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サイゼリヤいろいろ食べてみる。皆さんのおすすめ一位は「イタリアンプリン」でした

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久々にサイゼリアに来たのでおすすめメニューをゆるく募集したらいろいろ教えてもらったので忘れない内に色々食べてみようというだけの記事。
今のところ4回分くらいストックが有るのでまた週一くらいのペースで……イクゾー!


まず一回目ですが、一番オススメが多かったのは「イタリアンプリン」でした。とにかくこれだけは絶対食えという声が多かったです。元店員の人からもイタリアンプリンオススメとのお墨付きいただいたので食べてきました。


ちなみにコーヒーゼリーは普通に食べてもおいしいですが、「ドリンクバーでのコーヒーフレッシュ5こくらいもらってきていっきにかけるのだ。美味。アイスをフレッシュで溶かして、それにゼリーからめる感じで。」との指示があったので試してみたらこれがまた美味しかったです。サイゼリヤ好きな人は、とにかく自分なりの食べ方を開発してる人が多いのか、とにかく話が面白いですね。


みんな、他にもオススメのメニューがあれば教えて欲しいンゴ! おすすめしていただいたものは絶対に食べに行きます。

その他オススメいただいたもの。

(1)ボトルの赤イイゾ!

(2)・エスカルゴも値段を考えるとすげぇ美味かった。
   ・エスカルゴとフォカッチャの組み合わせは サイゼのみの基本コース

(3)ソーセージと辛味チキンが定番やぞ。

(4)生ハム(プロシュートはガチで美味い

(5)私はいつもマッシュルームスープ、トマトとモツァレラチーズ、ガーリックバゲットかフォカッチャ、プロシュートですね。


など。このあたりは次回試してみたいと思います。

ただ主食系の「パスタ」とか「肉」系のオススメがないねん……。

オススメ記事みたいなのは検索したらたくさん有るけど、できれば上のコーヒーゼリーみたいな感じで「その人ならではの楽しみ方」みたいなのを教えてもらって、その人に「これ食べました。美味しかった!ありがとう!」ってやり取りがやりたいです(^o^)  他にもぜひぜひ教えてくれると嬉しいです。




なんとワインは原価そのままで一切料金上乗せされてないらしい!! ワインは外食業じゃなく小売業だったのか……。

他にもこんな意見が。

・ワイン持ち帰りもできるのでマグナムおみやげに持って帰るヨロシ。これ小売価格そのものなので。
 ワインに関しては他の店が2倍3倍とってるなか、サイゼリヤは言うならば原価でだしとるのだ。

 輸入元が完全子会社のアダツアーズ。そこが同価格でネットで同じ商品打ってる。HPで確認してみ。
  オスコロッソ1500ml | ADDA SELECT SHOP

 輸入量が多分半端ないので恐らく仕入れ値換算だと20〜40%位は利益出てると思うけれど、そこらの居酒屋は太刀打ちできん。
 全店舗用のワイン直で輸入して直販もしてる以上ドメーヌ的にも最上顧客と思われ。


他にも


・生ハム輸入量も日本一。生ハム全体の二割が日本に輸入される。んでそのうちの5割がサイゼリヤやで。


などの声もあり、サイゼリアまじぱねえっす!! 


こういうサイゼリアすげえみたいなエピソードも面白そうだからぜひ聞いてみたいです。




余談。実は私は「優待でメシたべる」のが大好き人間です。 
メシネタに依存するとブログ終わっちゃう気がするので、どうせなら延々とメシネタだけ投稿するありふれたブログやってみようかな。まぁ私はこんな感じでメシだけじゃなくてこういうなんちゃってビジネス的な話するのが好きで、オフ会とかではよくそういう話してるんですが、そういうの需要ありますでしょうか。


しっきーの謝罪?記事を読んで思ったこと

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この件に関する個人的な主張は5つあった。

  • 「クラシックスの情報はゴミである」
  • 「クラシックスの存在は迷惑である」
  • 「クラシックスは閉鎖すべきである」
  • 「互助会(ブクマスパム)をするような人間はブログを書く資格がない」
  • 「クラシックスを運営していたしっきーはどう言う考えだったのか知りたい」

謝罪ってわけじゃないけど - しっきーのブログ

このうち謝罪記事によって、「クラシックスの情報はゴミである」「クラシックスは閉鎖すべきである」の2点は早々に解決している。

(1)クラシックスは閉鎖すべきである=解決

サイトと記事消すから許してください、ってことではない。誰にも謝る気はないし、今回の件に粘着してるやつらは死ねばいいのにって思ってる。

うん。それで全く問題ない。とにかくしっきーが謝っても私は一円も得しないし、許す許さないを決めるのは私や他のはてなユーザーでは断じて無い。はてな運営である。他の人はどうか知らないが、私はクラシックスというネットのゴミが消えてほしいだけで、しっきーが謝る必要はまったくないしこちらも要求しない。せっかくなので、ゴミサイトを運営して小金儲けしてた人間は他にもいるので、そういう人への見せしめとなってくれればいいなと思うだけだ。

むしろしっきーは長々と格好つけながら削除の意図を語っているがそこらの葛藤などはぶっちゃけしっきー本人以外にはどうでもいい。その文章書いたところでこちらには何の意味もない。今まで読者のことを無視して書いてたんだからそのことくらいしっきーにだってわかってるよな。単にしっきーが自分で納得するためだけの記述だ。私がこの無意味な記事を書くことで、しっきーに対して矛を収められることと同じだ。好きにすればよいと思う。


とにかく、私にとって大事なのは「クラシックスは閉鎖すべきである(はてなホッテントリに上がらないなら別に構わない)」の一点だけであり、これが満たされるならその理由がなんであろうが何の問題もない。逆に、しっきーがたとえどれだけ謝ろうが、クラシックスを残すという判断をしていたり、そのために事実関係をごまかすようなしょうもない記事を書いてたら、いよいよスパムブクマについて運営に報告して最低でもブクマ活動が出来ないようにはするつもりだった。それだけの話だ。 



(2)クラシックスの情報はゴミである=解決
しっきーが書いていた「クラシックス」というブログの記事が以下にゴミであったかはすでにブログで書いてあるので取り上げない。

本人もゴミと認めているわけで、クラシックスはゴミ、は両者の意見が一致するところでありこれも話は終わりだ。

自分が書いていたものがゴミであることは間違いない。ゴミではあるけど金になるゴミだし、曲がりなりにも自分の能力のわかりやすい成果になりそうだったものでもある

ブコメではそんなに悪いことしてない、とのことだが、改めてジャンプの、ヘイト値溜まる前に打ち切るシステムは作家のために素晴らしいシステムだと思った。多分やめるにはギリギリのタイミングだったと思う。しっきー本人はそれを望んでいたかどうかはわからないが、致命傷は避けられたという印象だ。




(3)クラシックスの存在は迷惑である →否認
(4)「互助会(ブクマスパム)をするような人間はブログを書く資格がない」→否認

別に悪いことしてない。
別アカでブログやるなんて個人の自由だし、わざわざそれを誰かに言う筋合いもないし。それをやってる期間中にこのアカウントでその手の行為を批判してたわけでもないし。能力を小銭に変えるくらい別にいいだろって思うし。Amazonアソシエイトベースはアフィリエイトとしては良心的な類のものだし、企業の席を奪いに行く正々堂々としたやり方だと言えなくもないし。はてブ営業が叩かれるのはわかるけど、かけた労力と得た効果を見ても普通にルールの範囲内だと思うし。一部の粘着質なユーザー以外はこの件について特に何も気にしてないだろう

しっきーはこういう文章を書いている。別に開き直るならそれはそれでいいんだが、この点は開き直り方が中途半端だ。全てにおいて「悪いことやってるけどそこまで悪くないだろ」って開き直り方。「全然悪くない」とは思ってないようだ。中途半端に真面目で中途半端に不良。 青●才さんのようにたとえアホなことを書いていてもそれを本心で書いてる人間であれば私はそんなに嫌な気分にならないけどが、しっきーさんのように本心からそうだと思いきれてない文章を書いてるのを見るととてもイライラする。本当の数と比べてしっきーの方が誠実なんだけども、中途半端なんだよね。


本当に悪いと思ってない人間はこういうこと書かないんだよ。「たい●き親子」やら「●を揺さぶる」を見ればいい。あの人たちは本当に自分たちがやってることは何も問題ないと思っている。なぜ彼らが自分がやってること問題がないと思ってるかわかる? 前者は「目的自体に金銭的な欲がそれほどなかった(今はある)」からだし、後者は「儲けられるかどうか確信を持ってない」からだ。 因果関係が正確につかめてるわけじゃないし、「ここまでやっても儲からないかもしれない」と思ってたら自分のやってる方法が「ずるい」とはあんまり思わない。

しっきーは無駄に賢いから最初から「この方法で儲けられる」「この方法は絶対に有利だ」って分かってたよね?明らかにこれが「有利で」「ずるい」方法だとよく理解してた。しかも、他の人がこれを嫌う理由も分かってた。そういうの分かっちゃってたから「ネカマプレイ」じゃないとできなかったんでしょ。ダメだよ、こういうのやるならもっと頭悪くならないと。


なので、こういう行為に手を染めておいて、しかもそれを他から暴かれたタイミングで「自分はそういうのわかっててやったんだ。他の馬鹿と一緒にするな」っていいたがるのはさすがに見苦しいと思うし、プライドが邪魔して墓穴ほってるなと思う。しっきーの中ではとにかく「儲からなくなること」より「プライド」のほうが大事なのはよく伝わってちょっと好感度は上がりましたけれども。



(5)「クラシックスを運営していたしっきーは何を考えていたのか」→ 「小賢しさ」と「純粋さ」と「コミュ障」ぽさにすごい親近感を感じる

まず、しっきーは"無駄に"はてなリテラシーが高い。先に11月12日に投稿しておき、11月15日にその書き直しと言うかたちにすることによって新着ホッテントリしないようにするという"小手先の技術"をよく理解してる。 まさに「小賢しい」という印象を受ける。

また、妙に「いかに自分がはてなというものをよく理解してるか、そしていかにそれを上手く利用できたか、を語りたくで仕方ない」という印象だ。その際に、利用した他人のことは全く考慮していないのも気になる。他人には全くと行ってよいほど興味が無いが、一方で自分がすごい人間であることを認められたくて仕方がない。

そういうことに興味ない素振りも見られるが、本当にそうならしっきーの今回の記事の大半の記述は必要ない。書かずにはおられなかったのだろうか。

なんとなく察していただいていると思うけど、ここ1年くらい僕はわりとツラい状況が続いていて、「やっと……!」みたいな成功の兆候が見え始めた矢先に今回の件。まさかこういう躓き方をするとは思わなかったけど、奇妙に納得感のある絶望というか、「ああやっぱりなあ」みたいなのがある。なんか世の中って絶妙に生きづらくできてるって感じることない?「こんなゴミみたいなサイト作って楽しいのか?」と言われるかもしれないし、自分で自分にそう問いかけるべきなのかもしれないけど、でも失敗するより成功したほうがずっと楽しいんだよ。たぶん

以上の記述から、私が今回のしっきーの文章から感じたのは初代ガンダムの頃のアムロだ。 "僕がいちばんはてなを操れるんだ!こんなにすごいやつなんだ!(だから俺をもっと大事に扱え)"という叫びである。


しっきー個人の事情などこれまた私には全く関係ない話であって、自己正当化の理由には全くならないことなどしっきー自身百も承知であろうが、自分がつらいからといって、かつて夢を持っていたはずであろうインターネットに対して砂をかける行為を継続的に行い、それによって得た収益を自分の実力だと何度も何度も何度も何度もしつこく語ってる様子は、アフィリエイターに転換したころのイケダハヤトの姿に非常に重なる。完全に今私の中ではしっきーという人間は「文章はとてもうまいがメンタルが弱いイケダハヤト」という評価になっている。

もっとしっきーが文章が下手で、今のチャチな方向を捨てて違法スレスレの金融商品アフィをやっても平気なら、いますぐにでもイケダハヤトになれるだろうと思う。ヒトデの人はもうそっちの方に進んでいる。これが前の記事で書かなかった第三の手法である。あまりそっちの方には行って欲しくないが。



個人的には、あのクジラックスのゴミ以外の何者でもない記事を一人でモクモクと書いたり、かつて過去記事で「苦行」と言ってたのにもかかわらずブクマを自分で淡々と付けていたことには本当に驚いた。「しっきーがこういうことするなんて」という驚きではない。私はむしろクラシックスのやり方はしっきーが元祖であると、発覚する前から書いているくらいで、しっきーならやりかねないし、しっきーがサロンでもやってるのかなと思ってたくらいだ。 逆に驚いたのは「しっきーくらい賢いなら、自分が無駄と思う作業を人にやらせることくらいできるだろ」と思っていたからだ。非効率なやり方が嫌いなはずなのにこういう努力は平気、というのはよくわからない。それより人と接するのが嫌だったのだとしたら、なんかすごい親近感を感じる。

しっきー自身は、自分の能力をどう捕らえているのだろう。私は「(倫理を無視して)システマチックに考える」才能に優れている人だと思っていたのに、この四ヶ月は「心を殺して心にもない文章を書き続けられる方」ばかり一生懸命やっていたことになる。それはあまりに才能の無駄遣いだと思う。しっきーほど賢い人間がこれしか思いつかなかったなら、メンタルが相当やられていたのか、本当に他人を信じられない人なんだろうなと思われる。

はやくメンタル治してもっと違った方向で活躍して欲しいとは思うが、これは他人の勝手な要望であり、本人は心がしんどいからこういうことやってたとはっきり言ってるんだし、あまり口出しして良いところではないだろう。



まとめ

しっきーは私の事「死ね」くらいに思ってるだろうけれど、それはしゃあない。 私は私で互助会的な行為が大嫌いなので、その手の行為をやってたことはやっぱり好きになれない。クラシックスの記事は有害なゴミだと思ってて、サイトの閉鎖は当然であると考えてるからそこは相容れないところ。
しっきーが「悪いと思ってない」ように、こちらも書いてる人の内面を考慮せず「形式的に」否定していくだけである。

その上で、私はしっきーのことは「仕組みを考える」という面でとてもすごい人だと思ってる。しっきー自身は自分のことをやたら過小評価してるようなきがするけど、将来的には、こういうしょうもないことやってたことが笑い話になるような格好良いことをやって、私を大いに見下して欲しい。

Landreaall30巻 30巻にしてはじめて「ランドリオール」の言葉の意味が!

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評価★★★★★(個人的評価★★★★★)

中世ファンタジーを題材にしたマンガ作品の中では最高クラスに面白いなと思ってます。

3巻まではあくまでイントロでありあまり盛り上がらず、さらにファンタジー特有の約束事や特殊な用語・概念などを理解する必要があるため、本気で面白くなるまで結構辛い作品ですが、ちゃんと読んでいくとべらぼうに面白くなります。

オススメマンガまとめでたくさん作品を挙げているのにこの作品に触れてないマンガ読みは基本的に信用出来ないと言ってもいい(横暴)


この作品はめちゃくちゃ登場人物が多く、群像劇的に「歴史」を描いているので語るのが難しいですが、すげえ大雑把に言うと「自由人」であり「傭兵の息子」として生きてきた主人公が、恋や友情を通じて「騎士」となり、そして「王」となっていくであろう物語です。グイン・サーガ」のような大河ドラマが好きな人にはもうたまらなく面白いです。


この作品の舞台は王とそれに忠誠を尽くす騎士によって成り立つ「アトルニア」という国家。この国の中心を為す騎士像はとても魅力的です。また、魔法(天恵)も呪いもある世界であり、世界観が実に細部までそして広くまで設定されています。てんこ盛り。


「アトルニア」では、上で述べたように王が絶対であり、それに騎士が忠誠を誓うという強固な関係で出来上がっていました。しかし前王が狂い、それによって国が荒廃したため、騎士階層によるクーデターが起きて王は斃れます。その後しばらくのあいだ王位不在となり、一時的に議会制を敷きながら次期王位を選ぼうとする間、極めて不安定な状態になっていました。狂王によって王という存在の絶対性がゆらぎ、王と騎士の間の関係性も崩れ、そんななか、国体はどうあるべきか、王とは何か、騎士は何を持って騎士たるのか、そういうことが問われます。


私は以前からブログで、歴史にはそんなに詳しくないけど、百年戦争名誉革命フランス革命など、ピンポイントで好きな歴史があると言ってきましたがまさにそのあたりのドラマの要素が凝縮されている感じです。歴史の境目、つまり「革命」の時代を主人公が渡り歩き、大人たちや学友たちに囲まれながら、上のような流れを体験していくわけですね。


緻密に設計された中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、歴史を踏まえた上で描かれている「大河ドラマ」。こんなん、絶対面白くないはずがないやん? 


この作品、読むのに必要なカロリーは高めです。一回さらっと読んだだけでわかるようなお手軽作品では無いと思います。 お手軽なマンガを求めてる人向きではなく、読み始めるときは心してよむ必要があります。それでも、ある程度読み進めていくと、10巻くらいからは面白くてよむの止まらなくなるはずです。



私のブログ読者さんなら絶対に後悔しないと思うので、頼むから読んでみてほしい。kindle unlimited登録者なら4巻まで無料で読めます

Landreaall: 5【イラスト特典付】 (ZERO-SUMコミックス)[Kindle版]

おがき ちか 一迅社 2012-12-07
売り上げランキング : 58258
by ヨメレバ


という話はもう今更なのですが。(この作品を好きそうな人は、すでにこの作品に行き着いてとっくに読んでるはず)



30巻になって大きな節目を迎えたので、この作品好きな人と分かち合いたい。


長く苦しかった「クレッサール」編がようやく終了!ついに革命は終わり「ランドリオール」が開始する

長かったクレッサール編が29巻で一区切りをつけ、「騎士と王女の恋」の物語もいよいよ終わり。本当に面白かった。 もうホントに語りたいことがやまほどあるよこの作品。



そして、ついに「ランドリオール」が始まります。

あとルニア建国より421年。我、ランドロット候ファオランが即位し、格例にもとづき、暦に玉号を定める。人の力で国が癒され、再興かなったことをたたえ、さらなる繁栄へ継ぐ意を込め、
ここに、ランドリオール元年を宣言する

そうなんです。

この作品、今まで作品内で「ランドリオール」って言葉が出てきたことがない。30巻にしてはじめてこの単語が登場しました。感慨深いなぁ……。


ランドリオールについてはもっともっとガッツリ語りたいよおおおおおアビャアアアアア!!!

クジラックス先生ごめんなさい

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誤字直しました。すみません。


ちなみに、グーグルアドセンスのIDを確認する方法ですが

ソースを表示(Chromeを利用してる時はCtrl+U)

ソースをcap-で検索

すればすぐに見つかります。


IDがわかったら、

Same-ID

というサイトにそのIDを入れると、同じアドセンスコードを使ってるサイトが発見できます。


ご参考までに。

「互助会は、はてな運営が認めたものである」と主張する人

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紹介する価値がない記事なので紹介しません(というか明らかに安っぽい炎上狙いのPV乞食ぽかったのでしません)が、


私が少し前に書いた互助会批判の記事に対して、ブコメで記事のURLを張って来た人がいました。記事の内容はこんな感じです。曲解だと思うかもしれないけど本当にこんな感じです。




はてながそういう使い方をできるようにしてるんだから、はてな運営が互助会を認めているんだよ。文句があればはてな運営に通報すればいいのに、そうしないではてなブックマークで批判的なコメントをする人間の方がスパムだと思っています。しかもそれによって記事拡散してるしwwwPVありがとうございますwwツンデレさんなんですねwww




ちなみに、そのブログではEなんとか菌などの疑似科学ネタや差別の話ばかり、それにこの互助会に関する記事を大量に書いていました。売れないYouTuberという感じですね。

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm32127488



確かに悪いのははてな運営ですし、まず通報するべしというのもその通りだなと思ったので、Eなんとか菌の記事で明らかにおかしなことを書いてる記事について、参考文献つけて通報しておきました。こんな記事を書いておきながらなぜこんなに強気になれるんだろう。。世の中舐めてるのかな。




あともう一つ。この人たちが根本的に勘違いしてることがあるなとおもうので書いておきます。

互助会系の記事が批判されるのは何よりつまらないからです。互助会批判をされる記事を書いてる人は、かなり酷い記事を書いてます。仲間内以外にとって何一つ価値がないか時間の無駄にしかならない記事を書いてます。まずそのことを認識してください。


つまらないものがホッテントリに上がっていたら、まず真っ先につまらないとか間違ったことを言ってるからという理由で批判されます。これは互助会でおろうがなかろうが関係ありません。互助会であることは二の次です。しっきーの過去記事や、はてな村奇譚の作者さんのところの馴れ合いのように、互助会や馴れ合を利用した記事であっても、面白い記事であれば許されているケースもあると、以前の互助会批判の記事で書いています。互助会批判以外にコメントを書きたくなる内容があるからです。


明らかに互助会的なブーストがなければホッテントリや新着おすすめに上がらない記事を書いているから互助会と言われてしまうわけです。わたしは互助会的行為は一切やっていませんが、もしわたしが適当に書いた記事が何かの間違いでホッテントリしたらボコボコに叩かれるでしょう。

その中でも特に酷い記事。互助会的行為でホッテントリしたなという情報以外何もない、中身ゼロな記事に、互助会批判がつくわけです。それしか書くことないからです。


というわけで、、、あなたの記事が互助会だと批判されている場合、その記事は互助会的行為でなければブクマ数一にも値しないか、存在意義がマイナスのゴミだということです。


互助会だから批判されたんだ!と憤る前に、もうちょっとまともな記事書くようにしてください。それまではしばらく露出を控えて価値あるコンテンツをかけるように努力したらいかがでしょうか。

くちぶりからして、互助会については全く問題を感じていらっしゃらないようですし、批判されるのが嫌なだけですよね。だったら、互助会ブースト使ってるけど、いい記事じゃねーか!と言われる記事を目指せばいいだけだと思います。


批判されるような記事をわざわざ互助会ブーストまで使って広め、互助会批判やめろ、というのは虫が良すぎるというよりもう頭が悪い、と感じます。



余談ですが。
もちろんブクマされてる=価値があるというわけではありません。そんな数年前の青●才さんみたいなことは言いません。基本的にブクマは馴れ合いです。わたしの記事だって、ほとんどは付き合いがある人からのコメントです。

ただ、わたしはもともとほとんどブクマしませんし、わたしの記事にブクマしてくれる付き合いのある人は、興味がない記事はブクマしませんし、それが当たり前だと思ってます。というか、ちゃんと興味を持って読んでくれてない人からのブクマなどお断りしますと何回か書いてきました。

使い方は自由といえば自由ですが、お返しブクマを半強制するようなつまらないやり方とか、ブクマをするために記事を適当に読むとか、あげく記事を読まずに定型句でコメントするとか、そういう使い方をする人間は、どういう読み方になるにせよ、やっぱり人間として嫌いです。

百合だと思った?残念!ガチの格ゲーマンガでした「いつかみのれば」

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評価★★(個人的評価★★★★★)

類似作品

ベイビィ・ステップ★★★★★
★★★★
あさひなぐ★★★
ゲーマーズ!★★★
ステラのまほう★★
ハイスコアガール★★

百合姫新連載十傑集の1つ

百合姫は2017年1月に月刊化しましたが、その際にいきなり10本新連載を開始しました
コミック百合姫、ついに月刊化!怒涛の10本新連載が巻頭カラーで始動 - コミックナタリー

あおと響「明日、君に会えたら」
梅原うめ「ロク+イチ暮らし」
竹嶋えく「晴れの国のあっぱれ団!」
tMnR「たとえとどかぬ糸だとしても」
西あすか「いつかみのれば」
Hitoto*「週末なにしにいこう?」
広瀬まどか「みみみっくす!」
みかん氏「Now Loading…!」
未幡「私の百合はお仕事です!」
椋木ななつ「私に天使が舞い降りた!」

このうち、「私の百合はお仕事です!」はこのブログで紹介しており、

また「たとえとどかぬ糸だとしても」と「私に天使が舞い降りた!」などはいつか紹介しようかなーと思ってたりします(他にも「課金済みガールフレンド」とか)が、この「いつかみのれば」は掲載順位的にはいつも後ろであり、完全にスルーしてました……。今日下記のツイートを見て存在を認識し、早速購入!


このコマは格ゲーマー的にはまさに「真理」ですよね……。ネットバトル好きな人にも価値ある金言が多いです。

格闘ゲームって何が楽しいの?」に対するいろんな答え

勉強も運動も苦手で友達もいない少女、揺篭みのる。プロゲーマーを目指す少女・四条と出会ったことで、彼女の世界は一変する。「対戦して勝つこと」を目指す格闘ゲームという世界の中で、「楽しむこと」「勝つこと」「負けること」様々な感情と向き合うみのる。「格ゲーって何が楽しいの?」そんな疑問を抱えながらも、彼女は今日も筐体の前へと足を運んでいく――。少女たちが織りなす青春格ゲー物語、堂々開幕!!

この作品、1話と2話が微妙だったのですが3話から面白くなりますね。

この作品は、格闘家の娘であるミノちゃんが、プロゲーマーを目指す女の子「四条ちゃん」と出会って格ゲーを始めるというお話です。主人公は、格闘家の娘ということで反応速度や動体視力、判断力に優れてはいるものの、格闘ゲームは完全に未経験です。そもそもゲーム自体あんまりやらないため「格ゲーって何?」「格ゲーって何が楽しいの?」ということがわかりません。

だからズバリその質問を四条ちゃんにぶつけます。。。すると意外な答えが。

「格ゲーって何が面白いの?」
「え……面白くはない……
 私もみんなも、こんなことよくやってるなぁって思う……
 負けたら悔しいけど、勝っても楽しくないときもある……」
「!?じゃあなんてやってるの……」

「陸上選手に「走ってて面白い?」ってわざわざ聞く?」

「でも……面白くないならなんでやってるの?」
「……勝ちたいから。強くなりたいから」
「そういうものなのかな……四条ちゃん?……寝てる」

ああ、これはガチでやってるやつだ……。格闘ゲーというと、ゲームって名前がついてるから「楽しむ」ことが第一と思うかもしれないけれど、四条ちゃんはガチでスポーツと同じような競技としてとらえてるわけですね。確かにスポーツ競技についていちいちこういう聞き方しないですね。彼女にとってはつらくてもそれをやるのが当たり前、なわけです。

ここで難しいのが、じゃあこういう風に真剣に楽しさ抜きでやってる四条ちゃんが一番うまいのかというとそうではなく彼女より強い格ゲープレイヤーがいて、その女の子は真逆の考え方で、こちらは楽しむことが第一って考えてる。これって「帯をギュッとね!」とか「鉄風」でも出てきたテーマだけれど、本当に何が正解かってわからないですよね。結局大事なのは、他の人がどうかではなく、自分がどう感じるか、なんですよね。

f:id:tyoshiki:20171123201333j:plain

自分が「こういう風にやりたい!」って思ったらそれが正しいと思います。

「で、ミノちゃんから見て、ミノちゃんとゲームしてる四条ちゃんはどんな風に見えた?
 つまらなさそうだった?」

ミノちゃんは、四条ちゃんを横で見ていて、楽しそうだと思って格ゲーを始めることにしたのでした。尊い……。

百合マンガなのに、格ゲーへの取り組みがガチ過ぎてニヤニヤが止まらない

しかし、いざ始めてからがまた凄い。この作品で出てくる格ゲーは明らかに「鉄拳」をイメージしていると思われるのだけれど「フレーム」の概念の説明から始まって、「コンボ」「壁限定コンボ」「有利不利フレーム」「崩し」「スカ確」「暴れ」「崩拳ステップ(名前は違うけど)」「キャラ相性」「軸移動」などなど、作中で本当に基本からきちっと特訓して身につけていきます。ここらへんの描写を全く疎かにしていない。一切ごまかしがありません。(笑) 

同じく格ゲーをテーマとするマンガに「ハイスコアガール」がありますが、あちらはわかりやすさ重視ですごく特徴的な部分しか説明しませんし、格ゲー以外のノスタルジーやラブコメ部分がメインですよね。一方この「いつかみのれば」は本当に現役最前線の格ゲーの描写を頑張ってる。頑張りまくっちゃってる。 リアリティにこだわる立場から「萌え」に対して「子供だましのものが多すぎる」と批判的なイメージを持っているid:TM2501さんも、さすがにこの作品なら認めざるをえないのではないかと思う程です。 格ゲー好きの私としてはもう上のツイートにあるように「わかりみ(頷きたくなるポイント。この人わかってる!となぜか上から目線で言いたくなるオタク心をくすぐられるポイント)」が強くてたまらないです。



……しかし、一方で私は格ゲー大好きだからニヤニヤしながら読んでるわけですが、「これ格ゲー知らない人大丈夫?付いてこれてる!?」って心配になります。格ゲーって実際に自分でやればすぐに身体で覚えますし、せめて「動画」で見ればだいたいの雰囲気がつかめるものですが、はたしてこれマンガで、格ゲーやったことない人にどこまで伝わってるのだろう?

いや、もちろん自分に当てはめて考えたら問題ないってのは分かるんですよ?私は普段他の格闘やスポーツ漫画で描かれていることはほとんど「わかったつもり」程度であり、「こんなのあるんだ」と感じながら展開としては「どっちが有利」くらいわかっていれば問題ない。だからこの漫画も大丈夫ってのは分かります。しかし、なまじ自分がマンガで描かれてることが全部わかってしまう上、描写が本当にガチ過ぎて、つい心配になってしまうのです(笑)一つ一つ段階を踏んでゆっくりと体で覚えていくスポーツと違って、ゲームは「理解」さえできれば順番お構いなしに実行できるし、スピードがスポーツより早いので同じ感覚で進んだら読者付いてこれないんじゃないかとかね(笑)ついつい心配になってしまいます。



というわけで。

格ゲーやってる私がそんな心配をしちゃうくらい、真剣に格ゲーを描いちゃってるこの作品。「百合姫」で連載しているのに百合そっちのけで真剣に格ゲーやっちゃってるこの作品。私は大好きです。「百合」ってことは気にせずに「咲」のような「美少女熱血スポーツ漫画」と思って是非試しに読んでみてほしいです!

というか、格ゲー好きからしたらもう大満足なんですが、格ゲーあんまり知らない人の感想が知りたいです。是非だれか読んで感想を教えてください!



おまけ この漫画読んで久々に思い出したので張っておきます。

この作品も「ガチ」です。アイドルマスターのキャラがわからなくても、ぷよぷよにしてルールくらいしかわからなくても「凄さ」は伝わると思うのでご興味あれば是非。

「金田一少年の事件簿外伝 犯人達の事件簿」を読みながら各エピソードを振り返る(前半)

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邪道だけど面白かったw

なんだかんだいって大学生の頃夢中になって読んでたので、とにかく懐かしい……。

いまのところ、トリックの綱渡り度が高く、かつ肉体を使った作業が多い人が選ばれる傾向に有るようです。絵的にネタとして面白いからでしょうね。序盤の犯人が多い中一人だけ優先して選ばれてるREDRUMさんに爆笑しました。やっぱりあれはツッコミたくなるよねw

単行本独自の要素は表紙および巻末の「外伝煩悩シアター」による制作秘話くらいなので、無料で読める「マガポケ」アプリで更新をおいかけていくのをオススメします。


此処から先は1巻から原作を読み直してます。自分の振り返り用にまとめておきますが、未読の人は絶対に読まないように!言うまでもないですが、ネタバレ注意!


金田一少年の事件簿思い出語(前半)

横のスペースに余裕があれば、担当刑事も入れようと思ったけどまぁいいや……

殺人事件名ミックス犯人動機DorA外伝登場
オペラ座館1巻~2巻有森裕二恋人の復讐死亡
異人館2巻~3巻時田若葉→六星竜一母の復讐死亡
雪夜叉伝説3巻~4巻綾辻真理奈母の復讐生存
学園七不思議4巻~5巻的場勇一郎医療事故隠蔽死亡
秘宝島5巻~6巻佐伯航一郎父と碧の復讐生存
悲恋湖6巻~7巻遠野英治妹の復讐+皆殺死亡
異人館ホテル8巻~9巻北見蓮子事件の隠蔽生存
首吊り学園9巻~10巻浅野遥子恋人の復讐生存

Ep02 エピソード評価★★★★
私の中で金田一少年といえばとにかくこれ。2話目の「異人館村」は非常に印象強いです。2話目で持ってくるには設定、時間軸ともに大掛かりであり、しかも描写もグロい。思い切った内容だったと思います。よくよく読み返すと粗が多いというか、警察が出張ってきてるのに守りが弱すぎて「おいおい」って思ったりするのですが、なぜかこのエピソードにはあんまり文句つける気にならない。さすがにこの話はチャカせないのか、犯人たちの事件簿には登場してませんね。若葉可哀想すぎる……。



Ep05 エピソード評価★★★
すべて共通の方法で犯人をおびき寄せて殺すというシンプルなトリックが潔くて好き。一つでもほころびができればすべてバレてしまう。その割に被害者が死ぬ前にみんな手がかりを残しており、いろいろと迂闊。今から思うと犯人が13歳ならではの思い切りの良さだったのかも。結果としてトリック自体での綻びがなく、意外な要素でバレてしまったというのがまた面白い。終わり方も含めて結構好き。
そういえば、この犯人、私が人生ではじめて見た「女装した美少年(男の娘)」かもしれない。


Ep06 エピソード評価★★
動機自体はわからなくもないですが、2話の犯人以上にぶっ壊れている。ちょっとひどすぎて、その後の悲恋の演出を持ってしても「クソ野郎」としか思わなかったですね。殺された人たちがあんまり同情したくなるような人たちがいないようにわざと描かれていたり、エピローグでやたらと犯人に同情的な描き方だったけれど、今読み返しても犯人は嫌い。でも印象には強く残っているんだよなぁ……。



Ep07  エピソード評価★★
異人館ホテル」は犯人やトリックはチープだったんですが、後味の悪さはなかなかのものですね。文月花蓮は生きてる間は陰が薄かったこともあり、有無を言わさず殺されてしまったので、その内心を考えると辛い。なぜか何度も繰り返し読み返してしまったシナリオです。


Ep08  エピソード評価★★
「首吊り殺人」の浅野遥子先生は是非「犯人達の事件簿」に出てほしいですね。 この話はツッコミどころが多すぎて……。金田一がハメられそうになる、という展開自体は面白かったのですが、肝心のトリックなどはリアルタイムで読んでたときでさえ「なんでテスト全問不正解にすんねん!」って思ったし、なんでそのやり方で男の首釣って殺せるんだ?とかいろいろと「???」なところが多かったです。

自分の中ではこの10巻までが「前半」。
11巻からは絵が安定してきて、雰囲気も変わってきたなと感じました。

中盤(地獄の傀儡師登場まで)

飛騨からくり11巻~12巻仙田猿彦→巽紫乃遺産相続死亡
金田一少年の殺人12巻~14巻都筑哲雄密輸犯罪の隠蔽死亡
タロット山荘14巻~15巻速水雄一郎→小城拓也父の復讐死亡
蝋人形城16巻~17巻多岐川かほる恋人の復讐死亡
怪盗紳士の殺人17巻~18巻和泉さくら父の復讐死亡
墓場島19巻~20巻桧山達之&森下麗美村の復讐死亡生存


①Ep09 飛騨からくり屋敷 エピソード評価★★
推理途中のどんでん返し、エピローグでの追加ネタ(冬木倫太郎の未必の故意)など、構造的には非常に凝っていて「上手い」エピソードだと思います。しかし登場人物に魅力が感じられず(環ちゃんが可愛いのだけは救い)、犯人の動機にも共感しにくく、さらに作中で金田一がツッコんでいるように「美雪の誘拐→リリース」への違和感が強く、マンガとしてはいまいちかなぁと感じました。


②Ep10 金田一少年の殺人 エピソード評価★★★
犯人は「犯人たちの事件簿」登場の可能性が非常に高いですね。「幽麗塔」の「死番虫」と行動原理が似ており、その場その場のアドリブで行動しているので、かなり頑張っています。
このエピソードは、警察および真犯人の追跡から逃れながらも、かつその不自由な状況で真犯人の「トリック」と真犯人の動機に当たる「小説」の内容を探っていくということで3つの取り組みが同時進行で求められるため、読んでいてスリリングでした。
余談として、この事件で最初に殺された被害者は◯田尚◯さんのtwitterでの振る舞いに近いイメージの人なのですが、生前の取材状況などを見ていると、性格は悪いがとても優秀な人っぽい。傲慢すぎるところが命取りになりました。。。


③Ep11 タロット山荘 エピソード評価(なし)
「陰の脅迫者」はこの後登場する「地獄の傀儡師」のprototypeのようなものでしょうか。
しかしこのエピソードの「陰の脅迫者」、やたらと大物ぶっている割にかなり雑。速水オーナーの犯行と見せかけるためにあれこれやったり、美雪を使った時間差トリック(これがまた胸糞悪いです)などに自信あるはずなのに、なぜかあっさり速水オーナーを犯人にするのを諦めて金田一を襲い、犯人役をなすりつけようとしている。それならそれで、金田一が生還した時点で諦めればいいのに往生際も悪い。態度が非常に悪いのですきになれないし、雪夜叉伝説の綾辻さんと比べるとだいぶ格落ちに見える。
それ以外にも、それまで金田一を探偵役として認めていた周りの人間が、金田一が行方不明になるとテノヒラクルーするし、東大卒なのにハングドマンのタロットの意味を知らないのにボロを出してしまう犯人、などいろいろと「ぐぬぬ」ってなるため正直このエピソードの評価は低め。あまり複雑なことをやろうとすると、大事な部分が疎かになってしまうということかもしれません。


④Ep12 蝋人形城 エピソード評価★★★
外伝ではイレギュラーのせいで犯行が上手く行かなかったケースとして真っ先にネタにされていますが、逆に言うとネタにされているイレギュラーがなければ結構上手く行っていたと思います。まぁ、明智を犯人に仕立てることができなかった時点ですでにダメなのですが。



⑤Ep13 怪盗紳士の殺人 エピソード評価★
この作品は「薄幸の美少女=犯人or犯人の動機」にしたがる傾向があり、この事件の犯人である和泉さくらもそういう作者の趣味で作られている感じがする。エピローグで明らかになるが小宮山が妊娠中の妻を捨てて蒸発し、それを売れない画家和泉が引き取って養子として育ててくれたのだが、和泉もまた蒲生に廃人にされてしまい、夫の帰りを待つ間に妻も死亡。天涯孤独の身になってしまう。殺人を終えた後、多分金田一に罪を暴かれなくても自殺していたと思われる。
こういう人間を生かせられず、お涙頂戴で終わってしまうところが、このあたりまでの金田一少年の事件簿の大きな難点。私が「秘宝島」のエピソードが好きなのは、犯人である佐伯航一郎はちゃんと生き延びるから。


⑥Ep14 墓場島  エピソード評価★★★
単体では地味な印象だが、シリーズ全体としては重要な位置づけを持つ。
 ・いきなり数人まとめて死ぬ
 ・ステージを変更しながら犯行を行う
 ・14話目にしてはじめて真の意味での共犯による犯行
 ・6話ぶりに、犯人が生存するという快挙を成し遂げたのも大きい。

と、金田一少年シリーズの中では新しい取り組み&方向転換が行われている。犯行もきちんと出口戦略まで練られており、金田一を除外しなかったことを除いてはかなりしっかりしている。キャラクター魅力が高ければかなり読ませるシナリオだったと思う。



と、ここまで。地獄の傀儡師登場後は記事を別にして書きます

せっかくだから金田一少年の事件簿の47エピソード全部読むぞー。

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昨日金田一少年の事件簿について14エピソードぶんよむだけで半日終わってしまったんだけれど……。

金田一少年の事件簿 - Wikipedia

今までに出た作品全部合わせるとFILE ナンバーがついてるものだけで47エピソードもあるのか……短編集も合わせると、単行本にして67冊分。

CASEシリーズまででよむのやめてしまった私には先が長いな……。 

せっかくだからもう全部読んでやるわくそー(笑)

ということで、次の区切りのいいところまで読んだらこの記事消してまた感想書いていきます。


「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン1後半(EP15~EP19)

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「金田一少年の事件簿外伝 犯人達の事件簿」を読みながら各エピソードを振り返る(前半) - この夜が明けるまであと百万の祈り

のつづきです。

エピソード犯人動機生死外伝
EP15魔術列車20巻~21巻高遠遙一(25)母(近宮玲子)の復讐生存
EP16黒死蝶22巻~23巻小野寺将之(24)父の復讐→一家皆殺死亡
EP17仏蘭西銀貨23巻~25巻高森ますみ(17)、鳥丸奈緒子(28)君沢への復讐生存
EP18魔神遺跡25巻~26巻村西弥生(38)夫の復讐生存(記憶喪失)
EP19速水玲香誘拐26巻~27巻安岡保之&安岡真奈美(31)ダメ亭主の抹殺死亡

EP15 エピソード評価★★

高遠遙一登場エピソード。「地獄の傀儡師」のデビュー戦。トリックは心理トリックを利用したものが多く、大掛かりなものやマジシャンの技能が必要なものはない。とにかく「図太い」「人を切り刻むことにためらいがない」人間であればマジシャンで無くても実行できる。このトリックをためらいなく実行できる高遠のメンタルこそ最強の武器だと思う。
しかし、だからこそ、他の人間を操って殺人事件を起こさせると、実行犯は高遠ほどメンタルが強くないのでだいたいどこかでミスをする。高遠は高遠で自分が犯罪を起こす場合は変なこだわりで「遊び」を入れるのでやはり完全犯罪にならない、というわけでなかなかそのあたりが「ホームズ」の敵である「モリアーティ教授」と比べると物足りないところではある。





EP16 エピソード評価(なし)

「黒死蝶殺人事件」の犯人は金田一少年事件簿外伝への登場がほぼ確実視される。
コノハチョウに一つ一つ量を調整しながら麻酔をかける作業は面倒臭すぎて絵にするとすごい間抜け。その作業が面倒だからという理由で一番幼いるりちゃんを最初の被害者に選んでいるのもひどい。しかもるりちゃんを殺した後、わざわざ着物を脱がせて別の着物を着せているのは絵的にアウトすぎるのではないでしょうか。
また、殺人犯の父親である須賀さんは、妊娠までさせた恋人に対し、本人に一言の確認すらせずに裏切られたと思い込み自殺。その割には丁寧に遺書を書いているので、その暇があればまず恋人に連絡しろよといいたくなる。また、遺族の誰もその遺書の内容について確かめようとせず息子に恨み事を吹き込み続ける。これ虐待やろ。。。息子である殺人犯もまた確認せず思い込みで娘三人を殺す。親子三代揃ってメンヘラ度が高すぎて怖い。もっとコミュニケーション取る努力してほしいといいたくなる。
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誰一人緑さんを信じてあげないので可哀想。まぁ、緑さんは緑さんでその後の行動が奇抜すぎるので「そういうとこやぞ」って定型句をいいたくなるわけですが……。

トリックについても蝶の勉強にはなるが、手間の割には雑。1件目の殺人のトリックしか解説がなく、2件目、3件目の殺人については完全に蝶の説明だけ。殺人者の婚約者だったのに何の描写もないタテハさんが気の毒すぎる。 力を入れていた1件目の殺人についても、検視の結果「殺害時刻」が確定し、その時間にアリバイがない人間、という方向性で考えればごまかしきれないと思われるので、警察が無能でなければ解決できると思われる。このエピソードの猪川警部は無駄に美形だけれど、全エピソードを通じてもトップクラスに無能だと思うなどいろいろとひどい。多分やりたいことが多すぎる割に尺が足りなさすぎて色々と削ったんだろうなということが伝わるので色々ともったいない
もともとエピソード評価は絶対評価じゃなくて私の個人的好みでつけてるのですごく恣意的なのですが、はロリ幼女であるりちゃんを殺したという時点でもう評価なし。殺した理由も上記の通り最低だし、見立て殺人とはいえやっていいことと悪いことがあるよね。(殺人犯にマジレスw)



EP17 エピソード評価★★★

仏蘭西銀貨」は話数が多いぶん充実している印象があります。三人の過酷な境遇を生きぬいたサバイバーのつながりを描いており、「黒死蝶」と比べると三人の人間不信や臆病さから来る動機に強い説得力があってきれいな構造のエピソード。最後に前向きな終わり方になっているのも好きです。
事件についても「誘導殺人」というコンセプトの中では今までで一番流れとして綺麗に見えるし、この事件の「密室トリック」はシンプルながらすげえ!って思いました。ただ二点突っ込みどころがあって、とにかく「衣装を送りつける」という行為はどう考えてもリスクリターンが合わないし、どう考えても犬飼より先に霧山を先に殺すべきだったと思うんですよね。最初の事件で自分が狙われているように偽装したとは言え、動機は明白であり霧山にはあっさりバレてるし警察に言われてたら一発アウトだったので危なかったよね…。
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というわけで、六条さん可哀想……とか多少突っ込みどころはありますが、私はこのシナリオかなり好きです。なにより、ますみを予め疑っている金田一が「ますみ以外の犯人」の存在に気づくというというのは難度が高く、その仕掛けは見事だったと思うので、小説として金田一視点で語れば神シナリオだったかもしれません。
それはそうと、ツインテールの美雪が拝めるレアエピソードなのでオススメ!




EP18 エピソード評価★★

「魔神遺跡」はものすごく犯人たちの事件簿向きのエピソードだと思います。この事件では、犯人には殺意はちゃんとあったものの、殺害は状況に応じて即興で行われていたり、トラブルに対してのリカバリーもしっかりやってる。本人さぞ必死だったと思います。絵的に突っ込みどころが多いものも多いのでネタにしやすいかなぁと。

ところで、まずこのエピソードの最大のツッコミどころとして、この事件は宗像教授の無茶振りが原因の半分以上を占めていると思うんです。

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さとうふみや金成陽三郎金田一少年の事件簿」26巻
「お前がママになるんだよ!」を十年以上前に先取りしてるじゃないですかヤダー!
前エピソードにつづいて、殺人を隠蔽して幸せに暮らしてるし……。金田一少年ワールドの日本では「過去に人を殺しておいて逃げおおせてる犯人が多すぎ」じゃないでしょうか。この作品に出てくる刑事は無能扱いされる人が多いですが、実際に警察全体が無能の可能性が……。そりゃ殺人犯も警察信用せずに私刑で復讐するわ……。なんだか世紀末過ぎて怖いです(創作世界ににマジレス)
他にも蘇我さんのダイイングメッセージが回りくどすぎる点や、銅鐸がピンポイントすぎる点とか、死病に犯されている割に重たい衣装をまとったまま、人形を担いで軽やかに窓をぶち破って脱出する家政婦さんって「お前どこの◯ベルタさんだよ!」といいたくなる点など、ツッコミポイントが実に多いです。作者さんも描いていて楽しかったのではないでしょうか。




EP19 エピソード評価★★

速水玲香誘拐」の犯人は頭が空っぽ過ぎるので多分犯人たちの事件簿にも出られないと思います。あえて描くとしたら犯人の無能っぷりにイライラしている高遠遙一視点になるのかなと。
事件としては「高遠遙一再び」というよりも「たった一人を殺すためだけの事件」であり、トリックも「時間差」トリックただ1つだけ。シンプルイズベスト。かつ本当に被害者は一人というところがポイントかな、と。
連載開始から盛り上げるためにバンバン人を殺しまくってきたこの作品に於いて「そこまで人を殺さなくても、工夫次第で盛り上げられるんじゃない?」というところに挑戦したという意味では評価したいお話ですが、この件は犯人が間抜けすぎました。

それにしても、事務所運(特にマネージャー運)に恵まれなさすぎる速水玲香ちゃん。19話目にして三度目の受難。玲香ちゃんはこの前あんな目にあったんだからもう少し事務所を選べよ……。
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この金田一少年ワールドでは「警察が無能」と「芸能事務所がブラック」なのはもう確定なんでしょうか……。

シーズン1最終話にしてはなんだかあっさりしておりはやく続きが読みたくなりますね。




シーズン1 完走した感想

やっぱり金田一少年の事件簿面白いわー。感想を書いてる内になんかこちらも楽しくなってきたし、この調子でシーズン2以降も読んでいくぞー。

あと、今更だけど
「エピソード内での被害者数」
金田一一が死にかけたエピソード」
「美雪が被害にあったエピソード」
「美雪のラッキースケベがあったエピソード」
「美雪がヒントを出したエピソード」
速水玲香が登場したエピソード」

あたりもエクセルに記録しておけばよかったなぁ、と後悔しているなう。
誰か代わりにやってくださいお願いします。

シーズン1セットはAmazonで1568円で販売されてます。kindle版もセットで安く売ってくれないかなぁ……。

「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン2前半(EP20-24)

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「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン1後半(EP15~EP19) - この夜が明けるまであと百万の祈りの続き。シーズン1が読み終わったので次はシーズン2です。

あと、エピソード評価について一応。金田一少年の事件簿は週刊連載のマンガであり、リアルタイムで「犯人当てクイズ」を楽しみながら読めるのがウリの作品した。シーズン2に入ってからはこの「推理クイズ」の要素が更に強くなっており、わざと「ヒント」になる行動や犯人の粗がわかりやすく描かれるようになっています。なので本当はその「クイズ」としての要素を加味して評価すべきなんでしょう。でも私の記事ではめんどくさいので特に考慮してません。違和感のある行動してたら「うーん。。。」って評価をしています。まぁ、そもそもこの評価は「話が私の好みかどうか」の話でしかない、客観評価とは程遠いものですので、あまりに気にしないでください(笑)

犯人ネタバレ

現時点では外伝に出ているメンバーはいないので、代わりに「予定外の殺人をしたか否か」を項目に追加します。

殺人事件名ミックス犯人動機生死予定外の殺人
EP20魔犬の森1巻千家貴司(17)恋人の復讐生存
EP21銀幕の殺人2巻遊佐チエミ(16)兄の復讐生存
EP22天草財宝伝説3巻~4巻和田守男(35)遺産目当て生存
EP23雪影村5巻島津匠恋人の復讐生存
EP24露西亜人形6-7巻桐江想子(18)、山ノ内恒聖(60)遺産目的、愉快犯生存

EP20 エピソード評価★★

「魔犬の森」は新シリーズになってからの一番手ということもあり基本に忠実というか意図的に「EP1オペラ座館」と「EP14墓場村」を重ねた展開にしているように思います。

金田一少年の事件簿に出演する犯人は、物語のフォーマットとして
1 殺人の舞台を用意する
2 犯行をなすりつける他者を用意する
3 「見立て殺人」のネタを用意する

ことが求められますが、金田一少年はこれを裏返して舞台の意図を知り「舞台をセッティングした人間は誰か」「見立てのための小道具を用意したのは誰か」を考えることで犯人を暴き出すケースが多いです。(今回はダイイングメッセージを利用していますが)。

今回の事件は「犯人たちの事件簿」にすごく向いていると思います。犯人はEP1同様めちゃくちゃ時間をかけて頑張って殺人の準備していました。にもかかわらず「途中で犬笛を落とす」というミスで台無しにしており、第三の殺人では計画が崩れているのに焦って殺害を強行したことでボロが出てしまった。この犯人は金田一の知り合いであり、プレッシャーがすごかったんでしょうね……。というか、いくら入念に準備したからとはいえ、金田一が紛れ込んだ時点で計画は中止すべきだったし、せっかく金田一という知り合いがいたんだから、被害者たちの罪を暴くのは警察に任せようよ……。

EP21 エピソード評価★★

この事件の見せ場は何と言っても「二重密室」トリックです。これ発想としては本当にすごいなと思うのですが、それゆえに引っかかる。

犯人はわざわざ二重密室トリックでローソクを使用するためだけに「見立て殺人」を行っています。ということで、ローソクの位置づけはとても大きいと思うのですが「これローソク倒れないの?」ってのが気になってしょうがないですのですが。「カギが廊下のカドにひっかかって進まないからろうそくを滑車代わりにする」はいいのですが、「そのローソクどうやって倒れないように固定してるの!?」が気になってしょうがないのですが。

また、イレギュラーで警察が来てしまったことにより対応を失敗した、ということになっていますが、もし部屋の外にほかの警察いたらどうするつもりだったんだよ……とツッコミたくなります。この事件も犯人が16歳ということで「思い切りの良さ」がポイントなのかもしれません。

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©さとうふみや金成陽三郎金田一少年の事件簿Case2」
あと本当に何度も同じこと繰り返して申し訳ないんですが、この事件、金田一が警察の前で罪を暴いたことにより、蔵沢さんたちは普通に逮捕されてたと思います。警察に任せていればよかったのではないでしょうか。。。*1それでもなお、わざわざ自分の手で殺さなければ気が済まないというあたりに、この世界における警察不信が感じずにはいられません

EP22 エピソード評価★★

「天草財宝伝説」は財産探しと事件の犯人当ての両方が楽しめるシナリオ。
財宝探しの暗号解読はひねりがないどストレートなものなので、作品中のミスリードをあえて読まないようにするのも一つの手だと思います。
殺人事件に関して。犯人は、最初から財産を探すつもりは全くなく、ライバルを皆殺しにして蔵元家の遺産を受け取ることしか考えていなかった。一人目の被害者がちゃんと正解にたどり着いてそこを掘っていたぽいのに、さっくり殺してその後一度もその場所に近づいていない。その後も第三、第四の殺人では単に犯人が一人になったところをおいかけて殺しているだけ。かなり雑。ぶっちゃけ第三、第四の殺人でツアー参加者のアリバイが全く問われる描写がないのは意味がわからない。最上葉月に疑いがかかっている状態で一気に決着を付けたという形だろうか。
そんなわけでトリックを考えているのは第二の殺人だけなのだが、この第二の殺人のトリックはかなり気合が入っている。シーズン1の「秘宝島殺人事件」と似たような発想を用いている。自分から殺しに行くのではなく相手を殺害現場に誘導するという発想で、被害者にだけ「空間補完効果」を使った偽情報を流す。さらに、時計操作という二重の操作を行っており、ここまできっちり突き止めるのは難易度が高い。そういう意味でとても面白い。
*2*3

ああ、それにしても「最上葉月」さんは私が大好きなメガネ美人だったので、あっさり死んでしまってとっても悲しかったです。

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本当に美人で好き
あとは「美浦エミリ」ちゃん。意味深な登場シーンの割にほとんど活躍してませんでした。この後まだ登場の余地有るよね?頑張れ!
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EP23 エピソード評価(なし)

頼むから、こういうのやめてくれよ……。
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お前ら、友達だろ?自殺する前に確認しようよ。悩みごとがあるなら友達に相談しようよ。もっと人の過ちに寛容であろうよ。ボコボコに殴ってもいいから殺す前に謝るチャンスくらいあげようよ……。
フィクションとはいえ、これはちょっと嫌だわ。


EP24 エピソード評価 ★★★★

①見どころについて
高遠遙一が三回目の登場。ここから二人は光の存在と闇の存在として「対立」だけでなく時には「共闘」を行うようになり、腐女子の方々歓喜の展開が次々と生み出されることになります。今で言うなら「とある魔術の禁書目録」の上条当麻と一方通行みたいな関係ですね。また、「じっちゃんの名にかけて」ではなく「俺自身の誇りにかけて」という表現を使った回でもあります。今まで巻き込まれた事件に事後的に対応していただけの金田一も、高遠だけは個人的なライバルと認識しだします。

正義漢きどりの君に、誰でも持っている心の闇の部分を少しは分かってもらいたくてね。」
「ふざけるな!俺は認めないぞ、あんたのような人間は!」
「認めていただかなくて結構!しょせん私と君は決して交わることのない平行線。だが、平行線は交わりこそしないがいつも隣りにある。まるで双子の兄弟のようにね!」
「何が…何が双子だ!そうやってお前が鼻高々に「芸術犯罪」とやらを俺に振りかざしてくる気なら、俺は「推理」でそいつを叩き切ってやる!俺自身の……誇りにかけて!」

この事件により、金田一少年ワールドにおいて「恋人や家族の復讐など同情すべき理由がある人」「やむを得ない事情がある人」ばっかりでマンネリ化しつつあった犯人像の枠が一気にバージョンアップされていくのではないでしょうか


②事件について。こちらも、とにかく山ノ内の悪意が素晴らしい。この事件の実行犯の動機は「EP22天草財宝伝説」における遺産争いと対比的ですが、実行犯はそれと知らず完全に山ノ内にコントロールされている。

EP22:「たったいまお前にいきなり10億の遺産が転がり込んだとして……。もっと欲しいとかって思うか?金なんてのはもともとあると思うからもっと欲しくなるんだ。」
 ↓
EP24:「要するに、なにもかもあたしのものになるはずだったのよ!この館も!何十億っていう財産も!それを生んだ作品も名誉も幸福もすべて、何もかもね!」「とうの昔に落としてしまった、大金の詰まったサイフを、思いもよらない場所で偶然見つけたとしたら、あなたならどうする?拾うでしょ?当然!他に手を伸ばそうとしてる連中を押し退けてでも……ね!」

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騎士として恥ずかしくないのか

人を思うとおりに操って殺人に誘導するという手口はお見事でした。見立て殺人にしても、そのトリックにしても、大枠としてはすべて山ノ内が実行犯にそれとは知らず「教育」したものであり、無事に成功していてもそれを小説でバラして台無しにするつもりだったのかと思うと本当に性格が悪い。最初は人のアイデアを盗んだところからスタートしたかもしれないし、ミステリー作家としては二流だったかもしれなくても、恐ろしく優秀だと思います。もう途中からは自分で作品生み出してたんじゃないのかな。


ちょうどいい転換点なのでここで一区切りして、次の記事からは後半部分について見ていきます。

*1:あ、でも、もう蔵沢さんコップに口をつけたから手遅れだったかな

*2:ただ、上で述べたように「犯人当てクイズ」の傾向が強まっていたシーズン2では「秘宝島殺人事件」の時と違い犯人が読者である私達の前で明らかに「白髪鬼」の見立てと関係のない不自然な行動を取っており(脈略無くカバンを燃やすなど)、トリックはわからなくても明らかに怪しいよね。あとこの犯人、なにげに最上葉月に犯人役を押し付けようとするのはアカンでしょ。

*3:というか、EP20の感想で<「舞台をセッティングした人間は誰か」「見立てのための小道具を用意したのは誰か」を考えることで犯人を暴き出すケースが多い>と書いたばかりですが、この作品もズバリその方向性ですね。金田一少年シリーズにおける殺人は念入りな準備が必要なため、どうしてもこのパターンが圧倒的に多くなるのは仕方ないでしょう

神戸市中央区の私立高校でのいじめに関して「ヤンキー高校」の口コミを見ながら考えたこと

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についてですが、ネットソースでは「K高等学校」ということになっているようです。

神戸市中央区、いじめ・自殺未遂問題の私立高校は神戸第一高等学校か: 社会・芸能ラボ
【画像】神戸の私立高校に通う女子高生いじめで自殺未遂した写真が衝撃的で批判殺到!

どちらもソースがかなり胡散臭いので信じてはいけないやつですね……。事実が明らかになってからの検証を待ちたいと思います。




というわけで問題のいじめがあったかは保留ですが、はてブのコメントがフワフワしすぎてて意味がないのばっかりで不満だったことと、「ヤンキー高校」として地元では有名らしいこのK高校についてちょっと興味があったので具体的な学校の様子を想像したくて口コミを見てみました。

K高等学校は、地元では「ヤンキーが多いが、その分いじめに対してすごく厳しい」というイメージの学校

神戸第一高校の入試情報| みんなの高校情報

「みんなの高校進学」による説明は以下の通り。

勉学とスポーツの両立を目指す「スポーツコース」
各自の進路希望に応じて幅広く学習を進める「普通コース」
IT時代のスペシャリストを育成する「情報処理コース」
デザインの個性を伸ばす「ファッションデザインコース
介護福祉の技術・知識・心を育てる「介護福祉コース」
調理師免許取得・調理の即戦力となる「調理師コース」
パティシエのセンスと技術を磨く「製菓衛生師コース」があります。
多様なコースで希望進路の実現を目指すとともに、各種資格試験に向けた合格対策カリキュラムを設定して資格取得をサポートしています。

偏差値は38~41。科目は英数国のうち一科目と作文。合格倍率はほぼ1倍であり、実質的には400字の作文が書けて、面接で明らかにやばい人間であると判断されなければ誰でも入学できるようです。
教育困難校一歩手前で、頑張って踏みとどまっている、という印象です。



地元では「ヤンキーが多い」けれども「いじめに対しては厳しい」学校という評判だったようです。
神戸第一高校について教えてください。 - 1 神戸第一はヤンキーが... - Yahoo!知恵袋

ヤンキーはすごく多いです。それに、最寄り駅から遠いです。
制服は男子は学ラン、女子はたいして可愛くないセーラーです。
市内でもアホ校として有名です。

神戸第一高校は今でも不良が多いですか?神戸第一高校と通信... - Yahoo!知恵袋

入学当初は気合の入った不良も多いでしょうが、意外としつけに厳しいので本当の不良は辞めていってしまいます。
純粋にあまり頭の良くない普通かやや不良の生徒が中心の学校です。

ココの学校は単なるアホ校じゃなく、三田方面や西神・明石・加古川・姫路方面に高校が少ない分、高校難民を救済する役割も果たしてるから色んな奴が来るし。その分変な奴も多いよ、いじめよりも校内暴力やカツアゲが多いかな?でも、今は大分マシになってるよ

以下の口コミでも、いじめに対しては厳しい対応がされていることがうかがえます。このため、なんらかの事情があったのでない限り
上記の記事のような「露骨ないじめ」に対応できなかったとは考えにくく上のいじめがあったのは別の学校かもしれないなあと思っています。
というか、未だにあの画像を見ても、あれが本当にあったことだとか、あれを高校教師がスルーしていたとは信じたくない自分がいます。


ヤンキーの多いK高校の校則は「運転免許」方式で、問題児を学校から追放することで秩序を守っていた様子

神戸第一高校のいじめの3ページ目 | 兵庫県私立 - 高校受験ナビ

まず、処分に関して車の免許と同じで点数があります。15点以上になると退学です。対象となる生徒の意見はほとんど聞き入れてもらえますん。たばこ:ライター等所持などでも3点いじめ等の処分は7点携帯電話も電源を切っておかないと駄目です。何かと処分対象になることが多く入学して高い入学金を払ったのち退学に追い込まれる方が多いと思います。

上記の点数制の校則とあわせて考えると、学校は「問題児を追放することで秩序を守っている」という印象でした。コールバーグの道徳性発達の6段階でいえば、生徒たちの道徳段階を第一段階(小学生並)とみなして扱っていたということです。(掲示板をよむ限り生徒たちは第三段階を志向していたのでズレを感じますね……)


2011年時点では先生による体罰が日常的にあった様子

神戸第一高校のいじめの3ページ目 | 兵庫県私立 - 高校受験ナビ

・あと、先生の体罰もあります。意味もなく蹴ったり殴ったりと。
 とにかく嫌なら来るなとか生徒側に立った方針ではないと思います。

・ここの教師ってほんとどうかしてるよねー、男性教師が女性生徒を蹴り飛ばしたり、風紀検査の時堂々と髪の毛触るし、ほんとどうかしてるわ・・・少し風紀乱れてても注意すればいいものの即カード切られるし・・・これは訴えてもいいレベルではないでしょうか

他にも男女比問題などが指摘されてますね

後悔しませんね?:神戸第一高校(兵庫県)の口コミ | みんなの高校情報

よっぽどの理由がない限りこの学校への入学はやめたほうがいいと思います。
まず入学して気がついたことは男女の比率がおかしい事です。パンフレット見ただけなら分からないと思いますよ。明らかに意図的です。
最初に新入生オリエンテーションなんとかがあります。あの時点で辞めるべきでした。

「常盤か第一をどっちか受験しよ思てるんやけどどっちのが楽しくて雰囲気いーですか?」って質問での返答の殴り合いが面白い。はてなとは全く世界が違う。



入学を検討する中学校の掲示板では、「いじめ」に対する質問が非常に多い。回答は「コースによる」という印象

あくまで掲示板だけをみた印象ですが「専門コース」ならそんなにいじめのようなものはないように感じました。一方で「普通コース」はかなり危険度が高かったように思います。この事件に関してもし高校名が出るのであれば、ちゃんと「コース」まで含めてチェックしたほうが良いかもしれません


「ヤンキーが多い高校」における、生徒から見たいじめに対する考え方のバラつきがとても興味深い

さて、K高校の状況を一通り説明してきましたがここからが本題。

はてなってのはなんだかんだ言って一定水準以上のレベルの高校に通ってたような人の割合が高いと思います。だから「いじめは良くない」みたいなのがコンセンサスになっていて肝心の「いじめが起こるような状況にいる人達の考え方」ってのがあんまり語られないんですよね。そういう「いじめをする側」の人間寄りの話を語ろうとした瞬間に頭ごなしに否定される、くらいのプレッシャーがあります。(その反動で一周回ってミソジニーやミサンドリをこじらせてる人が多いのがめっちゃ面白いと思ってますが


そういうポリコレ棒を持った人たちが徒党を組んで闊歩している空間ではなく、言い方は悪いかもしれませんが
・偏差値が低く
・ヤンキーが多く
・「いじめは良くない」がコンセンサスになってない
そんな高校の生徒たちの間で語られるいじめに対する意見は生々しく、参考になります


①いじめなんてないよ、いじめは学校の先生に任せていれば大丈夫だよ派

ここの高校はいじめに対して凄く厳しいです。
ですので、安心していいと思いますよ。

第一にはそんなんないし。アニオヲもヒッキーも俺一緒にカラオケや会話するしww
辞めてく人はおるけどいじめで辞める子おらんから

いじめられたら担任や顧問にちくれば
説教&先生らからハブられていじめた奴は居場所なくなって辞めていきますw
必ずちくれば大丈夫だと。

心配すんな(^^)
俺もぼっち心配やったけど友達出来たしw
いじめられたらちくれwwwすぐ辞めさせる先生らやぞ(^^)

おとなしい子もいとるよ。
いじめは専門コースならないと思ってる。いじめするような奴はすぐやめるよ!!

無くなないですが、いじめが発覚すると厳しい処分があります。
他の学校と同程度だろうと思います

目立ったいじめはないですね。今のところ。

あります。もしいじめられたら先生にチクりましょう。
多分いじめた人は停学になります。(ひどい場合退学もありえます。)

昔は結構不良が多かったらしいです。今はかなり減ってきてます。
でも安心してください。いじめられたら先生が徹底的にやってくれるらしいので

これの恐ろしいところは「先生依存」です。「先生がいじめをスルーしたら止められない」ことを意味します。
だいたいは先生が厳しく取り締まっていたようですが、もし先生が取り締まらなかった場合、それは「問題ない」としてどこまでもエスカレートしてしまう恐れがあります。
これは誰かの理性や判断を絶対的なものとして捉える集団に起こりがちなことですね。はてなにおけるポリコレ集団とかもこの系統です。




②あるけど「普通にしてたら」大丈夫だよ派

いじめは目立つ行動しなければおこらんよ~(笑)

いじめはないことはない。不良はちょいおる。授業は案外と静かめかな

いじめられてる子おるけどソイツの態度がいじめられる訳で普通にしてたら大丈夫や

普通に生活していたらいじめられることはないと思いますよ

これのやばいところは「頑張っても普通に出来ない人」が死ぬことですね。そもそも「他人を意識して普通になるよう努力しなければならない」ってのがもうしんどい。また、この考えも、いじめがエスカレートする要因になりますね。



③「いじめじゃないよ、ハブられてるだけだよ」派

雰囲気は明るいですが女子に避けられてる男子はハブですいつもぼっちです
いじめではないですたぶん辞めると思います

いじめはないけど他の人と仲良く出来ない人は干されるってか友達なれへんと思うよ

この学校の生徒にとっては「馴染めない人間はやめることになる」のが当たり前になってるんですね。多分、日常的に退学者が出ているのでしょう。しかも高校生活の序盤に。
なので、馴染めない人や馴染もうとしない人を受け入れるための努力とかはしない。むしろ、馴染めない人を排除するのは良いこと、くらいに思っているかもしれません。


④「いじめじゃないよ、いじめだとしてもいじめられるやつが悪いよ」派

・肯定してる訳ちゃうが弄られる人にも弄られる理由があると感じてる。皆の悪口や根拠のない陰口で人を嫌な気持ちさす人らは友達も去って行く。それをいじめと感じるかも知れんが自業自得やと思ういじめやないで。友達になりとおないだけ。

弱い人って言い方好きやないけど、少し人苦手な子やアニオヲ子や特長ある人らが弄られる対象なるやんふつうな。

お前みたいな思考しとるやつがいじめられるんやぞ、自業自得ちゃうか?そんな怖いんやったら入ってこんでええわ

「自業自得」という言葉を複数の人間が使うってのがもうやばいですね……。大人たちが自業自得とか自己責任って言葉を使いすぎるせいで、もう子どもたちも完全に毒されてる。いじめられたり、学校に通えなくなってもそれは本人が悪いんだ、という思考を子供がやってるわけで、これはかなりやばいと思う。苦手感を与えたり嫌な考え方をする子はいじめられてもそれが普通だって考えの子がたくさんいたら、そりゃ学校がいくら厳しくしようがいじめは起きるでしょうね



⑤「ありますよ」「いじめがあるのは普通だよ」派

いじめを受けたら先生にチクりましょう。いじめで停学になる生徒はたくさんいます

多くはないけどおるで

はい、いじめはあります。自分も部活の時毎回殴られてます

普通科だったら皆ヤンキーなんでいじめられるからやめた方がいいと思う

いじめはどこの学校にもある

「いじめが起きるのは普通だ。それは避けられないことだ」「他所の学校にいってもどうせいじめはある」と達観している子が多い。こういう考えをしている子が少なくない状況で「いじめはよくないことだ」なんてはてなのお題目だけ一生懸命唱えても、虚しいだけですね……。


「いじめはあるけどいじめよりも怖いものがあるよ」「いじめはまだマシだよ」派

今も昔もイジメはあるやろうし、体質自体変わってないと思うけども。イジメ気にするより、中途半端な不良とキレ易い上にプライドの高い奴や変な奴が多いから、そっちの方を気をつけた方が良いよ。こういうタイプって、大したことも出来ないのに人を見下すのが多いから厄介だよ。

いじめもあるけど、いじめよりも変な奴が多い。ココの学校は単なるアホ校じゃなく、三田方面や西神・明石・加古川・姫路方面に高校が少ない分、高校難民を救済する役割も果たしてるから色んな奴が来るし。その分変な奴も多いよ、いじめよりも校内暴力やカツアゲが多いかな?でも、今は大分マシになってるよ。

そして、これは、実際に掲示板を見なければ思いつきもしなかったことですが……。はてなの人間からしたら「いじめ」が一番恐ろしいのかもしれないけれど、この学校の一部では、それよりも警戒しなければならないものがあるようです。多分今の枠組みでも刑事事件になるようなお話があったりするのかもしれません。 現場の先生は私達が想像しているより困難な状況で秩序を保たなければならないわけです。 外部から、いじめのことだけ見て教師しっかりしろよ、なんてやじを飛ばすのはなんて気楽なことでしょう。。。


ヤンキー高校の中では「スクールカースト」がかなり明確だと思われる。

こういう考えかたをする生徒たちの中で、いじめられる側になってサバイブするのは相当大変でしょう。だから自分はいじめられる側にならないためにも、弱い人間をより叩くか、先生への依存を強めるか、「普通にしてれば大丈夫」って願望を自己催眠で強化するか、そういうことをしていく必要が出てくるのだと思います。その結果生徒たち自身の生き残りたいという欲求に従って「スクールカースト」が形成されているように感じます。 

大事なことは「スクールカースト」と言うと生徒の中だけの話と考えがちですが、実際にはスクールカーストの中には「教師」が含まれているってことですね。上で取り上げたように、K高校ではいじめにかぎらず、なにか問題があったときにその解決は教師に丸投げしている生徒が多いようです。というより、「生徒が先生に依存して自力で問題解決を行えない状態」を、教師が作り上げてしまっているように見えます。生徒は先生に逆らうとすぐに退学させられる。 つまり先生の意図がわからない状態では何も動けないし、積極的に先生の意図を探ろうとする。先生こそがカーストの頂点になってしまっています。
そういう状況でいじめがおきたのであれば、教師の責任は「いじめを発見し、防げなかったこと」というだけでは終わらないように思います。

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このあたり興味ある。

金田一少年の事件簿 まとめて振り返りシーズン2後半(EP26-EP27)

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「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン2前半(EP20-24) - この夜が明けるまであと百万の祈り
の続き。1つ前の記事で頑張りすぎたのでシーズン2は2つしか残ってなかった……。

犯人ネタバレ

殺人事件名ミックス犯人動機生死予定外の殺人
EP26怪奇サーカス8巻小椋顕人(12)&小椋乃絵留(14)父と石川の復讐生存
EP27金田一少年の決死行9-10巻狩谷純(22)長期間幽閉に対する復讐生存

見ての通り、EP13あたりから、予定外の殺人を犯している犯人が全くいない他、
シーズン2に入ってからは、結局犯人が誰も死にませんでした。

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高遠遙一登場後は明らかに流れ変わったな……

EP26 エピソード評価★

「怪奇サーカス」は殺人犯が最年少を更新しているシナリオ。演出の関係で解決編や動機の解決部分があっさりしており、あまり印象に残らないが、流れとしては下記のとおりとなっており、3人組はかなり極悪である。

①6年半前に強盗犯3人がサーカス団に加入。(小椋団長はなぜ受け入れた?)
②その後数年前に大男の「石川隆」が曲芸中にやけどを負う。
③1年前に前団長の「小椋伸吾」が1年前に焼き殺されている。殺したのは3人組で、正体に気づいた団長の口封じに「ショーの練習に使う灯油を危険なガソリンにすり替え」たらしい。これを石川隆は目撃していた。
④団長殺害の翌日、3人組はさらに口封じで「石川隆」を殺した(?)後、海に荷物ごと投げ捨て、団長殺しの罪もかぶせる。
⑤第一の殺人の後、エドの死体を焼いたのも3人組の生き残り。

「小椋伸吾」や「石川隆」は解決編の途中でも一度もビジュアルとして出てこなかったため、一読しただけではこれらの情報がすっと正確に頭に入って来ませんでした。動機の部分を丁寧に描くことに定評がある金田一少年シリーズにしては珍しいです。
トリックに関して、第二の殺人における錯覚を利用した仕掛けは面白いものの、やはり「MONSTER」なる存在の仕業にするのは難しいので、とりあえず殺し切るところまでしか考えていなかったのかなと。個人的には第一の殺人の後のアリバイ確保のほうがうまいなと思いました。

EP27 エピソード評価★★

高遠遙一登場4回目。

金田一少年の決死行」ではまず舞台作りと、そこに被害者を集めるまでの導入の流れがちょっとわかりにくかったです。巌窟王をベースにしているとはいえ、金田一が香港のホテルについた時点でここまで話が進んでいるんですよね。

①高遠遙一がまず殺人犯を牢獄に閉じ込めた4人組の1人「神山」から殺人犯が牢獄に閉じ込められていることを知らされ、金田一との対決のための手駒として利用することを決める。「神山」を殺害した後、殺人犯を脱獄させる。

②殺人犯は、脱獄の際に自分が幽閉されていた洞窟内に残っていた財宝を使ってホテルを買収し、改装工事を始める。この際に南麗晶を秘書として雇用する。

「神山」の名を使って残りの3人をホテルのマジックショーに呼び寄せる

④殺人犯は自分が誘拐されたことにして身をくらませ、警察を舞台に呼び寄せる。

高遠遙一は金田一や明智がそれとわかる新聞広告を出し、二人を香港のホテルまで呼び寄せる

⑥香港に来た明智警視を洞窟内に誘導した後襲撃、トリックの場まで拉致する。

私は明智さんが登場したのがかなり唐突に感じたわけですが、読み返したらちゃんと説明ありましたね。また、被害者4人がなぜ集まったのかも読み返すまであれ?って思いました。ちゃんと描かれてるんですがうまく頭に入ってこない……。自分がいかにボケっとしながら作品を読んでるか痛感します。

鏡を使ったトリックですが、①~⑥で行った準備の大掛かりさを考えると、もう少し確実性の高いやり方はなかったんだろうかと思ってしまいますね。。。
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そもそも一度睡眠薬食らって容疑者扱いされているのに、同じような手口で二度目も無警戒に睡眠薬を食らい、目覚めた後そのままナイフを持って移動する金田一くんというのはちょっと……。芸術殺人にこだわる高遠さん的にはこれでいいのか……?
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というわけで、事件としては結構ツッコミどころが多く(金田一少年と高遠に対して)、実行犯としては「おいおい、これで本当に大丈夫なのか?」といいたくて仕方なかったと思うので、「犯人たちの事件簿」で思う存分ツッコんで欲しいと思います。
巌窟王」になぞらえている割に、見立て殺人というわけでもなく、「待て、しかして希望せよ!」的な展開になるわけでもなく、途中から高遠と金田一の対立が持っていってしまったりと、終わり方がすっきりしないと感じますが、過去作の準レギュラーキャラが多数登場したりとサービス精神が十分に発揮されていてなかなか面白かったです。

短編集について

金田一少年の事件簿 まとめて振り返り 短編集(前半)

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EPナンバーが振られていない短編集。
話が短いので感想書いたり評価したりはせずに淡々と見ていく……つもりだけどどうなるかわからない。

1巻

殺人事件名犯人動機殺害
氷点下15度の殺意鈴森笑美恋人の復讐?
誰が女神を殺したか汐見初音浮気男への制裁?
美雪とはじめのエトセトラ七瀬美雪はじめちゃんが寝てたから
明智警視の事件簿八木清親の復讐
共犯者X教師(名前無し)ロリコン

2巻

2分の1の殺人者桐沢紅子父の再婚反対
クリスマスの殺人秋吉梢緊急治療受け入れ拒否への恨み
金田一少年の報酬剣持警部酔っぱらい
明智警視の事件簿2三矢鉄男犯罪の隠蔽
迷い込んできた悪魔恩田さん(出門章一)殺人狂

「2分の1の殺人者」は意味不明すぎる。本当の父親だったとしたらどうなのか……。
「クリスマスの殺人」では金田一丙介と、その娘ふみが登場。割りとしっかりしたシナリオ。

3巻

鏡迷宮秋元和那(22)父の復讐
金田一フミ誘拐相馬敦士銀行強盗逃走時に遭遇
明智少年の華麗なる事件簿1和島尊脅迫犯への反撃
金田一少年の悪夢あとでまだ
金田一少年の怪奇事件簿ぬりかべネタ

「鏡迷宮」女性たちの友情(笑)
「金田一ふみ誘拐」 PHS懐かしい(笑) このエピソードで出てきたクイズは普通に飲み会で使えるかも。
「明智少年の華麗なる事件簿」 ワトソン的ポジションというかこういう生き方ってもっと評価されるべきだと思うんだよ……。

4巻

金田一フミの冒険猪熊先生息子の復讐
白銀に消えた身代金黒塚匠(10)&若林夕雨子(26)狂言誘拐
フィルムの中のアリバイ美隅陽平(23)恋人の四十九日に出席したかった
殺人レストラン準教授別れ話のもつれ
美少女探偵金田一ふみネタネタ


「金田一フミの冒険」 フミちゃんませてるけど、暗いところが無くて良いよね。
「白銀に消えた身代金」 この事件のために300人も捜査員を動員してたのか(笑)。
「フィルムの中のアリバイ」 また事件に巻き込まれる美雪さん。何回頭から血を流してるんだこの子は……。そして、美雪は結局当日何をしに来ていたのか。草太と一緒に映画を見に行ったのは誰だったのか、は未解決のまま……。
「殺人レストラン」 間抜けな犯人にとどめを刺さず生殺しにして楽しむ方式。ちなみに元ネタはLamb to the Slaughter。これ中学のときに学校の課題でやったのでなんとなく覚えてた。
http://f59.aaacafe.ne.jp/~walkinon/lamb.html

5巻 村上草太くん

血染めプールの殺人猪熊先生息子の復讐

「血染めプールの殺人」 美雪が犯人として疑われたのはこれが初めて。また草太くんと美雪の話の続きでもある。そんなことより、このエピソードでは美雪の三つ編み、水着風ウェイトレス姿と水着姿などが堪能できる


5巻と6巻も読んだけど読書記録のメモがどっかいってしまったのでまたいずれ追記します。

6巻 アナフィラキシーショック怖すぎる


短編だとステージを移すのが難しいためか、「不動高校関連」とか「金田一二三関連」が多いですね。ああ、そう言えば学園関係かどうかもカウント取っておけばよかったかな。まぁこれは後からでもできるからいいや。

「金田一少年の事件簿」まとめて振り返り シーズン3……の前に七瀬美雪の話

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シーズン3第一話の「吸血鬼伝説殺人事件」だけ読みました。読みましたが。

急激な絵柄の変化にちょっと面食らったよ、という話を一回挟ませてください。

時期的に見ると、4年間続いた「探偵学園Q」の後の復活連載

絵柄がだいぶ変わって違和感が強いです……。原因は明確で4年間続いた「探偵学園Q」の後の復活連載だからですね。それにしても「探偵学園Q」の主人公やヒロインが中学生だったせいか、金田一と七瀬美雪までロリ化してしまっている。金田一はまだいいとして、七瀬美雪の「コレジャナイ」感が私の中ではかなりキツい。

今までは美雪の垢抜けないが、ちゃんと高校生って感じがしたのだが、キラキラした瞳の萌えキャラになってしまっているし、瞳だけじゃなく、金田一少年がちょっと「ムチムチ」と評していた体つきもスレンダーで肉のない無個性なモデル体型になってしまっている。。。アカンわけじゃないけど自分の中で同じ美雪として同一性を保てない。

何よりまずいのが、せっかく豊かになっていた表情パターンが大幅に減少している……。この絵柄では後半のはっちゃけた美雪さんの描写は難しいのではないでしょうか……。

金田一少年の事件簿における美雪って、彼女なしでは物語回せないくらい重要じゃないですか。

1 はじめちゃんが戻ってくる場所(デビルマンにおける美樹みたいな楔的存在)
2 ワトソン君的に、事件を目撃し、一般人の視点から語る役目(時々示唆まで与える)
3 ツッコミ役(CITYHUNTERにおける香みたいなもの)
4 お色気役(CITYHUNTERのサブヒロインたちが担っていた部分)
5 時々事件の被害者として犯人のアリバイ作りの道具にされたり

特に「ツッコミ役」としての彼女は後半になればなるほど輝いていたのにその輝きが失われてしまったように感じる。

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だんだん過激になっていくツッコミ

それならそれで、絵柄が変化したのはしょうがないからその絵柄の変化に合わせた描写の変化があればいいのだけれど、脚本は相変わらずと言うか、初代からずっと描かれていた「金田一少年の美雪に対するオヤジ臭いセクハラやサービスシーン」は健在であり、こういう描写の時の違和感がひどいことになっている。

今までは、金田一と美雪という特別な関係にある高校生同士のイチャイチャという感じだったし、美雪さんのおしおきも激しかったので、私の中では釣り合いが取れて許容範囲というかニヤニヤできていたのですが*1シーズン3からは、そもそも美雪が「誰だこれ?」状態になっているせいでそういうサービスシーンと縁がないキャラに嫌がらせをしている感じがして「えっち系の二次創作」に見えてしまうんですよ……。

探偵学園Q」は多分この絵柄的にそういうサービスシーンとかは殆どできなかったと思うんだけどそうでもないのかな。(あったらゴメン。あったらすごい違和感だと思うけど)





と、まぁ大げさに騒いでますが、まぁ読んでる内に慣れるでしょう。そのまま読んでいきますよ、と。

私って思った以上にシーズン2までの七瀬美雪のこと好きだったんだなぁ……というだけの話でした。

ところで「吸血鬼伝説殺人事件」によると七瀬美雪の体重は47kgなんですね。ちぃ覚えた。

*1:もちろんシーズン1やシーズン2のときから嫌いな人は嫌いだっただろうけど、私はまぁこの二人の関係性ならありかな、と思ってました

ねんがんのはてなの株をてにいれたぞ

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後出しすると意味がないと思うので今更新。

本日決算日ですが、あえて決算日前に2031円で一単元だけ買いました。

ぶっちゃけ今年一年は投資先行期にあたり、プラットフォーム刷新のために費用増加の予定で減益予想になっている。ここ一年の業績考えたらまだ高いと思うし、1Q決算が良いとは思ってない。その割に決算前に100円くらい盛ってきてるので決算またぎ爆死する可能性は結構高いと思う。

下がったらメシウマしてください(笑)


「FGO新章異端なるセイレム」のアビゲイルと「るつぼ」におけるアビゲイルの比較(予定)

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キービジュアルにでてくる女の子がアビゲイルだと知って興奮を隠せない。

アーサー・ミラー「るつぼ」において描かれる彼女の狂気はものすごい好きなんですよ。
彼女こそがセイレムの魔女裁判における主要人物なのだから登場するのは当然といえば当然なのだけれど
彼女が出てくるということは、どこまで他のキャラクターが出てくるのかも興味ある。

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セイレム魔女裁判について

独立派のトーマス・パトナムが村に教会を建てるべく呼び寄せたのが発端となるサミュエル・パリス牧師。現状維持派は牧師を呼ぶことに反対し、教会が建っても礼拝は町の教会へ行き、現状維持派の議員たちは牧師の給与を差し止め土地取得にも違法性があったとして、牧師が村から追放されつつある中で事件は起こる。サミュエル・パリス牧師の娘やその従姉妹、トーマス・パトナムの娘や下女をはじめとする10人の少女たちが、異常なけいれんを起こしたり、奇妙な行動をとり始めた。

敬虔な人物として周囲から除名嘆願も集まった人格者、レベッカ・ナース夫人がトーマス・パトナムの娘主導で少女たちに告発される。
トーマス・パトナム自身も40人以上の告発を行ない、その多くは政敵や遺産争いで多くの財産を継承した遺恨のある弟の関係者であった。

トーマス・パトナムの娘アン・パトナム・ジュニアは、後に「迷惑をかけた」という謝罪文を書いてはいる。 ただし、サタンに騙されたとしており、嘘をついた、とは書いていなかった。刑場でも少女たちや他の「魔女」の今後を慮りながら死んでいったとされるレベッカ・ナース夫人の遺族は、この謝罪文を受け入れ彼女を許している。 (ちなみに遺族はサミュエル・パリス牧師だけは絶対許さないとも語った)

あっ……(察し)


史実におけるアビゲイル(事件当時12歳) パリス牧師にいいように使われたのではないかという印象。17歳で死亡したとされる

アビゲイル・ウィリアムズ (セイラム魔女裁判) - Wikipedia

1692年以降、アビゲイル・ウィリアムズは文書による記録から消え、魔女裁判後に歴史家が彼女の人生について知ることは不可能になった

アビゲイル・ウィリアムズは多くの人を魔術の重大な被告にしたが、裁判のうち8つにしか参加しておらず、途中で消えた魔女裁判が終わった後に何が起こったのかを示す確かな記録はない。

セイラム魔女裁判―清廉潔白のグロテスク-2ページ

映画クルーシブルの影響で世間に嫌われがちなアビゲイル・ウイリアムスその後は確たる資料が残っていない。映画の原作となった『るつぼ』に「アビゲイルは売春婦まで身をやつしたらしい」と書かれているせいで、それが事実のように語られるがおそらく事実ではない。裁判の終盤に人知れずセイラムから逃げ出すシーンがあるが、これも創作かと思われる。ただ、「最初の2人のうち片方は、死に至るまで悪魔に責め苛まれた」とジョン・ヘイル牧師が手記に書き残しており、この片方がアビゲイルである可能性は高い

基本的には「自白すれば減刑されるというピューリタンの法解釈」によって死なないために自白をし、一度自白した後は、自分が助かるために求められるままに証言を行ったとされている。
告発に関してはパトナム家による政治利用の側面がよく指摘されている。 少女たちの告発の中で最も先導的な立場にあったのはティテュバとパトナムJrとされている。


アーサー・ミラー「るつぼ」におけるアビゲイル(事件当時17歳) あきらかに悪役として描かれている。裁判後に失踪し、娼婦として生きたことになっている

アビゲイルはセイラムの牧師パリスの姪である。親は先住民に殺された孤児で、美しく、また仲間に強い影響力を持っている。
 少し前までジョン・プロクターの家で、その妻エリザベスの家事手伝いをしていたがクビになっている。


②ある日、アビゲイルは牧師の娘ベティたち数名たちと夜の森で踊っているところを牧師に見つかる。
 禁欲的な村でこうした行為は禁止されており、見つかったショックでベティともう一人ルースという娘が意識不明になる。
ルースの親パトナム夫妻がこれを悪魔の仕業と騒ぎ立てる。
 村の立ち位置が微妙でことを大げさにしたくないパリス神父は、外部から悪魔祓いで有名なヘイル牧師を招聘する。
 ※このヘイル牧師はさんざんことを荒立てた挙句、最後になって収集がつかなくなるとすべてぶん投げて逃げ出す


アビゲイルは最初、牧師にも、ジョン・プロクターに対しても、ただ森のなかで踊っていただけだと言っていたが
 ヘイルに問い詰められたパリス牧師が森のなかで踊っていた様子を語ると、
 アビゲイルは、黒人奴隷である「ティテュバ」にすべて罪をなすりつけ、女友だちにもきつく口止めをする。
 


アビゲイルは実際には、雇い主であったジョン・プロクターと不倫して、ジョンの妻であるエリザベスに追い出されていた
 それだけではなく、エリザベスを呪って呪術的なことをしたり(鶏の血を飲む)、ティテュバに頼んで降霊術的なことをやっていた。



⑥ティテュバは縛り首にされそうになるが、ここで「罪を自白」することによって、なぜか赦されたばかりか、聖人扱いされる。
 これをみたアビゲイルたち少女も、自分も悪魔に憑かれていたと告白し、他の村人の名前を悪魔の手先として指名しだす。

自分の嘘の告発が力を持つようになったことで箍が外れたアビゲイルは暴走していく。これにパットナムが便乗したことで、パットナムのライバルであったレベッカ・ナースらも訴えられた他、その結果「告発は恣意的なもの」となり、ジャイルズ夫人などが全くの言いがかりで逮捕され、拷問される。さらに、無罪を主張すれば有罪となり、有罪を認めれば無罪になるというチグハグな構造になってしまい、その結果「無罪の上、嘘の証言が出来ない真面目な人達だけが死刑になる」という裁判が行われる。

「アビー・・・まだ誰かを訴えるつもりか?」
「生きていればね。もし殺されなかったら、あたし、やるわ。偽善者が一人残らず死ぬまで」
「それでは、みんないなくなるぜ」
「いいえ、いるわ。たった一人。あなたよ」
「俺が!おれのどこがいい?」
「だって、あなたは私に優しさを教えてくれた、だから、いいひと。
 あれは火だった。あなたがあたしを連れてくぐり抜けたのは。そしてあたしの無知が焼き払われた。
 あれは火だったのよ、ジョン、二人は火の中で寝たのよ。あの夜からは、もう、どの女だって、あたしのことを悪く言えるわけがない。こっちは答えを知ったんだもの。
 風でスカートがまくれると、自分の罪だと思って、よく泣いたわ。レベッカとやらの婆さんから、ふしだらだと言われた時は、はずかしくて顔を赤らめたわ。
 でも、そういうあたしの無知を、あなたが焼き払ってくれたの。まるで12月の木のように、裸のままの姿で女たちが見えるようになったわ。
 聖人面をして協会へ行っても、病人の看護に走り回っても、心の底はみんな偽善者!
 だから神様が私に、みんなを嘘つき呼ばわりする力を与えてくださったの、神様がしむけてくださったの、人があたしのいうことを聞くように。絶対にあたし、この世の汚れを洗い清めるわ、神様の愛のために!
(中略)
「おやすみ、ジョン。怖がることはないわ。何にも。あしたはあたしがあなたを助けてあげる。あなた自身から、あなたを救い出してあげる」

⑦このあと、裁判のトップである「ダンフォース副総督」を籠絡したり罠を使って、恋敵であるジョン・プロクターの妻エリザベスを有罪にしようとする。
 ※この「ダンフォース副総督」がまさに勤勉な無能であり、セイレム事件の最大の問題児。


アビゲイルは裁判において、口裏を合わせていた少女(メアリー)たちに裏切られ、不利な状況に陥るが法廷内でも悪魔が見える演技をしたり、判事を脅したりして勝利をもぎ取る。


アビゲイルは、教会の有り金をすべて持ちだして姿をくらませる。


⑩事件後のアビゲイルについては、娼婦となってボストンに現れたという伝聞が伝わるのみである



FGOにおけるアビゲイル(事件当時12歳程度?)

まず最初に、FGOでは、クトゥルフの登場人物であるランドルフ・カーターが登場するらしいが、セイレムはクトゥルフ神話において、アーカムシティの元ネタとされているから、実際にこれを融合させる意図が有るのかもしれない。

マサチューセッツ州の小都市セイレムがモデルとされ、ラヴクラフトが描いたアーカムの地図は、セイレムの地形とよく対応しているという。ミスカトニック大学(架空)の所在地でもある。
実在のセイレムは、1692年のセイレム魔女裁判によって広く知られている。アーカムにおいても過去に同様の事件が起こり、20世紀に至っても街に暗い影を落としているとされる。


というわけで、時間もったいないからとりあえずこのあたりにしてさっさとプレイしていきますよ。

「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン3(EP27~EP29)

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EP名犯人動機生死予定外の殺人
EP27 吸血鬼伝説湊青子(22)姉の復讐生存
EP28 オペラ座館第三の殺人湖月レオナ(20)恋人の復讐生存
EP29 獄門塾氏家貴之(48)&濱秋子(17)息子の復讐&片思い相手の復讐氏家は死亡。濱は生存

EP3に入ってからは初見なのですが、そのこともあってか、非常に満足度が高いです。
特に「オペラ座館第三の殺人」は本当にお見事!って思いました。


「吸血鬼伝説」 ★★✩

金田一復帰そうそうに美雪さんがひどい目にあってしまうお話。美雪さん本人はいいとして、美雪のご両親は、自分の娘が金田一絡みで3回も殺されかけているので、そろそろ娘を遠ざけたほうがいいと思いますよ……。なぜか美雪のご両親は一切出てこないんだよね。

事件の方ですが、医療関係は命がかかっているだけにこういう動機を作りやすいのでしょうね。とはいえ、この事件、誰も悪くなかったと言えなくも無いけれど、そもそもユリアさんが希望したからと言って致死量の血を抜くのは論外だし、それに対して警察がまともに捜索しないというのもええ……ってなる。事件を積極的に隠蔽しようとしたこともあって、これはさすがに犯人が誤解して殺してしまっても文句は言えないかなと思います。

トリックについても1巻ものにしてはしっかりしており「探偵役」として金田一の思考を誘導しようとしたあたりの攻めの姿勢はすごく好き。このシナリオでやりたかったのは、一番最後の「輸血」なのだとは思いますが、まともな医療設備がない廃墟ホテルで腹をぶっさり刺されて助かるのはちょっとなぁ……。


オペラ座館第三の殺人」 ★★★★✩

物語の彼女は、光を求めてラウルを選んだ。
でもあたしは、あたしの中のクリスティーヌは、どんどん闇に惹かれていった

「今だからこそ僕にはわかるんだ。この地下の世界を作った仮面の男の、そしてオペラ座のファントムの気持ちが。華やかなオペラの賑わいの真っ只中に身を置きながら、誰にも知られずにたった一人でいようとした、彼らの孤独な気持ちが、ね」
「1人だなんて言わないで。あたしはファントムを置き去りにするクリスティーヌじゃない!」

これまでのところ最も評価が高いエピソードです。今までで一番高い点数を付けた「露西亜館」や「異人館」よりも、自分の中ではさらにもう1つ上

オペラ座の怪人」の見立ては三度目ですが、メタ的に見て「ヒロインがファントムを選んだルート」というストーリーになっているのがまず意外性があって良いです。やろうとしていることがしっかりしており、しかもそれは達成されていると感じます。

事件についても完成度が高くて満足です。殺人のためのアリバイトリックも見事ながら、それ以外に「見立て演出」のトリックもしっかりしている(蜘蛛のところなど混じり物が入っていて完成度は下がっていますが)。また、剣持のおっさんによる不測の事態にも完全対応するなど、状況変化にあわせて何パターンものトリックを準備してきたというのだから並々ならぬ執念です。物的証拠もすべて消えるように動いており、本当に非のつけようがない。目的を達成し終えた後、自分も死ぬつもりでその準備までしっかり。動機の面でも、犯人と恋人の関係の深さ、そして、被害者たちのゲスぶりがあいまって、心置きなく感情移入できるようになっている。
さらに、シーズン2までのシナリオで何度も不満を述べていましたが、殺人が終わった後犯人があっさり自殺しちゃう問題も解決している。自殺することを決めていた犯人を見事に助けるだけでなく、金田一の説教だけでなく、きっちりと生きる納得のいく理由まで用意している。アフターケアが万全です。「蝋人形館殺人事件」や「怪盗紳士の殺人」の頃とくらべてこの作品は色んな意味でしっかりした仕上がりだと私は感じました。

このオペラ座館を設計した「仮面の男」の正体は結局明らかにされないまま館が永遠に焼失してしまうというオチになってしまいましたが、それを含めて完成度が非常に高かったとお思います。
余談としてこの作品に出てきた美土里さんは思わせぶりなわりに単なる登場人物でしかなかったけど、すごい好きなのでまた出てきて欲しいなぁ。



「獄門塾」 ★★★✩  「金田一&明智 VS 高遠」再び。

「首吊り学園」のグレードアップバージョン。シーズン3に入ってから見どころが少なかった美雪にシーズン2までの調子が少し戻ってきて私は嬉しい。

「舞台を作り出した人間が犯人」や「殺害のタイミングを調整できるやつが犯人」という金田一少年の約束も踏襲しており、そういう意味では既視感が強いです。そういう意味で一人目の犯人はたとえ隠されていてもすぐわかったでしょう。

ただ、そういう既視感を上手く利用し、既視感を与える行為をとっている人間が犯人で有ることはあえて読者に隠さず、その上で共犯を見つけてみろ、というバージョンアップした謎掛けになっているのでむしろサービス満点だなぁと感じます。

事件の手口も見事で、アリバイトリックと死体移動トリックが分割されており、さらに後付で「見立て殺人」を取り入れるなど組み合わせがかなり面白かったです。ただ、見事ではあるのだけれど、高遠が絡む事件はハードウェア側に金かけすぎなんじゃないですかねw 大掛かりすぎると全く頭が働かない……。


余談ですが、金田一少年シリーズではもはや定番になってきたこれは一体……。
「芸能事務所はブラック(速水玲香さんはEP27では幸せそうだったけど)」
「医者に手術されると死ぬ(そのくせ金田一の身内は必ず助かる)」
「進学塾ではいじめで人が死ぬ(そして死んだ生徒は先生の恋人か身内)」
物語が作りやすい、のレベルを越えて偏りすぎている気がするので、なんか作者には変な思い込みでも有るんだろうかと心配になりますw

「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン3(EP30~EP31)

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EP名犯人動機生死予定外の殺人
EP30 雪霊伝説堂崎次生&黒沼繁樹命の恩人の復讐生存
短編 速水玲香と招かれざる客朽沼末吉脱獄犯生存
EP31 黒魔術井沢研太郎(17)家族の復讐死亡・生存
短編 血溜の間海峰学(16)裏切りへの制裁生存
短編 不動高校学園祭津雲成人(48)恋人の復讐生存

Amazonの評価を見るとシーズン3に入ってからの評価はそれほど高くないのですが、私としてはシーズン3に入ってからはハズレがほとんどなく、かなり満足度が高いと思ってます。

雪霊伝説  ★★★✩

「EP6 非恋湖伝説」殺人事件のグレードアップバージョン。あのエピソードに私が感じた不満を、明確に解消してくれています。終わり方も含めてかなり好きです。

雪霊タカハシはたしかにいた。だがそれは人を呪う悪霊ではなく、山を愛する一人の優しい男の魂だったんだ

何度も繰り返して言ってるように金田一少年シリーズは回数が増えてきたせいか、トリックが大掛かりになってきており、そのために舞台設計も凝ったものになってきている。そして舞台が大掛かりになればなるほど、それを用意した人間が疑わしくなってきます。その裏をかくには、舞台を設計した人間と共犯になるしかない。その結果どうなるかというと、単独犯はどんどん減っていき共犯が増えてくる。そしてトリックも複雑化していき困難になる一方で、動機の面での推測が簡単になってくる。そうなると次には動機がヒントにならないよう、動機は物語内だけでは推測できないようになっていき、だんだんと「ホワイダニット」は論じにくくなり、「ハウダニット」偏重の話になっていく。また「ハウダニット」に特化していくと、段々とトリックのためのトリックが考えられ、まともな人間じゃとても実行不可能な話になってくる。そのあたりを批判し、フーダニット、ホワイダニット復権、犯人の物語の理解に重点を置こうとしたのが「うみねこのなく頃に」だったと思うのだけれど、あれはあれで反則みたいなものであり、むしろ「ハウダニット」追求の延長線のようにすら感じました。

さて、この事件は、そうした「ハウダニット追求」に走っているのではないかという予兆を感じさせます。一言で言うと、トリックがエグイ。まともな神経ではなかなか実行出来ないものだと思います。しかし、その分犯人のゲスさ、とくに「堂崎兄」のクズっぷりは今までの被害者の中でも群を抜いており、今回のえげつないトリックについてもかろうじてバランスは取れているなと思う。
金田一少年はトリックの見事さもさることながら人間重視のシナリオが魅力だと思うので、これからもホワイダニットを大事にしていってほしいなと感じます。

速水玲香と招かれざる客(短編)

短編集5巻にあったレストランネタと同じでマヌケな犯人がジタバタしているのをニヤニヤしながら眺めるシナリオ。しかし、美雪はようやく慣れてきたけれど、速水玲香がまた雰囲気だいぶ変わっちゃったなぁ……。個人的にはEP3で登場した時の速水玲香が一番好きですわ……。

黒魔術(蒲萄)の館  ★★トポロジーマジック

高遠出現シナリオ。思うんですが、探偵としては金田一より高遠さんのほうが探偵として優秀じゃないですかね。しかも次元が一つ違うレベルで。確かに金田一は目の前で起きた事件はきっちり解決するが、高遠は犯人が隠したがっていた数年前の事件を謎の嗅覚で嗅ぎつけ、犯人も突き止めて遺族たちにその事実を届けている。これ金田一には出来ないよね。どうやって見つけてくるんだ。。。

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なんでこいつドヤ顔してるの?

事件に関しては「共犯かと思いきや単独犯」というミスリーディングがとても楽しかったです。まだまだ見立て殺人には可能性ありますね。トリックについては正確ではないものの想像可能なものでありあまりひねりはなかったかな、と。説明もあっさりしてるしそんなに盛り上がらなかったですね。

ところで、高遠さんは犯行に失敗したやつはいままで殺してますよね。この事件の犯人もこのあと殺されるんじゃないでしょうかね。ちゃんと守護らねば……。


血溜之間 評価(なし)

4話で終わるお手軽シナリオ。トリックも一つだけ。長編ばかりだとしんどいので息抜きとしては良かったです。しかし、子供が開成とか筑駒に合格していて何かの間違いで入学辞退したからって、母親が自殺するってなんじゃそりゃ……。そして、それを恨んで首切り殺人までするって何じゃそりゃ……。「首吊り学園」や「獄門塾」エピソードの時も思ったんですが、作者さんはなんか受験勉強に恨みでも有るんだろうか……

不動高校学園祭 評価(なし)

トリックのためとはいえ殺された後服を脱がされてメイド姿に着替えさせられるとか嫌すぎる……。脱がせる犯人もどんな顔をしてやってたんだこれ……

不動高校って映画監督の蔵沢といい写真部といい天才が所属してるし囲碁部も10年前までプロ輩出していたと言うし女優になれるレベルの美人がたくさんいるし、殺人犯が二人もいるし自殺者もいるしで人材豊富すぎやしませんか。。。でもやっぱり美雪がいいよね。ラストシーンの写真にはグッときた!

「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン3(EP32~EP34)

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EP32 剣持警部の殺人毒島陸(20)片思い相手の復讐生存
短編 中学生編1潮美波留(14)いじめの仕返し生存
短編 中学背編2金田一一(14)リビドーの暴走ネタネタ
EP33 錬金術殺人事件神丘風馬妹の復讐生存
短編 高度1万Mの殺人小金井守&加賀屋唯事件の隠蔽&メンヘラ生存
EP34 ゲームの館菊川早苗(46)娘に遺産相続させるため生存

剣持警部の殺人 ★★★パラダイムシフト

「女子高生コンクリート詰め殺人」に似た事件の犯人が三年で少年院から出所して、しかも反省もしていないとわかった時どうするか。ただでさえ現実の日本より警察や司法への信頼が低く、身内を殺された時に警察や司法に委ねるのではなく私刑を持って報いようとする倫理観が一般的な金田一ワールドで、何事も起きないはずがなく……。

という話なのだけれど、私達が現実の「コンクリ詰め殺人」の事件の犯人に持っているイメージを逆手に取った仕掛けお見事でした。トリックはシンプルなものにしてこの一つの仕掛けに絞っているのがまた心憎い。お見事でしたがなんかむかつく。

ちなみに今回も高遠登場シナリオです。動機はあってもトリック浮かばなさそうな人をつなぐという意味で高遠はとても便利ですね。しかしこの事件についても、高遠だけが偏見を持たずに金田一よりもはるか先に真実を突き止めている。やはり高遠は金田一とくらべても明らかに優秀だなあと感じます。この差をどうやって埋めていくんでしょうね…。そしてこの事件でも犯人は高遠に殺されてない。不評だったからやめたのかな?

余談ですが、七瀬美雪は「ミス研部長」だけでなく「生徒会長」になったんですね。魑魅魍魎の住む不動高校の生徒会長つとめて無事最後まで生き延びられるのか……っ!

中学生編1 飛び込みプールの悪霊

思ってる以上に殺意高い仕掛けだった。

中学生編2 キャンプ場の怪事件

今までのトリックのおさらいみたいな感じ。

錬金(恋琴)術殺人事件 ★

速水玲香登場回。そしてやっぱりマネージャー運に恵まれない速水玲香。。。

◯◯が金の亡者たちの錬金術によって作られたニセモノの金だとしたら
玲香ちゃんの輝きは本物の黄金。
この世に輝くことを許されるのは、真実の価値を持つものだけなんだ

なんだこの締めくくり方は……。ヤクザマネーどうするんの。犯人が久々に予定外の殺人をやらかしたり、谷川さんのツボの謎放置だったり終わり方としてスッキリ行かない中、「怪盗紳士」を出してネタ的に流してしまったのでモヤモヤする……
高遠がしくじった実行犯に制裁を加える設定や、怪盗紳士が予告状を出してモチーフも一緒に盗む、みたいな設定をおざなりにしてご都合主義的に使うのは良くないと思います


高度1万メートルの殺人

最初から明智に操縦させるためのシナリオだと分かってました(マジで)。さすがにネタ過ぎるわ。


ゲームの館殺人事件 ★★★シーズン3の集大成

奇抜な発想かもしれないけれど、これシーズン3の集大成みたいなお話ですよね。

一つ一つの罠は、どれも100%の確率でターゲットを殺すものではなかったかもしれない。だが犯人はその罠をゲームと称して何度も繰り返ししかけることで、限りなく100%に近い結果を出そうとしたのさ。

シーズン2までは「一撃必殺」なことが多かったけれど、シーズン3に入ってからは高遠が絡むケースが多かったせいか、犯行に「バッファ(あまりの手札)」や「条件を満たした場合だけ実行する手口」が用意されているケースが多かったです。これによって、犯行の精度が高まっている。

とにかくシーズン1の時はかなりギリギリの手口が多く、そのためか「順番の乱れ」「無理をして実行したことによる失敗」「予定外の殺人」などが多かった。それは犯人にボロを出させて読者が推理できるようにするためでもあったけれど、読者のレベルアップに合わせて作品もレベルアップしているなと感じる。まぁ完成度が高すぎるとそれはそれで読みやすくなってしまうわけだけれど。余談だけどこの作品に出てくる「菊川梢」ちゃんがめちゃくちゃ可愛い

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「金田一少年の事件簿」全話まとめて振り返り シーズン4(EP35~EP37)

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エピソード名犯人動機生死予定外殺人
EP35 人喰い研究所中神深志復讐の代行生存
EP36 香港九龍財宝楊蘭(19)母の復讐生存
短編 暗黒城桐森蘭(13)母の復讐生存
EP37 薔薇十字館美咲ジゼル(20)母の復讐生存

「20周年復刻」シリーズは、事件そのものよりもテーマ性を重視した話ですね。

オーランチオキトリウム、九龍城、ダイアローグ・イン・ザ・ダーク、薔薇十字団・・・どれも面白いテーマです。もっとも、一番好きなダイアローグ・イン・ザ・ダークは、サザエさんBOTとかいうクソ人間のせいで別の形で有名になってしまいましたけどね。
[「ブラックボックス展」なるイベントが痴漢多発で炎上中?主催者は逃亡?!「サザエbot」・「なかのひとよ」とは一体何者? – TOPIC}

こういう「テーマや舞台背景」はすごい面白かったんですが、そっちを描くことに力を入れすぎてエピソード自体はどれも微妙かなー……。あと、とにかくキャラクターのロリ化が激しい。シーズン3よりさらに幼くなっていてなんじゃこりゃって気持ちになります。


人喰い研究所 ★殺害計画を他人が見れるブログに書いてはいけない(戒め)

トリックは面白かったけど動機がなぁ……。

「EP30 黒魔術殺人事件」において、Aは自分で憎い人間を呪い殺しているつもりで実際は囮役になっており、その間に実際はBが殺人を実行していた、というケースがあった。これは面白かった。しかしこのEPはその形をさらに捻った結果、殺害計画を立てたのはAだが、Aはそれを実行せず、しかしなぜかその計画を使って誰かが実行している。なぜ……という展開になる。

この発想自体は面白いです。動機面から犯人を推測しやすく、それにミスリードを仕掛けるというのは大いに結構。しかし、謎の殺人者がAの計画を知った理由、というのが「匿名ブログで書いてるのを見た」というのはちょっとアカンでしょ……。まぁそれを差し引いても、なんとなく華がなくて記憶に残りにくいEPだったと思います。
ところでオーランチオキトリウムってユーグレナみたいなやつ?

香港九龍財宝 ★これがやりたかっただけだろw

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はい、美雪が九龍にいって試着室でさらわれ、とりかえごっこやります。以上。というわけで、七瀬美雪がひどい目にあう(今回はそうでもない)シリーズですが、とにかく導入が強引すぎる気がする。美雪のキャラおかしい、、、おかしくない?(原作者にキャラの文句を言うファンの屑) なんかいろんなものに違和感が有りすぎて素直に楽しめなかったエピソードでした。犯人のこともいまいちインパクトが薄いし、トリックもみたことあるやつばかりで微妙……。短編集5巻でも出てきたけどワイヤートリック嫌いなんですよね私。

とにかく「美雪と別の女の子が取り替えっこ」という部分と、「実はこいつらみんな兄妹でした」って感じで尺を使い切ってしまっており、登場人物の関係が窮屈すぎる。金田一の身内と、被害者と兄妹しか登場人物がいないってのはいくらなんでも。「香港九龍城とそれに眠る財宝」という歴史ある舞台装置を使って盛り上げようとした気持ちはすごくよくわかるし、雰囲気はよかったのだけれど、そっちに一生懸命になりすぎて肝心のミステリー部分が微妙になっては本末転倒だと思う。でもこれ、実写ドラマにして登場人物もうちょっと増やしてやったら多分面白いお話になるので、ドラマでやってたならすごく好評だったんじゃないかなーと思います。


暗黒城 ★★

事件の方はシンプルなお話だけど
ダイアローグ・イン・ザ・ダーク」を上手に描写してくれているのでポイント高いです。



薔薇十字館 ★★★金田一少年と高遠のコンビ再び

作者は「EP6 悲恋湖殺人事件」のパターンがよほど好きなのか、また類似パターンを持ち出してきている。

青薔薇:不可能
黒薔薇:花言葉は、永遠の秘密、あるいは死ぬまで憎む、復讐の亡霊
白薔薇花言葉は、潔白を失い、死を望む。
赤薔薇:花言葉は、私を射止めて
エンバーミング:防腐処理

「高遠の異母妹」よりも「高遠の父」が何者かが気になる、そんなEP。

というわけで、この事件の犯人は高遠の妹なのだけれど、初手でバラバラ死体を見せるなかなかの滑り出し。そう言えば高遠の初登場時も、団長をバラバラ死体にしてたね。。。こういう所が血のなせる業なのか。二件目からの殺害も結構エグイ殺し方をしており、才能を感じさせる。ただ、高遠は最小の手間で効果を発揮しているのに対して、妹はやたらと大掛かりなトリックを使い、それでいて見た目は非常に地味、というギャップで攻めてきておりこのあたりは対照的。

高遠の妹は、手間とリスクをかけてきっちり復讐すべきターゲットを確認した上で殺しており、また殺害のトリックも、やり口はえげつないけれど、こだわりを感じさせる。何度も言ってるけど、やっぱりこのあたりの手間をかけず無関係の人まで殺しまくったEP6の遠野先輩は、金田一シリーズの中でも一人だけずば抜けて屑だよね……。

そんなわけで評価すべき点も有るけれど、この犯人はとにかく脇が甘い。これは作者の意図的なものなんだろうけれど、二点あからさまなガバ行為をやらかしてる。はっきり言ってすぐバレる。(名前の件とお風呂の件)このあたりからみても「本当は殺人には向いてない(向いてるやつなんてほとんどいないだろうけど)」んですよね。そんな女の子が必死に頑張って復讐を成し遂げようとする姿は、見た目も相まってとてもよかった。この子見た目もすごい好み(なにげに作者が意識しておっぱい大きいキャラとして描いてるよね)
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おまけ 各テーマについて

https://ja.wikipedia.org/wiki/オーランチオキトリウム
https://ja.wikipedia.org/wiki/九龍城砦

https://ja.wikipedia.org/wiki/薔薇十字団

私はちゃんとしたダイアローグ・イン・ザ・ダークのイベント参加してきましたが人生観変わるほどではないにしても、他では味わえない体験が出来てとても良かったです。普段からボッチの人間にはあまりインパクト無いと思うけれど、普段から常に人付き合いしていて一人の時間が無い人や、SNS漬けの人が参加したら本当に人生観変わると思うし、恋人がいる人は是非いっしょに行って体験スべきだと思うわ……。

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