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「離婚を日常的に考えている妻の割合は83%」って書いてあるんだけど高すぎでは? →「夢なし先生の進路指導」の婚活編

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いやこのマンガは私結構好きで一度ブログでも紹介してるくらいなんだけど・・・


さすがにこれおかしいと思わんかったんか?


せめてこちらが検証できるようにソースを出してくれませんか?



bigcomics.jp

「結婚は幸福を約束しません。
それどころか相手を間違えれば、あなたを不幸にすらする。

既婚女性およそ1200人に行ったアンケートでは
夫に不満を持っていると回答した妻は96%
離婚を日常的に考えると答えた妻は82.6%
経済的な心配さえなければ離婚すると答えた人は63.8%にのぼりました。

そんな多分にリスクを孕んだ結婚というものを、それでもあなたは望みますか?」



いやいやいやいや。


調査結果、調べたけど出てこなかったぞ・・・。





なんとなく、この本を鵜呑みにしてないか心配になるぞー。



とはいえ、かなり高い数値の調査結果は出てきた (55.3%の妻が夫に対して不満)

1. 夫の家事参加に対する不満(2024年)

調査機関: 主婦の仕事研究会(Shufu Job Soken)

実施時期: 2024年

対象: 510人の既婚女性(主に家事を担当または共有している)

結果:
夫の家事参加に不満を持つ妻:55.3%(うち、39.8%が「少ししか手伝ってくれない」と回答、15.5%が「全く手伝ってくれない」と回答)

満足している妻:44.7%(うち、16.7%が「十分手伝ってくれて満足」、28%が「少し手伝ってくれるが不満なし」と回答)

特徴: この不満は過去3年間で最も高く、満足度は過去3年間で最も低い水準だった。子育て中の女性では、40%が「雑用(例:トイレットペーパーの補充、靴下の片付け)」を夫に期待していると回答。

出典: 毎日新聞

https://mainichi.jp/english/articles/20240110/p2a/00m/0na/017000c
2. 夫婦間のコミュニケーションと離婚の考慮(2007年)

調査機関: 明治安田生命保険

対象: 1,200人の既婚者

結果:
夫婦が1日30分未満しか話さない割合:約40%
過去に離婚を考えたことがある妻:約半数(具体的な数字は「半分近く」と記載されているが、正確な割合は不明)
過去に離婚を考えたことがある夫:約3分の1

補足:40代のカップルでは、54%が1日30分未満しか話さないと報告。30分未満しか話さないカップルの3分の1はパートナーへの愛情を感じていないと回答。
特徴: この調査は古いものの、妻の方が離婚を考える傾向が強いことを示唆。離婚の理由として、妻は夫の喫煙や飲酒、夫は妻の家事能力や体型変化を挙げている。

https://www.reuters.com/article/us-japan-marriage-idUKT22888220071126
3. 結婚生活の満足度と性別差(2010年)

調査機関: 韓国と日本の比較研究(Chung, Kamo, Yi, 2010)

対象: 日本4,920人、韓国5,308人(夫婦ともに回答)

結果:
日本の夫婦間で、夫は妻よりも結婚生活の満足度が高い傾向にある。
日本の夫婦では、セックスライフの満足度が結婚生活の満足度に重要な影響を与える(韓国では対人関係の質がより重要)。
特徴: 満足度のU字型パターン(結婚初期と後期が高く、中期が低い)が両国で確認されたが、具体的な不満の割合は記載されていない。

出典: KCI

https://www.kci.go.kr/kciportal/ci/sereArticleSearch/ciSereArtiView.kci?sereArticleSearchBean.artiId=ART001441405
4. 不倫の願望と結婚生活の不満(2013年)

調査機関: 女性セブン(Josei Seven)

実施時期: 2013年8月22~29日
対象: 40代の既婚女性500人

結果:
不倫経験がある妻:10.8%
不倫を望んだことがある妻:12.1%
不倫を望まない理由:子供や家庭が重要(44.4%)、道徳的観点(41.9%)、夫への愛情(34.3%)、出会いがない(22.9%)
特徴: 婚姻関係の安定性を示唆する一方で、婚姻コンサルタントの推定では80%が不倫を望み、30%が経験または現在進行中とされる(科学的調査ではない)。

https://japantoday.com/category/features/kuchikomi/few-married-women-interested-in-having-an-affair-survey
5. 離婚率と中高年カップルの動向

調査機関: 厚生労働省

実施時期: 2020年

対象: 全国の離婚データ

結果:
2020年の離婚件数:193,253件

20年以上結婚生活を送ったカップルの離婚割合:21.5%(1990年の13.9%から1.5倍に増加)

ピーク年(2002年):289,836件

特徴: 中高年の離婚率が増加傾向にあり、妻が経済的独立を得た後の離婚が増加しているとされる。

出典: 朝日新聞

https://www.asahi.com/ajw/articles/14702946

30代前半の女性がマッチングアプリで「高望み」しすぎて失敗する3つの理由は面白かった

1:ジャムの法則(多すぎる選択肢ゆえの決定回避)
aitrigger.co.jp


2:際限のない出会いの機会が供給されるせいで「妥協」ができなくなる


3:関係値が低いがゆえの決別の手軽さに慣れてしまうがゆえに、腹をくくって「次のステージ」に進む決断が困難になる



ちなみに50話ではマッチングアプリを辞めて結婚相談所を選び、自分の市場価値を知ったうえで努力をしているので応援したくなる

まぁこのマンガの性質上頑張っても強制的に挫折させられるんだろうけれど。

結婚相談所の人のアドバイス結構いい。

人はね、選べる立場になると傲慢になるものよ。

婚活は減点法じゃなくて加点法で人を見るの。

迷走しないようにね

神の視点から相手を評価するんじゃなくて

どんな人生を送りたいか

どんな家庭を築きたいかを明確に持って

それを軸に判断することよ。

「そもそも結婚相手にときめきが必要なのかしらね?」

「えっでも。まずは相手を好きにならないと」

「恋愛と結婚は別のものよ。
 恋愛結婚が主流になったのは半世紀ほどのことでしかないの
 あなたは結婚に何を求めていらっしゃるの?」

「え・・・明るい家庭・・・ですかね?」

「じゃあなぜ結婚したいの?
 これからは結婚は普通でも当たり前でもなくなります。
 2040年には結婚してる人のほうが少数派になる。
 実はあなたのように漠然と結婚したいと思ってる方は少なくないの。
 それが悪いと通いとかいうのではないけれど
 あなたの場合はそこをしっかり自覚してないと
 いつまでもときめかないだのピンとこないだのという理由で行き遅れて
 このままじゃ歳だけ取って手遅れになっちゃうわ。
 
 いい? ご自身がなぜ結婚したいのかを今一度よく考えてみて」


ちなみに、女性はちゃんとこの相談所のおばさんのアドバイスに従って


自分が求めているものと向き合って、ちゃんと決断する。



にも関わらず、それでも不幸になります。




それがこのマンガの恐ろしいところ。



それはなぜなのか。 主人公の夢なし先生を活躍させるためです



ベストを尽くしたはずなのに、どこが落とし穴だったのか。



気になりますよね?



本作は人間がどんだけ頑張っても結婚に関しては絶対の正解なんてないんだということを教えてくれます。




今回のアンケート結果はめちゃくちゃ不満だけど、やっぱりこの作品は面白いのでみんなも読んで欲しい。


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