2020年の映画。まさかこの時にJDヴァンスが副大統領になるなんて誰も思わんかっただろうね。
めちゃくちゃ批判も多いけれど、彼がなんでやたらと青臭いのか、そのルーツみたいなのは感じる。
今のままでは大統領にしては絶対にダメな人物であるのは間違いないが、一人の人間としてはかなり好感してしまった……。怖い怖い。
JDヴァンスの自伝的な作品だから、というのを抜きにしても、一つのお話としてとてもグッと来るので、アメリカの政治にオススメない人にもオススメ。
Don't Give Up, Mom!
ひとことでいうと「少年のアビス」みたいな作品だった。
というより、少年のアビスがこの「ヒルビリー・エレジー」を下書きにしてるのではと感じる。
ヒルビリー・エレジーって少年のアビスのあの町みたいな感じだったっけ
— かんげん (@friday1942) 2024年7月18日
まぁ別に色恋でベタベタしてはいないけれども。
そういえばこの作品完結したんだね。
今度快活CLUB行く機会があれば読もうと思ってるんだけど、今情報漏えいとかでドタバタしてるから行く機会ないんよなー!
ただ個人的には「天気の子」を見ているときと同じ感触だった。
本作品はずっと「母親を選ぶのか、母を見捨ててもう一つの選択肢を選ぶのか」をずっと突きつけられながら話が展開する。
別にこの作品はセカイ系ではない。母親を選んでもアメリカが水没したりはしない。
母親はヒロインなんかではない。むしろ人生の大事な時に足かせになっている。昔は主人公を虐待していた。毒みたいな存在だ。
それでも、セカイに対して怒りを抱えているという共通項でつながり、
自分しかすがる相手がいない存在の手を離すという選択肢が取れるのかどうか。
そういう感覚が、なんとなく同じ雰囲気を感じさせた。
立派ではないけれど、壊れかけたセカイで大人がギリギリのところで子供を守ろうと奮闘してくれていた姿も天気の子みたいだなと思った。
とにかく、「おばあちゃん」が好きになる作品だろう。