否し、家を捨て、駆け落ちすることを選びます。
この後の展開は、実際に読んでみてほしいなと思います

その瞬間で私の時が留まるのだとしても、私は後悔なんてしないわ。
だって、後悔しないように生きたんですもの。
もし、人の目にそれが無惨に映ったとしても
希みは叶わなかったわけじゃないの

私はいつだって幸せだったもの。
自分の思う通りに生きて素敵なことがいっぱいあったことを貴方に伝えたい。
どこかで諦めていたら知ることが出来なかったたくさんの宝物を、私持っているの。

あなたのくれた勇気のぶん、私のありったけの気持ちを込めていつもあなたに呼びかけるわ。

ここから未来のその向こうまで。

愛してる、幸せになって。親愛なるシェアラ。

それにしても、1話を読んだ時に、歴史ではヨーク公リチャード・プランタジネットの娘に「マリー・ブランシュ」という名前はないよなー。っておもってたらそれが伏線になっているとは思わなかったぜ。



ちなみに、この作品はやまざき貴子さんの「アカデメイア」シリーズのうちの一つ。

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このGONDWANAもめっちゃおすすめです。古い作品ですが、三冊まとめて読むとすごく面白いので是非。


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こちらはヴェネツィア時代のお話。 この作者さんは「ッポイ!」と「ZERO」しか知らないという人も多いと思いますが、私は歴史系のマンガも面白いと思ってます。
読んだこと有る人いたら是非はてなスターとかブコメでお知らせください。私が喜びます

余談

ちなみに、この作品にはあまり関係がありませんが、薔薇戦争では結局「ランカスター家」側のリッチモンド伯ヘンリー7世が勝利しています。もっというとサマセット公の従妹であるマーガレット・ボーフォートがヘンリー7世の母親です。とはいえ「ヨーク家」のエドワード4世の娘がヘンリー7世と結婚して子供を作り、今もその血脈がイギリス王家だったりします。どちらの血も現代に生きてるというのがすごい。

男が過去の職場であったセクハラの話を書いてみたらやっぱり心無いコメントが何件かはあったよというお話

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私は男ですが、metoo的に過去の職場であったセクハラの話をブログで書いてみたところ「それどこの昭和?」「そんな職場にしか就職できないお前が哀れ」みたいにめっちゃマウントしてくるコメントがあって笑いました。珍しいのだと「そういうのが好きな女の人だっているのに、女というだけで嫌がってると思われるのは可哀想ですね」みたいなコメントも(一理あるけど、それって本人が自分から宣言しない限り、男の側は控えたほうが良くない?そこまで読み取って対応するのを男に求めるのはちょっとむずかしいかなあと)


みんながそうというわけじゃなく一部の人達だけで良かったけど、やっぱりこういうコメント見ちゃうとちょっとげんなりするなぁと。「ノットオールメン」的なコメントって*1問題点はあるなというのは自分が受けてみてよくわかる。*2

私は男で、しかも被害者として誰かを告発したわけでもない。それでもこうだったので、まして、被害者として告発を行った女性に対する風当たりはきつかろうなぁと思った。まぁ、だからこそ、なにか問題があった時に、気軽に当事者に「これもmetooして欲しい」みたいに言うのはどうかと思ってしまうし、今の時点では逆風が強いのでうかつなパフォーマンスも危険だなと思う。


とにかく今って「告発」の制度にかなり不備があって、告発に成功したら一撃で相手を社会的に殺せるという凶悪な攻撃力を持っているがゆえに、まともな人は冤罪が怖いから近寄りたくなくなるし、女の人も告発した後の風当たりが強かったりコストが高すぎて躊躇してしまう、組織も守ってくれない可能性が高い、ということで「セクハラやる側の人間にとって実に都合の良い状況」になっている。この状況で、さらにその偏りを加速するmetooは当然抵抗が強かろうと思う。(アメリカはもともと裁判が多いし、metooの発端もちゃんと刑事告訴からスタートしてる)

やっぱり、流れとして「立法」で対応していくべきところだと思う。metoo運動は、個別の告発を支援しつつもそっちの方向に進んで欲しいかなと。

セクハラの誕生: 日本上陸から現在まで

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実践の中のジェンダー-法システムの社会学的記述

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*1:マルクスさんを中心とするウィメンズマーチのみなさんの論理構成は杜撰すぎて論外だとしても

*2:くり返し言うけど、だからといってマルクスさんの4コマは論外だし、そういう杜撰な論理で芯をずらした批判してたらますます溝が深くなるのでマルクスさん界隈の人たちは一刻も早く消えて欲しい

100万円以上のスーツ注文がたくさん見れるよ、そう「王様の仕立て屋」ならね

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「麻生さんが35万円のスーツを何着も注文」でなぜか(某ネットメディアのせいで)盛り上がってるけどって別にセレブが着る服としては全然高くないよね

・・・って、自分でオーダーしてから言ってみたい!



…というのは「学歴関係ない、東大出てから言ってみたい!」のパロディなのだけど。

このCMがいくら探しても見つかりません。

2001年頃の代ゼミのCMらしいですが、なぜ1つも無いのか。 

本当にそういうCMあったんだろうか?自信がなくなってきた。

「そういうCMを見た」という人の声はたくさん見つかるのだけれど、実物は見つからない。……ネットフォークロワですか?

もし見つけたことある人がいたら教えて下さい。

ということで本題終わり。

それはそれとして「王様の仕立て屋」見てたら100万円以上のスーツのオーダーがポンポン出てきます

100万円を超えるスーツってあるんですか? - いくらでもあります。海外のテー... - Yahoo!知恵袋

海外のテーラーを呼んでの受注会では最低価格が70-80万円が普通なので、高価な生地を選べば100万円以上になりますし、チフォネリのカッターが来日しての受注会は最低価格が130万円を超えていました。(本国なら€4,000-5,000位なのでどうしてこんな価格になるかわかりませんが。)
国内で仕立てても、生地にsuper220sなどを使えば100万円以上はします。

ちなみに現在最も高いのは、ドーメルのビキューナ100%の生地を使ったスーツで、およそ600万円です。

ビキューナ100%を使う話も当然あります。初登場は6巻。 もう一回使ってた気がするけどどこだったかな……。

王様の仕立て屋―サルト・フィニート (6) (ジャンプ・コミックスデラックス)

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金田一シリーズみたいに、この作品も読み返して一から整理し直したくなってきたけど自重しよう。

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