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投資に限らず「情弱」にすべてのコストを押し付ける取り組みが多すぎてしんどい

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私は普通の人よりも脳のワーキングメモリが明らかに小さく、ただでさえ情報管理をするのが嫌いな人間だったので、6月までクレジットカードとかなんとかpayみたいなものを敬遠してきたし、ふるさと納税も気に入らないので使ってこなかった。

しかし最近は、なんかもう「還元サービスを使うとお得だから」ではなく「これからは、還元サービスを利用しない人間にどんどん損を押し付けてくるから」という理由で、嫌だけど自己防衛のために使わざるを得ない、という感覚になっています。



さすがに↓までのバカ騒ぎは9月末で終わりになるのでしょうが、今後も手を変え品を変え「その気になれば増税前よりもお得になっている。対策しないやつは勝手に苦しんでいろ」ということになってしまいそうでなんか嫌だ。

貧乏性ゆえの心の痛みと情報管理ストレスの板挟み

こういう取り組みを楽しいと思える人もたくさんいると思う。今日はこれだけ得したぞ、とかこんなお得な組み合わせを発見したぞ、と。

でも私は、こういうの意識しだすと、思ってる以上に日々の買い物にストレスがたまる。だから今までは同じ商品がほかの店で多少高かろうと気にせず家の最寄りのスーパーで買い物してた。貧乏性であるからもったいないかもとその頃から思ってたけどあえて気にしないようにしてた。細かいところにあれこれと意識を取られたり、お得情報に心を操られることのほうが気に入らなかったというか。


でも今は「DQウォークの歩数稼ぎ」がてらに今まで寄らなかったドラッグストアやスーパーにも足を運び、外食の際は各種ペイが使えるかをいちいちチェックしたりしてる。なんかもう完全に値引きや還元情報の奴隷。paypay20%還元の時や、メルペイあと払い50%還元の時は本当にそれらが使える店にしか行ってなかったまである。そのくらいお得だったもんね。



今は「自分がお得なだけ」で済んでる、はず。あくまで各種ペイやらクレジット会社が顧客獲得競争のためにコストをかけまくってるだけだから心はいたままない。お店側も今は決済手数料取られてないとかなんとか。

だけど将来的にはこのコストはお店側におしつけられるよね。そしてそこから顧客にも回ってくる。最終的には絶対に「使ってない消費者に押し付ける」形になるよね。 ふるさと納税はそれが顕著に出た形だったけど。ついでに、各種payを導入できる大型チェーンが圧倒的に優位になってそうでない店が淘汰されていくかも・・・。

それでいいのか本当に。

といっても使わない選択肢はもはやないので今後も使いますけども

なんとなくモヤモヤしてるだけで、別に使うなとかよくもこんなことをとか言うつもりは全くないです。

というか私もバリバリ使いますし(笑)

せめてものの話で、友達と一緒にお店に行くときとかはなんとかpay使える店かどうかとか気にしないようにしてます。逆に「会社の飲み会」は、もう積極的に幹事を引き受けて、なんちゃらpayの還元率が一番良い店を選んでpay払いを使おうとかしてます。

まぁそんなもんです。


余談

つい先月30人規模の会社飲み会の幹事やりまして。
ちょっと割高なコースにした上にかいがいしく上司の世話をして追加注文させたりしました。

「よっしゃー14万円利用のポイント還元だからおいしい!
 このポイントで早速週末美味しい店食べに行こう」とかウキウキしてたんですが。。。

PayPayは店舗ごとに一か月の与信上限額というのが決まっているらしく
「済みません。今日はもうPayPayは使えませんといわれてしまいました……。

www.watch.impress.co.jp

(´・ω:;.:...

「もらえたら美味しい」程度に考えておかないと
もらえなかったときに私のように悲しい気持ちになるので気をつけようね!


前澤さんの「節約モードから散財モードへ」という楽観的なスローガンは「サマーズ元米財務長官の長期停滞論」を思い出す

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この発言についてしょぼいながらも投資やってる人間としての立場から感想を述べます。
正直、投資やってない人にはよくわからん話だと思うので、そういう人は見出しだけ読んでください。



前澤さんの意見は、「サマーズ元米財務長官の長期停滞論」の劣化版です

あるいは、大前研一氏も「心理経済学」と称してだいたい同じようなことを言っていました。

大前流心理経済学 貯めるな使え!

大前流心理経済学 貯めるな使え!

世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ

世界は感情で動く : 行動経済学からみる脳のトラップ


一見この話はとってももっともらしいですが、先に結論からいうと国民にもっと消費しようと直接呼びかけるのは無意味だと思います

サマーズ氏の認識には、先進国経済は過剰な設備・貯蓄・労働力を抱えており、これらを十分活用するような投資機会が不足している-との判断が根底にあると読める。


サマーズ氏の論は、過去の高名な学者によっても唱えられてきた「資本主義の長期停滞論」を想起させる。

ケインズは「資本主義が発展するにつれて欲望が飽和し、良質の投資機会が枯渇して収益率が低下し、長期停滞に至る」と見た(ゆえに有効需要創出を主張した)。シュンペーター
は、資本主義を資本主義たらしめるのはイノベーションを主導し、投資機会を掘り起こす企業家であるとした上で、資本主義が発展するとともに合理主義・官僚主義がはびこり、企業家精神の衰退、企業家の没落を招き、「資本主義はその成功ゆえに生き延びることができない」と喝破した。

サマーズ氏は現状に対する処方箋として、①職業教育拡充、企業の技術革新力底上げ等サプライサイドの強化、②低金利の維持と金融安定化のための規制強化、③インフラ更新、エネルギー源多様化などの公共投資の拡大-を示し、「長期的停滞は不可避ではない」と我々を勇気づけている

https://www.smtb.jp/others/report/economy/22_0.pdf

サマーズさんや大前さんは、さすがに前澤さんほど能天気ではない。

「経済を回す大部分のお金は、トップ10%の富裕層や企業の投資」なので、富裕層がお金を貯めこまず投資することが重要だと述べています。

富裕層や企業が設備投資をすることによって経済が活性化したり、緩やかなインフレが起きたり、
個人の所得が上がったりいろんなキャンペーンを仕掛けることで消費が加速されます。

これはにわたまではないです。動く額が全く違うので、先に企業や富裕層が積極的に投資や消費を行うことが先です。


日本の金持ちや企業は稼いでる金額に比べて全然お金を使ってない

サマーズの長期停滞論によるならば日本ではこの動きが2015年ころからすでに鈍っているので景気が停滞し始めています。

f:id:tyoshiki:20190928225323p:plain
https://pixy10.org/archives/610592.html

※「貯蓄率」のデータを見て貯蓄率上がってるばんざーいってなってる人は統計のトリックに騙されています。リーマンショック以降の貯蓄率のデータが示すのは、資産の8割くらいを持ってる富裕層の資産動向を示しているにすぎず、国民全体の動きを意味しません。要するに2015年からは超富裕層は、使う以上に稼いでいるか、お金を使わずにため込む流れになってしまったってことです。

また、日本企業の内部留保が過去最高に高まっていることからわかるように、企業もたくさん稼いでる割にそれらは積極的な投資に使われていません。現金のままため込んでたり、ほかの会社の有価証券を購入したりです。

つまり、日本の金持ちや企業は稼いでる金額に比べて全然お金を使ってない。そうやって庶民のお金は日本の金持ちや企業の方に流れてため込まれて、一般時の家計や市場にはお金が流れません。この状況で、国民が積極的に金使うと思う?無理でしょ。



さて、こういう状況下において上のような発言をする前澤さん、率直に言って環境会議の前日に牛ステーキ肉を食いに行った小泉進次郎さんとかぶりますね

kabumatome.doorblog.jp
この時と言い、良くも悪くも無邪気な人なんだろうなあって思いますね。




ちなみに、アメリカの場合は日本と違って「投資」効果で、富裕層以外の資産もそれなりに増加しています

①国民の7割が確定拠出年金401Kを利用しており、
②彼らの大半はインデックスファンドを買い、
③大企業は株主の利益第一で債務超過寸前まで自社株買いや配当を出して株価をあげ続けるので
④かなりの国民が所得以上に金融資産が増えて余力が得られるので旺盛な消費が持続しています

金融資産残高に約3倍の差? "両手で働く"アメリカ人と"片手で働く"日本人 | ファイナンシャルフィールド


安倍さんも、日本でもアメリカと同じ①~④の流れができればもっと消費も活性化すると思っていたと思うんですよね。
アベノミクスって結局それが狙いだったわけですよ。
でもそうはならなかった。アメリカのパクリだけじゃダメってことです


そもそも、「サマーズの長期停滞論」自体に疑義が提示されています。

jp.reuters.com

サマーズ氏は、経済低迷は主に、実質的、構造的な貯蓄増加が原因だと主張する。そのような貯蓄の増加は、投資減少とあいまって、金利を低く抑え続けていると。

しかし、IMF報告書の作成者は、貯蓄がさらに減少すると見込まれ、金融危機以前の低水準にまで戻る可能性があると指摘している。資産市場が上昇し続け、消費者の純資産を増やし、彼らに借金してもっと消費するよう促すとすれば、これは現実味を増す。これは、すでに米国史上2番目に長い景気拡大を、さらに延長させることになる一方、経常赤字に「ネガティブな圧力」をかけることになり、成長の足を引っ張る要因となる。

何が言いたいかというと

とりあえず前澤さんの発言はイラっとするってことですね(笑)


「一般庶民に金もっと使え」なんて呼びかける暇があったら、
①自分以外の金持ちや企業にもっと金使うよう呼びかけるべきだし、
②自分自身がどんどん好きなことにお金を使えばいいし
③一般庶民に金を使わせたければそのための仕掛けやキャンペーンをやるべきだし
④自社社員に対しては給料を上げるべきだと思います。


とはいえ、前澤さんは②と③と④は実践してきた。
だからほかの人よりもはるかに有言実行の人です。いう資格はある。
②はちょっとやりすぎて、担保にしてた株を孫さんに引き取ってもらわないとにっちもさっちもいかなくなってしまいましたが。


理想を言えば、足りてない①について、実践者としてメッセージを発信してほしかったってところでしょうか。
我々は我々で、ZOZOの奇妙な借金や散財をもっと歓迎しないといけない。



なお、企業留保の方ですが……

こちらはおそらく、今後自社株買いや親会社による子会社買収に使われることになると思います。

例えば日本最大の企業であるトヨタは、ミサワやスバルの子会社化をすすめてるほか、今後も日野自動車なども子会社化していくでしょう。
日立もだいぶ子会社化を進めていますし、これからどんどんそういうラッシュが起きてくると思います。
さらになんで上場してるかわからんし株主を軽視してる会社も国にせっつかれる形で株主ファーストなお金の使い方をしだすでしょう。

「株主としては」恩恵が得られるけれど、ここまで来てもなかなか従業員の給与を上げる方向には進まないと思います。


結局我々は、投資とかしないと、「企業の投資や金持ちの消費」が増えてもその恩恵が受けにくくなってしまった。
そういう時代に生きているってことは理解してた方がいいと思います。

消費税増税よりも、孫さんのビジョンファンドのやらかしでソフトバンクの株価や日経平均がヤヴァイ

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最近ネットでニュース見てても何も心が動かされない日々を過ごしておりましたが

この記事見てワクワクが止まらない。


https://medium.com/@henry.hawksberry/is-we-work-a-fraud-5b78987d3e61medium.com
www.gizmodo.jp





ソフトバンク子会社上場あたりからEVILさを隠さなくなってきた孫正義さんですが去年はなんだかんだ言って順調でした。
www.bloomberg.co.jp



しかし、フルポジ状態になった後、よりによって一番比重の多い企業のIPOがしくじりそうだという笑えない状況に。
www.businessinsider.jp
www.bloomberg.co.jp





「ビジョンファンドはうまくいっている」のも幻だった?

chikawatanabe.com

FTの記事によれば、今年5月にビジョンファンドは29%リターンがあると発表したが、それに大きく貢献したのがOyo社評価額が40億ドルあがったことで、しかしその評価額は創業者が自ら株を買った際の価格付けによるもの、しかもその購入資金は(ソフトバンクを大手取引先とする)野村やみずほから借り入れた資金であり、それってガバナンス的にどうなの、という疑問の声もあると。

日本人的にはいつもの「孫正義マジック」ではあるのだが。

冒頭で言ったように、投資がうまく行っても行かなくても毎年7%の配当(利息)を払わなければならないビジョンファンドは、すでに上場した投資先(Uber、Guardantなど)の株を抵当に40億ドルの借り入れをしたことも先月発表しており、「借金のような優先株で投資する稀に見るVCファンド」から「本当に借金して投資するVCファンド」に進化中である。

つまりこれ、会計マジックですね。

ヴィジョンファンドの成績のために、投資先の会社に主幹事証券に金を出させて自社株買いさせて、ほら株価が上がっただろ、投資成功だ!ってやってる。

ほとんどやくざやんけ。 まぁアメリカの時価総額が軒並み好調なのも同じ理屈だから孫さんだけが悪いわけじゃないけど。



ヴィジョンファンドはWeWorkに限らず、中身に乏しいものを無理やり高値で上場させようとしていないだろうか?という疑惑がちらほらと



要するに、WeWorkだけでなく、すでに何度か市場の期待を裏切るような真似をしてきたのではないかということですね。
日本におけるソフトバンク子会社上場と同じようなことを、ウーバーやslackでもやらかした後で、このWeWorkのやらかし。

www.tyoshiki.com

今までは少なくとも孫さんが投資を始めたら上場までは手取り足取りやってくれると信じていろんな出資者が現れたわけですが
それも通用しないケースが増え、徐々に不信感が芽生えている、と。


すごい儲かってますよー!ってアピールで7月に第二号のファンドを組んだ後でこういうケースが続くようだと本当にまずいですね。



前期はファンドの含み益をまるまる営業利益として計上した。今期ソフトバンクはそれ以上に儲からない限りは逆にいきなり含み損を計上することになる?

孫さんは常々「投資の利益がこれだけあるのに、ソフトバンクの株価は安すぎる!」とアピールしてきました。

去年は、実現利益ではなく投資の「含み益の増加」をそのまんま営業利益として計上し、1兆円以上の利益が出たといい、さらに自社株買いまでやって会社の時価総額をあげようとしました。

でも、それは投資の知識がない日本人を騙してるようなもんです。

孫さんは最近あまりにもEVILな姿勢が目立ち過ぎじゃないですかね。


しかし、このつけはかなり大きい。
含み益をまるまる営業利益に計上した以上、
今年は投資先の価値が全く下がらなくても利確などをしたらそれだけで利益はマイナスになります。
まして投資先の営業利益が下がろうものなら、これはまるまるマイナスです。


WeWorkのIPOは詐欺のようなものだと思っていますし、そのことが衆目にさらされてしまって通じにくくなっていますがそれでもこれを何とかして成功させないと、ソフトバンクGはどえらい損失をたたき出すことになってしまいます。


2019年初頭の時点でWeWorkの評価額はすでに時価総額2兆円といわれていました。(孫さんは2017年3月時点でそういうことを言ってた)
もし孫さんが2019年5月の時点で、WeWorkの時価総額をそれ以上と見積もり、含み益を営業利益として計上していたなら、今期あるいは次期以降にそれはまるまる、特別損失ですらない営業利益のマイナスとして計上することになります。

そうすると、今年営業利益がプラス1兆!この株価は安すぎる!と煽っていたソフトバンクが一転営業利益マイナス1兆!となることだってあり得ないわけじゃありません。というか今のまま行くと少なくとも5000億くらいのまいなすは避けられないんじゃないでしょうか?


ただでさえWeWorkがしんどくなってきたところで、トランプ砲による狙い撃ちによる追撃が!

jp.reuters.com

このニュースを受けてすでに下落しつつあったアリババの株価が夜間に8%下落。

親会社であるソフトバンクGも夜間にADRで4%の下落をしています。


ヴィジョンファンドはすでに100兆円分投資しつくしました。
ナンピンしようと思ったら別途資金調達が必要になります。

しかも主力はコケるし、信用の担保となるアリババ株などの株価まで下げる始末。


この状態で孫さんに出資しようと思うでしょうか。


むしろ、ヴィジョンファンド二号案件の主幹であったゴールドマンは一部の与信を縮小・他者に譲渡するといい始めています。
www.bloomberg.co.jp



かなりの泥船感が漂ってきました。
もちろん歴戦の猛者である孫さんだから自分が死なないような算段はあるでしょうが、投資家にはそれなりのダメージを与えそうな気がします。


ソフトバンクGのチャートは日足週足では完全に死んでしまいました。月足も下手をすると死んでしまう

この結果として、ソフトバンクの日足チャートが完全に死にました。
日足週足には一切のサポートがありません。

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このチャートでもまだソフトバンクが買いだと判断できるのは相当の天才かアホだけでしょう。
月足パラボリックSARの3970を割った場合10月中旬に3500くらいまでアタックすることも十分ありうると思います。

当然ながら、日経平均指数の割り当て7%強を占めるソフトバンクGがここから10%以上の下落をするようであれば
日経平均はそれだけでも300円以上のマイナス効果になりますし、他もそれにつられて下がることになるでしょう。

日経平均は現在エリオット波動の第四波中のため、20900を割り込むことはないですが21000-21100ラインまで攻めてくることも十分考えられます。


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ナイラ証言について:子供は世論扇動に使われやすいので「話題提供」と「主張事実の是非」は分けて考えるべきという教訓

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グレタさんの件でまずうんざりしているのは、N国の件で「ワンイシューのみをキャッチーに煽る人間を人間を信じていいことなど何もない」ということを教訓として得たのかと思ったら、ちょっとでも状況が変わったらすぐにその教訓が無効になってしまうということである。


私は前の記事でも書いたけど、彼女に「議論が深まった太郎花子」以上の権利を与えてはいけないしそれ以上の責任を背負わせてもいけないと思う。それ以上の権利や責任を負わせるのは、彼女がその能力があることを示した後でよい


別に彼女が議論提起をする段階で清廉潔白で完全な存在であることを求める必要はない。ただしそれ以上を主張するのであれば、彼女にはそれ相応の責任を負う。当たり前だ。その区分けを大人がしてやらなくてどうするんですか。彼女の意見を検証したり補強したりすることもなくそのまんま支持してる人間は、N国の立花氏を当選させた人間と同じくらい愚かだと思うから嫌いです。


大事なのは、彼女の言を正しいとか間違ってるとか評価することじゃない。そんなん考える余地すらなく「どこかしら間違ってるに決まってる」んだから

Hands down(疑う余地がない)マンツーマン英会話Maria先生の発音付き | 英会話の表現やイディオムを一日一分で学ぶ 一日一英会話 | マンツーマン英会話スクールのIHCWAY


なんかtwitterだと彼女の瑕疵をチクチク攻撃してる人いるけど、そんなん、どこかしらに間違いがあるに決まってるでしょ。聖女でも何でもなくてただのガキやぞ。ジャンヌダルクとか「フルメタルパニック」のウィスパード的存在をもとめてどうすんの。TEDで本人が言ってたとおり、彼女たいして勉強してない青二才だし、そのことは本人も認めてる。



ただ、そんな未熟な彼女が、批判を覚悟で叫んだ言葉については、真剣に応答してやるのが大人の務めでしょ。 否定してもいいんだよ。 彼女が納得できる形で否定してやればいい。これに対して、「否定するなんてけしからん」っていうやつも「子供の言うことだから聞くに値しない」って無視するのもどっちもダメでしょ。


グレタさんや幼い時のはるかぜちゃんのように「どこかしら間違いがあるに決まってる子供」の言葉を旗印にしたり、神輿にして無責任に持ち上げてる人は恥を知るべきだと思う

はるかぜちゃんの時も思ってたんだけどさ。

年端もいかない女の子のいうことを、特に検証もせずに無条件で肯定し「正しい」として持ち上げる大人は見てて痛々しいと思ってた。そういうのは身内の家族がやればいいだけであって、お前らまで家族のつもりでふるまってんじゃねえよ。


グレタさんに問題提起以上の責任を持たせたり、あげく「神輿として担ぐ」ってのは本当に恥ずべき行為だと思う。彼女らを盾にして発言してる人達はほんとクソすぎるし軽蔑する。



きみら大人でしょ。彼女と同意見だというなら、彼女に責任を負わせずにちゃんと自分の言葉として言い直しなよ。それができないならせめて黙ってろ。恥知らずが「子供の盾」をこさえて暴れまわるせいで、後述するように「ナイラ証言」などの話を持ち出して彼女自身の影響を無化するまでまともに議論ができなくなるんだよ。

彼女をきっかけにするのはいいけど、そのあとは一人一人がしっかり考えるべきだし、神輿にかつぐのは別の人にしよう?まじで。




とりあえずこの件については「ナイラ証言」は避けて通れないよね

ja.wikipedia.org

「ナイラ」なる女性(当時15歳)が1990年10月10日に非政府組織トム・ラントス人権委員会(英語版)にて行った証言。

イラクによるクウェート侵攻後、「イラク軍兵士がクウェートの病院から保育器に入った新生児を取り出して放置し、死に至らしめた」その経緯を涙ながらに語った事で知られる。国際的な反イラク感情とイラクへの批判が高まって、無関係に近かったアメリカを中心にイラクへの攻撃支持世論が喚起されることとなる。

「証言」は裏付けの取れたものと国際的に認識されていたが、クウェート解放以後マスコミが同国内に入り取材が許された結果、虚偽の「証言」であった事が発覚した。

また、1992年に「ナイラ」なる女性は苗字がアッ=サバーハ(al-Ṣabaḥ、アラビア語:الصباح)であり、当時クウェート駐米大使であったサウード・アン=ナーセル・アッ=サバーハの娘だった事実が明らかになった。その上、証言自体がイラクから攻撃を受けて劣勢だったクウェート政府の意を受けたヒル・アンド・ノウルトンによる自由クウェートのための市民運動(英語版)の反イラク国際世論扇動のために行った広報キャンペーンの一環であったことが判明した。アメリカ合衆国大統領、上院議員や、各国のマスメディアも「証言」は幾度となく引用され、反イラク世論喚起どころか世論の高まりを受けたアメリカ参戦で敵対国イラク壊滅などクウェート政府によるプロパガンダとして大成功であった。

この「証言」はクウェート政府が目的としていた湾岸戦争の火付け役となり、「女性や子供の証言」「現地で現場を見た被害者は嘘をつかない」との人々の根強い思い込みを背景に、弱者側が女性又は子供を利用した「証言」を敵対国を打倒する力あるアメリカ世論喚起を目的に国際社会への用いた際のプロパガンダの信じられやすさや影響の強さを示す際に引用される

これをそのままグレタさんに適用する気は全くない。

とはいえ、何度も言うけど、そもそもどちらにせよ
少女の発言を「きっかけ」以上に「根拠」や「言い訳」にして何か行動するのは絶対にあってはいけない。


幸いなことに、今回日本のネット言論では五味馨さんという方が、うまいこと話を引き取ってくれたので活用したい

togetter.com

今後この話をするのであれば、このまとめにある3つの要素を前提に議論すべきだと思うし、その能力がある人を支持するべきであって、その能力がない人がごちゃごちゃしょうもない善悪二元論をこねくり回してるのを見るとあほかとしか思わないです。

子供として議題の提供はどんどんやってもらったらいいし、それをもとに大人が議論して子供に納得できる答えを返してやるってのができるかできないかが今問われてるんじゃないんですかね。




「トップをねらえ」とか「フルメタル・パニック!」は大好きな作品だけど現実はそうじゃないよね。

フルメタル・パニック! Σ 19 (ドラゴンコミックスエイジ う 1-1-19)

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リマスター版 トップをねらえ! 《1年間期間限定商品》 [DVD]

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トップをねらえ2! Blu-ray Box Complete Edition(初回限定生産)

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関連記事
www.tyoshiki.com

今の時期だからこそみんな 「いいひと。」のリストラ編読んでほしい

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blog.tinect.jp
いい記事。

皆さん、別に仕事が出来ないとか、能力が低いとか、そういう訳では全然ないんですね。アサイン歴を見たりお話を伺っていると、少なくともある一時期は、開発案件や運用案件でばりばり働いていた人たちばかり。

ところが、その一つだけの業務にどっぷり関わり過ぎて、他のスキルを身につける隙も、キャリアアップを考える余裕もないまま時間だけが経って、その案件がなくなった時にはすっかり潰しが利かなくなってしまっていた、と。

今更新しいスキルを身に着けるのも大変だ、と。

会社の側も、恐らく「その人がいれば仕事が回るから」ということで、人員の余剰を作りもせず、その人が仕事を離れる隙を与えてあげなかったんだろうなあ、ということが容易に想像出来ました。

そういう意味で、その人たちは会社の犠牲者でもありました。

これよんで、「いいひと。」のリストラ編(18巻~25巻まで)を思い出しました。

いいひと。(18) (ビッグコミックス)

いいひと。(18) (ビッグコミックス)



まさにこういう人たちをメインに描いた作品が、20年前にあったんですよ

つまり、これって今だけの現象じゃない。若い人もいまから考えておくべきだと思うんです。



ちなみに、作品中で、この「潰しが利かなくなってしまっていた」人たちは

大多数が職務に対しては非常にまじめではある一方で、
働き方や考え方が本当に古くさく、
表面的にはパワハラやセクハラをやったり身分を笠に着て尊大な態度を取ったり
リストラ対象であることを告げられると猛烈に被害者ぶるなど

必ずしも救済したいと思わないような人たちとして描かれていました。


そういう人たちを救済するために主人公たちがとった行動は、
やはりしんざきさんが語られているような内容でした。

多分それよりずっと「強い」のは、業務を創る側、仕組みを創る側に回ること。

仕組みにがっつり自分を組み込むよりは、恐らくそっちの方が遥かに大きな利益を出すことが出来るし、自分の価値を高く維持出来るんだろうなーと。

作ってあげるわけじゃなく、彼ら自身にそれを作らせる。

それに応じないでやめた人たちもいたし、子会社への移動などを受け入れた人たちもいましたが

何人かはあらためて自分の存在意義を生み出しており当時これをみてやたらと勇気づけられたものです。

上の記事読んで心当たりあるなぁって思った人は読んでみてほしい。



自分の中では「マスターキートン」とか「すぎなレボリューション」に匹敵するくらい好きな★5作品。マスターピースです。

…すぎなレボリューション プチキス(1) (Kissコミックス)

…すぎなレボリューション プチキス(1) (Kissコミックス)



また読み返したくなってきたなぁ……。

www.tyoshiki.com
「かなたかける」も良かった


この記事と合わせて読みたい。
note.mu

ネットのあれこれってバランスシートで考えてみると面白いよという話

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投資するときだけでなく、バランスシートで考える習慣って普通の人でもすごく重要だと思うんだけど、この話ブログだと面倒くさいので概要だけ書いて今週末にでもツイキャスでしゃべろうと思います。


ちゃんと負債と資産の区別がつかないと怪しいインフルエンサーに簡単にだまされる

www.tyoshiki.com
で書いた通り、資産はお金の使い方=性格。負債はお金の調達の仕方を表します。前にも書いたことありますが、結構な人がこの資産と負債を混同して語っています。

f:id:tyoshiki:20191001104851p:plain




今の世の中、フォロワー数やYoutubeの登録者数自慢をしてる人が結構います。しかしそのフォロワー数をどうやって調達しているかが大事になります。「炎上」によるものなのか「金で買ったもの」なのか「互助会」によるものかは全然意味が違います。

例えば某インフルエンサーさん20万フォロワーいて「I砲を打ちますよ」を売り物にしてるのに日々のツイートは全然バズらない。I砲もあまり効果がない。つまり調達したフォロワーの質が低く、有効活用できてないということになります。簿価(単純なフォロワー数)では20万いても、時価評価(アクティブなフォロワー数)はかなり少ないということになります。

また、この某インフルエンサーさんはYoutubeで登録者数を増やすために数百万円を広告に投資したそうですが、そのことをちゃんと語らずに「1年でチャンネル登録者数が6万になった!」といってYoutube攻略の教材を29800円で売っています。当たり前ですが、その教材だけ買っても、自分も数百万円出せないなら再現性がないですよね?


さらに、この人の弟子たちは、スポンサー料として実体のない商売にお金を回しあって売り上げを過大に計上し、「僕たちこんなに稼いでます」といってnoteを販売するなど非常に悪質なことをやっているそうです。


こういうのに引っかかる人は、先にバランスシートで資産と負債を区別する癖をつけないとダメです。



ところで、負債は「対価を返さないといけないもの」です(返さなくてよいのは「純資産」)

負債が増えると資産も同額増えます。なので、豪快な勢いで借金ができる人はそれだけ資産も勢いよく増えます。


負債自体は悪くないです。
むしろ最初は人の力を上手に借りて、それをもとに成長するのは必要なことだと思います。
人から力を借りてもそれ以上の価値を生み出せて、それ以上の価値を提供できる人はどんどん借りるべき。

全く負債がないという人はそれはそれで問題があると思う。

プロフィールを盛るとか、実績を誇張するなんてのも「後で返さないといけない」わけですから負債になりますね。
できもしない約束をしてPVやフォロワー数を増やすのも負債です。

これらの負債を負って、きっちり返済しながら成長していける人がまともな人。
ガンガン炎上などで負債をためながら返さずにまた別のところで同じことを繰り返す人は焼き畑農業クソ野郎です。


負債の質を見るのはとても大事

まともな人は負債も良質です。

その都度仕事ぶりや作った作品で相手を満足させていれば
むしろ周りから勝手に協力してくれたり援助してくれたりする。
返済をせかされることもない。なんならもっと応援させてくれと言われる。


怪しい人は負債も極めて悪質なものになります。
詐欺罪スレスレの方法で人をだましてお金を得ていたりだったりヘイトによる注目を集めてたりします。
こういう人たちは常に「取り立て人」に囲まれています。


というような話を小学生にたいしてもわかりやすく説明してくれているのがこの本です。

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」

国語 算数 理科 しごと―子どもと話そう「働くことの意味と価値」



「炎上」や「怒りなどの感情に任せた過激な発言」で集めた注目は質の悪い「負債」です。負債というか呪いに近いです

この点において、「炎上や怒りなどの感情に任せた発言で集めた注目」という負債はかなり質の悪い資金調達方法です。



グレタさんの件で盛り上がっている「トーンポリシング」について

トーンポリシングはこの「負債」や「呪い」についての考え方です

私はトーンポリシング完全否定派ではなく、こういうケースでは必要だと感じます。
www.tyoshiki.com

ただ、ネットで言われるトーンポリシングはクソだという立場です。
www.tyoshiki.com

そういう話をしたいんだけど、最近のネットのトレンドは
本当に単純化されすぎてるというかゼロかイチで考えられがちなので怖い。

twitterでバズるマンガに見られる、人を「横軸」で分類したがって「縦軸」を無視しようとする傾向について

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はてブではぼこぼこにたたかれてるけど
個人的な感想としては、「よくある横軸分類マンガ」の一つであってこれが特別悪いとも思わない。なぜこれだけ特別叩かれてるのかよくわからなかった。
そもそもこういう横軸分類そのものってどれも微妙じゃん?

横軸しか見ないで人を分類することにどれだけ意味があるんだ……

私は昔から「横の分類はある程度レベルが上がってから有効になる話であるが、横の分類にこだわるのはその分類が意味を持つレベル以前の人が多い」という偏見を持ってます。



例えば昔からよく見かける「理系文系」論争。

これさ、Fランの理系より国公立大の文系の方が理系的思考ができることってあるよね。
逆に、一流の理系の研究者が書かれてる新書本とか読んだら、文系の教養を強く感じさせる名著とかいくらでもあるよね。

理系文系ってわけることに意味が生じるのはそれなりに専門化した先の話になると思います。
確かに文系の方が出欠確認がヌルいとかそういう話はありますが、そういう違いってどうでもよくないですか?

「理系文系」の分類をすることで何を得たいのかにもよりますが、
たいてい理系文系の違いにこだわる人ってあんまりレベルが高くない人が多いような気がしますね。


人間って、ゲームと違って特定の職業を選ばなければ特定のスキルが育たないってわけじゃない。なので

①まだレベルが低い段階の人間は総じてステータスが低い(レベル上げの基本所作ができてない)
②レベルのたかい人間はその時は未熟でも気が向いたら他の物でも効率よくステータス上げられる
③一定レベルから先を目指す時に、初めて自分の向き不向き、特質なんかが問題になる

っていうのが基本になるんじゃないかな。


「Hunter×Hunter」においても、そもそもハンター資格を得るレベルまで行ってから始めて特質の分類を始めるよね。
ソシャゲーとかRPGでもだいたい似たようなことは学習できるはずです。

一芸を極めた人を分類することには意味があるけどそれまではあんまり意味がないと思います。
そして、一芸を極めてる人ほど、あんまりこういう分類に興味がないって感じがする(その分類は他人がやってることが多い)。



コミュニケーションに関していうのであれば「相手次第」がかなり大きいので、その人の性質より「自分が相手に好かれてるかどうか」を先に考えた方がいいかも

あと、気が利かないって言われる人でも「相手次第では」めちゃくちゃ気が利くことだって結構あります。

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©田村由美 「ミステリと言う勿れ」2巻

ミステリと言う勿れ(2) (フラワーコミックスα)

ミステリと言う勿れ(2) (フラワーコミックスα)


極論すると、相手に好かれたり、敬意を持たれてると、すごい丁寧に扱ってもらえるし嫌われてたり舐められたりされてるとすごいぞんざいに扱われるというだけであって、その手の要素はこの点に比べたら些細なことなんじゃないかと。

最初に意識すべきなのは信頼ポイントとか敬意ポイントとかそういうのが重要になってくるはずなので、そこを無視して雑に人を横分類する話を一般化しても誰も幸せにならない気がします。

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※このあたり、注意しないとにわたまになる気はするので、本当はもうちょっときちんと考えたい


「相手がどうか」はともかくとして、「自分はどういうコミュニケーションタイプが得意か・どういうコミュニケーションは無理か」は意識して損はないとは思う

とはいえ、私もこういう横分類は大好きです。
なんせ私は自分自身が発達障害ということもあっていつもこういう状態になってます。

①コミュニケーション苦手であったりうまくいかない理由を、ついつい相手のせいにしたいと思ってしまう。
②自分以外の人間なんて全く理解できなくていつも怖いから、「わかったつもり」になって安心したい。
③ぶっちゃけ自分以外の人間割とどうでも良いし一人一人丁寧に理解するの面倒くさいから雑に分類しても良いと思ってる節があったりする。
④あまりにも苦痛すぎて、どうすれば自分はちょっとでもコミュニケーションが楽になるのか知りたいと思わない日はない。

だから、頭では「そんなもんない。地道にコミュニケーションをとって経験値稼いでレベルアップするしかない」とわかってるのに「こうすればコミュニケーションはうまくなる秘訣」なものを求めたりとか「あなたは〇〇型です」みたいなお墨付きを欲しがったりしてしまう。


とにかくコミュニケーション恐怖症だから、安易な道に逃げたくなることが多いんですよね。
悔しいけどゲームとか好きな勉強のことだったら「そんな安易な道があるわけないだろバカか」って思う話に屈してしまうビクンビクン。



でも、せっかく考えるなら、意味があるのは「相手がどうか」ではなくて「自分はどういうタイプか」の方なんだろうな、と。

「自分はどういうコミュニケーションタイプが得意か」「どういうコミュニケーションは無理か」は意識しておいて損はない気がする。
特に後者の「自分にはこういうコミュニケーションは無理だ」というあきらめは必要な気がする。

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無理なことは頑張らない、その代わりにできるところは嫌でも頑張ってレベル上げしていく。

自分が今コミュニケーションを苦痛に感じることが多いのは、
自分をよくわかってなかったり、自分のレベルが低かったり、相手選びが下手だからであって
そのあたり工夫したら、今よりはコミュニケーションが楽になるはず……。


とりあえず、自分のQOLさえ上がれば何でもええねん(本音)

消費税増税前の駆け込み需要で伸びた会社、他者に売り上げを食われた会社を見てみよう

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ありゃりゃさんのツイートで月次が出てるところをチェックしてみた。

目次を作っておくので、確認する前にどのくらい伸びたり減ったりしたか。
伸びるとしたらどういう要因があるか?などを考えてみると投資的な発想が楽しめて面白いかも。

他に面白かった月次あったら是非教えてください。


無茶苦茶伸びた会社

KeePer技研(車のコーティング)

百貨店


高島屋はもっとすごいゾ。(日本橋店が50%以上の伸び。まさに駆け込み需要)


無印良品

ニトリも強そうだね…。

着物



伸びた会社

ワークマン


ロイヤルホスト


QBネット


ホームセンター


牛丼御三家

松屋フーズと吉野家の株価が年初来高値を取りました。優待目当てで牛丼屋の株買っておけばよかったんや!


餃子

「大阪王将」のイートアンドも楽しみ。

子供服

ここは絶対伸びると思った。


ドラッグストア

ここは競争激しいから首位のウェルシアやマツキヨがどうなのか気になる。
特にマツキヨはキャッシュレス対応ものすごい煽ってたからね。


ABCマート

東京靴卸は少し苦戦。


メガネ




アスクル

うちの会社は全く駆け込み買いしてませんでした……。


アパレルで伸びたところ

軒並み厳しいなかでプラスを維持してるのは強い!



減った会社

ユニクロ

ココス(ゼンショー傘下)


めちゃくちゃ減った会社

カジュアル衣料


どちらかというと気候のせいだろうけどひどい。

大東建託


カラオケ


ウチヤマはカラオケメインだっけ?



さてどっちでしょう?

オリエンタルランド

大塚家具




おまけ


禁書目録を「上条当麻は人に説教かますくせに一番努力してないクズ」という理由で否定してる人の話

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青二才こと三沢文也さん、なぜか禁書目録を「間違った認識に基づいて」目の敵にし続けている問題について。

すでに10回くらい「禁書目録を嫌いなのは全然いいけど事実と違うコメントするのやめて。事実だと言うならどこが該当するのか具体的に示して」ってお願いしてるんだけどいつまでたっても雑な言及をやめてくれない。

いい加減埒があかないので一度記事を書いておいて、今後同じ発言したら黙ってこの記事を投げることにする。



三沢さんは「禁書目録」と「リゼロ」を異常に嫌っている

別に好き嫌いは人それぞれなので、ただの「好き嫌い」の感想ならいいんだけど、彼の場合、間違った読解に基づいて3年間くらい同じことを言い続けている。

今回は禁書だけれど、リゼロもだいたい同じことを言っている。

三沢さんにとってはリゼロは「チート能力で俺TUEEEEなハーレムもの」に見えるらしいですね。


禁書についてはアニメ二期まで全部見た上でこのような感想だそうです。






すげえ表面的なところしか見てない……。というかこの程度の認識なのに、よくアニメを二期まで全部見れたなと逆に尊敬する

私は原作大好き人間だけどアニメは苦痛で最後まで見れなかったゾ……。

<閑話休題>
いつも思うけど、三沢さんは例えの使い方がへたというか何か勘違いしてるんじゃないだろうか

言葉でも具体的に説明できる人がたとえを使うのはとても良いと思う。

でも三沢さんみたいに「例えしかない」のはダメ。これだと、ただの連想とか類似でしかない。独り言ならともかくとしてそれで何かを他人に伝えたいと思っての発言なら話にならない。



三沢さん、いつもたとえ話するとき「うまいこと言ってやった」みたいに思ってるでしょ・・・


でもだいたいいつも実態と乖離してて「たとえた対象そのもの」の説明になってるんだよ。

今回の例えでいうと、他人からしたら「禁書やレールガン」と「幕ノ内弁当」の接続性が自然に示せてないから意味がないんですよ。他人から見たらあなたがやってるのはただの幕の内弁当の特徴の説明にすぎないの。「お前の中では禁書は幕の内弁当に見えるんだな。お前の中ではな」とか「幕ノ内弁当美味しいですよね」にしかならなくて、納得性が低いの。その比喩を読者の中でも成立させたければ、先に禁書についての説明をしておく必要があるの。それをさぼっていきなり例に飛んでる。

さっきもいった通りそれは比喩じゃなくて類似点とか連想でしかない。似てるけど違うものの話をして、禁書について説明できたつもりになってるだけなの。三沢さんに限らずこの手の勘違いしてる人すごく多いけど、読み手としては本質捉えてるかどうかが判断できないの。わかる?


だいたいこういう「必要な説明を飛ばしていきなり例えに飛ぶ」という展開になったら、聞き手としては「具体論を避けて感覚論に逃げてるな」「話題を微妙にそらしてるな」と判断するの。いつも唐突すぎて面白いし個人的には好きだから個人的にはいいぞもっとやれ、って思うけど、三沢さんの例えはそもそも三沢さんの理解や説明が不十分な手抜きになってるからちゃんと機能してない、というのは認識したほうがいいと思う。



ちゃんと「実態」を説明した上で「たとえ」を使わないと。いきなり上級者みたいに実態の説明すっ飛ばして読み手を納得させられると思ったらあかんよ。その区別がつかない読者だけ相手にしてたらいつまでたっても「自分では文章うまいつもり」の人で終わるよ。

www.tyoshiki.com

比喩が有効に機能するためには必要条件があると思います。「話し手が伝えたいことについて、少なくとも本人はしっかりと理解できていること」です。その上で、比喩が、本人の伝えたいことを的確に表現できていた場合についてのみ価値があると感じます。

www.tyoshiki.com

この手の「比喩に比喩を重ねたキーワード化」とそのインフレは、たぶん「右」サイドもさんざんやらかしているのだと思います

三沢さんは時々とんでもない読解エラーを起こすときがある

どうも彼は「特定の種類の話」に関しては読解エラーを起こす確率が非常に高い。

今まででいうと、「禁書目録」「俺ガイル」「GATE」がその最たるものだ。

下の記事を見ての通り読解エラーのレベルがすごい。作品を根本的に逆に理解してるくらいひどい。しかもその誤解をどや顔で語り、批判されたら批判する奴が間違っているとイキり散らす

下の記事が書かれたのは6年前だが、この時期のイキり具合は本当にすごかった。

alphabate.hatenablog.com

・まず、TM2501さんの住んでいらっしゃるところと日本では、小説への態度がかなり違うと思われます

・TM2501さんのように、生産性で評価をする、という尺度が日本の小説にはあまりそぐわないのです。

・TM2501さんは記事中で「受動的にハッピーが来るような思想がそもそも不愉快」とおっしゃっています。ですが俺ガイルはそのような思想の作品ではありません。

・TM2501さんの記事の表現では逆に描かれているように読めるので注意してください。

web.archive.org

togetter.com

当時は批判されたら「批判する奴は何もわかってない」「俺が正しい」とイキり散らしていたけれど

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Ⓒ吾峠 呼世晴「鬼滅の刃」6巻

今のところ「俺ガイル」や「魔王勇者」に関する記事は自分の誤りを認めて削除したようだ。*1だが、6年前の話に限らず、今になってもこのあたり全く懲りてない。

最近でも「娘の友達」という作品で読解エラーを堂々と披露していたし
togetter.com

禁書とリゼロに対しては今でも自分の感覚が正しいと信じているらしい。

なぜなのか。



三沢さんが読解エラーを起こす状況と理由について

どうも三沢さんは「そのキャラクターはどういう造形であるか」というところはめっちゃよく見ているのだけれど、「そのキャラクターが作品においてどういう位置づけであるか」というのがたまにわからくなるようだ。

また、彼の中には「主人公はかくあるべし」「こういうキャラははダメ」みたいな一次方程式レベルの規則があり、それに反するとその時点で拒否反応が出てしまってダメになるらしい。

web.archive.org


このため、作品中における主人公の扱いが複雑になったりミスリードがあるともう理解できない。

あくまで見た目で判断するから「導入部分」がミスリード的な描写だった場合にひっかかる。特にラノベはあえて客寄せの釣りのため、序盤にエロや萌え、それからミスリードを設定することがよくあるのだが三沢さんはそういうのにバンバン引っかかってしまうようだ。

「俺の妹がこんなにかわいいはずがない!」という作品を「桐乃が高校生なのにエロゲをプレイしてる」という一点だけで否定する、って並のフェミニストよりも勤勉だと思う。*2

逆に言うと、禁書目録を「上条当麻は人に説教かますくせに一番努力してないクズ」という理由で否定している割に、序盤さえ好印象であれば「デスマーチから始まる異世界生活」などの作品でも楽しめるらしい*3なので、本当に序盤次第だということが分かる。結局のところ序盤の印象で「アニメに対する姿勢」を決めてしまい、それを修正できない、というところに彼の読解エラーの根本があるような気がする。

っていうか、「人に説教かますくせに一番努力してないクズ」が嫌いなはずなのに「娘の友達」のおっさんに感情移入してるのは普通に理解できない。三沢さんの基準はブレブレすぎて全く説得力がない。



それにしても「上条当麻は人に説教かますくせに一番努力してないクズ」という発想はどこから来たのか本当に謎

まず大事なこととして、説教がうざいのはわかる。あれほんと何とかしてほしい
(まぁ、「新約」では全然説教しないどころか出番そのものが少ないんですがw)



三沢さんが勘違いしてそうなところとして

①1巻の上条当麻と2巻以降の上条当麻が不連続な存在であるということを認識してるか。

②「努力」の定義が不明 (あれで「努力してない」というなら三沢さん同じことできるのか?)

③チート能力がダメならなぜ御坂美琴はOKなのか。(努力して獲得した描写があるから?それなら才能差については?)

④二期まで見たのであれば、主人公が上条当麻だけではないことは理解しているか?

などがあり、何をもって「努力してない」と言ってるのか不明。



三沢さんの主張は、ただふわふわとした彼の脳内にしかないイメージだけが根拠じゃないかと思う。

そんなふわついたものをなぜ強固に信じられるのが本当に謎。

これについて説明してくれっていうといつも「ゴメン」っていって逃げるだけ。

要するに本人ももう全然覚えてないし説明もできないんじゃん。

それでいてこの主張は絶対に撤回しないで何度でも繰り返す。

これ絶対に「記憶があやふやだけど今更意見撤回できないから意地になってるだけ」だよね。
そんなしょうもない意地で人が好きな作品について的はずれな批判するのやめてほしい。



ちなみに私は禁書目録好きだけど、禁書目録の批判ならいくらでもできるし過去記事で結構批判してる。
特にアニメ版は微妙だと思ってて、アニメ二期は途中で見るのやめたし、アニメ三期とか不満だらけです。

でも三沢さんのは明らかに「何もわかってない人間がわかったふりして語ってる」やつでしょ。
同じ雑さで自分がすきなアニメ作品とかについて語られたらどう思うべ。

「あほ丸出しだからわかんないならわざわざ言及しなきゃいいんじゃない?」って思うんだけど
なぜ「わかったつもり」になって禁書について語るのをやめられないのか本当に謎。
せっかく面白い作品についていろいろ紹介してるのに、こういうところで信頼性投げ捨ててていくの本当にもったいない。




昔禁書目録読んでたけど今更原作読むの無理って人は、せっかくだから設定まとめ動画でもどうぞ

www.nicovideo.jp

いきなり致命的なネタバレがあるので注意(笑)


三沢さん、先ほど上の方でこういう発言をしていましたが

禁書って(それを作品にして続けた事自体はすごいと思うけど、アイデアや発想としては)中学2,3年生ぐらいの俺でも似たようなこと考えちゃうものそのまんまやからおもろいとかつまらん以前に、価値が年々低下していくしかない

無理だと思うで……。もうこういう発言してるあたりから見てもお前ほんとにアニメ二期の間に何を見てたんだ?って言いたくなる。
禁書についてしゃべればしゃべるほど頭が悪く見えるからほんとにやめような? 



余談 三沢さんは「男版キャバクラ」とか「レンタル聞いてるだけの人」で商売ができると思う

※以下は本人にも直接話をして、本人も一理ある、と言ってくれた話です。


禁書の話に限らず、三沢さんがtwitterでトンデモ発言をしてる時、私はたまに「その事実認識間違っているよ」と指摘するのだが、彼は面白いことにその場では「わかりました」「間違ってました。気を付けます」と神妙にうなづきつつ、ほとぼりが冷めたらまた同じ間違った発言を繰り返すことが結構ある。んで、再度指摘したら「そういえばそうでした」と言って言われたことを思い出すのだけどまたしばらくしたら繰り返す。何度か同じことを繰り返しているとあるタイミングで突然認識の間違いが訂正されていたりする。



小学生低学年の子供の頃はこういう感じの成長をすることはよくあるが、三沢さんの場合大人になっても変わらずなので面白い。
なので、ガチャを引くような感じで懲りずに事実訂正を繰り返して何度目で直るかなーって思いながら見てるネタもある。




最初は馬耳東風(そもそも聞いてない)とか鳥頭(記憶力が著しく低い)のかなと思ってたんだけど、めげずに何度となく会話を繰り返していると、だいたいこういう感じだということが分かってきた。

①その場ではちゃんと言ってることは聞いているしリアクションもする。相手の意見を尊重するつもりも一応ある
②しかし彼の中の考えと一致しないものは会話が終わった後で「ファイル保存」に失敗するのでなかったことになる
③何度か話をしているうちに考え方が少し変化したタイミングで初めて「ファイル保存」に成功する

ということらしい。


本人は「自分はよく人の話を聞く人間だ」って思ってるらしいのけどそれは世間一般では聞いてるとは言わない。「人の話を聞く」というのは「相手を尊重する」ことにつながる。ただ聞いてりゃいいってもんじゃなくて話を聞いた後に何らかの変化や対応があったかどうかが重要になってくる。ぶっちゃけその場でいくらうなづいていてもそのあとで全く変化がないなら、まったく人の話を聞いてないのと同じである。三沢さんは「聞いてるふりはしてくれるが全く人の話を聞いてない」のである。


通常であれば、人は気に入らないことは反発したり、どうでもいいことはどうでもいいアクションを返す代わりに、まじめなリアクションをしたときはそれなりに行動に変化があったりする。ところが三沢さんの場合「その場ではまじめなリアクションをするが何も変わらない」のである。以前三沢さんは自分で自分のことをまじめ系クズだと自虐的に言っていたことがあったが(現在削除済み)、わざとではないけど三沢さんは本当に「まじめ系クズ」と同じことをやっている。 多分、初対面とかその場限りの付き合いだと印象は悪くないはずだけど、継続的に付き合ってるとだんだんとクズに見えてくる感じなのではないだろうか。

ただ、このあたりADHDの特性も関与していると思うし「三沢さんは人の話を全然聞かない」というのは悪いところばかりじゃない。むしろ「全然こっちの話が通じない=彼は結局自分がやりたいようにやる=自分が何を言っても彼には影響を与えない」という安心感があるので、思いついたことを適当に彼に投げて、その場限りのリアクションを返してもらう、という点ではとてもありがたい存在だと思う。



「その場ではちゃんと話を聞いてくれて、でもその実全然ちゃんと聞いてないから、あまり責任を考えずに発言できる」という意味で、女性だったらキャバ嬢の才能がすごく高かっただろうなと思う。でも、男性でもこういう需要あると思うのでそういう商売はありだと思ったりする。

*1:※ちなみに、ここで私は連想としてキブツジムザンを出してるけど、「俺に言わせれば三沢さんはキブツジなんだよね」という口調でキブツジの説明だけして三沢さんについて語ったことにしたら、三沢さんは納得できる?できないよね。 三沢さんのやってる幕の内弁当の話って、そういうことです。

*2:というか、ネットフェミの多くはこの手の「自分だけはまともなオタクだ」と主張したい人間の自意識が結構目立つ。特に腐女子などで「男オタクの萌えはキモいからゾーニングされるべきだがBLは神聖なものだから規制されてはいけない」というダブスタを堂々と言うやつがいて開いた口が塞がらない。どんだけ自分都合で考えてるんだ

*3:別に「デスマーチ」がめっちゃ悪いといいたいわけじゃないですが

『無能なナナ』 るーすぼーいのお家芸である「どんでん返し」と「反体制の精神」がふんだんに活かされた良作

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おすすめ度 ★3.5(5段階評価)
初稿:2017年3月
最新:2019年10月 5巻まで読んだので追記。



エロゲシナリオライターとして有名な「るーすぼーい」さんの作品

18禁ゲーをやっている人なら「るーすぼーい」はご存じの方が多いと思います。「車輪の国」シリーズや「G線上の魔王」「ぼくの一人戦争」など、独特の世界観描写と叙述トリックを用いたどんでん返しで人気が高いシナリオライターさんです。実はラノベも出してます。

車輪の国、向日葵の少女(通常版) - PS3

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G線上の魔王 オリジナルサウンドコレクション

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  • 購入: 4人 クリック: 52回
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PCゲーム「 ぼくの一人戦争 」オリジナル・サウンドトラック

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白蝶記 3 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― 白蝶記 ―どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか― (ダッシュエックス文庫DIGITAL)[Kindle版]

るーすぼーい,白身魚 集英社 2016-10-25
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by ヨメレバ

1話の時点でだいたいどういう話か分かります

この作品でも同様に見事などんでん返しを決めてきます。
「叙述系トリックによるどんでん返し」なので、私が記事で説明するとネタバレになってしまいます。
1話だけ読めばわかるので実際に読んでみてください。

「無能なナナ」試しよみ(BookWalker)

無能なナナ試し読み(booklive)


1話の時点で「まじか!」と驚いたなら後は続きを読むだけです。

無能なナナ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

無能なナナ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

2話以降の展開として、関連作品としては「アカメが斬る」「Death Note」「新世界より」などです。これらの作品が好きな人にはとても楽しめる作品になっていると思います。


「どんでん返し」と合わせて作者のもう一つの持ち味である「渋いおっさん」の描写はこの作品でも健在

るーすぼーい作品の中でも代表作とされる「車輪の国」には法月というキャラがいるのですが、めちゃくちゃ人気が高いです。

この法月という人間は単に強くて悪い大人だからというわけではなく、一本筋の通った人物であり、強固な価値観を持っています。彼の若い時代を主人公にした番外編まで用意されているくらいキャラが立っています。古い作品なのですが番外編の主人公を務めているあたりからも「タクティクス・オウガ」に出てくるランスロット・タルタロスをほうふつとさせますね。

さらに、この法月と主人公の関係が素晴らしい。物語開始の段階では、この法月が主人公の価値観まで支配しています。
主人公はこの法月に反発こそ感じつつ、自分の中に彼を超える信念を持つことができていません。なので物語中で何度も彼に論破され、敗れてしまいます。

しかし、物語を通して、主人公はいろんな人との交流を経て己の信念を強くし、仲間を得ることで、一対一ではまだかなわないと認めつつも、この法月の束縛を乗り越えるという展開になっています。そういう「悪」ではなく「乗り越えるべき大人」として芯の通った人間を、るーすぼーいさんは描いてきたんですね。

この「価値観の転換」や「成長して自分自身の心に素直になる」という展開はその後の「G線上の魔王」にも引き継がれており、この「無能なナナ」でもいかんなく発揮されています。「法月」ポジにあたる人物も登場しますし、今作は主人公が女性キャラであるという点から、「ライバルキャラ」「お助けキャラ」などが登場し独自性も感じられます。


そういう意味で、るーすぼーいファンにはもちろん満足できる作品ですし、今まで知らなかった人も名作のエッセンスをお手軽に味わえる良作に仕上がっていると思います。 おススメ!



1巻の後は4巻まで少し似たような展開が続いてダレ気味になっていましたが、
5巻に来ていよいよ本格的に物語が展開します。今から読み始めるとちょうど面白いですよ。

無能なナナ(5) (ガンガンコミックス)

無能なナナ(5) (ガンガンコミックス)

「馬肉酒場 馬喰ろう」でウマい馬肉を食べてきました

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www.musclesouzai.com

で紹介していただいたのでさっそく食べに行ってきたよ。

栄 馬肉酒場 馬喰ろう (栄 馬肉酒場 バクロウ) - 栄(名古屋)/馬肉料理 [食べログ]



今まではけとばし屋チャンピオンくらいしか馬肉ちゃんと食べられる店知らなかったのですが
一等美味い肉が食えてとても満足です。 惣菜さんありがとうございます。

けとばし屋チャンピオン 天満店 - 天満/馬肉料理 [食べログ]

なお、すごい人気だったので予約必須だと思います。ふらっと立ち寄って入れなくても責任取らないよ(笑)


実際に食べたもの

tabelog.com

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馬肉の部位

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お通し

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馬すじポン酢

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特選馬刺し盛り合わせ大

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チンジャオホース

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馬ハツモトのから揚げ

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元祖馬肉料理「タルタルステーキ」 これめっちゃ美味しかった

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豪快桜肉のタタキ盛り

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馬肉のサーロインステーキ


特にタルタルステーキとサーロインが美味しかったです♪ 

適当に頼んだらお酒込みで会計は7000円くらい(お通し代380円含む)でした。

単体で頼むと少し割高かも。

コースで頼むと4500円でかなりたくさんの種類のお肉をたくさん食べられるので最初はコースがおススメかも。



また食べたいので大阪にも来てくれないかなぁ……。


このお店でも、種類は少ないですがお肉販売してました

本家恵比寿店ではいろんな種類のお肉を取り扱っているらしいのでぜひ食べてみたいなぁ

他にも食べたかったものとして、

・ぶっかけオムレツ

・タンドリーホース

・肉盛り寿司 

などなどあるので、名古屋か東京行く機会があれば今度は人を誘っていってみようと思います。

ドラゴンクエストウォークで「りゅうおう装備★5」を4人分そろえるのに必要な金額

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※この画像はトレンドブログやってる人は転載不可です。

昨日、コロプラ株で数千万円儲けたという株クラの神たちが
DQWのガチャを回し続け、その様子を1万円分ずつツイートで実況するという
吐き気を催す邪悪そのものの遊びをやっていました。

f:id:tyoshiki:20191007001557p:plainf:id:tyoshiki:20191007001644p:plainf:id:tyoshiki:20191007001741p:plain
金を持て余した神々の遊び

その人たちのツイートから平均値をとってみたところ。

ドラゴンクエストウォークで「りゅうおう装備★5」を4人分そろえるのに必要な金額は平均で35万円程度かかる。

ということが明らかになりました。 シャレにならんね。




はい。以上でタイトルに関する情報は終わりです。






以下は昨日見たトレンドブログに関する愚痴です。

もしこのブログがトレンドブログだったのであれば、
この情報を載せるために300行くらい無駄な文章をスライドさせて書くんんだろうなと思います。

いや、トレンドブログの場合はそもそもこういう情報がない状態で書き始めるものです。


トレンドブログは「ああいうテンプレな感じ」なのか

なぜかというと、トレンドブログというのは中身ゼロの記事でも
googleに価値のある記事だと誤認させ、検索上位の位置を分捕ることで
検索流入を伸ばしてアドセンス報酬などを得ようとしているものだからです。

そのためには

①見出しで何度もキーワード連呼すること
②滞在時間が長いこと
③下までスクロールされた回数が多いこと
④専門性が高いと認識されること(ひたすら同じテンプレで記事を書き続けること)

などが必要になり、そういった基準に最適化したのが今の形だというわけです。


トレンドブログのテンプレの具体例

具体例として、昨日何気なく見たトレンドブログを紹介します。
ttps://chrono-investor.com/2019/10/01/japanese-stock-62/

記事のタイトルは「コロプラ(3668)の株価が急騰!株主優待と配当利回り、株価指数から今後の株価を予想してみる」です。


目次はこの通り。

1. コロプラ(3668)の株価が急騰中…ゲームセクターの爆発力は相変わらず凄い!
2. コロプラの株価が急騰中!今後の株価の予想はどうなる?PTSや配当利回り、株価指数から考えてみる
2.1. コロプラの株価が急上昇と急落の乱高下!株価チャートから株価推移を確認
2.2. コロプラの今後の株価はどうなる?PTS取引から考えてみる
3. コロプラの配当利回りと株価指数から今後の株価を予想してみる
4. コロプラの株主優待は?ドラゴンクエストウォーク関連の優待なら今後の株価が凄いことになりそう

「コロプラ」は今出来高がすごいことになっており、
株価が乱高下しているため、「コロプラ 株価」で調べる人が多い。
そういう人を狙い撃ちにして見出しでしつこく必要性もないのに「コロプラ 株価」で書いています。

そして、見出しだけ見ればそういう情報について何か書かれているように見えるかもしれません。


結論からいうと、上のサイトは
見た目こそ立派で文章も長いですが、何一つ求めている情報は得られません。
この記事を下までスクロールした時に得られる感情はただひたすら「虚無」だけです。
よくこれだけ長文費やして中身ゼロの記事の記事を書けるなと逆に感動する。

トレンドブログ、ネットにテンプレを生産し続け多くの人の時間を無駄にしながら月収70万をたたきだすこともあるらしい

記事書いてる人もこれつらいんじゃないかなと思ったら、ほぼすべての記事がこれと同じテンプレになっています。
なるほど、テンプレを一度完成させたらそれを使いまわしにすればいいんですね。
逆に言うと、記事ごとに中身があるとテンプレが崩れるから、徹底して中身がない文章にしないといけないんでしょう。
なお、このトレンドブログ、作者のツイッターを見ると最高月収75万円なのだそうです。

マジか。私も今からこのブログまるまるパクってトレンドブログ始めなきゃ…(使命感)。

そう考えると、九大起業部の記事も納得と言えば納得ですね。
ushigyu.net



トレンドブログにはテンプレだけがあって情報がない理由がよくわかった

というわけで、トレンドブログの人間は求めている情報が全くないのに
あたかもそれがあるように記事を書いてる理由はよくわかりましたが、
マジで時間の無駄だったので適当にトレンドブログの真似をしてトレンドブログの批判をしてみました。

これでもついつい自分の感情を込めたり、情報を書いてしまうのが私の未熟なところ。
本当にお金を稼ぎたければ、感情を無にし、情報も無にして、
ひたすら有望なキーワードを軸にテンプレを作ってもくもくと更新し続けなければいけなかったんですね。

そして、そんな虚無ブログを量産するためのテンプレなどがWordPress界隈で販売されていたり、
クラウドワークスを使って1文字1円で記事を書かせたりなどをしているそうですね。

控えめに言って地獄だと思うんですがそれは。




余談としてコロプラの今後の株価について

しかし、DQウォークの先月の月間売り上げは100億円弱と推測されています(Game-iの推測値ですが)
このうちコロプラのレベニューシェアは2割~3割と想定すると、月間売り上げは20億~30億。 営業利益は多くても15億というところ。

だとすると、このあと売り上げの減少などを考えて売り上げ上乗せ分は250億の営業利益150億いかない程度。
これから緩やかにDQW以外のいろんなゲームをクローズしていくでしょうからさらに売り上げは下がる。
……と考えると、今の時価総額2000億越え状態はありえないですね。 

もはや思惑相場ですらなく、完全な需給相場とみてよいと思います。
少なくとも業績ではここから上を買えないことは判明しているので、次の決算で数字が出るまでのお祭りです。

チャートだけで見れば、ゲームバブルの頃に「コロプラは作るゲームなんでもヒットする」と思われてて。
その期待で時価総額5000億まで買われた実績があるから、最大で半値戻しとかまであったりしてね。
いずれにせよ、もう今から上は空売りするしかないわけだけど、空売り禁止状態だから見るだけ無駄ですね。

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最強装備なのにダサい…っ!

コロプラの株価が下がってきたら株クラスタの課金も減るし意外とストーンって落ちてくるかも。

『まちカドまぞく』 「友達」でも「倒すべき敵」でもなく「宿敵(ライバル)」な関係が最高

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おすすめ度★4
下書きにしてたと思ってた記事が保存されてなくて悲しいので簡潔に。


「友達」でも「倒すべき敵」でもなく「宿敵(ライバル)」という関係性なのが最高

①アニメすごくよかった!
とにかく「友達」でも「倒すべき敵」でもなく「宿敵(ライバル)」という独自の関係性から生まれるやりとりがとてもよかった。

友達じゃなくて宿敵だと何がいいかということなんだけど関係の柔軟性です。


「友達とか恋人」だとどうしても関係性の進展が一方通行でないとダメになりがち。仲が良くなったあとに逆戻りすると、ものすごくストレスが生じるんだよね。一度離れ始めると今度はそっちのほうに一方通行なるし。


ところが宿敵の場合、距離を縮めたり距離を仕切り直したりってのが簡単にできるんですよ。2巻の時点でググっと距離を縮めたかと思いきや、一難去ってからはまだ距離を考え直したり。過剰ななれ合いはしないけど、必要だったらものすごく気遣ってみたり。ベタベタはしてないけどイチャイチャはしてみたり。


このあたりの関係性の起伏がよくできていて、いままでのきららアニメの中でも特に飽きずに楽しめる作品だったと思います。


なお参考までに、歴代のきららアニメの感想はこちらから。
www.tyoshiki.com



②というわけでアニメ終了後に即マンガ買った!
だいたいアニメ数話みて気に入った作品は速攻で原作も買って読むんだけど、この作品についてはアニメ見終わるまでは新鮮な気持ちでアニメ視聴したかったから我慢してた。終わってしまったのは残念だけど早速マンガ読んだ。



③アニメのOP映像って、単行本の嘘予告とかから来てるんだね(笑)

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©伊藤いづも 「まちカドまぞく」2巻 冒頭の嘘あらすじ
他にも各話ごとの冒頭の窓絵とかからうまくチョイスされていて愛を感じる。



④マンガはアニメと違って狭いコマに結構会話もキャラもツメツメになってるけど読みにくくはない。むしろ距離感が近くてこれはこれで。

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アニメのシーンで食い気味に「たすけてーたすけてー」っていうシャミ子大好き

アニメスタッフさん本当にありがとう。特に桃の声優の人(鬼頭明里)は良かった。


アニメ以降の部分

ここについて一つ一つ感想書いてたんだけど記事が消えてしまったんだ…。とりあえずこんな感じのことを書いてました。


①アニメは単行本3巻の冒頭部分まで。

②マンガの方だとシャミ子は中二病属性結構高い。かわいい。

③新キャラのまぞくが出てきたりする。かわいい。

④桃を笑わせようと、桃のお姉さんを探すためにいろいろがんばるシャミ子。ピンチに陥ったところを桃が一時的に闇墜ちしてでも助けるという展開がすごい。

⑤桃のお姉さんの痕跡は意外と早く見つかる。fate stay/nightの「鞘」の設定を思い出した。

⑥ナミの呪いの原因になってた悪魔ウガルルが仲間になったりする。かわいい。

⑦ちょくちょく桃が笑顔を見せるようになる。かわいい。

⑧新しい魔法少女の紅ちゃんが登場する。かわいい。

まちカドまぞく 3巻 (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく 3巻 (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく 4巻 (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく 4巻 (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく 5巻 (まんがタイムKRコミックス)

まちカドまぞく 5巻 (まんがタイムKRコミックス)

「ジョーカー」を観て「Extravaganza」という傑作エロゲーを思い出したのでそっちの話をする

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勝手に人の感想を読ませていただいておきながら、なんとも無礼な話であることを承知で言うと、
いざ見終わった後だと「どうしてこう映画好きというのは感想がいちいち大げさなのか」といいたくなる。

世間で大騒ぎされるほどの問題作だとは思わなかった。

というか普通にめちゃくちゃ面白いエンタメ作品だと思うので、映画好きの過剰なおどかし表現とかは気にせずに気楽に見に行ってほしい。

映画「ジョーカー」そのものについては記事を分けて書こうと思うので、今回はその周辺の話をします。


あんまり特別な話として大騒ぎする必要はなく、素直に一つの物語として楽しめばいいと思う

個人的には「ジョーカー」というあまりにも有名なキャラクターの話でなければそこまで大騒ぎするような話ではないと思う。

「この後、この男が何十年も通用するレベルの悪のアイコンとして活躍する」という情報があるからこそ重要なのであって
その情報がなければ、そこまで特別な物語ではないと感じる。


その情報があるからこそ、「その特別でなさ」が恐ろしいんじゃないか、
誰もがジョーカーになりうるということや、そのことが一切否定されず、
自分も引き込まれそうになるパワーがすごいんじゃないか、という論評が目立ったけれど、
それは「客は料理じゃなくて情報を食べに来てるんだ」的な話になってしまうんじゃないだろうか。

あんまり結果からの逆算みたいなことを言い出すのであれば、
「マイノリティ・レポート」みたいにこの人物と同じような経緯の人間は芽の段階から摘んでいくべきという話になりむしろそっちの方が恐ろしい。

「ジョーカー」評と「第三者効果」について

むしろ、私は今更になって「人間は誰でもジョーカーになりうる」なんて事実を突きつけられてうろたえるような弱い人間のことなどどうでもいい。
(そんなことを考えたこともない人なんていないはずだし、実際は誰もがジョーカーにはなれない。その前に壊れるから)

そうやって騒いでる人間には「第三者効果」という言葉を意識してもらいたい。
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「自分は大丈夫だけどこの作品に流される奴いるだろうなー俺は大丈夫だろうけどなー」みたいなミサワみたいなことをどや顔でいうのはやめたまえよ。


日本にも「魔法少女の快楽闇堕ち」とか「カオスヒーロー」っているよね

私はこの作品見てて「悪を成すことの快楽」の描写がすげえなと思った。

この作品はなによりも根本としては「快楽闇落ち」ものだろう。

とすると、そういう作品は日本でも結構ありふれている。いいよね闇墜ち…。

別にエロ方面に限らなくても、メガテンシリーズに親しんでいる人であれば
「アンチヒーロー」「カオスヒーロー」は慣れっこであろうし特にペルソナ4の足立くんはよかったよね。

小人物の彼が、偶然手に入れた力を最悪のタイミングで行使してしまい、その力に溺れていく様はとても素晴らしかった。
もっとも彼が力を手に入れる経緯には黒幕がいるので、ジョーカーと比べたら純度が堕ちるかもしれないが、
人物造形としても「世の中クソだな」という決め台詞に代表されるように実にわかりやすい。

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逆に言うと、(あくまで作り話かもしれないが)ジョーカーという人間ですらその快楽に流されていったと考えてしまうと
私の中では逆にジョーカーの魅力が落ちてしまうので、この作品はあくまでジョーカーの作り話として認識する。


Extravaganzaという超名作について語りたい

しかし、ジョーカーに関連して今私が最も語りたいのは「Extravaganza」というエロゲーの「蟲姫様」エンディングである。


この作品は絶望の中での苦悶からの悪や破壊への快楽に酔いしれる描写の両方が備わってる作品だ。
映画「ジョーカー」に共感したというのであれば、このゲームをクリアできるはずだ。このゲームを最後までクリアできる同志を求む。



ある少女がある日全く自分の意志に寄らず体内に特別な「蟲」を植え付けられる。
その世界には「蟲使い」という一族がおり、伝承ではその「蟲」を宿したものは一族を滅ぼすことになっていたためその少女はなんにも悪くないのに、理不尽な宿命に巻き込まれる。

少女はぶっちゃけジョーカーの苦境すらかわいく思えるほどにひどい目にあい続ける。
「蟲」を宿したことによって、普通の人間だと即死するような傷を負っても再生してしまうので「月姫」のシエル先輩のように、徹底的に人体や精神を破壊されるなどのえげつない仕打ちをたびたび受ける。シエル先輩と違って、彼女自身が蟲を制御できずに誰かを傷つけたということもなくただただ被害者なのが苦しい。


ゲームではかなり多くの選択肢があり、細かい分岐が死ぬほどたくさんある。しかしほとんどは主体的な選択ではない。「どっちを選んでもひどい目に合うがどっちの苦痛の方がまだましか?」を選ばせてもらえるだけだ。


その理不尽に耐え続ける期間が作品内の時間で15年くらい続く。プレイ時間としても40時間くらい


プレイしてる最中はちょっとした無間地獄感を味わえる。

・主人公の少女はただタフなだけで基本的に無力なので、何度も何度も何度も殺され続ける。
・憎悪で殺されるならまだましな方で、好奇心や気まぐれで殺されてはまた再生する。
・地獄から逃げ出したかと思ったらまた別の地獄につかまる。
・助けてくれる人もいるがその人はその人で自分を利用しようとしているだけで別の形でまたひどい目に合う。
・普通の人間の恋人もできるが無力なのでむしろ彼が足かせになってまた地獄にとらわれたりする。
・さらに、ゲームを進めるために細かい分岐を回収する必要があり、そのためには、何度も同じ死に方を自分の意志でやり直さなければいけない。


明らかにプレイヤーの心を折るためのシステム設計だと思う。主人公の少女は基本的に死ねないので、物語中でも少女の心が折れた時点でバッドエンドになるのだがプレイヤーも、直接心身を傷つけられることはないものの、あまりにもこの作業が苦痛で頭がおかしくなりそうになる。だんだんともう生きるのが嫌になる一方で、こいつら全部皆殺しにしたいという気持ちにもなってくる。
ジョーカーのような気分をこれでもかと味わえるだろう。



「誰も傷つけず家族を守って生きる道」も「すべてを憎み滅ぼす道」もどっちも等価なエンディングとして扱われる

このひたすら耐え忍ぶしかない選択の蓄積は、少女が成長して大人(成体)になった時に影響する。
最終的に主人公は「家族を守って生きる」道と、「伝承通りに蟲使いすべてを滅ぼす蟲姫様になる」の二つのエンディングに派生する。


前者は恋人がチベット狂になってしまうという悲劇を除いてはありふれたエンディングである。
もちろん家族愛がしっかり描かれていて素晴らしいしこれはこれで感動する。
なお、この作品の人気投票一位は主人公でも恋人でも娘でもなく、少女の体内に宿され、主人公とともに15年間ともに戦い続けた「蟲」くんである。


だがやはり後者のエンディングが印象的だ。
後者は「蟲使い」をめぐる理不尽な宿命に苦しめられてきた少女が今まで溜めてきた恨みをすべて解放するカタルシスにあふれている。
一般的には「正義の少女が闇墜ちするバッドエンド」に位置づけられるかもしれないが、この作品においてはれっきとした正統エンディングである
この作品では、作品中での倫理観が全て破壊されつくしており、彼女はそれだけの復讐をする資格があると十二分に描かれている。そもそも蟲使い一族が存続することの正当性は作中であまり描かれていない。
ずっと耐え忍んで、その怒りをため込み続け、それをついに解放するのは相当な快楽だったようであまりに快楽すぎて目は完全に無表情なのに口元だけが緩んでいるエンディング絵はとても素晴らしい。
この作品と「神語」という作品は、それほどメジャーではないがめっちゃ面白いのでおすすめダゾ。



そういえばなんか「若おかみは小学生」と比較してるやつあったけど若おかみもいいぞ!グローリー様ホント好き。

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映画「ジョーカー」感想|ダークナイトを期待して見に行くと後悔するが、とても面白いサイコスリラー・サスペンス

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前回の記事は映画ジョーカーそのものの話をしなかったので、改めて感想書きます。


結論から言うと、ダークナイト的な「正義と悪の対立(の上正義が勝つ)」みたいなものを期待するとかなりしんどいけど、「メメント」とか「さよならを教えて」「euphoria」などが好きな人にはおすすめだと思う。(私は「スーサイド・スクアッド」は見てないから知らないです)

あくまでこれはサイコスリラー・サスペンスとしてみるとすごい面白い作品だと思うので、そういう人に見に行ってほしい。

ただし、人によっては壮絶で説得力があるストーリーなのかもしれませんが個人的には「ジョーカーの真実」としては、後半があまりにもチープに感じられた(そしてそれはわざと制作しているとも思った)ので、「ジョーカーの話ではなく、あくまでもアーサーという個人の物語」であるという認識でとらえています。

この作品の最大の特徴は「探偵役がキ○ガイである」という要素(ドグラマグラ並感)

たぶんこの表現を使う人がめちゃくちゃ多いと思うし自分でも陳腐だとは思うけどやっぱり「ドグラマグラだよこれ!」っていいたくなると思う

これはストーリーだけでの話ではなく、音楽の使い方も舞台設計も含めてそうなってる。

BGMはシーンの一体感が得られないところが多い。
何ということもないシーンで激しい音楽が流れ、逆に切迫感があるシーンで単調な音の繰り返しになっていたりと認知の不協和がすごい。現実と夢の境界を揺らがせるような演出を仕掛けてきている。当日映画を見たとき体調が非常に悪かったこともあり、強い催眠効果を感じた。


場面場面を見ても、重要なシーンでは電灯が点滅したり真っ暗なシーンで登場人物の顔が見えなかったりして見ているものの不確かさを煽ってくる。地下鉄における決定的なシーンは他の作品では考えられないくらいあっさりしている。重要なものとそうでないものの感覚が徐々に揺さぶられてくる。


主人公の行動に対する世界の反応も首をかしげたくなる部分が多く主人公を取り巻く視覚・音響・反応すべてが歪んでいる。そういった世界にどっぷりと観客を浸からせてくる。次第に観客である私たちも、アーサーのように何が事実かどうかはどうでもよくて「目に見えるものが真実でいいじゃないか」という気持ちになってくる。

ストーリーそのものよりも、こういう演出がすごいなと思う。私は普段演出とか全く分からない人間なのだが私のような素人でもこれはなんかやばいとわかるまがまがしさがある。


主人公と視聴者である私の距離がとても遠い。「別の世界の話」に見える

ドグラ・マグラを見ても社会的なメッセージを受け取る人が少ないようにこの作品からも、基本的になんのメッセージ性も感じていない。

まず冒頭の展開から「別の世界の話」感が強い。この作品を「弱者が強者に反逆する物語」みたいに受け止めてる人がいるかもしれないが、この作品はあくまでも「主人公であるアーサーが」社会から疎外・迫害を受ける話なのだ。

「世界からアーサーへ向けられる悪意」が実に丁寧かつ徹底していてえげつない

その後いろいろと判明する展開を見ても主人公であるアーサーの境遇は私たち観客の安易な共感などきっぱりと拒んでいることが大事だと思う。


この作品見て、アーサーの辛さに共感できるとか言ってる人がいたら、その人の共感は薄っぺらに聞こえるだろう。


とにかく世界としてアーサーいじめるということに容赦がない。


作品中ではアーサーが人として受け取れるべき権利を、子供が残酷にも昆虫の足を1つずつちぎっていくかのように一つ一つ丁寧にはぎとっていく。

「仕事や友を失い、金も福祉も尽き、愛している家族も死ぬ」程度であれば、アーサーは辛くてもまだ人としての形は保てていたかもしれない。でもこの作品はその程度では済まさない。



「最初から持っていない」だけなら耐えられるものも、一度与えられてから奪われると深刻なダメージになる。
この作品は、アーサーがかろうじて持っていると信じていたものまで過去に遡及してすべてアーサーから取り上げてしまう。(わざわざ自分で調べてしまったせいだけれどね)

さらに、すべて奪いつくした後にせめて放っておいてくれればいいのにそれすらも許さない。本人に付随して奪えないものは嘲笑され、何かすればわざわざみんなで取り囲んでリンチする。


アーサーには、自分が自分でいる限りどこにも逃げ場がないのだ


個人的には「自宅の中ですら安心感を得ることができず、意味もなく冷蔵庫に閉じこもろうとするシーン」が一番きつかった。


中盤のサイコスリラー・サスペンスの要素は本当にドキドキした

この作品の一番面白いのは、アーサーが自分が何者であるかを知ってしまう部分だ。この部分は一切ネタバレなしに見てもらいたいなと思うので特に語らない。

なぜか見ながら「うみねこのなく頃に」を思い出した。

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「ジョーカーとしての覚醒」はアーサーの想像力の限界を感じてそれが悲しい

私はこの作品全体をアーサーの妄想だと考えているのだが。(せいぜいサラリーマン3名を射殺した時点で逮捕されていると思っている)

それは「アーサーが追い詰められていく展開」が実に丁寧で胸に迫ってくるのに対し「ジョーカーとして覚醒し一躍最強のヴィランになる展開」がチープに感じられるからだ。この作品の延長線上に「ダークナイト」のジョーカーは生まれないと私は感じる。

ファンが選んだ“いちばん好きなヴィラン”TOP10!アメコミアワード2017【ヴィラン部門】 - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)
fateにおいて凛normalルートの志郎とエミヤが結びつかないのと似たような感覚だ。



N国党のバカ騒ぎを見ていると、「ジョーカー」終盤の展開は日本でも決して絵空事であるとは言い切れないのだがそれにしてもアーサーにとって「都合が良すぎる」のではないかと思う。この作品世界には良識的な人間は全く登場しない。警察も無能。登場する人物が一面的で世界そのものがペラッペラに見えてしまう。

ここ読んでない人には伝わらないと思うので申し訳ないが、終盤においてジョーカーを祭り上げる群衆の姿は、まるで「ワンピース」のドレスローザ編において致命的な場面で「人形化の呪い」を解いたウソップに対してそれを祭り上げた連中たちが繰り広げたコントを思い出す。ワンピースのような作品ならともかく、前半にこれでもかというくらい丁寧に描かれてきただけに私にはこれはギャグにしか思えなかった。

ONE PIECE 75 (ジャンプコミックス)

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これは「笑い話」なのではないだろうか

なのでこれはアーサーにとって最高に痛快なお話だったのだ、と私は受け取った。

「僕みたいな人間を虐げ続けて笑いものにしていたらそいつの親玉が殺されてついでに滅びちゃいました。アハハハハハハ!どう面白いでしょ?」という感じ。してみれば、アーサーはコメディアンではなくストーリーテラーということになる。

まぁ繰り返しになるけど、N国党のドタバタなんかを見てると本当にギャグみたいな展開で国が亡びることもあり得そうだけどね。


それでも「ジョーカー」の片鱗は感じた

僕の人生は悲劇だと思っていた。でも…… 

ジョーカーが「究極の悪」と言われるのは、悪をなすことになんの背景も理由も必要としない存在だからだろう。

ひたすらに主観に生き、「己が良いと思ったものが良い」とする。そして悪をなすことを心地よい、面白いと感じるからそうする。それ以外に深い理由がない。

悪という行為をなすのに「個人的な理由がない」からこそ、彼の行動は彼個人の者ではない。多くの人が勝手に乗っかれる。多くの人を巻き込んでしまう。

徹底的に「個」がはぎとられた結果、悪という行為だけをなしそこに人を引き込むブラックホールみたいになっている。だから改心させることはもちろんできないし、存在することそのものが悪になる。


そういう意味で、原理としては「ジョーカー」を作ることはアーサーと同じ方法でできるはずだ。「マーターズ」において神を人に下ろそうとした連中と同じような感じで多くの人間をアーサーと同じ目に合わせればいいはず。

マーターズ(〇〇までにこれは観ろ! ) [DVD]

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その中でアーサーはかなり近いレベルで「ジョーカー」の領域に到達したのだと思う。ただし、惜しむらくは「妄想」の世界の出来事だった。妄想ではなくそれを現実でやらかす存在こそが「ジョーカー」だ。その壁を越えるにはまだ何かが足りないような気がする。

私はそんな風に思います。




ここまで読んでくださった方にもう一つだけジョーカー関連記事紹介。
↓ 個人的にジョーカー関連で一番好きな感想記事です。
mgkkk.hatenablog.com



追記 ああなるほど、そういうことか

www.jigowatt121.com

メタ的なことを言ってしまえば、本作に登場したブルース・ウェインは年齢的にもまだ幼く、彼が後にバットマンとして活躍するとしたら、アーサーはとっくにおじいちゃんになってしまっている。また、ジョーカーならではのカリスマ性や知略に長けた振る舞いが今回のアーサーにあったかというと、そこもやや疑問である。そうであるならば、将来的にバットマンと対峙するジョーカーはアーサーその人ではなく、彼に影響を受けたフォロワーという考え方ができないだろうか。

あの後、事態は沈静し、逮捕者が出ながらも、ゴッサムシティはそれなりの平穏を取り戻していくのだろう。ピエロの仮面を被って暴れていた人たちも、「そんなこともあった」と素知らぬ顔をしながら、日常生活に戻っていくのだ。しかし、あの時あの場で、「概念としてのジョーカー」が誕生していたとしたら。

全然理解していなかったけど「あの少年」がバットマンになるのか。
あのシーン、やたら意味深に引き気味のカットが描かれていたけど全然意味が分かってなかった。

幼い頃に目の前で父トーマスと母マーサを強盗に殺害されるという悲劇に見舞われたことをきっかけにこの世の犯罪と戦うことを決意。
何よりも悪を憎み正義を求める誠実な男であり、ひたすらにストイック。だが、その正義を追求する姿勢はあまりにも厳格であり、バットマンである時にはコソ泥やカツアゲのような些細な犯罪も見逃さず、犯罪者に対しては命こそ奪わないまでも一切の容赦無く過剰とすら言える暴力的制裁を加える。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%B3

……だとするならば、あのできの悪いゴッサムシティで起きた暴動は、正史でも本当にあった話ということになるのか。
つまり、根本的にゴッサムシティという街はあまりに病み過ぎているしジョーカーという存在を生みだす母体としてそこまで成熟していたってことになるな。

しかし、逆にこれは「ダークナイト」において町の人が正義を選ぶという展開が納得いかない。あちらを立てればこちらが立たずな気がする。
それとも、バットマンが出現することで、あるいはゴードンなどの活躍によってこの映画「ジョーカー」の部隊の時のゴッサムシティを多少なりとも改善することができていたということなのか。


だとするならば、もうこれは完全に「街」が主人公の物語になってしまう……。
今回そういう部分は全く意識せずに見てたけど、2回目見るときはそのあたりも意識してみてもいいかもしんない。


新サクラ大戦の初回限定版の特典が豪華すぎて頭おかしい(誉め言葉)

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宣伝しろと言われた気がしたので新サクラ大戦の純宣伝のために簡単に記事上げておきます。


当時のCDを全部そろえていたというサクラ大戦ファンの🐸によると、全部合わせて17000円相当だそうです。

それでこのお値段。

ドコモユーザーなら明日までの注文ならd払いを使うことで20%還元を得られるというおまけつき。



ちなみに、もちろんAmazonで買ってもいいんですが、古き良き時代の店舗予約を活かす手もあります。

sakura-taisen.com




なお、私は一作品もプレイしたことがないのでとりあえずアニメ楽しみにしてます。



個人的には藤島絵ゴリゴリなのが苦手なので、どちらかというと中国版のサクラ大戦がプレイしたい……。

www.gameapps-news.com

とある互助会ブログに対してはてな運営が明確な制裁措置を実施した件について

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anond.hatelabo.jp



あっ…この増田で指摘されてるブログは……


私がこういう記事を書いたら
www.tyoshiki.com


クソブコメで挑発し返してきたところじゃないですか……。
f:id:tyoshiki:20191012105618p:plain



なお、この人は前々から水素水推しで怪しさ万歳だった某ブログとの類似が指摘されたりして「業者」がやっているという指摘がありました。


この「業者」さんは、はてな運営をなめきっていて、どうせ自分に対して何もできやしないとたかをくくっていたのだと思いますが
このブログはコンテンツの性質上も大きな問題があり、はてな運営さんがしっかり対応されたということでよいことだと思います。

運営趣旨を考えると「アカウント停止」や「google 検索に載せない」という措置の次に厳しい措置なんじゃないかと思います。
おそらくはてなブログの運営規約改定の一番の狙いはこういうブログへの対策なのでしょう。





しかし。。。これだけ怪しい業者風のblogですらnoindex化されないっぽいのに「PS4を無料で手に入れる方法」とかいう嘘記事を書いてno index化された「スベっていいとも」さんってすごいね。

web.archive.org

今検索したらこの人懲りずにWORDPRESSで「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)をタダで手に入れる方法」という記事を書いててほんとすごい(語彙力崩壊)。
web.archive.org

本当に倫理観が破壊されてる人間というのは、ペナルティを課されても自分が悪いとは考えないから同じことをやるし、いざペナルティを課されたら運が悪かったなって思うだけなんだね。ぶっちゃけ「ジョーカー」なんていなくてもとっくにネットの底辺層はとっくにゴッサム化しているし、私たちはそういう世界に近寄らないようにするしかないのかもしれないですね。


とはいえ、はてな運営がこのようにいろんな面で厳しくなってきたとなると、私も100%問題ないとも言い切れない(画像使用とか)ため、できればサドンデスルールじゃなくて、「警告→修正」の余地がある運営にしてほしいと思う限りです。

『陰の実力者になりたくて』  <グリザイアの果実×涼宮ハルヒ=JOKER?>という謎の方程式

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おすすめ度★3.5
昨日は映画「ジョーカー」の話をしたので、ついでにこの作品も紹介しておきます。

異世界転生ものであり、展開も割とあるあるな「俺TUEEE」ものではあるのですが、
主人公のイタいキャラと、「細かいことはいいんだよ!」といわんばかりの強引でテンポが良い物語運びの相性がとてもよく
読んでいて心地よい感じの作品です。

繰り返しますが、この作品の良さは「テンポの良さ」です。
情報の圧縮がとても上手くて、面白いところを矢継ぎ早に繰り出してくるのがうまい。

なろう発のアニメ作品は結構つらいものが多いですが、この作品はアニメ化しても楽しめそうな気がします。
そういえばなろうじゃないけどなろうっぽい「魔王様、リトライ!」のアニメは全く期待したなかったけど割と面白かった。


なにかのラノベ賞で一位を取った作品でもあるので、面白さはお墨付きです。読んでみてください。

comic-walker.com

もし「涼宮ハルヒ」が自重しない中二病の持ち主だったら……

「涼宮ハルヒ」という作品は、すごくすごく雑に言うと

・思ったことが無意識に現実になる「神」に等しい存在である涼宮ハルヒが
・奇抜なふるまいとの裏腹に普段は極めて常識的な思考をする人間であり
・かつ周りの人間がそれをフォローすることによって彼女が満足できる程度の日常を作り上げていく

という感じのSF作品だったと認識してる。最新作読んでないから違ってたらゴメン。


この作品の主人公も作中で明言はされていないが異世界転生後に、そういう感じの能力を与えられているように読める。
とにかく彼が考えたでまかせの妄想話が、だいたいその通り作中世界で現実になっていく。

主人公が中二病をこじらせているせいで、設定が無駄に回りくどい

この主人公は涼宮ハルヒと違って、重度の中二病を患っている。

単に「俺TUEEE」がしたいだけならわかりやすいのだが
あえて「影の実力者になりたい」というややこしい願望を持っている。


その結果として、社会を裏から混沌に陥れようとする「闇の結社」と人知れず戦う、
対抗勢力としての闇の勢力「シャドウガーデン」(アイタタタタ…)を率いる陰の実力者になることを夢想する。

この妄想が、主人公の知らないところで着々と形になっていく。


主人公自身は自分にそんな能力があるとは知らないから、黙々と地道に努力しているので好感度は高い

面白いことに、主人公自体は自分にそういう能力が備わっている(あるいはそういう運命に愛されている)ことは知らない。

だから、すごく地道に研鑽して自分の力を高めるし、
目の前で困っている女の子がいたらその女の子を一人残らず救っていく。

助けた女の子に自分の中二病妄想を吹き込んでしまうのだけが玉に瑕だが、それ以外は実に好青年である。



しかし、さっきも言ったように、この作品世界では主人公の妄想は現実化する。

思考は現実化する_アクション・マニュアルつき

思考は現実化する_アクション・マニュアルつき

そのため、本当に作品世界に悪の秘密結社が誕生し、人知れず悪事を行うし、
それに対して、助けた女の子たちが主人公の妄想を信じてそれに対抗するため組織を作り上げていく。

その結果として、主人公自身はまるでゴブリンスレイヤーのように地道に学生生活をこなしながらレベルアップをしているのに、
裏では主人公を崇拝する女の子たちが、世界を救うために壮大な戦いを繰り広げ、そのリーダーとして主人公を掲げているというズレが生じる。

ゴブリンスレイヤー 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

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  • 作者:蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊),黒瀬浩介,神奈月昇
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  • 発売日: 2016/09/13
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログ (2件) を見る

このギャップがとても面白い。
この自律的に動く女の子たちを見ていると、「とある魔術の禁書目録」や「グリザイア」シリーズの主人公とヒロインズとの関係を思い出す。

グリザイアの果実・迷宮・楽園 フルパッケージ - Switch

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グリザイアの楽園 サンクチュアリ フェローズ (チャンピオンREDコミックス)

グリザイアの楽園 サンクチュアリ フェローズ (チャンピオンREDコミックス)



すでに実態としては夢がかなって「ジョーカー」のような存在として君臨しながらそれを自覚することができない主人公というコメディ

自覚がなく一学生として生きてる主人公が、最終的に自分の立ち位置を理解してからどうなるのか楽しみ。

多分そうなるとこの作品の面白さが終わってしまうので作品ごと終わってしまうのだろうけれど

逆にどこまでこのズレを維持し続けることができるのか。

このあたり作者さんの力量が問われるところだと思うのだけれど、現時点ではとても面白いのでぜひこの勢いでいけるところまで行ってほしい。

陰の実力者になりたくて! (1) (角川コミックス・エース)

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つらい

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ちょっとやむやむしてるし文章もめちゃくちゃなので、この記事はそっ閉じ推奨。

心に病を持つ人間にとって、最悪なのは周囲の人の目だ。  
彼らはいつも私に「普通にしていろ」というメッセージをぶつけてくる
(映画「ジョーカー」より。うろ覚えなので改めて映画観たときに修正する)

anond.hatelabo.jp

note.mu


相変わらず発達障害と知的障害が一緒くたにされたりまとめて見下されたりしてる光景がちらほら目に入ってつらい。

fujipon.hatenablog.com

nyaaat.hatenablog.com

fujipon.hatenablog.com

最近立て続けにこういう記事を読んで、自分も何かを言いたくなってきているがうまく言葉にできない。
でもいつか自分の言葉でちゃんと語らないといけないなと映画「ジョーカー」を見て思う。

私は映画「ジョーカー」に共感したというような人間とは友達になれないし、
自分の不満を、他人に、まして殺人ピエロに代弁してもらおうなどとするのは論外だと思う。

私は映画の終盤に暴れまわっていた群衆を心から軽蔑するし、同様に
面白半分だろうが真剣だろうが、N国党に投票した人間はどういう言い訳をしようがピエロだ。

と私個人としては思っている(他人には強要しない)ので、だからいつか何かを書きたい。







それにしても、今感じるのはただただつらいということだけだ。
一応多少は発達障害について配慮がありそうなはてなですらこれなのだから、まぁ一般的な認識だともっとダメなんだろう。

ついでに言うと、一般人のもつ発達障害のイメージは
「ADHD」の方が強く、ASDはなかったことにされるかせいぜい劣った人間とみなされることが結構あるような気がする。

いちいち指摘するようなことはしないが、
普段差別が嫌いとか言ってる人間が、ASDについては露骨な見下し発言を平気でやってたりしている。

あれは割と本気でつらくなる。
差別についての意識高いつもりでも発達障害は差別してもいい対象なんやなって。
どうせこういう記事を書くんだったら、例示のために5~6個くらいはメモしておけばよかったと後悔している。


要するに自分を普通だと思ってる人からすると、
発達障害というのは幅広いというか「補集合」というか「得体のしれないもの」を放り込んでおくためのゴミ箱みたいなものであり
「理解できないやつ」というレッテルを張るためのものになっていたりする時が結構あるのではないか。

別に理解できないなら理解できないでいいのに、
変に「わかってるふりをしようとする」人間がこの言葉を使うとたいていろくなことになってない気がする。

www.tyoshiki.com


別にわからないものを無理にわかろうとしなくていいのだが、理解するための努力は惜しむが分かったような顔をしたがる人が本当に多い。

あと、はてなは特に「周りの顔色を見てどういう風な態度をとるか決める」という思考をする人が多い。
いわゆる「学級会」の時から全く思考回路が変わってないような人たちだ。
「どう考えるか」じゃなくて「どっちの方向を向くか」ばかり考えている。
「結局お前ら自分の頭では何一つ考えてないだろ。周りの顔色見て合わせてるだけだろ」って感じることがある。


名指しは避けるが、こういう人たちは、「これを言ったら差別になる」というのが周知されてる項目についてはやたらと敏感に騒ぐが、
発達障害などについては、周りの顔色を見ながら無神経なことを言っても許されると思っているのか、と思うようなときがある。
もちろんそれは私自身にも8割くらい当てはまる話なので、他人を責める資格なんてないのだが、こと発達障害の話になるとついムキになってしまう。





なんの資格も持っていない私ごときが発達障害全体について語るのはおこがましいことではあるからやらないが、

一つのサンプルとして発達障碍者の「人から軽んじられやすい」ことの苦しみとか
逆に「どういう風にすれば高いパフォーマンスを発揮できるのか」とかそういう話はしたいといつも思ってる。


もう十年以上前の話になるが、私は発達障害ではあるが受験では東京大学に合格した。
東大生には発達障害の人間(特にASD)は結構多いという話は聞いたことがある。
その後も特定の条件を緩和さえしてもらえれば仕事で人より高いパフォーマンスを実績として出してきた。



それでも、仕事をしていて7割くらいの環境では、「あいつは変わってるから」と軽んじられたり見下され続けてきた。

biz-journal.jp


www.j-cast.com

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toyokeizai.net


私は今の世の中に発達障害と診断される人が増えてきたのは、単に組織がガチガチに人を縛って自由を奪ってしまったからだと思ってる。

私は中高大学の間はそれほど生きづらさを感じることはなかった。
人との関係や、努力の仕方を自分なりに調整できる環境なら私は普通の人と変わらなく生きることができた。

なのに、会社員という働き方はあまりにも「人としての振る舞い」を狭く定義し、それに当てはまらないものを排除しすぎだと思う。
組織自体が「人間不信」によって成り立っているかのようであり、当然その「不信」は職場にも伝染して、お互いがお互いを監視しうようになる。
こうなったときに真っ先に「攻撃対象」となり、つぶれていく人間を「発達障害者」と言ってるだけに過ぎない。

私はいろんな制約条件を背負わされるとホワイト企業ですら働き続けることが苦しい。
数年間うまくいっていても、上司が変わったことで適応障害になって退職せざるを得なくなったこともあった。
逆に、一般的なブラック企業みたいな職場でも、特定の条件が満たされれば意外となんとかなる。

発達障害者には、「せめてここさえ配慮してくれればもっとちゃんと働けるのに」ということが結構あって
それをお願いして通じる場所とそうでない場所では生きやすさが全く違う。

さっきも言ったような「周りの顔色を窺って周りと同じようにふるまえ」みたいな職場は最悪である。
一人一人の普段の振る舞いにはあんまりこだわらない、という職場はぶっちゃけブラック企業か営業くらいしかない。

私は営業という仕事が大嫌いだが、それでも仕方なくずっと営業をやっている。帰ったら毎日ぐったり疲れてて家では何もできない。
そういう状態から抜け出したいとこの数年ずっとあがいてきた。

結局仕事ではなく株の方で幸運があったおかげで、ようやく経済的にはあと1~2年でそれがかないそうというところになってきたが、
だとしてもしかし今までずっといろんな我慢を強いられてきた屈辱は忘れられない。
もうすっかりおっさんになったし、もやは自分で自分の存在も肯定できないで、もう何も取り返しがつかない。

会社のギチギチの縛りに耐えられるということがそんなに偉いのか。
そうやって適応できない人間を見下して攻撃するのがそんなに楽しいのかと思うことが多々ある。
もう発達障碍って言葉だけは何年も言われ続けてて、みんな知ってるけど、せいぜい厄介者程度の認識しかない状態はいつになったら変わるのか。
自分が受けた屈辱や苦しみに対する恨みはどうやって晴らせばいいのだろうか。



最近はそういうネガティブな感情がふつふつと湧いてきていて非常によろしくない。
www.tyoshiki.com


なんかこう、発達障害者であることを前向きに飯のタネにでもして自分を肯定できるようになりたいな……。

若い時モテてた人ほど気を付けたい「若くなくなったのに若い時と同じ事やってたらカッコ悪い」という事実

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いい年して、いつまでもオタクのワイは…ワイは…


togetter.com
これ見て、なんか女だけが若さで許されてるみたいな方向に叩いてる人がいたけど、そんなことないですよ。


男だって、若い時に格好いい人は好き勝手しても許されるような部分はある。というか、むしろ男こそこういう人が目立ってたでしょ。

そう感じないのだとしたら、それは自分の周囲に格好いい若い男がおらんかっただけだと思う。



というわけでまぁ、なんというかいつまでも青二才のつもりで
若い時に、若いから、という理由で許されてたところから自分をアップデートできないやつはまあ普通に死ぬよね。

おっさんになってくるとそれがわかって心が冷えるけど、

よく考えたら若い時からかっこいいといわれたことなんてないのでノーダメージだった。

オタクでよかった(そういう問題ではない)。

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