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「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いを述べるお前は何者なのか?

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人を殺してはいけない理由が思いつかない(追記 27 15:00)

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急にこの話題が出たのでまず条件反射的に大江健三郎周りの話題を投げておく

ぼくたちの戦争 〜 なぜ人を殺してはいけないのか? 〜 - Awa Library Report
http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r18-151.htm
なぜ人を殺してはいけないのか? 若草書房編集長: 村上春樹スタディーズ
中高生が「なぜ人を殺してはいけないのか」と問いかけるのは悪いことで... - Yahoo!知恵袋

大江は後日、朝日新聞のコラムで答えた。

私はむしろ、この質問に問題があると思う。まともな子供なら、そういう問いかけを口にすることを恥じるものだ。 (中略) 人を殺さないということ自体に意味がある。どうしてと問うのは、その直観にさからう無意味な行為で、誇りのある人間のすることじゃないと子供は思っているだろう(朝日新聞1997.11.30)

これは小説家として、一番言ってはならない言葉だ。自分の想像力・思考力の欠如を反省せず、質問者の素朴かつまじめな悩みを圧殺している。大江は誠実に答えなければならない。なぜなら、この疑問は哲学的という以上に、極めて文学的なものであるからだ

上の増田はあまり誠実だと思えないので正直スルーしてもいいと思うが、この問いをつぶしてしまうこともよくないというのがベースですね。

「ミステリと言う勿れ」のシチュエーション

ついでに、ちょうど「ミステリと言う勿れ」という作品でこの問いに関するやりとりがあったので、そのマンガでの答えを紹介しておきます。

ある日、主人公が乗っていたバスがバスジャックされる。このバスジャック犯、特に金を要求するでもなく、乗客に対していろんな問いかけをしていく。その中の一つが「あんたは、どうして人を殺しちゃいけないと思う?」というもの。

この問いかけで大事なのは主語があること。「あなたはどう思う?」という問いになっていることだ。最大公約数的な、あるいは脱主語的な答えは求めてない。乗客は「そんなの当たり前のことだろうが!」と答えたり「自分が殺されたくないから」「残された人が悲しむから」「捕まるから。罪になるから」などいろんな答えを返す。

これに対して、バスジャック犯は最初から納得するつもりなんかないから「殺されてもいいやつは殺してもいいってことかな?」「悲しむ存在がいないなら殺してもいいのか?」「罪にならないならやるのか?」と嫌がらせをしていく。



ここで出てくるのが主人公の演説です。

いけないってことはないんですよ。別に法律で決まってることでもないですし。人を殺しちゃいけないって法はないです。罰則はありますが。


なぜ人を殺しちゃいけないのか。いけなくはないんだけど。ただ、秩序のある、平和で安定した社会を作るために、便宜上そうなっているだけです。だって今は殺しちゃいけないってことになってますけど、ひとたび戦時下となればいきなりOKになるんですよ。それどころかたくさん殺した方が誉められるって状況すらある。そんな二枚舌で語られるような、適当な話なんですよ。実際今も殺しまくってる場所は世界中にある。自国では殺しちゃだめでも、他人の国には空爆OKの人たちもいる。僕はそういう人たちは子供になんて説明してるんだろうと、興味があります。



だから、あなたが本当にその問いを真剣に考えているんだったら、そういうところに行ったらいいと思います。外国人でも受け入れてくれるところもあるし、渡航禁止令が出てるところでも、あなたはバスジャックをするくらい法令を気にしないんだから、行くルートはあるでしょう。



ただし、そういうところではあなたもサクっと殺されます。「どうして人を殺…」あたりでもうサクっと殺されていると思います。あなたが今殺されないでいるのは、ここにいるのが、秩序を重んじる側の人たちだからです。日頃から人を殺そうとも思っていないし、殺したいとも思っていない。バスジャック犯だから殺してもいいとすら考えない。どうして人を殺しちゃいけないんだろう、なんて。わざわざ考えることもない。そういう人たちだから、今あなたは殺されないで済んでいるんです。



つまり、あなたは水泳大会にやってきて、棒高跳びをしたいって言ってるようなものです。大変、迷惑なんですよ。だからね、あなたは棒高跳びの大会に出たらいいんですよ。ただし、あなたが出たい大会は、グラウンド整備もされてないし、なんのルールもない。誰も順番を守らない。あなたの棒をへし折りに来る人もいる。そういう大会です。それが、あなたの出たい大会ですよ。そういうところに行ったらどうですか。もしくは、戦争になれば、あなたのような人は重宝されると思います。



ただし。

もしそういうところには行きたくない。自分は殺されたくない。自分だけが殺す側に居たい。とか思っているのならそれはまた別の話です。それは単に、人より優位に立ちたいとか、人を支配したいとか、いたぶったら心地よいとか、そういう話で。

つまり、劣等感の裏返しだからです。コンプレックスの裏返し、それだけの話です。どうして人を殺したらいけないんだろう、なんてレベルの話じゃそもそもないんですよ。

この話は言うまでもなく「詭弁」です。相手がなぜこの質問をしたのか、に話を帰着させようとする話題そらしです。

ただ、実際にバスジャック犯は、真摯にその問いへの答えを求めていたわけじゃない。「誰も俺の問いに答えられない状況」だとか、「誰もが疑問を抱かないことをずっと考えているわたし」を求めているようにしか見えないのだから、こういうぞんざいな返しをされても仕方ないだろう。昨日紹介した「幸色のワンルーム」の少女なみに考えが浅い。

だから上の増田についたトップブコメもこうなってますね。

agathon 「俺を説得して見せろ」メソッド使いを相手にしているほど暇じゃない

ちなみに上の主人公の返しは詭弁なので、バスジャック犯も、このように返答している。

今の話は面白かった。でもな、みんながルールを守って楽しんでるプールで、わざわざ棒高跳びをしたいのが、殺人鬼なんだよ。

ですよねー。


はてなで聞くよりそういうテーマの作品を読めばいいじゃない!

真剣に考えたい人は、そういうのを真剣に考えている登場人物が出てくる作品を読むことをお勧めします。

ブコメでは「罪と罰」や井伏鱒二の「黒い雨」が紹介されている。私は辻村深月の「子供たちは夜と遊ぶ」「ぼくのメジャースプーン」をお勧めしたいです。

「そもそもなぜその問いが必要なのか。なぜ誰かを殺したいと思うのか」という部分から構築され、現実における様々な制約を取り除いた際に、最後に残る部分はどこか。そして、実際に人を殺してしまったら自分はその後どうなってしまうのか。

そういう部分をよくよく想像すると良いでしょう。そのうえで、上の増田のような間抜けな問いを出せるならそれはそれで幸せなことだと思います。

上の増田は主語を抜いて聞かれたから、多くの人は「社会」を主語にして答えた。そのような答えしかもらえなかった。本当に「自分の答え」を見つけたいのであれば問い方は変わっていただろう。つまり「人を殺したいと強く思わないのであれば、その問いについて考える必要ないよね。それでもその問いを人に投げかける理由は何?」ってことです。




余談ですが私の答え。
個人的には「空の境界」や「パンプキン・シザース」、「幽麗塔」などで共通して語られるある理由が、私にとってのお気に入りです。どういうことかって?読めばわかるさ。


「ドラゴン桜2」  頑張るという言葉を禁止することが合格への近道?

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ドラゴン桜2は、ドラゴン桜1のころから数年後、同じ龍山高校が舞台。

桜木の指導で東大合格者が出たことで人気がでて、学校偏差値もあがり、偏差値55くらいの生徒が多く入学するようになった。ピークでは東大合格者が10名出た年もあるほどに成長した。

※いきなり偏差値30から1年勉強しただけで東大合格生が出たという高校は存在しないが、実際にこういう成功をした高校はかなりある。特に東京では「新御三家」などで検索するといろいろ出てきます。特に「鴎友学園女子」はすごいです。
東大合格者の推移(24)鴎友:中学以上大学未満


しかし桜木がやめてからは下降線をたどり、1で出ていた名物教師も学校を去り、ついに東大合格者が出なくなった龍山高校に再び桜木が乗り込んで東大合格者を出そうと取り組みを始める。


しかし、偏差値30のころとは勝手が違って、学校の雰囲気は停滞しており、生徒も受験に冷めてしまっている。1の時のように挑発しても生徒は反発すらしてこない。中途半端に裕福な家庭で、中途半端に勉強ができるので、東大と言われてもピンと来ないようだ。ある意味偏差値30よりもやりにくい状態だ。


さらに1の時のようなチート講師も使えないという中で、「学校の取り組みとして」どう底上げをしていくかを描いていく。



また、2020年度入試改革もテーマとして扱っており、「偏差値55レベルからの東大合格」と「入試制度改革」のセットで攻めていくようだ。実際この分野はとても需要があるのに、情報が確かでないせいか、それをストレートに扱っている作品を見なかった。多分「インベスターZ」の時と同じように時々間違った情報を載せることもあるだろうけれど、それを恐れずにこの分野に我先に突撃する三田先生はすごいと思う。





相変わらず「宗教」的なマンガだなという印象

宗教的であること自体は良いとか悪いではありません。ただ「宗教的」な手法というのは理解しておいた方がいい。

たまたま(自分の利益のためではあっても)本当に成果を挙げようとしてくれる人だったらいいけれど、実際はそうでない場合が多いから。

ドラゴン桜が人心掌握に使った手法は「カイジ」の利根川とほぼ同じ

・まず「威圧」する。生殺与奪権を握っていることを示し安心感を奪う。

・次に、人格や人生を徹底的に「否定」する。お前らはクズ人間だと何度も言う

・恥ずかしいことをさせたり大声を出させたりと普段やらないことをさせ、それに従う少数の人間を「選別」する。選ばれた奴には「あなたは特別だ」と区別をし、優しくすることでつかの間の「服従することと引き換えの安心」を与える。

・特別扱いした人間に、その人の悩みやダメなところを話させる。そのうえで、先ほどは否定したのに今度は肯定することで価値観を混乱させる
 
・心の隙間が出来たところで「これからはこうすれば生まれ変わる」と方針を示す。


「価値観を混乱させる」か「全否定して真っ白にする」かには違いがあるが自己啓発という名の洗脳セミナーではだいたい後者が選ばれる。

私は一つ目の会社で本当にこれと同じことをやってるセミナーに参加させられたことがある。*1

実際にこのセミナーの影響で周りの人がおかしくなっていくのを目の当たりにして、その効果の程に恐怖を感じたのだが、本当に人によっては効果抜群である。だからこそ、正しく使われないとひどいことになる。人を自分の都合の良い道具にしようとこういう手法を使っている会社は、吐き気を催す邪悪なので逃げたほうがいいと思います。



まぁそんな感じで今回もスタートするので、そういうのを知らなかったとか考えたことがなかったという人は注意して読んだ方がいいと思いますよん。

もちろんドラゴン桜は別に悪いことをしようというわけじゃないので、そこまで警戒しなくてもいいとは思いますが、もうこのあたりのプロセス読んだだけで取り込まれる人とかたまにいるから怖い。



時代なんて関係ない。もともと実際に行動する奴は集団の中では一人か二人

やってみようと思い立ち、実際に行動する奴は、集団の中では一人か二人しかいないということだ。

それ以外はなんだかんだ理由をつけてやらない。ぐずぐずしているうちにやる気を失う。
そんなやつらは相手にしない。俺が待っているのは一人か二人の動くやつだ。必ず来る。高校生の、若い力を信じろ。

これ「上方向でも下方向でも」この一人か二人がいると思う。んで、トップボトムの法則で、どっちも行動するという点では同じ。問題は、どっち方向で自分が行動しているかが大事なんですよね。



子供のころは、みんなグズでのろまなほうが良い

お前たちだけがグズでノロマなわけじゃない。子供はみんなそうだ。
お前たちの両親や祖父母たちも子供のころはみんなグズでのろまだったんだ。

なぜ子供はみんなグズでノロマなのか、その理由は

そうでないと危険で、下手をすると死ぬからだ。

今の子供たちが、社会的に十分な発達段階になったりちゃんとした教育を受ける前にネットを使い始め、twitterやLINEやマンガ村を使うようになって悲惨なことになってる事情を見ると、この考えは大事だと思う。


「頑張らない」ことが東大合格のための第一歩=「機能的に生きていく」

激変し続ける社会を生き抜くには、機能的に生きていくということだ。機能的とは、目的のために働くということ。逆に、目的以外のこと、機能的でないもののためには働かない。

意味不明なルール、理不尽な要求、根拠が乏しい慣習には従わない。これをはっきりと意思表示する。目的のためにだけ働きますといえるやつだけが、新しい時代に対応できる。
これからは「頑張る」という言葉を使わない。物事を考えて会話する。

「何のために何をするか」と常に機能で考え話すことを習慣にする。
つまり頑張らないことが東大合格のための第一歩だ。

これは三田先生が他でもよくいってて、スタッフに残業させないって話も話題になってましたね(もめごともあったようですが)。


「がんばらない」という概念は、いろんな解釈やアプローチがあると思いますし、これからも議論が深まっていってほしいなぁと思ってます。
maname.hatenablog.com

*1:後でわかったことだが、会社はこの一泊二日の自己啓発セミナーのために一人当たり75000円の参加費用を払っていたと。この会社は上級コースで12万円程度。さらに社長向けに50万円のコースを行い、信者が多いようだった

「ネットDE真実」になっちゃう人は頭は悪くない。むしろ地頭は良いけど〇〇な人が多いという話

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※今とある記事を見てて思いついたのでメモ的に書きますが、とくにオチはないです。

〇〇の部分に当てはまるのは

・個性が強すぎる(持論が偏っている、固執しすぎる)
・判断が早すぎる(最初に触れた数点の情報の影響が強すぎる)
・世界の把握が単純すぎる(視野が狭いというより偏っている。敵味方の構造でもの語を理解しすぎる)
・自分が理解できる範囲だけで考えすぎる(把握していない領域や、理解できないものを想定できない)
・ストーリーが好きすぎる。綺麗なオチをつけたがる(自分で行間を埋めまくる。小さな話を膨らませすぎる)
・人からいいね!とかはてブをもらうことが目的になっている

といった特徴です。こういう人は、運が悪いと「ネットDE真実」に汚染されやすいですね。

「自分で考える習慣」は持っているが「考え方」や「検証」が足りない人は何事においてもこの状態に陥るし
特定の分野の専門家が、自分の専門分野でないところに手を出した時などは誰だってそーなる。俺だってそーなる。
私の政治関連の記事とか、詳しい人からしたら本当にひどいもんでしょう。


一次汚染者が、どんどん二次汚染者を拡大させるようになっている。

こういう人は、昔はよく突っ込まれてたんですが、今はむしろこういう人のほうがネットでは人気になりやすいかなと思います。
昔からコツコツと人気を積み上げてこられた方は別ですが、最近バズるツイートはいろいろと偏ってるなぁとは感じる。

今のネットは、コンビニ店長の曰く「自分で考えて発信する能力のない人」の割合の方がはるかに高くなってしまった場所です。

そういう人にとって、上のようなタイプの人の方が非常に心強く感じるのでしょう。
言葉が強いから。確信を持ったような断言口調で語るから。
一応情報や事実をベースに語っているから。記事に迷いがないから。

ごちゃごちゃ考えずに結論を140字以内のツイートでズバリ言いきってくれるひとの方がありがたいでしょう。

「自分でどう考えたらいいのか」という所作を身に付けられてない人にとっては
昨日の「ドラゴン桜2」の紹介で説明したような形で「教祖様」を求めがち。

・まず「威圧」する。生殺与奪権を握っていることを示し安心感を奪う。
・次に、人格や人生を徹底的に「否定」する。お前らはクズ人間だと何度も言う
・恥ずかしいことをさせたり大声を出させたりと普段やらないことをさせ、それに従う少数の人間を「選別」する。選ばれた奴には「あなたは特別だ」と区別をし、優しくすることでつかの間の「服従することと引き換えの安心」を与える。
・特別扱いした人間に、その人の悩みやダメなところを話させる。そのうえで、先ほどは否定したのに今度は肯定することで価値観を混乱させる
・心の隙間が出来たところで「これからはこうすれば生まれ変わる」と方針を示す。

こういう手法自体は否定しませんが、まぁ警戒したほうがいいよね。
「信頼できる人」と「自分の考えを代弁・肯定してくれる人」を区別するくらいはしたいね。



くらいかなぁ。最初に書いたけど、とにかく気をつけましょうくらいしか言えない話です。

仮想通貨が再び復活するまでどのくらい時間がかかるか

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tyoshiki.hatenadiary.com

に引き続き、五味大輔さんの発言まとめです。

過去の経験から、仮想通貨はあと半年とか1年以上は時間的な調整が必要じゃないかな?今上に行っても、取り残された人が喜んで売ってくる。取り残された人たちが絶望で投げ売るにはまだまだ時間が必要じゃない。

短期的なリバウンドは何度もあるだろうけど、そこらへんの大学生が夢中で買っていたもんが、こんなにすぐに冷めるとも思えず。「仮想通貨で不労所得」だのギャンブルはよくなかった、まじめに就職して働こう、と彼らがたたき売りで損切りしたところを買いたい

2006年のいわゆるライブドアショックで、それ以外の銘柄は長期低迷したよね。2007年は大型株、資源株、新興不動産株あたりがどんどん値上がりしているのに、マザーズ銘柄の多くは下げ続けた。

マザーズ指数、2006年から2009年まで下がり、その後もヨコヨコ、本格的な反転は2012年末のいわゆるガンホーノミクスまで待たなければならなかったとか、つらすぎ。

f:id:tyoshiki:20180331112513p:plain

仮想通貨はここまでひどくはないと思うけど、同じくらいの熱狂と狂気を年末年始の仮想通貨の値動きでは感じた。

「価格」より「期間」。仮想通貨から投資を始めた人間が焦れて「もう待ちきれない。諦めよう」と言うまではずっと下がり続ける

投資には「青天井相場」というものがあります。

その相場が新高値を取った後は、それより上の価格で買った人がいない、つまり「買った人全員が利益を得ている」状態になります。この状態はモメンタムが非常に強くなり、市場参加者がみんな強気になるので、想定外の価格上昇があります。
仮想通貨相場が一度も盛り上がっていなかった時期は、まさにこの状態でした。みんな仮想通貨の本来的価値なんてわからないこともあって、とにかくイケイケになっていた。

しかし、この青天井相場、副作用があります。青天井相場が持続せず、天井をつけて落ちてくると、高値つかみをした人が全員損をしていますから、強力な売り圧力になります。こうなると、一回落ち切るまでよほどのことがない限りは再び上を目指すことはなく、時々小さなリバウンドをしながらズルズルと落ちていきます。 最近話題になったニチダイは、この先もずるずると多くの人を引きずり下げていくんでしょうね……。

kabumatome.doorblog.jp



仮想通貨から投資を始めた人で、そのあたりわかってない人が結構います。未だに上がっていた時の感覚で今でも技術的にどうだとか将来的にどうだとかいうのを喚いてますが、そうやって材料叫べば上がってくれるのはバブルの時だけです。

ひと相場が終わってしまった後の商品は、適正価格になった程度では買いたいという人は少ないです。
世の中にはいろんな投資対象があります。需給がそれほど悪くなくて、適正価格より割安なものはいくつもあります。よほど有望な技術や将来性があったのにたまたまリーマンショックとかがあって下がったような株ならともかく、仮に上がるとしても上で売りたい人が山ほどいて上値が限られてるようなものを再び手掛けたいという人はそんなにいません。(というより「ユニクロ」のファーストリテイリングニトリなど、本当に強い会社は、リーマンショックの年ですら株価は上がっていました)

実際に、仮想通貨をさんざん煽ってたやつは、とっくにそちらの方に行っています。いまだにモナコインとかリップルについて材料がーとか言ってるのはちょっと間違っていると思います。

絶対に間違っているのは「1BTC=70万を切ったら買おう」とか値段で考えることです。バブルの後の底値当てゲームやるくらいなら宝くじを買う方が100倍賢いです。今考えるべきは需給であり、時間です。どのくらい時間が経ったら需給が整理されるかとか、仮想通貨における「ガンホー」的存在はどこからくるのか、そういう話だと思います。

よりによって、この時期から仮想通貨系の情報商材とかにフラフラ手を出しそうになっている人へ

ちなみに、こうやって「寝てれば勝てた」時期が終わり、「一部の人間だけが勝てる」「勝てる人でも相当しんどい」という状況になった今の時期が、一番情報商材アフィリエイトが盛んになります。

この時期に「ただしい投資手法を身に付ければ今からでも勝てます」とか「下げ相場でも勝てる方法があります」とか「このコインだけは今からでも可能性が大です」とかいうやつが必ず増えますが、そういうこと言ってるやつは全員詐欺師です。

彼らが50000円とかで売ってる手法は、全部3000円くらいで買えるFXのテクニカル本に書いてるレベルですし、本当にもうかるコインがあるなら彼らは自分で黙って買うし他人に無料で紹介したりしません。というより、こういう人が「有料で紹介するコイン」は一番危険です。なぜならお金を払って教えてもらおうとするやつは一番のカモだからです。善良な人ほど「ちゃんとお金を払って得られる情報は信頼できる」と思いがちですが、こと情報商材屋や詐欺師、アフィカスなどに関していえば「お金を払って得られる情報が一番危険」というのはよくよく理解しておくべきだと思います。

情報は確かではありませんが、例のイケダハヤトさんも業者からお金をもらってやばいコインを広告している疑惑が出ていますね。
ONEれいほくのだいちハウス、セクハラが横行してたっぽい - 今日も得る物なしZ


仮想通貨で儲けて本性をさらけ出してる人がネットにめっちゃ増えましたが、放っておいても8割くらいの人はあぶく銭を溶かして退場します。今回のビットコインバブルに今から踏み込むのは危険です。 次のチャンスを待ちましょう。

今やるべきことは、今年に入ってからやばいことを知っていてZaifのアフィを続けていた人間の屑や、今だに仮想通貨を煽っているようなクソアフィカスをIPごとブロックすることです。周りが熱狂していると正常な判断が難しくなりがちですが、冷静な今のうちにやるべきことをやっておきましょう。



今回煽りまくったり、ありえない高い価格で買ってウェイウェイしてた人はほんとにアホだと思いますが、
仮想通貨自体については興味あります。バブルにならなくていいから、実際にこれが手軽に使える世の中はは来てほしいなぁと思います。

仮想通貨“イーサリアム”を創った24歳「コインチェック流出」を語る —— ヴィタリック・ブテリン直撃 | BUSINESS INSIDER JAPAN

「世界とあなたのような存在のギャップをどう埋めれば良いと思うか?」という質問に、ヴィタリックはこともなげに答える。

「ユーザーがテクノロジーを受け入れるのに時間がかかるのは実際、いいことだとも思う。だって時間があればテクノロジーを向上させて、より安全でスケーラブルで速いものを作ることができるし、みんなが僕らのプラットフォームやアプリケーションを使う頃には、もっといいクオリティーになっていると思うから」

……しかし、ここで書かれているようなことについては、電力消費量とか考えたときにわざわざこういう手法を使う必要ある??って気持ちが強いですね。これはあくまで「ブロックチェーン技術を使う」というのが前提で、その中でいろいろと技術革新してるわけだけれど、やはりいまだにそのコストを考えたときに全然納得いってない

母子会搾取の件

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やりがい搾取される「子どもの貧困対策」 - 泣きやむまで 泣くといい
やりがい搾取どころじゃなかった - 泣きやむまで 泣くといい

読みました。この部分が特に読んでいてつらかった。

けれども、これが「母子会」でない法人であったなら、このような乱暴なやり方が認められるだろうか。母子会の予算書など簡単に書き換えさせられるという傲慢さが行政にはないだろうか。

子どもの貧困対策として行われる事業が、その中心者を最低賃金以下で仕事させて当然ならば、向こう10年くらいの間に次々と滅んでいくだろうと思う。

後述するが、確認してみるとタチが悪いことに、どうやら、本当に「母子会でない法人であったなら」こういうことはなかったかもしれない。そういう意味で、日本死ねみたいな話ややりがい搾取というよりは、その担当者や自治体(都道府県)による「母子会搾取」とみるべきなのかなと思った。


実際に関連事業をやっている知り合いにいろいろ聞いてみた

私の知り合いに、教育関係事業の会社(家庭教師や個別指導学習で有名なところ)に勤めていて、実際に「ひとり親世帯の教育支援事業」などを行っているやつがいるので話を聞いてみた。

すると

・その自治体はちゃんと公募したのか?継続の際もコンペすらないのはなんかおかしくない?

・こういう事業は予算の大枠であらかじめ決まっているはずで、こんなに急激に値下げするのはあり得ない

という意見をもらった。

また、こういう事業では既にNPO法人が受託していたが、そのNPO法人では請負切れなくなって新たに企業を募集するようになったところはあると言っていた。



ご存知の方が多いと思うが、普通自治体がこういう事業を民間に委託する場合、必ず公募を行う。

①自治体は公募の際に、必要な要件を示し、応募期間を設けて公示する。
②応募する側は「プロポーザルの提出」を行う。
③プロポーザルには、提案書の他に、企業の紹介、同様の事業を実施した実績、企業の賃借対照表、事業の実施内容、そして運営費用の見積もりを提出する。
④事業内容としては、「貧困層の学習支援」「不登校者や障碍児童の居場所確保」など多岐にわたり、それぞれの実施において「実施場所の確保」「適切な人員の確保」「保護者対応」「安全衛生」が問われる。特に専門的技能のある人材の確保が問われる。
⑤事業者選定の後、改めて担当者と協議しながら詳細を詰める。供託金は事業費用の5パーセント程度。

まぁ公的案件ならどういう事業でも必ずこういうプロセスを取る。


この際に重要なのは、基本的にある程度の予算枠は既に確保されているということだ。役所は承認の手続きが遅いため、事業者が決まってから予算確保、という形では間に合わない。そうでなければ事業者はどの程度のレベルで事業を営めばよいかわからない。必要に応じて枠を拡張したり、不要な部分は削るなどは当然あるにしても、事前に決めていた予算枠を大幅に変更するということはないとのことだ。

こういうプロセスを経て受託することになるのだが、彼の企業では今まで上の記事のような理不尽なことはなかったという。確かに予算枠が少なくその枠に収まらなかったので失注するケースは多いそうだが、少なくともいちど受注した後翌年にその予算を理不尽な理由で大幅に削られたことはない、という。

そういう意味で、残念だが「母子会でなければそういうことはなかったのではないか」という上の記事の危惧はたぶん当たっている。分かっていて狙い撃ちしていたのだろうと思う。散々安くこき使って、疲弊して継続できなくなったら他の業者に変えるつもりなのではないだろうか。



ちなみに、上の記事がどの県かは知らないが、彼が手掛けているのは関西の市町村の公募ばかりだという。
そういう意味で、一番の問題はこの部分なのかもしれない。

せめて都道府県の事業でなく、市町村の事業であったならば、もう少し現場の声が日常的に届けられるのであろうけれど。地元の行政はこの件について深く心配し、同情してくれている。現場から最も遠くにいる者が仕組みを決める虚しさ


上記記事とは関係ないが関西で言うと大阪府N市などは別の問題があるらしい。

多種多様な公募補助金を用意しているのだが、入札の際最低条件を満たしていないものははじくが、それ以外は純粋に金額だけを見るというプロセスが決まっているらしい。その結果、かなり質の悪い業者が受託することが多く、せっかくの補助金事業があまり子供たちのためになっていない。N市はいったい何のために誰のためにこの事業をやっているのか小一時間問い詰めたい、とかなり愚痴を言っていた。

本当かどうかは知らないので意見は差し控える。


追記

id:table行政妥当案件。満足な額を出すとなると国から予算とって、良くてプロポーザル、通常ならただの入札になるよ。活動に対しては出しても事業に対してはそうそう税金引っ張れない。ほんとに癒着の温床になるから

なるほど。今回の剣は「事業」でなかった可能性が高いとのこと。たしかに試しにいくつかプロポーザルを確認したら人員の要件がかなり厳しかった。

ゆっくり劇場への招待「リチャード二世」

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私はジャンヌ絡みで百年戦争が好きで、ジャンヌの記事とか百年戦争の記事何回か書いてきましたが、それ関連で紹介。

シェイクスピア百年戦争シリーズ

シェイクスピア百年戦争~バラ戦争時代の戯曲をたくさん描いています。
その関係か、イギリス人は今でも百年戦争ではイギリスが勝ったと思ってたりするそうです(笑)

そんなシェイクスピアの戯曲を日本で見ようとする場合、まずはこの廉価版がオススメなのですが
残念ながらリチャード2世は収録されてないんですよね。なので、私も見たこと無い。


そしたらニコニコでやってる人がいた。


ただ、はっきり言うと、この時代の歴史背景知らないとちょっとキツイと思います。
ヘンリー・ボリングブルックとトマス・モウブレーと言われても誰?ってなる人多くてそこで挫折してしまう危険が。
特に作品中で詳しい解説無いからね!そこは知ってるの前提だからね!

だから日本では人気がなくてほとんど公演されないとかなんとか。

でも、面白いですよ。世界史の勉強だけしていたら、リチャード2世とシャルル6世はただの暗君や狂人と言われて切り捨てられがちですがエドワード3世での急進的な中央集権化の反動の中、幼い子どもの時に即位したリチャードのあがきぶりはシェイクスピア悲劇の中でも相当面白いと思うので、ご興味がアレばぜひ一度見てほしいです。
この時代とフランス革命ホント血なまぐさいけど歴史の転換点のダイナミックさがあってホント好き。


でもいまさら歴史勉強するのは…という人いるかもしれませんがその点の点もご安心。この動画では最初に簡単な歴史背景を説明してくれているし、さらに歴史背景解説動画も作ってくれている人がいます。

この4話の後半部分がリチャード2世の解説です。まずはこちらを軽く見てからリチャード2世を読むとかなり楽しめると思います。

というわけで、お休みの日、なんか見るものないかなとお探しの方はぜひぜひおすすめですよ。

なぜ女性の味方をしようという善意をもったマルクスさんがこれほど批判されたのか考えてみた

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「男性はフェミニストになろう」と言ったら、炎上した。それでも僕は漫画を描き続ける

読みました。

私はマルクスさんがアンチミソジニストだとかパターナリズムだ、という批判はしません(そういう解釈をしている人を否定もしません)
この人は純粋な気持ちで女性の味方をしたいと思っている善意の人だという前提で話をします。
ただ、マルクスさんの炎上はあまりにも典型的な炎上タイプのうちの一つ「志が正しければ後のことは雑でもいいやタイプ」であり、これはほうっておくと進化して長谷川豊タイプに化けるので、ちょっと釘を差しておきたい所。


マルクスさんが批判される理由1:余計なことをたくさんしゃべりすぎ

男性からの発信が少ないことについては、こう話してくれました。「女性蔑視の風潮が根強く、世間の目が女性に向かないことや、”女性の権利向上=男性の権利低下"という誤解があることが要因ではないでしょうか」
これからも、「性暴力は犯罪であり、なくしていかなければならない」と粘り強く発信していくそうです。

仮にマルクスさんが純粋に善意で行動されているとしても、語るのは最後だけでも良かったと思う。前段ははっきり言って余計ですよね。

つまり、まず「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」だけ言えば良かったってことです。

このスタート地点は多分誰も反対しない。なのに、「それ以上」を語ろうとしたからおかしくなっているわけです。

具体的に言うと、「男性はフェミニストになろう」って主張が全く意味不明なんですよ。

性犯罪をなくしていかなけれならない、と主張するだけなら別にフェミニストになる必要はまったくないですよね。
でも、真意を問われたら「性暴力は犯罪であり、なくしていかなければならない」と言う。だったら最初からそう言えよ、とみんな思うわけですよ。


なぜこの人いきなり「男がフェミニストにならなければならない」って主張してるの?っていうと結局それは説明されない。だから思考や論理が飛躍しすぎていて怖い、ってなるわけです。

おそらくですが、マルクスさん本人も、このスローガンが何を意味するのかよく分かってないよね?自分ですらよくわかってないものを人にわかってもらおうとか他人に要求しようとするのは狂人のやることですよ


借金玉は独自タームを駆使していろんなものを煙に巻く手法があんまり好きじゃないが、これについてはおっしゃる通りかと思う。

マルクスさんは自分の漫画でこの様に書かれています(これピグマリオン効果とか自己達成予言の要素もあるけどね)。

あなたが「この人少し変だな」と感じた人とは距離をおいてください。あなたの勘はほぼ当たります

マルクスさんのマンガを読んで批判してる人や気持ち悪いと思った人は、うまく言語化出来ているかはともかくマルクスさんのことをそう思ったわけですよ。マルクスさんは「男はフェミニストに成るべき」という主張に対して、その理由をちゃんと説明できましたか?出来てませんよね?なんか上の記事見てる限り、この部分がまず理解できてないように思って気持ち悪いなぁと思いました。



マルクスさんが批判される理由2:目的の正しさに確信を持ちすぎていて、手段についてあまりに適当に考えすぎている

1では「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」というスタート地点はほとんどの人が反対しない、誰が見ても正しい話です。しかし、これが正しいからと言って「なぜ男性はフェミニストになろうという話になるのか」が意味不明すぎる、という話をしました。

この手の「理念やスターと地点だけはぐう正しいが、そこだけ威勢よくて具体的な手段が致命的に間違っている人」ってのは、明らかに全てを間違っている人よりもはるかに有害なんですよ残念ながら。

地獄への道は善意で舗装されている (じごくへのみちはぜんいでほそうされている)とは【ピクシブ百科事典】
無能な働き者とは (ムノウナハタラキモノとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

「社会平和のために(す◯家)」「お客様のありがとうを集めよう(◯タミ)」のように、理念がいくら素晴らしくてもブラック化したり内ゲバになる企業山ほどあるでしょ? 

正しいことだけならそれなりに知能があれば誰でも言えるんですよ。それと現実をすり合わせてどうやっていくかを論じられない人とか、現実無視してなんか意味わからんスローガンを主唱する人は、やっぱり超絶うさんくさいわけですね。みんなそのことを経験則上よく分かっているから、「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」には誰一人反対していないもかかわらず支持できないんですよ。

でも、マルクスさんは、この「性犯罪は犯罪であり、なくしていかなけれならない」というスタート地点が正しいことに確信を持ちすぎているから、何を批判されてるか多分全く分かってないんじゃないでしょうか。

これが相当やべえなぁと私は思う。

まぁ事件をきっかけになにかに目覚めるってのは別にいいんですが。

マルクスさんは、もうちょっと周りを見回したり、もうちょっと勉強してから発言されたほうがいいと思います。明らかに不勉強のまま、思い込みと勢いで突っ走って過激な意見をぶちまける青二才スタイル、どうでも良い話題ならともかくフェミニズムという地雷原でやるようなもんじゃない。 全く躊躇なく踏み入って拡散して下さーいとかちょっと危機意識なさすぎて怖い

いつも言ってますが、炎上する理由の95%は根本として「雑だから」です。どんな話題でも丁寧に語れる人はいます。マルクスさんは極めて雑です。


マルクスさんが批判される理由3:いちばんやばいのはBuzzfeedの取り上げ方

上で「マルクスさん」が何を批判されてるか多分全く分かってないんじゃないでしょうかって書いたけど、取り上げ方を見たらBuzzfeedも「まともなフェミが叩かれてるけど私達は擁護します」ってなっちゃってるよね。

インタビュー相手の言い分をそのまま垂れ流しにしてるだけってのはハフィントンポストがそういう傾向強かったけど、BuzzFeedって最初の頃はちゃんと両論併記してたじゃん?あと古田さんお記事は今でもそこそこそのあたりしっかりしてるじゃん? でも、このライターさん、そういう意識が皆無だよね。これは流石にメディアとしての仕事をしているとは言えないんじゃないかなぁ。

同じ傾向を持ってる両者がコンビを組んでるの、目線が内側に向きすぎていて危うい。最近のBUZZFEEDのフェミ関係の記事って、「既に仲間=内側のフェミニスト」に対するアピールであって、男性に対してアピールする記事じゃないですよね。明らかにライターの教育が間に合ってない?

せっかく今でも政治についてエビデンス活動とかやってるのだから、これだってもうちょっと裏を取って、文脈理解した状態でインタビューする、くらいの手間はかけないと、いつぞや語ってた理念がもう崩壊してますやん。。。


余談。マルクスさんに限らず最近白ハゲマンガ描く人はちょっと承認欲求が強すぎる人が多すぎる気がする

「ストーカー」と「マイナスストロ-ク」の話って、色んな所で記事が書かれてるしだいたいどこも同じこと書いてるので、別にパクリだとまでは思ってませんが、すでにこういうマンガも有るし、内容もほぼ完全に重複しているなぁと思いました。文章だとそんなに気にならないんですが、マンガで内容の重複が多いとすごく気になりますね。


最近の白ハゲマンガって、すでに先人がわかりやすく描いているものからアイデアパクってわざわざ劣化した物を公開する人多くないですか?ちょっと流石に承認欲求強すぎると思う。


マルクスさんがそうだとは言わないけれど「フェミニストを自称して男を攻撃することで女にモテようとする男」とか、もっと面白いのに成ると「自分の相手をしてくれない若い女を批判することでおばさんにもてようとするミサワ」みたいな人種がいて、そういうのって全部まとめて「インチキ情報商材を告発することで自分の商材に誘導しようとする商材屋」カテゴリとして認識されるので、そのあたりも気を遣って欲しいですね。


もうわかりきった話するの飽きた

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最近やたらと更新しまくってましたけど、はっきりいって自分にとってはわかりきった話を手癖で書いてるだけで書いてて自分が面白くない。

もうそろそろ自分にとって勉強になるような話をしたい。

というか勉強してその記録つけりゃいいんだよ。うん。


借金玉さんからの抗議につきまして

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金玉さんからの抗議について応答します。

抗議の内容

いきなり雑な引用されて便利に使われた挙句怒られる現象が発生した。

見てくれ、全く違う相手に向けたツイートを引用して「怒られは全部借金玉持ちな、よろ」というこのブログを。
http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2018/04/01/

なめてんのかこの生物。僕が独自タームで煙に巻いた実例出せや。僕は論じるために独自ターム一生懸命作ってんだぞコラ。
「借金玉信者だと思われたくない」でバランス意識した発言入れるのも、「コアで怒られそうなところは引用でやって借金玉にリスク丸投げ」も別に良いけど、もう少し上手にやれや。

@YuhkaUno
マルクス氏もズレてるが、借金玉氏も違う。性犯罪は被害者を黙らせる圧力(セカンドレイプ)が強く、それに「普通の男性」の多くが加担しているという構造がある。借金玉氏は全体の構造が見えていない。 / “なぜ女性の味方をしようという善意…” http://htn.to/x33hFj

https://twitter.com/YuhkaUno/status/980892610922299392
宇野さん、それ完全に「別の話」だよね。なんでもかんでもゴチャゴチャに論じて男女対立煽るの、意味あるんすかね。
僕は男女平等主義者だし、性犯罪をなくそうって話もセカンドレイプや社会的な悪しき構造をなくそうって話も一切反対してないが、この「男が悪い」って言わないと切り抜けられないゴチャゴチャ論点に関しては、本当にクソだと思ってる

このブログ野郎の「フェミニズムを批判せずマルクス叩いとけば俺には大きな怒られは来ないし反フェミの賛同は得られる、ヤバげなところは借金玉にパス」っていう姿勢はクッソ気に入らねえ。真っ直ぐ論じて怒られる青二才の方がなんぼかマシ。狡さが鼻につくなオイ。青二才の真正面から行ってグチャグチャに怒られるやつの方がまだ好感が持てる。

ブログの主張内容は僕のツイートを水割りして小賢しく加工した程度のモンだし、そんだけ広範囲から(不適切な)ツイート引用持ってくるってことは全部読んでるだろ。よく白ハゲのツイパクの話できるなそこで。ツラの皮の厚さはたいしたもんだ。

反フェミ煽ってポイントゲットって内容を上手に他人にリスク負わせて、他人の意見丸パクリでやってるカス、という印象しかなくいい加減にしとけよてめえ。

私が言うのもなんだけど、なんでも引き合いに出される三沢さんかわいそう。。。ちなみに前の記事で私が書いた「青二才」は一般名詞です。私は最近TM2501さんのことを青二才と呼ぶのを止めました。青二才扱いしないってことです。今後は必ず三沢さんって呼ぶようにしてますのでもし癖で青二才さんって書いてたらご指摘ください。


「適切でない引用」については完全に私が悪いです。お詫びします。

まず最初に。引用が適切でなかった点について、これはおっしゃる通りです。大変申し訳ありませんでした。私が引用した発言は、借金玉さんから森さんという人に向けた発言であり、借金玉さんマルクスさんについて言及されていたのはこの部分です。

https://twitter.com/syakkin_dama/status/979898673105534976
今気づいたけど、フェミニストガイズ、言葉の通じない相手の共感を引き出すために、極力何も言わず敵認定されてる人間を批判する技あるな。シュナムルさんも得意だし。ハクアキ君は習得してなさそうだからちょっとやばい。

https://twitter.com/syakkin_dama/status/979898673105534976
明らかに女性の味方のマルクスさんがクソ詰められてるの「これ、僕も完璧にやれるか怪しい難度だな」とおもってたけど、そんな簡単な解決策が…。早くマルクスさんに教えてやれよ壊れる前に。

https://twitter.com/syakkin_dama/status/979899248538935296
男性フェミニスト発達障害者の定型エミュ訓練に良さそうだな…。社会読みの訓練に…。

経緯説明について

次に、必要ないかもしれませんが、このような行為をした経緯について説明します。行為として間違っていたのは間違いありませんが、借金玉さんの解釈と私の考えが大きく違う部分があるため、私の側からの説明も一応させてください。


件の記事は、訂正前の記事タイトルを見ていただければわかるように、借金玉さんのツイート(2つ目だけ)の「明らかに女性の味方のマルクスさんがクソ詰められてる」という表現が気に入って、これについて説明しようと思ったのがきっかけです。

その際に前後のツイートも読んでいます。

しかし借金玉さんマルクスさんについて直接言及している部分は、上の引用を見ていただければわかるように前の発言からの続きであり、さらに内容も他人への皮肉、ということで全く使えないな、と判断し、仕方なく自分で記事を書くことにしました。

なので、最初に記事を書いたときは借金玉さんのツイートは全く引用していませんでした(更新履歴を出せる機能があればご提示したいのですが、そういう機能有りませんよね)。 今は借金玉さんのツイートの引用を削除しましたが、その部分が全くなくても問題なく読めるはずです。本来は不必要な部分です。



じゃあなんでわざわざ引用こんなしたのか。これは、私の中では借金玉さんのツイートを参考にしたという意識が強くあったからです。

金玉さんは私の記事について「ブログの主張内容は僕のツイートを水割りして小賢しく加工した程度のモン」と書かれています。私の認識としては「借金玉さんのツイートは鋭いがそのまんまだと使いもんにならないのでマルクスさんの件に合わせて整えた」つもりであり見解に相違はありますが、少なくとも彼のツイートを参考にしたのは間違いありません。


なので、記事を書く際に特に参考にした「表現のネタ元」として紹介するつもりで「文脈を無視して」引用しました。私は記事中で他のものについてとりあえず引用元をベタベタと張っていることでお判りいただけるかと思いますが、参考にしたものはとりあえず紹介しなければいけない、という意識であり、それゆえの行為でした。


ですが、それは私の自己満足であり、借金玉さんが指摘されるように、別の文脈のものを引用するのは不適切であると思います。

しかもそのことによって、私ではなく借金玉さんが攻撃されることになったそうです。誓って言いますが、そういうアクロバティックな行動をとる人がいることは想定できていませんでした。


私なりに気を使ったつもりでしたが、気の使い方があまりにズレており、結果として借金玉さんにご迷惑をおかけしてしまった点については非常に申し訳ないと思っております。

今後は、今回のように関係のない引用を行わないという当たり前のことを気を付けて参ります。



蛇足ですが。
今回の件、あくまで私が加害者であり借金玉さんは被害者なので、加害者の私が謝罪以外の言葉を発する資格はないかもしれません。しかし借金玉さんの上の発言は私からしたら言いがかりとしか言えない部分もあり、その点にはやはり反論しておきたいと思います。あと独自ターム云々の例示の話もしないといけないっぽいのでまた気力がある時に追記か別記事でなんか書きたい。

アライ(ally)さん その2

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yuhka-uno
フェミニストの男性」がどう振る舞うべきかというのは、だいたいここに書かれている通りだと思う。→
LGBTフレンドリー」の、その先へ。「よいよいアーライ」になるための10か条
http://www.atashimo.com/entry/how-to-be-an-ally

「自分はメインのターゲットじゃないよなー」と感じる当事者運動においては、居心地の悪さを感じることもあったのですが、「アーライ」という概念を知ってから、随分楽になりました。「XXに対してフレンドリー」だとか「XXを“認めて”いる」というのを超えた努力や、一定の態度が必要なのです。

アライ(Ally)については私も去年くらいに読んだ本で簡単に学んだことはあります。
アライ(Ally)さん - この夜が明けるまであと百万の祈り

この概念にはいろいろ複雑な気持ちがあって未だに整理できてないです。ぐちゃぐちゃしてて多分矛盾もいろいろあると思うけどとりあえず今はこんな感じ。


この話をするためには、自分の中では前提としてかなりめんどくさい話をしないと納得できないためまずその話をします。不要な方は読み飛ばしてください。

自らに対して「弱者」や「被害者」というセルフイメージを持っている人は、他者からのかかわりに非常に臆病であり、それ故に攻撃性が高まっている

これはLGBTとかフェミとか痴漢被害者とかポリコレとかそういうのと関係なく、オタクとか、田舎者とかでも一緒です。発達障害や、毒親被害者、なんでもそうです。とにかく臆病になっているので「仲間」でない人間からのかかわりに強い拒否反応を示します。

外側から見たら、ネットのフェミやポリコレ、オタクなどのみなさんの中には、どこが弱者やねん、と言いたくなるようなすっかり「権力者」的な言動をしている人もいますが、そういう人はごく少数であって、そういう人を支持している名もなき人は弱い立場のままであり、みんな他者におびえており、安心できる内側にこもろうとするし、多少頭のおかしい言動をしていようが、仲間の言うことなら応援し「敵」であれば攻撃しますし、強気で外にぶつかってくれる人を支持しなければならない、という党議拘束がかかったような精神状態の人も少なくありません。


「臆病な人」というのは、敵か味方の区別が苛烈です。ちょっとでも「わかってない」って思うところがあったりちょっと無理解なこと、無神経なことを言おうものなら群れを成して一斉に襲い掛かります。群れると小心者ほど口が悪くなったりします。

これに「被害者意識」が加わるとさらに厄介です。これが強くなりすぎた人は、自分たちの攻撃性や理不尽は一切自分の中で免責されるのでリミッターが壊れてしまいます。他人の攻撃性や態度の悪さを指摘するその口で、批判してる人よりよほど凶悪な表現を多用する「ザ・キチ〇イ」みたいな人を見かけたことがある人は少なくないのではないでしょうか。


これとか、嫌な事件だったね……。

無神経だとは思うものの、それほど悪気がなさそーな人たちをみんなで囲んでボコボコにすることによって自分たちの心の平穏を守るわけですね。 長い目で見ると外側からの「ヘイト」をため込み、こういうスライムみたいな存在ではなく本当にやばいやつらが敵としてやってくることになるのですが。

他人ごとのように言ってますがつい先日書いた私の「マルクス」さん批判の記事なんかまさにそうですね。あれについて「どうでもいいやつを全力で殴りすぎ」とか「ハードル上げすぎじゃね?」って意見が多かったですね。。。


……とまぁ。

そんな感じのことを繰り返し続けることによって、ネットのクラスタはいろいろとすっごい内向きかつ攻撃的になってることが多いです。こういう人たちと接するのに、善意だけしか持たず無警戒で近寄るとすぐ捕まって袋叩きにされて殺されてしまいます。「弱い犬ほどよく吠える」みたいに侮ってはいけません。本人たちは弱い犬のつもりですが、実際は狂犬みたいな人が結構いるし、なにより弱い犬でもまとまった集団になってるところもあり、数で圧殺されます。

「臆病で被害者意識の強い人」はいろんな人たちがいる。自分の被害や生きづらさだけが特別だと思ってる人はNG

繰り返し書きますが、今から参照する記事ではLGBTqが紹介されているからといって、私は「LGBTq=臆病で被害者意識の強い人たち」という主張はしていません。オタクだって発達障害だってそうなり得ますというか上の例で挙げたのはオタクだからね。

私はLGBTqや女性といった限られた人たちを特別扱いする考え方がとにかく嫌いであり、個別に自分たちの被害や生きづらさを訴えるべきであり、それを比較したり戦わせたりする必要は無いと考えています。

自分たちの被害を語る際に「オタクは私たちよりつらくないから黙ってろ」だの「日本男DIS」を始める人たちは害悪だと思っているし、逆に女性が生きづらさについて語っているときに「男だって被害者なんだからその話もしろ」と自分たちの話を始める人もまたどうかと思う。とにかく、語る方も自分たちの話に集中しろ、と思っているのです。

「いきるのがつらい」という話は、誰でもその人個人にとっては特別なことであり、それ故に「他と比較して私だけ特別扱いしろ」「私が幸せになるためには他の〇〇を抑圧しなければならない」みたいな主張をする人についてはどっち方向であれ私は支持しません。

*1



「助ける」「守る」という態度が許されるのは英雄と専門家だけ

さらに寄り道すると、極論ではこういう話になります。

これについては「ワインバーグ」の「コンサルタントの秘密」とか
「HELPING ~人を助けるということ~」という本を読んでください。

相手からの要請がないのに、それ以上踏み込もうとするのはプロセス違反だという話です。
助けようとする人は、まずその人から信頼を得て、助けを求められるようになることを意識しろってことです。

「善意だから」「私はあなたを助けようと思ってるから」というので
このプロセスを軽視すると、善意が無駄どころが有害な結果になります。


みんな幸せになろうよ

ここまでの文章で、私の意図を正しく受け取ってくれる人が何割いるかわかりませんが
いったんリセットして簡易に表現すると

「善意のみで、安易に傷ついてる人に関わるのはお互いにとって不幸な結果になりがちなので、
 せっかく関わるならお互いが幸せになれるように関わりましょう」

これだけです。

長々としゃべるとそれだけ誤解されやすいって書いたけど、私にとってはこの言葉には
それだけの前提があるということを書いておきたかった。



「傷ついている人たち」とどうかかわっていくか=「アライ」という考え方

というわけで、前置きがすごく長くなってしまいました。ここからが本題です。

・傷ついている人は「接し方が難しい」であるという自覚をもって
・それに「善意」のみで安易にかかわろうとするのではなく
 せっかく関わるのだから良い結果になるような接し方を考えよう

って前提を構築したうえで、以下の記事をあらためて読んでいきます。



1.聞く

当事者の話に耳を傾けてください。間違いを指摘されたり、批判されたら、言い訳したくなる気持ちを飲み込んで、耳を傾けてください。すぐに分からなくても、いいんです。「どこが悪いんだか、親切に教えろ!」とか言わずに、じっくり考えていきましょう。

ある意味これがすべてだと思います。これがクリアできるなら他の9項目はそのうちうまくいくと思う。

他の人はどうか知りませんが、私は「善意をもってやってることが良い結果につながらない」ってのは結構受け入れるのしんどいです。例の界隈の擁護を使うなら「コミットしすぎると心の余裕がなくなる」って感じでしょうか。まして拒絶されようもんならかなりつらいです。そういう時に聞く耳を持てるかどうかですよね。

「自分と相手は違う人であるし、受け入れられないことも当然ある」という形で期待値をコントロールする必要があります。その期待値でも行動する価値があるとおもったらやればいいのであって、最初から見返りを求めると死ぬ。。。

ちなみに見返りって「親しくなればなるほど」「信頼されればされるほど」高くなっていくし、結果についても「だんだん相手をしっていけばいくほど」成功の確率が高くなっていく。

なので、一番最初が一番「割に合わない」んですよね。失敗して、拒絶される確率も高いし、まだ警戒されているからうまくいってもそれほど喜ばれたりはしない。そもそも拒絶されたときにちゃんとそれを説明してもらえることもあんまりない。それでも相手を支援したい、と思うかどうかがすべてだと思います。

そのくらい相手本位に考えられるようにならないと「聞く」という単純な行為はすごい難しいと思う。

2. 常に学びつづける
アーライは自分が知らないことを自覚し、常に学びつづけましょう。 でも、大切なのは「教えてもらうのが当然」と思わないこと。何も学ばずに、当事者に不躾な質問をして「自分にいちからわかりやすい説明をしてくれるのが当然」なんて期待しないこと。当事者はアーライに「教える」義務なんてない

現実には、いろいろ話をしてくれる親切な当事者は沢山いるでしょう。しかし、それを当然だと思わないこと。そして、それをすべての当事者に期待しない

これも結構難しい。期待がなければ行動するの難しいし、でも期待しすぎると失望してしまう。「期待しすぎない程度に期待する」ってのは、なにかの成功体験がないと難しいと思う。成功体験が幸運に支えられてる人も失敗しやすい。いっそのこと「最初から学ぶつもりで」低いところからスタートするのが良いと思います。この点、マルクスさんのように、いきなり大反響を得た人はその後つらいだろうなぁと思います。

ただ、期待しすぎないのもどうかと思う。先に進まなくなるから。これはブログの話だけど、私は読者に期待しなさ過ぎだなと思う。続けること自体はすごい簡単だけど、以前から全く前進してないような気がする。

3. 当事者をアクセサリー扱いしない
当事者運動に関わることを、「あなた」自身を飾るアクセサリーのように扱わないでください。活動は、あなたをかっこよくクールに見せるためのものではなく、当事者が生き延びていくための必要から生まれたものです。

4. スポットライトを浴びようとしない
当事者運動は、あくまで当事者のためにあることを忘れないでください。 アーライは黒子です。

5. アウティングしない
コミュニティ活動をする上で知り得た個人情報を、軽々しく外に出さないでください。

今って不幸なことに、これを勘違いさせるあらゆる仕掛けに満ちてますよね……。1や2がクリアできてたらすでにこのくらいはわかってると思いますが、実際にこれ目的からスタートする人もいるわけで。そういう人をどう扱うかって結構難しいよね。

6.「なぜここにいるのか?」という質問を恐れない
「自分は相手のアーライなのだから、当然のように歓迎されるのに違いない」と思い込むのはやめましょう。その傲慢な考えが打ち砕かれた時のバックラッシュが心配です。

7.「代弁」と「忠告」をしない
あなたが、当事者の気持ちを当事者よりも上手に言ってあげられるはずだと思わないでください。あなたの意見は「あなた個人の意見」として発言してください。

前の記事で「男のフェミに求めるハードル高すぎません?」っていうコメント何件か頂いたけど、私的には最低限のハードルだったと思ってるんだよね……。この質問に答えられない人が、さらに他人に向かって「男性はみんなフェミニストになりましょう!」って無神経に呼びかけたんだぜ? 当のフェミのみなさんが怒らないのかな、と思ったくらい。

太宰メソッドについては無意識にやるときがあるから気を付ける……。

8.「逆差別された!」と言わない
トランスジェンダーしか入れない場や、特定の少数民族しか入れない空間があったとしても「そこに入れない」=差別だと決めつけないでください。思ったより人々がフレンドリーではなかったからといって「排他的」だと考えないでください。

「排他的と考えないでください」じゃなくて、「排他的であって当然」であり、「外の人間を受け入れるのはとても勇気がいることなんだな」っていう風に考えてます。

これ女性専用車両の問題で「差別か差別でないか」って話でモメてましたが、別に差別でも逆差別でもいいじゃんかって思う。あの問題を「差別」かどうかで論じるのほんとにバカげてる。必要性について語ってればよかったと思うで。

そもそもあの問題って、普段から自分の問題以外で差別差別言って他人を攻撃とかしてなきゃそもそも問題にならないんだよ。「自分たちは排他的である」というのを大前提として、その排他的であることを妨げられない立ち回りくらいは考えてほしい。

私は別に男女問題に関してアライになるつもりがないから「7」に明確に違反するけど。

内側にこもるのはいいけど、それならそれで外にいる他人の悪口いうのはやめろ。自分たちに協力的でない他人を努力不足とかいうのをやめよう。被害者意識が強すぎてそのあたりダブスタしてるやつは自分で自分の首を絞めている。上のunoyuhkaさんとかくたびれはてこさんとかはその典型例。

当事者の問題に立ち入らないでほしいという主張をする人は、当事者であることの立場を利用して外の人間を攻撃してはいけない。それをやった瞬間に相手も当事者になる。外の人間に介入の正当性を与える。そんな当たり前のことがわからない人が多いのはなぜなのか。

9.嘘をつかない
自分の出自や民族、セクシュアリティーを偽って「当事者」のふりをしないでください。
活動には、アーライが必ず必要で、アーライにしかできないことがあります。

10.戦う
アーライなりのやり方で、戦ってください。あなた自身がどう思うかです。これは、あなたの戦いなのです。毎日の生活のなかで、あなたにできることを少しずつやっていく。その積み重ねが、アーライを作るのです。

これむしろ「当事者」に言いたいし、こういう活動をしている人をちゃんと「アライ」扱いしてあげてほしい。「オタク」と「痴漢被害者」に顕著だけど、こういうときに当事者でなければ認めない、って人が多すぎるのにうんざりしてる。

*1:こういうこと言うと、お前は「男という有利な立場だからそういうのだ!」みたいなこと言い出す人たまにいますけど、じゃあそういう人は女の立場と交代するから代わりに私の障害を引き受けてくれるんですかね?「自分のつらさ」しか見えてない人は別にそれでもいいから自分の話だけしてろよって思う

「ゾーニングが必要」という言葉について

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マルクスさんが描いているマンガがまたひどかったのでもう一回だけツッコミを入れておきます。
これからいちいちチェックしていくような価値があるものでもないと思うし、今後も彼の周りの人たちに何かを期待することもできないので、今回を最後にしてもう自分の方で見えないように「フィルタリング」することにします。*1

今回のマルクスさんの漫画は「ゾーニング」について雑な話をしている

ゾーニングが必要だよね」というよりは「こんなにわかりやすいことを言ってるのに顔を真っ赤にして反論する人」を揶揄するような内容です。

んで、どういうゾーニングが必要かと聞かれたらこういう答えを書いている。

これを読んだ私の感想は、あ、「この人自分が描いていることのおかしさが全く理解できてないな。マジで描いているな」ってことです。



ツッコミポイントその1:ゾーニングという言葉の使い方が乱暴

ゾーニング」って言葉はそんなに難しい言葉じゃないと思うんだけれど、マルクスさんみたいに自分の欺瞞を覆い隠す魔法の言葉みたに使う人結構いますよね。「ゾーニングが必要だ」という言葉がどういう意味をもつのかわかってない。

ゾーニングが必要だ」は何も語っていないのと同じです。「漠然とした望みのイメージ」の話だけをしていて具体性が全くありません。それを誰がやるのか、責任主体はだれか、という点をまだしてないわけですね。このままだとおまじないに過ぎないわけです。「5000兆円欲しい!」と同じレベルです。この言葉に賛成するかどうかで踏み絵やろうとするアホのひとたくさんいますけど、別に「ゾーニングは必要だよね」って言葉に同意しただけでその後自分の要求が無制限に通るわけじゃないんだよね。これは話のスタートラインにすぎません。

ベジタリアンの例えは、2コマ目までは同意するとしても、2コマ目までの内容で言えるのはせいぜい「フィルタリング機能があったらいいな」とか「見たくない人向けの選択肢があったらいいな」「無理やり読まされることを強制されたくないな」というレベルまでで、そのレベルならすでに実現してきている。これに対して、「コンビニの成人向け雑誌やエロ広告や公共の場の性的展示物、性暴力を連想させる全年齢向けの作品等」でゾーニングが必要、というのは、「自分に薦めないでください」以上の意味を持っているわけです。

いろんな人たちに行動を求める必要がありますし、それ以上の説得力が求められます。この点については、この4コマ漫画では何の説明もしてません。前回もそうでしたけど、マルクスさんは「説明が全然足りてないのに、分かったつもりになってる」んですね。これで人が動くと思ってる。

その結果が4コマ目です。マルクスさんは2コマ目の時点で「あらゆるゾーニングに対する説明」ができているつもりなので、「自分の理想が通らない」=「ゾーニングそのものに反対している人が邪魔をしている」=「反対している人は簡単な道理も理解できない自分勝手な人たちだ」という描き方をしています。

前の記事でも言葉がきつすぎるとたしなめられましたが、やっぱりこうとしか言いようがないので言いますと「あほかこいつは」。




なんだよそのフットインザドアテクニック。
マルクスさんが「夜中に自分が寝ている間に勝手にやってくれる小人さん」を妄想しているのでないのなら、自分がいかに図々しいことを言っているかわかると思うんですよ。2コマ目までの控えめな印象が一転して、自分の外側の人間にはいきなりこの態度になるんだなってのが分かって面白いです。



これはマルクスさんに限った話じゃなくて、「ゾーニングが必要」って言葉を何も考えずに使ってる人みんなに言えるところです。それ「議論のスタート地点に立ちます」の宣言だけしかしてないのに何か意味のある活動をしてるつもりになってるだけですよ。

そうじゃないんですよ。よく考えて。

マルクスさんは「今すでに実現している状況=2コマ目よりさらに進んだ形でゾーニングが実現してほしい」わけでしょ。それにも拘わらず、マルクスさん本人は自分は何もしないで「ゾーニングが必要だなぁ」って言ってるだけでしょ?ということは、「自分でない誰かに何かをしてもらう必要がある」わけでしょ?

だったら。

「相手がそういうゾーニングを実施するべき理由、したくなるようなお話」を描かないとダメじゃないでしょうか。ここを「私が望んでいるのだからやって当然」「やらないのはおかしい」って発想で寄ってこられたら、私だったらそれが必要だと思っててもやりたくなくなりますよ。

マルクスさんは、前回も「男性がフェミニズムになるべき理由」ってタイトルで自分の話しかしてませんでしたけど、本気で言ってるならちょっと考え方を変えた方がいいと思う。自分が何かをするつもりなら「自分の話」をすればいいけど、相手に何かをしてもらいたいのに、相手の事情をまったく考慮してないで自分の話ばっかり描いているだけではうまくいくわけないですよね。

分かりますよね。それとも、こういうことに全く思考が及んでませんか?自分の望みを念仏のように唱えていたら、水からの伝言みたいに世界が応えて美しい結晶になってくれると思ってる人ですか? ……そんなわけないじゃないですか。だったらなんで今こんな世の中なんですか? 世の中の理不尽さに憤ったからこういう活動してるんじゃないんですか? だったらなんでそこで大事なところを全く考えようとしないんですか?


キンコン西野さんっていますよね。あの人ネットでは嫌われがちですが、この点をしっかり押さえた取り組みをされてて「すごいなぁ」って思ってます。すごいんだからいちいち人を煽らなけばいいのにw


ツッコミポイント2:わかりやすい何者かを悪者に仕立てあげないと話を作れないところ

上で述べたように、2コマ目までは別に異論はないですが、4コマ目がとにかくひどい。マルクスさんの描くような白ハゲマンガには4コマ目に必ず「論理の飛躍」や「極端な決めつけ(藁人形論法)」が混じっているよね。

マルクスさんの漫画だと「自分の理想が通らない」=「ゾーニングそのものに反対している人が邪魔をしている」=「それはこんなやつらだ」ということで4コマ目の人の扱いになるわけですね。

つまり、マルクスさんの主張は「そういう人の存在を仮定しないと成り立たない理屈」ってことなんですね。 自分の主張が十分でないとか、考えが足りてないとか、解決すべき問題が別にあるとか、そういう難しいことを考えたくないから、理想と現実とのギャップを「藁人形」に押し付けてるだけ。

そういう人を言葉でやっつけたり啓蒙しさえすれば、邪魔をしていたものがなくなって、世の中は正しい世界になるんだー、やったね♪ まぁたぶん「悪いことをやったり悪いものを作っている人がいるからその人たちが作るのをやめればいいんだ」って認識なんでしょう。

そーいう単純な世界観を疑わずにいられる人って、なんかズルいなぁって思う。



わたしがさわぐちけいすけさんやマルクスさんのような人がやる白ハゲマンガを嫌いな理由が少しは分かって頂けるでしょうか。こんな杜撰な理屈でこちらを説得しようとされたら「あれ?ひょっとして今わたしバカにされてる?」って気分になるんですよ。実際にはハンロンの剃刀案件だとわかっていても、感情的には「バカにすんじゃねえよ」ってなるじゃないですか。この人たち、全然論理的じゃないくせに、中途半端な論理を振りかざして人を説得しようとしてる。私はこういう人がほんとに嫌いです。マルクスさんが難しいことを考えるのが苦手で分かり易いストーリーを欲しがるのは勝手だけれど、その分全部手抜きしてこっちに押し付けようとしてるような甘えを続けてる限り、世の中の対立を煽ることはあっても、解決方向に何かをできることなんて何もありませんよ。 

世の理不尽に遭遇して、それと立ち向かうために活動を始めたはずの人が、なんでこんなに世の中を甘く見ているのか本当に不思議でしょうがない。ちょっと理解に苦しむ。それとも最初から解決するつもりなんかなくて、とにかく恨みをぶつける存在を欲してるだけですか?そんな非建設的なメッセージを発しているのに「建設的な議論ができなくて残念」って言葉を使うの、ほんとどういうことなの。もしそういう議論できるレベルのメンバーが揃ったら、まず真っ先にマルクスさんの理屈の解体から初めて地ならしからはじめると思うんですが。



ツッコミポイントその3:漫画の内容と主張の内容が一致してないのに、マンガを説得材料として使っている

上で説明した通り、マンガの内容と主張の内容が一致してない。マルクスさんは、手間かけてマンガ書くより前に、もうちょっと自分の主張を整理して、その主張とマンガの間にズレがないか確認する手間をかけるべきだと思います。
万が一、この漫画と自分の主張が一致していると思っているならもうどうしようもねえなこれ……。




ツッコミポイントその4:「結論」と「過程」を区別できていないところ

こういうことを言うと、経験則上マルクスさんやそれを応援している人の中に「あの人はゾーニング反対派なんだ」というレッテルを張ってやりかえしたつもりになる人というのが一定数出現します。 ツッコミポイントその2で挙げたように、「自分の意見が反対される理由は自分には一切なく、相手が〇〇だから」と相手を悪者にすることで心の平穏を保つ思考を持ってる人はだいたいこういう反応をします。

でもね、そういうゼロかイチでしか思考できない人には残念な話だけど、私は程度に寄るけど「ゾーニングをやろう」って意見には賛成なんだよ。まんが王国のネット広告とか大嫌いだったし、別にエロに限らずオタク系のコンテンツが、そういうのに興味がなかったり嫌いな一般の人の目に触れたところで何一つ得することはないしね。そもそもコンビニでエロ本を買ったり読んだりという行為をする人の気持ちが理解できないから、私にとってそれ単体だけ取り上げるなら守る価値って特にないですよ。

じゃあなんでマルクスさんのこの4コマには全く賛成しないのかって? 4コマの理屈がひどいからですよ。

だって、この4コマ程度の雑な理屈で「自主規制」を求めるのが正当だってことになっちゃうなら、マルクスさんのマンガを読みたくない人の気持ちを尊重して鍵垢でやらないとダメってことになるからね。この簡単な反論にすら答えられない程度の貧弱な理屈しかないんだよマルクスさんの4コマは。その程度なの。そんな貧弱な理屈に基づいて過大な要求をしているんですよ。 

大事なことなので二度言いますが。

私は「ゾーニング賛成(必要不可欠)」派です。つまり結論には同意してます。ただ結論には同意できても間違ってる理屈を言ってるやつには同意しない。むしろ結論なんて多少間違ってても良くて、考え方に同意できることの方が大事。

tyoshiki.hatenadiary.com

私はマルクスさんの主張する「結論」には反対してません、考え方が杜撰すぎるといってるだけ。でもそういう人を4コマ目の枠に抑え込もうとするからついていけないんです。



ツッコミポイントまとめ

一言でいうと結論は前回と同じです。

とにかく、マルクスさんは、雑。「女だけの街を作りたいただし労働力は男どもな」と同じレベルの主張であり、全くお話にならない。以上。

付け加えるなら、雑な上に思想的に偏ってる。そして反対するものを4コマ目に閉じ込めて叩けば解決すると思っているので話し合いも出来なさそう。

ここまでは一応「善意の人」という前提で評価しているけれど、本当のことを言うと「善意」というところから疑い始めてる。個人的にはタイミングとして「ウィメンズマーチ」とかいう怪しいタグの活動の広報塔として突如湧いてきたことといい、急に大量のコンテンツを矢継ぎ早に投下していってることといい、いきなりバズり過ぎている点と言い、もっと優れた4コマやフェミの主張はいくらでもあるのにBuzzfeedが優先して取り上げたりといろいろと不自然な感じであり、これほんとに個人の活動なんですか、というところから疑っている。

ただ、この疑いには根拠が弱いからその前提は取っていない。ここをごり押ししたらマルクスさんとレベル変わらん。かといって何の後ろ盾もない、純粋に善意で活動している人だとしてもあまりにも杜撰すぎて論外。ともあれ白ハゲマンガ描くような人間は、それをありがたがっている人と共に全員滅びるべきである、という偏見がまた強化されました。




おまけ:というか、マルクスさんみたいな人たちは、なぜオタクがこんなに頑なに反対しているか考えたことあるの?

その考えた結果が4コマ目のイメージなんだとしたら、さすがにもう救いようがないんじゃないかなと。

いつも女性が一方的に語ってるのばかりみてうんざりしてるから、たまにはただの一オタクにすぎない私が、まるでオタクを代表したような面をして一方的に語ってみますかね。

これを読んで「うざい」って思ったなら、一部の女性の方々の語りは他者から見たらこのくらいウザく見えてるかもって想像をしてほしい。



まず、オタクはオタクで、社会的マイノリティであるという意識が強い。まずこれを認識できてるかどうかですね。
アライ(ally)さん その2 - この夜が明けるまであと百万の祈り

若い人はそうでもないと思うけど男オタクのおっさんや女オタクのおばさんたちの中にはそういう認識の人今でも結構いる。実際に迫害されてきた歴史もある。このことについて知らんとは言わせないし、知ろうともしないなら、もう女性の権利について語るのもやめていただきたい。お前にはその資格はない。

女性とは違う形でマイノリティの立場に甘んじ、必死に自分たちの立ち位置や権利を防衛してきた経緯があるわけ。どういうことかというと「油断すると今まで築いてきたものが全て崩壊する」という危機感や「自分たちの主張や権利をつねにないがしろにされてきた」という被害者意識が強いんだよね。「自分たちの話を聞いてもらいたい、受け入れてもらいたい」という気持ちは強いけどその反面「自分たちに蔑視を向けたり、安易に踏みにじろうとする相手には死に物狂いで抵抗する」んだよ。



フェミニストのみなさんだってそうじゃないの?知らんけど。


フェミニスト全体とは言わんけど、その一部には男と女という対立軸しか見えてないせいか「オタク」=「マジョリティ」=「女性を虐げる側」って認識持ってる人間違いなくいるよね。でも実際は戦うための軸や現在の状態が違うだけで、少なくともセルフイメージではいまだにマイノリティという人が多いんですよ。*2

女性からしたら「私たちと違って十分認められてるじゃないか」とか「レイプされたことはないだろ」「電車に乗る時の憂鬱や夜道を歩く怖さを味わったことないだろ」とかいろいろ反論はあるだろう。こっちはこっちで違った形でさんざん苦汁をなめさせられたりしてるわけで、言いたいことはあるわけですね。*3

オタクの場合は特に「好きなものを好きということが許されない。ろくに興味ないのにキモイからとからかわれる」「些細なことで難癖つけられて趣味を全否定される」か「表に出るな、隠れてろ、恥を知れと自己主張を抑えるよう内外から抑圧される」みたいな経験があったりします。よく言われる表現だと「スクールカーストの下層に置かれる」というやつです。*4

そうやって常に「下」に置かれてきた感覚があり、「見つかったら殺される」という感覚が長く続き、ようやく「見られても殺されない」って安心を得るに至った、というところに「わざわざ見つけて攻撃してくる」「ろくに理解しようともせずオタクというだけで攻撃してくる」というようなトラウマを刺激されたらどういう気持ちになりますか。「女というだけで見下される、危機にさらされることは理不尽だ」と女性解放を訴えてる人たちは、それを本心から思っているならわからないわけないよね?

とにかく杜撰な理屈で人を扇動しようとするマルクスさんのような存在がいたりとか、「一歩ゆずったらどこまでも攻めてこられるかもしれないという恐怖」や「コスト度外視で際限なく要求してくる話の通じなさ」「現実と理想の区別がついておらずゼロかイチで迫ってくる」という狂信者みたいな人が目に入るうちは、安心して話し合いもできないなというところです。というかぶっちゃけ「お前らは俺たちみたいな弱いもんばっかり攻撃してないで強いやつと戦えよ」って思うんだけど、なんかみんな手柄欲しさに叩きやすくて社会的に弱いオタクばっかりたたくやついるよね。あれほんとなんなの?情弱狙ってアフィリエイトやって互助会界隈くらい気に入らないんですけど。

以上とあるオタク側からの「一方的な」意見でした。反論の余地も与えず一方的に語る人間がいかに受け入れがたいかちょっとでもわかって頂けたら幸い。

蛇足

私は数日前に「善意だけあってもその後がいろいろ雑な人は、完全に間違っている人間より有害である」と述べました。マルクスさんは世の中を女性(身近な人)にとって良くしたい、という善意の人だという前提で考えても、マルクスさんは活動すればするほど、その目的に対して有害なことをやってるだけなので、しばらく黙って勉強するべきだし、周りの当事者さんたちはちゃんと教育してあげるべきだと思う。

私はフェミニストではないので「もし自分がフェミニスト当事者だったら」という想像でしか話をできませんが、もし私が当事者であったら、こういう雑な理屈をバラまく人を支援したり、この理屈の何がおかしいのかわからない残念な人がたくさんいる状況は決して望ましいものじゃないと思うんですけどね。 こういう間違った人たちが自分たちのことをフェミニストだと自認しているような状況を放置している状態では、今後もフェミニストが支持されることはまあないでしょうし。

ただ、はてなでよく見かけるフェミ界隈の人たちはこの人から距離を取っている人が多く、そういう意味では、はてなはまだまだなんだかんだ言ってしっかりしているなと思いました。

*1:もともと私は三沢さん以外は割とどうでもいいのだ

*2:※ここで、自分がそう思わないからと切り捨てるんじゃなくて、もしそうだとしたらという風に「仮定」を挟んで思考する癖をつけてほしい。

*3:※こういうこと言う人は、女オタクの存在のことをどう思ってるのかいつも気になる。女だから虐げられたのであって男はつらいめにあってる人はいないって扱いにするのか、それとも女オタクは自分の仲間じゃないから切り捨てるのかどっち?

*4:※ここで「身だしなみに気を遣わないから」とか「しゃべり方に問題が」という感じで自業自得って文脈に持ち込もうとした人いるかもしれないけど、それどんだけブーメランになるかわかるよね?

舞鶴場所の救命措置についてのお話

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この記事は相撲協会の対応について論じる記事ではなく救命処置についてのお話です。


今日22:00くらいからWebラジオやります

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最近心が荒むような話が多い(自分で首を突っ込んでるので自業自得なのですが)、そろそろ気分を切り替えて行きたい。。。

というわけで、ガラッと流れを変えるためにWebラジオでもやります。
内容ですが、ランスシリーズ大好き人間の私が「藤崎竜封神演義」を改めて読んだ感想です。

……うん、みごとに誰得すぎて需要が全くないね!いいんです。誰も聞いてなくても一人でしゃべるから大丈夫です。twitterで質問箱作ったけど2人しか質問来なかったし、みんな私に興味がないことは知ってる。


とりあえず、今ブログでやってることと違う話がしたいのでやるで。

藤崎竜封神演義」おもしれ-

藤崎竜封神演義」が今頃になってアニメ化していたので改めて最近マンガを全巻読み返してみました。

子供のころ読んでた時はあまり理解できていなかったらしく、正直中盤以降は全く覚えていませんでした。今読み返してみたら、子供のころ読んだ時よりもはるかに楽しめた。

東方シリーズや艦これ、刀剣乱舞幻想水滸伝、文豪ストレイドッグFGOなどのように史実に基づいた登場人物たちを大量に登場させて能力ものバトルやらせるのは最近多く、こういうのはその設定やキャラだけでもとても面白いものです。しかし、こういう作品がだいたいの場合世界観設定やキャラは大変魅力である代わりにダラダラと引き延ばせるように小エピソードが積み重ねられる形で大きなゴールが見えない状態が続いていくうちにマンネリ化していくものが多いです。

しかしこの作品はそういうダレる要素がほとんどなく最初から最後まで高いテンションを保って読み続けることが出来ました。*1ボリューム的にも田村由美先生の傑作「BASARA」とか読んでる感覚に近かったかな。

そのうえで、能力者同士が「仙人と妖怪」の勢力に分かれて戦う「横」の展開だけでなく「仙人と人」「神と仙人」という「縦」の関係があり、それぞれの層にわかれて人が戦ったり、その枠を超えてのやりとりがあったりと様々な関係性が描かれていて素晴らしいです。

というわけで、封神演義だけでも長々と語れそうなくらい面白かったのですが、何より、私が最近クリアしたランスシリーズと共通した要素、違う要素があり、そのあたりを考えながら読むともう楽しくて楽しくて。

とにかく語りたい内容が多いので文章で一つ一つ書いていくのは無理があるし、とりあえず一回思いつくこと適当にしゃべってみて、その中からいくつかピックアップして記事にしようかなと思ってます。

別にこの話でなくても、聞いてくれる人がいて何か質問があったらお答えします。


URLは21:30からラジオが終わるまでの間だけこの部分に載せる予定です。ではでは。

*1:FGOはちゃんと本筋しっかり定められていて、第一部最後まで走り切ったけどね。第二部も楽しみ

鬼畜王ランスからランス10で幸せになっているキャラクター

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鬼畜王ランスやり直して、幸せになってる人を探すという暇なことをやってる。言うまでもなくネタバレ注意。


1 メナド・シセイ

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鬼畜王ランスでは、ザラックというクズ男に弄ばれお金を貢ぐために横領にまで手を染めてしまう。ランスがそれに気づきザラックは処刑。メナドはハーレム送りに。*1
→ランス10ではランス01で縁があったランスをずっと好きなまま。新たな出会いは無いものの自分を鍛えてリーザス赤の軍副将として活躍している。ちなみにこのザラックの設定は「アールコート」の食券LV3イベントで使われてる。

2 メアリー・アン&レイ

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鬼畜王ランスでは魔剣カオスを手に入れるために絶対にレイを殺す必要がありどうあがいても不幸になるカップルだった。
→設定そのものが根幹から変更。レイはメアリーとセットでランス軍の仲間になる。

3 ロナ・ケスチナ

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「ヘルマン王女シーラ」と並んで作中での不幸度が高いキャラ。眼の前で母親を殺され天涯孤独になり、その後もレッドアイに陵辱の限りを尽くされている。彼女は何も悪いことをしていないのだが魔人レッドアイを倒すためには彼女を殺さざるを得ない。(殺さないルートは有るが、それでも彼女を助けることは出来ない)
→今回も設定は同じだが、レッドアイを倒す際に殺さなくてもよいし、ちゃんとその後救うことができる。食券イベントレベル3は必見。

4 ナギ=ス=ラガール

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鬼畜王の時は背負ってる業が重すぎて取り返しがつかず、どうあがいても志津香とセットで仲間にできないキャラ。ゼス侵攻の際に、志津香との二択になってしまい、仮にナギを選んでも姉との和解は不可能。ランスが姉を選んでしまった場合はケッセルリンク使徒になるが、この場合ケッセルリンクが倒された後消息不明となる。
→ランス09の際、志津香及び志津香が妊娠していた子供と命を分け合うことで、志津香と一緒に、ランスの子供として人生をやり直すことに。本来は天真爛漫でお姉さま大好きっ子であることが判明。ぼんばー! 



運河さより
ランス03の時点からコパンドンに全て丸投げして悠々自適

ケッセルリンクのメイドたち
ケッセルリンクと共に生存するルート


カチューシャ
セラクロラスの力で若返り


ボツ

レイリィ芹香&アムロ市長(ラジール)
愛し合ってる二人だったがランスによって引き裂かれる。
→そもそも設定が消滅。







余談 鬼畜王ランスの時のMVPキャラが……

ちなみに、鬼畜王ランスでは「メガラス」と「セシル」がMVPキャラだったと思ってる。特に「メガラス」は反則的な強さを持っており、この存在なしでは魔人軍の猛攻を凌ぐことが非常に難しかった。そんな「メガラス」がランス10では開幕時点で死んでるという展開。鬼畜王ランスやったことが有る人なら誰もが絶望するよね。

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鬼畜王ランスのMVPキャラ

*1:ランスがメナドを励ますために言った言葉は結構良い

私は「トーンポリシング」と「忍耐通貨」の濫用に強く反対します

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トーンポリシングって何?って言う人はまずこちらを。

私は「トーンポリシング」という言葉を濫用する人が嫌いです

私の立場をはっきりさせておくと、「当事者」の主張以外に対する批判に「これはトーンポリシングだ」を主張する人は全て無視して差し支えない、という立場です。

私は怒りに任せた文章を書くことは否定しません。むしろなにかを為す時に怒りはとても必要なことであり、それをスタートにすることは必要だと思ってます。怒りが強い文章であっても、そこで語られている主張がただしければその価値は認められるべきです。 ただし、使う言葉態度が悪ければ、自分の主張が割り引いて受け取られたりはなのは当たり前であり、その態度ごと受け止めろというのは無理があります。



私は先日マルクスさんを批判する記事を書きました。めっちゃ怒りながら書いたので相当厳しい口調であり、少なくとも10名以上の方から「言ってることはわかるがそんなに怒ることか?」「口調が悪いから反発されると思うよ」というコメントをもらいました。そして、この反応は当然のことだと思っています。私がここで「お前は私の怒りを理解できないのか」などというのは傲慢にも程があると思います。

というわけで、私自身こういう文章を書いていることからおわかりいただける通り、「怒って文章を書くのは当然あり」という立場です。「怒って文章書くな」というのはトーンポリシングではなくただの言論弾圧です。それ以前の問題です。 怒りという感情は絶対に否定してはいけない。ただし、当然怒りにまかせて書いた分は、その分文章の価値を差し引くし、場合によっては「お前の態度が気に入らない」と言うし、逆に自分が書いた文章についてそう言われることも当然受け止めるよって話です。その人が怒っていること自体は「怒っているんだな」として受け止めるだけで、「怒りの強さ」は「主張の正しさ」と何の関係もありません。なにか主張があったとして、主張内容と、怒りは当然切り離して評価されるし。その「怒り」の部分に加算点があると思ってるやつは勘違いだよってことです。「私の怒りは正当だから、態度によって減点するのは許さない」だとか「トーンポリシング既得権益層を利するから認めない」みたいなことを言うやつには反対だと言っているだけです。



トーンポリシングを主張する人たちは「感情が大事だ」と言っています。そうですね、感情は大切です。私は感情は否定していません。だからこそ、そこで感情をぶちまけることで理に合わない「忖度」を求めるようなことはしないでほしいです。あなたの感情が「感情をつよくぶちまければ自分の主張が通りやすいという打算や計算によるもの」でないならば特に問題がないはずです。

社会運動も社会思想も個人のルサンチマンをぶつけるための器ではない。社会思想を頑張ったら個人の怨念がどうにかなる、なんてことはない。そういう動機で取り組むとどっちも腐って酷くなってしまう。

そもそも「怒りを発する人」と、冷静にそれを表現できる人は別に居るでしょうから、前者は遠ざけ、後者の人から話を聞きたいのは当たり前です。それもまた感情ですから。自分都合の良い感情だけを主張して、自分の都合の悪い感情は否定するのであれば、それはもう横暴としか言いようがないのではないでしょうか。 「それもトーンポリシングだから認めない」というのであれば、もうその人と話すことはありません。


「我慢の限度を超えて」という表現の裏側にある「忍耐通貨」という考え方について

じゃあ「気持ち悪い」と言えなくなるまでポリコレ棒で殴られて下さい。 - 田舎で底辺暮らし
のトップブコメでこの「トーンポリシング」指摘が有るわけですが、つまり私はこういう主張を退ける立場だということです。

マイノリティ側が我慢の限度を超えて怒りを表明するとマジョリティ側が「そんな態度じゃ誰も聞いてくれないよ。"わかってもらう"ためにはもっと冷静になって」としたり顔で言うことをトーンポリシングといいます

いや、この記事で「トーンポリシング」を主張するのはおかしいでしょ。こういう杜撰な使い方する人がいるから「トーンポリシング」を主張する人間が嫌いなんですよ私は。

まず、この記事書いたpokonanさんの今までの所業を知ってると、「マイノリティ側が我慢の限度を超えて怒りを表明する」という評価がそもそも間違いではないかと思うわけで。私は上で述べたように「当事者」であれば冷静になれない気持ちはわかるからあまりトーンポリシングを強く主張するつもりはない。それをやりすぎるとセカンドレイプに成る。その危険性は常に留意しなければならない。だけど、この人当事者でも委任者でも支援者でもないでしょ。 ただの炎上大好き放火魔でしょ。いっちゃなんだけどこの記事も「曲解」がひどい。これわざとじゃないなら読解力が低すぎる。


また「我慢の限度を超えて」という主張も私は支持しない。その我慢が正当なものかどうかは他人からはわからないから。「不当な差別の蓄積」という主張ならわかる。客観的に検証ができる。だが、「本人が我慢をしたという自己申告」そのものに価値を求めようとするのは「冤罪」のおそれがある。「私は今まで我慢してきた!だから怒りを爆発させてもいいだろう!」というのであれば、暴走老人だってネトウヨだって、妻に愛想を尽かして浮気をした男だって「だって私はわたしなりに我慢してきたけど限度を越えたから」で肯定されることになる。 そういう「忍耐が足りない人」が最強に成る理屈は支持できない。*1




私は内田樹さんがまだまともだった頃に書いているこの記事が、ネットというか特にはてなでみかける騒動を考える際にとても大事だと思っていて。

http://blog.tatsuru.com/archives/001572.php

「忍耐」貨幣を蓄財するにはどうすればよいのか。
いちばんオーソドックスなのは「不快なことを進んでやって、それに耐える」ことであるが、もうひとつ捷径がある。それは「生活の全場面で経験することについて、『私はこれを不快に思う』と自己申告すること」である。そうすれば、朝起きてから夜寝るまでのすべての人間的活動は「不快」であるがゆえに、「財貨」としてカウントされる。つまり、「むかつく」という言葉を連呼するたびに「ちゃりん」と百円玉が貯まるシステムである。

問題は、彼らの債権が社会的威信や敬意や愛情といったかたちでは決して戻ってこないことである。けれども、とりあえず彼らのまわりに彼らが存在することの不快に耐えている人間がいる限り、彼らは生きて行ける。不快と忍耐だけが通貨であるような世界での勤勉なる労働者たち。 逆説的な存在だ。しかし彼らの自己完結した世界において、これはたいへん合理的な存在仕方なのである。

今ってこの「不快」を表明してそのことに対して「社会的威信」を求める人多いと思う。これと「トーンポリシング許さない!」の主張が悪魔合体したら、感情が激しい人が好き勝手喚くばかりになってしまうのでやはりそういう意味でも否定したいところです。

「愛されたい」人と、「愛されていると感じたい」人は似てるようでぜんぜん違うかもしれない、という話 - この夜が明けるまであと百万の祈り
自ら不幸になりにいってる人が「私は我慢に我慢を重ねてきました」とか言われても、「それはあなたが選択したことです」としか言いようがありません。特別保護する必要性を感じません。これは差別ではないはずですが、異論は認めます。



今求められているのはponakonさんのような質の悪い炎上屋・サンドバッグ調達屋ではなく(もうそのステージは過ぎている)、Allyさんとセラピストだと思う。



LGBTを気持ち悪いと思う人の本音」に関して

これについてですが、まず、インタビューで本音を語っている人たちの主張は、今の基準で言えば「明確な差別」です。「ポリコレ棒で殴られるのが怖い」と被害者のように語っていますが、偏見と差別意識で殴られているLGBTの人たちに思いを寄せられておらず、「今だと差別にあたる」ということを頭で理解していながらも「子供の頃は当たり前だった」「今更言われてもしっくり来ない」「自分は差別をしていない」などの主張を繰り返し、偏見を変えようとはしていないので、まぁかなり根が深い差別意識が現れていると思います。
私は「本音至上主義」の人を軽蔑していますから、「本音だから」「これが人間の感情だから」は意味がありません。やはりこういう感情を持つことはもう矯正不可能かもしれないけれど、こういう感情を表に出したり、次世代に引き継ぐようなことがあってはならない、と語る必要はあると思います。

マルクスさんに関するBuzzfeedの時にも思いましたが、最近「本音を引き出すためには、メディアがインタビュー対象を批判せず、というかまともにインタビューすらせずにただそのままの言い分を載せる」という傾向が強くなってきているように思います。「ポリコレ棒」のようなネットスラングを当たり前のように使うインタビュー記事ってなんだよそれ
無批判にこういう人たちの本音を拡散するのはいかがなものかと思う。もうこれだったら彼らに直接原稿書いてもらえばいいじゃん。本音を引き出すためにも、ある程度厳しい質問もして、よりその人達の考えを掘り下げる必要上がるのではないでしょうか。これだと彼ら自身は「日頃溜まってた鬱屈した気持ちを吐き出してスッキリして帰った」だけであり、この問題についてなんにも考えが深まってないと思うのです。せっかくこういう本音をもった人たちが来てくれたのだから、その人達を否定しないように気をつけながらも逆にLGBTの人たちの気持ちを伝え、どういう風に考えるか、というリアクションなどを引き出してほしかった。



一方で、叩かれるのは覚悟の上で*2こうやって本音を語りに来た人を囲んでしばく、という行為もあんまり意味がないと思います。私が過去何度か引用した記事だが、もう一度読んで欲しい。

「悪いのは全て向こう側なのに何故わたしたちが歩み寄らなくてはならないのだ」。
それは悪いほうがより未熟だからだ。何も悪いことをしていない人間と悪いことをしてしまった人間がいた場合、後者の方がより未熟なのは誰の目にも明らかだ。他者と共同で物事を進めようとする時、相対的に未熟ではない人間が相対的に未熟な人間に歩み寄ってやらなくてはならない。これは「そうあるべきだ」という性質の話ではなく「どうやらそうしない限りうまくは進まないらしい」というどちらかと言えば物理法則に似たような話だ。

赦すということは何も加害者を咎めないということではない。ただ癇癪を起こすのではなく毅然とした態度で理知的な対話を行うということである。繰り返すにそれは決して簡単なことではない。誰にでもできることではない。容易に他人に求められることでもない。

pokonanさんの記事は、感情として否定はできないところである。別にこういう記事を書くなとは言わない。「こういう発言をするやつを許すな」「こういう発言を垂れ流しにするメディアを許すな」というのもれっきとした一つの選択だ。そうすれば少なくとも「現状を肯定するかのような論調の記事」は減らすことができる。

その上で「許す」ではなく「赦す」という選択が有るのではないかという話です。

こういうツッコミどころ満載の記事を怒りに任せてしばくのは簡単です。いっちゃなんだが誰でもできる。でもそれって、結局そういう本音を持った人に「やっぱりポリコレ棒の人は怖いな。黙っとくけどあいつらやっぱりクソだわ」って考える材料を与えるだけですね。わかりやすく「攻撃しなきゃ」「咎めなきゃ」「否定しなきゃ」ってそればっかり言ってても駄目なんじゃないの?これってある意味「甘やかしてる」と思うのです。

本来、この「赦すためにもまずは厳しく追求する」役目をBuzzfeedなどのメディアが果たすことが期待されていましたが、最近はご覧の有様なので、結局一つ一つやっていかなきゃならん感じですね。



私はトーンポリシングはかなりのケースにおいて肯定してます。以前くたびれはてこさんがナコルル騒動で暴れていた時に、その態度は明確に表明してます。

というか、トーンポリシング否定する人間って、その主張の妥当性や適用範囲をちゃんと検討したのか?してないよね。私はこの言葉を使う人は、ワインバーグの金槌の法則そのまんまで、その言葉知ったばかりの赤ん坊がとりあえず覚えたての言葉を節操なしに使ってるように見える。その言葉は数年以上前から知ってて検討したけど、少なくともネットにおいて、トーンポリシングを否定するのが妥当と思える状況はほとんどないってのが私の結論ですわ。

トーンポリシングするな!と喚いてるひとは、その語調だけが原因で批判されてるわけじゃなく、あんたらの言ってる内容が理にかなってないから受け入れられないってことくらいいい加減気づけよな。都合が悪いことを全部それに押し付けて逃げる態度はフェアじゃないわ。トーンポリシング以前の、まともに意見も述べられない人間がトーンポリシング反対を主張するのは甘えだよ。トーンポリシングが上流階級を利するっていう考え方を知らないわけじゃないよ。でもそれなら冷静にまともな批判してる人を支持するとかやり方あるでしょ。少なくともネットにおいてトーンポリシング反対の主張に妥当性があるとは思えないな私は。そもそも、私ははあちゅうさんに優しくしろなんて言ってないんだよ。抗議をやめろとも書いてない。むしろ厳しくしろって言ってんの。隙を見せるな、向こうの子供のふりをしてこっちをイラつかせる戦略に乗るな、トーン荒げるのははあちゅうさんを甘やかしてるって書いてるんですよ。

心配しなくても、多少語調が荒いくらいなら私はちゃんと意見聞くよ。「トーンポリシングのせいで、自分はまともなことを言ってるのに聞き入れられない」と主張するなら、どうぞ私のところに相談に来てください。当事者じゃない私が冷静な文章に翻訳してみますんで。

「じゃあどうしろっていうんだよその話をしろよ」ということで

この2冊の紹介を今度させていただこうと思ってます。 
ナイチンゲール」が主人公の話ですが、彼女が差別や虐待が横行する環境をどうやって変えていったのかを語ってます。
最近読んだ中でめちゃくちゃ良かったので、この問題に憤ってる人は是非読んで欲しいです。

*1:もちろんその逆の忍耐が強い人が最強に成る理屈もブラック企業肯定になるから駄目。つまり「我慢」や「根性」を軸にした主張はそもそも間違いだってことです

*2:この人の場合、叩かれずに共感されることを期待していた可能性が微レ存?


「双亡亭壊すべし」 恐怖・怒り・理解と複数アプローチで「理不尽な存在」と対峙する話

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評価★★★★(個人的評価★★★★)
※6巻までのネタバレがあります。最初から読みたい人はそっ閉じ推奨。私はここまでがOPだと思ってます。
OPまでに6巻をかけた作品。相変わらずの熱量です。是非ここから追いついて読んでみて欲しい!



必ずしも全て上の記事タイトルに当てはまる話ばかりではありませんが、「テイルズオブファンタジア」や「まほろまてぃっく」「ヴィンランド・サガ」「天元突破グレンラガン」「ガンダム00ガンダムAGE」「シドニアの騎士」「宝石の国(アニメの所で終わりじゃなく8巻まで読んで!)」などいろいろ思い出します。 


そして、こういう作品が好きな人には「双亡亭壊すべし」超オススメ!(一番近いのは「とある魔術の禁書目録」かもしれんけどねw)


作者は「うしおととら」「からくりサーカス」などの作品で知られる藤田先生。
「うしおととら」9話 本当に欲しかったもの - この夜が明けるまであと百万の祈り


この作品は、タイトルや一巻表紙の印象とは異なりSF的展開です。具体的には宇宙災害「黒い星」と戦うインディペンデンス・デイみたいな物語が進行します。「白面の者再び!?」という感じですね。 ただ、そこはやはり「うしおととら」の作者。当然正体不明、意思疎通不可能な敵をただ撃退して終わり、みたいな話ではなく、「怒り」「理解」という2つのアプローチが描かれます


怒り(青一)サイド

「なんで嫌だって、怒らないのさ!怒るんだよ!」
「我々は、怒るやり方を、知らない」
「僕が教えてあげる!!」
「教えてくれ。戦いに必要な感情を。怒りを!教えてくれ、私はどんな形を取ればいい?
 教えてくれ。怒りはどのような形をしている?」
(中略)
「わかった、青一。この形でいいのだな。これが怒りの形なのだな」

なんでも、自分の思う通りになると思ってるんだろ?
この星が、僕たちが、なんにもしないから。おとなしいから……
でも…見せてやる。
僕たちは、黙って死んでいかないってことを。
大声で言ってやる。お前たちなんか大っきらいだって!

僕たちは、一人ひとり違う怒りの形を持っていて、
あの人達のカラダは、どんな形にもなってくれた。侵略者との戦いは、45年続いた。

戦いの中で、異星の仲間と戦友を失い、ただ一人生き延びた青一たちの話が紡がれる。
こちらは、ただただ、「黒い星」を滅ぼすために行動する。


恐怖(志波総理)サイド

これはわかりやすい。
「双亡亭」なる謎の存在に脅かされ続けた人間たちが、それを乗り越えようと戦いを決意するという展開。
この作品ではメインにならないが、物語の最初は彼らから始まっている。


理解(凧葉)サイド

なんでやつら、絵の中に俺たちを取り込んでから取り憑く、なんてまどろっこしい段取りを踏むのかってこと。

お前は本当のとこを確かめもせずに思い込んでる!
だから苦しいんだ!やつらに付け込まれるんだ!
過去は過ぎちまったんだよ!戻ってこねえ!
お前にもろくろうにも、もうこれ以上何の影響も与えられねーんだよ!
だったら、これからジャネーか!これからお前はどうしたいんだよ!?

そうだ。やつらの思い通りになるな。
心を自分で壊すことはねえ。
つらい過去にまけんな、辛くて弱かった自分にまけんな。
全部引き受けて、そいて自分を許してやんな。

こちらのサイドでは、彼らの存在を理解していきます。受け入れるとかそういう話ではなく、別の対抗策を見出していきます。
「敵」はこちらの人間を取り込んで乗っ取ってしまう性質が有るのですが、取り込まれた人を救ったりもする。

こちらサイドの主人公である凧葉には「とある禁書目録」の男女平等パンチのようなわかりやすい能力もない。
ただただひたすら命がけで自分を殺そうとする相手の懐まで近づいていき、その人の心に言葉で訴えかけていく。
主人公のメンタルどうなってんだよーwww


そして、主人公達のスタンスが明確に描かれた後、「敵」の姿も少しずつ明らかになってくる

単に「黒い星」という宇宙生命体と戦うだけの話なら、主人公たちのスタンスがきっちり固まった時点で
後はバトルして終わっても構わないと思うのですが、この作品はここからがようやくスタートライン。

その「黒い星」を地球に招きこんだ存在が居る。やつらは何者なのか、その目的は何なのか。 
というわけで、ミステリのように少しずつその正体が見えてきます。


言葉だけだとうまく説明できないけど、こういう物語をど迫力の絵と一緒にやってくれるので、非常に面白い


「理不尽な存在」との戦いにはいろんなアプローチがある。どれか一つだけでは心許ない

まぁ言うまでもなく藤田先生の作品なんで、すでに読む人は読んでると思いますが、
私がいいたかったのは「理不尽な存在」との戦いにはいろんなアプローチがあるってことです。

この作品はそれぞれの勢力が結集して展開になっているのが良いですね。

あんたらはまだ十分に戦ってねーよ。
お互いの情報や経験を全然喋り合ってねーからだ。
互いに自分だけで勝手に戦って、勝手に自分たちだけで生き残って。
十分に戦うってのは、最強の技を出して勝つってことだろ。
俺たちの最強の技ってのはよ、みんなで力を合わせてやるってことだぜ。
知恵を出し合って戦うってことだろうが!その業も使ってないのに、一流の能力者が逃げるのかよ!


「差別」と戦ってるみなさんも、力づくで戦おうと言うならそれもいいと思います。
でもそれってネットで喚いたり、弱いやつをリンチするして自己満足したり、所構わず放火するだけじゃなく、本当に強くならないと難しいと思う。
そうでなければ、結局リアルでは全く立ち向かえないからネットで愚痴吐くだけになる。 他の力を呼び込むような動きをして欲しい所。

これについては「ランス6」っていう作品が本当に見事にそれを成し遂げてたりするのでまたそういう話もしてみたい。



おまけ 私が好きなエピソードは5巻の凧葉の話

俺の行ってた美大ってさ。すっごい金持ちや変人とかいてさ。経験や知識とかで、なんか人の上を行こうとするやつが多かったのよ。
おれなんかオヤジのアル厨の世話してた後は、親戚中を小さくなって転々として、それから奨学金で学校いったから、たいしたいい経験してないんだよな。外国のきれいな街も見たこと無いし、インドを一人で旅行したこともない。かといって本だって、バイトバイトでろくに読んでなかった。口だってうまく回らないから、「お前の言ってることは俺の経験からいってアウトだよ」とか「知らないのか?それは常識だよ」ってな感じでいろんな物知りや経験した奴らに「お前は黙ってな」って言われてばかりだった。


俺は、そう言われるたびに、下を向きながら、思ってたんだ。「知ってることや見聞きした経験は、他人を黙らせることに使わないで、これからの自分がマシに生きていくために自分で使えばいいのにってさ。


だからおれは、ふざけて笑い飛ばしたかったんだ。俺が絵を描く時は、金がなくても、物知りじゃなくても、親に恵まれていなくても。やすい絵の具がアレばいろんな物が描けるんだぞ、ざまーみろって。
なるべく愉快で面白いもんを描いて、そんな足りねえものはみんな笑い飛ばしてやるぞって。そんなつまんねーこと考えて描いてんだよ。

これいいよね。時々忘れそうになるけど、私もあんまり他人の批判ばっかりやっても得なんて殆ど無いし。もうそろそろ自分を豊かにする方向に持っていかないと。

これからも生きていかなきゃ行かないんだしね……。生きるのって大変だぁ。

ポリコレを主張する人たちは「いやなのでやめてください」しか言ってないんですか?本当に?

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相手が間違っていると指摘することは、自分が正しいことをかならずしも意味しない。
相手が正しいことを認めることは、自分が間違っていると認めることでもない。
相手も自分も待ち合っていることが有るし、どちらも正しいけど反りが合わないだけのことが有る。
たいてい、揉め事が起きている時は、「どちらも間違っている」場合が多い。
片方が100%正しいという状況があればそもそも争いは生じない。

そのことがわからないのは幼稚にも程がある。
しかし、ネットには平気で「自分が正しい」を主張するための論拠として「相手が間違っている」ことしか言わない人がいる。
もっとひどいのになると「相手がまちがってさえいれば自分は何をしても正しい。何を言っても許される」と思っているとしか見えない人がいる。


そんなわけないのに。


私からするとこういう勘違いしている人は、ただの悪人よりよほどタチが悪い。ただのバーサーカーである。


さて。

早速だがこのコメントすげー気に入らない。maicouさん自身は穏健派でバランスのとれた発言をされる方だと思っているが今回のはちょっと違うと思う。

maicou 最近この種の話題でいつも思うのだが「いやなのでやめてください」「わかりました」と何故普通に同意せず屁理屈で対抗するのか。そもそもそういう基本のコミュケーション不全なところが問題だと強く感じる。

これは非常に重要な指摘である。 こういう率直なコミュニケーションがなりたつ関係であれば理想的ですよね。


でも、いまって全然そういう関係じゃないよね。


上のブコメはそもそも現状認識がおかしくない?

私からするとそもそも認識が間違っていると言わざるを得ない。このブコメからは、発言者が「屁理屈で対抗する」という記述から「自分たちは嫌なのでやめてくださいとしか言ってないのに了解しない人がおかしい」と思っているように読みとれる。


私はそういう風には思えない。


一言で言うと、「いやなのでやめてください」でとどまっていないと認識している。



もし本当に「私達はこれだけしか主張していない。おまえが勝手に被害者意識を持っているだけだ」と強弁するのであれば、

・愚かな私達にも誤解がないように次から是非言い方を考えていただきたい。
・そして、あなた方も過剰な被害者意識を振りまかないでいただきたい。


いまのところ、このどちらも守られていはいないと思っている。

理由その1 「いやなのでやめてください」以上のことを言ってきているのにそのことに自覚がなさそうで、うかつに頷いたらどこまで合意させられるかわからなくて怖いから

私はポリコレという概念自体が悪いなどと思ったことはない。ヘイトスピーチにも反対だし、「理不尽な」不平等があれば簡単ではないにせよ力を合わせて是正されるべきだと思っている。差別的な発言をすることを良しとした覚えはないし、差別に反対する記事を何度も書いている。

だから自分が「差別主義者だ」みたいに名指しされたことは今のところあんまりない(今後はどうなるかわからんけどね)。ときどきなんでもかんでもミソジニスト認定するIDからミソジニスト呼ばわりされることは有るが、そのコメントが★をたくさんもらってなかったので、まぁその人が頭おかしいってことなんだろうと納得している。

だがそのうえで、私はポリコレを道具として悪用している人達がいるのは紛れもない事実であると思っているし、その人達が嫌いである。ポリコレという概念自体は価値有るものだが取扱が難しいと考えるゆえに、些細なことでこれを振り回す人間は馬鹿だと思っている。そういう馬鹿や卑怯な人たちが暴れまわってる状態で私はポリコレを支持するとは言えない。



この人達は決して初手で「嫌だからやめて」とか「嫌がる人がいるからやめよう」という言い方をしない。


必ずといってよいほど初手に近い段階から「差別だ」「ヘイトスピーチだ」から入る。しかも高い確率で、ノータイムで「晒し上げてみんなで叩こう」という行動を取る。有名なのは「ナコルル騒動」や「聲の形」の時に噴き上がってた人たちであるが、こういう人たちがポリコレを旗にして暴れまわっているのをよく見かけた。


この人達の決まり文句は「私達(あるいは当事者でない場合は代弁する対象)はずっと被害を受けてきた」「私達(あるいは当事者でない場合は代弁する対象)は今まで我慢してきた。それに気づかなかったのはあなた達だ」である。

あるいは、ポリコレ的な話題に成ると、必ずはてブに湧いてきては「こんなこともわからないなんて」みたいな上から目線で語るアカウントが30くらいある。自分たちの感覚を理解しないやつはオロカモノで後進的で劣等種である、ということなんだろうが、なんでこの人達こんなに偉そうなんだろうといつも不思議に思う。



そうそう、あと定番の言葉として「外国の男性に比べて日本の男はー」だっけ。よくわかんないが、この手の人達の中では「外国と比べて日本の男をばかにすることは差別ではない」という不文律が有るようだ。



残念なことにこれらはプロフィールに「ポリコレ」とか「反差別」とか「フェミ」ってちゃんと書いてる人たちの発言だ。これで「ポリコレ棒はただの被害妄想」とか言われても困る。



上のブコメの人はかなり誠実な人でこういう発言はしていないが、している人はいる。「私は嫌だからやめてしか言ってません」とか「コミュニケーション不全はお前たちのせいだ」といえるのなら相当図太いなと思う。そんなわけで、「ここまで言わないと相手には響かない」と勝手に判断して過剰な攻撃をしておきながら「私達はいやなのでやめてくださいしか言ってません」という顔をする人たちには何を言っても無駄かなって気持ちになる。



とにかく「相手に要求をする時は、範囲を具体的に、限定的に」ってことすら理解できてないうえに、否定された時だけ「わたしこれだけしか言ってないのに」と自分たちの行為を矮小化するのはさすがに納得できない。 

いや、こちらも勝手に決めつけるのは良くないですね。こちらも確認スレばいいだけでした。



確認しますけど、本当にあなた達ポリコレを主張する人たちは、「いやなのでやめてください」しか言ってないんですか?もしそうじゃないなら、上のブコメは何の意味があるんでしょうか?



理由その2 私は「何を言うかより誰が言うか」を重視するので、「正しいことを言うだけの人」の意見はびた一文信用しない

何回も書いてきたけど「正しいこと」ってのは、それなりの教育を受けてきてそれなりに知性があれば誰でも言える。

問題はそれに心がおいついているかどうかだ。

上で述べたように「間違っている人」を見つけると、自分が何をしても正しいと勘違いして本性をむき出しにする人達がいる。そういう人の意見は何一つ信用しない。それはただのバーチャ野郎だ。「言ってる内容」についてではなく、「それを言っている人」を否定する。

具体的に言うと、私はくたびれはてこさんやyuhka-unoさんについては、「今まで何を言ってたか」をかなり警戒する。記事によっては言葉だけは評価するにしても「この人自身は信用しないけど」と留保をつけるだろう。そのくらいこの人達はいままでさんざん自分の意見を理解しない人やオタクなどに対していろんな対象へヘイトを撒き散らしてきたと私は認識している。片方はヘイトスピーチを否定して企業に嘆願請求まで出しておきながら、である。

http://shohei.hatenadiary.jp/entry/2016/09/14/223724:emed

もちろん事情があるだろうからそういうヘイト発言をせずにはおれないこと自体は否定しないが、それでもこの人達が「差別を許さない」「ヘイトスピーチを許さない」と主張することについて何一つ説得力を感じないし、もはやギャグで言っているのか?というレベルになっていると思う。


それは権力者の振る舞いである。

もはやそれは自分の発言の矛盾を突かれることを恐れなくて良いという人は、その時点でもはやその人は少なくともネットにおいてはマイノリティではない。
なんどもあなたたち主張してきたじゃん、本当のマイノリティはちょっとしたことで踏みにじられてきたって。本当のマイノリティが、矛盾したことや間違いを恐れずに発言できますか?

あなた方はマイノリティではないし、マイノリティの気持ちもわかってない。自分たちの言動のの結果を全部マイノリティに背負わせて、自分のルサンチマンを解消しているだけの無責任な人たちなのだ。

マジョリティの横暴を許さんとするなら、まずあなた方は自分たちを処断するがよろしかろう。

信仰とは、神に対する依存である

神に従うもの、神に反目する者 この二者は違うもののようでいて正邪の判断を神に委ねているのは同じ 斉しく依存にすぎぬ

谷の魔女よ、すなわちお前たちよ
神の御手に揺り動かされている熱心な信者にすぎぬ
信仰が罪だと言うのならば まずは己を処断するがよかろう

http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2016/05/30/200000

んで、これすらもトーンポリシングだって主張するんでしょうか。ポリコレも、トーンポリシングも、あなた方のルサンチマンだけを正当化するための道具じゃないんですけどね。
どんな正しい概念だって、使う人の魂が腐ってたら何の役にも立たないって思う。


他にも言いたいことたくさん有るけどとりあえず今回はここまで

例えば、私は「ハラスメント」についていろいろ考えてきたが、ポリコレ主張してる人たちの一部は、明確に「ハラスメント」の2つの要件を満たしていると思っている、とかね。

でも今回はいったん終わり。今回の記事でいいたかったことは「いやなのでやめてください」以上のことを言ってるのにそれだけしか言ってないふりをするのやめてくださいってことだけです。そして、もしそれ以上を言ってる自覚があるなら、なんで相手が素直に頷かないのかわかりますよね

なんでも0か1じゃないでしょう。自分たちの要求が100通らなければ相手は差別主義だ!みたいな乱暴な振る舞いをする人間を誰が信用するか。合意を測れるラインを測って段階的に進める、くらいの知恵がない人たちが何を言っても無駄でしょう。わかんないならどっかの企業で営業の仕事経験してから出直して欲しい。自分の言いたいこと言うだけじゃなくて他人と一緒に物事を前に進めるって経験がないのかなっていつも不思議になる。
まぁこう言えば「あなた達にとって妥協できる最低限のラインすらクリアできない人が悪い」って話になるのかもしれませんが、それならそれで、もっと低い段階から積み重ねられる人たちに任せて、あなたたちはそのレベルに上がってくるまでいつまでも偉そうにふんぞり返ってたらいいと思う。


余談 そもそも私は初手で「差別」という言葉を使う人が嫌いだ。説明を省いていきなり攻撃出来てしまうから

「これは差別だ」みたいなことを言う人は、自分が思って納得する分にはいいけど、それを他人に指摘する時は、「これはこうこうこう言う理由で平等に反しておりであり、このように是正されるべき」ってのをちゃんと説明できる様になってからにしてほしい。
そのあたり全く考えずに「なんとなくこれは差別だと思う」みたいな「言葉」にいいように操られてる状態でまともな会話ができるわけない。言葉に支配されるんじゃなくて、よくよく考えて、言葉を飼いならしてほしい。言葉ってのは思考を放棄するためにあるのではなくて、より思考を深めるために使って欲しい。

【悲報】はてな株、購入してから全く値下がりが止まらずついに20%ダウンを達成www【メシウマ】

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ワイ投資家、去年11月30日にはてな株を2031円で購入。

というわけで。

さあみんな!メシウマはじめる時間だよー。
f:id:tyoshiki:20180408153655j:plain
まぁこうなるのわかってた上で1枚買ってるだけだからいいのですが(震え声)

ちなみに「プリパラ」提供でお馴染みのタカラトミーの株も持ってるよー(絶望)
f:id:tyoshiki:20180408153719j:plain

これはプリパラ終了が判明した後の投資家の絶望売ですね間違いない(※本当は決算ピークアウトからのVIXショックですけど)

【悲報】アイドルタイムプリパラ終了のお知らせ



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つらいのでまだ最終話観てないっすわ。。。

「トーンポリシング」という言葉が大事なのではなく「公正さ」を求めることが大事なんじゃないかな

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まず前置きとして私の記事についたブコメで良いものがあったので紹介しておきます。

masao_hg 正しさとは唯一無二の真理なので他者と合意を取る必要はなく一方的に従わせるしかない。公平さには合意が必要。

ありがとう。私が先週ずっといいたかったのってこういうことだと思う。

私は「正しさ」について勝ち負けを争う議論には全く興味がないです。私は自分にとってそれが公平と感じられるかどうかが気になるのであって、道徳的に「善」とか「正しい」という話をしていても、それがあまりフェアだと思わない話には強い反発を感じるということみたいです。

これ言葉遊びじゃなくて、根本的に全く別のものだと私は思ってます。

しかし、じゃあお前の言う「公正さ」って何なんだよ?説明しろよって言われると、残念ながら説明できる言葉がありません。勉強不足です。えらそーに他人にもっと勉強しろって言っておきながら自分もこの程度のことすら説明できないレベルなのでした(´・ω・`)

ということで、他人のこと言ってる場合じゃなくて、しばらくまともに勉強しないといけないなとおもいました。


というわけでこれが本当に最後。「トーンポリシング」という言葉について「公正さ」をキーワードに考えてみます。

ハーバード大学の行動ですら少数派の意見は多数派によって圧殺されうる

ハーバード白熱教室ノート Lecture23,24 再検討

多数派の発言は、常に数の暴力を内包しており、その刃が個人に向けられることには敏感でなくてはならない。鈍感な教師は、少数派が心を砕かれて意気消沈した様子を見て初めて、介入する。自由な議論に任せるという美名のもと、殺戮を座視してしまう。その帰結は、少数派の沈黙である。
ハーバードの講堂においてさえ、多数派は少数派を嘲笑する。まじめな主張に対して、である。だから、教師のフォローが必要なのである。

多数派の人間が少数派の人間について「個人の事情」を問うのはアンフェアであり是正されるべきであるという主張は説得力が有る

大教室にたった2人しかいない少数派を問い詰める場合、個人の事情が派全体の事情へと拡大解釈されやすい。それゆえ、多数対少数の議論では、多数派は本来の議論そのものだけで戦うことができるのに対し、少数派は全人的に矛盾を追求されることになりやすい。もちろん少数派も同様の戦術を採用することはできるが、いくら個々人の矛盾を攻撃しても、「それは個人の矛盾である」と受け流され、議論の大勢に影響を与えることはできない。
形式的に多数派と少数派が平等に戦術メニューを与えられていても、現実の議論においては実質的に不平等が生じる。発言者の個人的な事情を持ち出して矛盾を指摘しようとする戦略は、多数派にとって一方的に有利な戦術なのだ

本来考えるべきは、こういう「少数派が被るアンフェア」を是正し、対等に議論ができるようにしよう、という話だと思うのです。



一方今のはてなではトーンポリシングという言葉が猛威を振るってます。本来「政治的に正しくない言葉の使い方を戒める」はずだったポリコレさんたちが、「自分たちの乱暴な言葉遣いや攻撃的な態度を正当化する」ために使っててほんとにギャグみたいなことになっています。(バカに見つかった結果、間違った使い方が広まって本来の意味が失われたケースといえるような気がします)


私だって、親や教師から「お前の態度が気に入らない」と言われて話を打ち切られて悔しい思いをしたことは何度もあります。だから「トーンポリシング」の主張って、感情的には共感できるところもあります。しかしこれは公正の話ではない。「少数派」の話じゃなくて「権力関係の話」でありマイノリティの議論にはなじまないと思ってます。 (マイノリティだけがこの論理において救済されるべき、という理屈建てができない)


もっとシンプルに「少数派の主張においては、主張に関係ないところが攻撃されがちだから、それは防ぐべきだ(そのかわり主張の内容は厳しくチェックされるべきだ)」という話になるべきなのだと思います。それなら公正です。
少数派の言うことであれば主張の「内容が」杜撰であろうが尊重されるべきってのは公正だと私は思いません。つまり内容に対する批判を無化する言葉として「トーンポリシング」は使えません。

はてなでの「トーンポリシング」という言葉の使われ方は不毛、のひとこと

はてなの場合、この言葉はポリコレの人たちが、自分の主張内容が批判されたのに「私の口調が悪いから批判されるんだ」と自分の態度に責任転嫁した挙句、自分の主張の無謬性を守るために使われている印象です。

つまり、「良い態度で主張したら、主張の内容の是非を問われる」から、「批判されたら態度のせいにするためにわざと悪い態度をとる」というインセンティブが発生してしまっている。「少数派の主張が、主張内容以外の理由で妨げられるべきでない」というのがトーンポリシング反対の趣旨だったはずなのに、「主張内容の杜撰さをごまかすためにわざと悪い態度をとって無敵モードになるために道具」になってしまっているという逆転現象が起きている。

わざと批判が態度に集中するようにふるって、「ほら、この人たちは私の態度しか批判できない」「主張に対して批判する人間がいないから私は正しい」と主張するわけです。実際は「主張以前の問題として門前払いを食らっているだけ」とか「とりあえず批判しやすいから態度を批判する」だけなんですけどね。そして、こういう人たちは主張について切り込まれても知らんぷりで、反論しやすい「態度を批判する人たち」ばかり相手する。

これ、ほとんど炎上ブロガーの論理と変わらないというか、実際意識して炎上ブロガーと同じことをやってるように見えます。そうなると、いまや「トーンポリシング」という言葉は不毛な「炎上ブロガーを無理筋養護するための言葉」へと堕しているように感じます。



「もともとはフェアな議論を実現するために必要だった概念」が、「逆に少数派の人たちが自分たちだけ有利に話すための手段として用いられ、アンフェアの代名詞みたいになってる」ということであり、本当に皮肉な話だなぁと思います。

また、この概念、まともに運用しようと思ったらサンデル教授のような優秀なジャッジが必要なので、やはり一般人が使うには向いてないと思います。少なくともはてなブックマーカーが安易に使ってるのを見たら眉唾だと思っておけばいいんじゃないかなと

とはいえ、今の私は人のこと言える状態じゃない

まぁこんな感じで「公正さ」について本とかもうちょい読んで考えたいと思います。私はもうはてなの「公正さ」をかなぐりすててひたすら「ただしさ」を主張する人たちにはうんざりしてるし相手したくない。ただ、言葉ではこう言っていても、この区別がよくわかってないから私は私の「正しさ」を主張しているに過ぎない段階です。つまり私がうんざりしてる人たちと私はそんなにレベルが変わらない。 あのうんざりするポリコレさんたちと自分が同じレベルというのは我慢ならんし、かといって今の自分ではその状態から脱することは出来ないわけで、じゃあちゃんと勉強するしか無いなと思います。

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tyoshiki.hatenadiary.com

いつから「表裏のない人」の意味が「ネット上の発言と会った時の印象が同じ人」になったんだ……

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ちきりんさんの定義って、「党議拘束」だし「互助会のススメ」みたいな感じだよね……。

「その人の内側にある信念を曲げてでも、いついかなる時でも私のために尽くしてくれる人(あるいはその逆)」ってことじゃん……。

人間を敵か味方か、信者かアンチかに二分しちゃう人ばかりがネットで発言力強化していくようになったらもう終わりだと思うけど。

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