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『バットマンビギンズ』観たんだけど、映画『ジョーカー』との接続がものすごく悪く感じられた

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人はなぜ落ちるのか?這い上がるためです

映画の「ジョーカー」を観た後、「そういえばバットマンビギンズを見たことなかったな」と思ったので、ついにAmazonプライムに加入して観ることにしました。

しかし……

これから映画「ジョーカー」を見に行く人は、絶対に「バットマンビギンズ」を観ない方が良いし、見てしまった人は記憶から消しておいたほうが良いと思います。というわけで、映画を今から見に行こうという人も、この記事はまだ読まない方が良いと思います。


ビギンズを見ると映画「ジョーカー」はやっぱりアーサーの妄想やんけって気持ちになってしまう。少なくともアーサーの行動のあれこれが茶番にしか感じられなくなる。


というかビギンズ自体を観ない方が良かった、まである。「ダークナイト」観る前にこの作品を観なくて本当によかったと私は思ってる。
ゴードンと執事のアルフレッドはすごくよかったし、単品で見ればいい作品かもしれないけど、なんかいろいろ納得いかない……。


「影の組織」www 実際は結構すごいやつらなんだけど、どこまでも「ジョーカーの前座」感がただようラーズさん一味

血界戦線 Back 2 Back 6 ―Be quiet & Follow me.― (ジャンプコミックス)

血界戦線 Back 2 Back 6 ―Be quiet & Follow me.― (ジャンプコミックス)

まず「両親が殺されるシーンが全然一致してない」というのがあるけれど、これは別にいい。細かい違いとかはどうでもいい。


ただ、ゴッサムという街自体がラーズ率いる「影の組織」によって組織的に不況に陥れられ、崩壊させられかけていた、というこのお話は、自分の中ではいろんなものが台無しに感じるので大変危ういと思った 見ながら「なんやねんこれは・・・」ってツッコミまくってたよ。


あのさあ……。
バットマンって「ゴッサムシティ」という、それ自体で完結した箱庭の物語だったんじゃないんかい。そういう「血界戦線」のNYみたいな世界観とちゃうんかい。だからこの街に警視総監おるんでしょ?
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※ダークナイトでは同じ人物が「市警本部長」になってた……ビギンズの字幕どないなっとんねん。



外側があるとしてもその外側はゴッサムと大きく変わらない、という感じちゃうんかい。



なんかこう。。。この「影の組織」が存在するためだけに世界観のいろんなものが危険にさらされてる感じがする。


「外部におもむろに別の世界が存在してるけど影の組織以外はしらんぷりです」ってのが何か落ち着かない。


知らんけど、これがメキシコとかならまだ納得できる。ここ一応アメリカのしかも大都会なわけでしょ。いやほんとメキシコのことは「ブラックラグーン」とか「EDEN」の知識しかないから全然わからんけども!



<追記>「ダークナイト」観てたら序盤で香港の企業とか普通に出てくるね……。



しかも「古い時代から抑止力として機能していた組織」にしてはトップのラーズさんの行動原理が……

いやまぁ。要するにゴッサムシティがソドムとゴモラみたいなもんで、

それを神ならざる人の作った組織が、fateの英霊エミヤさんみたいに世界の抑止力としてつぶすってのもわからんでもないんだけれど。

冒頭の時点から「ファ!?組織雑魚すぎ!?」って思ったけどお前らほんまそんなんでよく古い時代から努め果たしてこれたなと。モンゴル帝国に滅ぼされた「山の翁」とか「アサシンクリード」とか見てるとさすがにこの作品の影の組織には萎え萎えだよ!

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

ja.wikipedia.org

やり口も「麻薬・毒薬を最新技術を使って町中に散布して皆殺し」とかケフカか!FF6のケフカか!あまりにも「汚いさすが忍者汚い」すぎるでしょう?

dic.nicovideo.jp

ツッコミどころ多すぎてやばい。

せめて動機面だけでも頑張ってほしかった。
もうちょっと納得のいくキャラであってほしかったよラーズさん。

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「こいつらの行動にも一理ある」感が全くない。
そんな理由で街滅ぼしてきたんかいお前ら、と。

行動も動機も組織力も最悪だけど
無駄に手段だけハイテク(マイクロ波×モノレール)すぎてちぐはぐ感すごい。

そんなわけで前半の1時間40分の間はつらかったけど、残り30分はとても楽しい作品だった。

話はごちゃごちゃしてるし、なんだかんだツッコミどころは多いんだけど、
戦闘シーンはすごくよかった。
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それまでの展開がダルかった分最後にしっかり楽しませてもらった気がする。

ゴードンさんが必死にバットマンのタンクを操作してるシーンめっちゃ可愛かった。

やっぱりゴードンがいるかいないかで作品の癒し度が全然違う……。ゴードンかわいいよゴードン。



あとは「ブルース・ウェイン」というバットマンの中の人が好きになれるかどうかやなこれは……

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ただ、これ自分が街の人間だったらバットマン好きになれるかどうかわかんない。

①バットマンという変態が何か暴れてた。街のマフィアを倒そうとしてるらしい。
②街の外部にいる影の組織がゴッサムシティを滅ぼそうとしてたみたい
③バットマンと影の組織がつぶしあって街をめちゃくちゃにした。

という感じで、バットマンが②から街を守ろうとしたという過程はわからんから、普通にバットマン怖いってなるよね。このあたり、スパイダーマンとは全然違う。

また、前半で「この世界の悪は金の力で何とかなる相手ではない」とは強調されているが
とはいってもブルースが「金の力でぶん殴る」というチート要素が不必要に強い。
はたしてこのブルース・ウェインを好きになれるかというとちょっと微妙。

それでも「ダークナイト」の時はバットマン頑張れ!って思ったわけだから。
やはり「ジョーカー」っていう存在がいかに偉大であるかがよくわかる。



ビギンズだけ見るつもりだったけど、消化不良なのでもう一回ダークナイトを観たいと思います!


『昔はカッコよかった』1・2 感想  人生に躓いてしまった経験がある人にはとても響く作品

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www.pixivision.net
最近きている”DL同人”って!? 作家と編集者に聞いてみた! - 秒速で億り人に? - pixivision

お、また「なかに」さんの記事だ。

以前にも一度「なかに」さんの話は紹介しましたが、その時はかなり反響をいただきました。
www.tyoshiki.com
そういえば作品の感想を書いてなかったな、ということで「昔はカッコよかった」の感想を書きます。


といっても、インタビューにあるように、大部分は作者さんが無料公開してるので、私の感想を読まずに、自分で読んでみるのも良いと思います。


ttps://www.pixiv.net/artworks/76354993
こちらのページで全部公開されているということもあり、多少画像は多めに引用します。


構成がしっかりしてて、最後まで読んだ後また最初からまた読み返したくなる作品


「一度転んで倒れ伏したことで、初めてゴールへの道筋が生まれる」というカイジの鉄骨渡りみたいな見事な構成のストーリー。


あらすじはこんな感じ。

かなりシリアスな展開であり、パッと見るとあんまりエロ漫画に向いてない
(シリアスすぎてヌケないという意味で)ような印象を受けます。

主人公にはすごく努力家で優等生だったお姉ちゃんがいた。

でも、お姉さんはあまりに頑張りすぎて心身を病んで壊れてしまった。
あれだけ格好良かった姉ちゃんは、もう一人では何もできない。

そんな壊れてしまったお姉さんを見て、
弟は無理に姉を直そうとするのではなく、
姉が壊れたままでもいいように、自分が頑張って支えてやればいいじゃないかと考える。

f:id:tyoshiki:20191013220214p:plain
かっこいいなぁ

昔はカッコよかった姉ちゃん。
今はカッコよくはないけど、別に変ってはいない。
気楽に生きるのが下手くそすぎるだけで


でも、お姉さんの状態は弟が思ってる以上に深刻で。

悠長に今から頑張る、なんてことを言ってる場合ではない。

今にも死んでしまいそうで、今生きているだけでもまだ運が良いような状態だった。

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このままでは姉ちゃんが死んでしまう。何とかして姉ちゃんを楽しませてあげんと

とにかく今どんな理由でもいいからお姉さんに生きる理由を与えなければいけない。

でも、弟は精神科医でも何でもない。お姉さんに今すぐ何かしてあげることはできない。

なにか。なにかないか。
俺が姉ちゃんにできること。
生きていたくなるような。今からでも間に合うこと。


というわけで、ギリギリの状態でほかに思いつかなかったので
緊急回避的に、とりあえず自分が姉ちゃんのご主人さまになる。
姉ちゃんはなんでも自分の命令をこなすように、ということで役割を与えることにします。

で、この後二人はセッ〇スをすることになります。

・・・ってこれだけ書くと、すごく安っちいエロ漫画みたいな感じだよね(笑)

実際、エロゲに「洗脳完了」っていう作品がありましてですね
1巻の途中まではそういうかなり無理のあるお話に見えなくもないです。


ものすごい切実で命がけのセッ〇スシーン

でも、この二人の関係の場合は、ちゃんと二人の中では必然性があるし、なにより二人とも本当に必死なんだよね。

お姉ちゃんはお姉ちゃんで、自分の最後の存在意義だと思ってるから何とかして弟を自分のよりどころにしようとしてるし。

弟も弟で、自分のやってることは間違ってるんじゃないか。自分のせいでお姉ちゃんにとどめを刺してしまうんじゃないかってすごく不安になってる。

だから最初のエッチシーンとかはお互いに混乱してるしものすごく悲壮感がある。

でも、二人ともお互いに相手のことが好きで、大事に思ってて。
行為の最後の方で、壊れちゃったかと不安な様子だったお姉ちゃんが笑いながら
「ゆーた。すき。おねえちゃん、ゆーたがすき」と訴えるように述べて
弟もそれを受けて安堵の心から涙を流し、お互い泣きながら抱き合って二回戦にもつれ込むシーンは結構グッとくるものがあります。



なによりも、本当に大事なのはご主人さまになってセッ〇スすることじゃなくて、
「弟が頑張るから姉ちゃんは安心してもいい」ってメッセージを伝えることにあるんだよね。

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一度言ってみたいセリフ

それがきちんと伝わったからこそお互い感極まって泣くわけで。
エロ漫画もたくさん読んできたけど、こういうシーンはなかなかお目にかかれなかったのですごい。実にエロゲ的。


緊急回避的にHして終わり、じゃなくてそこがお互いにとってのスタートラインになってるのが良い。

で、ここから2巻の内容になるんですが、2巻はさらにすごいです。

姉と弟がお互いを必要としあってることを確認し、一時の安心感を得てそれで終わりってなるんじゃなくて、それはあくまで再出発のスタート地点。

弟は、セッ〇スをする前に決めた決意の通り、「姉ちゃんが壊れたままでも俺が支えるんだ」という気持ちをしっかり実行に移す。

今まで気楽に生きていたのが嘘のようにめちゃくちゃ努力する。
その合間に、しっかり姉ちゃんも求め続け、姉ちゃんが一番大事だってことも示し続ける。

今までやってこなかったことを両立させながら、毎日全力で生きてるんだよね。

いうこともめちゃくちゃ格好いいです。

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この弟、前世はパズーだったのでは?

しばらくそういう関係を続けていくと、姉ちゃんの様子が変わってくる。


姉ちゃんは一度脳なのか心なのかわからないけど大事な部分がぶっ壊れてしまって、
弟のセッ〇スの相手以外のことは何もできなくなってたのだけれど、
弟が勉強をやってるときに、それを教えてくれる時だけはすごいはっきりしてくる。


「弟の勉強を教える」という行動をトリガーにして、少しずつ回復してくる。

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僕だけの姉ちゃんだったのに…

ここで弟くんは、姉ちゃんが、ぶっ壊れてしまうまで頑張りつづけてしまった理由も、今になって回復している理由も察する。
(作品中ではちゃんと具体的にお姉ちゃんの口から語られるので読んでみてください)

そして、すでに姉ちゃんのこと大好きだった弟は、姉へのいとおしさが極まってしまう。
この後のラブラブHの描写はすごい盛り上がりである。




この後、弟くんは姉ちゃんに「結婚しよう」と告げる。
さらにここから意外な事実が判明して、
すでに結婚を決意するほどに愛情が高まっていたのにさらにもう一段階好きの度合いが上がってしまう。
この部分を読むと、また最初から読み返そうって気持ちになると思う。



最後に二人は愛を誓いあい、幸せなキスをして終了。



大雑把にはこんな流れ。



エピローグではすっかり立ち直った(ように見える)お姉さんが登場していて
本当によかったなぁ・・・ってしんみりした気持ちになれます。



完走した感想

上下巻合わせても130pくらいで終わる短いストーリーなんだけど なかなか読みごたえがあって素晴らしい作品だと思います。

エロもストーリーもどちらもしっかりしてるし、
何だか無性に「加奈 ー妹ー」とか「Phantom of the inferno」とかそのあたりを思い出してしまった。
古いエロゲーマーの私も満足の出来。

こういう作品がきっちり評価されてめっちゃ売れてるのってすごいと思う。
作者さんも、その作品を買った読者さんもすごい。

おかげでこの作品が話題になって、私もこの作品を楽しむことができています。

ありがとうありがとう。

というわけで大変おススメの作品です。

「完全に無料で読めるのに上下巻合わせて5万人も買った(DLSiteも含めれば7.5万人だしBOOTHを含めるともっと)」という驚愕の事実を念頭に置いて一度読んでみてはいかがでしょうか

買いたくなった人は、今ちょうどDMMで20%オフセールやってますよ。

『ダークナイト』 ジョーカーが仕掛けた二つのフェリー実験(試行回数1回きりの囚人ゲーム)について思ったこと

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「ダークナイト」は最初から最後まで緊張感が続くからすごい。10年ぶりということもあるけど、二度目に見ても全然退屈しなかった。



やっぱり本物のジョーカーはすごい。

俺の生活は質素だ。
趣味っていえば、ダイナマイトに火薬、そしてガソリン。

その3つの共通点は?安いってこと

金なんか要らない。
これは俺がボスっていうメッセージだ。
燃やし尽くせ

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人間ってのは物事が計画のうちだと平然としてる。恐ろしい計画でも。
仮に俺が言ったとしよう。「ギャングが殺される」とか「兵士が吹っ飛ばされる」とか。

だれも驚かない。どれも予想の範囲内だからだ。

だが、どうでもいい市長が一人死ぬといえば――誰もが大慌て!

小さな無秩序で、体制をひっくり返す。すると世の中は大混乱に陥る。

俺は混乱の使者。何が混乱を起こす? 恐怖だ。

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冒頭の銀行強盗の時からそうだったけど、常に人の行動を巧みに誘導してくる。

常に「ここにもジョーカーの仕掛けがあるのでは?」と意識しなければいけない。

警察を欺き、不可能と思われる犯罪も実行していく中で、シンパが生まれ、
そのシンパが、ウイルスのようにいろんなところに入り込んでいく。

市長銃撃の時のように、ジョーカーの攻撃を防ぐのはものすごく難しい。

もちろん警察もバットマンも十分に警戒していたし、負けてばかりではなく果敢に攻めに行っていた。
一度はジョーカーそのものを欺くことに成功してみせたかのように見えた。

しかし、ジョーカーを捕らえて安堵した直後に一瞬だけ警戒が緩んでしまい、
その隙をつかれてすべてをひっくり返されてしまう。

この辺りの感情の揺さぶりは初めて見たときは本当にびっくりした。

恐怖というものには鮮度があります。
怯えれば怯えるほどに、感情とは死んでいくものなのです。
真の意味での恐怖とは、静的な状態ではなく変化の動態――希望から絶望へと切り替わる、その瞬間のことを言う。
如何でしたか?瑞々しく新鮮な恐怖と死の味は… (fate/Zero)

一度しか使えないような秘策を使ってやっととらえたのにそれすらもジョーカーの掌の上。
あらかじめ警察署内にスパイを紛れ込ませ、自分すらも駒としてすべてをかき乱しに来る相手にどうやって勝てばいいのか。

勝利を確信した瞬間から叩き落されることもあり、この後の絶望感はすさまじかった。



ここから一気にジョーカーに好き放題されるシーンが続く。

そして、ジョーカーに引きずられる形で

・「表の世界での正義のヒーロー」になるはずだったハーヴィー・デントは復讐心を煽られて殺人を犯し

・バットマンも倫理の壁を踏み越えてしまいフォックスという最大の味方を失う。

・民衆はバットマンの仮面を脱がせるか、正体を暴こうとするリースを殺すかという
 ジョーカーの意志に振り回されるだけのおもちゃと化してしまう。


・ビル突入の時でも「手下に人質の格好をさせて、人質にピエロの格好をさせる」というやり方をとっていた。
 とにかく人をおもちゃにするのが楽しくてしょうがないらしい。



トロッコの実験よりこっちの「二つのフェリー」のシーン(試行回数1回の囚人ゲーム)の方が恐ろしい……

そして伝説の「二つのフェリー」のシーンに。
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この実験のシーンを見ながら、ちょうど昨日読んだこれを思い返していた。

huyukiitoichi.hatenadiary.jp

①「期待が行動を導く」というもので、誰かに行動をしてもらいたいとおもうならご褒美を約束して喜びを予期させるほうがいい。
配偶者をジムに行かせたいのであれば、なぜ行かないのか、と叱るよりもたまにジムにいったときに「鍛えた筋肉が素敵」と褒めるフィードバックをしたほうがいい。子どもに勉強しないとまともな仕事につけないよ、と脅すのではなく、勉強したら最終的には素晴らしい職を得て、素敵な人生をおくることができるようになるよ、とポジティブに伝えるべきだ。これは脳がそもそも機能的に「前向きな」行為を「ご褒美」と結びつけているからで、不安で煽り立てるよりも(トランプが使ったような特定の状況下以外では)基本的にはその方が人間の動作は早くなることと関連している。


②一方で、人に行動をさせたくない、抑制したいときには罰則を与えたほうが良いという結果も出ている。たとえば子どもにクッキーをあまり食べさせたくない、機密情報を口外させたくない、といった時には警告を与えたほうが良い。差し迫った脅威は、我々を凍りつかせる機能を持っているからだ。


このシーンの前までは、ジョーカーの人心掌握はすべてうまくいっていた。

ジョーカーにそそのかされて警察を裏切り、
レイチェルを死に追いやり、ハーヴィー・デントを地獄に陥れた犯人は
どちらも警官であり、それまで不正をしていたわけでもない人物だった。

しかし、「自分がやることはそこまで大したことにはならない」とか
「入院費がかさんで、これに成功したら報酬を与える」とそそのかされてそれに従ってしまう。
これは①のパターンで「希望」を与えられたり、行為の罪悪感を取り去る仕掛けがあった。

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ゴッサムはもともと倫理観がゆるゆるガバガバなので使える駒は無限に調達できそう




これに対して、フェリーのシーンはどうだったか。

・乗客の心を強い恐怖に晒し、人の心を「する」方向ではなく「しない」方向へと寄せていた。「あえて相手の爆破する」ではなく「助けなければ勝手に死ぬ」という状況だったら果たして結果は同じだっただろうか。

・さらに明確に自分たちの選択で大勢の人が死ぬという罪悪感も強く意識させた。「どちらか助かりたい方を選べ」とか「自分たちの守りたいものを意識しろ」と誘導することも可能だったけどそれはしなかった

・さらに、フェリー内部では軍が場を統率し、「多数決」について集団心理に流されることを防ぐため、一人一人に投票用紙を渡して「他人の意見を見ずに自分の意見を書くこと」を求めた。Twitterはこれが完全にバグっているので何も考えずに多数派につく思考停止人間が多いが、そういう思考停止の甘えたクソガキの存在を排除した。その行為にジョーカーは特に介入しなかった。

ジョーカーは、あえてこの自分の選択が選ばれるためのハードルを上げていたと考えられる。それでもなお、冒頭の銀行強盗のように「恐怖に駆られた人々はお互いが殺しあってジョーカー一人が高笑いする」というシナリオを描いていたのだろうか。






実際、投票結果は一般人の方は「賛成396票、反対140票」だった。

私はこれ、初めて劇場で見たとき衝撃を受けたんだよね。
「スイッチを押す役が自分でなければそりゃこっち選ぶよね」って納得もしたけど、
多分この数字、思考実験か何かで実際に試した数字なんじゃないかなって思う。

あくまでも、この戦いで爆破スイッチが押されなかったのは
スイッチを押す役を引き受けた二人の人間がたまたまどちらもそれを拒否したからにすぎない。

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つまりこれ、ゲームの仕組みの問題だけであって、市民はジョーカーの恐怖に負けてるんですよね。
「どちらかの船は確実に爆破される」とか「投票結果によって相手の船の爆破だけが止まる」だったらジョーカーの完全勝利だった。
ジョーカーは人の心を操ることには成功していたが「スイッチを押させる」という行為の重さを甘く見過ぎていたというだけの話。「自分がスイッチを押さなければ相手がスイッチを押さないかもしれない」という逃げ道を残してしまった(それでも勝てると思ってたんだろうけど)。

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だから、この後のバットマンのセリフ「ゴッサムの市民は、お前に示した。彼らは良心を信じる善意の人々だとな。」はすごく寒々しく感じる。




実際、ジョーカーは余裕の表情をしているし、デントは悪に染まる。

楽勝さ。お前も知っての通り、「狂気」は重力のようなもの。人は一押しで落ちていく。

この残酷な世界で、唯一のモラルは運だ。運だ。運は公平で偏見もなく、フェアだ


というわけで、フェリー実験の記憶が強くてもうちょっと前向きな話かと思ってたけど
見返してみたら、終わり方はかなり寂しいものになっている。


「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」→「誰もが自分でスイッチを押したり捨てたりの決断ができるわけじゃないから」

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真実だけでは人々は満足しない。幻想を満たさねば。ヒーローへの信頼が報われねば。
彼はヒーローじゃない。沈黙の守護者。我々を見守る監視者。ダークナイトだ。

どうしても人はヒーローが必要で、ヒーローへの期待が報われることが必要で。
小さな真実よりも、そっちの方が大事なのだって話は、すごく胸にしみるよね。


事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学

事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学

事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある

事実 vs 本能 目を背けたいファクトにも理由がある



というわけで「ダークナイト・ライジング」も今週中くらいには見て感想書こうと思います。では。

台風に関する日経新聞の記事がひどすぎると思ったのでメモだけしておく。あとAERA

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はてブの延長線上なので簡潔に。

クソ記事その1 極端なことを言ってる馬鹿の発言だけ利用して記事を書く

headlines.yahoo.co.jp

クソ記事その2 自己責任論が行き過ぎてゼロイチの議論を始める馬鹿記者

www.nikkei.com




上の二つの記事を見た後に、このおバカなtogetterまとめを見たのだけれど。
togetter.com

この二つの記事を書いた人たちとこのtogetterまとめで暴れまわってた人は思い込みだけで物事を断じたり、自分の都合の良い発言を取り上げて大騒ぎするという点において根っこでは同じ類のタイプの人だと思う。

しかしこのtogetterまとめの人たちはただのバカなのでそれほど害はないが日経新聞の記者がこれというのは編集とかまったく機能してないのか、あるいは意図して提灯記事を書いているのか。それこそ、蓮舫議員を叩いてる皆さんは、この記事に怒るべきだと思うけど?

大村知事に対してだけ怒ってる人間は、自分の頭で考えてるだけのつもりで何も考えてないけど、それとレベルたいして変わらん人が日経新聞の肩書で記事書いたらあかんでしょ。

今回の宇崎ちゃんの炎上は「オタクの内輪ネタ」の「内輪」がでかくなりすぎたことが原因かもしれない

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『「宇崎ちゃんは遊びたい」の献血PRポスターはセクハラ』との批判と、それに関する議論 - Togetter

これについて、まず一番最初に確認しておきたいことがあります。


みなさん、宇崎ちゃんがどのくらい人気のコンテンツか正しく認識できてますか?


批判してる人はもちろん、擁護してる人もこの「宇崎ちゃん」という作品が1冊あたり20万部くらい売れてるということを知らないんじゃないかと思う。(7月25日時点で60万部突破のツイートがありました)

オタクであり、1巻時点で感想書いてた私ですら、3巻の時に宇崎ちゃんが50万部も売れてるのを知ってビビったくらいなので、普通の人ならなおさらわからないんじゃないだろうか。

宇崎ちゃんは遊びたい! 3 (ドラゴンコミックスエイジ)

宇崎ちゃんは遊びたい! 3 (ドラゴンコミックスエイジ)

ましてや、今回問題になってるポップが、3巻の表紙と全く同じだということを知らない人もいるんじゃないかと思うんですが。この宇崎ちゃんマジで超うざいよねw


上の記事でも書いたとおり、作者さんに失礼なことを承知で言うとぶっちゃけ宇崎ちゃんがなぜこんなに人気があるかは私にはようわからんです(老害)



何がいいたいかというと。

上で述べた要素を合わせて考慮すると、この作品は「エロいから」ではなく「オタクにすごく人気の作品だから」使われてるのだってことです。性的意図に基づいてこの絵が選ばれた、という環境型セクハラの条件をこの絵は満たしません。


「オタク=エロ」が直結してるオタク絶対シスベシフォーウな人でなければこの違いは判るはずです。


宇崎ちゃんを環境型セクハラと呼ぶのは、巨乳の女性を性的な存在とみなす偏見の

少なくとも、宇崎ちゃんは特にそれに特化した作品ではないです。

この作品は「天野めぐみはスキだらけ!」という作品あたりから注目されだした「性別的な垣根に対して無自覚な幼馴染や後輩」という系統の作品ではあるのですが、その中でも最もエロとかフェチ要素を武器としてない作品です。

「長瀞さん」とか「着せ替え人形」とか「やんちゃギャル」とか「恋愛感情のないなんちゃら」はエロ推しに該当すると思いますが、宇崎ちゃんは巨乳であること以外にはその要素がほとんどない。

天野めぐみはスキだらけ! (17) (少年サンデーコミックス)

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イジらないで、長瀞さん(1) (マガジンポケットコミックス)

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その着せ替え人形は恋をする 1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

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やんちゃギャルの安城さん(1) (ヤングキングコミックス)

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恋愛感情のまるでない幼馴染漫画 1 (バンブーコミックス)

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ギャルごはん 1 (ヤングアニマルコミックス)

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むしろ「巨乳=エロ」を真っ向から否定してるといってもよい。

宇崎ちゃんの胸が大きいことは作品特に重要な意味はなく、別に「宇崎ちゃん」が巨乳でなくても作品として全然成り立ちます。どっちかというと一目で見てわかるように「後輩がうざい」要素のほうが大事です。

「先輩がうざい後輩の話」とか「近頃の若いもんは……」みたいなノリを楽しむ作品です。

今どきの若いモンは 1-2巻 新品セット

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※ここまで読んでなお、「じゃあなんで胸大きくするんだよ」とか「必要ないなら胸を大きくするな」「とにかく大きな胸というだけで公共の場にはふさわしくない」っていう意見を言う人がいたらそれはただ「巨乳に対して自分がどういう偏見を持ってるか」の開陳になるだけだから黙ってたほうがいいと思うよ。 別に作品に必要なく胸が大きい女の子がいても全然問題ないやろって思えないならその人は相当やばいよ


批判してる人の感覚

一方で、批判してる人にはそんなん知ったこっちゃないからこのキャンペーンのために「わざと胸を大きくした」「エロ推し」のキャラが無理やり使われてるくらいの認識だったんじゃないだろうかと思います。

(いつも思うんですけど、なんでこの手の人たち「自分は相手のことを全く勉強しないのに自分のことは最大限配慮されるべき」って思ってんのかほんとにわからんのだけどまあいいや)

でも、さっき言った通り、作品のことを知らないからとはいえ、ただ巨乳キャラを出してるというだけでそういう批判をするのは、自分の「巨乳=エロ」という偏見を暴露してるだけで自爆じゃないかなと思います。


エロはともかくとしてオタクっぽさはすごく感じる

ただ、別の意味で今回の件に抵抗を感じる気持ちは、正直わかる。

私オタクだし宇崎ちゃんのマンガ好きだけど献血の車にこんなんがでかでかと出てたらその車では献血しないと思う。さすがにこのポップだと「それ」目的だと思われたくないから避ける。


エロいかどうかというよりもこのオタク感バリバリの内輪感がきついねん。「オタク以外お断り」といわれているように感じてしまう。

私はオタクだけど100%オタクじゃなくて、普段はオタクじゃない自分が表で行動してる。なので、100%オタクっぽい場はネットならともかく公では近寄りがたい。それ以外の部分も考慮してほしい

ましてオタクじゃない人からしたら「こんなポップ置かれたら、私たち献血したいと思ってもできない」「献血という大事な行為がオタクに私物化されてる」みたいな発想になるんじゃね?しらんけど。


だから正直「エロ」とか「性的搾取」って話じゃなくて「いくら何でもオタクの内輪感きついわー」とかだったらすごいわかる。


(※ただ、それならそれで赤十字社は以前からずっと今回のようなオタクコラボしてきている。今回の宇崎ちゃんだけ取り上げて今更言うのは違和感がある。)



正直、これに限らず、オタクのTPOのわきまえなさ自体は問題ある時もあると思う

一時期のラブライバーはオタクの私から見てもちょっとドン引きするような人たちが結構いた。

私は陰キャのオタクなので、ああいう陽キャのオタクがミューズのキャラのバッジをめっちゃたくさんつけて内輪以外の眼を全く気にせずにウェイウェイしてるのは普通に「なんだこいつら」って気持ちになった。

はい、もちろん嫉妬です。けどそれ抜きにしてもこいつら周り見えてなさすぎじゃね?ってなった。

最近のネットでは、一部の痛々しいFGOファンの振る舞いも、すげえ幼稚だなと思ってた。(たぶんこっちは本当に子どもが多い)


そういうのに対しては「ちょっと自重しろよ」くらいは思う。


でも、もう特にFGOなんかは規模が大きくなりすぎて「自分たちの感覚があくまで内輪にしか通じない」ってのがわからなくなってるひとたちが結構いるんじゃないかなあと思ったり思わなかったり。


まとめ

結局何が言いたかったかというとこういう話です。

吉本興業という関西ローカルの、しかも関西人としてあまり共感できない本来「狭い」「劇場型」の笑いが全国メジャーになった結果としていろんな弊害が出てるように、オタクの内輪受けも、あまりにオタクがメジャーになりすぎたことによる弊害が全くないとは言えないかもしれないという、もう10年くらい言われ続けてる話です。

でも、いよいよ吉本興業の弊害が顕在化して批判されてる最中だからこそ、オタクも「驕れるオタク久しからず」という警戒心くらいは持っておきたいな、と。

別にみんなが表現の自由みたいな単語が飛び交う「最終防衛ライン」で戦わんでもいいやん。余裕があるうちからギリギリのラインとか不寛容の精神でいるんじゃなくて、むしろ「批判してる人の気持ちはわかるし気を付けるべきところは気を付けるけど、規制とか無茶苦茶いうのは堪忍してね」っていう感じでいいと思う。


余談:今回の件で性的搾取云々言って騒いでる人は完全にお気持ち過ぎるしどうでもいいです

というか、今のところこういうバズワードを叫んでる人たちが数名いるだけであって「はあちゅうと見れば何でも否定する」やつらとか「大村市長を叩き立過ぎて自分の無知をさらけ出しちゃうキッズ」と同じだから別に相手にしなくてもいいんじゃないかと思いますが。

結局個別の事例に対して丁寧に「なぜそれがいけないのか」を説明する人がいなくなってただバズワードを叫んでるだけの思考停止した人たちとかほんとどうでもいいよ。

相手にしてほしかったらどんなに面倒くさくてもその都度ちゃんとその個別の事例で説明できる人が必要。


太田弁護士は、キズナアイの時も言い出しっぺで火をつけるだけつけて、炎上の後始末は千田教授に丸投げしてフェイドアウトしてたし自分自身が「内輪受け」の世界でしか生きてない人なので、そういう人に「オタクの内輪受けだけは許せない」と主張する資格はないよね。
全く相手にする価値を感じない。

こういうのまでトーンポリシングとか言い出すなら民主主義なめすぎだと思います。

私の大好きな「WORLD END ECONOMiCA」に新プロジェクト発進!140億投資家の片山晃さんもかかわってるみたいで胸熱

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この「五月」という人が「東証プロジェクト」の五月さんこと片山晃さんです。
kabushiki-blog.com

もしかして、五月さんが何らかのプロジェクトのスポンサーをしてくれている可能性は高いと思います。

ありがとうありがとう。


バフェットコードさんも参加とのこと。

一体何が始まるんだ……!



元は同人ゲームでありながら、すでにSteam版も出てるしラノベ版も出てるし、この後PS Vita、PS4、Switchにも移植予定と幅広く展開しています。何でもいいので体験してほしい



私もこの作品の大ファンなのですが、他にも喜んでる人が多かったみたいでうれしい。すごい楽しみだー。



私はあまりに好きすぎて、わざわざこれだけのために知り合いに頼んで公式設定資料集を買ってもらいに行ったこともあります。
今でも資料集大事に持ってるよー。


www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com


ちなみに今「狼と香辛料」「ラノベ版ワールドエンドエコノミカ」どちらもkindle半額ですのでぜひこの機会に読んでみてください。

狼と香辛料XXI Spring LogIV (電撃文庫)

狼と香辛料XXI Spring LogIV (電撃文庫)

【合本版】WORLD END ECONOMiCA 全3冊収録 (電撃文庫)

【合本版】WORLD END ECONOMiCA 全3冊収録 (電撃文庫)

インフルエンサーバブルのなれの果て?イケハヤ秋のBAN祭り

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孫正義さんがWeWorkについてインチキバリエーションをしてたことがばれてだんだん胡散臭い界隈への風当たりが厳しくなってきている今日この頃。


イケハヤさんが立て続けに3連発でなんかやらかしてるようです。
インフルエンサーバブルが一足早い崩壊を迎えてしまうのでしょうか。


まじめに見るつもりもないのでリンクだけまとめ。

10月7日 イケハヤブログの主要ワードがほぼ全滅

以前から「脱社畜ブログ」でやらかしたり98000円の合宿をやったりとやっていましたが、本丸のブログが死んで、note販売も低調になったことでいよいよ数百万円の広告費をつぎ込んでチャンネル登録者数を獲得したというYoutube頼りになってきた矢先に……

10月15日 Youtubeで「日本経済新聞社」から著作権違反を指摘されアカウント停止の危機


なお、イケハヤさんは「Youtube攻略の教科書」というnoteを29800円で販売しています。

10月16日 プレゼント企画で個人情報関係の問題指摘

仮想通貨界隈で前澤さんがやったようなプレゼント企画を行い、個人情報関係のトラブルが指摘されてますが詳細は要確認です。仮想通貨界隈にはヤクザがたくさんいるので正直私はこれ以上触れたくない。


そのころ、はあちゅうさんは「血液クレンジング」という怪しい商売の片棒を担いていた……


はあちゅう氏がツイッターだけでなく「商業メディアで」血液クレンジングを煽ってた時の記事。
megalodon.jp

WELQがかわいく思えるほどの邪悪。

トレンダーズ(キレナビを運営)在籍時代のやらかしらしいですが、2018年まで撤回してなかったようなのでギルティぽい。昔から情報発信への責任とか倫理観のかけらもない人だったんだなということがよくわかります。
株価操作とおぼしき値動きからの創業者の株売り抜けの繰り返しといい、当時のトレンダーズのクソっぷりはすごいな。

逆に言うと、はあちゅうさんは未だに逮捕されることもなく生き延びてるだけでえらい!(肯定ペンギン風)

hagex.hatenadiary.jp
blogos.com

他にも掘ったらいろいろ面白そうですがそこまではあちゅうさんに興味ねー。


これはイケハヤざまぁで終わる話ではなく、「とにかく記事書けばいい」だったのが「あんまり質の悪い記事ばかり書いてると足かせになる」時代がようやく来たのかもしれない

本当に今更オブ今更ですけどね。

私が生まれてハマった小説『おちゃめなふたご』が百合作品として紹介されてて「!!??」ってなった

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[B! 百合] おすすめ百合漫画を教えて


お、いつものおすすめマンガ募集増田だーと思ってぼんやり見てたら……

おすすめ百合漫画を教えて

古典である「おちゃめなふたご」シリーズもどうぞ

2019/10/17 12:25


うわああああああ超懐かしいいいいいい!

たぶん私が生まれて初めてハマった小説だと思う。

私は中学受験合格するまで一切お小遣いをもらえなかったので、小学生の頃は家の中には「シティーハンター」「横山光輝作品」「学研の歴史マンガ」くらいしかなく、他はマンガも小説もぜーんぶ姉のおさがりだったという話はしたことがあったかもしれませんが。

おかげで当時周りの男の子が誰も読んでないのに私が読めてよかったなぁと思った作品がこの「おちゃめなふたご」シリーズ。 35歳くらいでこの作品読んでた男どもー友達になろうぜー。


この作品とメアリ・ポピンズは当時夢中になって読んでたなあ。。。

主人公自身がいたずら好きのヤンちゃな子。こっそり学園を抜け出そうとしたり、サーカスを見に行ったり、夜中にパーティーをやったり、学園という狭い枠が設定されていながらも、その枠に問わられないすごく楽しい光景が描かれてた。

学年が上がるにつれ徐々に成長していく様子とか、きちんと先生が大人だったりとかが描かれててすごく面白かった。差別に関する問題を取り扱ったり、学校になじめなくて退学する子とかもいて児童文学ってこんなに面白いんだって思ったよ。

百合かどうかはともかく、二人一部屋の寮生活を描いてたから、同室の女の子同士の関係は必然的に濃くなっていくんですよね。ボビィ(ロバータ)とジャネットの関係が特に好きだった。友達が自分をおいて成長しようとする姿に嫉妬したり、

余談ながら、「モーレツ!宇宙海賊」ってアニメを見たときに無性にこの「おちゃめなふたご」シリーズを思い出して一人キュンキュンしてたんだけどわかるひとおる?

思い出で美化されてるかもしれないけど、今読んでも絶対に面白いと思うので、未読の人でお子さんがいる人は是非子供と一緒に読んでみてほしいです。

おちゃめなふたご (1982年) (ポプラ社文庫)

おちゃめなふたご (1982年) (ポプラ社文庫)

おちゃめなふたごのすてきな休暇 (ポプラ社文庫―世界の名作文庫)

おちゃめなふたごのすてきな休暇 (ポプラ社文庫―世界の名作文庫)

そうそう、この絵柄この絵柄。

他の方のおすすめ百合作品も興味深かったので別途まとめます。なお、最も得票数が多かったのは「加瀬さんシリーズ」です。

あさがおと加瀬さん。 (ひらり、コミックス)

あさがおと加瀬さん。 (ひらり、コミックス)

ショートケーキと加瀬さん。 (ひらり、コミックス)

ショートケーキと加瀬さん。 (ひらり、コミックス)

ちょっと読んでみたくなった。今週金曜日に買います。

yoshikimanga.hatenablog.com




とりあえず百合作品に関して私が過去に記事を書いたものを先に紹介

自分では百合として認識してないものも結構あります。百合とかあんまり身構えなくても、男でも読みごたえがある楽しい作品多いので、男の人こそ読んでみてほしいっす。

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ななしのアステリズム紹介したつもりになってたけどしてなかった……統合タワーリシチと並んで初心者にお勧め。

ところで「女子高生の無駄づかい」を百合として挙げてる人一人もいなくてワロタ

女子高生の無駄づかい (6) (角川コミックス・エース)

女子高生の無駄づかい (6) (角川コミックス・エース)


オタクであろうがフェミニズムであろうが、どっちも「自分は無力な弱者です」面をして「権力」を行使しようとするやつらが鼻持ちならないのは当たり前

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の話の続き。

シュナムルさんがまたあほなこと言ってるけど(リンク先はシュナムルさんによる18禁画像の無断転載なので注意)この人は無視するとして。


この増田について。
anond.hatelabo.jp
この増田は他人を思考停止呼ばわりして、かつ自分が思考停止してないというのであれば、
ちゃんと人の反論にも答えるってことですよね。

公的な場において公的なコンテンツですよ、と展開されていることが問題なのです。社会として、許容していることになりますから。小さい頃からのこういった刷り込みで「女性は性的に消費しても怒らない存在なんだ」「女性は性的に消費されるのは当たり前の事だから怒ってはいけないんだ」という意識が少しずつ形成されていくと思っています。それを危惧しています。

多分ここが増田の主張の根幹だと思います。周りのフェミニストの皆さんがこういうことを言ってるので、テンプレ感漂いますがまぁそれだけ普遍的な感覚だとも言えます。


ミクロな権力とマクロな権力及びそれに対する自由について

この部分について増田さんは

「国家などによるマクロな権力(全体に影響する)」だけではなく「ミクロな権力(国家などによらない、特定の主義主張を主張する集団)」というものがあること。

かつ、権力というのは「制約・検閲」だけでなく「特定の価値観の煽動」の方向もあり大衆はこちらに対して防御が難しい、という論が過去に語られていたこと

を意識しておくといいと思います。


たとえば、このPDFなどを読まれるとよろしいでしょう。
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/15355/1/kyoyoJ36_02_01_t.pdf



オタクのコンテンツに「ミクロな権力」を感じてそれを嫌悪すること自体は別におかしくない

あなたが言うように、オタクどもがこういう絵を好み、公共の場(というには微妙なラインですが)においてこういう絵を好むことに対して、マクロではなくミクロな権力を感じるというのはわかります。

オタクは「女性を性的に消費しても問題がないのだという価値観」を煽動している、怖い!

と、あなたや、あなたに近い考えのフェミニストの皆さんが感じること自体は全く否定してません。




実際には宇崎ちゃんはそういうキャラではないのですが、「表象」=「第一印象」くらいに認識してる人や、何も知らない人があの絵を見て、そういう感覚を持つのは十分あり得ることだと思います。

その感覚が否定されたくない、ということだけなのであれば「あなたがそう感じるのは別におかしくないよ」とお答えします。

キャラや原作を否定したい訳ではないです。
キャンペーンを規制したい訳でもないです。
ただ、男女ともにこのような表現を許容することが、現在の「女性が性的に消費される苦痛」の温床になっていることを知ってほしい。性的に消費されることの苦痛を男性にわかってもらうのって難しい事だと思ってます。
だから、何回でも言います。

はい。あなたが女性を性的消費するコンテンツを見ると苦痛を感じる人であるということは理解しました。
でも、これが主張のすべてなのであれば、「こういうのに苦痛を感じちゃうんですね。大変ですね」で終わりです。


個人対個人の関係なら配慮します。
あなたがこういうものに苦痛を感じるのはわかっているからそういうものは見せない。
「そば粉アレルギーの人にそばを食べさせたり臭いをかがせる」ようなことをしないのと同じです。


それでいいのであれば話はそこで終わりです。


ただ、これで終わりでいいんですか?

もし増田さんがそれ以上の何かを求めるのであれば、それ以上の何かを示す必要があります。

そして、これネットのフェミニストの人たちが全くできてないなと私は思ってます。

「私がそれを嫌なんだ」という主張だけなら誰も否定しません。あまりに根拠がおかしくなければ。

でも、みんな「私」を主語にせずに語ってて、その割には語る内容は「私がそれを嫌なんだ」の枠を超えられてない。

増田さんをはじめ、みなさん一見もっと大きな社会的な云々について語っているつもりですよね。


これがほんとによくわからない。


「あなた個人としてではなく社会として性的消費自体はどこまでがOKでどこまでがNGか」「性的消費自体はいろんなところで行われてるけど、他のものも同様にNGなのか?」にこたえられない話はすべて個人的な好き嫌いにすぎない


繰り返しになりますが、増田さんの言ってることだけだと「あなたはそういう権力が苦手なんだね」で終わりですね。
そういう共感コミュニケ―ションをお求めならいくらでも応じますが、それだけです。



なぜかというと、これは「マクロな権力」の話ではないから。
先ほども言いましたけど、今回の宇崎ちゃんのポスターなんかは「ミクロな権力」なんですよね。

これを日本社会全体のマクロ構造における男優位の話と直結させるのはちょっとなー馬鹿なのかなーって思う。

初期の頃ならともかく、今更になってそんな主張をしてる時点で確実にオタク側の言い分全く聞いてないよね。なんでそれで自分の話に耳を傾けてもらえると思ってるの?馬鹿なのかな。



今回の件は、オタクがマスになりつつあるからわかりにくくなってるけど、位置づけとしては

フェミニストの人が「オタクコンテンツキモイ滅ぼすべし」「公共から不健全なものはゾーニングしよう」っていう主張をやってるのとか
腐女子の人が「男オタクはキモイけどBLは崇高なものだからゾーニング不要」って言ってるのと等価です。


確かに「男の方が社会的に強いから女の方がプレッシャーを感じやすい」という点はあるけれど、これは魔法の言葉でも何でもないので、これ使えば男の行いは何でもマクロに直結するわけじゃない。


他にも

・TVでグラビアアイドルなどの女の子が水着で出てくること、
・女性向け雑誌でたくましい胸をあらわにした男性が賞賛されていること
・ドラマやバラエティで美男や美女が美しいというだけで有利な立場にある描写が描かれること

いろんなものがありますよね。すべて性的消費されてますね。


どれも、今回の献血車よりよほど「公共の場」で登場しますよね。「女性が公的な場で性的消費されていること」自体が苦痛なのであればこれらもすべて苦痛なはずですよね。


でも、増田さんはこうした「権力」については苦痛を訴えられたことがありますか?

ごく一部の「献血車」という限られた場所でのみ使われていることすら「公共」だと感じられているのですから、ましてツイッターやTVなんてますます公共ですよね?

そうでないなら、「オタク絵」だけに特別な嫌悪感があるのではないですか?
そういうのを取り繕ったりごまかしたりしてませんか?そのことについて「思考停止」してませんか?


あなた個人の好き嫌いではなく、社会の問題として論じたいのであれば

「あなた個人としてではなく社会として性的消費自体はどこまでがOKでどこまでがNGか」
「性的消費自体はいろんなところで行われてるけど、他のものも同様にNGなのか?」

という問いにちゃんと答えてほしい。


はてなでは、いままで声の大きい人たちがみんなごちゃごちゃと理屈を述べていたけれど結局はこの部分をごまかして自分で線引きをしようとしなかった。自分たちはオタクへの不満を言って「あとはオタク何とかしとけよ」と丸投げする不誠実極まりない人たちばかりだった。

「ネットで騒いでるフェミっぽい人たちは不誠実なものが多くてまともに聞いても時間の無駄なんだよね」って空気が漂っているのは、フェミニストの人たちの自業自得だと思ってます。


当然オタク側の抵抗も冷笑とか茶化しが多くてとても見てられないもんが多かったので、当然みんな「あほらし」ってなってどっちからも遠ざかっていきますよね。


今この手の話ってホントに不毛でしかないよなー、ってゆらぎ荘のあたりからずっと思ってます。


というか、フェミニズムはこういう風に「オタクを嫌悪しなさい」っていう教科書とか授業みたいなのがあるの?

言っちゃ悪いんですけど、増田さんの言ってることって教科書に載ってるシケプリを見せられてるみたいな感じなんですよ。

教授とか試験で「こういう風にかけば正解」って言われたものをそのまんま引き写ししてるみたいな。

以前こういうお話を紹介しましたが。

男性嫌悪とかオタク嫌悪を煽るような仕組みがあるような気がするんです。
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今回のもそれと似た雰囲気感じるかな。

先ほどのフーコーは、「〇〇に対する抵抗」もまた権力の一形態になるって言ってるんですよね。

男性支配とかオタクに「抵抗」せよと教えるフェミニズムもまた一つの権力となっていろんなものを「自主規制」とか「表現取り下げ」に追いやってきましたよね。

そのあたりの自分たちの暴力性の自覚とか、「フェミニズムという権力」への危機感とかちゃんと持ってるのかな。



オタクであろうがフェミニズムであろうが、どっちも「自分は無力な弱者です」面をして権力を行使しようとしてるやつらが鼻持ちならないのは当たり前でしょ

もちろん、我々オタクもいい加減「自分たちはマクロな権力による規制に抵抗してるだけの無力な存在だ」って言い張るのはやめた方がいいと思います。

私たちは私たちで、ミクロではあるが権力を行使してる。自分たちの価値観をいろんな場所で煽動してる。

だからそれに嫌悪感を持ったり抵抗を感じる人がいることは当然認めるべき。

ただでさえマス化してるので、その自覚がないと吉本の二の舞になるよと前の記事では書きました。

ただし、だからと言ってマクロな権力による規制や制限を受けるいわれはないし、それを批判するフェミニズムの人たちもまた無力な存在じゃなく同様に権力を行使してるんだって自覚が欲しい。



わたしとしては、オタクだからとかフェミニズムだからとかじゃなくて、弱者のフリして人を殴りまくってるやつはどっちにしてもその行為それ自体が嫌いです。

社会的な問題を論じるときに「何が良くて何が悪いかの線引きを自分だけでやってはいけない」ことをわきまえてる人は嫌いじゃない

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宇崎ちゃんネタはこれが最後にするつもりです。

anond.hatelabo.jp
これも叩かれてるけど、私は先の増田と比べてこっちはそんなに嫌いじゃない。


一通り読んだ段階では私はこの増田の主張にほとんど同意しない。だけど、先の増田と比べて会話はできそうな気がする。会話の途中でうなづく部分もあって、それで自分の意見が変わるかもしれないとは思える。

「議論」を求めるものが最低限わきまえておかなければいけないたった一つの要素

なぜそう思うかというと、「議論」をしたい、というとき最低限わきまえておくべきことを、この人はわきまえているから。


具体的に言うとこの部分。

「宇崎ちゃんがセクシャルな意味合いを含む萌え絵で、献血ポスターにふさわしくないことは、甘んじて認めよう。では、同じまどかマギカでも、マミさんはダメで杏子なら良いのか?」これは本当に難しい。胸がこのくらいくっきり描かれていたらアウト、とか、このくらい頬が染まって困り眉をしていたらアウト、などと線引きをすることはできない

では、どうしたらいいんだろう?

議論をしたらいい。話し合おう。

文章全体としては歪みを感じますが、この部分を見ると最低限のルールはちゃんと守っており、まだ会話できる余地はあると感じます。


どういうことかわかりますか?


議論をしたいという時に最低限守るべきなのは「自分が議論の答えを決められる立場である」という勘違いをしないということです。裁判のイメージでいうと、自分は議論に「弁護士」または「検事」として参加するが、裁判官ではないという自覚を持つ=相手と自分は対等の立場で議論をしているという前提を持つ、ということです。

この自覚がある人とは会話ができますが、この自覚がない人とは話をしても無駄です。自分が裁判官だと思っている人と対話を試みても、たいていは茶番に終わります。





社会的な問題は、極論すると何が正しくて何が間違いかを決めるものではなくたいていは「線引き」について個別に結論を出したり、大まかなルールやガイドラインを作っていくことが目的になります。

この際には「自分なりの意見はある」し、「自分の意見について論拠を述べられる」が、「まだそれが決定的なものではない」ということを了解している人だけが議論にプラスの効果をもたらします。

逆に、「自分だけが線を引く権利を持っている」「自分が引いている線が絶対である」と思っている人間はダメです。こういう人は「議論しよう」「よく考えてみてください」と口では言ってても実際には自己完結しており実際には議論に参加するつもりなど最初からありません。自分では自分の意にそわないことを考えるつもりがないし、自分の意見を相手に押し付けて認めさせたいだけです。


この違いは「自分をどう見ているか」「相手をどう見ているか」という点で判断します。例えば相手を「思考停止している」という前提で話し始める人間は、この時点で相手を「自分の意見を受け入れさせる対象」としか見ていないので話をしても無駄である可能性が高いでしょう。

これ、自分が逆の立場だったら「上司でもないのに自分を下に見て意見を押し付けるだけとしか思ってない相手の話をなぜ聞かなければならんのか?」となりますよね。

今まで自分が見てきた限り、はてなで見かけるフェミニストさん、90%がこのタイプです。自分がオタクだからひいき目でそう思うのかもしれませんが、オタク側はだいたい80%がこのタイプです。先の記事でも書きましたけど、この8~9割の人は、どっちの立場であろうが私は話をする価値がないと思っています。


はてなを始める前に抱いていた「リベラル」や「フェミニズム」のイメージ

(あくまで私の中のイメージですが)「リベラル的な思想」や、そこから生まれた「フェミニズム」というのは、こういう「今引かれている社会のラインを疑え」「社会のラインは可変的なものである」という前提に基づき、「特定の誰かではなくみんなの幸福度が上がるラインを考えよう」「より良いラインを探っていこう」というものになるかと思います。

ここで「自分だけ優遇されたい」とか「特定の〇〇はけしからんから線から追い出せ」とするのはリベラルやフェミニズムの考え方とは相反すると私は思ってます。

少なくともはてなを始める前、私は「papa told me」が大好きでしたのでリベラルやフェミニズムとはそういうものだと認識していました。

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社会や周囲が自分にいろんな線引きを要求してきても、「まず自分が自分らしく生きられるラインを模索し、それを守った上で周囲を尊重する」というのが、「papa told me」から私が受け取ったフェミニズムのイメージです。 まぁこの作品で描かれているのは「社会の上澄み」部分が多いため、「世の中そんなきれいごとばっかじゃねえんだよ!所詮上流階級のゲーティッドコミュニティの話に過ぎねえだろ」なんて批判もありうるかと思いますが、それでも原則はやはりこういうことなんじゃないかなあと今でも思ってます。

まぁこの話抜きにしても、「他者を尊重しないのに自分の意見や感覚だけ尊重しろ」なんて馬鹿げたこと言われてもしらんがなってなりますよね。 私は男ですが、発達障碍者としてずっとマイノリティの立場を経験してきています。だからといって、理解はしてもらいたいと思うものの、弱者として自分の特権を主張したり過剰な配慮を求めるつもりもないですね。

まぁこの辺りは自分の勝手なイメージなので、あんまり強く主張するつもりはありません。


気を取り直して上の増田についての感想……

なんですが

①②③④すべて揃ってしまったから、問題なのだ。
揃うと、どうなるか。
そのメッセージがある空間、そしてそのメッセージが許される社会で、「すべての人には人権があり、その人の体は、その人だけのものである」という意識を、みんなに持ってもらうのが難しくなる。
自分の体を、許可なく性的な目で見られたくない人は、その社会では安心して生活できなくなる。
安全な暮らしが脅かされる。人権の侵害に繋がる。

私はここについて「①~④がすべてそろった時にある種の権力(特定のメッセージの煽動)」が発生するという点は肯定します。

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その上で、先の記事で「マクロの権力」と「ミクロの権力」の違いというものを述べています。

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要するに増田の「②公共の場、誰の目にも入りうる場所で」「④公共性の高い事業のプロモーションを」によってこの問題が「マクロの権力」の問題=「社会全体の問題」であると主張していることがミスリーディングであると主張します。

一行でいうならば増田は「公共性」という概念を過剰に拡張している」と考えており、その点に異論を唱えたいということです。ただし、上でも述べたように「それが公共においてふさわしいかどうか」について、他のフェミニストと違って「ふさわしくないのは自明である」という立場をとってないことが素晴らしいと思います。


たいていのフェミニストさんの意見は

①「公共」の範囲とはどこからどこまでか
②「問題となっているものは公共にふさわしいか」
③②においてふさわしくないとすればそれはなぜか。

というどちらも線引きに対して議論が必要な問題に対して「どちらも自明である」という前提で話をすることがあまりに多く、「公共性」という言葉を連呼するだけのゴミ主張を議論と思ってる人が多いですが、今回の増田は①についてはともかく②や③についてきちんと話し合いの余地があると考えてくれていると判断しています。後は①、②について議論をし、両方の条件を満たすなら③について議論をしていけばよいかな、と考えています。


私からは以上です。

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「金田一少年の事件簿外伝外伝犯人たちの事件簿7」 金田一少年のコンプライアンス違反回

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金田一少年シリーズは好きなので今でも欠かさず読んでますが
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この外伝7巻は「金田一少年という作品のこのシーン、コンプライアンス的にアウトだろ」というのを「ネタとして」突っ込むというコンセプトになっていてちょっと面白かった。

意中の子とセックスしたいからって……友達全員ラリらせるか普通…!?
もう少し考えろ…!コンプライアンスを!

相変わらずコンプライアンスのなってない漫画ね……
そんな言葉で済ませてはダメ! これは立派な痴漢行為…殺すべきよ今すぐに

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Ⓒ船津紳平「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」7巻 55p

人の陥れ方が玄人のそれ…!
やり慣れてる…
常習性があるわ…!!

しかし、マンガとして読んでるときの「露西亜人形館殺人事件」ってめっちゃ面白いと思ってたけど、犯人サイドの視点に立ってみると、おそろしくシンプルな話なんだね……逆に「魔犬の森殺人事件」は相当念入りに準備がされている。このあたり認識のギャップが癖になるね。

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(7) (講談社コミックス)

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(7) (講談社コミックス)


それにしても、昔の金田一少年、コンプライアンス的にアウトだろって公式で言うのOKってのがすごいな。
これその問題に自覚があってなおかつ今ではその問題は解決済みですって認識じゃないとOKしないでしょ。




これについては以前にまとめを作るために読み返した時に自分も感じてそういう感想書いてている。

作者の「さとうふみや(本名は佐藤文子さん)」さんが女性ということが免罪符になっていたのか「金田一少年の事件簿」はセクハラに対して異常に寛容な作品だ。特にシーズン2(CaseFile)までは。


金田一少年自身が当時のマガジン読者のニーズに合致したスケベキャラだった。スカートめくりやブラはずしは当然のこと、ドラッグレ〇プまがいのようなこともしている。もちろん作品としてそれを肯定していないのはわかるしギャグでオチがつくのだがその被害を受けた登場人物たちの心中が「穏やかではないわね……」となるのはは当然である。


シリーズ後半になればなると、マガジンの枠を超える人気作になり、時代の変化もあってどうもエロ関係の描写に対しての風当たりが厳しくなってきたのか、エロ関係に関してはかなり変化がみられる。金田一少年がエロい行為をすることは控えられるようになり、また「作中でセクハラ行為を行った人間はまず確実に殺される」という傾向が顕著になっている。


そこまでならともかく「ヒロインである美雪そのものがエロく見える」という問題に対処するためなのかどうかは知らないけど、美雪の見た目がロリ化し、肉感も失われるなどの変化が見られ、シーズン3の美雪は別キャラみたいになっていた。(まぁこれは「探偵学園Q」でロリキャラを描きすぎてて、絵の癖がついてしまっただけかもしれないけど)私は美雪にかんしてだけいえば序盤の絵が好きなので、とても残念。


「金田一少年」が中年になり、コンプラをやたらと連呼するおじさんになってしまったのは、この辺りの時代の変化に対する適応と愚痴みたいなのがあるのかもしれないと思ってたりします。 37歳の事件簿になってからは、金田一の方がそういう行為を恐れているという描写を入れることで、逆にお色気の強いキャラをふんだんに出せるようになってきた感じ。

何事も見せ方次第なんだな、と思いますね。

『けとばし屋チャンピオン』行ってきました

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で馬肉うまいという話をしてたら、関西のメンバーでも行きましょうという話になりました。

けとばし屋チャンピオン 天満店 - 天満/馬肉料理 [食べログ]

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お通し

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焼肉盛り合わせ

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ユッケとレバ刺し―

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馬刺し

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何気にワインが充実してました

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焼肉追加―

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すじ肉のワイン漬けと、密度ぎっしりのメンチカツ。中盤で頼めばよかったー

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最後にお味噌汁はサービス


二次会

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二次会



三次会

龍ノ巣 梅田店本館 (リュウノス) - 東梅田/焼肉 [食べログ]

ここのカスうどんがめちゃくちゃ旨いです!

この日は5食限定のプレミアかすうどん頼めたんですが、写真撮るの忘れてました……。

はてなブックマーカーのおすすめの百合作品まとめ

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の続き。

b.hatena.ne.jp
ここで紹介されてた作品をまとめていきます。


とりあえずおススメが多かった順番に並べてますがどうも百合好きの皆さんはわざわざ重複を避けて紹介してくれていたので数字はあまり参考にならないかも。

キリがないので少しずつ更新していきます。




私は自分では百合姫を立ち読みして気に入ったのを買ったりちょくちょくAQMさんのブログを参考にしてます。
aqm.hatenablog.jp


おすすめ百合作品(既読)

付き合ってあげてもいいかな
ストレッチ
推しが武道館に行ってくれたら死ぬ
新米姉妹のふたりごはん
かげきしょうじょ
熱帯魚は雪に焦がれる
兄の嫁と暮らしています3
総合タワーリシチ3
あの娘にキスと白百合を3
彼女とカメラと彼女の季節3
アフタアワーズ2
麻衣の虫ぐらし 2
私の百合はお仕事です2
まちかどまぞく。2
たとえとどかぬ糸だとしても2
2DK、Gペン、目覚まし時計。2
ささめきこと2
きんいろモザイク
星川銀座四丁目
羣青
となりのロボット
ゆゆ式
私に天使が舞い降りた
安達としまむら
がんくつ荘の不夜城さん
ゆるゆり&ゆりゆり
NEW GAME!
リズと青い鳥
青い花
やがて君になる
オクターヴ
将来的に死んでくれ
終電にはかえします
私は君を泣かせたい
ひまわりさん
少女セクト
裏世界ピクニック
ぼくらのへんたい
マリア様がみてる
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い
放課後のプレアデス
桜Trick
ななしのアステリズム
草薙先生は試されている
明るい記憶喪失
サトコとナダ

おススメ百合作品(未読)

あさがおと加瀬さん
私の拳をうけとめて
ヴァンピアーズ
繭、繕う
私の世界を構成する塵のような何か
行進子犬に恋文を
ストロベリーシェイク
大人になっても
Still Sick
ゆりでなるえすぽわーる
くちびるためいきさくらいろ
ロンリーウルフ・ロンリーシープ
コレクターズ
妹ができました
王子さまなんていらない
JKすぷらっしゅ!
Nシップ
砂漠のウサギ
こもれびの国
しっくすぱっく! 
ふりだしにおちる!
共鳴するエコー
お姉さんは女子小学生に興味があります。
むげんのみなもに
あのキス
ゆめのかよいじ
2chノンフィクションの『某と件の子』
空の青さを知る人よ
くちびるに透けたオレンジ
透明な薄い水色に
ルミナス=ブルー
ささやくように恋を唄う
淡島百景
メジロバナの咲く
スクールゾーン
喋喋喃喃
春とみどり
柚子森さん
ふたりぽっち
はなにあらし
ふたりべや
エビスさんとホテイさん
よいねむ日記
フラグタイム
ガレット系(雑誌)
ふたりべや
パイをあげましょ、あなたにパイをね
なりゆきリビング
ふ~ふ
月が綺麗ですね
夜と海
伊勢さんと志摩さん
ひみつの階段
憎らしいほど愛してる
君だけが光
最後の制服
謎レズバトル漫画
飛野さんのバカ
今日も女の子を攻略した
乙女ケーキ
割り切った関係ですから
春とみどり
イヴのおくすり
かけおちガール
私以外人類全員百合
出会い系サイトで妹と出会う話
有害指定同級生
百合な片思いちゃん
Alterの魂の関所にて
道割草物語
百合もよう~咲宮4姉妹の恋~

さよならローズガーデン

純水アドレッセンス
放課後ていぼう日誌
終電にはかえします
雁須磨子「幾百星霜」
すいとーと!

おススメの百合作品(作者別)

吉屋信子
ヤマシタトモコ
森島明子
伊藤ハチ全般
志村貴子
トクヲツム
西UKO
アキリ
竹宮ジン
高遠るい
林家志弦

おススメの百合作品……ちょっと違うのではw

オトメの帝国2
ヴァンパイア騎士
ウテナ
アクタージュ
GARO月虹ノ旅人
サナギさん
バーナード嬢かく語りき
ミカるんX
道満晴明作品
デストロ246
レズと七人の彼女たち
セントールの悩み
辺獄のシュヴェスタ
栞と紙魚子
呪術廻戦

ここら辺は百合に入りますか?入らないですか・・・そうですか。

マキとマミ?上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話? (コミックエッセイ)

マキとマミ?上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話? (コミックエッセイ)

そう考えるとBLと違って「若さ」がかなり重要な気がするな……。

『ダークナイト・ライジング』感想 私にはゴッサムの市民というものがよくわからない……

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人はなぜ堕ちるのか?そこから這い上がるためだ

二回中断してようやく見終わった……。ダークナイトが2時間半全くダレずに見れたのとは対照的でかなりつらい。


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後半部分、やりたいこと多すぎてすごいごちゃごちゃしてませんか?

後半どうしてこうなった……。

前半はものすごくやりたいことが明確でシンプルで、ダークナイトからの続きも感じられてよかったんだけど、後半はいろんなものがごちゃついてて、全然物語に乗れなかった……。


ベインが競技場爆破したところが個人的クライマックスで、そのあとはgdgd感すごかった。




とりあえず「バットマン」の中身であるウェインを徹底的に痛めつけてそのあとから這い上がるという展開をやりたかったのはわかる。

しかし、ベインおよびその黒幕があまりにも魅力がなさすぎる。単体で見ればそうでもなかったのかもしれないけど、もうビギンズでもダークナイトでも同じことやったやん……。というか、記事でも書いた通り「バットマン・ビギンズ」の時点ですでにうんざりしてたのにまだラーズの話引きずるんですか……まじですか……ってなった。ラーズの家族の設定ってそんなにひきずってまでやるべきものだったのか?

バットマンとジョーカーが非常に美しいコントラストを描いてると感じられたのに対して「ウェイン」と「穴の底の少年」はともかく、「バットマン」と「影の同盟」はただの力勝負だ。

ラーズはまだ自前で装備を用意してきたから殴り合いの構図でもいいんですが。今回の影の同盟は「ウェインの財産を盗んで、それを使って市民を脅す」というやり方だった。

それならそれで、その汚いやり方にふさわしい感じで、もっとバットマンを悪者として仕立て上げるどす黒い展開にしたらよかったんじゃないんですかね。「バットマンからいろんなものを奪い取って叩き落す」というやり口が重要だったはずなのに、あっさりとベインが「バットマンは悪者じゃなかった」ってばらして、市民のバットマンに対する悪感情を払しょくしてしまうのは何なの。

おかげで、すべてを失って世間からも憎まれて「穴の底」に落ちたウェイン君が穴から這い上がって、再びバットマンとして活躍するという、一番大事なはずのシーンがすごいあっさり終わってて、全然盛り上がらなかった気がするんですが。

精神的にいろんなものを乗り越えたウェイン君と、ゴッサムの人たちのバットマンに対する感情の裏返りみたいなのをシンクロさせるような脚本ではなぜいかんかったのか……。

「ベインと黒幕を分けてびっくりさせる」とかさ。
「ラーズの家族の秘密が明らかに」とかさ。

そういうの、私からしたらどーーーーーーーでもよかったんですが、これどうしてもやらないといけないやつだった?ベインさんを影の同盟と全く関係のないにして、まじりっけなしの悪にするわけにはいかんかったん? わざわざこれをやるために、メインテーマの部分の演出を削る必要ってあった?黒幕さんの話やりたかったんだったら、なんでウェイン少年と父親の話をもっとちゃんとやっておかなかったん? とか「???」がすごい。

キャットウーマンのやり取りもなんだか煮え切らない感じで悲しい。作戦上必要だったのはわかるけどなんかすごい中途半端だった気がする。 亡きレイチェルさんとミランダさんとキャットウーマンと3人も出されても困るし、キャットウーマンおるせいでミランダさんとの情事シーンが完全に浮いてるしおかげでウェイン君がただの恋多き男みたいになってるやん。



結局、この作品の監督は、市民というものをどういうものとして認識してるん?ただの便利な舞台装置?

3作品とも「ゴッサム」という街そのものを巻き込む物語なのに、市民というものをどういう風に描きたいのかが私にはよくわかりませんでした。


ゴッサムの人たち、こんな犯罪だらけの街に住んでる割にやたらと善良な人になったりやたらと凶悪になったりと精神が不安定すぎて、監督は「市民」というものをどういう存在として描きたいのかわからんです。


尺の都合上市民にあっさりと手の平クルーさせる必要があったのかもしれないけど、あなたたち8年間もバットマンを「正義の味方ハーヴィー・デントを殺したひでーやつ」って認識で憎んでたんじゃん。んで、ベインが真実を公開したら、あっさりと受け入れちゃうん?

挙句、死のプレッシャーがすごい強かったのかもしれないけど、自分たちが支持してきた現在の秩序全否定して、富裕層を無差別に襲ったり人民裁判とかやっちゃうん?(普通の市民は全員引きこもってただけで、「デント法で収容されてた囚人たち」や「貧困に苦しんでた住人達」だけが暴れまわってたという解釈も可能……なのかな?)

んで、最後にバットマンの銅像立てちゃうシーンとかもさ……。なんというかこう。
変わり身が早すぎて私の「ゴッサム市民」に対する感覚が変化についていかない……
あまりにも市民の情緒が不安定すぎるというか戯画的すぎて、見てられんかった。


「ジョーカー」の時にも思ったけど、あまりにも街として脆すぎる。
こんな単純な人たちなんだったら、二つのフェリーの時に爆破ボタン即押しでしょ。
それとも、あのフェリーに入った人たちは特に善良な人々であって、街を代表してないってこと? わからん……


とにかくおらこんな街嫌だ……。住人たちが何考えてるのかわからなさすぎて怖い……。自分が仮に富裕層だったとしたらこんな街絶対に住みたくない…。


でも「ゴードン×バットマン(ウェイン少年)」の描写とか、「ロビン(ブレイク刑事)」とかところどころにすごく好きな描写もあるから嫌いになれない

「正体は気にしなかった」
「それでいい」
「だが市民は知りたいはずだ」
「ヒーローは――どこにでもいる。
 少年の方に上着をかけ、世界の終わりではないと励ますような男だ」

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「――ブルース・ウェイン?」

ここすき。ブレイク刑事とのやりとりも見てて好きだった。
こういうすごい好きなところと、「いやそれ要らんだろ…」とか「なんでやねん」って思うところが混在しててなんともいいがたい作品。


見る価値は十分あると思いますが、「ダークナイト」レベルを期待するとつらいかも。
「ダークナイト」の続編で完結作だったのにそれほど盛り上がらなかったのはこういうことだったのかと7年後に今頃納得。




さて、次は何を見ようかな

何かおススメの作品があればぜひぜひ教えてください。

映画を見る経験値が足りなさすぎるので、いろいろ見ていきたいです。

特におすすめなければひとまず「バンド・オブ・ブラザーズ」を見る予定です。

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バンド・オブ・ブラザース

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  • 作者:スティーヴンアンブローズ,上ノ畑淳一
  • 出版社/メーカー:並木書房
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NISAならともかく、ジュニアNISAの買い付け金一位が「放っておくと勝手に減価するETF」という面白事態が発生

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ちょっと面白かったので。


これはひどい


ジュニアNISAは18歳まで出金できないので長期保有前提です!

www.toushin.or.jp
貴重なジュニアNISA枠を、放っておくと減価するインバに突っ込む親ェ……。


インバースは放っておくと減価するので絶対に長期保有ができません


f:id:tyoshiki:20191020153720p:plain
なので、長期保有するとこうなります。日経平均が下がってたとしても損します

これはイカサマじゃなくて、もともとそういう商品なのです。

いちおう原理についても説明。
room5110.com

ちなみに、放っておくだけで増価するETFもありましたが、こっちはこっちでリスクがあります。

kabumatome.doorblog.jp

f:id:tyoshiki:20191020153931p:plain


そもそも子供の口座使って「日本はオワコン」というメッセージを伝えるのはやめたまへという意見も(笑)

まぁこれはひとそれぞれですが。


どう考えてもジュニアNISAで買えるようにしてることが一番悪い


私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 15巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

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ETFについて基礎的な知識を学びたかったら、シンプレクスの解説ページを

www.simplexasset.com

ETF組成してる会社なのでかなり中立的な説明になってます。
少なくともアフィサイトで説明見るよりはずっと丁寧なので、まずこちらで。


宇崎ちゃんの話題で、太田弁護士などの批判する側があまりにも「雑」すぎることはもっと問題視されてよいと思う

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もう宇崎ちゃん問題それ自体については、自分なりに書くべきことは書いたので改めてくどくどと述べない。

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それに、最終決定版がようやく出たように思う。紙屋さんの記事である。



結局、結論は「批判は旺盛に 表現はできるだけ自由に」に落ち着くし、むしろこれを今後の「スタートライン」にしていきたい

kamiyakenkyujo.hatenablog.com

先に結論から言及するが、これは完全に同意である。

批判は旺盛に 表現はできるだけ自由に
批判はどんどんやればいいと思うけど(それは太田による宇崎ちゃん批判も、「平和の少女像」への批判も同様である)、撤去要求は慎重にすべきだ(くりかえすが、民間団体や作家に対しては、絶対にしてはいけないということはない。撤去判断をするのは畢竟作家なのだから)。
左派やリベラルが「政治的不公正を含んでいるからその作品を撤去せよ」というふうに主張するのはあまりうまくない。まあ、世論喚起の問題提起としてはなくはないけど、表現の自由を損なう可能性についてよく考えた上で、要求してほしい。政治的不公正を含んでいるという批判の表明は旺盛にすべきだろう。しかしその説明は丁寧に。


私も2014年にワンピースが批判されたときにこのように述べたし、その時から全く考え方は変わっていない。今回の宇崎ちゃん関連記事でも同様の趣旨のことは述べている。

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①批判されるべきところは批判されるべきである
②その批判は丁寧にされるべきである
③その批判を受け止めるかどうかは作者次第である

まず、③を理解していない人がかなり多いが、その人は論外として、②もあんまり重視してない人がいる。
だが、私は批判は自由にやってもよいが、そのかわり批判は丁寧にされるべきであって、ただ揶揄したいだけだったり、己の主観のみが正義だと勘違いしてるバカの意見はゴミ箱に投げ捨てるべきだと思っている。


雑な批判が盛り上がってしまった時に、それはよくないと自省や自制が働かない界隈は、その界隈ごと「狂った連中」「厄介者」「相手にする価値がない」と思われるのは当たり前である。
「トーンポリシング」批判が適用されるのは感情的であっても論理的に説明しようとする人についてだけであり、ただの罵倒やミソジニーミサンドリを擁護する理屈は存在しないといことも過去記事で書いた。

これらは「勉強もせずに、勉強を軽んじる態度をとっておきながら国公立大学に通いたい、というのはバカの寝言だし相手にする価値がないよ」というくらいに、当たり前のことを述べているつもりである。

些細なことで、もっと手前の段階で冷静に話ができるはずなのに最終防衛ラインの「表現の自由」までいちいち戦線を後退させるオタク擁護側の過敏さはあまり好きじゃない。
同様に自分の不快な感情を理解してもらいたいためだけに、説明をすっ飛ばして「このままだと規制につながりますよ」と脅迫的なメッセージを持ち出す傲慢なフェミかぶれの人たちの意見もクソだと思う。



そうじゃなくて、「批判は旺盛に 表現はできるだけ自由に」という前提で、いきなり規制云々をちらつかせず、いきなり批判を叩き潰そうとするのではなくもうちょっと手前のラインで話し合えるようになってほしいと思う。
というか、それができない、極論バカたちを切り捨てられないなら、ネットにおいてこのあたりはただの煽動合戦にしかならない。 まじめに考えるほど馬鹿を見るのでやめてほしい。

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「なにかを批判するのは容易なことではないし、そこには責任が生じる」という自覚がない人が気軽に何かを批判するのもやめてほしい(愚痴を言うな、ではなくただの愚痴なら「私」を主語にして語れ。なんも考えてないくせに社会を語るな)

これについて、紙屋さんの記事では太田先生らの「雑さ」についてかなり詳細に述べている。


紙屋さんは、太田さんの意図をこのように分析している。

この広告には作品に対する自覚的な取り扱いがある、と考えられているからである。つまり批評的に取り扱われていることがわかるパッケージなのだ。

逆に言えば、「宇崎ちゃん」の性的なメッセージを無自覚に使っている献血ポスターには太田はモノを言いたくなるのである。「女はおっぱい」というメッセージを強化している可能性について製作側は毫も考えていないかのように思えるから。

そして、そのような太田の心配はよくわかる。

「ジェンダー上の不公正を助長する恐れがありますよ」という意見を知っておいてほしいのだろう。言われた方は「あっ、そうなんだ」と思ってくれれば、それで太田の目的は達成されるはずである

私も同感だ。

オタク界隈では相当悪者扱いされているが、太田弁護士自身の主張しては「ジェンダーの不公正については一言モノ申しますよ」ということが主眼であろう。

艦これなどに関して「オタクすごく気持ち悪い」などオタク嫌悪発言をしていたことが取り上げられているし、実際太田弁護士がオタクのことが大変嫌いであることも間違いない事実であろうが、そのことは重要ではなく、キズナアイの時でも宇崎ちゃんポスターに関しても、あくまで「ジェンダーの不公正」の存在を知ってほしい、というところがメインであろう。

それ自体は問題がない。だからこそ太田弁護士は気軽に発言するし、気軽に赤十字に意見を述べるし、それについて大して説明もしない。そのあとの論争にも知らん顔をするのだろう。




しかし、やはりそれは通らないのではないかと思う。彼女の発信を人つなぎにまとめると以下のようになる。

「宇崎ちゃんのポスターについては、自分の主観をもとに勝手に意図や悪影響を読み取って批判するが、自分の発言については、自分はこういう意図で発言しただけなので、それ以外の受け取り方をされても知りません」

……仮にも弁護士という仕事をしているのだから、こんな理屈が通用するはずがないというのはわかるはずなのだが、なぜ彼女がこういう片手落ちな態度を続けているのかは私にもよくわからない。

これは一時期はてなにおいては「真意システム」という名前で親しまれていたものであり、「真意システム」が頻繁に発動してしまう人は自分の傲慢さに無自覚であるということになっている。*1
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これについて、紙屋さんは、先ほどのように太田弁護士の意図を忖度しつつも、このようにバッサリ太田弁護士の雑さについて切り捨てています。

ぼくが思うのは、指摘する側(つまり太田)の「雑」さである。

(中略)
「なぜ説明の手間を我々が取るのか? 自分で考えろ!」という主張をする人がいるけど、ぼくはまったくそうは思わない。
いくら虐げられた人であっても、社会運動をする側はいつでも理解が及ばない人にていねいに説明しなければ理解は広がらない。

「いま自分は一つの表現を取りやめさせるかもしれない」という自覚もなく、法令上のレッテルを、「便利な道具」のように扱われては困るのだ。

シュナムル氏をはじめとして、「ポリコレ」関係の主張をする人たち、
自分たちこそがPC側の人間だと自認している人たちの一番いけ好かないのはまさにこういうところですね。

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私は結論に同意できたとしても、その結論の前に変な理屈を挟んでくる人間にこそ最大限の警戒をする。
結論が違う人よりも結論が同じだけど理屈建てに同意できない人の方が100倍危険だと思ってるし、そういう人たちに結論が同じというだけで仲間扱いされるのが耐えがたい。

だから、どれだけ正しいっぽいことを言ってようが、その間の理屈を丁寧に説明しようとしないで「結論がいいんだから」と雑になる人や、それを安易に支持してしまう人たちがきらいだ。


「あなたって人生でお勉強に苦労しなかった口?」

「は、はい?」

「天才肌という感じでもないし……あなたの根っこは怠け者かしら?
 他人が「自分並に賢い」と信じているのね。
 「考えればそのくらいわかるだろう」と思ったことはなくて?」 (「売国機関」2巻)

売国機関 2 (BUNCH COMICS)

売国機関 2 (BUNCH COMICS)

「正義」の執行コストがゼロだと思っていたり、よりによってそのコストを敵視している相手に負担させようとする怠慢ぶりを見せられると嫌悪感を覚える。

それは「戦争の勝者」だけが手にできる権利であって、「弱者」を自称しながらその怠慢な主張をやるのがどれだけ馬鹿げていることが自覚してほしいです。

ポリティカルコレクトの話題はただでさえその恣意性や傲慢な振る舞いが批判されてるのだから、そのことに自覚的であってほしい。

*1:※あとこの手のタイプは真意システムと並行して「特定の発言だけ切り抜いて批判してる」っていうタイプの言い逃れをすることが多いので、そういう言い逃れしそうな人だと思ったら先にtogetterで全部の発言まとめることにしてます

Amazonプライムに加入したのでニコニコで見れないAmazonプライムオリジナル作品をチェックしてみる

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作品の良しあしはわからないので、今期以前の作品は自分の視聴履歴もつけておきます。

◎最後まで見た&個人的におもしろかったのでほかの人にもおススメ
〇最後まで見た
△途中まで見た
×3話までに見なくなっちゃった
?見てない

見た感じだと、リアルタイムで放送している最中はかなりの数が見れるけど、放送が終了するとほとんどのやつは見れなくなるのね。
結局、本当に見返したいものは録画がいるのかー。

そう考えると、結局dアニメストアはまだ必要なまんまかな……。


2019年10月~12月

ニコニコでも見れる&Amazonプライムでも見れる作品

GRANBLUE FANTASY絵はきれいだけど眠い…
放課後さいころ倶楽部おすすめ!
僕たちは勉強ができない二期二期は好き
ソードアートオンラインアリシゼーション後半最後まで見る
厨病激発ボーイ×
アズールレーン余裕あれば見る程度
星合の空×
超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!×
旗揚げ!けものみちめちゃ面白い
アフリカのサラリーマン面白いけど飽きそう
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-期待以上
警視庁 特務部 特殊凶悪犯対策室 第七課 -トクナナ-意外と面白い
歌舞伎町シャーロックまあまあ
慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~2話で満足した
俺を好きなのはお前だけかよ!ある意味一番楽しみ
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられませんゆったり楽しみたい
神田川JETGIRLSつぅかあかな?

ニコニコでは見れない&Amazonプライムで見れるアニメ

バビロン
無限の住人-IMMORTAL-めっちゃ素晴らしい
PSYCHO-PASS サイコパス 3まだ見てない
私、能力は平均値でって言ったよね!FUNA作品嫌い

その他

・真・中華一番!
・ポチっと発明 ピカちんキット
・爆丸バトルプラネット
・ビデオクリップ: Bラッパーズストリート
・少年アシベGo!Go!ゴマちゃん




2019年7月~9月

Fairy Gone
炎炎の消防隊
ヴィンランド・サガ
Dr.STONE
BEM
ありふれた職業で世界最強×
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
まちカドまぞく
コップクラフト
戦姫絶唱シンフォギアXV
鬼滅の刃
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ
グランベルム
女子高生の無駄づかい
ダンベル何キロ持てる?
魔王様、リトライ!
異世界チート魔術師×
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?×
胡蝶綺 ~若き信長~
荒ぶる季節の乙女どもよ。
妖怪ウォッチ!
フルーツバスケット 1st season
ナカノヒトゲノム【実況中】
彼方のアストラ
八月のシンデレラナイン
盾の勇者の成り上がり

2019年4月~6月

もっとたくさんあるはずだけどひとまずこれだけ。

甲鉄城のカバネリ 海門決戦
ひとりぼっちの〇〇生活
さらざんまい
どろろ



その他
・こどもだって、つらいよ
・はなかっぱ


2019年1月~3月

ブギーポップは笑わない
かぐや様は告らせたい
魔法少女特殊戦あすか
五等分の花嫁
私に天使が舞い降りた!
上野さんは不器用
ケムリクサ
「ペルソナ5」 『Dark Sun.../Stars and Ours』

組体操の問題がなぜ解決しないのか。三重の問題点について

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正直この問題、いろいろデリケートな話があってあんまりがっつり書きたくないのでとりあえず当たり障りのない部分だけ触れておきます。

そもそも、今問題になってる組体操ってどんな感じかというと

ちなみに、普通の学校はピラミッドといっても五段くらいのイメージだと思います。

五段くらいだと、危ないけどまぁそのくらいなら…って人もいるんじゃないでしょうか。

でも、実際にはこんな感じでやってる学校あるからね?しかも大阪とか兵庫にはたくさんある。

www.youtube.com


んで、年間どのくらいのけが人や死者が出てるのか、もイメージじゃなくてちゃんと数字で確認しておこうね。

www.sankei.com




こうやって実際のイメージと数字見たら、さすがにやばいからやめさせろって思うよね。 

でも、これをやめさせようッて思っても三重の問題があります。







第一の問題 あくまでも教育委員会や各学校の自主判断に寄らなければならない(これ自体は守られるべきルールだと思う)

www.asahi.com
www.bengo4.com

この組み体操の問題だけが解決できればいいというものではありません。必ず他の分野でも波及し、教育委員会の行政からの独立という制度自体が危うくなります。

結局、教育委員会、各小中学校の自主判断によらなければ止められないことになります。

もっとも、それでは生徒もその保護者も置き去りです。教育委員会の独立性はこうした生徒やその保護者の声を無視してもいいという趣旨のものでありません。

まずこれが大前提の話としてあります。

生徒や保護者が辞めさせたいって声がまとまって教育委員会の声に届くのであれば、教育委員会だって普通にやめようってなります。

というか、各県ごとに調査を実施して、危険を判断したところでは「対策」や「中止」を間接的に求めてます。

県によってはかなり減少しています。千葉県などではすでに実施率が3割程度まで減少。
一方で兵庫県は未だに84%実施しています。これでも減少したほうですが圧倒的なワーストです。兵庫県だけで100校以上が6段以上のピラミッドに挑戦しているなど全体的に狂気を感じます
http://www.hyogo-c.ed.jp/~board-bo/kisya30/3101/310107taiiku.pdf


もちろん兵庫県でも、たとえば明石市教育委員会は市全体で翌年の組体操の中止を決定しています。
特に過激な組体操で有名な西宮市も、段数に制限がかけられるとのことです。
神戸新聞NEXT|総合|明石市、組み体操の実施見合わせへ 20年度






じゃあなんで辞めさせないのか、ですがここでさらに二重の問題が発生しています。

第二の問題 農村部や老人が多い町は、現実を見ようとしない保護者の人たちが中止に猛反発する

この問題について、まず保護者の問題から切り込んでいるのがこの記事です。
mainichi.jp

元々組体操が盛んな地域性みたいなのがあるそうです。

たとえば西宮市には「難易度の高いタワーを達成できる学校」ということをアイデンティティにしてしまってる学校がある。
こういう学校だと教師や、その地域の住人たちの「誇り」「生きがい」みたいになっちゃってる。
子供の安全よりも自分たちの生きがい重視ってなってるので学校と地域が連携して拒むんですね。


また、世代的な問題もあります。
体育教師自身は「猛暑で練習時間の確保も困難。難易度の高い技はやめたい」といってる学校もあるのに
農村部などは運動会が地域ぐるみの行事になっており、町内会長らから「見どころをやめないで」との声が寄せられるそうです。


結局のところ、「保護者」が嫌がっていても、「老人たちが多い地域」だと自治体としては老人たちの意見しか通ってしまう。
そして、老人たちはこういう「伝統」みたいなのに関しては理性的な判断ができていない、ということです。

事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学

事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学


第三の問題 低所得者層や特定の地域では「子供自身もやめたがらない」=「自ら進んでやりたがるし、組体操の中止にものすごい抵抗する」

この問題、なぜか子供のためと言いながら子供の意見ってあんまり話題に上がらない印象があります。

もちろん地域で個別には調査は実施してるんですが、サンプルとしては弱い。
http://dspace.lib.niigata-u.ac.jp/dspace/bitstream/10191/49763/1/10
http://school.city.tajimi.lg.jp/seika/wp-content/uploads/2017/02/494c298acbd3e5590764de1932cf2052.pdf

ちなみにこんな感じです。7割くらいの子供は自ら再実施を望みます。(意外なことに男子より女子の方が割合が高い)

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私は今でもちょくちょく仕事で教育現場見に行くことがあるんですが、ものすごく厄介だなって思うのがこれですね。
「子供自身が組体操をやりたがる。やめたがってない」というのがあります。

特に、最近の子供たち、
ダンスの授業もあって、体動かすの大好きだし、仲のいい友達と組体操するのもすごい好きなんですよね。

子供たちが嫌がってるのに教師が無理やりやらせてるとか、「教育効果があるからやってるんだ」みたいなことがよく言われるんですが
それは自分の実感とは全然違います。

昔はどうか知らないけど今現在の現場の教師の人はもうそこまで組体操にこだわってる人多くないです
むしろ、どっちかというとこんだけ批判されまくってることもあって
「厄介だからそんなにやりたくない」「リスクが気になる」って愚痴ってる人結構多いです。

でも、子供たちは放っておいても休み時間に勝手にピラミッドとか飛行機とかやりたがります。
全然「やらされてる」って感じじゃない。


むしろ組体操って本当にクラス運営のために必要なツールみたいになってるところがあって
安全のこと考えたらやりたくないけど、「ご褒美」として組体操やらせないと生徒がついてこないって言ってる教師もいました。



さらに、こういう言い方をするとよくないのはわかってるんですが、「子供の教育に関心がない世帯」ほど組体操大好きになる感じがします。
昨今の影響を受けて「子供が心配だから組体操やめさせたり安全配慮を求めよう」なんて意識の高いはてなーみたいなことを言う親はそんなにいません。
んで、親や学校から何か言われなければ、子供たちはむしろ喜んで組体操やりたがるのです。



そんなわけで、多分中止にした自治体とかでも、子供たちにアンケート取ったら過半数の子供たちはまだ「組体操やりたい」っていうと思うんよ。
そんだけ、学校教育において「安全」っていう項目が軽視されてる気がする。いや、自分で教えろって言ったら無茶苦茶難しいんだけどね。
教師の人はかなり口うるさく「安全」について子供たちに言ってるのを見てるけど子供たちには伝わってないのがわかるから。
だったら、大人たちがその点も加味して安全に配慮しなきゃいかんわけで、これはめっちゃくちゃ負担が大きいんですよ。


プラスアルファ 組体操って構造上「危険な立場に立たされる子」って少数派になっちゃうから多数派は危険がわからない

そもそもの問題としてこれがかなりデカいなと思ってて。

自分の子供時代の頃思い返してみても、そこまで「安全」みたいなことを考えてなかった気がします。

だって、私は身長が高くて下の土台のほうだったから、上の方に乗らされる子供の気持ちとか全然わかんなかったしね。
覚えてないけど、上に乗る子供が嫌がったりしたら、わがままだなーってみんなが言いそうな雰囲気だった気がする。


でもさー。よくよく考えたらこれめっちゃ不公平だよね。
自分の子供が小柄で、しかも怖がりであるときに初めて問題になるわけですが、そういう人って割合で行ったら絶対に少数派になるじゃん?
なんで素人の子供たちが組んだ脆い地盤を信じて、やりたくもないのに怖い思いしてパフォーマンスしなきゃいかんわけ?って思っても抵抗できない。
「みんな」のことを考えると、小柄な子供さえ我慢すればうまく行っちゃうんですよ。

んで、小柄な子供ってだいたい小学校とかだとスクールカースト上位ってわけにはいかないでしょ。
だから、本当に怖いのに空気に逆らえなくてむりやりやらされるってケース結構あったんじゃないかなーって思ったり。

これ、そういう意味でも「少数派の意見を多数派が圧殺したうえで一体感を醸成する」っていう事例になるので
教育効果的に非常にまずいんじゃないかなって思ったりもする。

自分が小柄な体格だったら90%くらいの確率で組体操がきっかけで登校拒否になってた自信がある。



結論 大人が、メンツとか伝統に対するクソみたいなこだわりを捨てて「望まずに我慢して危険な上の方に立たされる子供の気持ち」を想像できるようになるまで、組体操はなかなかなくならない

と思います。

というか、組体操で検索したらめっちゃいっぱい指導本出てるね。

子どもも観客も感動する! 「組体操」絶対成功の指導BOOK

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安全と見栄えを両立する! 新「組体操」絶対成功の指導BOOK

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そりゃプラスの面もあるんだろうし、子供たちも喜んでるって面も強いことは調査の数字見てもわかるけど、やっぱり「安全」への意識がすごい低いんだと思う。ふぁっくふぁっく!

「槙野さやか版ジョーカー」が読みたい人は、「DEAD TUBE」12巻を読むといいと思うよ

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anond.hatelabo.jp
読んだ。私もクリストファー・ノーランのバットマン三部作とジョーカーのリンクを意識しながら見てた人間なので耳が痛い。


ちなみに、私はタイトルの時点でスルーしてたので槙野さやかさんの文章は増田を読んだ後にチェックしたのだけどこの文章読んでて、「槙野さんが批判してるようなキャラ最近どっかで見たなー」って感じて記憶を探ってみた。


それで思い出したのが「DEAD TUBE」の12巻。
槙野さやかさんの文章は、「ジョーカー」ではなくまさにこの「DEAD TUBE」の批判にはぴったりフィットすると思う。



DEAD TUBE12巻のあらすじ

あらかじめ言っておきます。ゲテモノです。ゲテモノ好き以外にはお勧めしません。
この作品は、自覚的に「C級」作品として低俗なことをやりつくそうとしており(誉め言葉)
あらすじを読んで胸糞悪くなった人は絶対に読まないようにしてほしいです。



あらすじはだいたいこんな感じです。


ある若者が、逆恨みで金持ちを殺そうとする話。


犯人のキャラクターはまさに槙野さやか版ジョーカーの通りです。

「自分にはもっとすばらしいものが与えられるべきだったのに、そうではなかったから、自分が与えられるべきだったはずのものをもらっているやつらを燃やす」


自意識が異常に高く、根拠なく自分が世間で成功することを夢想しつつ、ネット掲示板で他人を見下す発言ばかりしている。
しかし、ある日、急にネットで何を言っても相手されなくなる。
「ゴミ大先生」というあだ名をつけられ、自分が発言しても反応せず、ただ通報されて即座にBANされるだけになってしまう。
こうして居場所を失った彼は、自分の居場所を奪った人間を恨み、やけっぱちになって殺人を実行しようとする。 
おそらくこの展開はネットで表面的に理解されている「低脳先生」のエピソードを下敷きにしている。理解が浅いのはわざとかな?



また、この犯人はあらかじめ「自分が恨んでる人間を殺す」と掲示板に書き込み、大勢の人が彼の動向を見守る中で殺害計画の実行に赴く。
このあたりは言うまでもなく秋葉原事件の「加藤」なんだろう。



なお、彼が恨みに思って殺害しようとしたのは、ZOZOの前澤さんをモチーフにした人物である。
「自分が与えられるべきだったはずのものをもらっているやつ」というわけだ。

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©「DEAD TUBE」12巻 ツイートの引用とかバスキアのもじり絵とか悪ふざけが過ぎると思うけどいいのかこれw

まぁ殺害動機はもっとチャチなものなんだけど、殺害現場においてのやりとりは、槙野さんが批判してるようなイメージに近い。

「いじめ…じゃないよ。誰も君を殴ったりしてないだろ?」

「排除…仲間外れは立派ないじめだろうが!!」

「だったら、ほんの少し努力すればよかったんじゃないかな。
 みんなの仲間になれるように。楽しく過ごせるように言葉を選ぶ訓練を。」

「なんだよそれ、そんなの暴力のいじめを受けてる子供に
 君が弱いのが悪いんだとか、いじめられたくなかったら体を鍛えて戦えるようになれって言ってるのと同じだろ?
 あんたは苦しんでるいじめられっ子にそんなアドバイスすんのか!?」

「どこの誰だかわかんねえ奴に、俺は最後の最後の居場所も奪われたんだ。
 そいつは俺と違って、なんでも持ってるとんでもセレブ野郎でSNSじゃあ、いっつも正論しか言わないみんなのヒーローだった
 だから、俺はあんたを殺すんだよ

「なんでそうなる? 僕を殺したって、君の現状は何も変わらないだろう?」


んで、まぁ結局この犯人は殺害を完遂する前に主人公たちによって殺されて、殺害は阻止されるんですが。
そのあとの主人公による動機説明も、本来の「ジョーカー」と違って「槙野さやかさん版のジョーカー」に近い。

「教えてほしい。なんで彼はこんなバカなことをしたんだ?
 完全な逆恨みだし、こんなことしたところで彼の人生は好転しない」

「その人は、ここに来る前に掲示板に殺害予告を書き込んでいました。
 たぶんそれが彼の約束…
 ただ、そんな書き込み誰も信じませんでした。
 …でもね、だからこそ彼は実行するしかなかった」

「な、なぜ…」

「掲示板のみんなに自分を認めてもらうため。
 この世界で唯一か待ってくれる仲間たちに、自分の存在を認めてもらいたかったんです。
 あなたの目から見たら本当に……くだらない理屈でしょ?」

「…僕は間違ってたのか?」


「いいえ、あなたは何も悪くないし、間違ってもいないです。
 生き方も正しいし、言ってることもすべて正しいですよ。
 ただね、正義の正論が僕たちみたいな底辺には一番の暴力だったりするんです。
 だからどうか、あまり大声で僕らをいじめないでください。
 あなたたちが十二分に正しいのは知ってますから」

とまぁこんな感じです。

わずか80ページほどで完結する短いエピソードなので、詳しくは自分で読んでみてください。

DEAD Tube ?デッドチューブ? 12 (チャンピオンREDコミックス)

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「槙野さやか版ジョーカー」を具体化してみると、映画「ジョーカー」と比べてしょぼすぎる問題

ちなみにこのエピソードは、作品のメインシナリオの前座に過ぎず、この犯人はただの雑魚として扱われます。
「槙野さやか版ジョーカー」だと、ジョーカーってこの程度の陳腐な存在になってしまうわけです。


ただこれだけの薄っぺらい話が果たしてあれほど話題になると思いますか? ならないでしょ。



本来の「ジョーカー」という作品をこれほどまでにチープな存在として語ってしまうの、普通にやべえだろ……
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私は私で、作品単体でキチンと見れてないし、後半のジョーカーはなんか陳腐だなって感想を書いちゃってますが
そういう感想を持った私からしても、「槙野さやか版ジョーカー」はしょぼすぎると思った。

ネットでは、自分が批判する対象を軽く見積もる人は死亡フラグ。そんなことでは長生きできないゾ。



個人的に私が槙野さやかさんの記事が気に入らないのは、できの悪いguri_2論法になってるから

なお、多くの人が指摘しているように、槙野さやかさんの文は末文でこのようにしめている。

私にはそういう映画にしか思われなかった。だから本作を観たあと、映画通の友人に「怖いね」と言った。「アーサーみたいな人、増えてるもんね、なんかこう、無限の賞賛を求める系の人。ホアキン・フェニックスがアーサーを魅力的に演じすぎていて、まるで時代のヒーローみたいに見えて、よろしくないよ、あの映画はだから、私は支持できないよ」。

すると友人は言った。「あの監督はそんなこと考えて撮ってない。前半のアーサーを貧しくてけなげな男性として撮っている」。

私はぞっとした。映画のどの場面よりぞっとした。友人は言った。その話、書いたらいいよ、インターネットに。

文章中で「私=槙野さやか」とは断言してないし、むしろ叙述トリックだってネタがやりたかったのかな?
彼女は普段から創作話を現実っぽく書いて、現実の話を創作っぽく書くタイプの「創作実話系」アカウントらしい。 一時期のフミコフミオさんみたいなやつね。


私はそういう記事を書くことを全否定したいわけではないけれど、その場合は「ポーの法則」が適用されるべきだろうなとは思います。

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ユーモアの明白な表出が無い限り、誰かが本気だと誤解しない形の過激主義または原理主義のパロディを作るのは不可能である。
「ネタ」の場合は「ネタ」だとはっきり解るようにしておかないと、「(客観的に見てネタにしか見えないレベルの)過激で極端な主張」を本気だと勘違いしてしまう人が出てくる

繰り返しになるけど、槙野さんは「原理主義のパロディや皮肉」がやりたかったのかもしれません。
でも、はてブの反応を見る限り、そのように受け取った人は少なくてむしろ「批判されたときの言い逃れとして卑怯」みたいな受け取られ方が多い。
つまり「ユーモアの明確な表出」に完全に失敗してるように思います。




あと個人的には、取ってつけたかのような友人を話中に登場させるの、guri_2さんを思い出してしんみりするからやめて(笑)
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せっかくguri_2さんが「要は勇気がないんでしょ?」という真のマウンティング概念を生み出してくれたのに。 

はてなではアーサーと違って後継者が生まれない……。槙野さんもダメだった。記事の内容そのものより、そのことが残念です。 

guri_2さん、5年に一度でいいから戻ってきて…… ネクストguri_2さんはやく登場して……。
真のguri_2後継者が生まれるまで、偽guri_2は全部ぶちころがしていかなきゃ……(使命感)

発達障害の人間からしたら、あらゆる面で「普通(平均点以上)」であることがどれほどすごいかという話

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note.mu
この記事読むとすごく愚痴とか言い訳を言いたくなるのだけれど、
とりあえずこの記事では「普通」って本当にすごいんだよって言いたい。

自分をすべてにおいて「普通」であると感じられるのであれば、それがどれだけすごいことか誇りを持ってもらいたいと思う。
そして、「普通でなければいけない」とか「普通でない人間は不快だ」と考えなくて済むようになってほしい。

節子、それ「普通の男」やない。国公立大学合格クラスの優良物件や

なぜ大学受験で東大(というか国公立大学)に合格するのが難しいといわれるのか。
それは、英数国および理科二教科社会二教科の7教科で「普通」にできることが求められるからです。

ぶっちゃけ一教科単位で見たら、東大生ってほかの大学受験生と比べてそこまですごいわけじゃないです。なので、特定の教科だけ東大合格レベルに持っていくのはそこまで難しくありません。(そのあたりの「世間の認識と実際とのギャップ」を狙って大ヒットしたイカサママンガが「ドラゴン桜」です)

でも、七教科(二次試験は五教科)を限られた時間内に「そこそこすごい」レベルまでできるようにするのは難しいです。一つ一つだけ見ればそれほど難しくないように思えることでも、苦手な教科も含めてすべて「普通」以上の水準に持っていくのはすごくしんどいんです。

受験勉強したことがある人ならわかりますよね?

二~三教科だけ得意教科に特化して早慶合格レベルにもっていけばいいって割り切って勉強してる人と、七教科好き嫌いの区別なくほどほどのレベルに持っていく必要がある人。全然違ったでしょ?国公立目指すやつは高1の段階から勉強してるやつ多かったでしょ?もっといえば、中学受験の段階である程度の下地作っておかないとかなりしんどいよね?


いくつかの項目で「普通」を求めるのは構わないけれど、「普通以上」を求める項目を増やしていけば、途中からは難易度が跳ね上がってくる。

そのあたりがわからないのであれば、「リソースは有限である」=「みんな限られたリソースの中で優先順位を決めて活動している」という感覚が欠如してると思います。実際には「旧帝大レベル」のことを求めてるのに、自分では「中堅私大」のことしか求めてないと思ってたらそりゃなかなか達成できないし幸せになれないと思うよ。


「リソースは有限である」という感覚が欠如している人は、優先順位もつけられないし際限なく欲張っては些細な不満で相手を否定したりする

欲張るのは結構ですが、自分が相手にどういうレベルのことを要求しているのかを理解せず「私はただこれだけしか求めてないのに」って思ってるんだったらそういう人はあまりに想像力が足りないと思うゾ。親なら高確率で毒親になるし、配偶者なら高確率で毒夫毒妻になるだろうしさ。

「減点法」で考えることが適切なのは、時間などのリソースにたっぷり余裕がある状況だけであって、「リソースに制限がある」時や「そもそも基礎ができてない」などの障害がある場合にそのことを無視して減点法で考えたり、自分にとって何が重要なのかの優先順位がつけられない人、ダメだと思うよ。

こういう話をすると「自分はちゃんとできてるのに何であなたはできないの?」って言い分で返す人いるけどさ。相手に同じこと言われたときに自分は相手のできることは全部できるって答えられる自信があるの?

そもそもさ。自分にできないことを相手ができるとか、相手にできないことを自分ができるとかお互いがお互いを補い合い支えあうから相手を必要としてるんじゃないの?どこでどういう考え違いをしたら「自分ができることを相手ができないから不満」なんて発想になるの?ましてや「自分ができないこと」を相手に求めて不満とか言ってるんだったらそれに見合う対価差し出せてるの? ってなるよね。 

自分が要求してる内容と、自分が差し出してるものがちゃんと釣り合い取れてるのか考え直した方がいいと思うよ……。そんなこともわからんのに、口先だけ「夫のことを愛してる」「妻のことを大事に思ってる」とかなんとか言われてもお前はアホか、としか思わないよ……。

私としては、世の中の人はみんな「普通」ができる範囲が広くてすごいなって思うし、そのことは当たり前と思わず誇りに思ってほしい

私は発達障害ですので、できることとできないことが割と凸凹してます。

なので、みなさんが「当たり前」とか「普通」って思ってることが割とできなかったりします。

ちなみに発達障害だからと言って目立って得意なことがあるかというとあんまりないです。

なんでかというと「めちゃくちゃ疲れやすい」からです。

普通にほかの人よりも活動時間が短いため、集中してやってようやくほかの人並という感じ。
健常者にとっては「このくらい我慢できないの?」みたいなことも耐えられなかったりします。

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私は健常者より「リソースが少ない」「体力も少ない」「どうしてもできないものはできない」ということは昔から自覚してたので、
まんべんなく「平均値以上を達成する」というのははなからあきらめてるところがあります。
「多めに見てもらえる」項目へのリソース配分は減らし、他の項目にリソースを多めに割り振ることで、なんとかごまかしごまかしやってるわけです。

なので、職場などで「平均値以上を求める」項目が増えれば増えるほど、
その要求を満たすで手いっぱいになってしまって疲弊し、ポンコツになっていきます。

とある職場では、本当にギチギチにいろんなことで「普通以上」を求められてただでさえ疲れるのに
毎日のようにポンコツ扱いされて自尊心がガリガリ削られ続けたため心病んでしまったこともあります。
とにかく落ち度を見つけるとネチネチと攻撃してくる人がいるとその人が同じ空間に存在するだけで50%デバフかかります。


そんな私からすると、とにかくまんべんなく広い範囲で「普通に」「平均以上」のスコアをたたき出せる人は、それだけですごい。
使えるリソースが多いとか、根性でカバーできるってそれ単体でものすごい長所ですよ。
なので、「体力がある」というのはそれ単体でものすごいアドバンテージですから素直に誇っていただきたいです。



かわりと言っては何ですが寛容になってほしいなとおもったりするのです。
体力が200ある人からしたら100を無駄遣いしても残り半分で仕事ができるのかもしれないし必要なときは残業もどんとこいなのかもしれませんが、私体力105くらいしかないので。さらにいえば体力以外の精神力とかは、もっと弱い上に状態異常にかかりやすいのです……。

それでも重要でないところを削ってやりくりすれば、そこそこ満足のいく仕事はできるのです……。状態異常にかかった時に、ちょっと休憩とか入れさせてほしいのです……。なんで「休憩をはさみつつ時間内に仕事を100終わらせること」よりも「休まずに仕事をして80の仕事を達成すること」の方を評価するんでしょうか……。

無駄にあれこれ求めても全部達成するのが当たり前だと思ってる人が多すぎる……。ただでさえリソースがギリギリだから、ちょっとした無駄でもすごいプレッシャーになるからやめて……。


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世の中の人はキヨーレオピンなくても毎日仕事できるってそれマ?
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